JP3191938U - 餡入り干し柿 - Google Patents

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幸一 松浦
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有限会社 宝箱
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【課題】お菓子風のヘタなしの餡入りあんぽ柿を提供する。
【解決手段】小粒の原料柿を皮剥きをした後、ヘタ部を切り落とした横断面が扁平面状になるヘタ取り底辺部を形成し、該ヘタ取り底辺部を下にして通気性の良い乾燥網棚に立てた形で載置し、通風乾燥機内で、脱渋,熟成,及び乾燥させてあんぽ柿1cに形成し、該あんぽ柿のヘタ取り底辺部5より種を除去して、種を取り除いてできた空洞部分へ餡を充填するように構成し、立体三角錘状の包装袋9に入れたことを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本考案は,ヘタ取りして乾燥させて成形した干し柿において、該干し柿の種を抜き出した後の空洞に餡を入れてお菓子風に加工をした餡入り干し柿に関する。
従来から,西条柿や愛宕柿、平核無柿,蜂屋柿,及び市田柿に代表される原料柿を熟成乾燥させて,干し柿を製造する方法が知られている。従来の干し柿の製造方法で,まず,収穫した原料柿を追熟させて,剥皮する。その後,剥皮した原料柿を紐等に吊るして連吊りにし,殺菌処理,酸化防止処理,及び塵芥除去処理を施した後,風通しの良い小屋や軒下等の屋外に吊るして干し熟成乾燥させる。その後,屋外から室内搬送され,再度室内にて仕上げの乾燥処理が行われる。このような工程を経て製造された干し柿は,選果,包装,及び検査を経へて出荷される。(例えば,特許文献1)。
一方、乾燥機を用いてこの干す時間を短くして、水分が多く柔らかな仕上げにした「あんぽ柿」と言われるものが市販されている。これは、保存性は本来の干柿に比べると劣るが、柔らかくトロッとした舌触りや鮮やかなオレンジ色をしている点が好まれ、高級加工果物として広く販売されるようになってきている。(例えば,特許文献2)。
また、原料柿を剥皮する工程の前に,原料柿からガクと軸を含むヘタを切り落として剥皮した原料柿を,メッシュ材の上に載置して,室内に平置きして,脱渋,熟成,及び乾燥させる干し柿の製造方法も提供されている。(例えば,特許文献3)。
そして、最近ではこれらのできあがったヘタ付きのあんぽ柿や干し柿の中に餡を入れたお菓子風の干し柿なども製造、販売されている。
特開2006−217852号公報 特開平8−289720号公報 特開2013−42752号公報
上記に説明するお菓子風の干し柿には、ガクと軸を含むヘタを含むものが一般的であり,ヘタを残したまま原料柿を加工すると,加工品である干し柿にもヘタが残存したままとなるため,干し柿が食べづらくなったり,干し柿を食べ終わるとヘタがゴミになるという問題があった。
本考案では、これらの課題に着目して、今まで干し柿用の原料柿には小さくて向かないとの理由で廃棄していた、商品価値の無かった小粒の柿(収穫量の2割を占める)を活用して、一口サイズの種無し・ヘタ無しのあんぽ柿を開発するものである。
小粒の柿を、皮剥きをした後、食べ易いようにヘタを取り、そして、ヘタ取り部を下にして通気性の良い乾燥網棚に立てた形で載置して乾燥させる。そして乾燥後にへた除去部分より種を抜き出し、種を取り除いてできた空洞部分へ柿と相性の良い小豆餡や柚子ジャムを入れるようにしたものである。
本考案は,上記課題を解決するために、小粒の原料柿を皮剥きをした後、ヘタ部を切り落とした横断面が扁平面状になるヘタ取り底辺部を形成し、該ヘタ取り底辺部を下にして通気性の良い乾燥網棚に立てた形で載置し、通風乾燥機内で、脱渋,熟成,及び乾燥させてあんぽ柿に形成し、該あんぽ柿のヘタ取り底辺部より種を除去して、種を取り除いてできた空洞部分へ餡を充填するように構成したことを特徴とする餡入りのあんぽ柿にすることにより、これを課題を解決するための手段とする。
これにより,ヘタ部を切り落とした小粒の原料柿を乾燥させるのに、該原料柿の種を内蔵した形態を保持させて形の崩れない状態で乾燥機内で乾燥してあんぽ柿に形成した後で、種を抜き取った空洞部分に餡を入れる。これによりあんぽ柿に餡を入れたお菓子風のあんぽ柿にするので美味しく食べることができる。そして、ヘタが除去されているため,完成した餡入りあんぽ柿も食べやすくなる。
本考案によれば,従来は干し柿用の原料柿には小さくて向かないとの理由で廃棄していた、商品価値の無かった小粒の柿を活用して、一口サイズの種無し・ヘタ無しのあんぽ柿を提供できる。
また,本考案の好ましい形態によれば,餡入りで食べやすいあんぽ柿が提供できると共に,あんぽ柿の食べ終わりのゴミが少ない餡入りあんぽ柿を提供することができる。
本考案に係る餡入りあんぽ柿の製造工程の例を示すブロック図である。 本考案のヘタ付きの原料柿を示す正面図である。 ヘタ部を切り落とした原料柿を示す正面図である。 原料柿を載置する干棚の例を示す要部の説明視図である。 乾燥あんぽ柿より種を取り空洞部分を形成した形態を示す正断面図である。 空洞部分に餡を充填した餡入りあんぽ柿を示す正断面図である。 餡入りあんぽ柿を包装した形態を示す正断面図である。
以下、図面を用いて本考案を実施するための形態について説明する。
図1は、本考案に係る餡入りあんぽ柿の製造工程の例を示すブロック図である。図1に示されるように、本考案の実施形態は,収穫した原料柿の皮を剥く剥皮工程と、剥皮された剥皮柿についてへた取りした後、殺菌、酸化防止、及び塵芥等除去処理を行う殺菌・酸化防止・塵芥除去処理工程、剥皮柿を乾燥機内にて脱渋、熟成、及び乾燥させる乾燥工程を含む。図1に示される乾燥工程には、脱渋工程、熟成工程、及び乾燥工程を含む。本考案の実施形態は、これらの工程を経て、あんぽ柿を製造する。そして、該あんぽ柿から種を抜き出して空洞部分を作り、この空洞部分に餡を充填することにより、餡入りあんぽ柿を完成させるものである。以下、本考案の実施形態に含まれる各工程について説明する。
(1.剥皮工程)
剥皮工程は、収穫した原料柿の皮を剥く工程である。また,剥皮工程においては、原料柿を収穫後、水洗いし、追熟することとしてもよい。あんぽ柿の製造に用いる原料柿としては、干し柿用の公知の柿を用いることができる。例えば,原料柿に用いる柿の種類の例としては、平核無柿、蜂屋柿、西条柿、及び市田柿が挙げられる。
図2、図3は、原料柿の例を示す正面図である。図2は、収穫されたヘタ付きの原料柿1を示しており、図3は、ヘタ4が切り落とされ、皮が剥かれた剥皮柿1aの正面図を示している。剥皮工程においては、まず、原料柿1から、軸2及びガク3を含むヘタ4が切り落とされる。ヘタ4を切り落とすに際しては、ヘタ部を水平に切り落とした横断面が扁平面状になるヘタ取り底辺部5を形成する。そして、ヘタ4の切り落としは、包丁等の刃物を使用して人力により行うこととしてもよいし、公知の切断装置を利用して機械的に行うこととしてもよい。
上記のように、あんぽ柿の加工段階で、ヘタ4を切り落とすことにより、あんぽ柿の食後に発生するゴミを最小限とすることができる。また、ヘタ4を切り落とすに際しては、ヘタ4を含む果肉を水平に切断し、廃棄部は廃棄することが好ましい。これにより、水平に切断された切断面5には凹凸が生じず、ヘタ4を水平に切り落とすことは、非常に容易であるため、剥皮工程の全体にかかる時間を短縮することもできる。
剥皮工程においては、原料柿1からヘタ4を切り落とす前に、例えば公知の回転剥皮装置(図示省略)を用いて、ヘタ付きの原料柿1の皮を剥く。例えば、回転剥皮装置としては、原料柿のヘタ部を固定して回転する回転固定部と、固定した原料柿の皮を剥く切断刃部を有するものを採用できる。剥皮装置の回転固定部に、ヘタ付きの原料柿1のヘタ部を突き刺して固定させ、固定した原料柿を回転させることにより、ピーラのような刃物を使用して原料柿の剥皮が行われる。
そして、剥皮が行われた剥皮柿1aから、軸2及びガク3を含むヘタ4が切り落とされる。ヘタ4を切り落とすに際しては、ヘタ部の果肉部を水平に切り落とした横断面が扁平面状になるヘタ取り底辺部5を形成する。そして、ヘタ4の切り落としは、包丁等の刃物を使用して人力により行うこととしてもよいし、公知の切断装置を利用して機械的に行うこととしてもよい。ヘタ4を切り落とすとヘタ取り底辺部5に柿の種1bが露出してくるが、種1bはそのままにしておく。
(2.殺菌・酸化防止・塵芥除去処理工程)
次に、一般的には、剥皮した剥皮柿1aに、殺菌、酸化防止、及び塵芥除去処理を施す。剥皮柿1aの殺菌、酸化防止、及び塵芥除去処理については、公知の方法を採用することができる。例えば、剥皮柿1aを、二酸化硫黄で燻蒸することとしてもよいし、熱湯処理を施すこととしてもよい。また、剥皮柿1aは、熱湯処理を行い殺菌、酸化防止、及び塵芥除去を同時に行うようにしてもよい。剥皮柿1aの熱湯処理方法については、例えば、特許3162670号公報や、特開2003−158994号公報に開示されたものを採用することができる。すなわち、殺菌・酸化防止・塵芥除去処理工程においては、80℃〜100℃の熱湯に剥皮柿を5秒〜10秒程度浸漬させるか、40℃〜60℃の熱湯に5分〜10分程度浸漬させて熱湯処理を行うこととしてもよい。これにより,肉眼や拡大鏡を介して発見困難であった微細な塵芥についても洗浄できるとともに、剥皮柿の殺菌・酸化防止処理を施すことができる。
なお、この殺菌・酸化防止工程は、次工程の乾燥工程で、あんぽ柿の乾燥装置に紫外線殺菌装置などを内蔵装備しているような場合には省略することもできる。本考案にあっては、紫外線殺菌装置を備えたあんぽ柿の乾燥装置を用いるので、上記の殺菌・酸化防止工程を省略している。
(3.乾燥工程)
乾燥工程は、剥皮柿1aを、あんぽ柿乾燥機(図示省略)の乾燥網棚の上に載置して、脱渋、熟成、及び乾燥するよう管理する工程である。図4には、複数の剥皮柿1aが、乾燥機内の干棚に出し入れ自在に装填される乾燥網棚6に載置されている状態を示す。乾燥網棚6はプラスチック製の浅床トレイに構成されて底辺部に多数の孔6aを設けて通気性を良くしてある。該乾燥網棚6に剥皮柿1aのヘタ取り底辺部5を下にして立てた形で載置する。剥皮柿1aのヘタ取り底辺部5を下方向に向けて立てた形で載置することにより載置状態が安定すると共に、柿の種1bが入ったままであるので、乾燥中における剥皮柿1aの形状崩れが少なくなり、剥皮柿1aの原型を保持した形態で乾燥させることができる。そして、このあんぽ柿乾燥装置を使用することで、脱渋工程,熟成工程,及び乾燥工程を経て,剥皮柿が脱渋,熟成,及び乾燥されて干し柿が製造される。
上記脱渋工程、熟成工程、及び乾燥工程を経て,原料柿が脱渋,熟成,及び乾燥されて干し柿が製造される。本考案の製造工程では、乾燥機内の紫外線殺菌装置や遠赤外線加熱装置や通風ファンの乾燥管理作動制御により、最短で5日程度の期間で、干し柿の脱渋、熟成、及び乾燥を完了させることができる。
(4.種の抜き取り、空洞形成、餡の充填)
乾燥工程で、脱渋、熟成、及び乾燥を完了させた干し柿1cから種1bを抜き取る。そして種抜きした後でくり抜き図5のように凹陥状のくり抜き部7を形成する。その後、このくり抜き部7で形成された空洞に図6のように餡8を詰める。このように、あんぽ柿1cのヘタ取り底辺部5より種1bを除去して、種1bを取り除いてできた空洞部分7へ餡8を充填するように構成する。餡は、特に限定はされないが、栗きんとん餡やゆず餡、梅ジャムやブルーベリーなど柿の味と相性の良いものを選ぶ。また視覚的には柿と同色系の赤茶系統のものより黄色系とか白色系のものが見栄えが良い感じである。
餡詰めした干し柿は、立体三角錘状の包装袋9に入れると、干し柿が立て姿勢に保持されて外観もよく可愛いい感じになって見栄えがよい。冷凍保管する際にも、型崩れなく保存ができる利点がある。このように餡詰めした干し柿は和菓子風の感じで食することができる。
本考案は,餡入りのあんぽ柿の製造に関する。従って,本考案は,干し柿の生産加工産業や和菓子の製造加工産業において好適に利用し得る。
1 原料柿
1a 剥皮柿
2 軸
3 ガク
4 ヘタ
5 ヘタ取り底辺部
本考案は,上記課題を解決するために、小粒の原料柿を皮剥きをした後、ヘタ部を切り落とした横断面が扁平面状になるヘタ取り底辺部を形成し、該ヘタ取り底辺部を下にして通気性の良い乾燥網棚に立てた形で載置し、通風乾燥機内で、脱渋,熟成,及び乾燥させてあんぽ柿に形成し、該あんぽ柿のヘタ取り底辺部より種を除去して、種を取り除いてできた空洞部分へ餡を充填するように構成し、立体三角錐状の包装袋に入れたことを特徴とする餡入りのあんぽ柿にすることにより、これを課題を解決するための手段とする。
これにより,ヘタ部を切り落とした小粒の原料柿を乾燥させるのに、該原料柿の種を内蔵した形態を保持させて形の崩れない状態で乾燥機内で乾燥してあんぽ柿に形成した後で、種を抜き取った空洞部分に餡を入れる。餡を入れたあんぽ柿を立体三角錐状の包装袋9に入れると、干し柿が立て姿勢に保持されて外観もよく可愛いい感じになって見栄えがよい。冷凍保管する際にも、型崩れなく保存ができる利点がある。これによりあんぽ柿に餡を入れたお菓子風のあんぽ柿にするので美味しく食べることができる。そして、ヘタが除去されているため,完成した餡入りあんぽ柿も食べやすくなる。

Claims (1)

  1. 小粒の原料柿を皮剥きをした後、ヘタ部を切り落とした横断面が扁平面状になるヘタ取り底辺部を形成し、該ヘタ取り底辺部を下にして通気性の良い乾燥網棚に立てた形で載置し、通風乾燥機内で、脱渋,熟成,及び乾燥させてあんぽ柿に形成し、該あんぽ柿のヘタ取り底辺部より種を除去して、種を取り除いてできた空洞部分へ餡を充填するように構成したことを特徴とする餡入りのあんぽ柿。
JP2014000830U 2014-02-01 餡入り干し柿 Expired - Lifetime JP3191938U (ja)

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JP3191938U true JP3191938U (ja) 2014-07-24

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