JP3181191U - 錠 - Google Patents

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JP3181191U
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完治 南
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株式会社ガードロック
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Abstract

【課題】内蔵されるカム部の変位操作が行えない場合にも開錠が行える錠を提供する。
【解決手段】操作体を操作することでカム部14、17が作動し、カム部14、17のカム凸部17bにロック片15が位置決めされることで施錠状態となり、カム凹部17aにロック片15が位置することで開錠状態となる錠であって、カム凸部17bの形成部位14が分離、かつ、変位可能に設けられるとともに、その変位操作部13を備え、変位操作部13の操作により形成部位14が内方に変位されることでカム凸部17b位置に補助カム凹部17cが形成されるもの。
【選択図】図5

Description

この考案は、操作に連動するカム動作によってロック機能を発揮する錠に関する。
例えば、ロッカー錠としてダイヤルセット器で所定の数字をセットすることで操作つまみが操作可能となり、操作つまみを操作することでカム動作によりロック片が位して開錠されるものがある。
上記のロッカー錠は、例えば、ダイヤルセット器のセット番号を忘れた場合には操作つまみが操作できず、ロッカーの扉を開くことができない問題が発生する。
この考案は上記の点に鑑みて行ったもので、この種の錠において何らかの理由で操作つまみが操作できず、カム動作が不可となった場合にも開錠が行えるようにすることを目的とする。
この考案では、操作体を操作することでカム部が作動し、前記カム部のカム凸部にロック片が位置決めされることで施錠状態となり、カム凹部に前記ロック片が位置することで開錠状態となる錠において、前記カム凸部の形成部位が分離、かつ、変位可能に設けられるとともに、その変位操作部を備え、前記変位操作部の操作により前記形成部位が内方に変位されることで前記カム凸部位置に補助カム凹部が形成されることを特徴とする錠を提供する。
上記構成によれば、変位操作部を操作してカム凸部を変位することでそこに補助カム凹部が形成され、その補助カム凹部にロック片が位置されることで開錠状態とできる。これにより操作体の操作が行えない場合にも開錠が可能となる。
この考案によれば、操作つまみ等での操作が行えずカム動作が不可となった場合においても、支障なく開錠が行える信頼性の高い錠が得られる。
この考案の錠の実施例の前面側斜視図 この考案の錠に使用する錠本体の実施例の背面側斜視図 この考案の錠の実施例の分解図 この考案の錠に使用する操作つまみ部分の実施例の分解図 この考案の錠における作動カムの動作説明図 この考案の錠の取り付け状態説明図 この考案の錠の施錠動作説明図 この考案の錠の施錠動作説明図 この考案の錠の非常時開錠動作説明図
図1はこの考案の錠の前面側斜視図、図2は錠本体の背面側斜視図、図3は錠の分解図である。
錠1は錠本体3と保持金具5とからなる。錠本体1は前面ケース7と裏板8とにより外郭が形成され、その内部にロック作動機構10とマグネット30が内装され、裏板8面にはマグネットシート9が貼り付けられている。
前面ケース7には操作つまみ(操作体)11が突出する開口4とダイヤルロック器12の操作穴6とが設けられている。裏板8にはマグネット30の収納部32、保持金具5の差し入れ穴35、操作つまみ11の軸支穴36が設けられ、さらに、内面にはダイヤルロック器12の装着固定部37が設けられ、その装着固定部37には図に現れないがダイヤル数値の設定穴が形成されている。裏板8はネジ穴2、2…の位置でネジ固定されて前面ケース7に固定される。
ロック作動機構10は、操作つまみ11とダイヤルロック器12とシリンダー錠13と作動カム14とラッチボール(ロック片)15とから構成される。
操作つまみ11は、図4に示すように、円筒状の操作部16とその下部に連続するカム構成部17とからなり、カム構成部17はカム凹部17aを備えるとともに作動カム14の装着凹部19を備えている。さらに、カム構成部17の下周縁部にはロック凹部22が設けられるとともに、カム構成部17の端部面には裏板8の軸支穴36に軸支される軸支部39が突出形成されている。
シリンダー錠(変位操作部)13は前面に鍵穴21を備えるとともに端部に内筒に一体の係止凸部23を備え、操作つまみ11の開口25内に内嵌装着されて設けられる。
作動カム14(カム凸部の形成部位)は係止溝26を備え、操作つまみ11のカム構成部17の装着凹部19に側方から差し入れられて装着され、上記シリンダー錠13はこの作動カム14の装着後に装着され、その際に係止凸部23が係止溝26に係止される。作動カム14は、係止凸部23が図5において点線で示すように係止溝26の上部に位置する際には、その側部14aが凹んで位置してカム凹部(補助カム凹部)17cを形成し(非常時)、係止凸部23が実線で示すように係止溝26の下部に位置する際には、その側部14aがカム凸部17bを形成する(通常時)。上記操作つまみ11のカム構成部17と作動カム14とによりカム部が構成される。
ダイヤルロック器12はダイヤル操作部27とその操作に連動する係止部28を備え、係止部28は施錠時において操作つまみ11のロック凹部22に係止する。
ラッチボール15は操作つまみ11のカム構成部17の側位置に移動可能に配置される。
マグネット30はマグット本体31の両面にヨーク片38、38が吸着により取り付けられて一体に構成され、裏板8の内面に突出形成される収納部32内に、図6に示すように、移動可能に設けられる。マグネット30はヨーク片38、38の係止部33、33のそれぞれが収納部32の開口縁に設けられる係止縁部35、35に係止することで収納部32内から抜け出ることはなく、かつ、前面ケース7が有ることで収納部32奥方へ抜け出ることもない。
保持金具5は金属プレートよりなり、先端側にラッチボール15の係止穴40が設けられ、基部はクランプ部41とされて固定ネジ42が取り付けられている。保持金具5は、図6に示すように、クランプ部41内にドアや扉の枠の凸縁61が嵌合される状態で固定ネジ42で取り付けられ、その取り付けられた状態においてその先端側がドアや扉表面より外方に突出する。
マグネットシート9は裏板8の収納部32、差し入れ穴35、軸支穴36、ダイヤル数値の設定穴それぞれに対応する位置に開口50、51、52、53のそれぞれが設けられ、裏板8面に貼り付けられて取り付けられている。
以下、ドアに使用される場合の動作説明を行う。
錠本体3を、図7に示す開錠状態として、ドア60が閉じられた状態において、外方に突出する保持金具5を差し入れ穴35に差し入れるようにして、ドア60表面に仮り装着する。錠本体3は開錠状態においては、保持金具5の差し入れ位置にカム構成部17のカム凹部17aが相対しているので、保持金具5が差し入れられるとラッチボール15は保持金具5に押されてカム凹部17a側に移動し、これにより保持金具5はラッチボール15に邪魔されることなく差し入れ穴35の奥方にまで差し入れられる。この保持金具5が十分に差し入れられた状態において係止穴40がカム凹部17aに相対し、かつ、マグネットシート9が鉄製のドア60面に吸着して錠本体3は仮り装着状態となる。また、この開錠時においてはダイヤルロック器12の操作部27は設定番号となっており、その係止部28は操作つまみ11のカム構成部17から離れて位置し、かつ、カム構成部17のロック凹部22に相対していない。
次に操作つまみ11が所定角度回転されてカム構成部17が回転すると、カム凹部17aがカム凸部17bに切り替わり、この切り替わり動作に伴ってラッチボール15は保持金具5側に押し出されて係止穴40に嵌り込む。この状態において操作つまみ11のロック凹部22にダイヤルロック器12の係止部28が相対し、次にダイヤルロック器12の操作部27を適宜操作して設定番号以外の番号にすると、これに連動して係止部28はロック凹部22に係止して、図8に示す施錠状態となる。
これにより操作つまみ11を回転操作できなくなり、ラッチボール15が保持金具5の係止穴40に係止して錠本体3が係止金具5にロック状態に保持され、その錠本体3が係止することでドア60の開くことが阻止される。ドア60を開くには、ダイヤルロック器12の操作で設定番号とすることで係止部28をロック凹部22から離脱させ、その状態において操作つまみ11を所定の角度戻し回転させて図7の状態とし、錠本体3を取り外す。
上記の錠本体3の保持金具5への仮り装着の際の取り付けを、誤って錠本体3が施錠状態となっている状態で行った場合、保持金具5の差し入れられる位置にラッチボール15が位置する。これにより、図6に示すように、保持金具5の先端がそのラッチボール15に当たり、それ以上錠本体3に保持金具5を差し入れられず、錠本体3をドア60面に当接できなくなる。この状態においては、マグネットシート9はドア60面に吸着しないが移動可能に設けられているマグネット30は吸着力が働くことで収納部32から引き出されて突出し、その先端側をドア60面に吸着させる。マグネット30は係止縁部35、35に係止することで収納部32内から抜け出ることがないので、手を離した場合においても錠本体3はドア60面に保持され、その落下が防止される。
開錠に際し、ダイヤルロック器12の操作部27の設定番号を忘れた等の非常時の場合には、シリンダー錠13前面の鍵穴21に所定の鍵を挿入して回転操作することで以下のように開錠が行われる。図5の実線で示す施錠状態においてシリンダー錠13が回転操作されると、係止凸部23の回転移動に伴ってそれが係止する係止溝26が移動することで作動カム14がスライド移動して側部14aが後退し、図5において点線で示すように、また、図9に示すように、カム凸部17bの有った位置にカム凹部17cが形成される。このカム凹部17cにラッチボール15が移動できることで保持金具5が抜き出せ、錠本体3が取り外されて開錠がなされる。
1 錠
11 操作つまみ(操作体)
14 作動カム(カム凸部の形成部位)
15 ラッチボール(ロック片)
17 カム構成部(カム部)
17a カム凹部
17b カム凸部
17c カム凹部(補助カム凹部)

Claims (1)

  1. 操作体を操作することでカム部が作動し、前記カム部のカム凸部にロック片が位置決めされることで施錠状態となり、カム凹部に前記ロック片が位置することで開錠状態となる錠であって、
    前記カム凸部の形成部位が分離、かつ、変位可能に設けられるとともに、その変位操作部を備え、
    前記変位操作部の操作により前記形成部位が内方に変位されることで前記カム凸部位置に補助カム凹部が形成されることを特徴とする錠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018119387A (ja) * 2017-01-23 2018-08-02 株式会社ガードロック 補助錠

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