JP3181156B2 - 水溶性モノアゾ染料 - Google Patents

水溶性モノアゾ染料

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JP3181156B2
JP3181156B2 JP26592293A JP26592293A JP3181156B2 JP 3181156 B2 JP3181156 B2 JP 3181156B2 JP 26592293 A JP26592293 A JP 26592293A JP 26592293 A JP26592293 A JP 26592293A JP 3181156 B2 JP3181156 B2 JP 3181156B2
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利夫 檜原
陽介 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な構造を有する橙色
系の水溶性モノアゾ染料に関するものである。詳しくは
構造中に3個の反応基を有し、特にセルロース繊維をビ
ルドアップ性及びウォッシュオフ性(Wash−off
property)に優れた水溶性モノアゾ染料に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】同一分子内にトリアジニル基及び2個の
ビニルスルホン系反応基を有するモノアゾ染料として
は、例えばヨーロッパ特許公開第516298号公報に
おいて公知であるが、染色性能面、例えばビルドアップ
性、ウォッシュオフ性が十分ではなく、又、高濃度の液
状品の調製が困難であり、未だ満足できるものとはいえ
ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、特にビルドアップ性及びウォ
ッシュオフ性が良好な橙色系の水溶性反応染料を提供し
ようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述の様
な特性を有した水溶性反応染料を提供すべく種々検討し
た結果、特定の構造を持つ新規なモノアゾ化合物が、上
記の目的を達成することを見い出し、本発明を完成させ
るに至った。すなわち、本発明の要旨は遊離酸の形で下
記一般式[I]
【0005】
【化2】
【0006】(式中、Xは−CH=CH2 基又は−C2
4 W基を表す。但し、Wはアルカリの作用によって脱
離する基を表す。Aはスルホン酸基で置換されていても
よいナフチレン基を表し、R1 はC1 〜C4 の低級アル
キル基を表し、Zはハロゲン原子を表す。)で示される
水溶性モノアゾ染料に存する。
【0007】本発明を更に詳述する。本発明の反応染料
はそれぞれ遊離酸の形で表わされているが塩としてはリ
チウム、ナトリウム、カリウムの様なアルカリ金属、特
にリチウム塩が好ましい。前示式[I]中、Xは−CH
=CH2 または−CH2 CH2Wである。アルカリの作
用により−CH2 CH2 WからW−Hが脱離して−CH
=CH2 となるので−CH2 CH2 Wと−CH=CH2
は均等物である。
【0008】Wで表わされるアルカリの作用で脱離する
基としては、通常、硫酸エステル基、チオ硫酸エステル
基、リン酸エステル基、酢酸エステル基、またはハロゲ
ン原子などがあげられ、特に好ましくは硫酸エステル基
が挙げられる。Zで表わされるハロゲン原子としては、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子があげられるが特にフ
ッ素原子または塩素原子が好ましい。前記一般式[I]
におけるAで表されるスルホン酸基で置換されていても
よいナフチレン基とは、スルホン酸基1個で置換されて
いてもよいナフチレン基であり、例えば
【0009】
【化3】
【0010】
【化4】 などを挙げることができる。
【0011】一般式[I]においてR1 で表わされるC
1 〜C4 のアルキル基としてはメチル基、エチル基、n
−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、s
ec−ブチル基、iso−ブチル基等が挙げられるが特
に直鎖アルキル基が好ましい。本発明のモノアゾ染料は
例えば次の様にして製造することができる。即ち、遊離
酸の形で下記一般式[II]
【0012】
【化5】 (式中、Xは前記と同様の意義を有する。)で示される
化合物及び下記一般式[III]
【0013】
【化6】
【0014】(式中、R1 、XおよびAは前記と同様の
意義を有する。)で示されるアミンを2,4,6−トリ
ハロゲノ−s−トリアジンと縮合させることにより、一
般式[I]で表わされる化合物を得ることができる。或
いは、別法として、2,4,6−トリハロゲノ−s−ト
リアジンとスルホ−J−酸(2−アミノ−5−ナフトー
ル−1,7−ジスルホン酸)または一般式[III]で表
わされる化合物のいずれかとを縮合させ、次いで得られ
た縮合物にスルホ−J−酸又は式[III]で表わされる
化合物の他方を縮合させた後、下記式
【0015】
【化7】 (式中Xは前記と同様の意義を有する。)で示されるア
ミノ化合物をジアゾ化したものとカップリングさせて一
般式[I]で示されるモノアゾ染料を得ることができ
る。
【0016】一般式[I]の反応収率と品質を考慮する
と2,4,6−トリハロゲノ−s−トリアジンに対し
て、反応性の低い化合物から縮合させることが好まし
い。また反応条件も特に制限されないが、一次的には温
度−10〜20℃、特に0〜10℃でpH2〜9、特に
3〜6、二次的には温度0〜60℃、特に20〜40
℃、pH2〜9、特に4〜7に調整しながら縮合させ
て、一般式[I]で示される化合物又はその塩を得るこ
とができる。
【0017】
【作用】本発明のモノアゾ染料は繊維、布などを染色す
るための染料、紙、合成樹脂を着色するための色素、更
に、インクジェット式プリンター用などの色素として広
く利用することができるが、特にセルロース繊維用染料
としての適性が優れている。本発明のモノアゾ染料を用
いて染色する場合には、対象となる繊維としては、木
綿、ビスコースレーヨン、キュプラアンモニウムレーヨ
ン、麻などのセルロース系繊維、更にポリアミド、羊
毛、絹等の含窒素繊維が挙げられるが、セルロース繊維
が特に好ましい。また、これらの繊維は、例えばポリエ
ステル、トリアセテート、ポリアクリロニトリルなどの
混合繊維として用いられていても差し支えない。
【0018】本発明のモノアゾ染料を用いてセルロース
または含窒素繊維類を染色するには、通常、重炭酸ソー
ダ、炭酸ソーダ等の無機アルカリ、またはトリエチルア
ミン等の有機塩基よりなる酸結合剤を用い、これら酸結
合剤の存在下、常法に従って染色することができる。本
発明の染料を用いる染色法としては、浸染法が好適であ
り、この際染色温度は通常、40〜80℃程度が好適で
ある。
【0019】さらに、コールドパッドバッチ法、パッド
スチーム法、捺染法などの通常の染色法を適用すること
ができるが、特に浸染法、コールドパッドバッチ法、パ
ッドスチーム法が好適である。
【0020】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り実施例の記述
に限定されるものではない。
【0021】実施例1 遊離酸の形で下記構造式[I−1]で示されるモノアゾ
染料0.3g又は1.2gをそれぞれ水300mlに溶
解し、芒硝20gを加え溶解して調製した染浴に、未シ
ルケット処理の綿布15gを浸漬し、30分を要して6
0℃迄昇温した。次いで、炭酸ソーダ4.5gを添加
し、60℃で1時間染色した後、水洗、ソーピング、水
洗、乾燥を行ない、橙色の染色物を得た。ビルドアップ
性及びウォッシュオフ性は共に著しく良好であった。
【0022】
【化8】
【0023】なお、構造式[I−1]で示される本発明
のモノアゾ染料は遊離酸の形で下記構造式[I−2]
【0024】
【化9】
【0025】で示されるモノアゾ化合物1モル割合と、
構造式[I−3]
【化10】 で示される化合物1.1モル割合を水媒中35℃でpH
5.0〜5.5に保持して10時間反応させ、塩化ナト
リウムで塩析を行なうことにより得た。
【0026】
【発明の効果】本発明の橙色系水溶性モノアゾ染料は、
特にセルロース繊維材料をビルドアップ性及びウォッシ
ュオフ性良く染色することができる。又水性溶媒への溶
解性に優れ、安定な高濃度液状品の調製が容易である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−268379(JP,A) 特開 平3−88859(JP,A) 特開 昭63−202667(JP,A) 特開 平5−194871(JP,A) 特開 平2−202956(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09B 62/51 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊離酸の形で、下記一般式[I] 【化1】 (式中、Xは−CH=CH2 基又は−C2 4 W基を表
    す。但し、Wはアルカリの作用によって脱離する基を表
    す。Aはスルホン酸基で置換されていてもよいナフチレ
    ン基を表し、R1 はC1 〜C4 の低級アルキル基を表
    し、Zはハロゲン原子を表す。)で示される水溶性モノ
    アゾ染料。
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