JP3144459B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

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JP3144459B2
JP3144459B2 JP19407195A JP19407195A JP3144459B2 JP 3144459 B2 JP3144459 B2 JP 3144459B2 JP 19407195 A JP19407195 A JP 19407195A JP 19407195 A JP19407195 A JP 19407195A JP 3144459 B2 JP3144459 B2 JP 3144459B2
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孝祥 山内
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のインストルメ
ントパネル内に設置されるエアバッグ装置に係り、特
に、インストルメントパネルに作用する衝撃要件を満た
すと共に、エアバッグ展開時のリッド飛散を防止したエ
アバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シートベルトの補助システムとして開発
されたエアバッグ装置は、近年運転席のみならず助手席
への装備も増加する傾向にある。助手席用のエアバッグ
装置は、運転席用の装置が通常ステアリングホイールに
組み込んで設置されているのに対して、インストルメン
トパネル内部のデッキクロスメンバを利用して設置され
るのが一般的である。
【0003】図5及び図6は従来のエアバッグ装置を示
す図で、リアクションカン1に折りたたんだバッグ15
及びインフレータ16を収納したエアバッグモジュール
2が、図示省略のデッキクロスメンバ等を利用してイン
ストルメントパネル3の内部に固定して設置されてい
る。このエアバッグモジュール2は、バッグ15を膨張
展開させる車室側(車両後方側)に、インストルメント
パネル3に設けられた突出口5と連通する略矩形状に開
口した開放部17を有している。エアバッグ装置の非作
動時には、インストルメントパネル3と車室側に略同一
の面を形成しているリッド4が突出口5を覆って取り付
けられている。
【0004】リッド4にはインストルメントパネル3と
同様の表皮及びパッド部材の裏面にアルミ板等のリッド
インサート6が設けられており、これによって通常時に
必要な強度を確保している。そして、リッド4の上端部
近傍にはリッドインサート6と共に裏面に突出するヒン
ジ部7が設けられ、該ヒンジ部7をリアクションカン1
の上部を形成する開放端部8下面に重ねてプレート9
との間に挟み込み、例えばビス10で共締めするといっ
たような固定手段によりリッド4をリアクションカン1
に固定している。
【0005】エアバッグ装置の作動によるリッド4の開
蓋は、インフレータ16から供給される燃焼ガスで膨張
展開するバッグ15の圧力を受けて押し開けられるが、
この時、リッド4下部の薄肉部4aが破断し、ヒンジ部
7付近を支点として上向きに開く。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した助
手席用のエアバッグ装置は、インストルメントパネル内
部に設置されていることから、まんがいち乗員がインス
トルメントパネルに衝突した時の衝撃(以下インパネ衝
撃と呼ぶ)を緩和・吸収し、乗員の受けるダメージを最
小限にする衝撃吸収構造がインストルメントパネルと同
様に求められる。このため、リアクションカン1の上部
を形成する開放端部8、リッド4のヒンジ部7及びプレ
ート9を重ね合せたリッド固定部の剛性を上げすぎる
と、インパネ衝撃Fが作用した時に高い加速度(G)を
発生することになり、インパネ衝撃を十分に緩和・吸収
できないという問題が生じてくる。
【0007】しかし、リッド固定部の剛性が十分でない
と、こんどはエアバッグ作動時の衝撃力を受けて開くリ
ッド4のヒンジ部7が強く引張られるため、ヒンジ部7
のビス固定部が破断するおそれがでてくる。このような
破断が生じると、エアバッグ装置の作動によってリッド
4が固定部からすり抜けて飛散するという不具合が生じ
てくる。
【0008】そこで、本発明は、インパネ衝撃の緩和・
吸収要件を満たすと共に、エアバッグ展開時のリッド飛
散を防止したエアバッグ装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した課題
を解決するためになされたもので、インストルメントパ
ネルに内蔵され車両の衝突時に前記インストルメントパ
ネルに設けられた突出口から車室内へ膨張展開するバッ
グと該バッグを膨張させるガスを発生するインフレータ
とが格納されたリアクションカンを備えたエアバッグモ
ジュールと、前記突出口を覆い一端部にヒンジ部を有し
前記バッグの膨張展開時に該ヒンジ部を支点に車室内側
へ回動して開蓋するリッドと、前記リアクションカンの
前記バッグの展開方向に設けられ前記突出口に連通する
開放部と、前記リアクションカンの上部を形成する開放
端部と前記ヒンジ部を上下に重ねて固定する固定手段
と、前記固定手段により固定された位置より車両前方側
の前記リアクションカンに形成され前記ヒンジ部先端の
延長部が挿通されてなる開口部を有するリッド飛散防止
機構を備えたことを特徴とするエアバッグ装置である。
【0010】そして、前記延長部及び開口部は共に複数
設けてもよく、この場合、前記延長部の左右の幅より前
記開口部の左右の幅を広く形成するのが好ましい。
【0011】また、前記延長部の先端を下方に鉤状に屈
曲させてもよい。
【0012】
【作用】前述した本発明の手段によれば、エアバッグ装
置の作動によってエアバッグが膨張展開する時、リアク
ションカンの開口部に挿通されたヒンジ部先端の延長部
は、リッドの開蓋によってその先端部がリアクションカ
ンにひっかかって密着する。このため、開蓋したリッド
は、延長部とリアクションカンとの係合及び摩擦力によ
って固定部からのすり抜け飛散が防止される。しかし、
このような延長部及び開口部の形成は、インパネ衝撃に
対するリッド固定部の剛性を上げるものではない。
【0013】そして、上述した延長部及び開口部を複数
設けておくことにより、リッドにインパネ衝撃が作用し
た時、ヒンジ部は左右に湾曲して衝撃エネルギを吸収し
やすくなる。この場合、開口部の左右の幅を延長部より
広くすることにより、ヒンジ部はより一層湾曲しやすく
なるので、その衝撃エネルギ吸収能力はさらに向上す
る。
【0014】また、延長部の先端を下方に鉤状に屈曲さ
せておけば、開蓋したリッドの突出部が確実にリアクシ
ョンカンにひっかかるようになり、リッド飛散防止機構
の信頼性が向上する。
【0015】
【実施例】以下、本発明によるエアバッグ装置の実施例
を図面に基づいて説明する。なお、従来構造と同一の部
分には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0016】図1に示した第1実施例において、リッド
4をエアバッグモジュール2に固定しているビス10よ
り車両前方側(図面左側)近傍のリアクションカン1に
略鉛直方向の縦壁1aを設け、該縦壁1aに横長の開口
部11を形成する。一方、ヒンジ部7を形成しているリ
ッドインサート6の先端をビス10よりさらに車両前方
側へ延長して突出させた延長部12を設け、該延長部1
2を開口部11に挿通させておく。この結果、開口部1
1及び延長部12は、リッド4の開蓋時に互いに係合す
るリッド飛散防止機構を構成する。
【0017】図2は図1の要部を拡大したもので、エア
バッグ装置が作動してリッド4が開蓋すると、リッド4
のヒンジ部7は想像線で示したようにリアクションカン
1の上部を形成する開放端部8と共に矢印13の方向へ
変形する。従って、開口部11から車両前方側へ突出し
ている延長部12は矢印14の方向へ変形してリアクシ
ョンカン1の縦壁1aに密着し、延長部12が開口部1
1にひっかかって抜け止めされるので、固定部の剛性を
上げなくても開蓋したリッド4の飛散を防止することが
できる。
【0018】図3は本発明の第2実施例を示したもの
で、開口部11を挿通させた延長部12の先端12aを
下方に鉤状に屈曲させている。このようにすれば、リッ
ド4の開蓋によって車室側へ引張られる延長部12は先
端12aが確実に開口部11にひっかかって抜け止めさ
れるので、リッド飛散防止機構の信頼性をより一層向上
させることができる。
【0019】図4は本発明の第3実施例を示したもの
で、開口部11及び延長部12が共に4箇所設けられて
いる。この結果、インパネ衝撃Fを受けたヒンジ部7
は、図中に想像線で示す如く、車両前方側が左右に開い
て湾曲するので、このような変形によって衝撃エネルギ
を効率よく吸収できるようになる。また、リアクション
カン1の縦壁1aについても、開口部11を設けたこと
によって同様の変形がしやすくなり、これによっても衝
撃エネルギを吸収できるようになる。
【0020】また、開口部11及び延長部12を複数設
ける場合には、開口部11の左右方向の幅Wを延長部1
2より大きくすることにより、インパネ衝撃Fを受けた
ヒンジ部7は両端の拘束がなくなってより一層左右に開
いて湾曲しやすくなるので、衝撃エネルギの吸収能力は
さらに向上する。
【0021】なお、図4の実施例では開口部11及び延
長部12を4個としたが、この数や幅を変えることによ
ってインパネ衝撃に対する衝撃吸収機能を調整すること
が可能である。
【0022】
【発明の効果】前述した本発明のエアバッグ装置によれ
ば、リアクションカンの開口部とヒンジ部先端の延長部
とを挿通させて成るリッド飛散防止機構を備えているの
で、リッド固定部の剛性を上げなくてもエアバッグ作動
時のリッド飛散を防止できる。従って、インストルメン
トパネルに要求されるインパネ衝撃の緩和・吸収要件を
満足することが容易になるばかりか、リッド飛散防止機
構で衝撃エネルギを効率よく吸収したり、あるいは衝撃
エネルギ吸収機能を調整することも可能になるため、設
計上の自由度を大きく向上させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すエアバッグ装置の部
分断面図である。
【図2】開蓋時の変形を示す図1の要部拡大図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す図1の要部拡大図で
ある。
【図4】本発明の第3実施例を示す要部の平面図であ
る。
【図5】従来例を示すエアバッグ装置の部分断面図であ
る。
【図6】図5の要部分解斜視図である。
【符号の説明】
1 リアクションカン 1a 縦壁 2 エアバッグモジュール 3 インストルメントパネル 4 リッド 突出口 6 リッドインサート 7 ヒンジ部 8 開放端部 9 プレート 10 ビス(固定手段) 11 開口部 12 延長部 12a 先端

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インストルメントパネルに内蔵され車両の
    衝突時に前記インストルメントパネルに設けられた突出
    口から車室内へ膨張展開するバッグと該バッグを膨張さ
    せるガスを発生するインフレータとが格納されたリアク
    ションカンを備えたエアバッグモジュールと、 前記突出口を覆い一端部にヒンジ部を有し前記バッグの
    膨張展開時に該ヒンジ部を支点に車室内側へ回動して開
    蓋するリッドと、 前記リアクションカンの前記バッグの展開方向に設けら
    れ前記突出口に連通する開放部と、前記リアクションカンの上部を形成する開放端部 と前記
    ヒンジ部とを上下に重ねて固定する固定手段と、 前記固定手段により固定された位置より車両前方側の前
    記リアクションカンに形成され前記ヒンジ部先端の延長
    部が挿通されてなる開口部を有するリッド飛散防止機構
    を備えたことを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 【請求項2】前記延長部が複数でかつ前記開口部も複数
    設けられていることを特徴とする請求項1記載のエアバ
    ッグ装置。
  3. 【請求項3】前記延長部の先端が下方に鉤状に屈曲して
    いることを特徴とする請求項1記載のエアバッグ装置。
  4. 【請求項4】前記延長部の左右の幅より前記開口部の左
    右の幅が広く形成されていることを特徴とする請求項2
    記載のエアバッグ装置。
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