JP3578929B2 - 機器取付器具 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、PHS中継局等の機器を電柱上に締結固定する機器取付器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
電柱上には各種機器がバンドにより締結固定されているが、通行の邪魔あるいは、人手によるいたずらを避けるため地上5〜10mの高さに設置するようにしており、PHS中継局にあっても、上記に加え通信の障害を避けるためできるだけ高い位置に設置するようにしている。また、屋外に設置されることから台風などの風雨にも耐えられるように、具体的には60mの風速にも耐えられるように、強固に固定する必要がある。
一方で機器の取付作業あるいは点検時には高所での作業を伴うことになり、安全上、簡便で短時間に作業を行うことができる機器取付器具が望まれている。
【0003】
従来、電柱上に設備される機器取付器具は図9及び図10のような取付構造が採用されていた。
図9及び図10において、1は電柱2の所定位置に取り付けられるPHS中継局などの機器、1aは機器1の両側面に各々設けられた突起状の係止ピン、3は機器1を取り付けるための取付具で、両側に表面側へ向かって直角に折り曲げられた取付部4が形成されている。5は取付部4の先端部上下にそれぞれ設けられた係止部、6は取付具3の下端に表面側に向けて折り曲げて形成されたねじ止め部、7はねじ、8は取付具3の裏面上部にボルト9a、ナット9bにより取り付けられる上金具、10はこの上金具8の上部をL字型に折り曲げて形成した吊り下げ部、11は取付部3の裏面下部にボルト12a、ナット12bにより取り付けられる下金具で、裏面側にバンドを挿入するバンド穴13が設けられている。14は電柱2の所定位置にバンド15により締結固定される電柱側受け金具、16はこの電柱側受け金具14に設けられ、バンド15を挿入するバンド穴である。
【0004】
次に、このように構成された機器取付器具により、機器1を電柱2に締結固定する手順について説明する。
まず、電柱側受け金具14を電柱2の所定位置に置き、バンド穴16に挿入され、かつ、電柱2に巻き付けたバンド15を締め付けることで、電柱側受け金具14を電柱2の所定位置に固定する。次いで、上金具8及び下金具11をボルト9a、12aとナット9b、12bで取り付けた取付具3を電柱側受け金具14の位置まで持って行き、上金具8の吊り下げ部10を電柱側受け金具14に係止させて吊り下げる。次に、下金具11のバンド穴13に挿入したバンドを電柱2に巻き付けて締結固定する。この状態で、取付具3が電柱2の所定位置に固定されたことになる。
【0005】
次に、電柱2に固定された取付具3の係止部5に機器1の係止ピン1aを挿入させ、機器1を係止吊り下げた状態にする。この状態で、取付具3下端のねじ止め部6に機器1の底部をねじ7により、ねじ止めすることにより、機器1は取付具3に完全に固定された状態となり、電柱2の所定位置に締結固定されたことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の機器取付器具は上記のように構成されているので、次のような問題点があった。
即ち、付属される部品が取付具と上金具と下金具と電柱側受け金具とからなっているため、部品点数が多く、また、電柱への締結固定に際してこれら部品を取り付ける作業必要で、かつ、高所でこれら部品同士を取り付けるには安全上問題があった。
また、各部品は個々に製造されるため、その結果、材料費、製作費も高くなってしまう問題点もあった。
【0007】
この発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、電柱への取付作業が容易で、製造も容易な機器取付器具を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る機器取付器具は、幅方向の長さが電柱の幅と略同一な板状の取付具本体と、取付具本体の幅方向の両側に表面側に向けて突出して形成され、突出部先端に機器を係止する係止部が設けられた取付部と、電柱を挟み込むように取付具本体の幅方向の両側に裏面側に向けて突出して形成され、電柱の所定位置に締結固定するための一対の締結部と、一対の締結部が電柱を挟み込む際、電柱の外周に接触するように取付具本体の裏面側に向けて突出して形成された一対の取付足とから構成するようにしたものである。
【0010】
また、この発明に係る発明は、請求項1における機器取付器具であって、取付具本体の下端に表面側に向けて突出して形成され、係止部に係止吊り下げられた機器をねじ止め固定するためのねじ止め部を設けるようにしたものである。
【0011】
また、この発明に係る発明は、請求項1における機器取付器具であって、取付具本体は金属板からなっており、取付足及び取付部は上記取付具の本体の一部を折り曲げて形成されるようにしたものである。
【0012】
また、この発明に係る発明は、請求項1における機器取付器具であって、取付具本体は金属板からなっており、取付足、取付部及び締結部は上記取付具本体の一部を折り曲げて形成されるようにしたものである。
【0013】
また、この発明に係る発明は、請求項3又は請求項4における機器取付器具であって、取付足の折り曲げ箇所に凹部を形成加工するようにしたものである。
【0014】
また、この発明に係る発明は、請求項1における機器取付器具であって、締結部は電柱の所定位置に巻き付けられるバンドを挿入するバンド挿入穴が設けられており、該バンド挿入穴に挿入したバンドを締結することにより、取付足を電柱の所定位置に固定するようにしたものである。
【0015】
さらに、この発明に係る発明は、請求項1における機器取付器具であって、一対の締結部は、電柱の所定位置に巻き付けられるバンドの両端部が各々ねじ止めされるように構成したものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
参考例1.
以下、本発明の理解を助けるための参考例1を、図に基づいて説明する。
図1は参考例1における取付具の構造を示す斜視図、図2は取付具をプレス加工で打ち抜いた状態を示す展開図、図3は機器を取付具に取り付ける様子を示した斜視図、図4は取付具により機器を電柱に締結固定した状態を示す斜視図である。
【0017】
図1において、3は取付具、4は取付具3の両端を折り曲げて表面側に突出形成した取付部で、先端部上下にそれぞれ係止部5が設けられている。6は係止部5に係止吊り下げられた機器1をねじ止め固定するためのねじ止め部、17は取付具3の略中央を裏面側に向けて折り曲げて形成した一対の取付足で、図1には一対の取付足17のうち、一方のみが図示されている。18は取付足17の先端部に形成されたバンド挿入穴で、バンドにより取付具3を締結固定する締結部を構成する。
【0018】
即ち、この参考例1に係る取付具3は板状のステンレス鋼板をプレス加工で打ち抜き、取付部4、取付足17、及びねじ止め部6を折り曲げ加工して形成したものである。
図2は板状のステンレス鋼板をプレス加工で打ち抜いた状態を示しており、図中の一点鎖線部を、取付部4及びねじ止め部6は表面側に、取付足17は裏面側に折り曲げて図1のように構成している。なお、取付足17の周囲には、折り曲げ加工が容易に行えるようにスリット19(凹部)が設けられている。
【0019】
次に、図3及び図4を参照して電柱2への取付作業について説明する。
先ず、取付足17の先端に形成したバンド挿入穴18の挿入したバンド20を電柱2の所定位置に巻いて締結することにより、取付足17を電柱2の所定位置に当接固定する。次いで、機器1の係止ピン1aを取付部4先端部の係止部5に係止吊り下げる。この状態で、ねじ止め部6からねじを挿入し機器1底部とねじ止め部6とをねじ止め固定する。
これにより、機器1は電柱2の所定位置に締結固定されたことになる。
なお、上記参考例1では、取付足17を1対だけ設けるものとしているが、電柱2への取付は強固に行う必要があるため、重量の大きい機器1を締結固定する場合などには、取付足17を2対形成し、2本のバンドで締結固定するようにしても良い。
【0020】
実施の形態1.
本発明の実施の形態1を、図5〜図8に基づいて説明する。
図5は実施の形態1における取付具の構造を示す斜視図、図6は取付具をプレス加工で打ち抜いた状態を示す展開図、図7は機器を取付具に取り付ける様子を示した斜視図、図8は取付具により機器を電柱に締結固定した状態を示す斜視図である。
図5は取付具3を裏面側から見た斜視図であり、図1と同一符号は同一又は相当部分を示す。
上記参考例1では、取付足17に締結部としてバンド挿入穴18を形成したが、この実施の形態1では、締結部21を取付足17とは別に形成したものである。締結部21にはバンド端部に取付固定するためのボルト穴22が設けられている。
【0021】
即ち、この実施の形態1も板状のステンレス鋼板をプレス加工で打ち抜き、取付部4、ねじ止め部6、取付足17、及び締結部21を折り曲げ加工して形成したものである。
図6は板状のステンレス鋼板をプレス加工で打ち抜いた状態を示しており、図中の一点鎖線部を、取付部4及びねじ止め部6は表面側に、取付足17及び締結部21は裏面側に折り曲げて図5のように構成している。なお、図6中、23及び24は折り曲げ加工を容易にするためのスリット(凹部)である。
【0022】
次に、図7及び図8を参照して電柱2への取付作業について説明する。
先ず、取付具3の取付足17を電柱2に押し付けた状態で、締結部21のボルト穴22にボルト25を通し、バンド26の端部にねじ止め固定する。バンド26はボルト25及び27を締め付けることにより、電柱2を締め付け、取付具3を電柱2の所定位置に締結固定する。次いで、機器1の係止ピン1aを取付部4の係止部5に係止吊り下げる。この状態で、ねじ止め部6からねじを挿入し機器1底部とねじ止め部6とをねじ止め固定する。
これにより、機器1は電柱2の所定位置に締結固定されたことになる。
【0023】
なお、上記参考例1及び実施の形態1では、取付具3を板状のステンレス鋼板をプレス加工で打ち抜きし、折り曲げて形成するものとしたが、他の金属材料を用いるものとしても良く、また、強化プラスチック材を同様の形状に成型加工するものとしても良い。
また、上記参考例1及び実施の形態1では、取付部4を単に折り曲げ加工するだけのものとしたが、折り曲げた後、折り曲げ部を変形加工させ、四角、菱形状等の凹部を1箇所若しくは複数箇所に設けるものとすれば、強度を増すことができ、変形を防止できる。
【0024】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、一体構造の取付足、取付部、及び締結部で機器取付器具を構成したので、取付作業が容易で、また部品点数が少なくなるので製造も容易にできる効果がある。
【0025】
また、この発明によれば、係止吊り下げられた機器をねじ止め固定するようにしたので、機器の取付を確実に行うことができる効果がある。
【0026】
また、この発明によれば、取付具本体を金属とし、該本体の一部を折り曲げて各部を形成するものとしたので、製作を簡便にすることができる。
【0027】
また、この発明によれば、取付足の折り曲げ部に凹部を形成加工するものとしたので、強度を増すことができ、変形を防止できる効果がある。
【0028】
また、この発明によれば、締結部をバンドで締結固定するようにしたので、締結作業が容易にできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例1における取付具の構造を示す斜視図である。
【図2】参考例1における取付具をプレス加工で打ち抜いた状態を示す展開図である。
【図3】参考例1における取り付け状態を示す斜視図である。
【図4】参考例1における取付具により機器を電柱に締結固定した状態を示す斜視図である。
【図5】この発明の実施の形態1における取付具の構造を示す斜視図である。
【図6】この発明の実施の形態1における取付具をプレス加工で打ち抜いた状態を示す展開図である。
【図7】この発明の実施の形態1における取り付け状態を示す斜視図である。
【図8】この発明の実施の形態1における取付具により機器を電柱に締結固定した状態を示す斜視図である。
【図9】従来の機器取付器具の構造を示す斜視図である。
【図10】従来の機器取付器具の構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 機器、2 電柱、3 取付具、4 取付部、5 係止部、6 ねじ止め部、17 取付足、18 バンド挿入穴(締結部)、19,23,24 スリット(凹部)、20,26 バンド、21 締結部。
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、PHS中継局等の機器を電柱上に締結固定する機器取付器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
電柱上には各種機器がバンドにより締結固定されているが、通行の邪魔あるいは、人手によるいたずらを避けるため地上5〜10mの高さに設置するようにしており、PHS中継局にあっても、上記に加え通信の障害を避けるためできるだけ高い位置に設置するようにしている。また、屋外に設置されることから台風などの風雨にも耐えられるように、具体的には60mの風速にも耐えられるように、強固に固定する必要がある。
一方で機器の取付作業あるいは点検時には高所での作業を伴うことになり、安全上、簡便で短時間に作業を行うことができる機器取付器具が望まれている。
【0003】
従来、電柱上に設備される機器取付器具は図9及び図10のような取付構造が採用されていた。
図9及び図10において、1は電柱2の所定位置に取り付けられるPHS中継局などの機器、1aは機器1の両側面に各々設けられた突起状の係止ピン、3は機器1を取り付けるための取付具で、両側に表面側へ向かって直角に折り曲げられた取付部4が形成されている。5は取付部4の先端部上下にそれぞれ設けられた係止部、6は取付具3の下端に表面側に向けて折り曲げて形成されたねじ止め部、7はねじ、8は取付具3の裏面上部にボルト9a、ナット9bにより取り付けられる上金具、10はこの上金具8の上部をL字型に折り曲げて形成した吊り下げ部、11は取付部3の裏面下部にボルト12a、ナット12bにより取り付けられる下金具で、裏面側にバンドを挿入するバンド穴13が設けられている。14は電柱2の所定位置にバンド15により締結固定される電柱側受け金具、16はこの電柱側受け金具14に設けられ、バンド15を挿入するバンド穴である。
【0004】
次に、このように構成された機器取付器具により、機器1を電柱2に締結固定する手順について説明する。
まず、電柱側受け金具14を電柱2の所定位置に置き、バンド穴16に挿入され、かつ、電柱2に巻き付けたバンド15を締め付けることで、電柱側受け金具14を電柱2の所定位置に固定する。次いで、上金具8及び下金具11をボルト9a、12aとナット9b、12bで取り付けた取付具3を電柱側受け金具14の位置まで持って行き、上金具8の吊り下げ部10を電柱側受け金具14に係止させて吊り下げる。次に、下金具11のバンド穴13に挿入したバンドを電柱2に巻き付けて締結固定する。この状態で、取付具3が電柱2の所定位置に固定されたことになる。
【0005】
次に、電柱2に固定された取付具3の係止部5に機器1の係止ピン1aを挿入させ、機器1を係止吊り下げた状態にする。この状態で、取付具3下端のねじ止め部6に機器1の底部をねじ7により、ねじ止めすることにより、機器1は取付具3に完全に固定された状態となり、電柱2の所定位置に締結固定されたことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の機器取付器具は上記のように構成されているので、次のような問題点があった。
即ち、付属される部品が取付具と上金具と下金具と電柱側受け金具とからなっているため、部品点数が多く、また、電柱への締結固定に際してこれら部品を取り付ける作業必要で、かつ、高所でこれら部品同士を取り付けるには安全上問題があった。
また、各部品は個々に製造されるため、その結果、材料費、製作費も高くなってしまう問題点もあった。
【0007】
この発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、電柱への取付作業が容易で、製造も容易な機器取付器具を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る機器取付器具は、幅方向の長さが電柱の幅と略同一な板状の取付具本体と、取付具本体の幅方向の両側に表面側に向けて突出して形成され、突出部先端に機器を係止する係止部が設けられた取付部と、電柱を挟み込むように取付具本体の幅方向の両側に裏面側に向けて突出して形成され、電柱の所定位置に締結固定するための一対の締結部と、一対の締結部が電柱を挟み込む際、電柱の外周に接触するように取付具本体の裏面側に向けて突出して形成された一対の取付足とから構成するようにしたものである。
【0010】
また、この発明に係る発明は、請求項1における機器取付器具であって、取付具本体の下端に表面側に向けて突出して形成され、係止部に係止吊り下げられた機器をねじ止め固定するためのねじ止め部を設けるようにしたものである。
【0011】
また、この発明に係る発明は、請求項1における機器取付器具であって、取付具本体は金属板からなっており、取付足及び取付部は上記取付具の本体の一部を折り曲げて形成されるようにしたものである。
【0012】
また、この発明に係る発明は、請求項1における機器取付器具であって、取付具本体は金属板からなっており、取付足、取付部及び締結部は上記取付具本体の一部を折り曲げて形成されるようにしたものである。
【0013】
また、この発明に係る発明は、請求項3又は請求項4における機器取付器具であって、取付足の折り曲げ箇所に凹部を形成加工するようにしたものである。
【0014】
また、この発明に係る発明は、請求項1における機器取付器具であって、締結部は電柱の所定位置に巻き付けられるバンドを挿入するバンド挿入穴が設けられており、該バンド挿入穴に挿入したバンドを締結することにより、取付足を電柱の所定位置に固定するようにしたものである。
【0015】
さらに、この発明に係る発明は、請求項1における機器取付器具であって、一対の締結部は、電柱の所定位置に巻き付けられるバンドの両端部が各々ねじ止めされるように構成したものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
参考例1.
以下、本発明の理解を助けるための参考例1を、図に基づいて説明する。
図1は参考例1における取付具の構造を示す斜視図、図2は取付具をプレス加工で打ち抜いた状態を示す展開図、図3は機器を取付具に取り付ける様子を示した斜視図、図4は取付具により機器を電柱に締結固定した状態を示す斜視図である。
【0017】
図1において、3は取付具、4は取付具3の両端を折り曲げて表面側に突出形成した取付部で、先端部上下にそれぞれ係止部5が設けられている。6は係止部5に係止吊り下げられた機器1をねじ止め固定するためのねじ止め部、17は取付具3の略中央を裏面側に向けて折り曲げて形成した一対の取付足で、図1には一対の取付足17のうち、一方のみが図示されている。18は取付足17の先端部に形成されたバンド挿入穴で、バンドにより取付具3を締結固定する締結部を構成する。
【0018】
即ち、この参考例1に係る取付具3は板状のステンレス鋼板をプレス加工で打ち抜き、取付部4、取付足17、及びねじ止め部6を折り曲げ加工して形成したものである。
図2は板状のステンレス鋼板をプレス加工で打ち抜いた状態を示しており、図中の一点鎖線部を、取付部4及びねじ止め部6は表面側に、取付足17は裏面側に折り曲げて図1のように構成している。なお、取付足17の周囲には、折り曲げ加工が容易に行えるようにスリット19(凹部)が設けられている。
【0019】
次に、図3及び図4を参照して電柱2への取付作業について説明する。
先ず、取付足17の先端に形成したバンド挿入穴18の挿入したバンド20を電柱2の所定位置に巻いて締結することにより、取付足17を電柱2の所定位置に当接固定する。次いで、機器1の係止ピン1aを取付部4先端部の係止部5に係止吊り下げる。この状態で、ねじ止め部6からねじを挿入し機器1底部とねじ止め部6とをねじ止め固定する。
これにより、機器1は電柱2の所定位置に締結固定されたことになる。
なお、上記参考例1では、取付足17を1対だけ設けるものとしているが、電柱2への取付は強固に行う必要があるため、重量の大きい機器1を締結固定する場合などには、取付足17を2対形成し、2本のバンドで締結固定するようにしても良い。
【0020】
実施の形態1.
本発明の実施の形態1を、図5〜図8に基づいて説明する。
図5は実施の形態1における取付具の構造を示す斜視図、図6は取付具をプレス加工で打ち抜いた状態を示す展開図、図7は機器を取付具に取り付ける様子を示した斜視図、図8は取付具により機器を電柱に締結固定した状態を示す斜視図である。
図5は取付具3を裏面側から見た斜視図であり、図1と同一符号は同一又は相当部分を示す。
上記参考例1では、取付足17に締結部としてバンド挿入穴18を形成したが、この実施の形態1では、締結部21を取付足17とは別に形成したものである。締結部21にはバンド端部に取付固定するためのボルト穴22が設けられている。
【0021】
即ち、この実施の形態1も板状のステンレス鋼板をプレス加工で打ち抜き、取付部4、ねじ止め部6、取付足17、及び締結部21を折り曲げ加工して形成したものである。
図6は板状のステンレス鋼板をプレス加工で打ち抜いた状態を示しており、図中の一点鎖線部を、取付部4及びねじ止め部6は表面側に、取付足17及び締結部21は裏面側に折り曲げて図5のように構成している。なお、図6中、23及び24は折り曲げ加工を容易にするためのスリット(凹部)である。
【0022】
次に、図7及び図8を参照して電柱2への取付作業について説明する。
先ず、取付具3の取付足17を電柱2に押し付けた状態で、締結部21のボルト穴22にボルト25を通し、バンド26の端部にねじ止め固定する。バンド26はボルト25及び27を締め付けることにより、電柱2を締め付け、取付具3を電柱2の所定位置に締結固定する。次いで、機器1の係止ピン1aを取付部4の係止部5に係止吊り下げる。この状態で、ねじ止め部6からねじを挿入し機器1底部とねじ止め部6とをねじ止め固定する。
これにより、機器1は電柱2の所定位置に締結固定されたことになる。
【0023】
なお、上記参考例1及び実施の形態1では、取付具3を板状のステンレス鋼板をプレス加工で打ち抜きし、折り曲げて形成するものとしたが、他の金属材料を用いるものとしても良く、また、強化プラスチック材を同様の形状に成型加工するものとしても良い。
また、上記参考例1及び実施の形態1では、取付部4を単に折り曲げ加工するだけのものとしたが、折り曲げた後、折り曲げ部を変形加工させ、四角、菱形状等の凹部を1箇所若しくは複数箇所に設けるものとすれば、強度を増すことができ、変形を防止できる。
【0024】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、一体構造の取付足、取付部、及び締結部で機器取付器具を構成したので、取付作業が容易で、また部品点数が少なくなるので製造も容易にできる効果がある。
【0025】
また、この発明によれば、係止吊り下げられた機器をねじ止め固定するようにしたので、機器の取付を確実に行うことができる効果がある。
【0026】
また、この発明によれば、取付具本体を金属とし、該本体の一部を折り曲げて各部を形成するものとしたので、製作を簡便にすることができる。
【0027】
また、この発明によれば、取付足の折り曲げ部に凹部を形成加工するものとしたので、強度を増すことができ、変形を防止できる効果がある。
【0028】
また、この発明によれば、締結部をバンドで締結固定するようにしたので、締結作業が容易にできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例1における取付具の構造を示す斜視図である。
【図2】参考例1における取付具をプレス加工で打ち抜いた状態を示す展開図である。
【図3】参考例1における取り付け状態を示す斜視図である。
【図4】参考例1における取付具により機器を電柱に締結固定した状態を示す斜視図である。
【図5】この発明の実施の形態1における取付具の構造を示す斜視図である。
【図6】この発明の実施の形態1における取付具をプレス加工で打ち抜いた状態を示す展開図である。
【図7】この発明の実施の形態1における取り付け状態を示す斜視図である。
【図8】この発明の実施の形態1における取付具により機器を電柱に締結固定した状態を示す斜視図である。
【図9】従来の機器取付器具の構造を示す斜視図である。
【図10】従来の機器取付器具の構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 機器、2 電柱、3 取付具、4 取付部、5 係止部、6 ねじ止め部、17 取付足、18 バンド挿入穴(締結部)、19,23,24 スリット(凹部)、20,26 バンド、21 締結部。
Claims (7)
- 幅方向の長さが電柱の幅と略同一な板状の取付具本体と、
上記取付具本体の幅方向の両側に表面側に向けて突出して形成され、突出部先端に機器を係止する係止部が設けられた取付部と、
上記電柱を挟み込むように上記取付具本体の幅方向の両側に裏面側に向けて突出して形成され、上記電柱の所定位置に締結固定するための一対の締結部と、
上記一対の締結部が上記電柱を挟み込む際、上記電柱の外周に接触するように上記取付具本体の裏面側に向けて突出して形成された一対の取付足と
を備えた機器取付器具。 - 取付具本体の下端に表面側に向けて突出して形成され、係止部に係止吊り下げられた機器をねじ止め固定するためのねじ止め部を設けたことを特徴とする請求項1記載の機器取付器具。
- 取付具本体は金属板からなっており、取付足及び取付部は上記取付具の本体の一部を折り曲げて形成されていることを特徴とする請求項1記載の機器取付器具。
- 取付具本体は金属板からなっており、取付足、取付部及び締結部は上記取付具本体の一部を折り曲げて形成されていることを特徴とする請求項1記載の機器取付器具。
- 取付足の折り曲げ箇所に凹部を形成加工したことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の機器取付器具。
- 締結部は電柱の所定位置に巻き付けられるバンドを挿入するバンド挿入穴が設けられており、該バンド挿入穴に挿入したバンドを締結することにより、取付足を電柱の所定位置に固定するようにしたことを特徴とする請求項1記載の機器取付器具。
- 一対の締結部は、電柱の所定位置に巻き付けられるバンドの両端部が各々ねじ止めされるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の機器取付器具。
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