JP2729402B2 - 水溶性トリスアゾ色素 - Google Patents

水溶性トリスアゾ色素

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はネービーブルー系の水溶性トリスアゾ色素に
関するものであり、詳しくはビニルスルホン型および/
またはトリアジン型もしくはピリミジン型の反応基を有
し、特にセルロースまたは含窒素繊維の染色に用いた場
合、汗日光堅牢度、塩素堅牢度等の堅牢度が良好な上、
染色物の熱変色性が小さく且つ染色後にシルケット加工
をする際の強アルカリ水に対する変色性も小さい水溶性
トリスアゾ色素に関するものである。
(従来の技術) セルロースまたは含窒素繊維を含有する繊維類を染色
する場合、通常、水溶性の反応性染料が用いられるが、
この反応性染料としては被染物を濃厚に染色することが
でき、しかも、染色物の各種堅牢度も良好なものが要求
される。このような反応性染料の特性は染料の基本骨
格、置換基、反応基及びこれらの組合せにより微妙に異
なり、従来、種々の構造の染料が提案されている。
例えば、特開昭63−199269号には下記構造式〔ア〕、
〔イ〕で示されるトリスアゾ系反応性染料が示されてい
る。
しかしながら、前示構造式〔ア〕の反応性染料は汗日
光堅牢度、塩素堅牢度は良好であるものの、例えば、被
染物にアイロンをかけた際の熱変色性の点で満足すべき
ものではない。一方、前示構造式〔イ〕の反応染料は汗
日光堅牢度、塩素堅牢度は良好であり、且つ熱変色性も
小さいが、被染物をシルケット加工する際の強アルカリ
水に対する変色性の点で満足すべきものではない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は反応性染料として用いた場合、汗日光堅牢
度、塩素堅牢度が良好で、熱変色性が小さく、且つ、染
色後にシルケット加工をする際の強アルカリ水に対する
変色性も小さい総合的に優れたネービー・ブルー系の水
溶性色素を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明の要旨は、遊離酸の形で下記一般式〔I〕 (式中、R1は水素原子、−SO3H基または−SO2W基を表わ
し、R2は水素原子または−SO3H基を表わし、Xは を表わし、但し、ここで、 Yはハロゲン原子または を表わし、ZはC1〜3の低級アルコキシ基、−OH
基、−SO3H基及び−COOH基からなるグループから選ばれ
る少なくとも1種で置換されていてもよい低級アルキル
アミノ基またはフェニルアミノ基または を表わし、また、Wは−CH=CH2基または−CH2CH2OSO3H
基を表わす) で示される水溶性トリスアゾ色素に存する。
以下、本発明を詳細に説明する。前示一般式〔I〕に
おけるXが の場合Yで表わされるハロゲン原子としては塩素原子、
弗素原子または臭素原子が挙げられ特に塩素原子または
弗素原子が好ましい。
又、Zで表わされる−OH基、−SO3H基または−COOH基
で置換されていてもよい低級アルキルアミノ基として
は、例えばアルキル基がメチル基、エチル基、プロピル
基等の炭素数1〜4の直鎖または分岐状のアルキル基で
ある非置換低級アルキルアミノ基及び−NHC2H4SO3H基、
−NHCH2CH2CH2SO3H基、 −NHCH2COOH基、−NHC2H4COOH基、−NHC2H4OH基、 など置換C1〜C4低級アルキルアミノ基が挙げられる。
また、−OH基−SO3H基または−COOH基で置換されてい
てもよいフェニルアミノ基は、アミノ基が更にC1〜C4
の低級アルキル基で置換されていてもよく例えば、 などが挙げられる。
本発明の前示一般式〔I〕で表わされるトリスアゾ色
素は例えば、下記一般式〔II〕 (式中、R2およびXは前示一般式〔I〕におけると同一
の意義を有する)で示されるアニリン化合物1モルを常
法によりジアゾ化し、下記化合物〔III〕 1モルと水中でpH2〜4、温度0〜5℃で5時間カップ
リングさせ、下記一般式〔IV〕 (式中、R2およびXは前示一般式〔I〕におけると同一
の意義を有する)で示されるモノアゾ化合物を得、一
方、下記一般式〔V〕 (式中、R1は前示一般式〔I〕におけると同一の意義を
有する)で示されるモノアゾ化合物1モルを常法により
5〜30℃でジアゾ化し、これと上記で得た前示一般式
〔IV〕で示されるモノアゾ化合物1モルをpH7〜9、温
度0〜10℃で1〜5時間カップリングさせることにより
前示一般式〔I〕で示される本発明のトリスアゾ色素を
得ることができる。
(作 用) 本発明のトリスアゾ色素は繊維、布などを染色するた
めの染料、紙、合成樹脂を着色するための色素、更に、
インクジェット式プリンター用などの色素として広く利
用することができるが、特に染料としての適性が優れて
いる。
本発明のトリスアゾ色素を染料として用いる場合に
は、対象となる繊維としては、木綿、ビスコースレーヨ
ン、キュプアアンモニウムレーヨン、麻などのセルロー
ス系繊維、更にポリアミド、羊毛、絹等の含窒素繊維が
挙げられるが、セルロース繊維が特に望ましい。また、
これらの繊維は、例えばポリエステル、トリアセテー
ト、ポリアクリロニトリルなどの混合繊維として用いら
れていても差し支えない。
本発明のトリスアゾ色素を用いてセルロースまたは含
窒素繊維類を染色するには、通常、重炭酸ソーダ、炭酸
ソーダ等の無機アルカリ、またはトリエチルアミン等の
有機塩基よりなる酸結合剤を用い、これら酸結合剤の存
在下、常法に従って染色することができる。
本発明の色素を用いる染色法としては、特に浸染法が
好適であり、染色温度は通常、60〜100℃程度が好適で
ある。
さらに、本発明の色素は、コールドパッドバッチ法、
パッドスチーム法、捺染法などの染色法に適用すること
もできる。
(実施例) 次に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本
発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定され
るものではない。
実施例1 下記構造式 で示されるトリスアゾ色素0.3gを水300mlに溶解し、芒
硝20gを加え溶解して調製した染浴に綿布15gを浸漬し30
分を要して70℃迄昇温した。次いで、炭酸ソーダ4.5gを
添加し70℃で1時間染色した後、水洗、ソーピング、水
洗、乾燥を行ないネービーブルー色の染色物を得た。
この染色物にアイロンをかけても熱変色が少なく更
に、これを5%水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬処理
(20℃×5分間)し、未処理布との色相変化を比較し
た。その変化は非常に小さかった。
なお、ここで用いたトリスアゾ色素は以下のように合
成した。
で示されるモノアゾ化合物1モルを水媒中15〜20℃で塩
酸/亜硝酸ナトリウム系で2時間ジアゾ化し、次に1モ
ルの下記モノアゾ色素と を水媒中、pH7.5〜8.5、温度10±3℃で5時間カップリ
ング反応をさせ、その後、塩化カリウムで塩析して製造
した。
実施例2 第1表に示す本発明のトリスアゾ色素(遊離酸の形で
示す)を実施例1の方法に準じて合成し、実施例1と同
様の方法で綿布を染色したところ各々均一で濃厚な染色
物が得られた。また、染色物にアイロンをかけても熱変
色は極端に小さく、強アルカリ処理後の色相変化も小さ
かった。
(発明の効果) 本発明のトリスアゾ色素は特にセルロースまたは含窒
素繊維の染色に用いた場合、各種堅牢度が良好で、かつ
染色物は熱変色性が小さくかつ、シルケット加工をする
際の強アルカリ水に対する変色性も小さいという優れた
特徴を有する。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊離酸の形で下記一般式〔I〕 (式中、R1は水素原子、−SO3H基または−SO2W基を表わ
    し、R2は水素原子または−SO3H基を表わし、 Xは を表わし、但し、ここで、 Yはハロゲン原子または を表わし、ZはC1〜3の低級アルコキシ基、−OH
    基−SO3H基及び−COOH基からなるグループから選ばれる
    少なくとも1種で置換されていてもよい低級アルキルア
    ミノ基またはフェニルアミノ基または を表わし、また、Wは−CH=CH2基または−CH2CH2OSO3H
    基を表わす) で示される水溶性トリスアゾ色素。
JP19312089A 1989-07-26 1989-07-26 水溶性トリスアゾ色素 Expired - Lifetime JP2729402B2 (ja)

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