JP3180601B2 - 助手席エアバッグモジュールのリアクションカン構造 - Google Patents

助手席エアバッグモジュールのリアクションカン構造

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JP3180601B2 JP02448095A JP2448095A JP3180601B2 JP 3180601 B2 JP3180601 B2 JP 3180601B2 JP 02448095 A JP02448095 A JP 02448095A JP 2448095 A JP2448095 A JP 2448095A JP 3180601 B2 JP3180601 B2 JP 3180601B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアバッグ及びインフ
レータを内部に収蔵する助手席エアバッグモジュールの
リアクションカン構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、助手席エアバッグモジュールの
リアクションカンはエアバッグの展開時の反力を受ける
に十分な剛性を有していなければならない。この反面、
車両のインストルメントパネルは、乗員保護のために乗
員がインストルメントパネルに衝突した際にその衝撃エ
ネルギーを吸収する能力を有していることが義務づけら
れており、エアバッグモジュールを内蔵している助手席
側の部位においても衝撃エネルギー吸収能力を備えてい
なければならないため、リアクションカンを変形可能な
ものとする必要がある。
【0003】従来の助手席エアバッグモジュールのリア
クションカン1は、図7に示すように、上壁1a、下壁
1b、底壁1c及びインフレータ取付穴1eを設けた側
壁1dを有する全体的にU字状断面の箱形形状をなすも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のリア
クションカン1の構造では、助手席乗員がインストルメ
ントパネルに衝突した際にその衝撃がリアクションカン
1の上壁1aの中央部分に内向きに加わると、衝撃荷重
が側壁1dにも伝わり、図8に示すように、上壁1aと
側壁1dの全体が変形するが、側壁1dが突っ張りとし
て働くために変形しにくく、リアクションカンの変形荷
重が大きくなり、衝撃エネルギーを十分に吸収できない
という不具合がある。
【0005】本発明は、上記不具合を解消するためにな
されたものであって、助手席乗員がインストルメントパ
ネルに衝突した際の衝撃が加わるリアクションカンの上
壁の中央部分周辺のみで変形を起こし易くした助手席エ
アバッグモジュールのリアクションカン構造を提供する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、エアバッグ及びインフレータを内部に収
蔵する助手席エアバッグモジュールのリアクションカン
構造において、リアクションカンの上壁に、内向きの衝
撃荷重が加わるその中央部分を両端部分から分離して衝
撃荷重の前記両端部分への伝達を遮断するように縦方向
にスリットを形成したことを特徴としている。
【0007】
【作用】この構成によると、助手席乗員がインストルメ
ントパネルに衝突した際リアクションカン本体の上壁の
中央部分に衝撃が内向きに加わると、衝撃荷重は上壁の
中央部分に主として作用し、スリットによる分離作用の
ために上壁の両端部分にはほとんど伝わらず、この中央
部分を大きく変形させることで、衝撃エネルギーの吸収
を行う。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付図面を参
照して説明する。
【0009】図1及び2に示す本発明の第1実施例にお
いて、エアバッグ及びインフレータ(図示しない)を内
部に収蔵する助手席エアバッグモジュールのリアクショ
ンカン1は、上壁1a、下壁1b、底壁1c及びインフ
レータ取付穴1eを設けた側壁1dを有する全体的にU
字状断面の箱形形状をなしている。
【0010】リアクションカン1の上壁1aには、その
中央部分Bを両端部分A及びCから分離して、中央部分
Bに衝撃が加わった際に衝撃荷重が両端部分A及びCそ
して側壁1dへ伝わらないようにする2つのスリット2
を縦方向(車両前後方向)に形成してある。
【0011】従って、助手席乗員がインストルメントパ
ネルに衝突した際にその衝撃荷重がリアクションカン1
の上壁1aの中央部分Bに内向き(下向き)に加わる
と、図3に示すように、この中央部分Bは大きく変形す
るが、スリット2による分離作用のため、衝撃荷重は両
端部分A及びCへの伝達を遮断され、端部分A及びCは
中央部分Bの変形には追従せず、僅かに変形するだけで
ある。従って、衝撃が加わる部位周辺で衝撃エネルギー
の吸収を効率良く行うことができる。
【0012】図4及び5に示す本発明の第2実施例は、
助手席エアバッグモジュールのリアクションカンのより
詳細な構造を示している。リアクションカン11は、全
体的にU字形をなし開口部を車両の助手席に対向して配
設されるリアクションカン本体12と、リアクションカ
ン本体12の両側部に取付けられインフレータ取付穴1
3aを設けた側壁13とを包含する。
【0013】各側壁13は、穴13cを挿通してリアク
ションカン本体12の対応するねじ穴12fに螺合する
4本のねじ及び取付穴13dを挿通してリアクションカ
ン本体12の対応する取付ねじ穴12gに螺合する2本
の取付ねじによって、リアクションカン本体12の下壁
12b及び底壁12cに固着されており、これら2本の
取付ねじは、インストルメントパネル16内に車幅方向
に延在するデッキクロスメンバ17に固着された取付フ
ランジ18にリアクションカン11を取付けている。
【0014】リアクションカン本体12の上壁12aの
自由縁部に設けたねじ穴12eには左右2本のねじ14
が螺合されており、両側壁13には、このねじ14に対
向し且つ下方に延びるにつれて幅広の略三角形のスリッ
ト穴13bが形成されている。
【0015】上壁12aの上面にはその全幅にわたって
フランジ12dが突設され、このフランジ12dにパッ
ドカバー19の上端が取付けられるとともに、その下端
が下壁12bの自由縁部に取付けられる。
【0016】図6にも示すように、リアクションカン本
体12の上壁12aには、フランジ12dの前後両側で
複数のスリット20及び21がそれぞれ設けられている
とともに、フランジ12dには、その上端で開放する複
数のスリット22が設けられており、これらのスリット
20,21及び22はリアクションカン本体12の変形
をし易くする働きをする。
【0017】この上壁12aの中央部分Bを両端部分A
及びCから分離して、中央部分Bに衝撃が加わった際に
衝撃荷重が両端部分A及びCへ伝わらないようにするた
め、上壁12a及びフランジ12dの上壁に接続する基
部には、任意の箇所の2つのスリット22を対応する位
置のスリット20及び21にそれぞれ連通する接続スリ
ット23が実質的に縦方向(車両前後方向)に形成され
ている。
【0018】この第2実施例においても、前記実施例と
同様に、助手席乗員がインストルメントパネルに衝突し
た際にその衝撃荷重がリアクションカン本体12の上壁
12aの中央部分Bに内向き(下向き)に加わると、こ
の中央部分Bは大きく変形するが、接続スリット23に
よって互いに連通されているスリット20,21及び2
2による分離作用のため、衝撃荷重は両端部分A及びC
への伝達を遮断されて、端部分A及びCは僅かに変形す
るだけであり、従って、衝撃が加わる部位周辺で衝撃エ
ネルギーの吸収を効率良く行うことができる。
【0019】
【発明の効果】本発明では、リアクションカンの上壁に
縦方向にスリットを設けて、上壁の中央部分を両端部分
から分離して衝撃荷重の両端部分への伝達を遮断するよ
うにしているので、助手席乗員がインストルメントパネ
ルに衝突した際リアクションカン本体の上壁の中央部分
に加わる衝撃荷重は、上壁の中央部分に主として作用
し、スリットによる分離作用のために上壁の両端部分に
はほとんど伝わらず、この中央部分だけが変形を生じ易
く、その変形量が大きいので、リアクションカンの変形
荷重を小さくすることができ、有効な衝撃エネルギーの
吸収を行うことができる。
【0020】また、リアクションカンの上壁にその全幅
にわたってフランジを突設し、フランジの前後両側で上
壁に複数のスリットを設け、且つフランジにその上端で
開放する複数のスリットを設けることにより、リアクシ
ョンカン本体の剛性を高めるようにした構造であって
も、上壁の前後のスリットとフランジのスリットとに連
通する接続スリットを前記上壁及びフランジの基部に形
成したことで、衝撃荷重が加わる中央部分だけを特に変
形し易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す助手席エアバッグモ
ジュールのリアクションカンの斜視図である。
【図2】図1のリアクションカンの平面図である。
【図3】図1のリアクションカンの変形後の状態を示す
斜視図である。
【図4】本発明の第2実施例によるリアクションカン本
体及びその周辺部を図6のIV−IV線に沿って示す断面図
である。
【図5】図4のリアクションカンの側壁の側面図であ
る。
【図6】図4のリアクションカン本体の斜視図である。
【図7】従来の助手席エアバッグモジュールのリアクシ
ョンカンの斜視図である。
【図8】従来のリアクションカンの変形後の状態を示す
斜視図である。
【符号の説明】
A,C 端部分 B 中央部分 1 リアクションカン 1a 上壁 1b 下壁 1c 底壁 1d 側壁 1e インフレータ取付穴 2 スリット 11 アクションカン 12 リアクションカン本体 12a 上壁 12b 下壁 12c 底壁 12d フランジ 12e,12f ねじ穴 12g 取付ねじ穴 13 側壁 13a インフレータ取付穴 13b スリット穴 13c 穴 13d 取付穴 14 ねじ 16 インストルメントパネル 17 デッキクロスメンバ 18 取付フランジ 19 パッドカバー 20,21,22 スリット 23 接続スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/20 - 21/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エアバッグ及びインフレータを内部に収蔵
    する助手席エアバッグモジュールのリアクションカンに
    おいて、リアクションカンの上壁に、内向きの衝撃荷重
    が加わるその中央部分を両端部分から分離して衝撃荷重
    の前記両端部分への伝達を遮断するように縦方向にスリ
    ットを形成したことを特徴とする助手席エアバッグモジ
    ュールのリアクションカン構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載のリアクションカン構造にお
    いて、前記リアクションカンの上壁にその全幅にわたっ
    てフランジを突設し、前記上壁にはフランジの前後両側
    で複数のスリットを設けるとともに、前記フランジには
    その上端で開放する複数のスリットを設け、前記縦方向
    のスリットを、前記上壁の前後のスリットと前記フラン
    ジのスリットとに連通するようにして前記上壁及びフラ
    ンジの基部に形成したことを特徴とするリアクションカ
    ン構造。
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