JP3071288U - 立看板支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガードレールに強固に取り付けることができ
る立看板支持装置を得る。 【解決手段】 ガードレール７に添わせて配置される支
柱２と、支柱上部に水平またはほぼ水平に取り付けられ
る腕木３と、支柱との間にガードレールを挟んだ状態で
配置して両端を支柱に固定することにより支柱をガード
レールに固定する挟持板４、とで構成される。従って、
ガードレール全体をしっかり挟んで抱きかかえた状態で
固定されるので、固定強度が大きく確実にガードレール
に取り付けることができ、強風によってガードレールか
ら外れることはない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、道路のガードレールに取り付けられて、道路脇に立てられる工事 中を表示する立看板などを支持する立看板支持装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

この種の立看板支持装置としては、支柱上部に看板を固定するための腕木を設 けたものが知られており、支柱から横向きに突出させた２本の保持腕でガードレ ールを上下から挟んでガードレールに取り付ける構造となっている。しかし、こ の構造ではガードレールに対する固定強度が低く、面積の大きな看板に強い風が 当たるとガードレールから外れてしまうことがあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案はこの点に着目し、ガードレールに強固に取り付けることができる立 看板支持装置を提供することを課題としてなされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を達成するために、この考案の装置は、ガードレールに添わせて配 置される支柱と、支柱上部に水平またはほぼ水平に取り付けられる立看板支持用 の腕木と、支柱との間にガードレールを挟んだ状態で配置して両端を支柱に固定 することにより支柱をガードレールに固定する挟持板、とを備えている。このよ うに、ガードレール全体をしっかり挟んで抱きかかえた状態で支柱を固定できる ので、固定強度が大きく確実にガードレールに取り付けることができる。

【０００５】 また、上記のものにおいて、腕木を支持する支承板を支柱上端に設け、支承板 の中心から突出する突起を腕木に設けた固定穴に挿入し、且つ前記突起を中心と して支承板に円弧状に設けられた複数個の位置決め穴のいずれかに腕木に設けら れた凸部を挿入することにより、支柱に取り付けられる腕木の方向を選択できる ように構成している。このような構成により、立看板を所望の方向に向けて腕木 に固定することができる。

【０００６】 また、上記の腕木の固定穴と凸部の組み合わせは位置を変えて少なくとも二組 設けることが望ましく、これによって立看板を支持装置の支柱に対して偏心させ て固定することが可能となり、看板の表示効果を向上することが可能となる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、図示の実施の形態の一例について説明する。図１は組み立て完了状態の 斜視図、図２は支柱の平面図と正面図、図３は腕木の平面図と正面図、図４は挟 持板の正面図と側面図である。図中、１はこの考案の立看板支持装置、２はその 支柱、３は腕木、４は挟持板、５は支承板、６はカバーワッシャー、７はガード レールである。

【０００８】 支柱２は例えば鉄の丸パイプまたは角パイプを加工したもので、中間部の上部 と下部にガードレールの上下両縁間の幅より若干大きい間隔を隔てて２個の挟持 板取付穴２ａを貫通させて設け、補強板２ｂを溶接で取り付けてある。また上端 には円板状の支承板５を支柱２に対して垂直な向きで溶接等によって取り付けて あり、支承板５の中心から突起となるボルト５ａを突出させ、このボルト５ａを 中心として円弧状に複数個の位置決め穴５ｂを形成してある。各位置決め穴５ｂ の間隔は例えば３０°の角度に選定されている。また、下部には片面の２箇所に 穴を設けてナット２ｃをそれぞれ溶接してある。

【０００９】 腕木３は例えば鉄の角パイプを加工したもので、両端に断面長方形の短い角パ イプ状の係止部３ａを設けてあり、係止部３ａには片面にバーリング加工して雌 ねじ部３ｂを２個ずつ形成してある。中央には支柱２のボルト５ａに対応して上 下に貫通する固定穴３ｃを設けると共に、ボルト５ａと位置決め穴５ｂの間隔に 対応する位置にピンを埋め込んで溶接することによって凸部３ｄを設けてあり、 この固定穴３ｃと凸部３ｄの組み合わせと同形状の固定穴３ｃ′と凸部３ｄ′を 全体の長さの１／４程度偏心した位置に設けてある。

【００１０】 挟持板４は例えば細長い鉄板の一部を曲げた形状のもので、両端には支柱２の 挟持板取付穴２ａに対応してボルト穴４ａをそれぞれ形成し、中央部分をガード レールの厚みに対応させて片側に押し出して挟持部４ｂを形成してある。この挟 持部４ｂの内側には、ガードレールを傷付けないようにゴム製等の保護シート４ ｃを貼着してある。

【００１１】 図示の例はこのような構成であり、図１のようにガードレール７に添って支柱 ２を立てて配置し、挟持板４を支柱２との間にガードレール７を挟んだ状態で支 柱２に平行に配置して両端のボルト穴４ａを挟持板取付穴２ａに合わせ、これに 挿通したボルト１ａとナット１ｂで締め付けることによって支柱２をガードレー ル７に固定する。また、腕木３は支承板５の上に置いてボルト５ａを固定穴３ｃ に挿入し、更に支承板５の位置決め穴５ｂに凸部３ｄを挿入して上からコ字型の カバーワッシャー６をかぶせ、ナット６ａをボルト５ａに螺合して締め付けるこ とにより、支柱２に取り付けられる。

【００１２】 この時の腕木３の方向は、凸部３ｄを挿入する位置決め穴５ｂを選択すること によって任意に設定できる。また固定穴３ｃと凸部３ｄを使用しないで固定穴３ ｃ′と凸部３ｄ′を使用すれば、腕木３は支柱２に対して偏心した位置に固定さ れる。立看板（図示せず）は係止部３ａや雌ねじ部３ｂ等を利用し、ワイヤやボ ルトなどを適宜用いて腕木３に固定するのであり、腕木３は最も良好な表示効果 が得られるようにその向きや偏心状態を選定すればよい。

【００１３】 なお、この支持装置１は上述のようにガードレール７に取り付けるだけでなく 、杭に取り付けることも可能である。この場合には、支柱２の下端から杭の頭部 を挿入してナット２ｃにボルトを螺合して締め付ける方法や、支柱２を杭に添わ せて配置して自在クランプなどで一体に固定する方法等を適宜採用すればよい。

【００１４】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、この考案の立看板支持装置は、ガードレール に添わせて配置される支柱と、支柱上部に水平またはほぼ水平に取り付けられる 腕木と、支柱との間にガードレールを挟んだ状態で配置して両端を支柱に固定す ることにより支柱をガードレールに固定する挟持板、とを備えたものである。従 って、ガードレール全体をしっかり挟んで抱きかかえた状態で固定できるので、 固定強度が大きく確実にガードレールに取り付けることが可能となり、強風によ ってガードレールから外れるような不都合を防止することができる。

【００１５】 また、腕木を支持する支承板を支柱上端に設け、支承板の中心から突出する突 起を腕木に設けた固定穴に挿入し、且つ前記突起を中心として支承板に円弧状に 設けられた複数個の位置決め穴のいずれかに腕木に設けられた凸部を挿入するよ うにしたものでは、支柱に取り付けられる腕木の方向を選択して立看板を所望の 方向に向けて固定することができ、看板の表示効果を向上することができる。

【００１６】 更に、腕木の固定穴と凸部の組み合わせを位置を変えて少なくとも二組設けた ものでは、立看板を支持装置に対して偏心させて固定することが可能となり、看 板の表示効果を一層向上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施の形態の組み立て完了状態を示
す概略斜視図である。

【図２】同上の支柱の平面図と正面図である。

【図３】同上の腕木の平面図と正面図である。

【図４】同上の挟持板の正面図と側面図である。

【符号の説明】

１ 立看板支持装置 ２ 支柱 ３ 腕木 ３ｃ、３ｃ′ 固定穴 ３ｄ、３ｄ′ 凸部 ４ 挟持板 ４ｂ 挟持部 ５ 支承板 ５ａ ボルト（突起） ５ｂ 位置決め穴 ７ ガードレール

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 道路脇に立てられる立看板を固定して支
   持する支持装置であって、道路のガードレールに添わせ
   て配置される支柱と、支柱上部に水平またはほぼ水平に
   取り付けられる立看板支持用の腕木と、支柱との間にガ
   ードレールを挟んだ状態で配置して両端を支柱に固定す
   ることによりガードレールを抱きかかえて支柱をガード
   レールに固定する挟持板、とを備えたことを特徴とする
   立看板支持装置。
2. 【請求項２】 腕木を支持する支承板を支柱上端に設
   け、支承板の中心から突出する突起を腕木に設けた固定
   穴に挿入し、且つ前記突起を中心として支承板に円弧状
   に設けられた複数個の位置決め穴のいずれかに腕木に設
   けられた凸部を挿入することにより、支柱に取り付けら
   れる腕木の方向を選択できるように構成された請求項１
   記載の立看板支持装置。
3. 【請求項３】 腕木の固定穴と凸部の組み合わせを位置
   を変えて少なくとも二組設けた請求項２記載の立看板支
   持装置。