JP3045663B2 - タイル壁装置 - Google Patents

タイル壁装置

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JP3045663B2
JP3045663B2 JP8086848A JP8684896A JP3045663B2 JP 3045663 B2 JP3045663 B2 JP 3045663B2 JP 8086848 A JP8086848 A JP 8086848A JP 8684896 A JP8684896 A JP 8684896A JP 3045663 B2 JP3045663 B2 JP 3045663B2
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明 島津
聡 山田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のタイルを張
付けた壁装置に関する。さらに特定すれば、本発明は特
にセラミック材料のタイルを張付けた側壁面、天井等の
内装または外装の壁に好適するタイル壁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、壁装置にはセラミック材料の
タイルを張付けたものがある。このようなセラミック材
料のタイルは、従来の陶器製のものに限らず、最近では
吸音性、耐火性等を備えた新たなセラミック材料で形成
された各種の機能を有するものが開発されている。
【0003】ところで、このようなタイル壁は、多数の
タイルを一枚ずつ張付けなければならないために、その
施工の能率が低いという問題があった。特に、このよう
なセラミック材料のタイルは、機械的な張付けが困難で
あるために、接着等により張付ける場合が多く、その施
工が特に非能率的となる。
【0004】このような問題を解決するために、セラミ
ック材料のタイルの裏面にあらかじめ取付部材を接着し
ておき、この取付部材を介してこのタイルを機械的に取
付けることもなされている。しかし、このようにして
も、このタイルの張付施工の能率向上には限界があると
ともに、構造が複雑になってコストが上昇する等の不具
合も生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の事情に
基づいてなされたもので、施工が簡単であるとともに構
造が簡単であり、施工の能率が向上するとともにコスト
を低減することができるタイル壁装置を提供するもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、躯体壁面に取り付けられた複数の横桟取付部材と、
この横桟取付部材に取付けられ略水平方向に沿って配置
された複数の横桟部材と、これらの横桟部材に取付けら
れ略鉛直方向に沿って配置された複数の縦桟部材と、こ
れらの縦桟部材に取付けられた複数のタイルとを備えて
いる。
【0007】そして、上記の縦桟部材は所定の長さを有
しており、これらの縦桟部材には少なくとも1個のタイ
ルが取付けられている。また、これらの縦桟部材はその
複数個が上下に連続して配置され、各縦桟部材の端部は
端部接続機構により互いに接続されており、また、これ
らの縦桟部材と上記の横桟部材とはこれらの縦桟部材を
横桟部材の任意の位置に取付ける縦桟取付機構により互
いに接続されているものである。また、上記の横桟取付
部材には取付孔が形成されており、この取付孔を貫通し
た螺子により前記の躯体壁面に取付けられ、またこの取
付孔は上下に細長い長孔に形成され、この横桟取付部材
の上下方向の取付位置が調整可能であることを特徴とす
るものである。
【0008】このような特徴によれば、タイルは工場等
であらかじめ縦桟部材に接着等により取付けることがで
き、その能率が向上するとともに、現場施工による接着
より確実な接着ができる。また、この縦桟部材に複数の
タイルを取付けておくことにより、これらタイルと縦桟
部材を1ユニットに形成しておくことができるので、施
工能率はさらに向上する。
【0009】また、この縦桟部材はこの壁装置の下地部
材であるので、このタイルを張付けた縦桟部材を取付け
ることにより下地部材が完成すると同時にタイルの張付
けも完了するので、施工が容易で能率的であるとともに
構造も簡単でコストも低減される。
【0010】また、上記の縦桟部材は横桟部材の任意の
位置に取付け可能であるとともに、この横桟部材は横桟
取付部材の長孔状の取付孔により上下方向の任意の位置
に取付けることができる。従って、これら縦桟部材およ
び横桟部材は任意の位置に取付け可能で、施工能率が向
上する。
【0011】また、請求項2に記載の本発明は、前記の
横桟部材には縁が上方に向けて突出した取付縁部を有し
ており、また前記の縦桟取付機構は前記の縦桟部材の裏
面に取付けられ下方に向けて突出しこの縦桟部材の裏面
との間に上記の取付縁部の厚さに相当する嵌合間隙を形
成した取付金具を備えており、上記の嵌合間隙内に上記
の取付縁部が横桟部材の長手方向に摺動自在に嵌合し、
またこの取付金具には締付螺子が螺装されており、この
締付螺子を締付けることによりこの締付螺子の先端部で
上記の取付縁部を締付けて縦桟部材をこの横桟部材の任
意の位置に固定するものである。
【0012】したがって、この縦桟部材の取付け金具を
横桟部材の取付け縁部に引っ掛けるとともに、上記の締
付螺子を締付けるだけでこの縦桟部材が簡単に取付けら
れ、施工能率が一層向上する。
【0013】
【0014】また、請求項3に記載の本発明は、前記の
横桟取付部材と前記の横桟部材との間には位置調整部材
が介在されており、この位置調整部材前記の横桟取付部
材に対して躯体壁面と直交する方向に位置調整自在に取
付けられ、また前記の横桟部材に対して上下方向に位置
調整自在に取付けられるものであることを特徴とするも
のである。
【0015】よって、この縦桟部材の取付けの際に、躯
体と直交する前後方向、および上下方向の微調整が可能
であり、施工能率が向上するとともに正確な施工が可能
となる。
【0016】 また、請求項4に記載の本発明は、前記
の縦桟部材の端部接続機構は、一方の縦桟部材の上端部
に向けて突出して取付られた接続部材と、他方の縦桟部
材の下端部に形成され上記の接続部材に上方から嵌合す
る嵌合受部とを備えていることを特徴とするものであ
る。
【0017】したがって、これらの縦桟部材が正確に一
直線状に上下に連続し、正確な施工が可能であるととも
に、これらの縦桟部材の端部同志の位置合わせ作業が不
要となり、施工能率がさらに向上する。また、上方の縦
桟部材の下端部の嵌合受部を下方の縦桟部材の接続部材
に嵌合するだけですみ、施工が簡単である。
【0018】また、請求項5に記載の本発明は、前記の
タイルは前記の縦桟部材に接着されており、またこの縦
桟部材には前記のタイルの下縁を支持するタイル支持部
材が機械的に取付けられていることを特徴とするもので
ある。
【0019】したがって、このタイルの取付けは接着に
加えてその下縁部が機械的に支持されているので、その
取付けの信頼性が高い。また、このタイル支持部材によ
って、タイル間の間隔すなわち目地幅が一定に維持さ
れ、外観が向上する。
【0020】また、請求項6に記載の本発明は、前記の
縦桟部材および横桟部材はアルミニウム材料の押出成形
材料で形成されていることを特徴とするものである。従
って、軽量であるとともに、この押出成型材は形状が正
確であり、施工がより容易となる。
【0021】また、請求項7に記載の本発明は、前記の
縦桟部材は、段面が略コ字状をなし、その両端部の縁部
が前記のタイルに接着される接着部に形成され、またこ
の断面の中央部分には溝状の嵌合受部が形成され、前記
の嵌合接続機構は板状の接続部材を備えており、この接
続部材はこの縦桟部材の上端部の嵌合受部内に嵌合され
て螺子により固定されているとともにこの接続部材の上
端部は上方に突出し、この突出部分が上方に隣接する縦
桟部材の下端部の嵌合受部内に嵌合することを特徴とす
るものである。
【0022】したがって、構造が簡単であるとともに、
上方の縦桟部材の下端部の嵌合受部を下方の縦桟部材の
接続部材に嵌合するだけですみ、施工が簡単である。ま
た、長尺の縦桟部材を用意しておき、これを所定の長さ
に切断して接続部材を取付ければ良いので、タイルの寸
法等に対応してこの縦桟部材の長さを容易に変更でき
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
形態を説明する。図1ないし図5には本発明の第1の実
施形態を示す。このものは、セラミック材料からなる吸
音タイルを備えた壁装置である。また、この実施形態で
は、建築物の躯体の側壁面の内装壁装置であるが、同様
の構造のものは天井や外装壁装置としても適用できるこ
とはもちろんである。
【0024】まず、図1および図2を参照してこのタイ
ル壁装置の概略を説明する。図中の1は建築物の躯体壁
面、2はセラミック材料からなる吸音性のタイルであ
り、これらのタイル2はたとえば正方形をなしている。
これらのタイル2は縦桟部材3に直接接着されており、
これらの縦桟部材3は所定の長さのものが鉛直方向に沿
って上下に一直線状に接続されている。そして、たとえ
ば左右2本の縦桟部材3に上下に4個のタイルが接着さ
れており、これらで一つのユニットを構成している。な
お、これらのユニットは工場であらかじめ組み立てられ
たものである。
【0025】また、躯体壁面1には、横桟部材4が水平
方向に沿って取付けられている。この躯体壁面1には、
複数の横桟取付部材5が取付けられ、これらの横桟取付
部材5に上記の横桟部材4が略水平に取付けられてい
る。そして、これらの横桟部材4の上下方向の間隔は、
一本の縦桟部材3の長さと等しく設定され、上記の縦桟
部材3の上端部はそれぞれこれらの横桟部材4の長手方
向の任意の位置に取付けられ、またこの縦桟部材3の下
端部は、下方の縦桟部材3の上端部に接続されている。
【0026】次に、上記のような壁装置の各部の構成を
詳細に説明する。図3は図1の3−3線に沿う断面図、
図4は図1の4−4線に沿う断面図、図5はこの壁装置
を裏側から見た概略斜視図である。
【0027】上記の横桟取付部材5は、アングル材を所
定の長さに切断したもので、その側壁部には上下方向に
細長い2個の長孔状の取付孔11が形成されている。ま
た、躯体壁面1には埋込ボルト12が埋設され、その先
端部は上記の取付孔11を貫通し、この埋込ボルト12
に螺装されたナットを締付けることにより、この横桟取
付部材5をこの躯体壁面1に固定している。なお、この
横桟取付部材5を取付ける際に、上記の取付孔11に沿
ってこの横桟取付部材5を上下に移動可能であり、これ
によってこの横桟取付部材5の上下の取付け位置の調整
が可能である。また、この横桟取付部材5の上壁部に
は、この躯体壁面1と直交する方向すなわちこの壁装置
の前後方向に細長い長孔14が形成されている。
【0028】また、上記の横桟部材4は、たとえばアル
ミニウム材料の押出型材で形成された長尺のもので、そ
の断面形状が略L字状をなしている。そして、その水平
方向に延びる脚部の先端部には、蟻溝22が形成され、
この一方の脚部が上記の横桟取付部材5の上面に当接し
て支持されている。そして、この蟻溝22内には、ボル
ト15の頭部16がこの横桟部材4の長手方向に摺動自
在に嵌合しており、このボルト15は上記の横桟取付部
材5の長孔14を貫通し、このボルト15に螺装された
ナット17により、この横桟部材4は横桟取付部材5に
締付け固定されている。
【0029】また、この横桟部材4の他方の脚部は、そ
の縁が上方に向いた略鉛直の取付縁部21として形成さ
れており、後述するようにこの取付縁部21に縦桟部材
3が取付けられる。
【0030】なお、この締付固定の際には、上記のボル
ト15はこの横桟部材4の長手方向に移動自在であると
ともに、長孔14に沿って前後方向にも移動自在であ
る。よって、この横桟取付部材5の横方向の取付位置の
誤差は、上記のボルト15の横桟部材4の長手方向の移
動によって吸収される。また、このボルト15を長孔1
4の方向に移動させることにより、この横桟部材4の前
後方向の取付け位置の調整ができる。
【0031】なお、この壁装置の幅が広い場合には、上
記の横桟部材4は複数本のものが接続され、それらの端
部は図4に示すように接続部材23とボルト24により
一直線状に接続されている。
【0032】そして、上記の横桟部材4には、縦桟取付
機構30によって前記の縦桟部材3の上端部が取付けら
れている。この縦桟取付機構30は、取付金具31を備
えている。この取付金具31は、金属板から形成され、
その上部はリベット33によってこの縦桟部材3の上端
部に裏面に取付けられている。また、その下部32はL
字状に屈曲されており、この縦桟部材3の裏面との間に
前記の横桟部材4の取付縁部21の厚さよりやや広い間
隔の嵌合間隙34が形成されている。また、この取付金
具31の下部32には、螺子、この実施形態の場合には
蝶螺子35が螺装されている。
【0033】上記のような縦桟取付機構30は、この縦
桟部材3を横桟部材4に取付ける際には、この縦桟部材
3の取付金具31の下部32を横桟部材4の取付縁部2
1に引っ掛け、この取付縁部21を上記の嵌合間隙34
内に嵌合させる。そして、この後に上記の蝶螺子35を
締付けることにより、この取付縁部21をこの嵌合間隙
34内で締付けて固定する。
【0034】この取付けの際には、上記の縦桟部材3を
この横桟部材4の任意の位置に取付け固定することがで
き、この縦桟部材3の横方向の取付け位置は任意に調整
可能である。また、この実施形態では、上記の固定用の
螺子は蝶螺子35を使用しているので、この縦桟部材3
の取付金具31を横桟部材4の取付縁部21に引っ掛け
他後に指等でこの蝶螺子35を締付ければよく、工具等
を使用する必要がなく、作業が容易である。この締付固
定用の螺子の位置は、タイル2の裏側の狭い空間に位置
しているため、工具を使用する場合にはこの工具が横桟
部材4や縦桟部材に当接してしまうことがあるが、上記
のような蝶螺子35は工具を使用する必要がないので施
工の容易性を得るために特に効果がある。
【0035】また、これらの縦桟部材3は、たとえばア
ルミニウム材料の押出型材で形成され、図4に示すよう
にその断面形状は略コ字状をなしている。そして、その
両側脚部の先端縁部はさらに断面コ字状に形成されて所
定の接着面積を有する接着部41として形成されてい
る。そして、これらの接着部41には、前記のタイル2
が適宜の接着剤により接着されている。
【0036】また、この接着部41には、図5に示すよ
うにタイル支持部材45が螺子、リベット等により取付
けられている。このタイル支持部材45は略L字状をな
し、各タイル2の下縁部に当接してこのタイル2を機械
的に支持している。したがって、これらのタイル2は、
上記の接着に加えてこのタイル支持部材45により機械
的に支持されているので、その取付けの信頼性が高い。
また、このれらのタイル2をこの縦桟部材3に接着する
際には、上記のタイル支持部材45の先端部がこれらの
タイル2の間に介在してスペーサとして機能し、これら
のタイル2の間の隙間、すなわち目地幅を正確に一定に
維持し、外観が向上するとともに作業も能率的になる。
【0037】次に、上記のような縦桟部材3の上下端部
は端部接続機構50によって互いに一直線状に接続され
ており、以下その構成を説明する。すなわち、これらの
縦桟部材3の断面の中央部分には、溝状の嵌合受部42
が形成されている。そして、この縦桟部材3の上端部の
上記嵌合受部42内には、金属板からなる接続部材43
が挿入され、上記のリベット33により上記の取付金具
31と共締固定されている。そして、この接続部材43
の上端部はこの縦桟部材3の上端から上方に突出してい
る。そして、この接続部材43の上部の突出部分は、こ
の縦桟部材3の上方に隣接する他の縦桟部材3の下端部
の嵌合受部42内に挿通嵌合されている。よって、これ
らの縦桟部材3の上下端部は互いに一直線状に接続され
ている。
【0038】次に、上記のようなタイル壁装置の施工方
法を説明する。まず、タイル2の形状や寸法、施工現場
の条件等から、前述の1ユニットの仕様を設定する。こ
の実施形態の場合には、上下に連続した4個のタイル2
と、これらの両端部に配置された一対の縦桟部材3とで
1ユニットを構成したが、条件が相違する場合には異な
るユニットの構成でもよい。
【0039】たとえば、施工現場への搬入の条件が良け
れば、この実施形態以上の大きなユニットを構成しても
良い。また、タイルが大形の場合には、1つのタイルと
複数の縦桟部材からなるユニットを構成しても良い。ま
た、この実施形態の場合は、同じ形状寸法のタイルを使
用する場合で、各ユニットの構成は同じものであるが、
たとえば寸法等の相違する複数のタイルを混用する場
合、または壁画等を構成するタイルを使用する場合等、
不定形のタイルを使用する場合には、その条件に対応し
て複数種類のユニットを構成してもよく、この場合には
縦桟部材の長さはユニット毎に相違していても良い。
【0040】次に、工場または適宜の作業場所におい
て、縦桟部材3を所定の長さに切断し、これらの縦桟部
材を水平に載置し、この上に所定のタイル2を並べて接
着し、また前述のタイル支持部材45を取付ける。
【0041】また、上記のユニットの施工と平行して、
この壁装置の施工現場の躯体壁面に横桟取付部材5およ
び横桟部材4を取付け施工する。この場合に、上記の横
桟部材4の取付け間隔等は、上記のユニットの縦桟部材
3の長さ等に対応して設定することはもちろんである。
この場合に、上述のように、横桟取付部材5はその取付
け固定位置が上下に微調整自在であるから、横桟部材4
を所定の位置に水平に正確に取付けることができ、また
施工も容易かつ能率的となる。
【0042】次に、上記のユニットの縦桟部材3の上端
部の取付金具31を横桟部材4の取付縁部21に引っ掛
け、この取付縁部21を嵌合間隙34内に嵌合する。こ
の場合に、この縦桟部材3は横桟部材4の長手方向すな
わちこの壁装置の横方向の任意の位置に取付け可能であ
るから、施工現場での位置合わせの修正作業等は不要
で、施工は容易かつ能率的である。そして、この後に前
記の蝶螺子35を締付けて、この縦桟部材3すなわちユ
ニットを固定する。
【0043】次に同様にしてこの取付けられたユニット
の上方に次のユニットを取付けてゆく。この場合に、上
方のユニットの縦桟部材3の下端部の嵌合受部42を下
方の縦桟部材3の上端部の接続部材43と嵌合させるだ
けでこの上方の縦桟部材3の下端部の固定ができ、かつ
これら縦桟部材3の端部が一直線状に整列されて接続さ
れる。よって、施工現場での調整や修正作業は不要で、
簡単かつ能率的に施工することができる。
【0044】なお、図6および図7には本発明の第2の
実施形態を示す。このものは、横桟取付部材5と横桟部
材4との間に、位置調整部材50を介在させ、調整をよ
り容易としたものである。
【0045】この位置調整部材50は、アングル材を所
定の長さに切断したもので、長孔55を貫通したボルト
56およびナット57により上記の横桟取付部材5上に
躯体壁面1と直交する方向、すなわちこの壁装置の前後
方向に取付位置が調整自在に取付けられたものである。
【0046】また、この位置調整部材50の側壁部に
は、上下方向に細長い長孔51が形成されている。ま
た、この実施形態では、上記の横桟部材4の蟻溝22a
は水平方向に開口するように形成されている。そして、
この蟻溝22a内には水平のボルト52の頭部53がこ
の横桟部材4の長手方向に摺動自在に嵌合し、ナット5
4の締付けによりこの横桟部材4が位置調整部材50に
締付け固定される。
【0047】上記のような第2の実施形態のものは、ナ
ット54を緩めるよことによって、この長孔51の方向
すなわち上下方向に横桟部材4の取付け固定位置を調整
することができる。よって、縦桟部材3の取付けの際
に、上記のような調整により横桟部材4の上下の位置を
微調整することができ、この縦桟部材3の上下の取付け
位置を調整することができる。この場合に、前述したよ
うに横桟取付部材5の躯体壁面1に対する上下方向の取
付位置を再調整する必要はないから、作業が容易である
とともに、縦桟部材3の上下方向の取付位置を正確に調
整することができる等の利点がある。
【0048】なお、本発明は上記の実施形態には限定さ
れない。たとえば、本発明の壁装置は、建築物の側壁の
みならず、天井にも適用可能であり、また内装壁に限ら
ず外装壁にも適用可能である。
【0049】また、本発明の壁装置は、セラミック材料
のタイルを用いたものに適するものであるが、このタイ
ルの材料はセラミックに限らず、どのような材料のタイ
ルであっても良い。
【0050】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、タイルは工
場等であらかじめ縦桟部材に接着等により取付けること
ができ、その能率が向上するとともに、現場施工による
接着より確実な接着ができる。また、この縦桟部材に複
数のタイルを取付けておくことにより、これらタイルと
縦桟部材を1ユニットに形成しておくことができるので
きる。縦桟部材はこの壁装置の下地部材であるので、こ
のタイルを張付けた縦桟部材を取付けることにより下地
部材が完成すると同時にタイルの張付けも完了する。ま
た、縦桟部材は横桟部材の任意の位置に取付け可能であ
るので、この取付けの際に位置の調整や修正の必要がな
い。よって、構造が簡単でコストが低減するとともに、
施工が容易でかつ能率的である等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の壁装置の正面図。
【図2】本発明の第1の実施形態の壁装置の側断面図。
【図3】図1の3−3線に沿う断面図。
【図4】図1の4−4線に沿う断面図。
【図5】壁装置を裏面側から見た斜視図。
【図6】第2の実施形態の図3に相当する断面図。
【図7】第2の実施形態の壁装置を裏面側から見た斜視
図。
【符号の説明】 1 躯体壁面 2 タイル 3 縦桟部材 4 横桟部材 5 横桟取付部材 21 取付縁部 22 蟻溝 31 取付金具 34 嵌合間隙 42 嵌合受部 43 接続部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 聡 東京都台東区上野一丁目13番3号 旭硝 子防音システム株式会社内 (72)発明者 徳弘 晴信 東京都新宿区西新宿二丁目3番1号 株 式会社日本設計内 (56)参考文献 特開 平4−52366(JP,A) 特開 平7−166626(JP,A) 特開 平6−123148(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 13/08 - 13/18 E04B 2/88 - 2/96

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のタイルからなる壁装置において、
    建築物の躯体壁面に取付けられた複数の横桟取付部材
    と、この横桟取付部材に取付けられ略水平方向に沿って
    配置された複数の横桟部材と、これらの横桟部材に取付
    けられ略鉛直方向に沿って配置された複数の縦桟部材
    と、これらの縦桟部材に取付けられた複数のタイルとを
    備え、上記の縦桟部材は所定の長さを有しており、これ
    らの縦桟部材には少なくとも1個のタイルが取付けられ
    ており、これらの縦桟部材はその複数個が上下に連続し
    て配置され、各縦桟部材端部は端部接続機構により互い
    に接続されており、また、これらの縦桟部材と上記の横
    桟部材とはこれらの縦桟部材を横桟部材の任意の位置に
    取付ける縦桟取付機構により互いに接続されており、ま
    た、上記の横桟取付部材には取付孔が形成されており、
    この取付孔を貫通した螺子により前記の躯体壁面に取付
    けられ、またこの取付孔は上下に細長い長孔に形成さ
    れ、この横桟取付部材の上下方向の取付位置が調整可能
    であることを特徴とするタイル壁装置。
  2. 【請求項2】 前記の横桟部材には縁が上方に向けて突
    出した取付縁部を有しており、また前記の縦桟取付機構
    は前記の縦桟部材の裏面に取付けられ下方に向けて突出
    しこの縦桟部材の裏面との間に上記の取付縁部の厚さに
    相当する嵌合間隙を形成した取付金具を備えており、上
    記の嵌合間隙内に上記の取付縁部が横桟部材の長手方向
    に摺動自在に嵌合し、またこの取付金具には締付螺子が
    螺装されており、この締付螺子を締付けることによりこ
    の締付螺子の先端部で上記の取付縁部を締付けて縦桟部
    材をこの横桟部材の任意の位置に固定することを特徴と
    する請求項1のタイル壁装置。
  3. 【請求項3】 前記の横桟取付部材と前記の横桟部材と
    の間には位置調整部材が介在されており、この位置調整
    部材前記の横桟取付部材に対して躯体壁面と直交する方
    向に位置調整自在に取付けられ、また前記の横桟部材に
    対して上下方向に位置調整自在に取付けられるものであ
    ることを特徴とする請求項1のタイル壁装置。
  4. 【請求項4】 前記の縦桟部材の端部接続機構は、一方
    の縦桟部材の上端部に向けて突出して取付られた接続部
    材と、他方の縦桟部材の下端部に形成され上記の接続部
    材に上方から嵌合する嵌合受部とを備えていることを特
    徴とする請求項1のタイル壁装置。
  5. 【請求項5】 前記のタイルは前記の縦桟部材に接着さ
    れており、またこの縦桟部材には前記のタイルの下縁を
    支持するタイル支持部材が機械的に取付けられているこ
    とを特徴とする請求項1のタイル壁装置。
  6. 【請求項6】 前記の縦桟部材および横桟部材はアルミ
    ニウム材料の押出成形材料で形成されていることを特徴
    とする請求項1のタイル壁装置。
  7. 【請求項7】 前記の縦桟部材は、段面が略コ字状をな
    し、その両端部の縁部が前記のタイルに接着される接着
    部に形成され、またこの断面の中央部分には溝状の嵌合
    受部が形成され、前記の嵌合接続機構は板状の接続部材
    を備えており、この接続部材はこの縦桟部材の上端部の
    嵌合受部内に嵌合されて螺子により固定されているとと
    もにこの接続部材の上端部は上方に突出し、この突出部
    分が上方に隣接する縦桟部材の下端部の嵌合受部内に嵌
    合することを特徴とする請求項6のタイル壁装置。
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