JP2008163725A - 建築物の壁体構造、及びその施工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、形鋼からなる構造材1,1'間に壁材2Aを架設して壁面を構築する壁体構造において、一方の構造材1の内フランジ12の外側に支持させる第一取付部22Aと、構造材1,1'間に亘る化粧部21と、他方の構造材1'の外フランジ13の外側に支持させる第二取付部23とからなる壁材2Aを隣接する構造材1,1'間に配してなることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
この構造材としては、H形鋼、C形鋼、I形鋼などの形鋼が用いられ、多様な需要分野ごとの目的に応じ、鋼材組成や定形寸法なども多種類に及んでおり、強度特性に優れているという利点を有している。
また、前記特許文献1に記載の構造は、構造材に落下防止ハンガーを掛止し、天井パネルを吊持させるので、多種類の取付部材が必要であり、施工が極めて面倒であり、部材管理も煩雑であり、コストも高くなっていた。特に構造材の下側に落下防止ハンガーや天井パネルを取り付けるので、下側からの作業となるため、室内側に足場を組む必要があるなど、極めて作業性が悪いという問題があった。
さらに、天井材を構造材の上方に設けるか下方に設けるかの相違はあるが、前記の構造は何れも全体構造が厚くなるという問題があった。
そこで、本発明は、前記の問題点を解消できる壁体構造を提供することを目的とする。
尚、本発明の壁体構造とは、例えば縦壁構造でも天井構造でもよく、天井構造の場合には上記の「外フランジ」、「内フランジ」は、それぞれ「上フランジ」、「下フランジ」となる。
本発明の壁体構造を天井構造に適用した場合、隣り合う一方の構造材の上フランジ上に支持させる第一取付部と、構造材間に亘る化粧部と、隣り合う他方の構造材の下フランジ上に支持させる第二取付部とからなる壁材を隣り合う構造材間に配してなる。
また、本発明の壁体構造の施工方法を天井構造の施工に適用した場合、隣り合う一方の構造材の下フランジ上に壁材の第一取付部を支持させ、隣り合う他方の構造材の上フランジ上に第二取付部を支持させる。
この壁材の化粧部は、構造材の下フランジと同レベルとなるように形成することで壁全体がフラット状になるものでも、下フランジより上側或いは下側とすることで壁全体が凹凸状となるものでもよい。
構造材がリップ付きC形鋼の場合には、下フランジの先端に上向きのリップが設けられているので、第一取付部には上向きリップに係合する係合山部を設けることが望ましい。
構造材がリップ付きC形鋼の場合には、上フランジの先端に下向きのリップが設けられているので、第二取付部の先端には下向きリップの外側に沿う下向き片を設けることが望ましい。
構造材がC形鋼又はリップ付きC形鋼の場合には、縦ウエブが略垂直面状であるから、これに沿うように立上り部も略垂直面状であることが望ましい。
構造材がI形鋼の場合には、立上り部は略垂直面状でもよいが、その縦ウエブに沿うように略コ状に設けてもよい。
また、構造材に落下防止ハンガーを掛止し、天井パネルを吊持させる構造では、下側からの作業となるため、極めて作業性が悪いという問題があった。
これに対し、本発明では、構造材の上から、壁材を隣り合う構造材間に架け渡すものであって、化粧部が構造材の内フランジと連なるように壁体が形成されるので、化粧部に構造材の高さ(厚み)を越えない厚みの断熱材を配しても全体構造の厚みは変わらない。
また、図示実施例の壁材2Aの第二取付部23は、前記構造材1'の上フランジ13の幅と略同一の幅に成形され、その先端には略垂直状に下向き片231が設けられている。
さらに、図示実施例の壁材2Aの立上り部24は、化粧部21の他方の端部から上方に略垂直状に立ち上がる縦片であり、前記構造材1'の縦ウエブ11の高さと略同一の高さに成形されている。
そして、この壁材2Aは、ロールフォーミング、ベンダー等の成型機で成形可能な概ね0.8〜1.6mm程度の厚さの金属板を原盤(原料基板)とするパンチングメタルで成形されたものである。
次に図示するように化粧部21を時計回りに回動させ、他方の構造材1'の上フランジ13上に第二取付部23を支持させる。その際、立上り部24を、構造材1'の縦ウエブ11に沿わせる。また、図示実施例では構造材1としてリップ付きC形鋼を用いたので、構造材1'の上フランジ13の先端の下向きリップ131の外側に下向き片231を沿わせて支持させる。
尚、前述のように図示実施例の壁材2Aの立上り部24は、前記構造材1'の縦ウエブ11の高さと略同一の高さであって、第二取付部23は、前記構造材1'の上フランジ13の幅と略同一の幅であって、その先端には下向き片231が設けられているので、壁材2Aの立上り部24、第二取付部23、及び下向き片231は、構造材1'の縦ウエブ11、上フランジ13、及び下向きリップ131に嵌合(係合)状に取り付けられる。
水下側成形部62は、面板部61の水下側の端縁を裏面側に傾斜状に折曲(傾斜状折曲片621)し、その下端を水上側に延出させ、その先端を下方へ屈曲させた屈曲片を有する構成である。
この外装材6は、素材を特に限定するものではないが、代表的には概ね0.4乃至1.6mm程度の表面化粧鋼板、ラミネート鋼板、メッキ鋼板、ステンレス鋼板、アルミ合金板、チタン合金板、銅板等の公知の金属素材をロール成形その他の手段で所定の形状に成形する。尚、硬質樹脂板や炭素繊維積層板等によっても同様の形状に成形することができ、全てをそれらで施工することもできるし、前記金属素材のものと組み合わせて施工することもできる。また、外装材6の裏面には、結露防止、防音、防火対策上の理由により、必要に応じてポリエチレンフォーム、グラスウールシート等の裏貼り材を添装しても良い。図示実施例では裏貼り材は点線で符号60で表した。8はバックアップ材である。
図7(a)に示す壁材2Eのように、第一取付部22eは略水平状の外縁が上方に跳ね上がった形状であり、第二取付部23eの先端には略垂直状の下向き片が設けなくてもよい。
図7(b)に示す壁材2Fのように、前記図4にて使用した壁材2Bと同様であって、第一取付部22fが略L字状であり、構造材1の上向きリップ121及び下フランジ12に載置状に支持され、立上り部24fは縦ウエブ11より低く形成してもよい。この場合には、化粧部21の高さレベルが上向きリップ121の高さ分だけ構造材1の下フランジ12より高いレベルに位置する。
図7(c)に示す壁材2Gのように、係合山部221gが上向きリップ121より高く形成され、立上り部24gが縦ウエブ11より高く形成してもよい。この場合、第一取付部22g及び第二取付部23gを取り付けた状態では、フラット状の化粧部21が構造材1の下フランジ12より低いレベルに位置する。
図7(d)に示す壁材2Hのように、第二取付部23hの先端に略垂直状に下向き片231を設け、さらにその下端を内側へ折曲した横向き片232を設けてもよい。
また、断熱材3Eとして、縦ウエブ11より高い立上り部24cよりもさらに厚い平坦部31の側端に相互に重合する重合部32、被重合部33を設けたボードを用いた。それ以外は前記実施例と全く同様であり、同一の符号を付して説明を省略する。
この断熱材3Eは、構造材1の上フランジ13を挟んで重合部32、被重合部33が重合するので、断熱材の欠損部がなく、構造材1の高さより厚い断熱層が形成される。
前記補助金具9は、縦片91及び横片92からなる大L字状部分に、縦片91の上端を折り曲げた横片93とそれをさらに上方へ折り曲げた縦片94からなる小L字状部分を連結した形状のピース材である。
この補助金具9を用いた構造では、壁材2Cの第一取付部22cは、そもそも構造材1の下フランジ12上に配されているので、補助金具9の横片92と下フランジ12の間に挟着状に取り付けられるものとなる。また、下向き片231は、そもそも上フランジ13の先端の下向きリップ131に沿うように配されているので、補助金具9の縦片94と下向きリップ131との間に挟着状に取り付けられるものとなる。
2A〜2K 壁材
21 化粧部
22 第一取付部
23 第二取付部
3A,3B,3C,3D,3E 断熱材
4A,4B 断熱材
5 支持部材
6 外装材
7 保持部材
Claims (5)
- 形鋼からなる構造材間に壁材を架設して壁面を構築する壁体構造において、
隣り合う一方の構造材の内フランジの外側に支持させる第一取付部と、構造材間に亘る化粧部と、隣り合う他方の構造材の外フランジの外側に支持させる第二取付部とからなる壁材を配してなることを特徴とする建築物の壁体構造。 - 構造材はC形鋼又はリップ付きC形鋼であることを特徴とする請求項1に記載の建築物の壁体構造。
- 壁材は少なくとも化粧面に複数の開口状の孔部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の建築物の壁体構造。
- 化粧面の外方に断熱材を配設したことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の建築物の壁体構造。
- 形鋼からなる構造材間に、化粧部の一方に第一取付部を、他方に第二取付部を設けた壁材を架設して壁面を構築する壁体構造の施工方法において、
隣り合う一方の構造材の内フランジの外側に壁材の第一取付部を支持させ、隣り合う他方の構造材の外フランジの外側に第二取付部を支持させることを特徴とする建築物の壁体構造の施工方法。
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