JP3184895B2 - 緑化防音壁 - Google Patents

緑化防音壁

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JP3184895B2 JP04223893A JP4223893A JP3184895B2 JP 3184895 B2 JP3184895 B2 JP 3184895B2 JP 04223893 A JP04223893 A JP 04223893A JP 4223893 A JP4223893 A JP 4223893A JP 3184895 B2 JP3184895 B2 JP 3184895B2
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剛 堀口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主として高速道路や、鉄
道の騒音を遮断すると同時に植栽によって緑化する緑化
防音壁用のブロックを積み重ねて構成した緑化防音壁
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、路肩部分に広いスペースのない道
路や、鉄道沿いに防音壁を設ける場合には、図5に示す
ようにパネル状の吸音板1,1……をH型鋼等の支柱
2,2間に上下連続配置に重ねて設置したものが一般的
であり、吸音板1は図6に示すように金属箱体3内にグ
ラスウール等の吸音材4を収容し、騒音発生源側の面を
円形又はスリット状の開口を設けた穴あき板5をもって
成形したものが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の騒音
壁では、その壁自体を緑化することができないため、自
然植物による緑化はこの壁体の前面に植生用のポットを
設置し、これに低木類を植えて壁体前面に立上らせる
か、ツタ類を植えて壁体前面に這わせる等の方法を採ら
ざるを得ない。しかし、路肩スペースの狭い都市部の高
架道路等では、かかる植生用ポットの設置が困難な場合
が多いという問題があった。
【0004】また従来の防音壁は、表面を金属製の穴あ
き板をもって構成しているため、音の反斜面が多く残っ
ており、反射率が高く、吸音効果が未だ充分ではないと
いう問題があった。
【0005】本発明は、このような従来の各問題にかん
がみ、狭い場所でも防音壁自体に植物を生やすことがで
き、しかも吸音効果の高い緑化防音壁の提供を目的とし
たものである。
【0006】
【課題を達成するための手段】上述の如き従来の課題
解決し、所期の目的を達成するための本発明の特徴は、
支柱間に上下連続配置にパネル状をした緑化防音壁用ブ
ロックを積み重ねて壁体を構成してなる緑化防音壁にお
いて、前記緑化防音壁用ブロックは、前面が開放され、
その開放部に網状材が張設されたパネル状の金属箱体を
有し、かつ該金属箱体の後面板の内側に断熱材を貼り付
けるとともに前面側の前記網状材の内面に透水性シート
が張られ、前記断熱材と透水性シートとの間に、有機繊
維状材を主体とし、これにバインダーを加えてプレス成
形した多孔質の有機固形材を充填して構成され、前記各
金属箱体は上面に受皿状の凹陥部を一体に設けるととと
もに、下面に前記凹陥部に嵌り合う形状の嵌合凸部を一
体に設け、前記凹陥部及び嵌合凸部に通水孔を開口さ
せ、最上部の緑化防音壁用ブロックの頂部の前記受け皿
状の凹陥部を上向きに開放させ、前記網状材及び透水性
シートを通して有機固形材に穴をあけて植物の苗を植え
たことにある。
【0007】
【作用】本発明における緑化防音壁は、パネル状の金属
箱体内の多孔質の有機固形材が吸音材としての役目をな
し、また経時的に分解され、植物の生育のための肥料成
分となり、最終的に天然の土壌となる。また各ブロック
間において上下の嵌合凸部及び凹陥部が互いに嵌りあっ
て一体化した壁体となり、また最上部の凹陥部内に降っ
た雨水が通水孔より下方に流下され、各ブロック内の有
機固形材内に保水される。
【0008】
【実施例】次に本発明の実施例を図1〜図4について説
明する。
【0009】図において、10は本発明に使用する緑化
防音壁用ブロックであり、11はこのブロック10を用
いて構築した本発明に係る緑化防音壁である。
【0010】ブロック10は最外周が矩形のパネル状を
した金属箱体12をもって構成されている。この箱体1
2は、上面板13、下面板14、両側板15,15及び
後面板16をもって構成され、前面の開放部には鋼棒を
縦横に溶接した格子材からなる網状材17が張られてい
る。上面板13には受皿状の凹陥部13aが長手方向に
向けて一体に成形されており、その凹陥部13aの底面
に通水孔13bが一定間隔毎に多数開口されている。ま
た下面板14には下向きに突出させた嵌合用突部14a
が長手方向に沿って一体成形されている。
【0011】この突部14aは上面板の凹陥部13a内
に嵌り合う形状に成形され、その底面に通水孔14bが
一定間隔毎に多数開口されている。両側板15は、その
外側面に支柱嵌合凸部15aが一体に突設され、その前
後面にクッション材15bがはめ込まれている。
【0012】箱体12内には後面板16の内側に発泡ス
チロールからなる断熱材層18が張り付けられていると
ともに前面側の網状材17の内面には不織布からなる透
水性シート19が張られている。そしてこれらの内側に
多孔質の有機固形材20が収容されている。この有機固
形材20は有機質繊維状材料、例えば、バガス、竹茎、
麦ワラ、キビ類の茎等を主成分とし、これに無機質材料
及びバインダーを加え、肥料成分の内、炭素率が10〜
30%になるように調整してプレス成型したものを使用
している。
【0013】このように構成される緑化防音壁用ブロッ
ク10を使用した防音壁の構築は、頭1〜図3に示すよ
うにコンクリート基礎21上に直立させたH型鋼かなら
る支柱22を一定間隔毎に設置し、その支柱22のH型
の凹溝22a内に前記ブロック10の両端の支柱嵌合用
凸部15aを嵌合させて必要高さまで複数板を上下に連
続させて重ね、壁体を構成する。このとき、各ブロック
10,10……は網状材17側を騒音発生源側に向けて
設置する。また各ブロック10は上下の隣り合うもの間
において、下側のものの上面の凹陥部13a内に上側の
ものの下面の嵌合用凸部14aをはめ合せ、上下間を一
体化させている。
【0014】このようにして構築した防音壁11を構成
しているブロック10の網状材17を通して有機固形材
20に穴をあけ、その穴内にツタ類等の植生しようとす
る植物のポット育苗等による苗23を土つきのまま植え
付ける(図3に示す)。植えられた苗23は、有機固形
材20に保持された雨水等の水分を吸収して生長する。
有機固形材20は、時間の経過に伴って分解され、自然
の土壌と化すが、苗23の生長に伴って根が有機固形材
20内にはびこり、固形状が維持される。
【0015】また緑化防音壁用ブロック10は、図4に
示すように上述の如き防音壁11の他、従来のグラスウ
ール等の吸音材を詰めた吸音板1,1……と組み合わせ
て一部を緑化した防音壁とすることもでき、またこの場
合、既存の防音壁の一部の吸音パネルを本発明に係るブ
ロック10に置き換えてもよい。
【0016】
【発明の効果】上述したように本発明においては、支柱
間に上下連続配置にパネル状をした緑化防音壁用ブロッ
クを積み重ねて壁体を構成してなる緑化防音壁におい
て、前記緑化防音壁用ブロックは、前面が開放され、そ
の開放部に網状材が張設されたパネル状の金属箱体を有
し、かつ該金属箱体の後面板の内側に断熱材を貼り付け
るとともに前面側の前記網状材の内面に透水性シートが
張られ、前記断熱材と透水性シートとの間に、有機繊維
状材を主体とし、これにバインダーを加えてプレス成形
した多孔質の有機固形材を充填して構成され、前記各金
属箱体は上面に受皿状の凹陥部を一体に設けるとととも
に、下面に前記凹陥部に嵌り合う形状の嵌合凸部を一体
に設け、前記凹陥部及び嵌合凸部に通水孔を開口させ、
最上部の緑化防音壁用ブロックの頂部の前記受け皿状の
凹陥部を上向きに開放させ、前記網状材及び透水性シー
トを通して有機固形材に穴をあけて植物の苗を植えたこ
とにより、植生のための土壌材と吸音材としての役目を
合せて受け持つこととなり、従来のように植生のめたの
ポットを別に設ける必要がなく、狭いスペースしかない
路肩部分においても自然の植物によって緑化され、かつ
防音効果の高い防音壁を得ることができることとなった
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る緑化防音壁の一例の縦断面図であ
る。
【図2】図1中のA−A線断面図である。
【図3】本発明に係る緑化防音壁の一例の正面図であ
る。
【図4】本発明の緑化防音壁用ブロックの他の使用状態
を示す正面図である。
【図5】従来の防音壁を示す正面図である。
【図6】従来の防音壁の吸音パネルの断面図である。
【符号の説明】
10 緑化防音壁用ブロック 11 緑化防音壁 12 金属箱体 13 上面板 13a 凹陥部 13b 通水孔 14 下面板 14a 嵌合用凸部 14b 通水孔 15 両側板 15a 支柱嵌合用凸部 15b クッション 16 後面板 17 網状材 18 断熱層 19 透水性シート 20 有機固形材 21 コンクリート基礎 22 支柱 23 苗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01F 8/00 E01F 8/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支柱間に上下連続配置にパネル状をした緑
    化防音壁用ブロックを積み重ねて壁体を構成してなる緑
    化防音壁において、前記緑化防音壁用ブロックは、前面
    が開放され、その開放部に網状材が張設されたパネル状
    の金属箱体を有し、かつ該金属箱体の後面板の内側に断
    熱材を貼り付けるとともに前面側の前記網状材の内面に
    透水性シートが張られ、前記断熱材と透水性シートとの
    間に、有機繊維状材を主体とし、これにバインダーを加
    えてプレス成形した多孔質の有機固形材を充填して構成
    され、前記各金属箱体は上面に受皿状の凹陥部を一体に
    設けるととともに、下面に前記凹陥部に嵌り合う形状の
    嵌合凸部を一体に設け、前記凹陥部及び嵌合凸部に通水
    孔を開口させ、最上部の緑化防音壁用ブロックの頂部の
    前記受け皿状の凹陥部を上向きに開放させ、前記網状材
    及び透水性シートを通して有機固形材に穴をあけて植物
    の苗を植えたことを特徴としてなる緑化防音壁。
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