JP7228876B2 - 蟹のむき身食品の製造方法 - Google Patents

蟹のむき身食品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7228876B2
JP7228876B2 JP2018228033A JP2018228033A JP7228876B2 JP 7228876 B2 JP7228876 B2 JP 7228876B2 JP 2018228033 A JP2018228033 A JP 2018228033A JP 2018228033 A JP2018228033 A JP 2018228033A JP 7228876 B2 JP7228876 B2 JP 7228876B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shelled
meat
crab
salt
drying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018228033A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020089299A (ja
Inventor
勝久 東海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2018228033A priority Critical patent/JP7228876B2/ja
Publication of JP2020089299A publication Critical patent/JP2020089299A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7228876B2 publication Critical patent/JP7228876B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/90Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in food processing or handling, e.g. food conservation

Landscapes

  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Description

この発明は、ベズニワイガニやタラバガニなどの蟹足の中身を素材とした蟹のむき身 品の製造方法に関する。
蟹のむき身は、取れたての蟹を塩茹でしてから足をもぎ取り、さらに殻を取り除いたものとして、この状態で食されることが多い。殻付きのまま販売されることも多く、このときは消費者で殻から取ってむき身にされる。いずれにしても塩茹の薄い塩味だけでも十分においしく食することができた。つまり、従来、蟹のむき身は旨味成分を増加させるために天日干しする手間のかかる考え方はなく、また、足つきのまま高級料亭などに優先されることもあって、旨味成分の増加が望めるとしても干物としては存在しなかった。
従来、干物にする食品は広く魚介類であって、例えばアジの干物の作り方としては、一匹丸ごと使うので、ワタを取ってよく洗い3.5パーセント(一般に海水の濃度が基準)の塩水につけた後、乾燥し余分な水分をぬいて干物が出来上がる。このとき、表面に膜が作られその下でイノシン酸やグルタミン酸などの旨味成分が発生し、水分が減少することで濃縮される。乾燥については、自然乾燥と、人工乾燥とに分かれていたが、自然乾燥が旨味成分の発生で美味しく、また噛みやすいソフト感の点で優れていた。
しかしながら、安定供給を望む現代社会では、最高に美味しくなるとしても、木陰を利用するような自然現象に頼りがたく、干物では機械的に量産する体制がとられる。
自然乾燥の場合、下ごしらえで塩茹でが終わった材料を網で木陰に並べ、木の葉の間から点滅するようにかすかに漏れる太陽の光と、やっと気が付く程度の微風が時折り吹いてくることによって、材料に保水性の高い安定した膜が生じ、身がソフトとなることが分かった。蟹のむき身の場合は、このことが特に重要であって、機械乾燥では、身が細く水が抜けて乾燥しやすいために、老人や子供には噛み砕きがたく固くなりやすかった。しかし、この点については、自然乾燥の場合であると、最初から20分程度の初期段階で安定した膜の形成ができ、以後例えば3~5時間は軽い冷風のみで正常に乾燥できることを知った。
上記のごとく、この発明の出願人においては、数々の実験を重ねた結果、蟹のむき身の場合でも、乾燥当初(状況にもよるが始めから例えば20分まで)に安定した保水膜を形成でき、そうしたならば残りの乾燥時間においては、軽い微風で良好に熟成できるという知見を得てこの発明を完成した。
すなわち、この発明は、上記のような実情によるもので、蟹のむき身について、旨味成分の生成、保持(キープ)に適することはもちろん、細いむき身であっても過剰な乾燥が抑えられるために誰もが食べやすくソフトであり、量産にも適した蟹のむき身食品の製造方法を提供することを課題とした。
上記の課題を解決するために、この発明は、蟹足から殻を外すむき身工程と、むき身を 軽く塩茹でする調理工程と、塩茹でされたむき身を載せて棚網の上でなす冷風及び光照射 による乾燥工程と、乾燥により干物となったむき身を透明フィルムにより真空パックする 包装工程とからなり、乾燥工程の初期においては、むき身への冷風および光照射を間欠的 になすことでそよ風様雰囲気を作り、そよ風様雰囲気の中にむき身を置くことを特徴とす る蟹のむき身食品の製造方法を提供する。
上記の構成によれば、乾燥工程の初期においては、むき身への冷風および光照射を間欠的になすことで、そよ風様雰囲気のなかでむき身を冷風乾燥することにより、初期の短時間に旨味成分や水分の保持に適した膜を形成できるので、それから後の時間を普通乾燥のみにしても、短時間でソフト干物を作ることができる。
なお、調理工程において、麦飯石の漬水または海洋深層水に食塩を添加し、むき身をつ ける塩茹での水とすると、より好ましい蟹のむき身食品を製造方法することが出来る。
以上説明したように、この発明によれば、表面を覆う膜によって水分が適度に保水されるので、自然干しに似て旨味成分が発生するとともに凝縮され、柔らかな感じで噛み切れやすく、口当たりも良い美味しい蟹足のむき身のソフト干物を提供でき、作業性も至って良好であるという優れた効果がある。
この発明に係る乾燥機を示す側面からみた断面図である。 同乾燥機における回転羽根のA-A線矢視の拡大断面図である。 この発明による蟹のむき身食品の一部切欠いた斜視図である。 図3のB‐B線矢視のうちの一部拡大断面図である。 別の実施例による蟹のむき身食品の一部切欠いた斜視図である。 図5のC‐C線矢視の拡大断面図である。 この発明に関して蟹のむき身食品の素材の入手経路および業界の状況、実施形態等について記す説明図である。 この発明に関して浜揚げされたベニズワイガニの処理工程について示すブロック図である。 この発明に関して浜揚げされたベニズワイガニの他の処理工程について示すブロック図である。
紅ズワイガニやタラバガニなど、むき身として食する大型蟹の産地は、日本海側に多く存在し、本出願人に係る富山県の場合、富山湾にある魚津港や新湊港等で水揚げされ、直ちに加工業者に引き取られるが(図7上部)、富山湾以外でとれたものも引き取って移入
され同時に加工される。加工は身抜きしたむき身を容器に詰めてパックされこれで配送される。このとき業者から加工業者(株式会社IMATO)に届けられる(同図矢印参照)。
本出願人等は、加工業者として大型冷蔵庫を導入しているので(図7中部)、それにむき身のパック詰めが保管される。しかし、干物とする冷風乾燥機を導入しているのでそれが待機している状態である。冷風乾燥機では、室内に網またはざるの棚が取り外し可能に配置されるので、それに外で並べて棚掛けすることでむき身が乾燥機用として入れて冷風乾燥に供される。そしてそれぞれ真空パックされる。また、必要によりボイルし滅菌処理される。この滅菌処理は、透明フィルム12aの上から紫外線を照射しても有効になし得る。なお、仕上げは冷蔵庫または冷凍庫に保管される(図7下部参照)。これで出荷待ちとなる。
浜揚げからこの真空パック商品までの工程を順番に示すと次の通りである(図8、図9
)。
「浜揚げ(加工業者にて引き取り)」→「蟹を塩茹で」→「身抜き」→「選別・パック詰め」→「冷蔵庫・冷凍庫にて保管」→「乾燥機用網に並べる」→「冷風乾燥機」→「真空パック」→「滅菌処理」→「冷凍庫・冷蔵庫にて保管」であるが、 一人の業者が一貫して行う場合(図8参照)と、「冷蔵庫・冷凍庫」を中間にして業者が前後して代わる場
合がある(図9参照)。
この発明においては、むき身を被覆する膜11と真空パックのフィルム21により水ぬけが二重に抑制されるため、ソフトな感じの旨さが保持される。また、真空パックによりむき身10の位置が無秩序に分散されることなく、食べるときに取り出しやすい。また、トレイ(図示省略)に入れて同時に真空パックしても取り出しやすい。
図1~図4は、一実施例を示したもので、蟹のむき身食品を干物にする乾燥機Mが使用され、これに冷風および光照射を間欠的になすそよ風様雰囲気Wがつくられる。これについては、円筒形ケース1の上に起風装置3を搭載し、その下に送風洞5が設けられ、それが広く下向きに解放され、そこに回転羽根9が縦軸回転に設けられる。また、送風洞5を構成する天壁には、発光器14,14、・・が回転羽根9の中心を中心に配置される。
ケース1の前部には扉7が設けられ、内部には網棚13,13・・が出し入れ自在に配置され、また、下端底部には空間を設けることにより下に排気洞17が形成され、排気洞17の後端に排気ファン19が設けられ、これにより、内部空気が吸引排出される。
上記の乾燥器Mにおいて、網棚13の上に下処理した蟹のむき身10を並べて運転すると、起風装置3から送風洞5に送られた空気は、網棚13に向かって流下しながら間欠的に阻止され、同時に発光器14から発する光が回転羽根9により間欠的に遮断される。こ
れによって、ケース1の内部において樹木やその枝葉がそよぎながら日光をさえぎっているという自然の木陰のごとくそよ風様雰囲気Wが発生する。
そよ風様雰囲気Wにおいて初期的に20~30分間、冷風乾燥したむき身10は、安定した膜11が形成されているので、今度は引き続き軽く微風で冷風乾燥する。これにはゆっくりと例えば3時間~6時間をあてる。これで乾燥工程は終わったので、二つ合わせにした透明フィルム12aの間に挟んで真空パック12にし商品Pとする(図3、図4)。
食するときには、透明フィルム12aを破って中のむき身10を取り出すが、棒状であ
るので、摘みやすく口に少しずつ噛みながら身と膜とを美味しく味わうことができ、比較的柔らかいソフト干物であるが、膜11に薄皮が張っていて少し歯ごたえもあって、一種独特の風味を楽しむことができた。
図5及び図6は、同じく乾燥機Mを使った別の実施例を示したものであるが、この場合は、蟹足の先端部の細い個所の関節間の細身を利用し、膜11を形成した細い足のむき身10を寄せ集めて、集合物10aを透明フィルム12aに挟んで真空パック14にした。
このようにして製造された製品は、パックを開いて中身をおいしく賞味できるが、かみ砕きやすいので、深く味わうことができ、特に老人や小さな子供でも安心して与えることができる。なお、本製法は太い部分のむき身であっても、筋に沿って割くことにより細身として同じように製品化でき、こうすれば有効利用により経済的であるとともに、老人や子供にも適する独特の風味食品となる。
M 乾燥器
W そよ風様雰囲気
1 ケース
3 起風装置
5 送風洞
9 回転羽根
10 むき身
10a 細いむき身の集合物
11 膜
12 真空パック
12a 透明フィルム
13 網棚
14 発光器
17 排気洞
19 排気ファン

Claims (2)

  1. 蟹足から殻を外すむき身工程と、むき身を軽く塩茹でする調理工程と、塩茹でされたむ き身を載せて棚網の上でなす冷風及び光照射による乾燥工程と、乾燥により干物となった むき身を透明フィルムにより真空パックする包装工程とからなり、乾燥工程の初期におい ては、むき身への冷風および光照射を間欠的になすことでそよ風様雰囲気を作り、その雰 囲気の中にむき身を置くことを特徴とする蟹のむき身食品の製造方法。
  2. 調理工程において、麦飯石の漬水または海洋深層水に食塩を添加し、むき身をつける塩 茹での水とすることを特徴とする請求項1記載の蟹のむき身食品の製造方法。
JP2018228033A 2018-12-05 2018-12-05 蟹のむき身食品の製造方法 Active JP7228876B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018228033A JP7228876B2 (ja) 2018-12-05 2018-12-05 蟹のむき身食品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018228033A JP7228876B2 (ja) 2018-12-05 2018-12-05 蟹のむき身食品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020089299A JP2020089299A (ja) 2020-06-11
JP7228876B2 true JP7228876B2 (ja) 2023-02-27

Family

ID=71011973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018228033A Active JP7228876B2 (ja) 2018-12-05 2018-12-05 蟹のむき身食品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7228876B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000175660A (ja) 1998-12-16 2000-06-27 Yamaki Co Ltd 蟹肉加工食品の製造方法
JP2015045476A (ja) 2013-08-29 2015-03-12 Gsk株式会社 冷風乾燥機
JP2017112984A (ja) 2015-12-21 2017-06-29 勇吉 福井 甲殻類の燻製の製造方法および甲殻類の燻製

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000175660A (ja) 1998-12-16 2000-06-27 Yamaki Co Ltd 蟹肉加工食品の製造方法
JP2015045476A (ja) 2013-08-29 2015-03-12 Gsk株式会社 冷風乾燥機
JP2017112984A (ja) 2015-12-21 2017-06-29 勇吉 福井 甲殻類の燻製の製造方法および甲殻類の燻製

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
おいしい干物開発へ 来場者が意見交換 高岡で「塾」,富山新聞 朝刊,2018年10月26日,p.21

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020089299A (ja) 2020-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103230001A (zh) 一种燕窝处理工艺
CN104886229B (zh) 一种水杨酸结合臭氧处理带笋箨绿竹笋的冷藏保鲜方法
CN109363110A (zh) 一种溏心鲍鱼的制备方法
JP7228876B2 (ja) 蟹のむき身食品の製造方法
CN106889510A (zh) 一种笋干的制备方法
KR101917302B1 (ko) 하천 연어를 이용한 연어 건조포의 제조방법
JP5685530B2 (ja) 海ぶどうの加工処理方法及び海ぶどうの加工処理品
KR100201916B1 (ko) 조미굴비의 제조방법
JP2662919B2 (ja) 魚乾製品の製造方法
JP2006211996A (ja) 調理栗
CN106690161A (zh) 一种珍珠菜干制品的加工方法
JPS5836341A (ja) 贈答用塩蔵鮭・鱒
CN102356890A (zh) 封鱼的加工方法
JP2003289794A (ja) 切り実状干柿の製造方法
KR100406653B1 (ko) 돈육 가공 식품
JP2000316532A (ja) 鮭科の生魚の調理方法及びその調理品
CN103416781B (zh) 一种柴鱼干和木鱼花的制作方法
WO2024175866A1 (en) Improvements in or relating to food processing
KR980007998A (ko) 무우거지의 제조방법
KR100233363B1 (ko) 돈육의 가공처리방법
GB2628684A (en) Improvements in or relating to food processing
CN1633872A (zh) 一种果肉型糖果及制作方法
JPH08163956A (ja) レトルト開き魚
CN114794206A (zh) 一种鱼刺的处理工艺
CN107279807A (zh) 一种腊味保存蜡封发酵筒

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7228876

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150