JP3191070B2 - 断熱スラブの構築方法 - Google Patents

断熱スラブの構築方法

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JP3191070B2
JP3191070B2 JP1922493A JP1922493A JP3191070B2 JP 3191070 B2 JP3191070 B2 JP 3191070B2 JP 1922493 A JP1922493 A JP 1922493A JP 1922493 A JP1922493 A JP 1922493A JP 3191070 B2 JP3191070 B2 JP 3191070B2
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heat insulating
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insulating plate
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大策 西本
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ダウ化工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建造物における断熱さ
れたコンクリートスラブの構築方法、特に、デッキプレ
ート(床鋼板)を使用する断熱スラブの構築方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の軽量化、工期の短縮、建築
費の低減、作業の安全性向上等を図ることができる工法
として、デッキプレートを使用する工法が知られてい
る。
【0003】上記デッキプレートを使用する工法は、主
に鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)の建物あるいは鉄筋
コンクリート(RC)の建物に適用されるもので、床や
屋根スラブを構築するためにデッキプレートを型枠とし
て敷設し、その上に配筋してコンクリートを打設し、デ
ッキプレートとコンクリートの合成屋根スラブあるいは
合成床スラブを構築する工法である。
【0004】一方、屋根については、日中の日差しから
建物を保護し、暖冷房の熱の移動を減少させるために断
熱施工することが好ましく、床についても冷暖房効果を
向上させるために断熱施工することが好ましい。
【0005】上記断熱施工としては、敷設したデッキプ
レート上にプラスチック発泡体製の断熱板を敷設し、し
かる後に配筋してコンクリートを打設することで、合成
屋根スラブ又は合成床スラブ中に断熱板を介在させるこ
とが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラス
チック発泡体製の断熱板は軽量であるので、デッキプレ
ート上に敷設した断熱板が風で飛ばされやすく、施工性
が悪い問題がある。特に近年人気の高い勾配を付けた屋
根を構築する場合には、デッキプレートで構成した傾斜
面に断熱板を敷設することになるので、風がなくとも傾
斜によって断熱板のずれを生じやすい問題がある。
【0007】上記問題を解決するためには、断熱板をデ
ッキプレートに固定できるようにすればよいが、止め具
を用いるのでは、特殊な止め具を用意しなければなら
ず、コストアップにつながると共に、施工性が悪化しや
すい。また、接着剤によるのでは、塗布の手間がかかる
と共に、養生時間を要するので施工性が悪く、特に溶剤
タイプの接着剤では揮散溶剤に対する安全対策が必要と
なる。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、デッキプレートを使用する断熱スラブの構築に際
し、プラスチック発泡体製の断熱板を、簡便にデッキプ
レートへ固定しながら敷設できるようにすることを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このために本発明で講じ
られた手段を図1で説明すると、本発明では、断熱され
たコンクリートスラブの構築に当り、裏面に断面L字形
の多数のリブ片が形成され、しかも上面が平坦なL字形
リブ付デッキプレート1を敷設した後に、プラスチック
発泡体からなり、しかも予め表面に粘着剤2が付された
断熱板3を該デッキプレート1に粘着固定し、しかる
後にこの断熱板3上にコンクリート4を打設することと
しているものである。
【0010】
【作用】断熱板3に付された粘着剤2は、断熱板3をデ
ッキプレート1へ固定するためのもので、粘着剤2側を
下にして断熱板3をデッキプレート1上に敷設すること
で、ワンタッチで断熱板3をデッキプレート1上へ固定
することができる。
【0011】
【実施例】まず、図1(a)に示されるように、デッキ
プレート1を、梁部(鉄骨梁又は梁型枠)5間に掛け渡
して敷設固定する。
【0012】デッキプレート1としては、図2(a)に
示されるような断面波形のものもあるが、図2(b)に
示されるように、裏面に断面L字形の多数のリブ片が形
成され、しかも上面が平坦なL字形リブ付デッキプレー
を用いる。このL字形リブ付デッキプレートの場合、
上面が平坦であるので、後述する断熱板3を粘着剤2で
粘着固定する際に、広い粘着面積が得やすく、断熱板3
を安定させやすい利点がある。
【0013】次いで、図1(b)に示されるように、敷
き並べられたデッキプレート1上にプラスチック発泡体
製の断熱板3を敷設する。
【0014】この断熱板3は、図3に拡大して示すよう
に、片面に粘着剤2が付設されたもので、この粘着剤2
側を下に向けてデッキプレート1上に敷設することで、
デッキプレート1上に粘着固定されるものである。
【0015】粘着剤2は、断熱板3の片面全面に付設し
てもよいが、例えばストライプ状、格子状、点状等、全
面にほぼ均一であれば部分的に付設することもできる。
また、いずれの場合も、断熱板3の敷設までの取り扱い
性を向上させるために、この粘着剤2の付設面は離型紙
で覆っておくことが好ましい。
【0016】断熱板3を構成するプラスチック発泡体と
しては、例えばポリスチレン、ポリウレタン、ポリエチ
レン、ポリ塩化ビニル、フェノール樹脂等の発泡板が使
用でき、好ましくはポリスチレンの発泡板である。
【0017】断熱板3の大きさは、施工面積等に応じて
選択すれば足るが、通常600〜1000mm×160
0〜2000mm程度の長方形が取り扱いやすい。ま
た、断熱板3の厚みは必要な断熱性に応じて選択される
が、一般的には20〜50mm程度である。
【0018】断熱板3を敷設して粘着固定した後、図1
(c)に示されるように、通常、配筋した後コンクリー
ト4を打設することで断熱スラブが構築される。
【0019】尚、L字形リブ付デッキプレートで勾配面
を形成し、その上に粘着剤2付の断熱板3を敷設する作
業を実際に行ったところ、風による飛散及びずれ落ちが
全くなく、良好な作業性を得ることができた。但し、粘
着剤2付の断熱板3としては、厚さ30mm、幅910
mm、長さ1820mmの発泡ポリスチレン板(ダウ化
工株式会社製「スタイロフォームB2」)の片面全面に
粘着剤2を付して離型紙で覆ったものを使用した。
【0020】また、やはりL字形リブ付デッキプレート
で水平面を形成し、厚さ25mm、幅910mm、長さ
1820mmの発泡ポリスチレン板(ダウ化工株式会社
製「スタイロフォームB2」)の片面全面に粘着剤2を
付して離型紙で覆ったものを粘着剤2付の断熱板3とし
て使用し、この断熱板3の敷設を行ったところ、風によ
る飛散を全く生ぜず、良好な施工性を得ることができ
た。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上説明した通りのものであ
り、次の効果を奏するものである。
【0022】(1)断熱板3の敷設時に、断熱板3を簡
単にデッキプレート1上に粘着固定することができるの
で、断熱板3が風で飛んだりずれることがなく、デッキ
プレート1を用いた合成スラブの断熱施工を能率よくし
かも安全に行うことができる。
【0023】(2)通常、断熱板3は、敷設時に生じる
端材等のロスを5〜10%見積もる必要があるが、端材
であっても簡単にデッキプレート1上に粘着固定して使
用できるので、ほとんどロスを見積もる必要がなくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の施工手順の説明図である。
【図2】デッキプレートの説明図である。
【図3】断熱板の拡大図である。
【符号の説明】
1 デッキプレート 2 粘着剤 3 断熱板 4 コンクリート 5 梁部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−252(JP,A) 特開 平3−156047(JP,A) 特開 昭48−74028(JP,A) 特開 昭59−20654(JP,A) 実開 平3−23522(JP,U) 実開 平2−25615(JP,U) 実開 昭61−115315(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 5/40 E04B 1/76 E04B 5/43

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱されたコンクリートスラブの構築に
    当り、裏面に断面L字形の多数のリブ片が形成され、し
    かも上面が平坦なL字形リブ付デッキプレートを敷設し
    た後に、プラスチック発泡体からなり、しかも予め表面
    に粘着剤が付された断熱板を該デッキプレートに粘着
    固定し、しかる後にこの断熱板上にコンクリートを打設
    することを特徴とする断熱スラブの構築方法。
  2. 【請求項2】 スラブが、勾配屋根スラブであることを
    特徴とする請求項の断熱スラブの構築方法。
JP1922493A 1993-01-12 1993-01-12 断熱スラブの構築方法 Expired - Lifetime JP3191070B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6338787B1 (en) 1999-04-06 2002-01-15 Daiwa Fine Chemicals Co., Ltd. Redox system electroless plating method
US6818313B2 (en) 2002-07-24 2004-11-16 University Of Dayton Corrosion-inhibiting coating

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4809008B2 (ja) * 2005-07-22 2011-11-02 ダウ化工株式会社 粘着剤付き断熱板及びそれを用いた断熱工法
JP4713992B2 (ja) * 2005-10-05 2011-06-29 ダウ化工株式会社 粘着剤付き断熱板及びそれを用いた断熱工法
JP6846234B2 (ja) * 2017-02-28 2021-03-24 Jfe建材株式会社 デッキプレート

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