JP3185671B2 - J字形ラック構造 - Google Patents

J字形ラック構造

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JP3185671B2
JP3185671B2 JP18867896A JP18867896A JP3185671B2 JP 3185671 B2 JP3185671 B2 JP 3185671B2 JP 18867896 A JP18867896 A JP 18867896A JP 18867896 A JP18867896 A JP 18867896A JP 3185671 B2 JP3185671 B2 JP 3185671B2
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達哉 三木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊星歯車を採用し
たJ字形ラック構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開昭58−166559
号公報に開示されたディスクローディング機構では、詳
細な図示を省略するものの、ディスクローディングを行
う第1部材と、クランプ動作を行う第2部材とを唯一の
モータにより切り替えて駆動するように構成した動作切
替機構が開示されている。ここで、動作切替機構は、一
方向に連続回転するモータでまず第1部材を、次いで第
2部材をそれぞれ移動させて、またモータを反転させて
逆の動作を行うようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したデ
ィスクローディング機構では、唯一のモータにより第
1,第2部材を順次切り替えるための動作切替機構が必
要となり、両者をスームズに順次移動できにくいなどの
問題がある。
【0004】そこで、一対の互い噛み合う歯車で、二つ
の歯車が共に回転するだけでなく、一方の歯車がこれを
支持するアームと共に他の歯車のまわりを公転できる遊
星歯車を用いて2つの移動部材をスムーズに順次移動で
きる構造が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、基台となる筐体
と、前記筐体に直線移動自在に案内され、且つ、直線状
ラック部に連接して円弧状歯車部を形成したJ字形ラッ
クと、前記筐体に設けられ、駆動源と連結して軸を中心
に回転自在な歯車と、前記軸を中心に回動可能に軸支さ
れたアームと、前記アームに少なくとも一つ以上軸支さ
れ、前記歯車に常時噛合すると共に、前記J字形ラック
の直線状ラック部と円弧状歯車部とに順次噛合する遊星
歯車と、前記筐体に設けられ、前記アームと係合して移
動する移動部材とを具備してなり、前記歯車の回転に伴
って前記遊星歯車が前記直線状ラック部に噛合した際に
前記アームを回動させずに前記J字形ラックのみを直線
移動させ、且つ、前記J字形ラックの直線移動により前
記遊星歯車が前記直線状ラック部を経て前記円弧状歯車
部に噛合した際に前記アームと一体に該遊星歯車を前記
歯車に沿って公転させて前記アームの回動に応じて前記
移動部材を移動させるよう構成したことを特徴とするJ
字形ラック構造である。
【0006】また、第2の発明は、基台となる筐体と、
前記筐体に直線移動自在に案内され、且つ、直線状ラッ
ク部に連接して円弧状歯車部を形成したJ字形ラック
と、前記筐体に設けられ、駆動源と連結して軸を中心に
回転自在な歯車と、前記軸を中心に回動可能に軸支され
たアームと、前記アームに少なくとも一つ以上軸支さ
れ、前記歯車に常時噛合すると共に、前記J字形ラック
の直線状ラック部と円弧状歯車部とに順次噛合する遊星
歯車と、前記歯車の回転に伴って前記遊星歯車が前記直
線状ラック部に噛合して該J字形ラックを直線移動させ
ている時に、該遊星歯車を該直線状ラック部に対してバ
ックラッシュを無くす方向にバネで付勢しながら前記ア
ームを前記筐体側に係止させるロックレバーと、前記J
字形ラックの直線移動により前記遊星歯車が前記直線状
ラック部を経て前記円弧状歯車部に噛合した際に、前記
アームと一体に該遊星歯車を前記歯車に沿って公転させ
るために前記ロックレバーによる前記アームへの係止を
解除するロック解除手段部とを具備したことを特徴とす
るJ字形ラック構造である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係わるJ字形ラッ
ク構造の一実施例を図1乃至図5を参照して詳細に説明
する。
【0008】図1は本発明に係わるJ字形ラック構造を
一部分解して示し、且つ、初期状態を示した分解斜視
図、図2乃至図5は本発明に係わるJ字形ラック構造の
動作を説明するための平面図である。
【0009】図1に示した如く、本発明に係わるJ字形
ラック構造1では、基台となる筐体2が樹脂材を用いて
箱状に形成されている。この筐体2内には、直線状ラッ
ク部3aに連接して円弧状歯車部3bを形成したJ字形
ラック3が矢印A,A方向に直線移動自在に設けら
れている。即ち、J字形ラック3の左側面側に形成した
ボス部3cが筐体2の左側壁2aに形成したガイド溝2
に、J字形ラック3の右側面側に形成したボス部3
dが筐体2の中板2cに形成したガイド溝2cに摺動
自在に嵌合して矢印A,A方向に直線移動自在に設
けられている。
【0010】上記J字形ラック3は、樹脂材を用いて一
体的に形成されており、内部を大きく中空に穴抜きし
て、穴抜きした部位に直線状ラック部3aと、この直線
状ラック部3aに連接して円弧状歯車部3bとが形成さ
れていると共に、直線状ラック部3a及び円弧状歯車部
3bに沿ってガイド溝3eが形成されている。
【0011】また、筐体2内の後方には、駆動源となる
モータ4が正転及び逆転可能に設けられており、且つ、
モータ軸に取り付けたプリーリ5と歯車付きプリーリ6
のプリーリ部6aとの間にベルト7がかけられている。
更に、歯車付きプリーリ6の歯車部6bに噛合する複数
の歯車からなる減速用の歯車列8を介して歯車9が軸1
0を中心に回転自在に軸支されている。この際、歯車9
は、J字形ラック3の穴抜きした部位に下方から臨んで
いる。
【0012】また、上記歯車9の上方には、樹脂材を用
いて形成したアーム11の一端側が軸10を中心に回動
自在に支持されている。このアーム11の裏面側には、
遊星歯車12が軸13を中心に回転自在に支持されてい
る。ここで、遊星歯車12は歯車9と常時噛合してい
る。また、遊星歯車12はJ字形ラック3に形成した直
線状ラック部3aと円弧状歯車部3bとに順次噛合でき
るように、軸10と軸13との間の軸間距離が予め設定
されている。この際、歯車9,遊星歯車12,J字形ラ
ック3の直線状ラック部3a及び円弧状歯車部3bの歯
形は同一モジュールに形成されている。
【0013】尚、この実施例では、アーム11に一つの
遊星歯車12を軸支して説明したが、これに限ることな
く、軸10と軸13との間の軸間距離を拡げたい場合と
か、遊星歯車12の回転方向を変えたい場合には図示し
ない中間歯車を介在させて遊星歯車列として構成しても
良く、従ってアーム11には一つ以上の遊星歯車12を
軸支させれば良い。
【0014】更に、アーム11の他端側で裏面側には、
ガイドピン部11aが下方に向かって一体に突出形成さ
れており、このガイドピン部11aは直線状ラック部3
a及び円弧状歯車部3bに沿って形成したガイド溝3e
に摺動自在に嵌合している。ここで、ガイドピン部11
aをガイド溝3eに嵌合させた理由は、J字形ラック3
が筐体2に対して多少のガタを持って直線移動しても、
遊星歯車12のJ字形ラック3への噛合状態を良好に保
つために設けたものであるが、ガイドピン部11a,ガ
イド溝3eは必要に応じて設ければ良いものである。
【0015】また、アーム11の他端側で上面側には、
ロックピン部11bが上方に向かって一体に突出形成さ
れている。このロックピン部11bには、後述するロッ
クレバー14のロック片14a及び支持板15のストッ
パ片15aが接離自在になっていると共に、後述する移
動部材18も上方から係合している。
【0016】上記ロックレバー14は、筐体2の後方に
取り付けた支持板15に軸16を中心に回動自在に支持
されている。この際、支持板15は板金材を用いて形成
されており、この支持板15の裏面(下方)側にJ字形
ラック3が移動できるスペース確保されている、ここ
で、ロックレバー14の一端側にはアーム11のロック
ピン部11bをロックするためにロック片14aが上方
に向かって一体に折り曲げ形成されており、且つ、軸1
6を介したロックレバー14の他端側にはロックピン部
11bへのロックを解除するためにカム状に切り起こし
たロック解除片14bが上方に向かって一体に折り曲げ
形成されている。
【0017】また、筐体2に固定した支持板15には、
ロックレバー14のロック片14aより図示奥側にスト
ッパ片15aがロック片14aと間隔を隔てて上方に向
かって一体に折り曲げ形成されている。この際、ロック
レバー14のロック片14aと、支持板15のストッパ
片15aとの間の間隔は、アーム11のロックピン部1
1bの径と略同等に設定されている。
【0018】また、ロックレバー14のロック解除片1
4bと支持板15に設けた掛止部15bとの間に引張バ
ネ17がかけられており、この引張バネ17によってロ
ックレバー14は軸16を中心に図示時計方向に付勢さ
れていると共に、ロックレバー14は支持板15に設け
た回動範囲規制部15cによって回動範囲を所定の範囲
内に規制されている。
【0019】ここで、ロックレバー14は、後述する動
作で説明するように、歯車9の回転に伴って遊星歯車1
2がJ字形ラック3の直線状ラック部3aに噛合してJ
字形ラック3を直線移動させている際に、遊星歯車12
を直線状ラック部3aに対してバックラッシュを無くす
方向に引張バネ17で付勢しながら、且つ、ロックレバ
ー14のロック片14aと支持板15のストッパ片15
aとの間でアーム11のロックピン部11bを係止する
ことで、アーム11が回動しないようにアーム11を筐
体2側に係止している。
【0020】また、ロックレバー14のロック解除片1
4bには、J字形ラック3の右側面側に突出形成したロ
ック解除部3fが接離自在になっている。
【0021】ここで、後述する動作で説明するように、
J字形ラック3の直線移動により遊星歯車12が直線状
ラック部3aを経て円弧状歯車部3bに噛合する際に、
J字形ラック3に形成したロック解除部3fをロックレ
バー14のロック解除片14bに当接させると、ロック
レバー14が引張バネ17の付勢力に抗して軸16を中
心に図示反時計方向に回動するので、ロックレバー14
のロック片14aがアーム11のロックピン部11bか
ら離れ、アーム11の係止が解除されてアーム11が回
動できるようになり、この後にアーム11と一体に遊星
歯車3を歯車9に沿って公転させている。この際、J字
形ラック3のロック解除部3fがロックレバー14のロ
ック解除片14bに当接するタイミングは、J字形ラッ
ク3が矢印A方向に移動した時に直線状ラック部3a
から円弧状歯車部3bに移り変わる部位と対応してい
る。従って、J字形ラック3のロック解除部3fと、ロ
ックレバー14のロック解除片14bとが、ロックレバ
ー14によるアーム11への係止を解除するロック解除
手段となっている。
【0022】次に、J字形ラック3の上方には移動部材
18が筐体2の左右側壁2a,2bに沿って矢印A
方向に直線移動可能に案内されている。上記移動部
材18は、板金板を用いて天板18aの左右端から左右
側壁18b,18cが下方に折り曲げ形成されており、
左右側壁18b,18cを筐体2の左右側壁2a,2b
の上下に凹状に形成した凹部(2a,2a),(2
,2b)に跨がせて矢印A,A方向に直線移
動可能になっている。
【0023】また、移動部材18の天板18aには楕円
孔18aが移動部材18の移動方向と略直角な方向に
貫通して穿設されている。また、移動部材18の楕円孔
18a内には、前述したアーム11のロックピン部1
1bが下方から進入して係合している。そして、移動部
材18は、後述する動作で説明するように、歯車9の回
転に伴って遊星歯車12がJ字形ラック3の円弧状歯車
部3bに噛合した際にアーム11の回動に応じて矢印A
,A方向に直線移動できるようになっている。
【0024】次に、上記構成によるJ字形ラック構造1
の動作について、図1乃至図5を併用して説明する。
尚、図2乃至図5は筐体2の図示を省略している。
【0025】まず、図1及び図2に示した状態は、J字
形ラック構造1が初期状態に至っている状態を示してい
る。即ち、この初期状態では、モータ4(図1)が停止
しているので、このモータ4によって駆動される歯車9
も当然停止している。また、歯車9の軸10を中心に回
動するアーム11は、この上面に形成したロックピン部
11bがロックレバー14のロック片14aと、筐体2
に固定した支持板15のストッパ片15aとの間で係止
されて回動できない状態で、J字形ラック3の移動方向
と略直角な向きで停止している。また、アーム11に軸
13を介して軸支した遊星歯車12は、歯車9に常時噛
合したまま、J字形ラック3の直線状ラック部3aにも
噛合して、直線状ラック部3aの端で停止しているの
で、J字形ラック3は当然停止している。この際、ロッ
クレバー14は引張バネ17により軸16を中心に図示
時計方向に付勢されているので、アーム11は引張バネ
17の付勢力により軸10を中心に図示反時計方向に押
圧されている状態となり、このアーム11に軸支した遊
星歯車12は直線状ラック部3aに対してバックラッシ
ュを無くす方向に押圧している。更に、アーム11のロ
ックピン部11bは移動部材18の楕円孔18a内に
係合しているものの、アーム11が回動しないため、移
動部材18も停止している。
【0026】次に、図3に示した状態は、初期状態から
J字形ラック3が移動を始めた状態を示している。即
ち、初期状態からモータ4を始動して歯車9を軸10を
中心に時計方向に回転させると、歯車9に噛合した遊星
歯車12が軸13を中心に反時計方向に回転する。そし
て、遊星歯車12が軸13を中心に反時計方向に回転す
ると、遊星歯車12と直線状ラック部3aとの噛合によ
りJ字形ラック3が筐体2(図1)に案内されて矢印A
方向に直線移動する。ここで、遊星歯車12がJ字形
ラック3の直線状ラック部3aに噛合している時には、
初期状態と同様に、アーム11のロックピン部11bが
ロックレバー14のロック片14aと支持板15のスト
ッパ片15aとの間で係止されているので、アーム11
の回動が規制されている。また、初期状態と同様に、引
張バネ17の付勢力によりアーム11に軸支した遊星歯
車12は直線状ラック部3aに対してバックラッシュを
無くす方向に押圧しているので、遊星歯車12が直線状
ラック部3aから外れたり、あるいは直線状ラック部3
aで歯飛びすることがない。ここでも、アーム11が回
動しないため、移動部材18は停止している。
【0027】次に、図4に示した状態は、遊星歯車12
が直線状ラック部3aを経て円弧状歯車部3bに噛合す
る状態を示している。即ち、遊星歯車12が反時計方向
の回転を続けると、J字形ラック3の矢印A方向への
直線移動により、遊星歯車12が直線状ラック部3aを
経て円弧状歯車部3bに噛合する。ここで、J字形ラッ
ク3の直線移動により、J字形ラック3の右側面側に突
出形成したロック解除部3fがロックレバー14のカム
状に切り起こしたロック解除片14bに当接する。これ
に伴って、ロックレバー14は引張バネ17の付勢力に
抗して軸16を中心に図示反時計方向に回動するので、
ロックレバー14のロック片14aがアーム11のロッ
クピン部11bから離れ、アーム11の係止が解除され
てアーム11が回動できるようになる。ここでは、アー
ム11が僅かに回動を始めて、アーム11のロックピン
部11bは支持板15のストッパ片15aから離れるも
のの、アーム11の回動の動作は図5で詳しく説明す
る。更に、この段階ではアーム11がそれ程回動しない
ため、移動部材18は殆ど移動していない。この後、ロ
ックレバー14のロック解除片14bにJ字形ラック3
のロック解除部3fが当接したままとなるので、ロック
レバー14はアーム11への係止を解除した状態に保た
れている。
【0028】次に、図5に示した状態は、アーム11の
回動が許容された状態で遊星歯車12が円弧状歯車部3
bに噛合している状態を示している。即ち、上記したよ
うにアーム11はロックレバー14による係止を解除さ
れたため、アーム11の回動が許容された状態に至って
いる。ここで、アーム11に軸支した遊星歯車12は歯
車9の時計方向の回転により反時計方向に自転しながら
円弧状歯車部3bに噛合している共に、アーム11と一
体に軸10を中心に歯車9に沿って公転する。これによ
り、アーム11が軸10を中心に図示時計方向に回動す
るため、移動部材18の楕円孔18a内に係合してい
るアーム11のロックピン部11bが楕円孔18a
を右方から左方に移動するので、移動部材18が筐体2
(図1)に案内されて矢印A方向に直線的に移動す
る。また、遊星歯車12が円弧状歯車部3bに噛合して
いる時には、J字形ラック3が円弧の矢印A方向成分
だけ移動するので移動量は少なくなる。
【0029】この後、移動部材18及びJ字形ラック3
を初期位置に戻すには、モータ4及び歯車9の回転を逆
転させれば良く、この際、遊星歯車12が円弧状歯車部
3bから直線状ラック部3aに移る途中でロックレバー
14がアーム11を再び係止する。
【0030】尚、実施例では、アーム11の回動に伴っ
て移動部材18をJ字形ラック3と略平行に直線的に移
動させて説明したが、これに限ることなく、アーム11
の回動に伴って移動部材18を適宜な方向に移動させる
ことも可能である。更に、アーム11の他端側に歯車部
を設けて他の移動部材を噛合させて回動したり、あるい
はアーム11の他端側にリンク機構を結合する方法など
も考えられる。
【0031】上記構成のJ字形ラック構造によれば、一
つの駆動源4と連結した歯車9と、この歯車9の軸10
を中心に回動するアーム11に軸支した遊星歯車12を
歯車9に常時噛合させると共に、J字形ラック3の直線
状ラック部3aと円弧状歯車部3bとに順次噛合させ
て、遊星歯車歯車12がJ字形ラック3の直線状ラック
部3aに噛合している際には、アーム11を回動させず
にJ字形ラック3のみを直線的に移動させ、J字形ラッ
ク3の直線移動により遊星歯車12が直線状ラック部3
aを経て円弧状歯車部3bに噛合した際にアーム11と
一体に遊星歯車12を歯車9に沿って公転させてアーム
11の回動に応じて移動部材18を移動させているた
め、J字形ラック3,移動部材18をスムーズに順次移
動できることから、これら両者の移動を適宜利用できる
と共に、従来例のような動作切替機構を必要としないの
でJ字形ラック構造1の信頼性を向上させることができ
る。
【0032】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わるJ字形ラッ
ク構造において、請求項1記載によると、一つの駆動源
と連結した歯車と、この歯車の軸を中心に回動するアー
ムに軸支した一つ以上の遊星歯車を歯車に常時噛合させ
ると共に、J字形ラックの直線状ラック部と円弧状歯車
部とに順次噛合させて、遊星歯車歯車がJ字形ラックの
直線状ラック部に噛合している際には、アームを回動さ
せずにJ字形ラックのみを直線的に移動させ、J字形ラ
ックの直線移動により遊星歯車が直線状ラック部を経て
円弧状歯車部に噛合した際にアームと一体に遊星歯車を
歯車に沿って公転させてアームの回動に応じて移動部材
を移動させているため、J字形ラック,移動部材をスム
ーズに順次移動できることから、これら両者の移動を適
宜利用できると共に、従来例のような動作切替機構を必
要としないのでJ字形ラック構造の信頼性を向上させる
ことができる。
【0033】また、請求項2記載によると、とくに、歯
車の回転に伴ってアームに軸支した遊星歯車がJ字形ラ
ックの直線状ラック部に噛合してJ字形ラックを直線移
動させている時に、遊星歯車を直線状ラック部に対して
バックラッシュを無くす方向にバネで付勢しながらアー
ムの回動を係止するロックレバーを設けたため、遊星歯
車が直線状ラック部から外れたり、あるいは直線状ラッ
ク部で歯飛びすることがないので、J字形ラック構造の
信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるを一部分解して示し、且つ、初
期状態を示した分解斜視図である。
【図2】本発明に係わるJ字形ラック構造の動作を説明
するための平面図である。
【図3】本発明に係わるJ字形ラック構造の動作を説明
するための平面図である。
【図4】本発明に係わるJ字形ラック構造の動作を説明
するための平面図である。
【図5】本発明に係わるJ字形ラック構造の動作を説明
するための平面図である。
【符号の説明】
1…J字形ラック構造、2…筐体、3…J字形ラック、
3a…直線状ラック部、3b…円弧状歯車部、3f…ロ
ック解除部、4…駆動源(モータ)、9…歯車、10…
軸、11…アーム、11a…ロックピン部、12…遊星
歯車、14…ロックレバー、14a…ロック部、14b
…ロック解除部、15…支持板、15a…ストッパ片、
17…引張バネ、18…移動部材、3f,14b…ロッ
ク解除手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−240052(JP,A) 特開 平2−66772(JP,A) 実開 平3−117146(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 19/00 - 19/04 G11B 17/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台となる筐体と、 前記筐体に直線移動自在に案内され、且つ、直線状ラッ
    ク部に連接して円弧状歯車部を形成したJ字形ラック
    と、 前記筐体に設けられ、駆動源と連結して軸を中心に回転
    自在な歯車と、 前記軸を中心に回動可能に軸支されたアームと、 前記アームに少なくとも一つ以上軸支され、前記歯車に
    常時噛合すると共に、前記J字形ラックの直線状ラック
    部と円弧状歯車部とに順次噛合する遊星歯車と、 前記筐体に設けられ、前記アームと係合して移動する移
    動部材とを具備してなり、 前記歯車の回転に伴って前記遊星歯車が前記直線状ラッ
    ク部に噛合した際に前記アームを回動させずに前記J字
    形ラックのみを直線移動させ、且つ、前記J字形ラック
    の直線移動により前記遊星歯車が前記直線状ラック部を
    経て前記円弧状歯車部に噛合した際に前記アームと一体
    に該遊星歯車を前記歯車に沿って公転させて前記アーム
    の回動に応じて前記移動部材を移動させるよう構成した
    ことを特徴とするJ字形ラック構造。
  2. 【請求項2】基台となる筐体と、 前記筐体に直線移動自在に案内され、且つ、直線状ラッ
    ク部に連接して円弧状歯車部を形成したJ字形ラック
    と、 前記筐体に設けられ、駆動源と連結して軸を中心に回転
    自在な歯車と、 前記軸を中心に回動可能に軸支されたアームと、 前記アームに少なくとも一つ以上軸支され、前記歯車に
    常時噛合すると共に、前記J字形ラックの直線状ラック
    部と円弧状歯車部とに順次噛合する遊星歯車と、 前記歯車の回転に伴って前記遊星歯車が前記直線状ラッ
    ク部に噛合して該J字形ラックを直線移動させている時
    に、該遊星歯車を該直線状ラック部に対してバックラッ
    シュを無くす方向にバネで付勢しながら前記アームを前
    記筐体側に係止させるロックレバーと、 前記J字形ラックの直線移動により前記遊星歯車が前記
    直線状ラック部を経て前記円弧状歯車部に噛合した際
    に、前記アームと一体に該遊星歯車を前記歯車に沿って
    公転させるために前記ロックレバーによる前記アームへ
    の係止を解除するロック解除手段部とを具備したことを
    特徴とするJ字形ラック構造。
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