JP3179164U - 足場板 - Google Patents

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秀夫 渡辺
純司 岩坂
大樹 山縣
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Abstract

【課題】足場板本体の短手方向の一方側に起伏可能な幅木を取り付け、幅木を起立状態あるいは倒伏状態でしっかりと固定でき、特別な工具を用いることなく簡単な操作で起立状態および倒伏状態に移行でき、構造も簡単で壊れにくい足場板を提供する。
【解決手段】足場板本体11に幅木31が起伏可能に取り付けられた足場板10であって、足場板本体11には、上板12および側板13に沿ったガイド部材21を有し、幅木31には、ガイド部材21にガイドされるシャフト32を有し、幅木31は、ガイド部材21およびシャフト32により、倒伏状態で上板12の短手方向に沿った移動と、起立状態で側板13の上下方向に沿った移動とが可能であると共に、上板12の短手方向に沿った移動と側板13の上下方向に沿った移動との間の移行位置で、シャフト32を中心に倒伏状態と起立状態との間を回動可能である。
【選択図】図2

Description

本考案は、仮設足場に用いられる足場板に関するものである。
建設現場等で使用される仮設足場においては、近年足場作業時の物品等の落下防止対策として、幅木の設置が奨励されている。幅木を設置する方法として、従来どおり足場を設置した後、適宜板材を幅木として用いて、鉄線(番線)により支柱等に緊縛する方法や、幅木専用の部材を設置する方法が広く行われている。これらの方法は足場設置に必要な資材や部品、工具の種類を増やし、足場そのものの設置や撤去作業の手順を複雑なものにし、設置や撤去に要する時間を増大させており、設置作業そのものの危険性が増す要因ともなっている。
そこで、仮設足場の設置・撤去時の手間を軽減すると共に、幅木専用の部材とその保管スペース、および搬送の手間を減ずるものとして、例えば布板に起伏式の幅木が予め取り付けられているものが考案されている(特許文献1、特許文献2を参照)。これらは、布板の側面(一面)に予め起伏可能な幅木を取り付け、足場として使わないときは寝かせた状態にしたり布板の中に収納したりすることで、大きさを通常の布板とほぼ同じにすることができる。その状態で従来の足場と同様、足場の組立て、撤去、あるいは輸送や保管を行うことができる。
実用新案登録2504287号公報 特開平8−128192号公報
上述したような起伏式の幅木を備えた足場板では、作業現場で幅木を起立させて使用する。このとき、例えば幅木に物が当たっても倒れたり、外れたりしないようにしっかり固定する必要がある。また、設置・撤去作業時や、輸送時や保管時など、足場として使用しないときは倒伏した状態で固定され、起立しないようにロックされることが望ましい。また、幅木の固定には特別な工具や治具を必要とせず、簡単な操作で確実に固定でき、構造も簡単であることが望ましい。
本考案は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、足場板本体の短手方向の一方側に起伏可能な幅木を取り付け、幅木を起立状態あるいは倒伏状態でしっかりと固定でき、特別な工具を用いることなく簡単な操作で起立状態および倒伏状態に移行でき、構造も簡単で壊れにくい足場板を提供する。
本考案は、足場板本体に幅木が起伏可能に取り付けられた足場板であって、前記足場板本体には、上板および側板に沿ったガイド部を有し、前記幅木には、前記ガイド部にガイドされる被ガイド部を有し、前記幅木は、前記ガイド部および前記被ガイド部により、倒伏状態で前記上板の短手方向に沿った移動と、起立状態で前記側板の上下方向に沿った移動とが可能であると共に、前記上板の短手方向に沿った移動と前記側板の上下方向に沿った移動との間の移行位置で、前記被ガイド部を中心に倒伏状態と起立状態との間を回動可能であることを特徴とする。
本考案によれば、足場板本体に対して起伏可能に取り付けられた幅木を起立状態あるいは倒伏状態でしっかりと固定でき、特別な工具を用いることなく簡単な操作で起立状態および倒伏状態に移行でき、構造も簡単で壊れにくい足場板を提供することができる。
仮設足場の構成を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る足場板の構成を示す分解斜視図である。 組み立てられた足場板を示す平面図である。 幅木の倒伏状態と起立状態との移行を示す斜視図である。 幅木の倒伏状態と起立状態との移行を示す正面図である。 幅木の倒伏状態と起立状態との移行を示す側面図である。 第2の実施形態に係る足場板の構成を示す分解斜視図である。 幅木の倒伏状態と起立状態との移行を示す斜視図である。 幅木の倒伏状態と起立状態との移行を示す側断面図である。 第1の実施形態の変形例を示す図である。 第2の実施形態の変形例を示す図である。
以下、本考案に係る実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態の足場板は、例えば図1に示すような仮設足場1で用いることができる。
図1は、仮設足場1の構成を示す斜視図である。仮設足場1は、複数の建枠2と、建枠2同士の間で斜めに掛け渡されたブレース3と、建枠2同士の間で水平に架設された足場板10とを含んで構成されている。
(第1の実施形態)
図2は、第1の実施形態に係る足場板10の構成を示す分解斜視図である。
本実施形態の足場板10は、足場板本体11(布板ともいう)と幅木31とを有している。足場板10は、幅木31が足場板本体11の短手方向の一方側で、長手方向に沿った回動軸を中心にして起立状態および倒伏状態の間を起伏可能に取り付けられる。
足場板本体11は、鋼製またはアルミニウム合金製等で長尺の矩形状に形成され、所定の厚みを有している。足場板本体11は主に、全面に複数の孔が穿設された上板12と、上板12の短手方向の両端部から下方に折り曲げて形成された側板13とを有している。また、足場板本体11の4隅には、図1に示す建枠2に引っ掛けて足場板10を架設するための引掛部14が結合されている。
本実施形態の足場板本体11には、後述する幅木31のシャフト32の移動をガイドするガイド部材21が、長手方向に所定の間隔をあけて複数(図2では3つ)取り付けられている。ガイド部材21は、上板12の上面12aと側板13の外側面13aとが接合される短手方向の一方側の角部15に溶接等によって結合されている。ガイド部材21は、鉄製またはアルミニウム合金製であり、断面視略L字状に形成されている。ガイド部材21は、例えば鉄板を折り曲げたり、角柱パイプの一部を切断したりすることで形成することができる。後述する図4(a)〜図4(c)に示すように、ガイド部材21は水平ガイド部22、上下ガイド部23、水平ストッパ部24、下ストッパ部25を有する。水平ガイド部22および上下ガイド部23は、シャフト32の移動をガイドするガイド部として機能する。ガイド部材21は、水平ストッパ部24が上板12の上面12aに固定され、下ストッパ部25が側板13の外側面13aに固定されることで足場板本体11に結合される。ガイド部材21が足場板本体11に結合された状態では、ガイド部材21、上板12および側板13によって囲まれた断面視L字状(鉤状)の空間26が形成される。
幅木31は、鋼製またはアルミニウム合金製等で形成され、長尺の矩形状であって足場板本体11の厚みよりも薄い薄板状であり、全面に複数の孔が穿設されている。ここでは、幅木31の上下面のうち、図2に示す上面を外側面31aとし、下面を内側面31bとする。また、幅木31は、長手方向の寸法が足場板本体11の長手方向の寸法と同一またはやや長く形成され、短手方向の寸法が足場板本体11の短手方向の寸法よりも短く形成される。
本実施形態の幅木31には、上述したガイド部材21の空間26内に挿入され、ガイド部材21によってガイドされる被ガイド部としてのシャフト32が外側面31a上に取り付けられている。シャフト32は、後述するように幅木31が倒伏状態と起立状態との間を回動するときの回動中心となる。
具体的に、シャフト32は、幅木31の一方の側縁31c側の長手方向に沿って溶接等によって結合されている。シャフト32は、いわゆる丸鋼であり、側面視真円状に形成されている。本実施形態では、幅木31の側縁31cには足場板本体11のガイド部材21と対応する位置に、それぞれ矩形状の切り欠き部33が形成されている。シャフト32は各切り欠き部33を跨ぐようにして外側面31aに結合される。ここで、切り欠き部33の幅寸法(図4(a)に示すWc1)はガイド部材21の幅寸法(図4(a)に示すWg)よりも大きく形成されている。したがって、シャフト32をガイド部材21の空間26内に挿入された状態では、ガイド部材21を切り欠き部33内に位置させることができる。
次に、足場板本体11に幅木31を取り付けて、足場板10を組み立てる方法について説明する。
まず、足場板本体11の角部15の所定位置にガイド部材21を予め取り付けた足場板本体11を用意する。次に、幅木31の側縁31cの所定位置に切り欠き部33を予め形成した幅木31を用意する。このとき、まだシャフト32は幅木31に取り付けられていない。
続いて、幅木31の各切り欠き部33内に各ガイド部材21を位置させた状態で、幅木31の内側面31bと、上板12の上面12aとを重ね合わせる。
続いて、シャフト32を長手方向の一方方向から各ガイド部材21の空間26内に挿通させ、幅木31の外側面31a上であって側縁31cから所定の距離だけ離れた位置に載置する。この状態でシャフト32と、幅木31の外側面31aとを溶接することで、シャフト32が幅木31に結合され、足場板10が組み立てられる。このようにシャフト32を幅木31に結合することにより、シャフト32は切り欠き部33を跨ぐように結合される。
図3は、組み立てられた足場板10を示す平面図である。図3に示す足場板10は幅木31が足場板本体11に重ねられた倒伏状態を示している。図3に示すような幅木31の倒伏状態では、足場板10は足場板本体11とサイズが変わらないため、輸送や保管が容易である。
次に、幅木31を倒伏状態から起立状態に移行する操作について、図4、図5、図6を参照して説明する。図4(a)〜(c)は、ガイド部材21周辺を示す斜視図である。図5(a)〜(c)は、図3に示す矢印A1方向から見た足場板10の正面図である。図6(a)〜(c)は、図3に示す矢印A2方向から見た足場板10の側面図である。また、図4(a)、図5(a)、図6(a)は、それぞれ幅木31の倒伏状態を示している。また、図4(b)、図5(b)、図6(b)は、それぞれ幅木31が倒伏状態から起立状態へ移行した状態を示している。また、図4(c)、図5(c)、図6(c)は、それぞれ幅木31の起立状態を示している。
図4(a)、図5(a)、図6(a)に示す幅木31の倒伏状態では、シャフト32がガイド部材21の空間26内で水平ストッパ部24に接しているため、幅木31が側板13から離れる方向への移動が規制される。このとき、幅木31の側縁31cが、足場板本体11の角部15に位置するように設定されているために、幅木31が側板13から水平方向に突出せず、邪魔になることがない。また、幅木31のうちシャフト32から側縁31c側の領域Ra(図4(a)を参照)の内側面31bが、上板12の上面12aに接しているために、幅木31のシャフト32を中心とした回動が規制される。すなわち、幅木31は、起立状態への回動が規制されたロック状態となる。
倒伏状態から起立状態に移行するには、作業者は倒伏状態のまま幅木31を足場板本体11の側板13側の短手方向にスライドさせる。このとき、シャフト32はガイド部材21の水平ガイド部22によりガイドされ、空間26内を水平方向に移動する。この移動中、幅木31のうち領域Raの内側面31bの少なくとも一部は、上板12の上面12aに接しているために、幅木31のシャフト32を中心とした回動が規制される。
図4(b)、図5(b)、図6(b)に示す幅木31の状態は、幅木31を倒伏状態のままスライドさせて、シャフト32を足場板本体11の角部(外側の角部)15まで移動させ、起立状態に回動した状態である。すなわち、シャフト32を角部15まで移動することで、幅木31のうち領域Raの内側面31bを上板12の上面12aから離間させることができる。したがって、幅木31のシャフト32を中心した回動が許容されるので、作業者は幅木31を倒伏状態から起立状態に回動できる。
図4(b)、図5(b)、図6(b)に示すように幅木31を起立させることで、幅木31は起立状態のまま自重により下方にスライドする。このとき、シャフト32はガイド部材21の上下ガイド部23によりガイドされ、空間26内を下方向に移動する。この移動中、幅木31を少しでも下方にスライドさせることにより、幅木31のうちシャフト32から側縁31cの反対側の領域Rb(図4(b)を参照)の内側面31bが、側板13の外側面13aと接するために、幅木31のシャフト32を中心とした倒伏状態への回動が規制される。また、幅木31のうち領域Raの内側面31bも、同様に側板13の外側面13aと接するために、幅木31のシャフト32を中心とした外側への回動(倒伏状態とは反対側への回動)が規制される。したがって、幅木31は起立状態のまま下方にスライドする。
図4(c)、図5(c)、図6(c)に示す幅木31の起立状態では、シャフト32がガイド部材21の空間26内で下ストッパ部25に接すると共に、切り欠き部33がガイド部材21の水平ガイド部22に接するために、幅木31の自重による下方の移動を規制される。このとき、幅木31の側縁31cと側板13の外側面13aとが重なり合っているために、幅木31と上板12との間に隙間が生じない。したがって、物品が幅木31と上板12との間から落下してしまうことがない。また、幅木31の側縁31cは、側板13の下端に位置するように設定されているために、幅木31が側板13から下方に突出せず、邪魔になることがない。更に、幅木31の領域Raおよび領域Rbの内側面31bが、側板13の外側面13aに接しているために、幅木31のシャフト32を中心とした回動が規制される。すなわち、幅木31は、倒伏状態への回動が規制されたロック状態となる。
なお、図4(c)、図5(c)、図6(c)に示す幅木31の起立状態において、上板12上に作業者が載ると上板12は下方に撓む。この場合に、上板12の撓みに伴ってガイド部材21も下方に移動するものの、幅木31のシャフト32はガイド部材21の空間26内を上方向に相対的に移動することができる。したがって、上板12の撓みが幅木31やシャフト32の変形を生じさせることがない。このとき、幅木31と側板13との重なり代を大きくしておくことで、上板12が撓んだ場合であっても、幅木31と上板12との間の隙間を生じないようにすることができる。
次に、幅木31を起立状態から倒伏状態に移行する操作について説明する。幅木31を起立状態から倒伏状態に移行するには、上述した倒伏状態から起立状態への操作の逆の操作を行う。具体的には、図4(c)、図5(c)、図6(c)に示す幅木31の起立状態のまま、作業者は幅木31を持ち上げ、上方にスライドさせる。このとき、シャフト32はガイド部材21の上下ガイド部23によりガイドされ、空間26内を上方向に移動する。
作業者は、図4(b)、図5(b)、図6(b)に示すようにシャフト32を角部15まで移動させる。シャフト32を角部15まで移動させることで、幅木31のうち領域Rbの内側面31bを側板13の外側面13aから離間させることができる。したがって、幅木31のシャフト32を中心した回動が許容されるので、作業者は幅木31を起立状態から倒伏状態に回動できる。
作業者は、幅木31を倒伏させ、倒伏状態のまま上板12の短手方向にスライドさせる。このとき、シャフト32はガイド部材21の水平ガイド部22によりガイドされ、空間26内を水平方向に移動する。作業者は、図4(a)、図5(a)、図6(a)に示すようにシャフト32が水平ストッパ部24に接するまで幅木31をスライドさせることで、起立状態から倒伏状態への操作が完了する。
このように本実施形態によれば、シャフト32がガイド部材21の空間26内の水平ガイド部22と上下ガイド部23との交点、すなわち足場板本体11の外側の角部15に位置するときにのみ、幅木31が倒伏状態と起立状態との間で回動可能である。換言すると、幅木31は水平方向の移動と上下方向の移動との間の移行位置でのみ回動可能であり、それ以外では幅木31の内側面31bが上板12の上面12aまたは側板13の外側面13aと接するので回動できない。
したがって、図4(a)、図5(a)、図6(a)に示すように幅木31を倒伏状態にすることで幅木31の回動がロックされるので、仮設足場1の設置作業時や輸送時等に不用意に幅木31が起立することがなく取り扱いが容易となる。また、このとき、幅木31は足場板本体11から突出していないために、保管時、格納時または輸送時に支障となることが少ない。更に、足場板本体11に幅木31が取り付けられていることから、仮設足場1の設置の計画や積算をする場合に、幅木31の数量を積算する必要がない。
また、図4(c)、図5(c)、図6(c)に示すように幅木31を起立状態にすることで幅木31の回動がロックされるので、幅木31を番線や固定金具等を用いることなく固定できる。
また、幅木31の倒伏状態から起立状態への移行は、作業者が幅木31を足場板本体11の短手方向にスライドさせた後、起立させるだけの操作であり、特別な工具を用いる必要がないと共に作業時間を短縮させることができる。
また、幅木31の起立状態から倒伏状態への移行は、作業者が幅木31を上方に持ち上げた後、足場板本体11の短手方向にスライドさせるだけの作業であり、特別な工具を用いる必要がないと共に作業時間を短縮させることができる。
特に、第1の実施形態では、市販の足場板本体にガイド部材21を取り付けるだけの簡単な改造で足場板本体11を構成することができる。このような改造による足場板本体11の重量はガイド部材21の重量分が増加するだけであって、足場板本体11の重量が過剰に増加するものではない。また、足場板本体11にはガイド部材21を取り付けるだけであり、足場板本体11の強度が低下することがないため、補強の必要がない。
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態に係る足場板40の構成を示す分解斜視図である。
本実施形態の足場板40は、足場板本体41と幅木61とを有している。足場板40は、幅木61が足場板本体41の短手方向の一方側で、長手方向に沿った回動軸を中心にして起立状態および倒伏状態の間を起伏可能に取り付けられる。以下では第1の実施形態と相違する点を中心に説明し、同様の構成についてはその説明を適宜省略する。
本実施形態の足場板本体41には、切り欠き42が長手方向に所定の間隔をあけて複数(図7では3つ)形成されている。切り欠き42は、上板12と側板13とに亘って、すなわち角部15に形成されている。切り欠き42内には、上板12から下方に突出する水平ストッパ部54と、側板13から水平方向に突出する下ストッパ部55とが形成されている。水平ストッパ部54および下ストッパ部55は、上板12および側板13の一部を折り曲げて形成してもよく、溶接等によって結合してもよい。本実施形態は、切り欠き42の両側に位置する上板12の下面12bと側板13の内側面13bとにより後述するシャフト62をガイドするガイド部を構成する。
本実施形態の幅木61には、上述した切り欠き42内に挿入され、上板12の下面12bと側板13の内側面13bとにガイドされる被ガイド部としてのシャフト62が内側面61bに取り付けられている。シャフト62は、幅木61が倒伏状態と起立状態との間を回動するときの回動中心となる。
本実施形態は、シャフト62は、幅木61の一方の側縁61c側の長手方向に沿って足場板本体41の切り欠き42と対応する位置に複数、溶接等によって結合されている。ここで、シャフト62の幅寸法(図8(a)に示すWs)は切り欠き42の幅寸法(図8(a)に示すWc2)よりも大きく形成されている。したがって、シャフト62を切り欠き42内に挿入された状態では、シャフト62の両端を切り欠き41の両側に位置する上板12の下面12bと側板13の内側面13bとに囲まれた空間内に位置させることができる。なお、後述する図9(a)〜図9(c)に示すように、シャフト62と幅木61の内側面61bとの間には、上板12、側板13の板厚以上の当て板63を介して結合されている。
次に、足場板本体41に幅木61を取り付けて、足場板40を組み立てる方法について説明する。
まず、足場板本体41の角部15の所定位置に切り欠き42を予め形成した足場板本体41を用意する。次に、シャフト62が取り付けられていない幅木61を用意する。
続いて、幅木61の内側面61bと、上板12の上面12aとを重ね合わせる。
続いて、各シャフト62を上板12の下面12b側から各切り欠き42内であって、幅木61の側縁61cから所定の距離だけ離れた位置に載置する。なお、この作業は足場板本体41、幅木61を上下反転させた状態で行うことが好ましい。この状態でシャフト62と、幅木61の内側面61aとを当て板63を介して溶接することで、シャフト62が幅木61に結合され、足場板40が組み立てられる。このようにシャフト62を幅木61に結合することにより、シャフト62は切り欠き42を跨ぐように結合される。
次に、幅木61を倒伏状態から起立状態に移行する操作について、図8、図9を参照して説明する。図8(a)〜図8(c)は、切り欠き42周辺を示す斜視図である。図9(a)〜図9(c)は、足場板40の一部を切断し側方から見た断面図である。また、図8(a)、図9(a)は、それぞれ幅木61の倒伏状態を示している。また、図8(b)、図9(b)は、それぞれ幅木61が倒伏状態から起立状態へ移行した状態を示している。また、図8(c)、図9(c)は、それぞれ幅木61の起立状態を示している。
図8(a)、図9(a)に示す幅木61の倒伏状態では、シャフト62が各切り欠き42の水平ストッパ部54に接しているため、幅木61が側板13から離れる方向への移動が規制される。幅木61のうちシャフト62から側縁61c側の領域Ra(図8(a)を参照)の内側面61bが、上板12の上面12aに接しているために、幅木61のシャフト62を中心とした回動が規制される。すなわち、幅木61は、起立状態への回動が規制されたロック状態となる。
倒伏状態から起立状態に移行するには、作業者は倒伏状態のまま幅木61を足場板本体41の側板13側の短手方向にスライドさせる。このとき、シャフト62は上板12の下面12bによりガイドされ、切り欠き42内を水平方向に移動する。
図8(b)、図9(b)に示す幅木61の状態は、幅木61を倒伏状態のままスライドさせて、シャフト62を上板12と側板13との接合位置である角部(内側の角部)15まで移動させ、起立状態に回動した状態である。すなわち、シャフト62を角部15まで移動することで、幅木61のうち領域Raの内側面61bを上板12の上面12aから離間させることができる。したがって、幅木61のシャフト62を中心した回動が許容されるので、作業者は幅木61を倒伏状態から起立状態に回動できる。
図8(b)、図9(b)に示すように幅木61を起立させることで、幅木61は起立状態のまま自重により下方にスライドする。このとき、シャフト62は側板13の内側面13bによりガイドされ、切り欠き42内を下方向に移動する。
図8(c)、図9(c)に示す幅木61の起立状態では、シャフト62が切り欠き42の下ストッパ部55に接しているため、幅木61の自重による下方の移動を規制される。このとき、幅木61の側縁61cと側板13の外側面13aとが重なり合っているために、幅木31と上板12との間に隙間が生じない。更に、幅木61の領域Raおよび領域Rbの内側面61bが、側板13の外側面13aに接しているために、幅木61のシャフト62を中心とした回動が規制される。すなわち、幅木61は、倒伏状態への回動が規制されたロック状態となる。
このように本実施形態によれば、シャフト62が上板12の下面12bと側板13の内側面13bの交点、すなわち足場板本体41の内側の角部15に位置するときにのみ、幅木61が倒伏状態と起立状態との間で回動可能である。換言すると、幅木61は水平方向の移動と上下方向の移動との間の移行位置でのみ回動可能であり、それ以外では幅木61の内側面61bが上板12の上面12aまたは側板13の外側面13aと接するので回動できない。したがって、第1の実施形態と同様な効果を有している。
特に、第2の実施形態では、シャフト62を幅木61の内側面61bに結合し、足場板本体41に形成された切り欠き42内に挿入している。したがって、シャフト62およびそのガイド部が外部に露出することがなく、第1の実施形態よりも足場板本体41からの突出する部分を少なくすることができる。
以上、本考案に係る実施形態について説明したが、本考案は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本考案の範囲内で変更等が可能である。
例えば、第1の実施形態では、断面視略L字状のガイド部材21を足場板本体11に取付ける場合について説明したが、この場合に限られない。図10は、第1の実施形態の他の変形例を示す図である。本変形例に示すガイド部材27は断面視L字状(鉤状)の空間26を囲むように形成されているので剛性を高めることができる、ガイド部材27を足場板本体11の角部15に結合することで、第1の実施形態と同様に構成することができる。
また、例えば、第2の実施形態では、切り欠き42に水平ストッパ部54および下ストッパ部55を別々に構成する場合について説明したが、この場合に限られない。図11は、第2の実施形態の他の変形例を示す図である。本変形例では、水平ストッパ部54と下ストッパ部55とが一体で階段状に形成されたストッパ部材56を用いている。ストッパ部材56を切り欠き42に足場板本体41の内側から結合することで、水平ストッパ部54および下ストッパ部55の剛性を高めることができる。
また、例えば、上述した第1および第2の実施形態では、シャフト32、62による幅木31、61の回動部が3つの場合について説明したが、この場合に限られず、3つ以上であってもよい。回動部の数は、足場板10の長さに応じて適宜増減することができる。本実施形態で用いられる例えば1800mmの長さの足場板10、40の場合には、3つまたは4つが好ましい。
また、第1の実施形態では一本のシャフト32で構成し、第2の実施形態では複数本のシャフト62で構成する場合について説明したが、この場合に限られない。複数本のシャフト32で構成してもよく、一本のシャフト62で構成してもよい。なお、シャフトを複数本に場合には、各シャフトが同芯軸上に構成する。
1:仮設足場 10:足場板 11:足場板本体 12:上板 12a:上面 12b:下面 13:側面 13a:外側面 13b:内側面 15:角部 21:ガイド部材 22:水平ガイド部 23:上下ガイド部 24:水平ストッパ部 25:下ストッパ部 26:空間 31:幅木 31a:外側面 31b:内側面 31c:側縁 32:シャフト 33:切り欠き部 41:足場板本体 42:切り欠き 54:水平ストッパ部 55:下ストッパ部 61:幅木 61a:外側面 61b:内側面 61c:側面 62:シャフト 63:当て板

Claims (5)

  1. 足場板本体に幅木が起伏可能に取り付けられた足場板であって、
    前記足場板本体には、上板および側板に沿ったガイド部を有し、
    前記幅木には、前記ガイド部にガイドされる被ガイド部を有し、
    前記幅木は、前記ガイド部および前記被ガイド部により、倒伏状態で前記上板の短手方向に沿った移動と、起立状態で前記側板の上下方向に沿った移動とが可能であると共に、前記上板の短手方向に沿った移動と前記側板の上下方向に沿った移動との間の移行位置で、前記被ガイド部を中心に倒伏状態と起立状態との間を回動可能であることを特徴とする足場板。
  2. 前記ガイド部は、前記上板および前記側板が接合される角部に設けられ、断面視L字状の空間が形成されるガイド部材であり、
    前記被ガイド部は、幅木の長手方向に沿って取り付けられ前記ガイド部材の空間内を移動するシャフトであることを特徴とする請求項1に記載の足場板。
  3. 前記シャフトは、前記幅木の側縁の一部が切り欠かれた切り欠き部を跨いで取り付けられ、
    前記ガイド部材は、前記切り欠き部内に位置することを特徴とする請求項2に記載の足場板。
  4. 前記ガイド部は、前記上板の内側面および前記側板の内側面であり、
    前記被ガイド部は、前記幅木の長手方向に沿って取り付けられ前記上板の内側面および前記側板の内側面に沿って移動するシャフトであることを特徴とする請求項1に記載の足場板。
  5. 前記シャフトは、前記上板および前記側板に亘って形成された切り欠きを通して前記上板の内側面および前記側板の内側面に接することを特徴とする請求項4に記載の足場板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019049149A (ja) * 2017-09-11 2019-03-28 Jfe機材フォーミング株式会社 足場板およびその足場板の製造方法

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