JPH07247519A - 緑化防音壁形成用壁体 - Google Patents

緑化防音壁形成用壁体

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JPH07247519A
JPH07247519A JP3853994A JP3853994A JPH07247519A JP H07247519 A JPH07247519 A JP H07247519A JP 3853994 A JP3853994 A JP 3853994A JP 3853994 A JP3853994 A JP 3853994A JP H07247519 A JPH07247519 A JP H07247519A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 積み重ね可能な壁体本体1と、この壁体本体
1の防音面側に上方に拡がるように下向きに傾斜させて
設けられた吸音板2と、この吸音板2と壁体本体1との
間に形成された土壌収容部3とからなる緑化防音壁形成
用壁体A。 【効果】 緑化防音壁形成用壁体Aは、防音面側に吸音
板2を設けているから防音性能のよい防音壁となる。緑
化防音壁形成用壁体Aを積み上げて防音壁とし、土壌収
容部3に植物体6を植生させると、植物体6は防音壁の
防音面側を覆うから、道路を通過しているドライバーか
らこの植物体6が見え、ドライバーの疲労が少なくな
る。吸音板2は上方が拡がるように傾斜して設けられて
いるから、道路周辺への騒音の拡散防止に役立つととも
に、土壌収容部3の中に雨水を効率よく入れることがで
き、散水作業の手間が省ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積み重ねると、植物を
植生することができる防音壁となる緑化防音壁形成用壁
体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、道路等の騒音の激しい場所には防
音壁が設けられている。しかしながら、これ等の防音壁
は表面に金属製、セラミック製、合成樹脂製等の板材が
連設されたものであるから、防音壁の全体的な構成が画
一的で変化に乏しいものである。又、セラミック等のブ
ロックの防音面を吸音板にした防音壁形成用壁体が知ら
れている。この防音壁形成用壁体は、これを単に積み重
ねるだけで防音壁になるから便利であるが、この防音壁
形成用壁体を積み重ねた防音壁も画一的で変化に乏しい
ものである。
【0003】このような画一的で単調な防音壁が長い距
離にわたって道路に沿って続いた場合には、道路空間の
景観が殺風景で変化に乏しいので、ドライバーに与える
精神的な緊張・圧迫感等の心理的影響が大きく、心身共
に疲労し易いという問題がある。この問題を解決するに
は、防音壁の前面に植物を植生すればよいが、高架道路
上には土壌が存在しないので、植物を植生することがで
きなかった。
【0004】かかる問題を解決する方法として、実開昭
63−104417号公報に記載ある積み重ねると防音
壁となる緑化防音壁形成用函体が知られている。この緑
化防音壁形成用函体は、積み重ねることができる函体の
防音面に多数の小径透孔と大径透孔が設けられているも
のである。この緑化防音壁形成用函体の使用方法はこれ
を積み重ねて防音壁とし、防音面に設けられた大径透孔
に植物を植える。すると、防音壁の防音面側が植物の緑
に覆われるから、目に優しく、ドライバーの疲労が少な
くなり好ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この緑化防音
壁形成用函体は、道路を通過する車両の振動によって防
音面に設けられた大径透孔から土砂が落下し易いという
問題がある。又、この緑化防音壁形成用函体は防音面に
多数の小径透孔と大径透孔が設けられ、この中に土壌を
入れているだけであるから、防音性能が不充分で騒音を
充分吸収しないという問題がある。特に、大径透孔から
土砂が落下しないように土砂を硬く詰め込むと防音性能
が著しく低下するという問題がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、土壌の存在しな
い高架道路上に設置でき、積み重ねると土砂の落下がな
く、防音効果の大きい防音壁となる緑化防音壁形成用壁
体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであって、請求項1の発明は積
み重ね可能な壁体本体と、この壁体本体の防音面側に上
方に拡がるように下向きに傾斜させて設けられた吸音板
と、この吸音板と壁体本体との間に形成された土壌収容
部とからなるものである。
【0008】この請求項1の発明では、土壌収容部が吸
音板と壁体本体との間に形成されているが、請求項2の
発明のように、この土壌収容部を吸音板の下端部に設け
て、壁体本体を積み重ねたときに、壁体本体と一段下の
吸音板との間に土壌収容部が位置するようにすると、請
求項1の発明の緑化防音壁形成用壁体を積み重ねた防音
壁とほぼ同じ構造になる。即ち、請求項2の発明は、積
み重ね可能な壁体本体と、この壁体本体の防音面側に上
方に拡がるように下向きに傾斜させて設けられた吸音板
と、吸音板の下端部に前方に突出して設けられた土壌収
容部とからなり、壁体本体を積み重ねると、壁体本体と
一段下の吸音板との間に土壌収容部が位置するようにな
されているものである。
【0009】本発明に使用する吸音板は、従来知られて
いる吸音板が全て使用できる。例えば、函体の防音面に
設けられた金属板、セラミック板、合成樹脂板等の板に
スリットやパンチング加工を施して多数の通孔等を設
け、この函体の中に天然繊維、合成繊維、グラスウー
ル、ロックウール等の吸音材を入れたものでもよいし、
セラミック多孔体であってもよい。
【0010】本発明に使用される壁体本体は、積み重ね
られる形状であればいかなるものでもよい。例えば、コ
ンクリートブロックや合成樹脂ブロックでもよいし、レ
ンガでもよいし、鋼製や合成樹脂製の板や函でもよい。
又、鋼板や合成樹脂製板を両側壁と上壁と下壁とからな
る中空体にし、この中を土壌収容部にしてもよい。又、
積み重ねた壁の最上部に使用される壁体本体は、この上
に積み重ねることがないから、簡単な構造でよい。
【0011】又、壁体本体を積み重ねる方法は、壁体本
体の上面と一段上の壁体本体の下面とを嵌合して積み重
ねてもよいし、壁体本体の中に通孔を設け、積み重ねて
通孔にコンクリートを流し込んだり、鉄線を通して固定
してもよいし、例えばH型鋼のような両側に溝のある支
柱を立て、この支柱の溝の中に壁体本体の両側縁部を入
れて積み重ねてもよい。又、本発明緑化防音壁形成用壁
体のみを積み重ねてもよいし、他の壁体、例えば、公知
の防音壁形成用壁体と一緒にして積み重ねてもよい。
【0012】本発明緑化防音壁形成用壁体と公知の防音
壁形成用壁体とを一緒にして積み重ねる場合には、本発
明緑化防音壁形成用壁体の位置を適宜にしてよいが、植
物体の性質に応じるようにして設けるとよい。例えば、
下方に垂れる性質の植物体であれば、本発明緑化防音壁
形成用壁体を上方に設ければよいし、また、上方に延び
る性質の植物体であれば、本発明緑化防音壁形成用壁体
を下方に設ければよい。
【0013】植物体としては、スイカズラ、ヘデラ、ツ
ルマサキ、オオイタビ、ツリガネカズラ、ツルニチニチ
ソウ、ノウゼンカズラ、アケビ、ツタ類といったツル植
物が好適に用いられる。
【0014】本発明においては、吸音板は壁体本体に上
方に拡がるように下向きに傾斜させて設けられ、この上
方が拡がっている壁体本体と吸音板との間に土壌収容部
が形成されている。従って、この土壌収容部の中には雨
水が多く入るようになっている。しかし、それでも雨水
が不足する場合には、壁体本体の後側にも上方を漏斗状
に広げた雨水取入片を設け、この雨水取入片で雨水を集
めて土壌収容部の中に導くようにするとよい。この土壌
収容部には植木鉢と同様に余剰な水を排出するために排
水口を設けるとよい。
【0015】又、本発明において、土壌収容部は独立し
た容器状となされ、着脱可能に設けられていてもよい。
この場合には、土壌収容部を取り外して土壌収容部に土
壌を入れて植物体を植えることができ、作業性の面で好
都合である。
【0016】
【作用】本発明緑化防音壁形成用壁体は、積み重ね可能
な壁体本体が設けられているから、この壁体本体を積み
重ねる。あるいは、この壁体本体と他の防音壁形成用壁
体等の壁体本体とを積み重ねる。すると、本発明緑化防
音壁形成用壁体の防音面側には、吸音板が設けられてい
るから、防音性能がよい防音壁となる。
【0017】又、請求項1の発明では、吸音板は壁体本
体に上方に拡がるように下向きに傾斜させて設けられ、
この吸音板と壁体本体との間に土壌収容部が形成されて
いる。又、請求項2の発明では、吸音板の下端部に前方
に突出して土壌収容部が設けられ、壁体本体を積み重ね
ると、壁体本体と一段下の吸音板との間に土壌収容部が
位置するようになされている。いずれにしても、緑化防
音壁形成用壁体を積み重ねたときには、吸音板と壁体本
体との間に土壌収容部が位置する。
【0018】この土壌収容部に土砂を入れて植物体を植
生する。すると、この植生された植物体が防音壁の防音
面側を覆う。この植物体の緑色は道路を通過しているド
ライバーの目に優しい色であるから、ドライバーの疲労
が少なくなる。尚、この土壌収容部の防音面側には吸音
板があるから、この土壌収容部を設けることによる防音
性能の低下はない。
【0019】又、吸音板は壁体本体に上方が拡がるよう
に下向きに傾斜させて設けられ、道路面に対しては下方
に傾斜した形となるので、この部分に当たる道路面の騒
音が吸収され、道路周辺への騒音の拡散を防止するのに
役立つものであり、又、土壌収容部がこの吸音板と壁体
本体との間に設けられているから、土壌収容部の中に雨
水が効率よく入り、散水作業の手間が省ける。更に、防
音壁中に中空の部分を設けておくと、中空部の空気層が
音の伝播を緩衝する働きをするので、防音効果が一層高
くなる。
【0020】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。図1およ
び図2は本発明の一実施例を示し、図1は緑化防音壁形
成用壁体の説明図、図2は図1の緑化防音壁形成用壁体
の使用状態を示す断面図、図3および図4は本発明の他
の実施例を示し、図3は緑化防音壁形成用壁体の説明
図、図4は図3の緑化防音壁形成用壁体の使用状態を示
す断面図、図5は本発明の別の実施例を示す断面図、図
6は本発明の更に別の実施例を示す断面図、図7は本発
明の更に別の実施例を示す断面図である。
【0021】先ず、図1および図2に示す実施例につい
て説明する。図1および図2において、Aは緑化防音壁
形成用壁体であり、壁体本体1と吸音板2と土壌収容部
3と雨水取入片4とからなる。壁体本体1は上板11、
下板12、側板13とからなる中空体であり、この中空
体の内部に土壌が収容できるようになっている。又、下
板12に排水孔121が、又、上板11に通孔111が
設けられていて、壁体本体1を積み重ねると、下板12
の排水孔121の上に上板11の通孔111が位置する
ようになっている。15は壁体本体1の両側に設けられ
た取付部であり、この取付部15は後述のH型鋼の溝の
中に入る形状をしている。
【0022】吸音板2は、壁体本体1の防音面側に上方
に拡がるように下向きに傾斜させて設けられている。土
壌収容部3は、壁体本体1と吸音板2との間に形成され
ている。この土壌収容部3は壁体本体1の中空体の内部
に通じていて、土壌収容部3に土壌を入れると、この壁
体1の内部にも土壌が入るようになっている。雨水取入
片4は、壁体本体1の後側に上方が漏斗状に拡がるよう
に取り付けられている。そして、この雨水取入片4から
入った雨水は壁体本体1の内部の土壌に入るようになっ
ている。
【0023】5はH型鋼であり、このH型鋼5は両側に
溝51、51がある。このH型鋼5を複数本ほぼ垂直に
立て、このH型鋼5の相対する溝51、51の中に壁体
本体1の両側の取付部15、15を挿入して緑化防音壁
形成用壁体Aを積み重ねることができるようになってい
る。6は土壌収容部3に植生している植物体である。
【0024】次に、この緑化防音壁形成用壁体の施工方
法および作用について説明する。H型鋼5を高速道路の
側縁に沿って複数本ほぼ垂直に立てる。このH型鋼5に
相対する溝51、51に壁体本体1の両側の取付部1
5、15を挿入し、緑化防音壁形成用壁体Aを取り付け
る。同様にして、この上に次の緑化防音壁形成用壁体A
を取り付ける。このようにして、所定高さになるまで次
々と緑化防音壁形成用壁体AをH型鋼5に取り付けて、
緑化防音壁形成用壁体Aを積み重ねる。
【0025】次に、土壌収容部3の中に土壌を入れ、植
物体6を植える。必要があれば、水等をかける。土壌
は、緑化防音壁形成用壁体Aを積み重ねる前に、予め土
壌収容部3内に収容し、植物体6も予め植え込んでおい
てもよい。すると、緑化防音壁形成用壁体Aが積み重ね
て形成された防音壁の防音面側を植物体6が覆う状態に
なる。このようになると、道路を運転するドライバーに
は目に優しい植物体6の緑色が見えるから、ドライバー
の疲労が少なくなる。
【0026】又、道路を通る車両から発生する騒音は緑
化防音壁形成用壁体Aの防音面側に設けられた吸音板2
に吸収され、道路周辺への騒音の拡散防止に役立つこと
になる。又、この緑化防音壁形成用壁体Aの上に雨が降
ると、雨水は直接土壌収容部3に降り込んだり、雨水取
入片4を経て土壌収容部3の中に入る。余分の雨水は排
水孔121、通孔111を経て一段下の緑化防音壁形成
用壁体Aの土壌収容部3の中に入る。このように、雨水
は上方の土壌収容部3から順に下方の土壌収容部3に落
下するようになっている。従って、散水作業の手間が省
け便利である。
【0027】次に、図3および図4に示す実施例につい
て説明する。図3および図4に示す緑化防音壁形成用壁
体Aを図1および図2に示す実施例と比較すると、土壌
収容部3が吸音板2の下端部に前方に突出して設けられ
ていること、吸音板2の上端と壁体本体1の上端との間
に一段上の緑化防音壁形成用壁体Aの土壌収容部3を嵌
合させる嵌合部7が設けられていることが異なる。尚、
この緑化防音壁形成用壁体Aには雨水取入片が設けられ
ていない。
【0028】次に、この緑化防音壁形成用壁体Aの施工
方法および作用について説明する。H型鋼5を高速道路
の側縁に沿って複数本ほぼ垂直に立てる。このH型鋼5
の相対する溝51、51に壁体本体1の両側の取付部1
5、15を入れて、緑化防音壁形成用壁体Aを取り付け
る。この上に、同様にして、次の緑化防音壁形成用壁体
Aを取り付ける。この際、既に取り付けられている緑化
防音壁形成用壁体Aの嵌合部7に、次に取り付ける緑化
防音壁形成用壁体Aの土壌収容部3を嵌合して積み上げ
る。すると、壁体本体1と一段下の吸音板2との間に土
壌収容部3が位置するようになる。このようにして、所
定高さになるまで次々と緑化防音壁形成用壁体AをH型
鋼5に取り付けて、緑化防音壁形成用壁体Aを積み重ね
る。
【0029】次に、土壌収容部3の中に土壌を入れ、植
物体6を植える。必要があれば、水等をかける。土壌
は、緑化防音壁形成用壁体Aを積み重ねる前に、予め土
壌収容部3内に収容し、植物体6も予め植え込んでおい
てもよい。すると、緑化防音壁形成用壁体Aが積み重ね
て形成された防音壁の防音面側を植物体6が覆う。従っ
て、道路を運転するドライバーには目に優しい植物体6
の緑色が見えるから、ドライバーの疲労が少なくなる。
【0030】又、道路を通る車両から発生する騒音は、
緑化防音壁形成用壁体Aの防音面側に設けられた吸音板
2に吸収され、道路周辺への騒音の拡散防止に役立つこ
とになる。又、この緑化防音壁形成用壁体Aの上に雨が
降ると、雨水は土壌収容部3に入る。余分の雨水は排水
孔121を経て一段下の緑化防音壁形成用壁体Aの土壌
収容部3の中に入る。このように、雨水は上方の土壌収
容部3から順に下方の土壌収容部3に落下するようにな
っている。従って、散水作業の手間が省け便利である。
【0031】次に、図5に示す実施例について説明す
る。図5に示す実施例を図1および図2に示す実施例と
比較すると、緑化防音壁形成用壁体Aと従来の防音壁形
成用壁体Bとを交互に積み重ねて緑化防音壁とするとこ
ろが異なる。その他は図1および図2に示す実施例と同
じであるから、説明を省略する。
【0032】次に、図6に示す実施例について説明す
る。図6に示す実施例を図1および図2に示す実施例と
比較すると、雨水取入片が設けられていないこと、緑化
防音壁形成用壁体Aは上部の2個のみで、この緑化防音
壁形成用壁体Aの下方に従来の防音壁形成用壁体Bが積
み重ねられていることが異なる。その他は図1および図
2に示す実施例と同じであるから、説明を省略する。
【0033】次に、図7に示す実施例について説明す
る。図7に示す実施例を図1および図2に示す実施例と
比較すると、緑化防音壁形成用壁体Aが一番上のみに使
用されること、従って、この緑化防音壁形成用壁体A
は、この上に積み重ねることがないから、壁体本体1は
後側に上方に拡がった状態に設けられた板体からなる簡
単なものであること、この壁体本体1と吸音板2との間
が全て土壌収容部3となっていることが異なる。その他
は図1および図2にに示す実施例と同じである。
【0034】上記各実施例においてはいずれも土壌収容
部3が壁体本体1、吸音板2と一体的に設けられている
が、土壌収容部3は独立した容器状となされ、着脱可能
に設けられていてもよい。この場合には、土壌収容部3
を取り外して土壌収容部3内に土壌を入れたり、植物体
を植える作業がしやすく好都合である。
【0035】
【発明の効果】本発明緑化防音壁形成用壁体は防音面側
に吸音板が設けられているから防音性能のよい防音壁と
なる。又、緑化防音壁形成用壁体を積み重ねて防音壁と
すると、吸音板と壁体本体との間に土壌収容部が設けら
れるから、この土壌収容部に土壌を収容し、植物体を植
生させることができる。このように植物体を植生する
と、この植物体は緑化防音壁形成用壁体の防音面側に延
びて防音面側を覆うから、道路を通過しているドライバ
ーからこの植物体の目に優しい緑色が見え、ドライバー
の疲労が少なくなるので、運転し易くなる。ひいては、
事故が少なくなり交通安全に役立つ。
【0036】又、吸音板は壁体本体に上方が拡がるよう
に下向きに傾斜して設けられており、これは道路面に対
しては下方に傾斜している形となるので、この方向に向
かった道路面の騒音が吸音板で吸収され、道路周辺への
騒音の拡散が和らぐことになる。しかも、吸音板は上方
が拡がるように設けられているから、吸音板と壁体本体
との間に設けられている土壌収容部の中に雨水を効率よ
く取り入れることができ、散水作業の手間が省けるので
便利である。
【0037】又、土壌収容部の前に吸音板があるから、
土壌収容部を設けることによって、防音性能が低下する
ということがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明緑化防音壁形成用壁体の一実施例を示す
説明図である。
【図2】図1の緑化防音壁形成用壁体の使用状態を示す
断面図である。
【図3】本発明緑化防音壁形成用壁体の他の実施例を示
す説明図である。
【図4】図3の緑化防音壁形成用壁体の使用状態を示す
断面図である。
【図5】本発明緑化防音壁形成用壁体の別の実施例を示
す断面図である。
【図6】本発明緑化防音壁形成用壁体の更に別の実施例
を示す断面図である。
【図7】本発明緑化防音壁形成用壁体の更に別の実施例
を示す断面図である。
【符号の説明】
A 緑化防音壁形成用壁体 1 壁体本体 2 吸音板 3 土壌収容部 4 雨水取入片 5 H型鋼 6 植物体 B 防音壁形成用壁体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積み重ね可能な壁体本体と、この壁体本
    体の防音面側に上方が拡がるように下向きに傾斜させて
    設けられた吸音板と、この吸音板と壁体本体との間に形
    成された土壌収容部とからなることを特徴とする緑化防
    音壁形成用壁体。
  2. 【請求項2】 積み重ね可能な壁体本体と、この壁体本
    体の防音面側に上方が拡がるように下向きに傾斜させて
    設けられた吸音板と、吸音板の下端部に前方に突出して
    設けられた土壌収容部とからなり、壁体本体を積み重ね
    ると、壁体本体と一段下の吸音板との間に土壌収容部が
    位置するようになされていることを特徴とする緑化防音
    壁形成用壁体。
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