JP3850128B2 - 緑化壁用のブロック及びブロックユニット - Google Patents

緑化壁用のブロック及びブロックユニット Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両等の走行に伴う騒音を遮音、吸音するために、高速道路や鉄道の沿線等に沿って設置される防音壁等として、または掘割、半地下道等の構造体の壁面や山の斜面等に設置される擁壁等として、好適に用いられる緑化壁用のブロック及びブロックユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両等の走行に伴う騒音を遮音、吸音するために高速道路や鉄道の沿線等に沿って、コンクリート、金属、セラミック、合成樹脂等からなるパネルが上下左右に配列されて形成された防音壁が設置され、又掘割、半地下道等の構造体の壁面等に沿ってコンクリートブロック等が上下左右に配列されて形成された擁壁が設置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これら従来の防音壁や擁壁等は、それ自体強度的にも耐久性にも優れ、防音効果等、それなりの機能を果しているが、配列されたパネルやコンクリートブロックそのものが外観として視認されるために、変化に乏しく景観上は必ずしも好ましいものではなかった。そこで近年では、防音壁や擁壁の周囲を緑化し、防音壁や擁壁を目立たなくくする工夫が施されることがある。その一例として、例えば防音壁においては、車道と防音壁の間に植栽帯を設け、この植栽帯に緑化植物を植えることにより、防音壁を目立ちにくくすると共にこれら沿線での景観を向上させることも行われている。
【0004】
しかしながら、車道と防音壁の間に植栽帯を設けると、限られた道路幅では必然的に車道の幅がせまくなって、必要な交通量に対処できなくなり、又防音壁の設置とは別に植栽帯の工事も必要となって施工性が悪く不経済であり、さらに植栽帯の幅だけ防音壁の位置が音源より遠くなるために、音が拡散して防音効果が低下する等の問題があった。
【0005】
そこで、最近では壁自体を緑化して緑化壁とする工夫もなされている。この一例としては、例えば特開平7−238511号公報に記載された緑化防音壁の如く、防音パネルの上部に土壌収容部を設け、この土壌収容部に植栽した緑化植物を表面側に垂らして防音パネルの前面を覆うようにしたパネルが提案されている。
【0006】
しかしながらこのパネルは、比較的重い土壌収容部が防音パネルの上部に設けられているために、不安定であり、且つこの上部の土壌収容部から緑化植物を下に垂らすようにしているために構造が複雑であり、加えて緑化植物を垂らすようにしていることから、植栽する緑化植物は蔦類等に限定され、上方に向かって生育する緑化植物を植栽することはできず、又緑化植物を垂らして表面側は緑化されるが、裏面側の緑化は何ら考慮されていなかった。
【0007】
そこで本発明は、上記の如き問題を解決し、植栽可能であってそれ自体で緑化壁を形成することができ、しかも安定性に優れると共に構造が単純であり、且つ緑化植物は蔦類以外でも植栽することができ、且つ表裏両面を緑化することのできる緑化壁用のブロック及びブロックユニットを提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成としている。
すなわち、本発明に係る緑化壁用のブロックは、上下左右に複数個配列して緑化壁を形成するための緑化壁用のブロックであって、左右の一対の側壁と上下壁とにより囲まれた空間の中央に縦壁が設けられて、前記空間が表面側と裏面側に仕切られ、左右の一対の側壁と上下壁と縦壁とにより囲まれた、表面に向けて開口する表面側の空間部と裏面に向けて開口する裏面側の空間部とが形成されていると共に、各空間部は、その下部に植栽可能な土壌収容部が下壁に達する深さで形成されていることを特徴とするものである。
【0009】
本発明ブロックによれば、表裏両面に形成された各空間部の下部に植栽可能な土壌収容部が形成されているので、このブロックを上下左右に複数個配列すると共に、各ブロックの土壌収容部に土壌を入れて緑化植物を植栽することにより、このブロック自体で容易に緑化壁を形成することができる。
【0010】
又土壌を入れて比較的重くなる土壌収容部は空間部の下部に形成されているので、安定性に優れると共に、緑化植物を空間部に向けて生育させることができるので、構造が単純であり、又植栽する緑化植物は垂れ下がる蔦類等に限定されず、上方に向かって生育する緑化植物も植栽することができる。
【0011】
また土壌収容部は、表裏両面に形成された各空間部のその下部にそれぞれ形成されているので、この表裏両面の土壌収容部に植栽することにより、表裏両面を緑化することができる。
【0012】
さらに、表裏両面の空間部は、その間に縦壁によって仕切られているので、車両騒音等の音は、この縦壁により遮音されるため、表裏面方向に音が漏れることはなく、加えて植栽された緑化植物によっても防音効果は向上する。
【0013】
本発明において、両側壁及び上下壁の表面に、複数個配列される際に互いに噛み合わされる凸部と凹部とを形成しておけば、複数のブロックを配列する際には、各ブロックの凸部と凹部とを互いに噛み合わせつつ配列すればよいので、配列作業が極めて容易となる。
【0014】
また空間部に吸音材を収容し、その前面に多孔板を被着しておれば、多孔板より空間部に入射した音は、吸音材により吸音されると共に縦壁により遮音されるために、防音効果が一層向上し、また土壌収容部に植栽された緑化植物は、この多孔板に絡まって生育されるので、風にあおられても緑化植物は揺動しにくくなるので、車両走行の障害や、運転手の視界の邪魔になることがない。
【0015】
また本発明に係る緑化壁用のブロックユニットは、台形状ブロックと逆台形状ブロックとを有し、台形状ブロック及び逆台形状ブロックはそれぞれ、左右の一対の側壁と上下壁とにより囲まれた空間の中央に縦壁が設けられて、前記空間が表面側と裏面側に仕切られ、左右の一対の側壁と上下壁と縦壁とにより囲まれた、表面に向けて開口する表面側の空間部と裏面に向けて開口する裏面側の空間部とが形成されていると共に、各空間部は、その下部に植栽可能な土壌収容部が下壁に達する深さで形成され、各台形状ブロックと逆台形状ブロックとが、上下左右に複数個交互に配列されて緑化壁が形成されるようになされたことを特徴とするものである。
【0016】
本発明ブロックユニットによれば、前記本発明ブロックの効果に加えて、台形状ブロックと逆台形状ブロックとにより形成されているので、この台形状ブロックと逆台形状ブロックとを、上下左右に交互に配列することにより、おさまりがよく、容易に緑化壁を形成することができると共に、得られる緑化壁は、台形状ブロックと逆台形状ブロックとにより形成される幾何学模様により、景観のみならず美観をも向上させることができる。
【0017】
また本発明ブロックユニットを形成する台形状ブロック及び逆台形状ブロックにおいても、前記本発明ブロックと同様に、両側壁及び上下壁の表面に、複数個配列される際に互いに噛み合わされる凸部と凹部とを形成するのが好ましく、又空間部に吸音材を収容し、その前面に多孔板を被着するのが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明ブロックの実施の形態について図1〜5の図面を参照し、具体的に説明する。
【0019】
すなわち図1は本発明ブロックの実施の一形態を示し、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は底面図、(ニ)は左側面図、(ホ)は右側面図であり、図2は図1のブロックの断面図、図3は図1のブロックによる緑化壁の一形態を示す断面図、図4は同じく図1のブロックによる緑化壁の一形態を示す断面図、図5R>5は図1のブロックによる緑化壁の一形態を示す正面図である。
【0020】
本発明ブロックPは、例えば無機材料、合成樹脂、繊維強化合成樹脂等の任意の材料より形成され、好適にはコンクリートより形成されるものであって、左右の一対の側壁11,12と上壁13、下壁14とにより囲まれた空間のほぼ中央に縦壁15が設けられて前記空間が表面側と裏面側とに仕切られ、表裏両面に空間部2が形成されている。そして各空間部2は、その下部に植栽可能な土壌収容部3が下壁14に達する深さで形成され、土壌収容部3の底壁には下壁14を貫通する灌水用孔31が穿設され、又上壁13にも空間部2に連通する灌水用孔31が穿設されている。従って前記両灌水用孔31は空間部2を介して連通されている。なお生育条件によってはこの灌水用孔31に灌水装置を取付けることができる。
【0021】
さらに、左右両側壁11,12及び上壁13、下壁14の表面には、凸部4と凹部5とが形成され、このブロックPを上下左右に配列する際に、隣接するブロックPの凸部4と凹部5とを互いに噛み合わせることにより、規則正しく配列できるようになされている。本形態では、ブロックPの上壁13には凸部4が、下壁14には凹部5が形成され、又左側壁11には凹部5が、右側壁12には凸部4が形成されている。又前記凸部4と凹部5には隣接する他のブロックPを連結するためのボルト挿入孔6が貫通され、配列した一のブロックPのボルト挿入孔6から他のブロックPのボルト挿入孔6にボルト61を挿入締着することにより、各ブロックP同志が連結されるようになされている。
【0022】
前記土壌収容部3は、この中に土壌32を収容して緑化植物(図示せず)を植栽するためのものであり、植栽される緑化植物としては特に限定されるものではなく、蔦類であってもよいし、上方に生育するものであってもよく、又土壌32は人工的に製作された焼成鉱物や無機繊維を植物の生育に支障のない程度にブロック状に固めたものや、発泡スチロール、発泡ウレタンの如き合成樹脂発泡体に、適宜肥料等が混入されたものであってもよい。また緑化植物は、中央分離帯や高架道路の路側の如く表裏方向から視認される防音壁等として用いられる場合は、表裏両面の土壌収容部3に植栽されているのが好ましいが、掘割、半地下道等の構造体の壁面や山の斜面等に設置される擁壁等として用いられる場合は、視認される前面の土壌収容部3にのみ植栽されていてもよい。なお土壌収容部3に、合成樹脂等で別体で作製した容器を収納し、この容器内で植栽するようにすれば、植物、土壌のメンテナンスが容易となり、又この容器により土壌収容部3が二重壁となるので耐久性も向上する。
【0023】
前記空間部2は、植栽された緑化植物の生育すべき空間を確保するためであり、又防音壁として用いられる場合は、図3の如く、この空間部2に吸音材7を収容し、その前面に多孔板71を被着して、防音効果を高めることができ、さらに擁壁として用いられる場合は、図4の如く、構造体や山側に位置することとなる隠蔽される側の空間部2は、コンクリート8で充填することにより、強度を確保し、擁壁機能をさらに向上させることができ、外観に現れる側の空間部2は、主に植栽された緑化植物の生育すべき空間を確保することができ、又この空間部2に吸音材7を収容し、その前面に多孔板71を被着することにより、特に擁壁を形成することによって生ずる反射音を低減させて防音効果を高めることができる。
【0024】
防音壁として用いられる場合に、空間部2に収容される吸音材7としては、一般にはグラスウールやロックウール等が用いられるが、特に限定されるものではなく、アルミニウム等の金属繊維、金属やセラミックの粉末や粒子等、その他のものであってもよい。また多孔板71としては、パンチング板やエキスパンドメタル等であってもよいし、合成樹脂製網や金網等の網状体であってもよい。この多孔板71に植栽された緑化植物を絡ませて生育させることにより、風にあおられても緑化植物を揺動しにくくし、車両走行の障害や、運転手の視界の邪魔にならないようにすることができる。
【0025】
本発明ブロックPの形状は特に限定されるものではないが、本形態のブロックPは直方体となされている。このように直方体のブロックPを用いることにより、この一種類のブロックPのみで隙間無く上下左右に配列することができる。さらにこの形態では、上壁13の凸部4と、下壁14の凹部5とを中心よりずらした位置に形成し、図5の如く、このブロックPを一の段では表面側を手前側にして配置した表使いとし、その上の段では逆に裏面側を手前側にした裏使いとすることにより、上下段で左右に1/2づつづれて配列されるようになされている。もちろん上壁13の凸部4と、下壁14の凹部5とを中心の位置に形成すれば、全て表使いにして下段と上段とをづらすことなく、格子状に配列することができる。
【0026】
なおかようにして上下左右に配列されたブロックPの最上段には、図5の如く、平板状の天端ブロックQを取付けることにより、ブロックP全体を強固に一体化しておくのが好ましい。
【0027】
次に本発明に係るブロックユニットを図6〜図9の図面にて説明する。
本発明のブロックPの形状は上記したように特に限定されるものではないが、その形状によっては、隙間無く配列するためには二種類以上のブロックPを使用する必要がある場合がある。本発明に係るブロックユニットは、本発明に係る台形状ブロックP1と逆台形状ブロックP2の二種類のブロックP1,P2を用いて隙間無く配列するようになされたものである。
【0028】
すなわち本発明に係るブロックユニットは、図6の如き台形状ブロックP1と図7の如き逆台形状ブロックP2とからなるものであって、台形状ブロックP1及び逆台形状ブロックP2は、図1のブロックPと異なる点は、形状のみであって、その他は図1のブロックPと同様に、一対の側壁11,12と上下壁13,14とにより囲まれた空間の中央が縦壁15により仕切られて、表裏両面に空間部2が形成されると共に、各空間部2は、その下部にそれぞれ植栽可能な土壌収容部3が形成され、又両側壁11,12及び上下壁13,14の表面に、複数個配列される際に互いに噛み合わされる凸部4と凹部5とが形成され、そして土壌収容部3に緑化植物が植栽されると共に、その上の空間部2により植栽された緑化植物の生育すべき空間が確保され、又空間部2に吸音材7を収容し、その前面に多孔板71を被着することにより、防音効果を高めると共に、植栽された緑化植物を多孔板71に絡ませて生育させることができるようになされている等、形状以外は上記ブロックPと何ら異なるところはない。
【0029】
そしてこの台形状ブロックP1と逆台形状ブロックP2とを交互に上下左右に隙間のなく配列して緑化壁を形成することができる。この台形状ブロックP1及び逆台形状ブロックP2も、前記ブロックPと同様に、上壁13及び下壁14の凸部4及び凹部5とを中心よりずらした位置に形成し、この台形状ブロックP1及び逆台形状ブロックP2をそれぞれ、一の段では表面側を手前側にして配置した表使いとし、その上の段では逆に裏面側を手前側にした裏使いとすることにより、図8の如く上下段で左右に1/2づつづれて配列された緑化壁が形成されるようになされている。そしてかようにして上下左右に配列された台形状ブロックP1及び逆台形状ブロックP2の最上段には、図5と同様に、図9の如き平板状の天端ブロックQを取付けることにより、全体を強固に一体化しておくのが好ましい。なお図9の天端ブロックQにおいて、Q4及びQ5は、台形状ブロックP1及び逆台形状ブロックP2の凹部5、凸部4にそれぞれ噛み合わされる凸部及び凹部であり、又Q6はボルト挿入孔であって、このボルト挿入孔Q6より台形状ブロックP1及び逆台形状ブロックP2のボルト挿入孔6にそれぞれボルト61を挿入して固定されるようになされている。なお図8において、91は基礎コンクリート、92は基礎砕石である。
【0030】
かかるブロックユニットの台形状ブロックP1と逆台形状ブロックP2とが上下左右に図8の如く配列されることにより、図10〜13にて示される如く、色々な緑化壁を形成することができる。
【0031】
すなわち図10に示された例では、中央分離帯に防音壁として設置された場合を示し、表裏両面の土壌収納部3に土壌32が収納されて緑化植物(図面では省略)が植栽され、その上の空間部2にはそれぞれ、吸音材7が収容され、その前面に多孔板71が被着され、表裏両面の緑化を行うと共に表裏両面からの音を低減させている。なお93は基礎ブロック固定用アンカーボルト、94は無収縮モルタル、72は防音効果をさらに高めるための防音空気層である。
【0032】
又、図11に示された例は、路側や路肩に防音壁として設置された場合を示し、表裏両面の土壌収納部3に土壌32が収容されて緑化植物(図面では省略)が植栽され、音源のある車道側の空間部2には 吸音材7が収容され、その前面に多孔板71が被着され、音源のない路肩側の空間部2には緑化植物を絡ませる多孔板71のみが取付けられている。
【0033】
次に図12、図13に示された例は、掘割道路や法面に擁壁として設置された場合を示し、隠蔽される側の空間部2は、コンクリート8で充填することにより、現場打擁壁と一体化して強度を確保し、擁壁機能をさらに向上させると共に、外観に現れる側の土壌収容部3には緑化植物を植栽して緑化すると共に、その上の空間部2に吸音材7を収容し、その前面に多孔板71を被着して、特に擁壁を形成することによって生ずる反射音を低減させて防音効果を高めるようになされている。なお95は鉄筋コンクリート擁壁、96は水抜きパイプ、97は透水層としての裏込め砕石、98は止水コンクリートである。
【0034】
なお上記は本発明によるブロック及びブロックユニットにて形成される緑化壁の一例を示したものであって、これらに限定されることはない。
【0035】
【発明の効果】
本発明ブロックによれば、表裏両面に形成された各空間部の下部に植栽可能な土壌収容部が形成されているので、このブロックを上下左右に複数個配列すると共に、各ブロックの土壌収容部に土壌を入れて緑化植物を植栽することにより、このブロック自体で容易に緑化壁を形成することができる。
【0036】
又土壌を入れて比較的重くなる土壌収容部は空間部の下部に形成されているので、安定性に優れると共に、緑化植物を空間部に向けて生育させることができるので、構造が単純であり、又植栽する緑化植物は垂れ下がる蔦類等に限定されず、上方に向かって生育する緑化植物も植栽することができる。
【0037】
また土壌収容部は、表裏両面に形成された各空間部のその下部にそれぞれ形成されているので、この表裏両面の土壌収容部に植栽することにより、表裏両面を緑化することができる。
【0038】
さらに、表裏両面の空間部は、その間に縦壁によって仕切られているので、車両騒音等の音は、この縦壁により遮音されるため、表裏面方向に音が漏れることはなく、加えて植栽された緑化植物によっても防音効果は向上する。
【0039】
又本発明ブロックユニットによれば、前記本発明ブロックの効果に加えて、台形状ブロックと逆台形状ブロックとにより形成されているので、この台形状ブロックと逆台形状ブロックとを、上下左右に交互に配列することにより、おさまりがよく、容易に緑化壁を形成することができると共に、得られる緑化壁は、台形状ブロックと逆台形状ブロックとにより形成される幾何学模様により、景観のみならず美観をも向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明ブロックの実施の一形態を示し、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は底面図、(ニ)は左側面図、(ホ)は右側面図である。
【図2】 図1のブロックの断面図である。
【図3】 図1のブロックによる緑化壁の一形態を示す断面図である。
【図4】 図1のブロックによる緑化壁の一形態を示す断面図である。
【図5】 図1のブロックによる緑化壁の一形態を示す正面図である。
【図6】 本発明ブロックユニットに用いられる台形状ブロックの一形態を示し、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は底面図、(ニ)は左側面図、(ホ)は右側面図、(ヘ)は断面図である。
【図7】 本発明ブロックユニットに用いられる逆台形状ブロックの一形態を示し、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は底面図、(ニ)は左側面図、(ホ)は右側面図、(ヘ)は断面図である。
【図8】 本発明ブロックユニットによる緑化壁の一形態を示す正面図である。
【図9】 本発明ブロックユニットによる緑化壁に用いられる天端ブロックの一形態を示し、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は底面図、(ニ)は右側面図である。
【図10】 本発明ブロックユニットによる緑化壁の一形態を示す断面図である。
【図11】 本発明ブロックユニットによる緑化壁の一形態を示す断面図である。
【図12】 本発明ブロックユニットによる緑化壁の一形態を示す断面図である。
【図13】 本発明ブロックユニットによる緑化壁の一形態を示す断面図である。
【符号の説明】
P 本発明ブロック
P1 台形状ブロック
P2 逆台形状ブロック
Q 天端ブロック
Q4 凸部
Q5 凹部
Q6 ボルト挿入孔
11 左側壁
12 右側壁
13 上壁
14 下壁
15 縦壁
2 空間部
3 土壌収容部
31 灌水用孔
32 土壌
4 凸部
5 凹部
6 ボルト挿入孔
61 ボルト
7 吸音材
71 多孔板
72 防音空気層
8 コンクリート
91 基礎コンクリート
92 基礎砕石
93 基礎ブロック固定用アンカーボルト
94 無収縮モルタル
95 鉄筋コンクリート擁壁
96 水抜きパイプ
97 裏込め砕石
98 止水コンクリート

Claims (6)

  1. 上下左右に複数個配列して緑化壁を形成するための緑化壁用のブロックであって、左右の一対の側壁と上下壁とにより囲まれた空間の中央に縦壁が設けられて、前記空間が表面側と裏面側に仕切られ、左右の一対の側壁と上下壁と縦壁とにより囲まれた、表面に向けて開口する表面側の空間部と裏面に向けて開口する裏面側の空間部とが形成されていると共に、各空間部は、その下部に植栽可能な土壌収容部が下壁に達する深さで形成されていることを特徴とする緑化壁用のブロック。
  2. 両側壁及び上下壁の表面に、複数個配列される際に互いに噛み合わされる凸部と凹部とが形成されていることを特徴とする請求項1記載の緑化壁用のブロック。
  3. 空間部に吸音材が収容され、その前面に多孔板が被着されていることを特徴とする請求項1又は2記載の緑化壁用のブロック。
  4. 台形状ブロックと逆台形状ブロックとを有し、台形状ブロック及び逆台形状ブロックはそれぞれ、左右の一対の側壁と上下壁とにより囲まれた空間の中央に縦壁が設けられて、前記空間が表面側と裏面側に仕切られ、左右の一対の側壁と上下壁と縦壁とにより囲まれた、表面に向けて開口する表面側の空間部と裏面に向けて開口する裏面側の空間部とが形成されていると共に、各空間部は、その下部に植栽可能な土壌収容部が下壁に達する深さで形成され、各台形状ブロックと逆台形状ブロックとが、上下左右に複数個交互に配列されて緑化壁が形成されるようになされたことを特徴とする緑化壁用のブロックユニット。
  5. 台形状ブロック及び逆台形状ブロックは、両側壁及び上下壁の表面に、複数個配列される際に互いに噛み合わされる凸部と凹部とが形成されていることを特徴とする請求項4記載の緑化壁用のブロックユニット。
  6. 台形状ブロック及び逆台形状ブロックは、空間部に吸音材が収容され、その前面に多孔板が被着されていることを特徴とする請求項4又は5記載の緑化壁用のブロックユニット。
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