JP3189048B2 - 耐震ブレース取付け具 - Google Patents
耐震ブレース取付け具Info
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Description
ット間に耐震ブレースを取付けるための耐震ブレース取
付け具に関する。
造物では、ケーブルの配線などの目的で、図6に示すよ
うに互いに平行な一対の親桁1、1を一定間隔で子桁
2、2、…で連結したはしご形状のラック3が、天井や
壁面などに沿って設置される。
(立上り状態)に設置するには、従来では図6に示すよ
うに、左右対称形の一対の支持用ブラケット10、10
をラック3の2つの親桁1、1より僅かに広い間隔で同
一高さで壁面4に固定し、この一対のブラケット10、
10を上下方向の複数個所に固定して、ラック3を支持
していた。
形状の三角形基板11の直交する二辺に、垂直に折曲げ
られた垂直縁板12及び水平縁板13を備えていて、例
えば壁面4に固定したボルト14、14を垂直縁板13
の上下2ケ所の穴(図示せず)に挿通してナット15、
15で締付けることによって、壁面4に左右一対の支持
用ブラケット10、10を固定する。
親桁1、1に、穴をあけてL字状の垂直取付け金具20
の垂直板21を取付け穴(図示せず)においてボルト2
2、ナット23で固定し、垂直取付け金具20の水平板
24の取付け穴(図示せず)から支持用ブラケット10
の水平縁板13の長穴状の固定穴13aへボルト25を
挿通し、水平縁板13の下側からナット(図示せず)を
ボルト25に締付けて、同一高さに固定した左右一対の
支持用ブラケット10、10によってラック3を上下方
向に壁面4に沿って固定していた。
ラック3を壁面4などに垂直に固定した一対の支持用ブ
ラケット10、10の自由端側に固定した状態では、地
震などによって水平方向の力Fが支持用ブラケット1
0、10に作用すると、図7に点線で示すように支持用
ブラケット10、10の自由端側が移動変形して支持用
ブラケット10、10が壁面4から外れたり、ラック3
が変形したりするおそれがあった。
ようになり、このため、従来、図8に示すような構造の
耐震用の特注ブラケット30を専用設計して作成して用
いていた。
は、図8に示すように、三角形基板31の外周に垂直縁
板32と水平縁板33の他にも縁板34を設けて、三角
形基板31の外周全体に縁板を設けて強度を増大させる
と共に、垂直縁板32に切欠き36を設けて、この切欠
き36に、横方向へ張り出したL字板から成る水平補強
アングル37の基部を溶接によって固定していた構造で
あって、垂直縁板32の上下と水平補強アングル37の
先端部の全部で3ケ所において壁面に固定する。
市販されている図6に示した通常の支持用ブラケット1
0を用いずに、このように図8の耐震用の特注ブラケッ
ト30を特別に製造するのはコスト高となり、また、ブ
ラケット30の自由端の突出長さに応じて耐震のための
水平補強アングル37の長さを計算して専用設計しなけ
ればならないため、納期的にも日数がかかっていた。
平補強アングル37が三角形基板31から垂直方向に突
出し形状が平面的でないため、かさばって梱包がしにく
く、運送も大変であった。
図6に示した市販の支持用ブラケット1のように2ケ所
の取付け穴で壁面4に固定する他に、さらに突出した水
平補強アングル37の先端部を壁面4に固定する3点固
定であるため、2点固定に比べて固定作業において位置
ずれなどによって極めて固定作業が大変であった。
の支持用ブラケットを用いても地震などによる横方向の
力に耐えられるようにした耐震ブレース取付け具を提供
することを目的としている。
に、本発明の耐震ブレース取付け具は、互いに平行に一
端側が固定された一対の支持用ブラケットにはすかい状
に且つ段違い状に耐震ブレースを取付けるための耐震ブ
レース取付け具であって、長手方向の一端側に前記支持
用ブラケットの水平縁板の取付け穴において固定するた
めの固定穴を有する基板と、前記基板の長手方向の他端
側に垂直に設けられ、耐震ブレースの一端を異なる高さ
で挿通できるブレース挿通穴を有する取付け片とを備
え、前記基板の前記固定穴を、支持用ブラケットの前記
水平縁板の前記取付け穴に合致させてボルトを挿通しナ
ットをボルトに螺着して前記基板の一端側を支持用ブラ
ケットに固定し、前記取付け片の前記ブレース挿通穴に
耐震ブレースの一端を挿通して耐震ブレースの一端を前
記取付け片に高さを選択して固定することによって、2
本の耐震ブレースを異なる高さではすかい状に一対の支
持用ブラケットに取付けるようにしたことを特徴として
いる。
ラケットに簡単に耐震ブレースをはすかい状に取付ける
ことができる。
施の形態を説明する。図1、2は本発明の一実施形態の
ブレース取付け具40を示している。
ように、互いに平行に一端側が壁面4(あるいは壁面4
に固定されたレール)に固定された一対の支持用ブラケ
ット10、10に、はすかい状に且つ段違い状に2本の
耐震ブレース50、50を取付けるためのものであっ
て、長手方向の一端側に支持用ブラケット10の水平縁
板13の取付け穴(スリット)13aにおいて固定する
ための固定穴41aを有する基板41と、前記基板41
の長手方向の他端側の垂直に折曲げられて連設され、耐
震ブレース50の一端を異なる高さで挿通できるように
基板41に対して垂直な方向の長穴状で幅がボルトの外
径より僅かに大の第1のブレース挿通穴42aを有する
第1の取付け片42と、前記基板41の幅方向の一端か
ら直角方向に折曲げられて連設された折曲げ片43と、
前記折曲げ片43の前記第1の取付け片42側の一端か
ら直角方向に前記第1の取付け片42に外側から(ある
いは内側からでもよい)重なるように折曲げられて連設
され、耐震ブレース50の一端を異なる高さに挿通でき
る前記第1の取付け片42の第1のブレース挿通穴42
aにほぼ一致する形状の第2のブレース挿通穴44aを
有する第2の取付け片44とを備えている。
き加工と折曲げ加工によって形成されている。なお、基
板41には、固定穴41aと第1の取付け片42との間
の中間部において、幅方向の一端側に開口する切欠き4
1bが設けられている。
2の取付け片42、44の第1、第2のブレース挿通穴
42a、44aに取付けられる耐震ブレース50の軸線
の延長線の下方に位置するように、固定穴41aの中心
と折曲げ片43との距離が、第1、第2のブレース挿通
穴42a、44aの幅方向の中心と折曲げ片43との距
離と同一にされている。
法を説明する。図6に示したのと全く同様に、壁面4
に、左右対称形の一対の支持用ブラケット10、10を
図3に示すようにラック3の2つの親桁1、1より僅か
に広い間隔で同一高さに固定する。
親桁1、1にL字状の垂直取付け金具20の垂直板21
をボルト22、ナット23で固定し、垂直取付け金具2
0の水平板24の取付け穴(図示せず)(支持用ブラケ
ット10の先端側の取付け穴)から水平縁板13の取付
け穴13aへボルト24を挿通し、水平縁板13の下側
からナット25をボルト24に締付ける。
ース取付け具40、40を、その基板41を支持用ブラ
ケット10の水平縁板13の壁面4側の基部側に乗せ
て、基板41の円形の固定穴41aと水平縁板13の長
穴状の取付け穴に、上側からボルト60を挿通し、水平
縁板13の下側からボルト60にナット61を螺着して
仮止めする。
0、40を、その基板41の固定穴41aを、支持ブラ
ケット10にラック3を垂直に取付ける垂直取付け金具
20の水平板24の壁面4側の取付け穴(図示せず)に
合致させて、ボルト60を基板41の固定穴41a、垂
直取付け金具20の水平板24の取付け穴(図示せ
ず)、支持ブラケット10の水平縁板13の長穴状の取
付け穴13aに挿通し、水平縁板13の下側からボルト
60にナット61を螺着して仮止めする。
ブレース取付け具40と右側壁面側のブレース取付け具
40を一直線状にして、その各第1、第2の取付け片4
2、44の第1、第2のブレース挿通穴42a、44a
に、両端近傍においてネジ溝にナット51を螺着した第
1の耐震ブレース50の両端(ナット51より先端側)
を挿通し、先端側からナット52を螺着して、上下方向
の長穴状の第1、第2のブレース挿通穴42a、44a
の下寄りの位置で第1の耐震ブレース50を水平にし
て、ナット51、52を両側からそれぞれ第2の取付け
片44、第1の取付け片42に締付ける。そして、仮止
めしていたナット61、61を締付ける。
と左側壁面側のブレース取付け具40を用いて、全く同
様に、第1の耐震ブレース50と段違い状となるように
第1の耐震ブレース50の上側の位置で、第2の耐震ブ
レース50を水平に、第1の耐震ブレース50とはすか
い状に取付ける。
0、10でラック3を立上り状態に支持する支持構造に
おいて、異なる高さで2本の耐震ブレース50、50を
一対のブラケット10、10の基部側と自由端側とでは
すかい状に固定するため、耐震設計されていない通常の
市販の支持用ブラケットを用いても、地震などによる横
方向の大きな力が作用しても、耐えることができる。
ト10、10で立上がり状にラック3を支持した施工済
みのものに、後付けで耐震ブレース50、50を取付け
ることができる。
下方にブレース取付け具40の基板41の固定穴41a
が位置しているから、地震などによる力が耐震ブレース
50の軸線方向に作用した場合に、支持用ブラケット1
0への固定部がこの力の作用する方向に一致しているた
め、偏心荷重がこの固定部に作用せず、このため、地震
などによる力に一層良く耐えることができる。
幅方向の一端側へ開口した切欠き41bが設けられてい
るため、ラック3の親桁1及び垂直取付け金具20の垂
直板21に邪魔されずに、ブレース取付け具40を支持
用ブラケット10のできるだけ自由端側へ固定すること
ができる。
0の水平板24をブレース取付け具40と共に一体的に
支持用ブラケット10に固定すれば、ラック3が支持用
ブラケット10により一層強固に支持されることにな
る。
水平板24の上にブレース取付け具40の基板41を重
ねて固定すると、耐震ブレース50の他端側のブレース
取付け具40とは高さが水平板24の厚さ分だけ高くな
るが、第1、第2のブレース取付け穴42a、44aが
上下方向に長い長穴状であるため、この高さ分だけ長穴
の下側で耐震ブレース50を固定するように調整するこ
とができる。
の取付け片42、44が重なった状態で耐震ブレース5
0の一端を2つのナット51、52で挟み着けて固定す
るため、ブレース取付け具40が比較的薄い肉厚でも充
分に耐えることができる。また、僅かに隙間のある2枚
の第1、第2の取付け片42、44を両側からナット5
1、52で弾性的に挟み着けているため、耐震ブレース
50の固定が地震などの振動を受けてもゆるまなくな
る。
3のように垂直取付け金具20の水平板24の取付け穴
において固定するのではなく、それより基部側で支持用
ブラケット10の取付け穴13aに固定してもよいこと
は勿論である。
a、44aはいずれも長穴状の代わりに上下方向に複数
の丸穴を設けて、耐震ブレース50の高さはいずれかの
丸穴を選ぶことによって決めるようにしてもよい。
(図1の切欠き41b)を設けなくてもよい。この場合
には、ラック3にぶつからないように垂直取付け金具2
0の水平板24の取付け穴ではなく、それより基部側で
支持用ブラケット10の水平縁板13の取付け穴13a
に固定する。
め、市販の支持用ブラケットに簡単に耐震ブレースをは
すかい状に取付けることができる。
した状態を示す斜視図
した状態を示す平面図
Claims (6)
- 【請求項1】互いに平行に一端側が固定された一対の支
持用ブラケットにはすかい状に且つ段違い状に耐震ブレ
ースを取付けるための耐震ブレース取付け具であって、 長手方向の一端側に前記支持用ブラケットの水平縁板の
取付け穴において固定するための固定穴を有する基板
と、 前記基板の長手方向の他端側に垂直に設けられ、耐震ブ
レースの一端を異なる高さで挿通できるブレース挿通穴
を有する取付け片とを備え、 前記基板の前記固定穴を、支持用ブラケットの前記水平
縁板の前記取付け穴に合致させてボルトを挿通しナット
をボルトに螺着して前記基板の一端側を支持用ブラケッ
トに固定し、前記取付け片の前記ブレース挿通穴に耐震
ブレースの一端を挿通して耐震ブレースの一端を前記取
付け片に高さを選択して固定することによって、2本の
耐震ブレースを異なる高さではすかい状に一対の支持用
ブラケットに取付けるようにしたことを特徴とする耐震
ブレース取付け具。 - 【請求項2】前記基板に前記固定穴と前記取付け片との
間の中間部において幅方向の一端側に開口する切欠きを
設けた請求項1記載の耐震ブレース取付け具。 - 【請求項3】前記基板の前記固定穴が、前記取付け片の
前記ブレース挿通穴に取付けられる耐震ブレースの軸線
の下方に位置する請求項1記載の耐震ブレース取付け
具。 - 【請求項4】互いに平行に一端側が固定された一対の支
持用ブラケットにはすかい状に且つ段違い状に耐震ブレ
ースを取付けるための耐震ブレース取付け具であって、 長手方向の一端側に前記支持用ブラケットの水平縁板の
取付け穴において固定するための固定穴を有する基板
と、 前記基板の長手方向の他端側に垂直に連設され、耐震ブ
レースの一端を異なる高さで挿通できる第1のブレース
挿通穴を有する第1の取付け片と、 前記基板の幅方向の一端から直角方向に連設された折曲
げ片と、 前記折曲げ片の前記第1の取付け片側の一端から直角方
向に前記第1の取付け片と重なるように連設され、耐震
ブレースの一端を異なる高さに挿通できる第2のブレー
ス挿通穴を有する第2の取付け片とを備え、 前記基板の前記固定穴を、支持用ブラケットの前記水平
縁板の前記取付け穴に合致させてボルトを挿通しナット
をボルトに螺着して前記基板の一端側を支持用ブラケッ
トに固定し、前記第1、第2の取付け片の前記第1、第
2のブレース挿通穴に耐震ブレースの一端を挿通して耐
震ブレースの一端を前記第1、第2の取付け片に高さを
選択して固定することによって、2本の耐震ブレースを
異なる高さではすかい状に一対の支持用ブラケットに取
付けるようにしたことを特徴とする耐震ブレース取付け
具。 - 【請求項5】前記基板に前記固定穴と前記第1の取付け
片との間の中間部において、幅方向の前記折曲げ片と反
対側の端部側に開口する切欠きを設けた請求項1記載の
耐震ブレース取付け具。 - 【請求項6】前記基板の前記固定穴が、前記第1、第2
の取付け片の前記第1、第2のブレース挿通穴に取付け
られる耐震ブレースの軸線の下方に位置する請求項4記
載の耐震ブレース取付け具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18758499A JP3189048B2 (ja) | 1999-07-01 | 1999-07-01 | 耐震ブレース取付け具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001016738A JP2001016738A (ja) | 2001-01-19 |
JP3189048B2 true JP3189048B2 (ja) | 2001-07-16 |
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ID=16208674
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP (1) | JP3189048B2 (ja) |
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1999
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