JP3161057U - 外壁板の留め付け金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】多数のメーカに適合し、また適用可能な種類と場所にも汎用性があり、作業性が良好な外壁板の留め金具を提供する。【解決手段】取付け部10と、左右の側壁状の支持部20L,20Rと、水平部30と、その外側に形成された外斜め上方への屈曲部31L,31Rと、同じく下方への屈曲部32とを有し、支持部の上方には誘導部が形成され、水平部の下側面は支持部の下端に近く、下方への屈曲部は水平部の先端側の一部を90度折り曲げて形成され、その下地側面は支持部の垂直壁の外側端から7.9mmにあり、下端は水平部の上側面から7.2mmにあり、外斜め上方への屈曲部は、水平部の先端側の一部を外斜め上方に68度折り曲げて形成され、その外側端は下方への屈曲部より外側へ出ず、全体は直交配置も可能な幅とする。【選択図】図1

Description

本考案は外壁材を取付ける際に用いる留め付け金具に関し、特に形状と寸法を工夫して多くのメーカ規格、多様な場所に適用可能、かつ作業性に優れる留め付け金具に関する。
外観の審美性を大きく改善し、その他断熱性や耐久性をも向上させる目的で、建築物の外表面には外壁板(外装材)が取付けられることが多い。その取付けは、長方形の薄板状の外壁板の上下の端部を、留め付け金具(通気留付金具、金具)を用いて下地材(建物の躯体の外表面壁材等)へ固定することがなされる。この際、しっかりした固定がなされること、上下の相互に隣り合う外壁板の外表面が面一と成ること、作業性の向上等の見地より、外壁板の上下の端面には段や切欠きが形成され、留め付け金具の構造(含む、寸法)、形状は、それらに適合したものされている。
具体的には、下地材に取付けられた状態の留め金具の平面形は略長方形であり、その上下方向の中央に外部側に突出する水平部が形成され、水平部の先端側の左右両側(あるいは中央部)は下側あるいは斜め下側に屈曲され、同じく中央部(あるいは左右両側)は上側あるいは斜め上側に屈曲された構造、形状である。これにより、水平部で上方の外壁板の荷重を受持ち、左右両側と中央部の屈曲は各々上方、あるいは下方の外壁板の段や切欠きに嵌め込まれてそれらを固定する様になされている(特許文献1の図1、同2の図1)。
ただし、外壁板はユーザの多様な趣味に合わせる必要があること、まだまだ発展段階であることなどの為、多種多様である。このため、外壁板の端面の取付けのための構造、形状について全国的に統一された規格はなく、各メーカは細部が異なる独自の規格を用いているのが実情である。当然、留め付け金具についても、各メーカは細部が異なる独自の規格を用いている(非特許文献1から同4)。
その対策として、建物の平面部の外壁板に通常用いられる留め付け金具については、複数のメーカの外壁材に適用できる構造、形状の留め金具についての実用新案登録が幾つかなされている(特許文献1、同2)。
なお、留め金具の下地材への固定にはボルトや釘等が用いられたり、その他種々の工事もなされたりもするが、周知技術であるため、これらについての説明は省略する。
実用新案登録第3125473号 実用新案登録第3153299号
クボタ松下電工株式会社の一般地域用の「外壁材」のカタログ、2008年12月発行 ニチハ株式会社の「外装建材フルラインナップカタログ」、2009年7月発行 旭トステム株式会社のカタログ「AT−WALL」、2009年3月1日発行 神島化学工業株式会社のカタログ「EXTERIOR & INTERIOR」、2009年12月発行
しかしながら、前記の考案に係る留め金具等は何れも、多数ある外壁板のメーカのうちの2社の規格に適合しているだけであり、汎用性が不充分である。
3社以上の規格に適合した留め金具も発表されている様であるが、それでも充分とは言い難い。
このため、現実問題として外壁板の取付け工事の作業者は、施行する外壁板のメーカ毎に適合した留め金具を予め手配し、保管しておく必要がある。このため、在庫負担が、具体的には手間と経費が増大する。
さらに、外壁板の取付けは建物の所在地にてなされるため、作業者はその外壁板に適合した留め金具を作業現場に持参する必要があるが、何れの規格の留め金具も細部は相違するものの、大まかな構造、形状、寸法、その他材料や製造方法等は略同じであり誤認し易い。そのため、誤って他のメーカの規格の物を持参したりすることが無いよう出発時に充分な注意を払う必要があり、この面からも在庫負担が大きくなる。
さらに、実際の建物への外壁板の取付けにおいては、建物の角部では断面が「<(2辺のなす角度は90度)」状の細長い板外壁板が用いられるため専用の留め金具が必要であったり、最下部になる外壁板の下端は専用の留め金具が用いられたりするだけでなく、それらの留め金具についても各メーカ規格があるため、外壁板の取付け作業者の負担はさらに大きくなる。
また、実際の建物への外壁板の取付けは現場でなされるため、留め金具は可能な限り作業性を考慮した構造、形状であるのが好ましいが、現在用いられている留め金具は、下地材への固定、外壁板の装着等は、必ずしも充分であるとは言い難い。
このため、単に多数のメーカ規格に適合するだけでなく、適用可能な外壁板の種類や場所についても汎用性があり、その上従来以上に作業性が良好である留め金具の開発が望まれていた。
本出願人は、以上の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、留め金具の水平部、水平部の先端側の左右や中央の屈曲箇所の形状や寸法、下地材に固定される取付け部からの水平部の立上がり位置、基部の左右の支持部の形状等に工夫を凝らすことにより本考案を完成させるに至ったものである。以下、各請求項の内容を説明する。
請求項1に記載の考案は、
下地材への取付け部と、取付け部の左右に形成された側壁状の支持部と、取付け部の下端かつ左右の支持部の間に形成された水平部と、水平部の外側の中央または左右両側に形成された外斜め上方への屈曲部と、水平部の外側の左右両側または中央に形成された下方への屈曲部とを有し、
側壁状の支持部は、その上方の頂点部から外側端の垂直方向への移行が曲面状または傾斜線状になされることにより誘導部を形成し、
水平部は、その下側面が左右の支持部の下端から14.5mm以下の位置にあり、
下方への屈曲部は、水平部の先端側の左右両側部または中央部が下方に90度折り曲げられることにより形成され、その下地側面は支持部の垂直方向をなす箇所の外側端から6.85〜6.95mmの位置にあり、外側面は支持部の垂直方向をなす箇所の外側端から7.85〜7.95mmの位置にあり、またその下端は水平部の上側面から7.13〜7.27mmの位置にあり、
外斜め上方への屈曲部は、水平部の先端側の中央部または左右両側部が、支持部の垂直方向をなす箇所の外側端から4.0〜4.08mmの位置から外斜め上方に68度折り曲げられることにより形成され、折り曲げられた箇所の最上部は支持部の垂直方向をなす箇所の外側端から6.65〜6.75mmの位置に在り、折り曲げ箇所の上面の長さは7.06〜7.2mmかつ当該屈曲部の最外側端は下方への屈曲部の外側面より出ず、
さらに水平方向の最大幅は、角部用の90度直交する外面を有する、そして内側の1辺の長さが70mm以上の外壁板を2個の留め金具で90度交差して配置して留めることが可能であることを特徴とする外壁板の留め付け金具である。
本請求項の考案においては、各部の寸法を含む構造、形状が適切であるため、ただ1種の止め金具で各メーカ規格の外壁板を取付けることが可能となるだけでなく、一番下の外壁板の取付け、建物の角部の外壁板の取付けも可能となる。このため、外壁板の取付け工事の作業者の留め金具の手配し、保管、作業現場への持参等の手間、経費、精神的負担等が軽減される。
なお、「水平方向の最大幅は、角部用の90度直交する外面を有する、そして下地材側の(内側の)1辺の長さが70mmの外壁板を2個の留め金具で90度交差して配置して留めることが可能である」ためには、全体の幅が58mm以下であるのが好ましい。
またこのため、止め金具の全体の幅の如何によっては、側壁状の支持部の上方の頂点部の水平部分は必ずしも必要でなく、いきなり外側端の垂直方向への移行が曲面状あるいは傾斜線状になされても良い。
さらに、請求項に記載する寸法の要件を充たす限り、実際の建築物に用いられている外壁板の2面の交差角は90度でなくても良い。
また、請求項に記載してある寸法はあくまでも多数のメーカの外壁板に適合して固定可能とするためであり、固定に無関係な箇所の位置、形状、寸法等は名称、実施例等に限定(拘束)されないのはもちろんである。例えば、水平部の下地材への取付け部近くは、強度を確保するため凹凸が形成されている等である。
また、製造方法は不問である。このため、折り曲げ部や水平部支持機構は、溶接で板片を付けて形成されていても良い。
同じく、材料も不問である。
同じく、水平部に細長い薄板を乗せたり、アラルダイト等の硬化性の樹脂(あるいは接着剤)層を形成したりして、これらを介して上方に在る外壁板の下端を支える様にしても良い。即ち、請求項に記載されている構成を具備する限り、汎用的な補助材を用いて外壁板の固定、支持をより強固に行うようにしていても良い。
また、同様の手段で下方への屈曲部や外斜め上方への屈曲部の多少の寸法、形状の変更を実質的に可能とし、将来のメーカ規格の変更や、特殊なメーカの規格に対しても柔軟に対処しても良い。
また、規格が相違する外国のメーカの製品に適合させる等のため、前記寸法を充たす留め金具や外壁板の細部を現場加工で0.05mm程度削ったり、僅かに屈曲を変更したり、変形させて用いても良い。なお、0.05mm程度の寸法の相違であれば、現場における補償、適合工事が可能である。
請求項2に記載の考案は、
下地材への取付け部と、取付け部の左右に形成された側壁状の支持部と、取付け部の下端かつ左右の支持部の間に形成された水平部と、水平部の外側の中央または左右両側に形成された外斜め上方への屈曲部と、水平部の外側の左右両側または中央に形成された下方への屈曲部とを有し、
側壁状の支持部は、その上方の頂点部から外側端の垂直方向への移行が曲面状または傾斜線状になされることにより誘導部を形成し、
水平部は、その下側面が左右の支持部の下端から15.0mm以下の位置にあり、
下方への屈曲部は、水平部の先端側の左右両側部または中央部等の一部が下方に90度折り曲げられることにより形成され、その下地側面は支持部の垂直方向をなす箇所の外側端から6.8〜7.0mmの位置にあり、外側面は支持部の垂直方向をなす箇所の外側端から7.8〜8.0mmの位置にあり、またその下端は水平部の上側面から7.10〜7.3mmの位置にあり、
外斜め上方への屈曲部は、水平部の先端側の中央部または左右両側部等の一部が、支持部の垂直方向をなす箇所の外側端から3.95〜4.13mmの位置から外斜め上方に68度程度折り曲げられることにより形成され、折り曲げられた箇所の最上部は支持部の垂直方向をなす箇所の外側端から6.6〜6.8mmの位置に在り、折り曲げ箇所の上面の長さは7.1〜7.24mmかつ当該屈曲部の最外側端は下方への屈曲部の外側面より出ず、
さらに水平方向の最大幅は、角部用の90度直交する外面を有する、そして内側の1辺の長さが70mm以上の外壁板を2個の留め金具で90度交差して配置して留めることが可能であることを特徴とする外壁板の留め付け金具である。
本請求項の考案は、数値の許容範囲が広く成るため、製造が容易となる。なお、前記の如く0.05mm程度の切削や変形は、現場においても極めて容易である
また、外斜め上方への屈曲部の外斜め上方への折り曲げ角度を「68度程度」としているのは、他の寸法との都合で68度から僅かに相違することもあり得る(権利範囲に含まれる)ことを考慮したものである。
請求項3に記載の考案は
側壁状の支持部の上端部の長さは5.388mm未満であり、
上端部を除く上方の外側端が各々左右に折り曲げられて、取付けのために上方から下ろされる外壁板の幅広の誘導部を形成していることを特徴とする外壁板の留め付け金具である。
本請求項の考案では、側壁状の支持部の上端部の長さは5.388mm未満であるため、取付けのために上方から下ろされる外壁板の下端、特に内側下端が留め金具に引っかかることがない。
また、左右に形成された側壁状の支持部の外側端が、各々左右に折り曲げられて、板圧より幅広となる誘導部を形成しているため、取付けのために上方から下ろされる外壁板の下端が損傷する危険性が無くなる。
なお、「幅広」とは、5mm程度が好ましいが、前記の条件で角用の外装板を取付け可能であれば、この値に限定されない。
また、「左右に折り曲げられて」とは、折り曲げられた形状であってという趣旨であり、ロウ付け等の他の加工方法であっても本請求項に含まれる。
請求項4に記載の考案は、
釘穴は、取付け部の上辺から14mm以上下方の位置に形成され、
中心のねじ穴は、左右の支持部の側壁部の左右の上下端を結ぶ略長方形の対角線の中心から3mm以内の位置に在ることを特徴とする外壁板の留め付け金具である。
本請求項の考案では、釘穴の位置が取付け部の上辺から14.5mm以上は慣れているため、作業の最中に何らかの理由で上方に突き上げ力が作用したりしても、留め金具が剥がれ難くなる。
また、中央のねじ穴の位置は、留め金具と下地材の接触面の中心あるいはその近くに在るため、ねじのねじ込みが容易となり、たねじ込み後の安定性も増加する。
請求項5に記載の考案は、
左右の側壁状の支持部の水平部の下方に位置する箇所の一部を、加工により内側へ凸出させ、水平部の下面を左右両側から支持する水平部支持機構が形成されていることを特徴とする外壁板の留め付け金具である。
本請求項の考案では、水平部支持機構の形成が容易となる。
本考案の留め金具は、ただ1種類で数多くのメーカの、それも多くの箇所の外壁板の取付けに用いることができるため、外壁板の取付け工事の作業者は外壁板のメーカ毎に、さらには取付け箇所毎に適合した留め金具を手配し、保管しておく必要がなくなるため、そのための手間と経費が無くなる。また、作業現場に誤ったメーカ規格の留め金具を持参する危険性が無くなるため、この面からも管理等に要する負担が小さくなる。
本考案の第1実施の形態の留め金具の形状を示す図である。 同じく、その水平部外側付近の寸法を示す図である。 同じく、各外壁板のメーカの製品を固定している様子を示す図である。 同じく、最下部の外壁板を取付けている様子を示す図である。 同じく、角部用の外壁板を取付けている様子を示す図である。 本考案の第2の実施の形態の留め金具の3面図である。
以下、本考案をその最良の実施の形態に基づいて説明する。なお、本考案は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、請求項に記載している要件およびそれと均等の範囲内は全て権利範囲に含まれるのはもちろんである。
(第1の実施の形態)
図1に、本考案の第1の実施の形態の留め金具の外形の寸法と形状を、図2に要部の寸法を示す。両方の図において、10は取付け部であり、11はその基板部であり、12はその釘穴部であり、18は釘穴であり、19はねじ穴である。20Lと20Rは各々左右の支持部であり、21Lと21Rは各々それらの頂点部であり、22Lと22Rは各々それらの誘導部であり、23Lと23Rは各々それらの側壁部である。30は水平部であり、31Lと31Rは外斜め上方への屈曲部であり、32は下方への屈曲部である。
図1の(1)は、この留め金具を建物の外壁の下地材に取付けた状態を、下地材に直交する外側(前)方向から見た図である。(2)図は、同じく右側面から見た図であり、左側面から見ても同様である。(3)は、同じく上方から下方を見た図である。但し、自明かつ煩雑となるため、取付け用のねじや釘、建物の下地材等は描いていない。
本実施の形態の留め金具の製造は、金属薄板のプレス、切断、折り曲げを主としてなされる。具体的には、厚さ1.0mm程度の金属薄板、例えば亜鉛鋼板を、最初はプレスと切断により所定の形状の薄板片とし、次にこの薄板片を折り曲げ加工する。具体的には、取付け部10(基板部11)の左右両側を前方へ90度折り曲げて左右の支持部20R、20Lを形成し、取付け部10の下方を左右の支持部20R、20Lと同じく外側(前)方向に90度折り曲げて水平部30を形成し、さらにその先端の左右両側を外斜め上方に折り曲げて外斜め上方への屈曲部31L、31Rを形成し、同じく中央部を下方に90度折り曲げて下方への屈曲部32を形成する。なお、左右両側が下方への屈曲部に、中央部が外斜め上方への屈曲部と成るように折り曲げても良いのはもちろんである。
図1に示す様に、この留め金具の幅(水平方向)は58mmであり、高さ(上下方向)は53.8mmであり、厚さ(前後方向)は22.7mmである。
また、3個の釘穴18は取付け部10の上辺から14.5mm下方にある。このため、作業の最中に何らかの理由で上方に突き上げ力が作用したりしても、留め金具が剥がれ難くなる。
また、図1の(1)にて容易に判る様に、左右の支持部20R、20Lの側壁部23L、23Rの左右の上下端を結ぶ線、即ち留め金具の下地材との接触箇所の凸部を結ぶ線は略長方形をなし、さらに3個のねじ穴19のうち中央の1個は、その長方形の対角線の中心位置0に近い(3mm以内の位置)に在る。これにより、真ん中のねじ穴にねじをねじ込む際に、留め金具が回転し難くなり、その際の固定が容易となり、またねじ込み後の安定性も増加する。
図2は、図1の(2)の水平部の外側付近を拡大した図である。本図に示す様に、水平部30は、左右の支持部20R、20Lの外側端から7.9mm外側へ突出しており、水平部30の先端に下方への屈曲部32が折り曲げ形成され、その下端は水平部の上面から7.2mm下方に位置する。また、左右の支持部20R、20Lの外側端から4.0mmの位置から水平部30の先端の左右両側は斜め上方に68度程度折り曲げられ(垂直線に対して22度の傾斜をなす)、長さが7.0mmの外斜め上方への屈曲部31L、31Rを形成している。なお、外斜め上方への屈曲部31L、31Rの外側端は、下方への屈曲部32の外側端より外側(前方)には出ない。
左右の支持部20R、20Lの側壁部23L、23Rは、上端は長さが5.388mmの水平な頂点部21L、21Rを形成し、その外側端は上方から下方に半径22.5mmの円弧を描きつつ最後に垂直となる誘導部22L、22Rを形成する。これにより、現場での外装板の取付け作業において上方から差し込まれた外壁板の下端面は、適切に装着される様になっている。なお、これについては、後で別図を参照しつつ説明する。また、側壁部23L、23Rの外側端部は、各々左右に折り曲げられている。このため誘導部22L、22Rの外壁板との接触箇所の幅は5mmと板厚の1mmより広くなり、鋭利な先端で外壁板を損傷させる恐れがない。
左右の支持部20R、20Lの側壁部23L、23Rの下端は留め金具の下端でもあり、その位置は水平部30の裏面から14.5mmの距離に在る。このため、これも後で説明するが、この留め金具は最下段の外壁板の固定に用いることができる。なお、従来用いられているものでは、水平部は大凡真ん中辺りに形成されている。
図3に、本実施の形態の留め金具が、その上下に配置された各メーカの外壁板を固定している様子を示す。本図の1は本実施の形態の留め金具であり、31はその外斜め上方への屈曲部であり、また91U、91Lから95U、95Lは各メーカの上(U)下(L)の外壁板である。本図の(1)は取付けている外壁板がニチハ(株)の16mm厚さの製品の15mm及び16mm厚さの製品の場合であり、(2)は同じく神島化学工業(株)の場合であり、(3)は同じく旭トステム外装(株)の15mm厚さの製品の場合であり、(4)は同じくクボタ松下外装(株)の15mm厚さの製品の場合であり、(5)は同じくクボタ松下外装(株)の16mm厚さの製品の場合である。
何れのメーカの外壁板も、下地材(後)方向は側壁部23L、23Rの外側(反下地材方向)端部の垂直部分により拘束され、上方へは水平部30の下側面で拘束され、下方へは水平部30の上側面または下方に在る外壁板の上部端面の外側の段で拘束され、外側へは下端は外斜め上方への屈曲部31L、31Rで、上端は下方への屈曲部32で拘束されているのが判る。
なお、本図の(1)から(5)の縮尺は、(2)の板厚さを除いて全て同じである。また、留め金具1は、各メーカの外壁板を固定するための要部を除いて省略して描いている。さらに、下地材等も省略してある。
また、下地材表面と外壁板の内面間は通気(空気)スペースである。
次に、作業性について説明する。
図3の(1)から(5)に示す様に、何れのメーカ外壁板もその下端には複雑な段が形成されているが、左右の側壁部23L、23Rの上端は5.388mm以下であり、また誘導部22L、22Rが連続して形成されているため、現場での外装板の取付け作業において上方から差し込まれた外壁板の下端が、特にその内側端が、側壁部23L、23Rの上端に引っかからず、また外斜め上方への屈曲部31、31L、31Rの上端にも引っかからず、適切なはめ込みがなされる様に誘導される。
図4に、最下部の外壁板の下端を取付けている様子を示す。本図は、図3の(1)に示すニチハ(株)の場合であり、本実施の形態の留め金具1の下端、即ち左右の支持部20R、20Lの下端は、前方(図では左側)に在る外壁板の下端と略同じ高さに在る。このため、態々下端用の留め付け金具を用いなくても、取付け後の外壁板の下端とその下方の土台等の間に大きな隙間が生じることはない。
図5に、建物の角部に用いられる断面が「<(2辺のなす角度は90度)」状の細長い板状の外壁板を取付けている様子を示す。本図は、上から下方を見た場合である。本図において、96は建物の角部用の外壁板である。この外壁板96は中央で90度折れ曲がっており、折れ曲がっている内側面の水平方向長さ(内側寸法)は70mmであり、また厚さは15mmである。
この場合も、2個の留め金具1が、直角に曲がった外壁板を適切に固定しているのが判る。
(第2の実施の形態)
図6に、第2の実施の形態の留め金具の3面図を示す。本図において、25L、25Rは水平部支持機構である。これは、左右の側壁状の支持部23L、23Rの水平部30の下方に位置する箇所の一部を、切削と折り曲げにより内側へ凸出させ、水平部をその下面の左右両側から支持するものである。
本考案は、建築業に、特に住宅の外装産業に利用可能である。
1 留め金具
10 取付け部
11 取付け部の基板部
12 取付け部の釘穴部
18 釘穴
19 ねじ穴
20L、20R 支持部
21L、21R 支持部の頂点部
22L、22R 支持部の誘導部
23L、23R 支持部の側壁部
25L、25R 水平部支持機構
30 水平部
31、31L、31R 外斜め上方への屈曲部
32 下方への屈曲部
91U、91U〜95U、95L 各メーカの外壁板
96 角部用の外壁板

Claims (5)

  1. 下地材への取付け部と、取付け部の左右に形成された側壁状の支持部と、取付け部の下端かつ左右の支持部の間に形成された水平部と、水平部の外側の中央または左右両側に形成された外斜め上方への屈曲部と、水平部の外側の左右両側または中央に形成された下方への屈曲部とを有し、
    側壁状の支持部は、その上方の頂点部から外側端の垂直方向への移行が曲面状または傾斜線状になされることにより誘導部を形成し、
    水平部は、その下側面が左右の支持部の下端から14.5mm以下の位置にあり、
    下方への屈曲部は、水平部の先端側の左右両側部または中央部が下方に90度折り曲げられることにより形成され、その下地側面は支持部の垂直方向をなす箇所の外側端から6.85〜6.95mmの位置にあり、外側面は支持部の垂直方向をなす箇所の外側端から7.85〜7.95mmの位置にあり、またその下端は水平部の上側面から7.13〜7.27mmの位置にあり、
    外斜め上方への屈曲部は、水平部の先端側の中央部または左右両側部が、支持部の垂直方向をなす箇所の外側端から4.0〜4.08mmの位置から外斜め上方に68度折り曲げられることにより形成され、折り曲げられた箇所の最上部は支持部の垂直方向をなす箇所の外側端から6.65〜6.75mmの位置に在り、折り曲げ箇所の上面の長さは7.06〜7.2mmかつ当該屈曲部の最外側端は下方への屈曲部の外側面より出ず、
    さらに水平方向の最大幅は、角部用の90度直交する外面を有する、そして内側の1辺の長さが70mm以上の外壁板を2個の留め金具で90度交差して配置して留めることが可能であることを特徴とする外壁板の留め付け金具。
  2. 下地材への取付け部と、取付け部の左右に形成された側壁状の支持部と、取付け部の下端かつ左右の支持部の間に形成された水平部と、水平部の外側の中央または左右両側に形成された外斜め上方への屈曲部と、水平部の外側の左右両側または中央に形成された下方への屈曲部とを有し、
    側壁状の支持部は、その上方の頂点部から外側端の垂直方向への移行が曲面状または傾斜線状になされることにより誘導部を形成し、
    水平部は、その下側面が左右の支持部の下端から15.0mm以下の位置にあり、
    下方への屈曲部は、水平部の先端側の左右両側部または中央部等の一部が下方に90度折り曲げられることにより形成され、その下地側面は支持部の垂直方向をなす箇所の外側端から6.8〜7.0mmの位置にあり、外側面は支持部の垂直方向をなす箇所の外側端から7.8〜8.0mmの位置にあり、またその下端は水平部の上側面から7.10〜7.3mmの位置にあり、
    外斜め上方への屈曲部は、水平部の先端側の中央部または左右両側部等の一部が、支持部の垂直方向をなす箇所の外側端から3.95〜4.13mmの位置から外斜め上方に68度程度折り曲げられることにより形成され、折り曲げられた箇所の最上部は支持部の垂直方向をなす箇所の外側端から6.6〜6.8mmの位置に在り、折り曲げ箇所の上面の長さは7.1〜7.24mmかつ当該屈曲部の最外側端は下方への屈曲部の外側面より出ず、
    さらに水平方向の最大幅は、角部用の90度直交する外面を有する、そして内側の1辺の長さが70mm以上の外壁板を2個の留め金具で90度交差して配置して留めることが可能であることを特徴とする外壁板の留め付け金具。
  3. 側壁状の支持部の上端部の長さは5.388mm未満であり、
    上端部を除く上方の外側端が各々左右に折り曲げられて、取付けのために上方から下ろされる外壁板の幅広の誘導部を形成していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の外壁板の留め付け金具。
  4. 釘穴は、取付け部の上辺から14mm以上下方の位置に形成され、
    中心のねじ穴は、左右の支持部の側壁部の左右の上下端を結ぶ略長方形の対角線の中心から3mm以内の位置に在ることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の外壁板の留め付け金具。
  5. 左右の側壁状の支持部の水平部の下方に位置する箇所の一部を、加工により内側へ凸出させ、水平部の下面を左右両側から支持する水平部支持機構が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の外壁板の留め付け金具。
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