JP3183217B2 - 積層セラミック電子部品の製造方法 - Google Patents

積層セラミック電子部品の製造方法

Info

Publication number
JP3183217B2
JP3183217B2 JP14364797A JP14364797A JP3183217B2 JP 3183217 B2 JP3183217 B2 JP 3183217B2 JP 14364797 A JP14364797 A JP 14364797A JP 14364797 A JP14364797 A JP 14364797A JP 3183217 B2 JP3183217 B2 JP 3183217B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic
thin film
metal thin
etching resist
base film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP14364797A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10335177A (ja
Inventor
恵一 中尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=15343655&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3183217(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP14364797A priority Critical patent/JP3183217B2/ja
Publication of JPH10335177A publication Critical patent/JPH10335177A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3183217B2 publication Critical patent/JP3183217B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子機器に用
いられる積層セラミックコンデンサや積層圧電素子等の
積層セラミック電子部品の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、積層セラミックコンデンサは、各
種電子機器の小型化高性能化に伴い、一層の小型化、大
容量化、低コスト化が望まれてきた。このため、内部電
極を従来のパラジウムからニッケルに変更し、更に誘電
体の薄層化(焼成後2μm以下)及び高積層(300層
以上)が望まれているが、プロセスの複雑化や歩留まり
の低さに起因するコスト高が問題になっていた。
【0003】従来より特公平5−25381号公報のよ
うな電極の転写方法が提案されているが、この場合、電
極と誘電体層が各々独立して積層することになるため、
積層回数が2倍になる課題がある。また特公平4−71
327号公報では、フィルムの一面側に形成された電極
層を乾燥させ、電極パターンに一致する押型でグリーン
シートに押付け転写する方法が提案されているが、どう
しても押型で押すため、受け手のグリーンシートが5μ
m以下と薄い場合、傷ついたり孔ができる可能性があ
る。また特公平7−54780号公報ではフィルム上に
内部電極となる金属膜を薄膜形成法によって形成し、セ
ラミックグリーンシート上にこの金属膜を転写し、さら
にこれを積重ねる方法が提案されているが、積層工程が
2倍になるため、コスト高になってしまう。そのため、
特公平8−8200号公報では、グリーンシート上にグ
ラビア印刷することが提案されているが、電極インキ中
に含まれている溶剤によって、グリーンシートが膨潤
し、ショートする可能性がある。また特開昭58−64
841号公報や58−98236号公報では乾式トナー
方法により電極パターンをグリーンシート上に形成する
ことが提案されているが、薄層化すると厚みムラが発生
しやすい課題があった。
【0004】そのため、特開平1−226139号公報
では、メッキ法もしくは物理的蒸着法によって形成され
た金属薄膜からなる電極パターンを、セラミックグリー
ンシートに埋込み、これを他のセラミック生積層体に転
写する方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】金属薄膜よりなる電極
パターンをセラミック生シートに埋込み、さらにこれを
セラミック生積層体上に熱転写する積層方法の場合、金
属薄膜を電極のパターンに加工するためにコストがかか
っていた。そのため内部電極が5層以上の積層セラミッ
ク電子部品を安価に製造することは難しかった。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するための
ものであり、誘電体層や圧電体層の薄膜化、高積層化を
可能にし、高性能で低コストの積層セラミック電子部品
の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】従来問題になった金属薄
膜のパターニングを、前記金属薄膜上に印刷したレジス
トパターンをエッチングレジストとすることで、金属薄
膜をパターニングした後も、前記エッチングレジストを
除去すること無くセラミックスラリーを塗布すること
で、金属薄膜に傷を付けることなくセラミック生シート
を形成でき、さらにレジスト材料を工夫することで、更
に積層セラミック電子部品の高歩留まり化と低コスト化
を可能にする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ベースフィルム表面に金属薄膜を形成し、この金属
薄膜の電極パターンとなる部分にエッチングレジストを
形成し、前記金属薄膜のエッチングレジストに覆われて
いない部分を除去することで電極パターンを形成し、
記エッチングレジストを除去することなく、この上にセ
ラミックスラリーを塗布し乾燥させて、前記電極薄膜パ
ターン及びエッチングレジストの埋込みセラミック生シ
ートを作成し、前記セラミック生シートをベースフィル
ムから剥離することなく、他のセラミック生積層体の上
に位置合わせした後、前記第1のセラミック生シートの
ベースフィルム面から、加熱圧着させ前記セラミック生
シートと前記セラミック生積層体を密着させた後、前記
ベースフィルムのみを剥離することにより、前記セラミ
ック生シートを前記セラミック生積層体上に転写するこ
とを、複数回繰り返した後、出来上がったセラミック生
積層体を所定形状に切断、焼成、外部電極を形成する積
層セラミック電子部品の製造方法であり、均一な電極薄
膜を安価に予めベースフィルム上に連続的に形成し、所
定パターンに加工した後、レジスト材料と共にセラミッ
ク生シートに埋め込んだまま、セラミック生積層体上に
転写、積層することにより、ごく薄のセラミック生シー
トを用いて100層以上の高積層を行うことができ、安
価にかつ高歩留まりで積層セラミック電子部品を製造で
きるという作用を有する。
【0009】請求項2に記載の発明は、転写層を有する
ベースフィルムの前記転写層の表面に金属薄膜の電極パ
ターンとなる部分にエッチングレジストを形成し、前記
電極薄膜のエッチングレジストに覆われていない部分を
除去することで電極パターンを形成し、前記電極パター
ンを除去することなく、この上にセラミックスラリーを
塗布し乾燥させて、前記電極薄膜パターン及び電極パタ
ーンの埋め込まれたセラミック生シートを作成し、前記
セラミック生シートをベースフィルムから剥離すること
なく、他のセラミック生積層体の上に位置合わせした
後、前記セラミック生シートのベースフィルム面から、
加熱圧着させ前記セラミック生シートと前記セラミック
生積層体を密着させた後、前記ベースフィルムのみを剥
離することにより、前記セラミック生シートを転写層ご
と前記セラミック生積層体上に転写することを、複数回
繰り返した後、出来上がったセラミック生積層体を所定
形状に切断、焼成、外部電極を形成する積層セラミック
電子部品の製造方法であり、均一な電極薄膜を安価に予
めベースフィルム上に連続的に形成し、所定パターンに
加工した後、転写層及びレジスト材料と共にセラミック
生シートに埋め込んだまま、セラミック生積層体上に転
写、積層することにより、安定した転写性を保ちなが
ら、ごく薄のセラミック生シートを用いて100層以上
の高積層を行うことができ、安価にかつ高歩留まりで積
層セラミック電子部品を製造できるという作用を有す
る。
【0010】請求項3に記載の発明は、金属薄膜は、真
空蒸着法またはめっき法により形成されたものであり、
厚みは0.01μm以上3μm以下である積層セラミッ
ク電子部品の製造方法であり、こうした方法で形成され
た電極パターンであっても、セラミック生シートに埋め
込むことで、前記電極パターンの欠落無しに100層以
上の高積層を行うことができ、安価にかつ高歩留まりで
積層セラミック電子部品を製造できるという作用を有す
る。
【0011】請求項4に記載の発明は、金属薄膜は、金
属微粉末及び樹脂よりなる塗膜であり、金属微粒子の直
径は0.01μm以上10μm以下であり、前記金属微
粉末の厚みは0.01μm以上3μm以下である積層セ
ラミック電子部品の製造方法であり、こうした部材で内
部電極パターンを形成することで、薄層化した場合の厚
みバラツキを低減した均一な電極塗膜が得られ、従来の
印刷用電極材料(電極インキ)の場合と同じ焼成条件、
焼成装置を用いることができると共に、セラミック生シ
ートに埋め込むことで、前記電極パターンの欠落無しに
100層以上の高積層を行うことができ、安価にかつ高
歩留まりで積層セラミック電子部品を製造できるという
作用を有する。
【0012】請求項5に記載の発明は、エッチングレジ
ストもしくは電極パターンは、孔版印刷、グラビア印
刷、平版印刷、インキジェット印刷、乾式トナー印刷に
より形成されている積層セラミック電子部品の製造方法
としたものであり、現状の印刷機、印刷設備を用いるこ
とで、直接電極パターンを印刷していた頃に比べて、よ
り均一な電極塗膜が得られ、安価にかつ高歩留まりで積
層セラミック電子部品を製造できるという作用を有す
る。
【0013】請求項6に記載の発明は、金属薄膜のエッ
チングをサンドブラストで行う積層セラミック電子部品
の製造方法としたものであり、エッチングをより安価に
行い、サンドブラスト粒子を工夫することで積層セラミ
ック電子部品の特性を落とさず、高生産性が得られ積層
セラミック電子部品の低コスト化が可能になるという作
用を有する。
【0014】以下に、本発明の一実施の形態を図面を用
いて説明する。
【0015】(実施の形態1) 本実施の形態は、金属薄膜上にエッチングレジストより
なる電極パターンを形成し、エッチングにより電極薄膜
をパターニングし、エッチングレジストごとセラミック
生シートに埋込み、他のセラミック積層体に転写する積
層セラミック電子部品の製造方法を説明するものであ
る。
【0016】図1及び図2は、金属薄膜上にエッチング
レジストよりなる電極パターンを形成し、エッチングに
より電極薄膜をパターニングし、エッチングレジストご
とセラミック生シートに埋め込む工程を説明するもので
ある。図1(A)において、1はベースフィルムであ
り、例えば幅100mm、長さ300m程度の長尺シート
や、200mm角の枚葉のものを用いることができる。次
に図1(B)に示すように、ベースフィルム1の上に、
金属薄膜2を形成する。金属薄膜の形成方法としては、
真空蒸着、スパッタ、めっき等の手法を用いることがで
きる。次に図1(C)に示すように、金属薄膜2の上
に、エッチングレジスト3を用いて所定の電極パターン
を形成する。次に図1(D)に示すように、金属を溶解
するエッチング液4の中に浸す。
【0017】すると図2(A)のように、エッチングレ
ジスト3による電極パターンの形成されていない部分
(露出部)の金属薄膜2が次第にエッチングされる。エ
ッチング終了後、水洗、乾燥することで、図2(B)に
示すように、エッチングレジスト3の電極パターンと同
じ形状に、金属薄膜2がベースフィルム1の上にパター
ニングされる。次に図2(C)に示すように、塗布機5
からセラミックスラリー6を塗出させながら、電極パタ
ーン3によってパターニングされた金属薄膜2の上に、
均一に塗布する。
【0018】なお塗布の際は、図2(C)の矢印で示す
ようにベースフィルム1を動かしてもよいし、逆に塗布
機5を動かしてもよい。図2(D)はこうして作成され
た埋込みセラミック生シート7を示すものであり、埋込
みセラミック生シート7は、ベースフィルム1上に所定
形状に形成された金属薄膜2とエッチングレジスト3と
セラミックスラリー6が乾燥された中に埋込まれたもの
から形成されていることがわかる。
【0019】図3は、こうして作成した埋込みセラミッ
ク生シートを、他のセラミック生積層体上に積層する様
子を説明するものである。図3(A)において、8はプ
レス、9はセラミック生積層体、10はステージであ
る。セラミック生積層体9の内部には、電極パターン状
に形成された金属薄膜2や、エッチングレジスト3が多
数層、ブロック状のセラミック生シートに埋込まれたも
のであり、ステージ10の上に固定されている。次に図
3(B)に示すように、矢印のようにプレス8によっ
て、埋込みセラミック生シート7をベースフィルム1側
から、セラミック生積層体9に押付ける。次に図3
(C)に示すように、矢印のようにプレス8を上げ、更
にベースフィルム1を除去することで、埋込みセラミッ
ク生シート7をセラミック生積層体9の上に転写させ
る。
【0020】なおこうしたプレスとしては平盤プレス以
外にロールプレスを用いても良い。また加熱することで
埋込みセラミック生シートのセラミック生積層体への接
着性及び接着時間を短縮できる。またベースフィルムを
剥離する際、プレス除去後、ベースフィルム1や埋込み
セラミック生シート7を冷却することにより、弱い力で
も簡単に剥離させられ、厚み5μm以下の埋込みセラミ
ック生シートに対しても、伸びやピンホールを発生させ
ることが無い。
【0021】更に詳しく説明する。まずベースフィルム
1にポリエステルフィルムの長尺フィルムを用い、この
上に連続的にニッケルを厚み0.2μmで真空蒸着し、
金属薄膜2とした。次にセラミック電子部品用の電極用
バインダーとして広く用いられているエチルセルロース
樹脂を用い、この樹脂溶液に着色用にカーボンを混ぜた
ものをエッチングレジストとして作成し、これをグラビ
ア印刷によって、図1(C)に示すように連続的に形成
した。そして、エッチングすることで、図2(B)の状
態のものを作成した。
【0022】次に、コーターに用いて、図2(C)に示
すように、ブチラール樹脂溶液中に誘電体粉末を分散さ
せて作成したセラミックスラリーを連続的に塗布し、図
2(D)の埋込みセラミック生シート7を作成した。次
に、図3に示すように、埋込みセラミック生シート7を
セラミック生積層体9に繰り返し、300層を転写、積
層した。こうして出来上がったセラミック生積層体9を
所定形状に切断し、焼成、外部電極を形成することで、
所定の積層セラミックコンデンサを作成することができ
た。
【0023】特に、本実施の形態においては、電極の厚
みが0.2μmと薄いため、300層を積層しても積層
体表面に電極パターンの形状に起因する凹凸の発生も無
かった。またエッチングレジスト材料に、セラミックス
ラリーと同じ樹脂材料を用いることで、焼成時に層間剥
離等の不良を発生させることが無かった。
【0024】比較のために、エッチングレジストとし
て、市販のフォトレジストによる電極パターンを形成
し、フォトレジストの形成されていない(露出部の)金
属薄膜をエッチングによって除去し、同様のものを作成
したが、フォトレジストの露光コストが高くなり、10
層以上の高積層では実用にならなかった。また5層のも
のを作成したが、特に雰囲気コントロールをしながら焼
成したにもかかわらず、フォトレジストの場合、層間剥
離の不良が発生した。
【0025】なお、エッチングレジスト材料には、エチ
ルセルロース以外に、ブチラール樹脂、アクリル樹脂等
のセラミック用バインダー材料を用いることができる。
また着色剤としては、市販の染料、顔料の中から焼成し
てもセラミック部材の特性を劣化させないものを選んで
用いることができる。
【0026】(実施の形態2) 本実施の形態では、エッチングレジストに、セラミック
スラリー6(図2(C)参照)を、エッチングレジスト
3(図1(C)参照)として用い、電極薄膜上に所定パ
ターンに連続的に印刷形成した。そして実施の形態1同
様に積層セラミックコンデンサを試作した。本実施の形
態の場合、電極薄膜2の上には、同じ部材からなるセラ
ミックスラリー6とエッチングレジスト3の2層が形成
されるため、セラミックシート部分でのピンホールや傷
等による不良発生を低減できる。このため積層セラミッ
ク電子部品において、セラミック(もしくは誘電体層)
の厚みが2μm以下になっても、高信頼性が得られた。
【0027】なおセラミックスラリーとエッチングレジ
ストはまったく同じ材料からなるものを用いる必要は無
い。樹脂材料は異なっても良し、同じ誘電体材料を含む
必要も無い。同じ誘電体材料を用いた場合でも、粒径を
変えても良い。またセラミックスラリーとエッチングレ
ジストに含まれる誘電体材料に、互いに異なる温度特性
の材料を用いることで、製品としての温度特性を希望の
値(F特性、B特性、C特性等)に収めることができ
る。
【0028】(実施の形態3) 本実施の形態では、エッチングに湿式でなく乾式を用い
た。乾式エッチングとしてはサンドブラスト方法を選ん
だ。図4は、ベースフィルム上の金属薄膜をエッチング
レジストを介してサンドブラストにより所定パターンに
形成する様子を示すものである。図4(A)において、
11はサンドブラスト粒子であり、サンドブラスト装置
(図示していない)から、高圧空気と共に吹き付けられ
ている。図4(B)は、サンドブラスト粒子11によっ
て電極薄膜2がエッチングされる様子を示すものであ
り、エッチングレジスト3に覆われている部分の電極薄
膜2は、エッチングされない。こうして図4(C)に示
すように、ベースフィルム上にエッチングされた電極薄
膜パターン2が形成される。この後は図2(C)に示す
ようにセラミックスラリーが塗布され、図3に示される
ように積層セラミックコンデンサが製造される。
【0029】なお、サンドブラスト粒子としては、電極
薄膜2より硬い材料が望ましい。具体的にはSiC,S
iO2,Al23等のセラミック粒子を用いることがで
きる。またチタン酸バリウムやチタン酸ストロンチウム
を単体で、あるいは所定誘電率に合わせた仮焼粉のまま
でも用いることもできる。このように誘電体粒子を用い
ることで、サンドブラスト処理した後、エッチングレジ
スト3やベースフィルム1の表面にサンドブラスト粒子
が残り、セラミック生積層体に転写されたとしても、積
層セラミックコンデンサの特性を劣化させることはな
い。なお、サンドブラスト粒子11の粒径は0.5mm以
下が望ましい。
【0030】なお0.01mm以下の微粒子になると、切
削性の良いセラミック粒子を用いてもエッチング速度が
遅くなる。このためサンドブラスト粒子11は0.1mm
以上0.3mm以下の粒子径を少なくとも40%以上含む
ことが望ましい。なおこのように、サンドブラスト粒子
に誘電体材料を用いることで、サンドブラスト粒子の再
利用も可能になり、更に積層セラミックコンデンサのコ
ストダウンを行うことができる。また氷やドライアイス
の微粒子をサンドブラスト粒子として高圧で吹き付ける
ことで、埋込みセラミック生シートに不純物が混入する
ことを防止できる。
【0031】(実施の形態4) 本実施の形態では、ベースフィルム表面に転写層を介し
て金属薄膜を形成し、この上にエッチングレジストを用
いて電極パターンを形成した。なお転写層としては、厚
み0.1μm以上のブチラール等の樹脂層や、同じく厚
み0.1μm以上のブチラール樹脂とセラミック粉末か
らなるセラミック生シート層を用いることができる。図
5は、ベースフィルムの上に転写層を介して形成された
金属薄膜がエッチングされる様子を示すものである。図
5において12は転写層であり、ベースフィルム1と金
属薄膜2の間に形成されている。サンドブラストで金属
薄膜をパターニングする場合、サンドブラスト条件によ
って露出された部分のベースフィルムが削られ、表面が
荒れることが有る。この上にセラミックスラリーを塗布
するとセラミックスラリーが強固に接着してしまい、埋
込みセラミック生シートをセラミック生積層体へ転写し
た後(図3(C)参照)に、ベースフィルムが剥離しに
くくなることがある。
【0032】こうした場合、転写層を形成しておくこと
で、ベースフィルムの表面荒れを防止でき、埋込みセラ
ミック生シートを転写層ごと他のセラミック生積層体表
面に転写できるため、転写、積層速度を上げられ、積層
セラミックコンデンサの低コスト化が可能になる。また
セラミック生シートを転写層とした場合、電極薄膜の上
下がセラミック生シートに挟まれることになり、転写時
の接着性を高めると共に、セラミック生シートにピンホ
ールや欠陥によるショート発生の確率を低減でき、積層
セラミックコンデンサの製造歩留まりを高められる。
【0033】なおこうしたサンドブラスト等の物理的エ
ッチングの場合、転写層形成材料にはエッチングレジス
ト材料と同様に耐エッチング性の優れた材料を用いるこ
とが望ましい。具体的にはビニル基の入った軟質(ある
いはゴム状)樹脂が望ましい。こうした材料としては、
酢酸ビニル、スチレンブタジエンゴム、ポリビニールア
ルコール、ポリブチラール等の樹脂材料がある。また化
学的エッチングの場合、エッチング液が水溶液の場合が
多いため、同様の耐水性の樹脂(具体的には有機溶剤に
溶解する樹脂であれば多くの場合、水には溶けない)を
用いることができる。なお転写層の厚みは、0.1μm
以上30μm以下の範囲が望ましい。
【0034】(実施の形態5) 本実施の形態では、セラミック生シートの形成されたベ
ースフィルムを用いた。まずベースフィルム上に形成さ
れた厚み3μmの第1のセラミック生シートの上に、金
属薄膜を0.5μm厚みでベタパターンに形成した。更
にこの上に、エッチングレジストをグラビア印刷で所定
パターンに形成し、前記金属薄膜をエッチングし、所定
電極パターンに形成した。次にこの上にセラミックスラ
リーを塗布し、電極薄膜パターン及び電極でパターンの
埋め込まれた第2のセラミック生シートを作成し、図3
に示したようにベースフィルム以外をすべて転写、積層
することを300回繰り返した。こうして内部電極が3
00層積層した積層セラミックコンデンサを作成したと
ころ、高歩留まりが得られた。この原因は、電極薄膜の
上下に2層以上のセラミック生シートが形成されている
ため、セラミック生シート層に傷や不良、ピンホールが
発生しやすいためと考えられた。
【0035】比較のために、ベースフィルム表面のセラ
ミック生シート上に、電極薄膜パターンを形成し、これ
を用いて300回積層したが、出来上がった積層セラミ
ックコンデンサの歩留まりは低かった。この原因は、電
極薄膜の下に1層のセラミック生シートしか形成されて
いないため、傷や不良、ピンホールの影響を受けやすく
なったためと考えられた。
【0036】なお本実施の形態で、セラミック生シート
は複数層化することでピンホール等の不良を無くしてい
るが、これは2層に限るものではない。
【0037】(実施の形態6) 本実施の形態では、金属微粉末を樹脂溶液に分散させて
作った電極インキを、ベースフィルム上に0.5μmの
厚みに連続的に薄膜状に塗布したものを用いた。なおこ
うした塗布(パターン無し、ベタ状態の塗布)の目的に
は、ロールコーターを始め各種薄膜塗工機を用いること
ができる。本実施の形態において、ベタパターンをムラ
無く塗布するには、塗布後のムラを無くし塗膜厚みの均
一性を増すために、塗布直後(乾燥前に)スムーザーに
よりスムージング処理を行うことが望ましい。また磁気
テープのように複数層に分けて塗布、形成することも、
膜質の均一、均質化の点で効果がある。
【0038】こうすることで、従来のスクリーン印刷等
では不可能であった、電極の薄層化と電極パターンの均
一化を同時に満たすことができる。またこうして作成し
た金属薄膜は、従来の電極インキと類似の組成に調整す
ることは容易であるため、300層以上の高積層品でも
高歩留まりに焼成させられる。また金属微粒子が弾性体
である樹脂を介して接続されているため、めっき等の薄
膜に比べ内部応力が低く(更に緩和も容易であるた
め)、薄膜形成した直後や、所定電極パターン形成後で
も、ベースフィルムがクルクルと丸まったり、カールす
ることが無く、作業性が高い。
【0039】なお電極薄膜を、金属微粒子及び樹脂より
なる塗膜で形成する場合、金属粒子は予め溶液中にコロ
イド状態で分散されていてもよい。また市販の金属微粒
子を用いる場合の粒子径は0.01μm以上10μm以
下が望ましい。0.005μm以下では分散が難しく、
20μmを超えると、塗布後にムラが発生しやすい。積
層セラミックコンデンサの場合、0.1μm以上から
0.6μm以下が望ましい。
【0040】また金属薄膜を、蒸着やめっき等の手法で
形成する場合、金属薄膜の厚みは0.01μm以上3μ
m以下が望ましい。0.01μm未満の場合、焼成によ
って電極の電導性が無くなる場合がある。また4μm以
上の厚みでは、内部応力のため、ベースフィルムがカー
ルしやすく、パターニングした後にベースフィルムから
剥離しやすくなってしまう場合が有る。
【0041】なお電極薄膜用の金属材料としては、銀、
パラジウム、ニッケル、錫等の一般的な電極材料を用い
ることができる。こうした場合、めっきや蒸着の条件を
最適化したり、合金化やマトリックス化(例えば樹脂粉
等をマトリックス材としてめっき膜の内部に含有させる
こと)することで内部応力の発生を最小限にすることが
できる。
【0042】またベースフィルムとしては幅50mm以上
2000mm以下のものが取扱いやすい。幅40mm以下で
は生産性が低く、幅2500mm以上では設備費が高くな
りすぎる。また長さを1m以上のフィルムとすることで
生産性の効率化が可能になる。この場合、フィルム長さ
は300m程度が取扱いやすい。
【0043】また電極パターンの形成方法としては、接
触式の印刷工法(孔版印刷、グラビア印刷、平版印刷
等)を用いることができるが、その他にも非接触式印刷
工法として、インキジェット印刷、乾式トナー印刷等を
選ぶこともできる。こうした非接触式印刷工法を用い
て、ベースフィルムの上に電極材料を直接パターニング
する場合、どうしても薄層化するほど、電極膜厚にバラ
ツキが発生しやすい。バラツキを少なくしようとした場
合、コスト高になったり生産性が低くなる。本発明の場
合、電極薄膜自体はベタパターンに形成するため、電極
膜厚にバラツキは発生しにくく、ベースフィルムの1m
時点でも300m時点でも、電極薄膜の厚みを揃えるこ
とは容易である。このため、こうした非接触式印刷工法
を用いた場合でも、パターン形成だけを行えばよいた
め、300層以上の積層セラミックコンデンサの製造に
おいても、製造コストを低く押さえられる。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ベースフ
ィルムに予め形成した電極薄膜を、エッチングレジスト
を用いて所定電極パターンに形成し、前記エッチングレ
ジストと同時にセラミック生シートに埋込み、これをセ
ラミック生シートに転写することにより、従来では難し
かった電極の1μm以下の薄層化をごく薄セラミック生
シートに対して高歩留まりで作成できる。更に本発明に
おいて埋込みセラミック生シートは、セラミック生積層
体に転写されるまで、ベースフィルム上に形成されてい
るため、厚み5μm以下のごく薄化が可能になる。また
電極は薄膜で予め均一に形成でき、パターニングした後
セラミック生シートに埋込まれ保護されるため、パター
ニングされて0.5mm角〜数mm角で数千個から数十兆個
まで個片化した電極薄膜であっても(本来はバラバラに
剥げ落ちやすくなるものを)、製造工程で一つも欠落す
ることがなく、全数をセラミック生積層体に積層でき、
高歩留まりで高精度の積層セラミックコンデンサを始め
とする積層セラミック電子部品を低コストに製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による積層セラミック電
子部品の製造方法を示す工程図
【図2】本発明の一実施の形態による積層セラミック電
子部品の製造方法を示す工程図
【図3】本発明の一実施の形態による積層セラミック電
子部品の製造方法を示す工程図
【図4】本発明の一実施の形態による積層セラミック電
子部品の製造方法を示す工程図
【図5】本発明の一実施の形態による積層セラミック電
子部品の製造方法を示す工程図
【符号の説明】
1 ベースフィルム 2 金属薄膜 3 エッチングレジスト 4 エッチング液 5 塗布機 6 セラミックスラリー 7 埋込みセラミック生シート 8 プレス 9 セラミック生積層体 10 ステージ 11 サンドブラスト粒子 12 転写層

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフィルムの表面に金属薄膜を形成
    し、この金属薄膜の電極パターンとなる部分にエッチン
    グレジストを形成し、前記金属薄膜のエッチングレジス
    トに覆われていない部分を除去することで電極パターン
    を形成し、前記エッチングレジストを除去することな
    く、この上にセラミックスラリーを塗布し乾燥させて、
    前記電極パターン及びエッチングレジストの埋込セラミ
    ック生シートを作成し、前記埋込セラミック生シートを
    ベースフィルムから剥離することなく、他のセラミック
    生積層体の上に位置合わせした後、前記埋込セラミック
    生シートのベースフィルム面から、加熱圧着させ前記埋
    込セラミック生シートと前記セラミック生積層体を密着
    させた後、前記ベースフィルムのみを剥離することによ
    り、前記埋込セラミック生シートを前記セラミック生積
    層体上に転写することを複数回繰返した後、出来上がっ
    たセラミック生積層体を所定形状に切断、焼成、外部電
    極を形成する積層セラミック電子部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 転写層を有するベースフィルムの前記転
    写層の表面に金属薄膜を形成し、この金属薄膜の電極パ
    ターンとなる部分にエッチングレジストを形成し、前記
    金属薄膜のエッチングレジストに覆われていない部分を
    除去することで電極パターンを形成し、前記エッチング
    レジストを除去することなく、この上にセラミックスラ
    リーを塗布し乾燥させて、前記電極パターン及びエッチ
    ングレジストの埋込セラミック生シートを作成し、前記
    埋込セラミック生シートをベースフィルムから剥離する
    ことなく、他のセラミック生積層体の上に位置合わせし
    た後、前記埋込セラミック生シートのベースフィルム面
    から、加熱圧着させ前記埋込セラミック生シートと前記
    セラミック生積層体を密着させた後、前記ベースフィル
    ムのみを剥離することにより、前記埋込セラミック生シ
    ートを前記セラミック生積層体上に転写することを複数
    回繰返した後、出来上がったセラミック生積層体を所定
    形状に切断、焼成、外部電極を形成する積層セラミック
    電子部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 金属薄膜は、真空蒸着法またはめっき法
    により形成されたものであり、厚みは0.01μm以上
    3μm以下である請求項1または2に記載の積層セラミ
    ック電子部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 金属薄膜は、金属微粉末及び樹脂よりな
    る塗膜であり、金属微粉末の直径は0.01μm以上1
    0μm以下であり、金属薄膜の厚みは0.01μm以上
    3μm以下である請求項1または2に記載の積層セラミ
    ック電子部品の製造方法。
  5. 【請求項5】 エッチングレジストもしくは電極パター
    ンは、孔版印刷、グラビア印刷、平版印刷、インキジェ
    ット印刷、乾式トナー印刷により形成されている請求項
    1または2に記載の積層セラミック電子部品の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 金属薄膜のエッチングは、サンドブラス
    トで行う請求項1または2に記載の積層セラミック電子
    部品の製造方法。
JP14364797A 1997-06-02 1997-06-02 積層セラミック電子部品の製造方法 Expired - Lifetime JP3183217B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14364797A JP3183217B2 (ja) 1997-06-02 1997-06-02 積層セラミック電子部品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14364797A JP3183217B2 (ja) 1997-06-02 1997-06-02 積層セラミック電子部品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10335177A JPH10335177A (ja) 1998-12-18
JP3183217B2 true JP3183217B2 (ja) 2001-07-09

Family

ID=15343655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14364797A Expired - Lifetime JP3183217B2 (ja) 1997-06-02 1997-06-02 積層セラミック電子部品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3183217B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4671530B2 (ja) * 2001-04-26 2011-04-20 京セラ株式会社 積層型電子部品
JP5223229B2 (ja) * 2007-04-24 2013-06-26 コニカミノルタホールディングス株式会社 サンドブラスト用マスクを形成するためのインクジェットインクとそれを用いた凹凸画像形成方法
DE102021105761A1 (de) 2021-03-10 2022-09-15 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Verfahren zum Trennen oder Wiedergewinnen von Materialien von Elektroden, Verfahren zur Herstellung einer Elektrode sowie Elektrode

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10335177A (ja) 1998-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0381879B1 (en) Method of manufacturing laminated ceramic electronic component
JP3947226B2 (ja) ロールコーティングされたelパネル
JP2985448B2 (ja) セラミックグリーンシートの積層方法
WO2006033402A1 (ja) セラミック電子部品の製造方法
JP3183217B2 (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JP2004296641A (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JP3239726B2 (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法及びその製造装置
JPH0396207A (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JP3148387B2 (ja) 積層セラミックコンデンサの製造方法
JPH06302469A (ja) 積層セラミックコンデンサの内部電極形成方法
JPH11186093A (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JP3166694B2 (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JPH06232000A (ja) 積層セラミックコンデンサの製造方法
JP2636307B2 (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JP2000017424A (ja) 金属転写フィルム
JP2671445B2 (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JPH07201639A (ja) 積層電子部品の製造方法
JP2688644B2 (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JP2003133169A (ja) 積層型電子部品の製法
JPH034364B2 (ja)
JPH07201642A (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JPH0855754A (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JP2003124050A (ja) 電子部品用金属膜転写フィルム
JPH02114614A (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JPH0254916A (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080427

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090427

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100427

Year of fee payment: 9

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100427

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100427

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100427

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110427

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110427

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120427

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130427

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140427

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term