JP3183211B2 - 外壁パネルの取付け構造および取付け金具 - Google Patents
外壁パネルの取付け構造および取付け金具Info
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Description
体の梁に、幅が600mmを超える大型のALC外壁パ
ネルや、PC板等の外壁パネルを取り付けた外壁の構造
と、それに使用する取付け金具に関する。
パネルやPC板等の外壁パネル(以下、外壁パネルとい
う)を取り付けて外壁を構成するには種々な方法が採用
されている。しかし、いずれの工法でも、幅が600m
mを越える大型の外壁パネルに対しては、取付け金具の
構造が複雑であったり、外壁パネルに金具の一部を埋設
する必要があったりして、外壁金具が高価になるばかり
でなく、外壁パネル面の位置精度を良くするには高度な
熟練が必要であり、手数と費用がかかる問題があった。
また、外壁パネルを取付ける際に足場を仮設する必要が
ある場合が多く、そのためのスペースが必要であり、設
置や撤去にも手数と費用がかかる問題があった。
の梁に固着された定規アングルに取付ける取付け金具に
も、種々な形状のものがあるが、一般に大型外壁パネル
の重量を担持するためには厚い鋼材を使用しなければな
らないので、重量が重くなり、高価になるばかりでな
く、溶接などの固着力やハンドリングに不自由な問題も
あった。さらに、耐震性を向上させるために外壁パネル
四隅の取付け部を上下方向に摺動可能なロッキング構造
とした場合には、外壁パネル裏面に当接している取付け
金具のエッジが、外壁パネルに食い込んで損傷させる問
題があり、それを防止するには外壁パネル面に金属や合
成樹脂の薄板を貼り着ける必要があり、手数と費用がか
かっていた。
鉄骨躯体の梁に、大型の外壁パネルを取付けて外壁を構
成する場合に、無足場で施工でき、かつ、取付部材間の
固着力を確保しつつ、取付け金具を簡略化して、取付け
の手数と費用を節減すると共に、外壁パネルの損傷を防
止し耐震性を向上させる外壁構造と、それに使用する取
付け金具を提供する。
の取付構造は、鉄骨躯体の梁の上面から屋外側に向かっ
て位置決め固着された断面L字状の定規アングルに、四
隅部近辺にアンカーナットが埋設されている外壁パネル
を取り付ける構造であって、前記外壁パネルのアンカー
ナットに対応する位置で上下2本の梁に各々取付けられ
た1対の短尺型定規アングルと、該定規アングルに固着
されたイナヅマプレートと、自重受け金具は、水平受け
部と垂直中央部および垂直翼部とで構成され、水平受け
部と垂直中央部は断面L字状であり、水平受け部は垂直
中央部よりも厚く、垂直中央部は外壁パネルに当接し、
該垂直翼部は、垂直中央部の両側において反パネル方向
に延び、該垂直中央部から反パネル方向に所定量だけ離
れたところに下端開放の垂直溝を有し、該垂直溝は少な
くとも定規アングルの垂直部を挿入する幅を有し、自重
受け金具の水平受け部に上段の外壁パネルの下端部が支
持され、自重受け金具の垂直中央部が上段の外壁パネル
の下端部に摺動可能に固着され、イナヅマプレートの上
端部が前記垂直中央部に離隔して定規アングルに固着さ
れ、イナヅマプレートの下端部に下段の外壁パネルの上
端部が摺動可能に固着され、外壁パネルの四隅部が各取
付け金具に対して上下方向に摺動可能になっている。
合するように決められる。
りも大きい幅のイナヅマプレートが、その上端部を定規
アングルの垂直面に当接し、前記自重受け金具の垂直翼
部の垂直溝に挿入された状態で定規アングルに固着さ
れ、あるいは自重受け金具の幅よりも小さい幅のイナヅ
マプレートが、その上端部が定規アングルの垂直面に当
接した状態で、定規アングルにボルト止めされ、さらに
自重受け金具の幅よりも小さい幅のイナヅマプレートの
上端部が定規アングルに当接した状態で、定規アングル
に回動可能にボルト止めされている。
短尺型定規アングルと、自重受け金具と、支持部材と、
イナヅマプレートとからなり、定規アングルは、梁の上
面に固着される水平部と、垂直部と、該水平部および垂
直部の両側に固着され且つボルト孔が設けられた垂直ス
チフナーとを有し、自重受け金具は、上段の外壁パネル
の下端部に摺動可能に固着される垂直中央部と、該垂直
中央部の両側において反パネル方向に設けられた垂直翼
部と、支持部材を介して上段の外壁パネルを担持する水
平受け部とからなり、垂直翼部には、垂直中央部から反
パネル方向に所定量だけ離れたところに、少なくとも定
規アングルの垂直部を挿入できる幅の下端解放の垂直溝
が設けられ、支持部材は、自重受け金具の水平受け部の
上面に揺動自在に設けられ、イナヅマプレートは、下段
の外壁パネルの上端部に固着される下端部と、前記垂直
中央部から離隔して定規アングルに固着される上端部
と、該上端部と下端部の間の折曲げ部とを有し、自重受
け金具の垂直中央部の反パネル側面には、この垂直中央
部よりも厚い水平受け部の立上連結部が溶接固着されて
いる。
の上下方向の位置合わせのために、着脱可能な高さ調整
機構が配設されている。また、自重受け金具の垂直翼部
には、着脱可能かまたは固定の高さ調整機構が配設され
ており、固定の高さ調整機構は、相対する垂直翼面にL
字状アングルの両端部を固着し、このアングルの水平部
には高さ調整用ボルトをねじ係合した。
の位置合わせのために、イナヅマプレートの幅よりも小
さい幅の溶接用切欠きが設けられるのが好ましい。ま
た、定規アングルの垂直面上縁には、この面に当接する
イナヅマプレートを溶接固着するための切欠きと、この
切欠きの下方に、横長の長孔を設け、さらに、この定規
アングルの水平面の両端部にはその縁部を梁上面に溶接
する切欠きを設けることが望ましい。
折り曲げて形成され、折り曲げ部には、曲面状の補強用
リブが設けられているのが好ましい。
る面には、外壁パネルと相対的に移動する方向の端部
に、反パネル側に反って曲面が形成され、あるいは自重
受け金具の垂直中央部の上端部が反パネル側に反って曲
面が形成されているのが好ましい。
し、上下左右に取付けていく場合に、本発明の取付け金
具を使用し、本発明の取付け構造とすれば、いずれの取
付け構造でも定規アングルの垂直面と、自重受け金具の
垂直中央面とが所定量だけ離れていて、それらの間隔が
大きいので、イナヅマプレートを自重受け金具の垂直溝
に挿入して定規アングルに固着するに際し、ボルトを使
ったり、イナヅマプレートの厚さや形を自由に選定する
など、作業および構造上の自由度が確保できる。また、
いずれの構造でも、ほとんどの作業を屋内側から施工で
きるので足場の仮設が必要なく、足場のためのスペース
と工期、費用を節減することができる。
マプレートは、ボルト孔を有する下端部を下段の外壁パ
ネルの上側にボルト固着し、上端部を定規アングルに溶
接やボルトで固着するが、イナヅマプレートのボルト孔
を縦長にした場合は、地震などの大きな力が加わったと
き、外壁パネルは左右の縦長ボルト孔において摺動可能
(ロッキング可能)となり、また、イナヅマプレートの
ボルト孔を横長に設ければ、外壁パネルはスウェー可能
となる。また、定規アングルにイナヅマプレートをボル
トで固着する場合、ボルト止め部を回動可能にし、イナ
ヅマプレートのボルト孔を縦長とすれば、外壁パネルは
スイング可能となる。さらに、これらの複合とすること
もできるので、縦壁でも横壁でも、両者混在の外壁でも
耐震性を著しく高くすることができる。
は、その厚さが先端部に向かって薄くなる傾斜面を形成
しておくことが好ましい。
パネルにボルト固着すると共に水平受け部で外壁パネル
を下から支持する構造になっている。そして、地震など
の大きな力が加わったときに、外壁パネルを自重受け金
具、換言すると鉄骨躯体に対して摺動可能とするために
垂直中央部のボルト孔を縦長にしている。しかし、この
摺動のときに水平受け部は、外壁パネルから地震などに
伴う大きな力を受ける。
受け部分すなわち水平受け部は、地震などに伴う力に耐
えるように、十分に厚くしているが、それ以外は板厚を
薄くして軽量化される。さらに、この水平受け部の厚さ
を変えるだけで、重量の異なる外壁パネルの取付けに対
応することができるので経済的である。
央部に対してあらかじめ固定されるので、自重受け金具
の固定前に水平受け部および外壁パネルの下端を適正位
置に整合させるのに高さ調整機構が必要である。本発明
では、自重受け金具の垂直翼部の間に、着脱可能な高さ
調整機構を配設すれば、この自重受け金具を躯体に固着
してから、高さ調整機構を取り外して、別の自重受け金
具に転用することができるので経済的である。なお、垂
直翼部に設けた下端解放の垂直溝が高さ調整に見合った
長さになっている。
調整機構を配設し、この高さ調整機構のアングルの両端
部を相対する前記垂直翼面に固着すれば、この垂直翼部
の強度が向上するので、定規アングルのスチフナーにね
じ係合された水平なボルトの先端で、前記垂直翼部を押
圧してパネルの水平方向の位置決めをする際に、前記垂
直翼部が変形する恐れがない。
のボルト孔にボルトを係合させて横方向の位置決めもで
きるので、外壁パネルの取付けに熟練を要せず、容易に
取り付けることができる。その上、この取付け金具集成
体は縦壁にも横壁にも使用できるので、両者が混在する
壁面にも容易に対応することができる。
の垂直中央部や、イナヅマプレートの長手方向または幅
方向の端部を外壁パネルに対して反対側(反パネル側)
に反った曲面にしておけば、外壁パネルがロッキングや
スウェーなどで取付け金具に対して摺動する際にも、こ
れら金具部品の端部が外壁パネルに食い込んで、外壁パ
ネルを損傷することがないので、外壁パネル面に保護板
を貼り付ける必要がない。
に、鉄板を段状に折り曲げ、この折り曲げ部に、曲面状
の補強用リブを設ければ、イナヅマプレートを小型軽量
化することができる。また、上記アングルの垂直面に、
イナヅマプレートの幅よりも小さい幅の切欠きを設けれ
ば、定規アングルにイナヅマプレートを屋内側から溶接
し易い。
に、切欠きを設け、この切欠きの下方に、横長の長孔を
設けておけば、この面に当接するイナヅマプレートを、
屋内側から溶接固着するのに便利であり、また前記切欠
き部と、長孔部の両端からイナヅマプレートを溶接すれ
ば、溶接部が2段になり、溶接長さも長くなるので、イ
ナヅマプレートの取付け強度を向上させることができ
る。
に切欠きを設けておき、この定規アングルの垂直翼の下
端両面と、水平面の縁部全長を梁の上面に溶接すれば、
屋内側から溶接作業が可能なうえ、溶接長さが長くなる
ので、定規アングルの取付け強度を向上させることがで
きる。
るイナヅマプレートの屋外側端部には、その厚さが先端
部に向かって薄くなる傾斜面が形成されているので、前
記自重受け金具の垂直溝にイナヅマプレートを容易に挿
入でき、施工性が良くなる。
する。図1は、本発明の第1実施例の外壁構造を示す背
面図(図2のI−I矢視図)、図2は、図1のII−II矢
視図、図3は、取付け金具の組み立て状況を説明する斜
視図、図4は、定規アングルの斜視図、図5〜7は、そ
れぞれイナヅマプレートの正面図、側面図、斜視図、図
8は自重受け金具の斜視図である。
に固着される断面L字状の定規アングル3と、外壁パネ
ル1の下端部を担持する自重受け金具6と、外壁パネル
1の上端部にボルト固着されるイナヅマプレート5と、
支持部材61とからなっている。
型で、長さ180mm、厚さ6mmで、幅は85mmで
あり、また、長手方向両端部近辺には、垂直なスチフナ
ー3aが固着され、ボルト孔3eが設けられており、少
なくとも一方のボルト孔3eにボルト3fがねじ込まれ
ている。さらに、定規アングル3の垂直部には幅60m
mの切欠き3cが設けられている。この切欠き3cに沿
って溶接を行うことで、固着力を強化できる。
受けて支持する厚さ12mmの水平受け部61と、厚さ
6mmのメッキ鋼板からなる垂直部62とからなる。垂
直部62は、水平部61に固着されると共に外壁パネル
1に当接する幅90mmの中央部62bと、その幅方向
両端で直交方向に梁2の方(反パネル方向)に延びる翼
部62cとからなる。翼部62cは、中央部62bと一
体に形成して折り曲げてもよく、あるいは別体に形成し
て溶接してもよい。中央部62bには上下方向に長孔6
2aが形成され、中央部62bの上端部は外壁パネル1
に対し反対方向(反パネル方向)に反った曲面に形成さ
れている。
パネルから受ける衝撃に充分耐えうる厚さ(12mm)
で略L字状に形成され、その立上り連結部が中央部62
bの下方裏面に溶接されており、水平受け部61が外壁
パネル側に突出している。
2bから所定距離だけ離れたところに下端解放の垂直溝
62fが設けられている。前記所定量は、イナヅマプレ
ート5を介して定規アングル3に固定される下側の外壁
パネル1と、自重受け金具6を介して定規アングル3に
固定される上側の外壁パネル1とが、その面を整合する
ように決められる。そして、垂直溝62fと高さ調整機
構63とにより、水平受け部61の定規アングル3に対
する高さ、換言すると外壁パネルの上下位置を調整す
る。
き部62dがある。この切欠き部62dが高さ調整機構
63と組合わさる。
れた部材63aに固着された垂直ナット63bにボルト
63cをねじ込んだものである。高さ調整機構63の部
材63aが切欠き部62dにはめ込まれる。この状態
で、部材63aが翼部62cにビス63dで固定され
る。そのため、ボルト63cを回転させることにより、
その先端が定規アングル3の上面に当接して、自重受け
金具6の高さを調整することができる。
向の20〜30mmの調整が必要になるので、外壁パネ
ルの下端を支持する水平受け部61を現場合わせで固定
しないで、あらかじめ取付け金具に固着しておく構成で
は、調整機構63が必要となる。
ス63dを着脱することにより、容易に着脱することが
できるので、自重受け金具6すなわち上側の外壁パネル
1の高さを調整後、アングル3に垂直翼部62cを溶接
固着してから、取り外して他の自重受け金具に転用する
ことができる。
えば、図示してないが、自重受け金具6の下端部62c
に水平部を設けておき、この水平部とアングル3の水平
面との間に、垂直方向の袋ナットを挿入する方法等でも
よい。
20mmのメッキ鋼板を段状に折り曲げたもので、外壁
パネルに当接する下端部5bには、上下方向の長孔5a
が設けられ、その下端5dは外壁パネル1の反対方向に
反った曲面が形成されている。また、折り曲げ段部には
曲面状のリブ5cがプレス加工されている(図5〜7参
照)。
は、幅2400mm、長さ4200mm、厚さ125m
mのALCパネルである。外壁パネル1の四隅近辺には
アンカーナット1aが埋設されており、表面にはタイル
1bが貼り付けられている。外壁パネル1の下端部は、
自重受け金具6に担持されるが、この部分の裏面側に
は、切欠き1cが設けられている。
前記イナヅマプレート5の長孔5aを貫通するボルト5
1が、回転防止用座金52を介して、外壁パネル内のア
ンカー1aにねじ込まれている。回転防止用座金52
は、ボルト締め終了後にボルト51に溶着され、長孔5
a内に突片52aが突出して座金52の回転に対し障害
となる。従って、振動によるボルト51のゆるみが防止
される。
一対の前記自重受け金具6の垂直部62の長孔62aを
貫通するボルト64が回転防止用座金65を介して、外
壁パネル1内のアンカー1aにねじ込まれている。
1cとの間には、底面に球面突起7aがある支持部材7
が挟まれている。図9に支持部材7を中央で切断したも
のの斜視図を示す。
建築物(鉄骨躯体)の上下の梁2の相対する位置に各々
1対の前記定規アングル3が配置され、その水平部が、
屋外側に向かって所望出幅で固着されている。定規アン
グル3の垂直部3bには、下段パネル11の上端部近辺
にボルト固着されたイナヅマプレート5の上端部の表面
が当接する。この状態で、イナヅマプレート5の左右両
端部が、前記上段パネル1の下端部に固着された自重受
け金具6の垂直翼部62cの垂直溝62fの内に、定規
アングル3の垂直部3bの当接部分と共に挿入される。
垂直溝62fの水平方向位置は、上記所望幅と、イナヅ
マプレート5の折り曲げ段部と、この挿入による上下外
壁パネル1の面整合を考慮して決められる。
き3c部に沿って溶接固着される。
具6の垂直中央62bには当接しておらず、イナヅマプ
レート5のパネル側には隙間がある構造となる。
プレート5や、外壁パネル下部の自重受け金具6は、そ
れぞれ長孔5a、62aを貫通するボルト51、64で
固着されているので、外壁パネル1は鉄骨躯体の梁2に
対して上下方向に摺動してロッキング可能になってい
る。さらに、外壁パネルの裏面下端部が切り欠かれてお
り、自重受け金具6の水平受け部61との間に支持部材
7が挿入されて、点支持されているので、外壁パネルが
ロッキングした際に、外壁パネルが損傷することがな
い。また、イナヅマプレート5や、自重受け金具6とボ
ルト51、64との間に回転防止用座金52、65を挿
入しボルトヘッドを点溶接しておけば、ボルトが緩むこ
とがない。
について説明する。まず、建築物の躯体梁2に外壁パネ
ル幅に応じた間隔に、所望出幅で断面L型の定規アング
ル3を固着する。また、外壁パネル1には前述のよう
に、上方両端部近辺に埋設されているアンカー1aに、
イナヅマプレート5の下端部を座金52を介して、ボル
ト51で上向きに、すなわちイナヅマプレート5の上端
部を突出させて固着する。そして、外壁パネル1の下端
部近辺両側には一対の前記自重受け金具6をボルト64
で、回転防止用座金65を介して固着しておく。次に、
上段パネル1の上端小口面を、図示してないクレーンな
どで吊り上げて、下段パネル11の上方から吊り込ん
で、前記自重受け金具6の垂直翼部62cの垂直溝62
fに、アングル3の垂直部3bと、この垂直部3bに既
に固着されている下段パネルのイナヅマプレート5を挿
入する。
マプレート5を、上段梁のアングル3に仮止めし、高さ
調整用ボルト63で、上段パネル1の高さを調整し、下
段梁のアングル3のスチフナー3aにねじ込まれている
ボルト3fで、外壁パネル幅方向の位置を調整する。そ
して、外壁パネル1の位置が決まったら、外壁パネル1
に固着されているイナヅマプレート5を上段梁の定規ア
ングル3に溶接し、自重受け金具6の垂直翼部62c
を、垂直溝部に沿って下段梁のアングル3の垂直部3b
に溶接し、高さ調整機構63を取り外す。
ができ、外壁パネルを順次取着してから、必要に応じ外
壁パネルの目地部に、断熱材10やバックアップ材8を
詰め、その外側にシーリング材9を充填するが、この場
合は上方からゴンドラを吊り下げるなどして作業すれば
よく、また外壁パネルの表面は予め仕上げ塗装またはタ
イルを貼着しておけば、仕上げ作業のための足場は不要
である。
す背面図、側面図および取付け金具の斜視図である。外
壁パネルの寸法や、取付け金具の構成は前述の実施例と
ほぼ同様であるが、イナヅマプレート5の幅は、自重受
け金具6の垂直中央部62bの幅よりも小さい寸法にな
っており、このイナヅマプレート5の外壁パネル固着部
には左右方向の長孔5aが穿孔されているほか、アング
ル3に当接する位置には上下方向の長孔5bが設けられ
ている。さらに、アングル3の垂直部には、左右方向の
長孔が設けられており、ボルト17およびナット17a
によるイナヅマプレート5のボルト締めが容易になって
いる。また、自重受け金具6の垂直翼部62cの垂直溝
62fの幅は狭く、アングル3の垂直部3bだけを挿入
するようになっている。
付け構造は、前記イナヅマプレート5の上端部が、アン
グル3の垂直部3bに、ボルト17とナット17aで固
着され、自重受け金具6の垂直翼部62cの垂直溝62
fは、アングル3の垂直部3bだけを挿入するようにな
っている以外は、前述の実施例と同様である。
の上部は前記イナヅマプレート5の横長孔5aに沿って
摺動可能なスウェー構造となり、横壁に好適な構造とな
る。また、イナヅマプレート5は、その下端や幅方向両
端5bが反パネル側に反っており、外壁パネルが横方向
にスウェーやロッキングしても、外壁パネルを損傷しな
いようになっている。
同様であるが、この例ではイナヅマプレート5の仮止め
が容易で、溶接の必要がなく、自重受け金具6の垂直翼
部62cもアングル3の垂直部3bだけを挿入するの
で、自重受け金具6の位置調整が一層容易である。さら
に、イナヅマプレート5の厚さが変わっても、同じ自重
受け金具で対応することができる。また、この実施例で
も、イナヅマプレート5は自重受け金具の垂直中央部6
2bに当接しない。
背面図であり、中間梁2と上開口部27の下向きアング
ル31との間に、外壁パネル12を腰壁として取り付
け、中間梁2と下開口部28の上向きアングル32との
間に、外壁パネル13を垂壁とし、いずれも横壁として
取り付けた例である。
自重受け金具6に固着され、外壁パネル12の上端部に
固着されたイナヅマプレート5が、定規アングル3に固
着されているが、外壁パネル12はイナヅマプレート5
の横長孔5aに沿ってスウェー可能に取り付けられてい
る。また、外壁パネル13の下端部に固着されたイナヅ
マプレート5が、上向きアングル32に固着され、上端
部に固着されたイナヅマプレート5は、前記自重受け金
具6に固着されている。そして、イナヅマプレート5の
横長孔5aに沿ってスウェー可能に取り付けられてい
る。
す背面図、一部断面側面図および取付け金具の斜視図で
あり、外壁パネルの寸法や、取付け金具のアングル3や
自重受け金具6は前述の第2実施例とほぼ同様である
が、イナヅマプレート5の幅は、自重受け金具6の垂直
部62の幅よりも小さい寸法で、かつ、外壁パネルに当
接する面の三方には、各々の方向の振動を吸収するため
に、反パネル方向に反った曲面5bが構成されている。
また、このイナヅマプレート5の外壁パネル固着部と、
アングル3の固着部には上下方向の長孔5aが形成され
ている。さらに、アングル3の垂直部には、左右方向の
長孔3dが設けられており、イナヅマプレート5のボル
ト止めが容易になっている。
付け構造は、前述の第2実施例とほぼ同様であるが、前
記イナヅマプレート5の上方が、アングル3の垂直部3
bに、ボルト18とナット18aで固着されている。そ
して、ナット18aはアングル3に点溶接され、ボルト
ヘッドとアングルの間には座金18bが挿入されてお
り、イナヅマプレート5はボルト18を軸にして回動自
在になっている。したがって、外壁パネルの上部は上下
および左右方向にスイング可能な構造となり、縦壁と、
横壁が混在するような外壁に好適な構造となる。なお、
上記の外壁パネルや取付け金具の寸法は必要に応じて、
適宜選定すればよく、また自重受け金具の高さ調整機構
は必ずしも着脱式でなく、固定でもよい。また、イナヅ
マプレートのリブも必ずしも設けなくてもよい。
構造を説明する側面の一部断面図、図18は図17のXV
III−XVIII矢視図、図19から21はそれぞれこの取付
け構造に使用する自重受け金具の斜視図、定規アングル
の斜視図、イナヅマプレートの斜視図である。
受け金具6の構成は、前述の自重受け金具とほぼ同様で
あるが、相対する翼部62cの間に、断面L字状の部材
(アングル)66cを使用した高さ調整機構66が配設
されており、断面L字状の部材(アングル)66cの両
端部が前記相対する翼部62cの内面に固着されてい
る。
ングル66cの水平部中央の下面に溶接固着されたナッ
ト68にボルト66aがねじ係合されており、その先端
が定規アングル3の水平部上面3dに当接しているの
で、このボルト66aを正逆回転させることにより、自
重受け金具6の高さを調整するようになっている。な
お、ナット68は短尺ナットでよい。
上縁が弧状にえぐられていて、この自重受け金具6をパ
ネル1にねじ固着する際に、ボルト64のねじ込みに支
障がないようになっている。さらにこの垂直部66bの
両端部には横長の切り込み66dが設けられていて、裏
面に当接する定規アングル3の垂直面3bを溶接できる
ようになっている。また前記翼部62cの溝62fの下
端開口部62dは角部が削り取られていて、イナヅマプ
レート5が挿入し易くなっている。
4の定規アングル3の垂直部3bの上縁に設けられた切
欠き3cの下方に、横長の透孔3gを設けたものであ
り、この切欠き3cと長孔3gの両方からイナヅマプレ
ート5を溶接すれば、溶接部が2段になり、溶接長さも
長くなるので、イナヅマプレートの取付け強度を向上さ
せることができる。
端部に切欠き3hを設け、両端の垂直翼部下端部両面、
および水平面の縁部全長を梁2の上面に溶接すれば、溶
接作業も容易であり、溶接長さも長くなるので、定規ア
ングルの取付け強度を向上させることができる。
7のイナヅマプレート5の屋外側上端部を削って、先端
部が薄くなる傾斜面5dを形成したものであり、このイ
ナヅマプレート5を前記自重受け金具6の溝62fに挿
入し易くなっている。
段パネル11を建築物の躯体梁2に取り付ける方法は、
第1実施例の取付け方法と全く同じであるが、イナヅマ
プレート5の上端に傾斜面を設け、自重受け金具6の溝
62fの下端開口部62dの角部が削り取られているの
で、上段パネル1を吊り込んで溝62fにイナヅマプレ
ート5を挿入する作業が容易となっている。また自重受
け金具6の相対する垂直翼部62cの間に、高さ調整機
構66を固着したので、この垂直翼部の強度が向上し、
定規アングル3のスチフナー3aにねじ係合されたボル
ト3fの先端で、前記垂直翼部を押圧してパネル1の水
平方向の位置決めをする際に、前記垂直翼部62cが変
形する恐れがない。
定規アングル3の屋内側垂直面に溶接すれば、自重受け
金具6の取付け強度を一層強化することができる。
縁に設けられた切欠き3cの下方に、横長の透孔3gを
設け、この切欠き3cと長孔3gの両方からイナヅマプ
レート5を溶接すれば、溶接部が2段になり、溶接長さ
も長くなるので、イナヅマプレート5の取付け強度を向
上させることができる。
レート5と、これらに当接するパネル1、11の裏側面
との間に挿入し、パネルが上下動を繰り返した場合にパ
ネル裏面の擦過損傷を防止する当て板(図示せず)は必
ずしもなくても良いが、挿入しておけばより耐久性が向
上する。
パネルを鉄骨躯体に取着する場合に、本発明の取付け金
具を使用し、本発明の取付け構造とすれば、次のような
効果が得られる。
垂直面とが当接せず、その間隔が大きいので、イナヅマ
プレートをアングルに固着する構造では、イナヅマプレ
ートの厚さを自由に選定できる。なお、いずれの構造で
も、ほどんどの作業を屋内側から施工できるので足場の
仮設が必要なく、足場のためのスペースと工期、費用を
節減することができる。
およびスウィング
部を定規アングルに溶接やボルトで固着し、外壁パネル
の固着部を縦長孔にした場合は、外壁パネルはロッキン
グ可能となり、またイナヅマプレートの外壁パネルボル
ト固着部に横長孔を設ければ、外壁パネルはスウェー可
能となり、さらに、定規アングルのボルト止め部を回動
可能にし、外壁パネルの固着部を縦長孔とすれば、外壁
パネルはスイング可能となる。また、これらの複合とす
ることもできるので、縦壁でも横壁でも、両者混在の外
壁でも耐震性を著しく高くすることができる。
ネルのロッキングやスウェーのときに受ける衝撃に耐え
るだけの厚さにすると共に、水平受け部分以外は薄くす
るので軽量化されるし、この水平受け部分の厚さを変え
るだけで、重量の異なる外壁パネルの取付けに対応する
ことができるので経済的である。
調整機構を配設すれば、この自重受け金具を躯体に固着
してから、高さ調整機構を取り外して、別のところに転
用することができるので経済的である。自重受け金具の
相対する垂直翼部の間に、高さ調整機構のアングルの両
端部を固着すれば、この垂直翼部の強度が向上し、定規
アングルのスチフナーにねじ係合されたボルトの先端
で、前記垂直翼部を押圧してパネルの水平方向の位置決
めをする際に、前記垂直翼部が変形する恐れがない。ま
た高さ調整機構アングルの垂直面に設けた長孔を、この
垂直面裏面に当接した定規アングルの屋内側垂直面に溶
接すれば、自重受け金具の取付け強度を一層強化するこ
とができる。さらに、アングルのスチフナーのボルト孔
にボルトをねじ込ませて横方向の位置決めもできるの
で、外壁パネルの取付けに熟練を要せず、容易に取り付
けることができる。その上、この取付け金具集成体は縦
壁にも横壁にも使用できるので、両者が混在する壁面に
も容易に対応することができる。
ヅマプレートの、外壁パネルと相対的に移動する方向の
端部を、反パネル側に反った曲面にしておけば、外壁パ
ネルがロッキングやスウェーなどで金具裏面に摺動する
際に、金具の端部が外壁パネルに食い込んで損傷するこ
とがないので、外壁パネル面に保護板を取り付けする必
要がない。イナヅマプレートの上端に傾斜面を設け、自
重受け金具の溝の下端開口部の角部を削り取っておけ
ば、上段パネルを吊り込んで、この溝にイナヅマプレー
トを挿入する作業が容易となる。さらに、鉄板を段状に
折り曲げたイナヅマプレートの折り曲げ部に、曲面状の
補強用リブを設ければ、イナヅマプレートを小形軽量化
することができる。
切欠きの下方に、横長の透孔を設け、この切欠きと、長
孔の両方でイナヅマプレートを溶接すれば、溶接部が2
段になり、溶接長さも長くなるので、イナヅマプレート
の取付け強度を向上させることができる。
端部に切欠きを設け、両端の垂直翼部下端部両面、およ
び水平面の縁部全長を梁の上面に溶接すれば、溶接作業
も容易であり、溶接長さも長くなるので、定規アングル
の取付け強度を向上させることができる。また、前記ア
ングルの垂直面には、イナヅマプレートの幅よりも小さ
い幅の切欠きを設ければ、このアングルにイナヅマプレ
ートを屋内側から溶接し易い。
構造に限らず、従来の取付け構造でも、外壁パネルと相
対的に移動するような構造に適用することができる。こ
のように、本発明の取付け構造や、取付け金具は、多く
の利点があるので、実用上極めて顕著な効果が得られ
る。
である。
況を説明する斜視図である。
部分(半分)の斜視図である。
破断背面図である。
状況を説明する斜視図である。
である。
て状況を説明する背面図である。
状況を説明する斜視図である。
る側面の一部断面図で、図18のXVII−XVIIから見た図
である。
る。
る。
ある。
のXXII−XXIIから見た概略断面図。
Claims (12)
- 【請求項1】 鉄骨躯体の梁の上面から屋外側に向かっ
て位置決め固着された断面L字状の定規アングルに、四
隅部近辺にアンカーナットが埋設されている外壁パネル
を取り付ける構造であって、前記外壁パネルのアンカー
ナットに対応する位置で上下2本の梁に各々取付けられ
た1対の短尺型定規アングルと、該定規アングルに固着
されたイナヅマプレートと、自重受け金具とからなり、
自重受け金具は、水平受け部と垂直部とで構成され、垂
直部は垂直中央部と垂直翼部とで構成され、水平受け部
は立上り連続部を有するように断面L字状であり、水平
受け部は垂直部よりも厚く、立上り連続部が垂直中央部
に溶接され、該垂直翼部は、垂直中央部の両側において
反パネル方向に延び、該垂直中央部から反パネル方向に
所定量だけ離れたところに下端開放の垂直溝を有し、該
垂直溝は少なくとも定規アングルの垂直部を挿入する幅
を有し、自重受け金具の水平受け部に上段の外壁パネル
の下端部が支持され、自重受け金具の垂直中央部が上段
の外壁パネルの下端部に摺動可能に固着され、イナヅマ
プレートの上端部が前記垂直中央部から離隔して定規ア
ングルに固着され、イナヅマプレートの下端部に下段の
外壁パネルの上端部が摺動可能に固着され、これにより
外壁パネルの四隅部が各取付け金具に対して上下方向に
摺動可能になっている外壁パネルの取付け構造。 - 【請求項2】 自重受け金具の幅よりも大きい幅のイナ
ヅマプレートが、その上端部を定規アングルの垂直面に
当接し、前記自重受け金具の垂直翼部の垂直溝に挿入さ
れた状態で定規アングルに固着されていることを特徴と
する請求項1記載の外壁パネルの取付け構造。 - 【請求項3】 断面L字状の短尺型定規アングルと、自
重受け金具と、支持部材と、イナヅマプレートとからな
り、定規アングルは、梁の上面に固着される水平部と、
垂直部と、該水平部および垂直部の両側に固着され且つ
ボルト孔が設けられた垂直スチフナーとを有し、自重受
け金具は、上段の外壁パネルの下端部に摺動可能に固着
される垂直中央部と、該垂直中央部の両側において反パ
ネル方向に設けられた垂直翼部と、支持部材を介して上
段の外壁パネルを担持する水平受け部とからなり、垂直
翼部には、垂直中央部から反パネル方向に所定量だけ離
れたところに、少なくとも定規アングルの垂直部を挿入
できる幅の下端解放の垂直溝が設けられ、支持部材は、
自重受け金具の水平受け部の上面に揺動自在に設けら
れ、イナヅマプレートは、下段の外壁パネルの上端部に
固着される下端部と、前記垂直中央部から離隔して定規
アングルに固着される上端部と、該上端部と下端部の間
の折曲げ部とを有し、自重受け金具の垂直中央部の反パ
ネル側面には、この垂直中央部よりも厚い水平受け部の
立上連結部が溶接固着されていることを特徴とする取付
け金具。 - 【請求項4】 自重受け金具の垂直中央部の上端部は反
パネル側に反って曲面が形成されていることを特徴とす
る請求項3記載の取付け金具。 - 【請求項5】 自重受け金具の垂直翼部には、着脱可能
な高さ調整機構が配設されていることを特徴とする請求
項3〜4記載の取付け金具。 - 【請求項6】 自重受け金具の相対する垂直翼部の間に
は、L字状アングルの両端部が固着されており、このア
ングルの水平部には高さ調整用ボルトが挿通されている
ことを特徴とする請求項3〜4に記載の取付け金具。 - 【請求項7】 定規アングルの垂直面には、イナヅマプ
レートの幅よりも小さい幅の溶接用切欠きが設けられて
いることを特徴とする請求項3記載の取付け金具。 - 【請求項8】 定規アングルの垂直面には、請求項7記
載の溶接用切欠きの下方に、横長の長孔が設けられてい
ることを特徴とする請求項3記載の取付け金具。 - 【請求項9】 定規アングルの水平部には切欠きが設け
られ、該切欠きの縁部を梁上面に溶接するようになって
いることを特徴とする請求項3または8記載の取付け金
具。 - 【請求項10】 イナヅマプレートは、板状の鉄板を段
状に折り曲げて形成され、折り曲げ部には、曲面状の補
強用リブが設けられていることを特徴とする請求項3記
載の取付け金具。 - 【請求項11】 イナヅマプレートの外壁パネル面に当
接する面には、外壁パネルと相対的に移動する方向の端
部に、反パネル側に反って曲面が形成されていることを
特徴とする請求項3または10に記載の取付け金具。 - 【請求項12】 自重受け金具の垂直溝に挿入されるイ
ナヅマプレートの屋外側端部には、その厚さが先端部に
向かって薄くなる傾斜面が形成されていることを特徴と
する請求項3、10、11に記載の取付け金具。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1326106C (zh) * | 1999-11-09 | 2007-07-11 | 松下电器产业株式会社 | 等离子体显示装置 |
US8144142B2 (en) | 2005-04-21 | 2012-03-27 | Panasonic Corporation | Drive circuit and display device |
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-
1997
- 1997-03-27 JP JP07546497A patent/JP3183211B2/ja not_active Expired - Fee Related
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