JP3627041B2 - 植生可能な防音壁 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は植生可能な防音壁に関し、より詳しくは、防音壁を構成する各々の防音板の内側に植物を水栽培して防音板の前面防音棒の間に植物が生長するようにすることにより、防音壁の機能はそのまま維持しながらも防音壁の冷たい雰囲気を環境にやさしい雰囲気に改善するとともに、周囲環境の美観の向上にも役立つようにする傍ら、植物を自生可能にする植生可能な防音壁に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、防音壁は前後面板をHビームで挟んで結合するが、前面板を平板又は凹凸形にし、前後面板の間に吸音材を内蔵させた防音板を順次積層させてなるものもあり、これは外部の騒音を吸収又は遮断する防音壁に適用される。
最近、都市の環境美化に対する関心が高まり、高層建物も都市の環境を最大限に考慮して建設されている。都心を縦横無尽に走る道路及び疾走する車両等による騒音公害も都市の環境を阻害する要因であるため、道路の騒音を遮断することが重要視されており、騒音は防音壁を介して拡散、吸収することで防止されている。
【0003】
防音壁は、鉄構造物で構成され、都心や大規模アパートの近くに設けられるため、都市の固い雰囲気をより冷たく感じさせて環境美化に悪影響を及ぼしているのが実情である。
【0004】
このような点を考慮し、最近は従来の平板形防音板の機能をもつとともに、環境にやさしい木材防音棒を前面又は後面に固定させた木材防音板が紹介されたが、これもまた画一化された防音棒の配列による人為的な美観に対する拒否感や退屈さが誘発されるという問題点があった。
【0005】
これを改善し、最近、従来の平板形防音板に別の植木鉢を一定の間隔で設けることが紹介されているが、この場合は防音のための防音板と植生用鉢を別に各々製作しなければならないので製作費用が高くなり、防音壁の施工作業が非常に困難であるという問題点が指摘されている。
さらに、植物の生長を維持するため持続的な管理が必要と言う問題点もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、防音壁を構成する各々の防音板の内側に、植物を水栽培して防音板の前面防音棒の間に植物が生長するようにすることで、防音壁の機能はそのまま維持しながらも防音壁の冷たい雰囲気を環境にやさしい雰囲気に改善するものである。併せて、周囲環境の美観の向上にも役立つようにする傍ら、植物を自生可能にする植生可能な防音壁を提供することに目的がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、積層して構成され、防音壁を形成する木材防音板において、防音板の前面及び後面を構成する防音棒と、前記防音棒が所定の間隔で配列・固定される上・下フレームおよび隔板と、前記上下フレームに挟まれて固定される側面板および隔板と、植物の種が表面に蒸着された吸音断熱材と、前記上・下フレームと前記吸音断熱材に貫通するように挿入し、水吸収部材が内部に充填されて表面全体に無数の通穴が形成され、前記各防音板の前記吸音断熱材に水を均等に供給する水吸収管と、を含むことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明は、図1乃至図3に示すように、防音壁100を構成する、木材又は廃プラスチック又は廃プラスチックを利用した発泡体又は再生木材又は金属材からなる防音板100’において、上・下フレーム10、20、側面板30、隔板32、および防音棒40を所定の間隔で配列・固定するようにする。また、防音板100’内部に植生のための植物の種Sが表面に蒸着された吸音断熱材50を充填して各々の防音板100’を構成し、水吸収部材61が内部に充填されて表面全体に無数の通穴62が形成された水吸収管70を各々の防音板100’の上・下フレーム10、20と吸音断熱材50に貫通するように挿入し、水吸収管60を介して各々の防音板100’の吸音断熱材50に水が均等に供給されるように構成されている。
【0009】
前記において、防音板100’の前面には模様を陰、陽刻して形成できるようにしたり、模様(色相を含む)を塗装したりして形状を演出できるようにする。
【0010】
図2に示すとおり、本発明の防音板100’は、上部フレーム10、下部フレーム20、側面板30、半円形の防音棒40、吸音断熱材50から構成されている。
上部フレーム10は、所定の幅と長さを有する板体の前後面が下向きに折曲された挿止部11と、上部面の中間に長手方向に形成された多数の通穴12と、通穴12の前後方向の上部面に長手方向に沿って上向きに折曲された突出閾13で構成される。
【0011】
下部フレーム20は、上部フレーム10の直下部に所定の間隔で備えられる板体の前後面が上向きに折曲された挿止部21と、上部面の中間に長手方向に形成された多数個の通穴22と、通穴22の前後方の下部面に長手方向に沿って上向きに折曲された挿入溝23で構成される。
【0012】
側面板30は、上・下フレーム10、20の側面挿止部11、21に挟まれて固定される四角板体形であり、半円形の防音棒40のうち垂直方向に取り付けられるものは、上・下フレーム10、20の側面挿止部11、21に所定の間隔で配列され、半円形の防音棒40のうち水平方向に取り付けられるものは、隔板32に所定の間隔で配列される。防音板100’内部には、植生のための植物の種Sが表面に蒸着された吸音断熱材50が充填される。
防音板100’内部に充填される吸音断熱材50は、隔板32の個数及び位置によってその大きさが異なり、水吸収管60が挿入できるように垂直の貫通穴50’が形成されている。
【0013】
隔板32は、防音棒40を補助的に支持するものであり、場合によっては省いても差し支えない。
吸音断熱材50は、スタイロフォーム、PP、PE、ウレタン樹脂、ガラス繊維等断熱効果に優れ、水の吸収が容易な材質であれば何れを用いてもよく、防音板100’内の温度の変化を最小にして、冬期の植物S’の成長を維持できるようにすることが必要である。
【0014】
防音板100’は、通常のHビームHの間に積層されて固定され、各防音板100’を垂直に貫通する水吸収管60を介して互いに連結されて、各々の吸音断熱材50に水が均等に供給されるので、植物S’が均等に成長できるようになる。
【0015】
植物S’は防音壁100を施工する際、吸音断熱材50に噴霧方式で蒸着された種Sが成長したもので、種Sの蒸着方式は本発明の権利範囲には属しない通常のものであり、種Sは施工後早期に成長させるため別に加工処理されたものであればより望ましい。
【0016】
本発明は、土を全く用いないで植物を栽培する方式であるため、自然降水量に頼るだけでなく、定期的に水と肥料を投与する栽培管理が必要であり、これは防音壁の外観掃除とともに行うことが望ましい。
【0017】
前記のような栽培管理を必要としない本発明の他の実施形態は、図5及び図6に示すように、積層される防音板100’の最下部に、四角函体形で上部面が内側に折り曲げられて水平な面71を形成する貯水槽70を設置するものである。貯水槽70内の下部まで水吸収管60を挿入することにより、貯蔵された水及び肥料が水吸収管60の水吸収部材61を通じて上昇し、各防音板100’内部の吸音断熱材50に供給されて植物S’を成長させるようになっている。
【0018】
吸音断熱材50は、断熱効果に優れて水の吸収が容易な材質からなり、スタイロフォーム、PP、PE、ウレタン樹脂、ガラス繊維等を利用することが望ましいが、植物S’に必要な養分を供給して植物S’の自生力をより向上させるように腐植土を加工して代替することもできる。腐葉土は、落ち葉又は木の皮等が腐って作られた腐食質20%以上を含む黒褐色の肥沃な土壌を言う。
【0019】
さらに、図7に示すように、下部フレーム20内側の所定の位置に突出閾24を形成し、突出閾24上部に金属製網25を載せて防音板100’内の吸音断熱材50の下部に貯水空間70’を形成する方法もある。貯水空間70’に、水又は肥料を貯蔵することで、各防音板100’の吸音断熱材50に水又は肥料がより速かで均等に供給されるようにして、植物S’の成長を助けることが出来る。
【0020】
【発明の効果】
本発明は別の植木鉢を設けなくても各々の防音板の内側に植物を水栽培して防音板の前面防音棒の間に植物が生長するようにすることにより、防音壁の機能はそのまま維持しながらもセメント及び鉄材の集合でなる都心の冷たい環境を自然美あふれるロマンチックな雰囲気に改善するとともに、防音壁の冷たく退屈な雰囲気を環境にやさしい雰囲気に改善する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防音壁の構成を示す部分分離斜視図である。
【図2】本発明を構成する防音板の全体構成を示す分離斜視図である。
【図3】本発明の内部構成及び積層状態を示す部分側断面図である。
【図4】本発明に係る防音壁に植生された状態を示す使用状態図である。
【図5】本発明に係る他の実施の形態を示す部分分離斜視図である。
【図6】図5の内部構成を示す部分側断面図である。
【図7】本発明に係るさらに他の実施の形態を示す部分側断面図である。
【符号の説明】
10 上部フレーム
11 挿止部
12 通穴
13 突出閾
20 下部フレーム
21 挿止部
22 通穴
23 挿入溝
30 側面板
31 固定面
32 隔板
33 補強片
40 防音棒
50 吸音断熱材
60 水吸収管
61 水吸収部材
62 通穴
70 貯水槽
71 安着面
100 防音壁
100’ 防音板
H H型鋼
S 種
S’ 植物

Claims (4)

  1. 積層して構成され、防音壁を形成する木材防音板において、
    防音板の前面及び後面を構成する防音棒と、
    前記防音棒が所定の間隔で配列・固定される上・下フレームおよび隔板と、
    前記上下フレームに挟まれて固定される側面板および隔板と、
    植物の種が表面に蒸着された吸音断熱材と、
    前記上・下フレームと前記吸音断熱材に貫通するように挿入し、水吸収部材が内部に充填されて表面全体に無数の通穴が形成され、前記各防音板の前記吸音断熱材に水を均等に供給する水吸収管と、を含むことを特徴とする植生可能な防音壁。
  2. 前記上部フレームは、所定の幅と長さを有する板体の前後面が下向きに折曲された挿止部および上面の中間に長手方向に形成された多数の通穴を有し、通穴の前後方向の上面に長手方向に沿って上向きに突出閾が折曲形成され、
    前記下部フレームは前記上部フレームの直下部に所定の間隔で設定される板体の前後面が下向きに折曲された挿止部および上面の中間に長手方向に形成された多数個の通穴を有し、通穴の前後方向の下面に長手方向に沿って上向きに挿入溝が折曲形成され、
    前記側面板は内側に折り曲げられた折曲面を有する四角板体形で、前記上・下フレームの側面挿止部に挟まれて固定され、
    前記防音棒は、半円形で前記上、下部フレームおよび前記隔板の固定面に所定の間隔で配列・固定され、
    前記吸音断熱材は植生のため植物の種が表面に蒸着される、ことを特徴とする請求項1に記載の植生可能な防音壁。
  3. 前記吸音断熱材が加工された腐土でなることを特徴とする請求項1に記載の植生可能な防音壁。
  4. 前記下部フレーム内側の所定の位置に突出閾を形成し、突出閾上部に金属製網を載せて防音板内に積層される吸音断熱材の下部に貯水空間を形成することを特徴とする請求項1に記載の植生可能な防音壁。
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