JP3166770U - ロングスターター - Google Patents
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Abstract
【課題】在庫コストを抑えた、丈夫で変形し難く、外壁板の取り付け施工の作業が容易で、外壁板を長期間安定した姿勢で確実に取り付けることができるロングスターターにすること。【解決手段】建築物の取付面の前面に装着される面になる垂直板部2と、垂直板部の上縁に沿う上面を前方に折曲させて形成したスペーサー突部3と、垂直板部2の下縁から下方に向かうに従って若干前方に傾斜させて形成した傾斜板部4と、傾斜板部4の下縁から前方に向かうに従って若干上方に傾斜させて形成した支承板部5と、支承板部5の前端縁に沿う個所から斜め上前方に傾斜させて形成した立設板部7とを備えた構成にした。【選択図】図1
Description
本考案は、建築物の外壁になる陶製パネル等からなる最下段の外壁板を、建築物の取付面等の前方に取り付けるためのスターター金具の1種である長尺形状のロングスターターに関する。
最近の一戸建て住宅等の建築物における外壁施工では、陶製パネル等の外壁板を突き合わせる方向に並べて取り付ける施工が行われる。
外壁板の取り付け施工においては、最初に最下段の外壁板が取り付けられ、この外壁板の下端部の取り付けにはスターター金具が用いられる。
外壁板の取り付け施工においては、最初に最下段の外壁板が取り付けられ、この外壁板の下端部の取り付けにはスターター金具が用いられる。
ところで、国内で流通している多くの種類の外壁板は、寸法及び形状が類似するものが少なくない。しかしながら、外壁板を相互に上下に突き合わせる個所の形状及び大きさは、図11(a)〜(d)において例示するように、外壁板メーカーが独自に決めている。また、外壁板メーカーは、自社製外壁板に適合するロングスターターも製造販売している。例えば特許文献1に開示のロングスターターがそうである。
特許文献1に記載の長尺スターター金具(ロングスターター)Aは、同文献第1頁目の要約欄によれば、建築物の土台部に固定される固定板部3と、固定板部3の上端から水平前方に延設した上板部2と、上板部2の前端から垂直下方に延設した前板部1と、固定板部3の下端から水平前方に延設した下板部4と、下板部4の前端から上方斜めに延設した係止部5とを備えており、下板部4は前板部1の下方位置よりも前方に広く延出している。
しかしながら、特許文献1に記載の長尺スターター金具(ロングスターター)Aも、下板部4を下支えするものがないため、外壁板C1による荷重を長期間受け続けて、下板部4が下方に撓むのを防止するため、スターター金具Aを肉厚の厚い金属板を用いて製造しなければならない。このため、スターター金具Aの材料コストが高くつくことが想定される。
図11(a)〜(d)において例示する各社製の外壁板の下縁部30aは、形状及び大きさが類似するものがあるが、細部に違いがあるため、1種類のロングスターターで複数種類の下縁部を的確に適合するものが見受けられない。
ロングスターターは通常、1箱単位で販売されるため、建築業者及び外壁板の取付施工業者は施工後に、残ったロングスターターを在庫することになる。
しかしながら、次の施工でこのロングスターターが用いられるとは限らないため、複数種類のロングスターターを在庫することになる。
ロングスターターには3mにもなる長尺のものがあるため、在庫の際に変形させることがある。
また、幾種類ものロングスターターを在庫すると、外壁板の施工工事現場に違った種類のロングスターターを持って行くおそれもある。
そして、何よりも、行く種類のロングスターターの在庫は、在庫コストが掛かる。
ロングスターターは通常、1箱単位で販売されるため、建築業者及び外壁板の取付施工業者は施工後に、残ったロングスターターを在庫することになる。
しかしながら、次の施工でこのロングスターターが用いられるとは限らないため、複数種類のロングスターターを在庫することになる。
ロングスターターには3mにもなる長尺のものがあるため、在庫の際に変形させることがある。
また、幾種類ものロングスターターを在庫すると、外壁板の施工工事現場に違った種類のロングスターターを持って行くおそれもある。
そして、何よりも、行く種類のロングスターターの在庫は、在庫コストが掛かる。
本考案は、これらの不具合を解消するために提案されたものであり、在庫コスト及び材料コストを抑えた、丈夫で変形し難く、外壁板の取り付け施工の作業が容易で、外壁板を長期間安定した姿勢で確実に取り付けることができるロングスターターを提供することを解決課題とする。
請求項1に係るロングスターターは、
最下段の外壁板を建築物の取付面に取り付けるために用いられる長尺形状のロングスターターであって、
建築物の取付面の前面に接面させてネジ及び/または釘を用いて装着される面になる垂直板部と、
該垂直板部の上縁に沿う上面を前方に折曲させて形成したスペーサー突部と、
前記垂直板部の下縁に沿う個所から下方に向かうに従って若干前方に傾斜させて形成した傾斜板部と、
該傾斜板部の下縁に沿う個所から前方に向かうに従って若干上方に傾斜させて形成した支承板部と、
該支承板部の前端縁に沿う個所から斜め上前方に傾斜させて形成した立設板部とを備える。
最下段の外壁板を建築物の取付面に取り付けるために用いられる長尺形状のロングスターターであって、
建築物の取付面の前面に接面させてネジ及び/または釘を用いて装着される面になる垂直板部と、
該垂直板部の上縁に沿う上面を前方に折曲させて形成したスペーサー突部と、
前記垂直板部の下縁に沿う個所から下方に向かうに従って若干前方に傾斜させて形成した傾斜板部と、
該傾斜板部の下縁に沿う個所から前方に向かうに従って若干上方に傾斜させて形成した支承板部と、
該支承板部の前端縁に沿う個所から斜め上前方に傾斜させて形成した立設板部とを備える。
このロングスターターは、水平に向け、前記垂直板の背面を建築物の取付面に重ね合わせた状態で、木ねじ及び/または釘を用いて建築物の取付面に取り付けられる。この取付面は、下地材、縦胴縁、壁下地、コンクリート壁等の前面を指し、水切り金具、防水シートを介在させたものを含む。
本考案のロングスターターを用いた最下段の外壁板を取り付ける施工では、外壁板の下縁部に沿って形成されている溝内に前記立設板部を突入させ、外壁板の背面を前記スペーサー突部の前端に当接させる方法で行なう。
本考案のロングスターターを用いた最下段の外壁板を取り付ける施工では、外壁板の下縁部に沿って形成されている溝内に前記立設板部を突入させ、外壁板の背面を前記スペーサー突部の前端に当接させる方法で行なう。
このロングスターターを用いた外壁板の取付構造によると、外壁板の荷重は、立設板部を介して又は立設板部とともに或いは直接に支承板部に作用する。
このため、支承板部には下方に押し曲げる方向の力が作用するが、前記支承板部が前方に向かうに従って若干上方に傾斜しているため、支承板部は前下がりの姿勢にまで変形しない。
このため、支承板部には下方に押し曲げる方向の力が作用するが、前記支承板部が前方に向かうに従って若干上方に傾斜しているため、支承板部は前下がりの姿勢にまで変形しない。
本考案のロングスターターの上部には前方に向けたスペーサー突部を有し、下部には前方に向けた支承板部とその前方の立設板部を有する。
このため、外壁板の下部の背面をスペーサー突部の前端に当接させ、外壁板の下縁部を前記取付面から前方に位置させた取り付けが行える。即ち、外壁板は建築物の取付面から前方に離した位置に取り付けられる。
このため、外壁板の下部の背面をスペーサー突部の前端に当接させ、外壁板の下縁部を前記取付面から前方に位置させた取り付けが行える。即ち、外壁板は建築物の取付面から前方に離した位置に取り付けられる。
請求項2に係るロングスターターは、さらに、前記立設板部の前端縁に沿った個所からさらに該立設板部の前面に接面する位置まで折曲させた折返し板部が形成されている。
この折返し板部は、前記立設板部の曲げ及び反りに対する補強を行なうだけでなく、該立設板部の上端縁部に折曲による丸みを形成する。
この丸みは、該立設板部の上端縁部を外壁板の下縁部に形成されている溝内の壁面及び上端底面に接触させた際の傷付きを防止する機能を持つ。
この丸みは、該立設板部の上端縁部を外壁板の下縁部に形成されている溝内の壁面及び上端底面に接触させた際の傷付きを防止する機能を持つ。
前記立設板部の前面にこの折返し板部が重なって位置すると、前記立設板部の前端部が前記溝内の背面壁に若干届かない形状及び寸法の外壁板でも、折返し板部の上端前縁部に沿った個所を前記背面壁に当接させた外壁板の取付構造になる。
請求項3に係るロングスターターは、上記いずれかの構成において、さらに、前記スペーサー突部は、途中高さの面が前方に膨出させた折曲構造を有する。
前記スペーサー突部の途中高さの面を前方に膨出させた折曲構造は、外壁板下部の背面に傷付きを防止し、長尺なロングスターターの反りを抑える補強がされる。
請求項4に係るロングスターターは、上記いずれかの構成において、さらに前記傾斜板部の上下高さと、前記支承板部の前端個所から前記取付面に至る間隔との比が、1:2〜3.5とされている。
外壁板の荷重は、立設板部を介して又は立設板部とともに或いは直接に支承板部に加わって、支承板部を下方に押し曲げる方向に作用するが、前記傾斜板部の上下高さが、前記支承板部の前端個所から前記取付面に至る間隔よりも、2〜3.5倍あると、支承板部を下方に押し曲げる力は傾斜板部を後方に反らせる方向に大きく分散される。
しかしながら、外壁板は前記スペーサー突部により後方に向けた移動が抑えられているため、前記傾斜板部の後方に向けた反りは殆ど生じない。
このため、外壁板の荷重が加わることによる前記支承板部と前記傾斜板部の形状変化は極めて少ない。
しかしながら、外壁板は前記スペーサー突部により後方に向けた移動が抑えられているため、前記傾斜板部の後方に向けた反りは殆ど生じない。
このため、外壁板の荷重が加わることによる前記支承板部と前記傾斜板部の形状変化は極めて少ない。
請求項1に係るロングスターターによれば、前方に向けたスペーサー突部と、前方に向けた支承板部と、その前方の立設板部を設けた構造とした結果、外壁板と建築物の取付面との間に隙間を設けた、通気性に優れ、結露及びカビが発生し難い、外壁板の取付構造になる。
また、このロングスターターによれば、前記傾斜板部を下方に向かうに従って若干前方に傾斜させ、前記支承板部を前方に向かうに従って若干上方に傾斜させた構造とした結果、外壁板の荷重が前記支承板部に作用しても、支承板部を前下がりの姿勢にまで変形させることがない。
このため、外壁板の前方に向けた位置ずれが格段に抑えられ、外壁板が前方から滑り落ちる危険性が防止される。この結果、外壁板を安定した姿勢で取り付けることが出来、外壁板の取り付け強度を良好である。
また、このロングスターターによれば、前記傾斜板部を下方に向かうに従って若干前方に傾斜させ、前記支承板部を前方に向かうに従って若干上方に傾斜させた構造とした結果、外壁板の荷重が前記支承板部に作用しても、支承板部を前下がりの姿勢にまで変形させることがない。
このため、外壁板の前方に向けた位置ずれが格段に抑えられ、外壁板が前方から滑り落ちる危険性が防止される。この結果、外壁板を安定した姿勢で取り付けることが出来、外壁板の取り付け強度を良好である。
請求項2に係るロングスターターによれば、前記立設板部の前端縁に沿った個所からさらに該立設板部の前面に接面する位置まで折返し板部を折曲形成した構造とした結果、立設板部の曲げ及び反りに対する強度が補強される。
とくに、長尺なロングスターターは成形や取扱いにより反りが発生し易いが、前記折返し板部による補強は前記立設板部の補強だけでなく、ロングスターター全体の補強にもなる。
また、前記立設板部の上端縁部を折曲させて折返し板部を形成した結果、前記立設板部の前端部が前記溝内の背面壁に若干届かない形状及び寸法の外壁板でも、折返し板部の上端前縁部に沿った個所を前記背面壁に当接させた取り付けが行える。
また、立設板部の上端縁部に沿った個所に丸みを形成した結果、立設板部の上端縁部を外壁板の下縁部に形成されている溝内の壁面及び上端底面に接触させた際の傷付きが防止される。
とくに、長尺なロングスターターは成形や取扱いにより反りが発生し易いが、前記折返し板部による補強は前記立設板部の補強だけでなく、ロングスターター全体の補強にもなる。
また、前記立設板部の上端縁部を折曲させて折返し板部を形成した結果、前記立設板部の前端部が前記溝内の背面壁に若干届かない形状及び寸法の外壁板でも、折返し板部の上端前縁部に沿った個所を前記背面壁に当接させた取り付けが行える。
また、立設板部の上端縁部に沿った個所に丸みを形成した結果、立設板部の上端縁部を外壁板の下縁部に形成されている溝内の壁面及び上端底面に接触させた際の傷付きが防止される。
請求項3に係るロングスターターによれば、前記スペーサー突部の途中高さの面を前方に膨出させた折曲構造とした結果、外壁板下部の背面の傷付きが防止され、長尺なロングスターターの反りを一層抑えた補強がされる。
請求項4に係るロングスターターによれば、前記傾斜板部の上下長さと、前記支承板部の前端個所から前記取付面に至る間隔との比を、1:2〜2.5とした結果、支承板部を下方に押し曲げる力を傾斜板部を後方に反らせる方向に大きく分散させた、支承板部と前記傾斜板部の形状変化が極めて少ないロングスターターになる。
本考案を実施するための形態は次の実施例により一層明確に理解されるであろう。
図1〜図3は本考案第1実施形態に係るロングスターター1Aを示している。
このロングスターター1Aは、建築物の取付面の前面に接面した状態でネジ及び/または釘を用いて装着される面になる垂直板部2と、垂直板部2の上縁に沿う上面を前方に折曲させて形成したスペーサー突部3と、垂直板部2の下縁に沿う個所から前下方に向けて若干傾斜させて形成した傾斜板部4と、傾斜板部4の下縁に沿う個所から前方に向かうに従って若干上方に傾斜させて形成した支承板部5と、支承板部5の前端縁に沿う個所から斜め上前方に傾斜させて形成した立設板部7と、立設板部7の前端縁に沿う個所から立設板部7の前面に接面する位置まで折曲させて形成した折返し板部8とを具備する。立設板部7と折返し板部8とを合わせたものを係止部6と称することにする。
このロングスターター1Aは、建築物の取付面の前面に接面した状態でネジ及び/または釘を用いて装着される面になる垂直板部2と、垂直板部2の上縁に沿う上面を前方に折曲させて形成したスペーサー突部3と、垂直板部2の下縁に沿う個所から前下方に向けて若干傾斜させて形成した傾斜板部4と、傾斜板部4の下縁に沿う個所から前方に向かうに従って若干上方に傾斜させて形成した支承板部5と、支承板部5の前端縁に沿う個所から斜め上前方に傾斜させて形成した立設板部7と、立設板部7の前端縁に沿う個所から立設板部7の前面に接面する位置まで折曲させて形成した折返し板部8とを具備する。立設板部7と折返し板部8とを合わせたものを係止部6と称することにする。
考案者が試作したロングスターター1Aは、0.6〜0.8mmの鉄製薄板を材料とするプレス成形品である。以下に述べる各寸法は、最適とされるものであるが、本考案の権利範囲を限定するものではない。
このロングスターター1Aは、図1及び図2に示す横方向の全長L1は3030mm±2.00mm、全体高さH1は42.35mm±0.5mm、スペーサー突部3の高さH2は8.02mm±0.3mm、垂直板部2の高さH3は10.30mm、傾斜板部4の高さH4は24.02mm±0.5mm、支承部5の下端部から係止部6の上端までの高さH5は5mm±0.3mmである。
このロングスターター1Aは、図1及び図2に示す横方向の全長L1は3030mm±2.00mm、全体高さH1は42.35mm±0.5mm、スペーサー突部3の高さH2は8.02mm±0.3mm、垂直板部2の高さH3は10.30mm、傾斜板部4の高さH4は24.02mm±0.5mm、支承部5の下端部から係止部6の上端までの高さH5は5mm±0.3mmである。
図4(a)に示すように、スペーサー板部3は、側面視においてその途中高さの個所が前方に突出する方向に略く字形状に折曲されて形成されており、この突出量S1は5.3mm±0.3mm、スペーサー板部3の折曲角θ1は60°±0.5°である。
傾斜板部の傾斜角θ2は11°、支承板部5の水平方向に対する傾斜角θ3は10°、立設板部7と折返し板部8とを合わせた係止部6の傾斜角θ4は25°である。
支承板部5の前後方向の長さS2は5mm±0.2mm、支承板部5の前端個所から垂直板部2の背面と面が揃う位置になる取付面21に至る間隔S3は10.08mm±0.2mmである。
このため、この間隔S3と、傾斜板部4の高さH4との比は、10.08mm±0.2mm:24.02mm±0.5mm、即ち、約1:2.4である。
図4(b)に示す立設部7の上下長さS4は3.8mm±0.3mm、折返し部8の上下長さS5は2.5mm±0.3mmである。
傾斜板部の傾斜角θ2は11°、支承板部5の水平方向に対する傾斜角θ3は10°、立設板部7と折返し板部8とを合わせた係止部6の傾斜角θ4は25°である。
支承板部5の前後方向の長さS2は5mm±0.2mm、支承板部5の前端個所から垂直板部2の背面と面が揃う位置になる取付面21に至る間隔S3は10.08mm±0.2mmである。
このため、この間隔S3と、傾斜板部4の高さH4との比は、10.08mm±0.2mm:24.02mm±0.5mm、即ち、約1:2.4である。
図4(b)に示す立設部7の上下長さS4は3.8mm±0.3mm、折返し部8の上下長さS5は2.5mm±0.3mmである。
図5に示すように、ロングスターター1Aは、建築施工において、水平姿勢に向けた姿勢で、垂直板部2の背面を建築物の下地材20等の表面である取付面21の下部に、木ねじ15、釘16を用いて装着される。
この取り付けの後、最下段の外壁板30の下縁部30bに沿って形成されている溝30d内に向けて、傾斜板部4と折返し部8とを重ねた係止部6を突入させて、外壁板30の下部背面をスペーサー突部3の前端に当接させる。
外壁板30の下縁部30bは、溝30d及び溝30d後方の低段部30cを指す。この後、留付け金具40を用いて外壁板30の上端部を取付面21に装着する。
このようにして外壁板30を取付面21に装着すると、外壁板30の荷重は、傾斜板部4と支承板部5を押し下げる方向に作用するが、下縁部3bの形状次第では、外壁板30の荷重は傾斜板部4と支承板部5のいずれか一方に作用することもある。
いずれにせよ、外壁板30の荷重は支承板部5に直接又は傾斜板部4を介して加わるが、支承板部5は前上がりに傾斜しているため、外壁板30の下部が前方に位置ずれする水平の向きまで変形することはない。
この取り付けの後、最下段の外壁板30の下縁部30bに沿って形成されている溝30d内に向けて、傾斜板部4と折返し部8とを重ねた係止部6を突入させて、外壁板30の下部背面をスペーサー突部3の前端に当接させる。
外壁板30の下縁部30bは、溝30d及び溝30d後方の低段部30cを指す。この後、留付け金具40を用いて外壁板30の上端部を取付面21に装着する。
このようにして外壁板30を取付面21に装着すると、外壁板30の荷重は、傾斜板部4と支承板部5を押し下げる方向に作用するが、下縁部3bの形状次第では、外壁板30の荷重は傾斜板部4と支承板部5のいずれか一方に作用することもある。
いずれにせよ、外壁板30の荷重は支承板部5に直接又は傾斜板部4を介して加わるが、支承板部5は前上がりに傾斜しているため、外壁板30の下部が前方に位置ずれする水平の向きまで変形することはない。
図6(a)〜(e)は、本考案第1実施形態のロングスターター1Aを用いて、下縁部30bの形状及び大きさが若干異なる各種外壁板31〜35の下部を支持係合させた状態を側面断面図で示している。
図6(a)に示す外壁板31は、溝30dの深さが浅いため、外壁板31の下部は、溝30d内の前後の面に係止部6の上端近傍面が当接し、外壁板31の低段部の下面が支承板部4の上方に位置した留付け構造が示されている。
図6(b)に示す外壁板32は、溝30dの深さが中程度であるため、外壁板31の下部は、溝30d内の後方に向けた面に係止部6の上端前面が当接し、外壁板32の低段部の下面が支承板部4の上方に載った留付け構造が示されている。
図6(c)に示す外壁板33は、低段部30cの前後方向の厚さが比較的短いため、外壁板33の下部は、溝30d内の後方に向けた面に係止部6の上端前面が当接し、外壁板33の低段部の下面が支承板部4の上方に載った留付け構造になる。
図6(d)に示す外壁板34の場合も同様である。
図6(e)に示す外壁板35は、溝30dの前後幅が比較的広いため、外壁板35の下部は、溝30d内の前方に向けた面に係止部6の上端近傍の後部面(立設板部7の後部面)が当接し、外壁板35の低段部の下面が支承板部4の上方に載った留付け構造になっている。
図6(a)に示す外壁板31は、溝30dの深さが浅いため、外壁板31の下部は、溝30d内の前後の面に係止部6の上端近傍面が当接し、外壁板31の低段部の下面が支承板部4の上方に位置した留付け構造が示されている。
図6(b)に示す外壁板32は、溝30dの深さが中程度であるため、外壁板31の下部は、溝30d内の後方に向けた面に係止部6の上端前面が当接し、外壁板32の低段部の下面が支承板部4の上方に載った留付け構造が示されている。
図6(c)に示す外壁板33は、低段部30cの前後方向の厚さが比較的短いため、外壁板33の下部は、溝30d内の後方に向けた面に係止部6の上端前面が当接し、外壁板33の低段部の下面が支承板部4の上方に載った留付け構造になる。
図6(d)に示す外壁板34の場合も同様である。
図6(e)に示す外壁板35は、溝30dの前後幅が比較的広いため、外壁板35の下部は、溝30d内の前方に向けた面に係止部6の上端近傍の後部面(立設板部7の後部面)が当接し、外壁板35の低段部の下面が支承板部4の上方に載った留付け構造になっている。
図6の各図には示されていないが、外壁板31〜35の背面が図5に示すようにスペーサー突部3に当接しているため、外壁板31〜35は後方に位置ずれすることは殆どない。
図6(a)に示す外壁板31の前方に向けた位置ずれは、係止部6の上端前面が溝30d内の後方に向けた面に当接しているため、殆ど生じない。
図6(b)〜(e)に示す外壁板32〜35の前方に向けた位置ずれは、いずれも、前上がりに傾斜した支承板部5の上に低段部30cの縁部が乗った状態にあるため、殆ど生じない。
図6(a)に示す外壁板31の前方に向けた位置ずれは、係止部6の上端前面が溝30d内の後方に向けた面に当接しているため、殆ど生じない。
図6(b)〜(e)に示す外壁板32〜35の前方に向けた位置ずれは、いずれも、前上がりに傾斜した支承板部5の上に低段部30cの縁部が乗った状態にあるため、殆ど生じない。
図7に示すように、本考案実施形態のロングスターター1Aは、建築物の取付面にネジ及び/または釘を用いて取り付けるための孔9が横方向に等間隔毎に設けられているため、下地材20である縦胴縁の横並びの間隔に違いがあっても、ロングスターター1Aの取り付けに支障はない。
図8及び図9(a)は本考案第2実施形態に係るロングスターター1Bを示している。この実施形態のロングスターター1Bも、前述した第1実施形態のロングスターターと同じ構造を持つ各部を備える。このため同じ構造を持つ個所には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
この実施形態のロングスターター1Bにおける各部の寸法は、図8及び図9(a)(b)に示されている。
この実施形態のロングスターター1Bにおいては、支承板部5の前端個所から垂直板部2の背面と面が揃う位置になる取付面21に至る間隔S3は7.23mm±0.2mmであり、傾斜板部4の高さH4は22.22mm±0.5mmである。このため、この間隔S3と、傾斜板部4の高さH4との比は、約1:3である。
この実施形態のロングスターター1Bにおける各部の寸法は、図8及び図9(a)(b)に示されている。
この実施形態のロングスターター1Bにおいては、支承板部5の前端個所から垂直板部2の背面と面が揃う位置になる取付面21に至る間隔S3は7.23mm±0.2mmであり、傾斜板部4の高さH4は22.22mm±0.5mmである。このため、この間隔S3と、傾斜板部4の高さH4との比は、約1:3である。
この実施形態のロングスターター1Bの場合も、図10(a)に示すように、外壁板31の前方に向けた位置ずれは、係止部6の上端前面が溝30d内の後方に向けた面に当接しているため、殆ど生じない。
また、図10(b)〜(e)に示す外壁板32〜35の前方に向けた位置ずれは、いずれも、前上がりに傾斜した支承板部5の上に低段部30cの縁部が乗った状態にあるため、殆ど生じない。
また、図10(b)〜(e)に示す外壁板32〜35の前方に向けた位置ずれは、いずれも、前上がりに傾斜した支承板部5の上に低段部30cの縁部が乗った状態にあるため、殆ど生じない。
本考案に係るロングスターターは、外壁板の取り付け施工の分野において利用可能性がある。
1A 本考案第1実施形態のロングスターター
2 垂直板部
3 スペーサー突部
4 傾斜板部
5 支承板部
6 係止部
7 立設板部
8 折返し板部
2 垂直板部
3 スペーサー突部
4 傾斜板部
5 支承板部
6 係止部
7 立設板部
8 折返し板部
Claims (4)
- 最下段の外壁板を建築物の取付面に取り付けるために用いられる長尺形状のロングスターターであって、
建築物の取付面の前面に接面させてネジ及び/または釘を用いて装着される面になる垂直板部と、
該垂直板部の上縁に沿う上面を前方に折曲させて形成したスペーサー突部と、
前記垂直板部の下縁に沿う個所から下方に向かうに従って若干前方に傾斜させて形成した傾斜板部と、
該傾斜板部の下縁に沿う個所から前方に向かうに従って若干上方に傾斜させて形成した支承板部と、
該支承板部の前端縁に沿う個所から斜め上前方に傾斜させて形成した立設板部とを備えていることを特徴とするロングスターター。 - 前記立設板部の前端縁に沿った個所からさらに該立設板部の前面に接面する位置まで折曲させた折返し板部が形成されている、請求項1に記載のロングスターター。
- 前記スペーサー突部は、途中高さの面を前方に膨出させた折曲構造を有する請求項1又は2に記載のロングスターター。
- 前記傾斜板部の上下高さと、前記支承板部の前端個所から前記取付面に至る間隔との比が、1:2〜3.5である、請求項1乃至3のいずれかの項に記載のロングスターター。
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JP2019148123A (ja) * | 2018-02-27 | 2019-09-05 | ケイミュー株式会社 | 壁板施工構造及びこれに用いられるスタータ補助部材 |
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2010
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