JP3190226B2 - プリント配線板の結露防止構造 - Google Patents

プリント配線板の結露防止構造

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JP3190226B2
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details

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  • Mounting Of Printed Circuit Boards And The Like (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント配線板のはん
だ付け部に発生する結露を防止する構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年における大多数の自動車には、モー
タの駆動力によってドアガラスを自動的に開閉するパワ
ーウィンドシステムが装備されている。そして、このパ
ワーウィンドシステムにおける操作部であるスイッチユ
ニット40は、通常、ドアアームレストの上側部分に取
り付けられている。
【0003】図6,図7には、従来におけるパワーウィ
ンドのスイッチユニット40が示されている。スイッチ
ユニット40を構成するプリント配線板41には、図示
しない配線パターンの他に、多数のランド42が設けら
れている。これらのランド42には、スイッチ43やI
Cパッケージ44等のような電子部品の端子がはんだ付
けされている。前記プリント配線板41は、樹脂製のス
イッチボディ45と同じく樹脂製の下部カバー46とが
なす空間内に収容される。この場合、各スイッチ43の
上部にある操作片47は、スイッチボディ41の上面か
ら突出する。そして、これらの操作片47を操作するこ
とによりドアガラスが開閉される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のスイ
ッチユニット40では、ボディ内部に侵入した雨水を排
出するための対策として、下部カバー46の複数の箇所
に水抜き孔48を設けていることが多い。
【0005】しかし、このような水抜き孔48がある
と、ボディ内部の排水性が改善される反面、逆に多湿な
空気が外部から侵入しやすくなる。このような湿気は、
下部カバー46の内面やプリント配線板41の裏面と接
触することによって冷却される。すると、図6に示され
るように、プリント配線板41の各所に結露49が発生
してしまう。なお、はんだ付け部に付着する結露49、
なかでも特に高インピーダンスのランド42間に付着す
る結露49は、回路の誤動作を招く原因となることが知
られている。よって、従来においてはプリント配線板4
1に防湿コート剤を設ける必要があり、このことが全体
の作業性やコスト性を向上させるうえでの1つの妨げに
なっていた。
【0006】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、プリント配線板のはんだ付け部に
発生する結露を未然にかつ確実に防止することができる
結露防止構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、上部カバーと、底面
に設けられた水抜き孔を有する下部カバーとがなす空間
内に収容されたプリント配線板の裏面のはんだ付け部に
おける結露を防止する構造であって、前記下部カバー及
び前記プリント配線板のうちの少なくともいずれかの側
に、前記水抜き孔から前記はんだ付け部に到る流通経路
を遮断する壁を設けたプリント配線板の結露防止構造を
その要旨とする。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1にお
いて、前記壁を前記下部カバーの内面に突設している。
請求項3に記載の発明では、請求項2において、前記壁
を、前記プリント配線板の裏面の前記はんだ付け部を包
囲する位置に突設している。請求項4に記載の発明で
は、請求項3において、前記壁は切り欠き部を有し、そ
の切り欠き部は前記水抜き孔から離れた場所に配置され
ているとしている。
【0009】請求項5に記載の発明は、上部カバーと開
口部を有する下部カバーとがなす空間内に収容されたプ
リント配線板の裏面のはんだ付け部における結露を防止
する構造であって、前記プリント配線板の裏面側かつ前
記開口部の近傍に金属層を設けたプリント配線板の結露
防止構造をその要旨とする。
【0010】請求項6に記載の発明は、請求項5におい
て、前記金属層は、前記プリント配線板を構成している
樹脂基材に貼着された銅箔の未エッチング部であるとし
ている。
【0011】
【作用】請求項1〜4に記載の発明によると、外部から
侵入した湿気の流通経路が壁によって遮断されるため、
湿気がはんだ付け部まで到達しにくくなる反面、他の部
分において結露が生じやすくなる。
【0012】請求項3に記載の発明によると、壁がはん
だ付け部を包囲しているため、湿気がいっそうはんだ付
け部まで到達しにくくなる。請求項4に記載の発明によ
ると、仮にはんだ付け部の下方にある壁の内側領域に雨
水が溜まったときでも、雨水は切り欠き部を介して壁の
外側領域に到り、水抜き孔を経て外部に確実に排出され
る。また、この切り欠きは水抜き孔から離れていること
から、はんだ付け部への湿気の到達も阻止される。
【0013】請求項5,6に記載の発明によると、水抜
き孔を介して外部から侵入した湿気は、はんだ付け部に
到達する前に、前記水抜き孔の近傍にある金属層に接触
する確率が高い。ここで、金属層は周囲の部材よりも熱
伝導性に優れているため、その表面に接触した湿気は、
ただちに冷却されて結露となる。
【0014】請求項6に記載の発明によると、既存のプ
リント配線板の製造プロセスを経て比較的容易に金属層
が形成される。
【0015】
【実施例】
〔実施例1〕以下、本発明をパワーウィンドのスイッチ
ユニット1に具体化した一実施例を図1,図2に基づき
詳細に説明する。
【0016】図1には、本実施例のスイッチユニット1
が示されている。スイッチユニット1は、上部カバーと
してのスイッチボディ2、下部カバー3及びプリント配
線板4の各部分に大別される。
【0017】上部カバーとしてのスイッチボディ2は、
合成樹脂を材料とする成形品である。スイッチボディ2
の上面側(外面側)には、開口部がいくつか形成されて
いる。これらの開口部からは、スイッチ5の上面に形成
された操作片6が露出している。前記操作片6は、支軸
7を中心として所定角度だけ回動可能になっている。ま
た、同スイッチボディ2の下面側(内面側)には、スイ
ッチ5におけるスイッチ本体8が配置されている。この
スイッチ本体8の下面には、複数の端子(図示略)が形
成されている。
【0018】スイッチボディ2と同じく、下部カバー3
も合成樹脂を材料として作製された樹脂成形品である。
図1,図2に示されるように、この下部カバー3の底面
の所定領域(即ち図1の左半分の領域)には、内外面を
貫通する円形状の水抜き孔9が複数個形成されている。
また、下部カバー3の底面右端部には、コネクタシェル
部10が突設されている。このコネクタシェル部10に
は、フラットケーブル等の端部に設けられた相手方のコ
ネクタが、図1の右側方向から挿入されるようになって
いる。つまり、本実施例の下部カバー3は、プリント配
線板4の保護部材としての機能ばかりでなく、コネクタ
としての機能も兼ね備えている。このコネクタシェル部
10からは、図示しない複数のターミナルが延設されて
いる。これらのターミナルは、コネクタシェル部10側
とプリント配線板4側とを電気的に接続している。
【0019】図1に示されるように、プリント配線板4
は、スイッチボディ2と下部カバー3とがなす空間S1
内に収容されている。本実施例のプリント配線板4は、
ガラスエポキシや紙フェノール等の樹脂基材11に銅箔
を貼着してなる銅張積層板をエッチングすることによっ
て作製される。このプリント配線板4には、図2(a)
に示されるように、表裏面を貫通するスルーホール13
や図示しない配線パターンが多数形成されている。前記
スルーホール13のランド13aには、ICパッケージ
14等の電子部品の端子15がはんだ付けされている。
なお、本実施例においては、ICパッケージ14がはん
だ付けされているランド13aが集中しているプリント
配線板4の裏面側の領域を、特に他の部分と区別して
「はんだ付け部SP」と呼ぶことにする。この領域には
発熱量の大きなICパッケージ14が実装されており、
また、回路のインピーダンスが他の部分に比較して高く
なっている。従って、とりわけ結露16の付着が防止さ
れるべき箇所である。
【0020】次に、このプリント配線板4における結露
防止構造について説明する。図1,図2(a),図2
(b)に示されるように、下部カバー3の底面中央部の
内側には、直線状をした幅1mm〜2mm程度の壁17が突
設されている。この壁17は、下部カバー3において各
水抜き孔9が形成された領域と、プリント配線板4裏面
のはんだ付け部SPとの間に配設されている。従って、
この壁17は、水抜き孔9からはんだ付け部SPに到る
空気流通経路をほぼ遮断する状態にある。
【0021】また、プリント配線板4の裏面側の所定領
域、即ち前記壁17の左側かつ各水抜き孔9のちょうど
上方に位置する領域には、薄くて平坦な金属層が設けら
れている。この実施例の場合、前記金属層は、樹脂基材
11に貼着された銅箔の未エッチング部12である。
【0022】さて、次に本実施例の作用効果について述
べる。上記のように、下部カバー3には、水抜き孔9か
らはんだ付け部SPに到る湿気の流通経路をほぼ遮断す
る壁17が突設されている。この壁17は湿気が流通す
る際の物理的な障害となるため、湿気がはんだ付け部S
Pまで到達しにくくなる。その反面、壁17によって阻
止された湿気は、図1の左側方向への進行を余儀無くさ
れる。ゆえに、はんだ付け部SP以外の箇所に結露16
が生じやすくなる反面、はんだ付け部SPに結露16が
極めて生じにくくなる。
【0023】また、本実施例では上記のように、各水抜
き孔9のすぐ上方に位置する領域に、金属層としての銅
箔の未エッチング部12が設けられている。このため、
水抜き孔9を介して外部から侵入した湿気は、はんだ付
け部SPに到達する前に、水抜き孔9のすぐ近傍にある
未エッチング部12に接触する確率が高い。しかも、未
エッチング部12は周囲の樹脂部材よりも熱伝導性に優
れているため、暖まりやすく冷めやすいという特性を持
っている。ゆえに、未エッチング部12の表面に接触し
た湿気は、ただちに冷却されて凝結する。このため、未
エッチング部12の表面に結露16が発生しやすくなる
反面、はんだ付け部SPに結露16が極めて生じにくく
なる。
【0024】以上のように、本実施例の結露防止構造に
よると、はんだ付け部SPに存在する高インピーダンス
のランド13a間への結露16の付着が、未然にかつ確
実に阻止される。それゆえ、プリント配線板4における
回路の誤動作が確実に防止される。また、本実施例によ
ると結露16の付着防止が達成されることから、防湿コ
ート剤が必ずしも必要ではなくなる。従って、全体の作
業性やコスト性の向上を図ることができる。なお、未エ
ッチング部12に発生した結露16は、凝集して大きな
水滴となった後、そのすぐ下方にある水抜き孔9から外
部に排出される。また、水滴にならない場合であって
も、後に空間S1 内に乾燥した空気が流通することによ
って前記結露16は再び気化し、水抜き孔9を介して外
部に排出される。
【0025】さらに、本実施例によると、結露16を誘
導するための金属層が、樹脂基材11に貼着された銅箔
の未エッチング部12となっている。従って、このよう
な金属層であれば、既存のプリント配線板4の製造プロ
セスを経て比較的容易に形成することができる。よっ
て、別体として形成する場合に比較して、コスト的にも
工程的にも有利である。また、この実施例によると、壁
17は下部カバー3の内面に一体形成されたものであ
る。従って、やはり別体として形成する場合に比較し
て、コスト的にも工程的にも有利である。しかも、壁1
7を形成する方法であると、プリント配線板4側に何ら
かの構造物を形成する場合に比べて実施が容易であると
いうメリットがある。また、上記のような壁17は、結
露防止構造としての役割に加えて、プリント配線板4を
下方から支える支持部材としての役割をも果たす。この
ため、プリント配線板4がより安定し、振動等に対して
強くなる。 〔実施例2〕次に、実施例2のスイッチユニット21を
図3に示す。実施例1と同じ構成については共通の番号
を付す代わりに、その詳細な説明を省略する。
【0026】このスイッチユニット21の下部カバー2
2では、開構造をした実施例1の壁17とは異なり、閉
構造をした壁23が採用されている。図3(a),図3
(b)に示されるように、この壁23は矩形状であり、
下部カバー22の内面中央部においてプリント配線板4
の裏面のはんだ付け部SPを包囲する位置に突設されて
いる。また、本実施例では金属層としての未エッチング
部12は省略されている。なお、ここでは図示の便宜
上、ICパッケージ14の端子15の本数を少なく描い
ている。
【0027】上記のような構成を有する実施例2であっ
ても、言うまでもなく実施例1と同等の作用効果を奏す
る。特にこの構成であると、壁22がはんだ付け部SP
を完全に包囲しているため、金属層がなくてもはんだ付
け部SPへの湿気の侵入がより確実に阻止されるという
メリットがある。 〔実施例3〕次に、実施例3のスイッチユニット26を
図4に示す。実施例1,2と同じ構成については共通の
番号を付す代わりに、その詳細な説明を省略する。
【0028】図4(a),図4(b)に示されるよう
に、このスイッチユニット26の下部カバー27の場
合、閉構造をした壁23の一部に切り欠き部28が形成
されている。また、この切り欠き部28は、各水抜き孔
9から離れた場所、即ち壁23の右側面に配置されてい
る。なお、切り欠き部28は、壁23の内側領域と外側
領域とを連通させている。また、切り欠き部28の外側
には、略L状の凸部28aが形成されている。この凸部
28aがあることによって、壁23の開口が図4(b)
の上側方向を向くようになっている。なお、本実施例で
も金属層としての未エッチング部12は省略されてい
る。
【0029】上記のような構成を有する実施例3であっ
ても、言うまでもなく実施例1,2と同等の作用効果を
奏する。特にこの構成であると、壁23がはんだ付け部
SPを完全に包囲しているため、はんだ付け部SPへの
湿気の侵入がより確実に阻止されるというメリットがあ
る。なお、切り欠き部28が各水抜き孔9から離れた場
所に形成されていることも、湿気の侵入の阻止に貢献し
ている。また、仮にはんだ付け部SPの下部に位置する
壁23の内側領域に雨水が溜まった場合でも、その雨水
は切り欠き部28を介して壁23の外側領域に到り、水
抜き孔9を経て外部に確実に排出される。従って、はん
だ付け部SPの水抜き性の悪化を防止することができ
る。
【0030】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
ることはなく、例えば次のように変更することが可能で
ある。 (1)開口部としての水抜き孔9の近傍に設けられる結
露誘導用の金属層は、実施例1のような銅箔の未エッチ
ング部12でなくてもよい。例えば、樹脂基材11上へ
の金属ペースト印刷、スパッタリング、めっき等によっ
て、付加的に形成された薄い金属層であってもよい。勿
論、未エッチング部12を形成する場合であっても、銅
箔以外の金属箔(例えばアルミニウム箔など)を使用す
ることもできる。さらに、パターニングがなされた樹脂
基材11上に金属部材を接着するという方法を採用する
ことも可能である。この場合、接着される金属部材は必
ずしも板状でなくてもよく、また、平坦でなくてもよ
い。
【0031】(2)実施例1に図5に示される別例のス
イッチユニット31のように、下部カバー32側に壁2
3を設けない代わりに、接着剤33を介してプリント配
線板4側に壁としての棒状部材34を設けてもよい。勿
論、実施例2,3についても同様のことがいえる。ま
た、壁23等を下部カバー32側及びプリント配線板4
側の両方に設けることも可能である。
【0032】(3)実施例1〜3のように上部カバー2
がスイッチボディである構成のみならず、実質的に下部
カバー3,22,27側がスイッチボディである構成で
あってもよい。また、下部カバー3,22,27は各実
施例のようにコネクタ一体型でなくてもよい。
【0033】(4)実施例2,3においても、実施例1
のような銅箔の未エッチング部12を形成することが好
適である。この構成であると、プリント配線板4のはん
だ付け部SPへの結露防止をより確実にすることができ
る。また、実施例1において、金属層としての未エッチ
ング部12及び壁17のうちのいずれかを省略した構成
を採ることも勿論可能である。この場合、実施例1に準
じた結露防止効果が得られる。
【0034】(5)実施例3において形成された壁23
をより複雑な形状に、即ち迷路状にしてもよい。この場
合、はんだ付け部SPへの湿気の到達がより確実に阻止
される。
【0035】(6)実施例1〜3において壁17等を2
重または3重に形成し、はんだ付け部SPへの湿気の到
達をより確実に阻止してもよい。 (7)実施例1においてコネクタシェル部10からの湿
気の侵入が考えられる場合には、開口部である当該部分
からはんだ付け部SPに到る流通経路を遮断する壁17
を両者10,17の間に設けることがよい。
【0036】(8)本発明のプリント配線板4の結露防
止構造は、パワーウィンドシステムのスイッチユニット
1以外の電気機器、例えばアウターミラーコントロール
ユニットやワイパーコントロールユニットなどにも勿論
適用されることができる。
【0037】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施例及び別例によって把握
される技術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1) 内外面を貫通する水抜き孔と、内面においてそ
の水抜き孔の近傍に突設された壁とを備えた、プリント
配線板収容用の樹脂製下部カバー。この構成であると、
上部カバーと組合せてプリント配線板を収容した場合、
はんだ付け部における結露の発生を確実に防止できる。
【0038】(2) 技術的思想(1) において、前記壁
は閉構造である。この構成であると、開構造のときに比
べてより確実に結露の発生を防止できる。 (3) 請求項2,3,4、技術的思想(1),(2) におい
て、前記壁は、樹脂を材料として前記下部カバーを成形
する際に一体形成されること。この構成であると、後に
壁を別体として設ける必要がなく、製造工程上有利にな
る。
【0039】なお、本明細書中において使用した技術用
語を次のように定義する。 「はんだ付け部: 電子部品がはんだ付けされているラ
ンドやパッド等が存在するプリント配線板上の所定領域
をいい、例えばICパッケージ等がはんだ付けされてい
るランドやパッド等が存在するため回路のインピーダン
スが他の部分よりも高い領域などをいう。」
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜6に記
載の発明によれば、プリント配線板のはんだ付け部に発
生する結露が未然にかつ確実に防止されるため、それに
伴う回路の誤動作等の不具合も解消される。請求項3に
記載の発明によれば、結露の発生をより確実に防止する
ことができる。請求項4に記載の発明によれば、はんだ
付け部の水抜け性の悪化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のパワーウィンドシステムのスイッチ
ユニットを示す部分破断全体正面図。
【図2】同じく(a)はその要部拡大断面図、(b)は
(a)のA−A線断面図。
【図3】(a)は実施例2のパワーウィンドシステムの
スイッチユニットの要部拡大断面図、(b)はそのB−
B線断面図。
【図4】(a)は実施例3のパワーウィンドシステムの
スイッチユニットの要部拡大断面図、(b)はそのC−
C線断面図。
【図5】別例1のパワーウィンドシステムのスイッチユ
ニットを示す要部拡大断面図。
【図6】従来のパワーウィンドシステムのスイッチユニ
ットを示す要部拡大断面図。
【図7】同じくその部分破断全体正面図。
【符号の説明】
1,21,26,31…スイッチユニット、2…上部カ
バーとしてのスイッチボディ、3,22,27,32…
下部カバー、4…プリント配線板、9…開口部としての
水抜き孔、11…樹脂基材、12…金属層としての銅箔
の未エッチング部、17,23,34…壁、28…切り
欠き部、S1 …空間、SP…はんだ付け部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今枝 悟 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番 地 株式会社東海理化電機製作所内 (56)参考文献 特開 平3−97299(JP,A) 特開 平5−343817(JP,A) 特開 平6−69665(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 3/34 H05K 5/00 - 7/20

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部カバー(2)と、底面に設けられた
    水抜き孔(9)を有する下部カバー(3,22,27,
    32)とがなす空間(S1)内に収容されたプリント配
    線板(4)の裏面のはんだ付け部(SP)における結露
    (16)を防止する構造であって、前記下部カバー
    (3,22,27,32)及び前記プリント配線板
    (4)のうちの少なくともいずれかの側に、前記水抜き
    (9)から前記はんだ付け部(SP)に到る流通経路
    を遮断する壁(17,23,34)を設けたプリント配
    線板の結露防止構造。
  2. 【請求項2】前記壁(17,23)は前記下部カバー
    (3,22,27)の内面に突設されている請求項1に
    記載のプリント配線板の結露防止構造。
  3. 【請求項3】前記壁(23)は、前記プリント配線板
    (4)の裏面の前記はんだ付け部(SP)を包囲する位
    置に突設されている請求項2に記載のプリント配線板の
    結露防止構造。
  4. 【請求項4】 記壁(23)は切り欠き部(28)を
    有し、その切り欠き部(28)は前記水抜き孔(9)か
    ら離れた場所に配置されている請求項3に記載のプリン
    ト配線板の結露防止構造。
  5. 【請求項5】上部カバー(2)と開口部(9)を有する
    下部カバー(3,22,27,32)とがなす空間(S
    1 )内に収容されたプリント配線板(4)の裏面のはん
    だ付け部(SP)における結露(16)を防止する構造
    であって、前記プリント配線板(4)の裏面側かつ前記
    開口部(9)の近傍に金属層(12)を設けたプリント
    配線板の結露防止構造。
  6. 【請求項6】前記金属層(12)は、前記プリント配線
    板(4)を構成している樹脂基材(11)に貼着された
    銅箔の未エッチング部である請求項5に記載のプリント
    配線板の結露防止構造。
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