JP2007100493A - 建築用構造材及び建築物の躯体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】主にC形鋼からなる母屋に代わる躯体を構成する建築用構造材及び建築物の躯体構造を提供する。
【解決手段】本発明の建築用構造材1A〜1Cは、建築物に用いられ、母屋に代わる躯体を構成し、縦ウエブ21の上下端にフランジ22,23を有する形鋼である第一部材2と、該第一部材2に組み付けられる第二部材3a〜3cとからなり、第二部材3a〜3cは、少なくとも組み付け状態において第一部材2の上フランジ22に重合する上フランジ(部)32a〜32cと、組み付け状態において第一部材2の縦ウエブ21と重合又は対向する縦ウエブ(部)31と、第一部材2の下フランジ23と逆方向に向く下フランジ(部)33と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主にC形鋼からなる母屋に代わる躯体を構成する建築用構造材及び建築物の躯体構造に関する。
従来より、建築物の天井に断熱材、化粧材等を配設した構造として、母屋と呼ばれる構造材の上面に天井材を載置する構造が一般的に採用されている。
この構造材としては、H形鋼、C形鋼、I形鋼などの形鋼が用いられ、多様な需要分野ごとの目的に応じ、鋼材組成や定形寸法なども多種類に及んでいる。
これらの形鋼を建築用構造材として用いる場合、各種の鋼材からなるため、強度特性に優れているという利点を有している。
例えば特許文献1等には、建築物の構造材上に構造材に直交する方向にフレーム状の取付部材を配し、この取付部材に網状の支持部材を配することで、取付部材と支持材で矩形の受部を形成してこの受部内に天井材を配設する構成が提案されている。
また、本願出願人は、特許文献2等において、屈曲加工が可能な材料にて目的や仕様に応じて各種形状に成形した構造材を提案した。
実公平7−51536号公報 特開2004−150269公報
しかしながら、前記特許文献1に記載の方法は、構造材としてC形鋼が用いられ、該C形鋼上に天井材を配設する方法であって、高さ方向の厚みの変化(天井材の有無、天井材の厚さ等)に併せて梁材やフレームを変更しなければならず、天井材の有無や天井材の厚さがその上方に施工される屋根構造に影響するものであった。また、天井材を配するための多種類の取付部材が必要であるため、部材管理の面で面倒となり、部材数が増加することで当然作業の手間もかかっていた。
また、特許文献2等に記載の構造材では、目的や仕様に応じた形状に成形するための製造コストがかかるという問題があった。
そこで、本発明は、前記の従来の構造材の好適特性を併せ持つ構造材を提供することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、建築物に用いられ、母屋に代わる躯体を構成する建築用構造材であって、縦ウエブの上下端にフランジを有する形鋼である第一部材と、該第一部材に組み付けられる第二部材とからなり、第二部材は、少なくとも組み付け状態において第一部材の上フランジに重合する上フランジと、組み付け状態において第一部材の縦ウエブと重合又は対向する縦ウエブと、第一部材の下フランジと逆方向に向く下フランジと、を備えることを特徴とする建築用構造材に関するものである。
尚、本願明細書中の以降の説明では、第一部材の縦ウエブ、上フランジ、下フランジという表記に対し、第二部材の部位を縦ウエブ部、上フランジ部、下フランジ部と表記して区別する。
また、本発明は、前記建築用構造材において、構造材を構成する第一部材は、断面形状がC形の軽量形鋼であることを特徴とする建築用構造材をも提案する。
また、本発明は、前記建築用構造材において、第二部材の上フランジには、第一部材の上フランジに係止される取付部を有することを特徴とする建築用構造材をも提案する。
さらに、本発明は、前記建築用構造材を、梁材上に固定し、隣接する構造材間に、壁材又は壁材用支持材を取り付け、構造材の上フランジ(上フランジ部)上には外装材又は外装材用支持部材を固定することを特徴とする建築物の躯体構造をも提案する。
本発明の建築用構造材は、構造材として必要とされる強度特性は形鋼である第一部材で負担することができ、施工性や仕様などの各種要求特性を満足する形状構成を第二部材に付与する(付帯させる)ことができる。
例えば形鋼を二つ組み合わせる場合には、高重量となるが、本発明の建築用構造材は、第一部材に対し、軽量の第二部材を組み合わせるので、相対的に重量を軽減できる。
また、第一部材が断面形状がC形の軽量形鋼である場合、上フランジの先端が下方へ折曲された形状であるため、後述する第二部材の取付部を比較的簡易な形状とすることができる。
また、第二部材の上フランジに、第一部材の上フランジに係止される取付部を形成した場合、第一部材に対して第二部材を係合させて容易に取り付けることができる。特に断面が略Z字状に構成される第二部材の取り付けは容易に行うことができ、躯体構造の施工に際しても、第二部材と同時に壁材や断熱材を容易に架設することができる。
さらに、本発明の建築物の躯体構造は、前記構成の構造材を用いるため、従来の形鋼及び構造材を用いた場合の利点を併せ持ち、従来の形鋼及び構造材を用いた場合の欠点を軽減でき、想定外の地震等にも耐性があり、しかも任意の目的や仕様に応じたものとすることができる。
本発明の建築用構造材(以下、単に構造材という)は、母屋に代わる躯体を構成する構造材であって、縦ウエブの上下端にフランジを有する形鋼である第一部材と、該第一部材に組み付けられる第二部材とからなる構成である。
前述のように形鋼は、断面形状がH形、C形、I形など、多様な需要分野ごとの目的に応じ、鋼材組成や定形寸法なども多種類に及んでいるが、本発明の構造材を構成する第一部材として用いられる形鋼としては、断面形状がコ形又はC形の形鋼が用いられる。この形鋼は、極めて強度特性が高いものである。
また、構造材を構成する第二部材は、単一部材でも複数部材の組み合わせでもよく、前記形鋼に比べて、強度特性は高くないが、成形性に優れた材料(例えば金属薄板)からなる。そして、少なくとも組み付け状態において第一部材の上フランジに重合する上フランジ部と、組み付け状態において第一部材の縦ウエブと重合又は対向する縦ウエブ部と、縦ウエブの下端には第一部材の下フランジと逆方向に向く下フランジ部と、を備える。
上記第二部材の上フランジには、第一部材の上フランジの先端に係止される取付部を設けることが望ましく、該取付部は、第一部材の上フランジに係合(嵌合を含む)して取り付けられるものであればよく、具体的に特にその形状を限定するものではない。
前述のように従来の形鋼を用いた天井材の取付構造では、高さ方向の厚みの問題や、多種類の取付部材が必要となるという問題があった。これに対し、本発明の構造材は、下フランジ(部)に天井材等を架設することができるため、上述の問題を解消できる。
また、前述のように従来の構造材を用いた場合には、目的や仕様に応じた形状に成形するための製造コストがかかるという問題があった。これに対し、本発明の構造材は、より形状が簡易である第二部材を成形すれば良いため、少なくとも従来の構造材に比べて製造コストを軽減することができる。さらに、第二部材の縦ウエブ部は、第一部材の縦ウエブに重合又は対向しているため、第二部材の変形を防止することができる。
上記天井材としては、側端下方が切り欠かれた切欠部を設けることにより、構造材の下フランジ間に係合する構成のものが望ましい。
即ちこの天井材の切欠部は、天井材が、隣接する構造材の下フランジ間に係合するように設けられるものであって、予め隣接する構造材の下フランジ間の距離(=先端から先端までの距離)より天井材の下面(=切欠部により短くなった下面の寸法)が僅かに短くなるように加工する必要がある。
このような天井材を用いることにより、天井材の角部が構造材などに当たって破損することがなく、容易に内装材を取り付けることができる。また、脱落防止も図れ、仮に天井材が水下側にずれても、水下側の切欠部の内壁が下フランジの水上端に当接してそれ以上ずれることがなく、安定に取り付けられるものとなる。
図1に示す構造材1Xは、縦ウエブ21の上下端にフランジ(上フランジ22,下フランジ23)を有するC形鋼(断面形状がC形の軽量形鋼)である第一部材2と、それに組み付けられる第二部材3xとからなる構成である。
この構造材1Xを構成する第一部材2は、前述のようにC形鋼であり、一般的には溝付きC形鋼(型鋼)とも言われるものであって、縦ウエブ21は鉛直状で、共に図面右方へ延びる上フランジ22及び下フランジ23は水平状である。また、上フランジ22の先端には鉛直状の下向き片221が設けられ、下フランジ23の先端には鉛直状の上向き片231が設けられている。そして、この第一部材2は、極めて強度特性が高いものである。
また、この構造材1Xを構成する第二部材3xは、単一部材であって、ロールフォーミング、ベンダー等の成型機で成形可能な概ね0.8〜1.6mm程度の厚さの金属板からなる。さらに、この第二部材3xは、組み付け状態において第一部材2の縦ウエブ21と重合する鉛直状の縦ウエブ部31の上端に、組み付け状態において第一部材2の上フランジ22に重合する上フランジ部32xが設けられ、縦ウエブ部31の下端には、第一部材2の下フランジ23と逆方向に向く(図面左方へ延びる)下フランジ部33が設けられている。
さらに、下フランジ部33の先端には鉛直状の上向き片331が設けられている。
そして、前記第一部材2にこの第二部材3xを組み付ける場合、上フランジ22に上フランジ部32xを重合させ、縦ウエブ21に縦ウエブ部31を接合(接面)状になるように組み付けて構造材1Xとした。
このような構成の構造材1Xは、構造材として必要とされる強度特性は形鋼である第一部材2で負担することができ、施工性や仕様などの各種要求特性を満足する形状構成を第二部材3xに付与することができる。
この構造材1Xの下フランジに取り付ける天井材5Xは、図2に示すように、側端下方が厚みの半分程度切り欠かれた切欠部54を設けた構成であり、マイナスイオン発生機能を有する内装建材や木毛セメント板などが用いられる。
この天井材5Xは、隣接する構造材1X,1X間に配設され、下フランジ23(上向き片231),下フランジ部33(上向き片331)間に係合させる状態で架設している。尚、この係合状態において、天井材5Xの切欠部54の上面に、下フランジ23,33の上向き片231,331の上端が当接するように配設されている。そして、仮に天井材5Xが水下側にずれても、水下側の切欠部54の内壁が下フランジ23(上向き片231)の水上端に当接してそれ以上ずれることがなく、脱落防止も図れる。
図2に示す実施例は、前記構成の構造材1Xを用いた躯体構造の実施例であり、横葺き外装材である外装材9を保持部材7Aにて取り付けた外装構造を施工するものである。
この横葺き外装構造に用いられた外装材9は、面板部91の水下・水上側に相互に係合可能な水下側成形部92、水上側成形部93を有する構成である。
水上側成形部93は、面板部91の水上側の端縁を表面側に段差状(段部)に折曲すると共に、水上側へ延在(延在片)させ、その先端(被係合部)を上方へ屈曲させ、さらにその上端を水下側に屈曲状に折り返した被保持部を設け、さらにその下端を水上側上方へ跳ね上げ状に屈曲(案内片)させた形状である。尚、延在片の途中には、下り段差状の係止部を設けた。
水下側成形部92は、面板部91の水下側の端縁を裏面側に折曲し、その下端を水上側に延出(延出片)させ、その先端(係合部)を下方へ屈曲させた屈曲片を有する構成である。尚、延出片の途中には、段状部分を設けた。
このような構成を有する外装材9は、素材を特に限定するものではないが、代表的には概ね0.4乃至1.6mm程度の表面化粧鋼板、ラミネート鋼板、メッキ鋼板、ステンレス鋼板、アルミ合金板、チタン合金板、銅板等の公知の金属素材をロール成形その他の手段で所定の形状に成形する。尚、硬質樹脂板や炭素繊維積層板等によっても同様の形状に成形することができ、全てをそれらで施工することもできるし、前記金属素材のものと組み合わせて施工することもできる。また、外装材9の裏面には、結露防止、防音、防火対策上の理由により、必要に応じてポリエチレンフォーム、グラスウールシート等の裏貼り材を添装しても良い。図示実施例では裏貼り材は点線で符号90で表した。また、94はバックアップ材である。
また、この外装材9を保持する保持部材7Aは、一般に吊子と称される部材であって、外装材9の水上側成形部93を保持する保持部と、挿入片である第1固定部と、被定着片である第2固定部とを有する構成である。上記の第1固定部は支持部材7Bの挿入スリットに挿入され、上記の第2固定部は支持部材7Bの上面部に定着される。
支持部材7Bは、一般に垂木と称される部材であって、外装材9の水上側成形部93(延在片及び係止部)の裏面が当接又は近接する隆起部72を有し、上述の挿入スリットを有する構成である。
図示実施例では、構造材1Xは、屋根面の傾斜に沿って配設された大型の形鋼にて組み付けられる梁材4上に固定されており、構造材1Xは屋根面の傾斜に直交するように、上フランジ22,上フランジ部32xが棟側を向くように配設、固定されている。尚、構造材1Xは、アングル材10’を用いて梁材4に固定されている。
隣接する構造材1X,1X間には切欠部54を設けた天井材5Xが配設され、より詳しくは、前述のように天井材5Xが、隣接する構造材1X,1Xの下フランジ23,下フランジ部33間に係合するように架設した。
上記天井材5Xの上には、断熱材5Yを配設した。この断熱材5Yは、非透水性材からなり、略一定厚みの平坦部51の端部に重合部52及び被重合部53を備える構成であって、非透水性の単一部材からなるものがリサイクル性の面で望ましく、主に比較的硬質の発泡ポリスチレン、発泡ポリウレタン等の発泡(独立発泡)樹脂からなる公知の非透水性材料が使用できる。上記重合部52及び被重合部53は、厚みの下半及び上半を切り欠いて形成した。
そして、断熱材5Yの被重合部53が構造材1Xの軒側に位置し、その棟側に隣接する断熱材5Xの重合部52が構造材1Xの上フランジ22,上フランジ部32xを越えて被重合部53の上方に位置するように配設した。
その後、一般に垂木と称される支持部材7Bを、断熱層(断熱材5Y)の上に載置し、それを跨ぐような形状を有する取付部材7Cにて構造材1Xの上フランジ22,32に固定し、さらに前記構成の保持部材7Aにて横葺き外装材9を取り付けた。
このように構築される横葺き外装構造は、支持部材7Bの隆起部72に、外装材9の水上側成形部93(延在片及び係止部)の裏面が当接又は近接する構成であり、この隆起部72により水上側成形部93と支持部材7Bとの間に隙間が形成されない構造となる。そのため、台風等の強風による吹き上げ等の負圧荷重が作用しても、水上側成形部93が回動することがなく、水上側成形部93が保持部材7Aから外れない,耐久性が高い横葺き外装構造とすることができる。
そして、このような構成の躯体構造は、従来の形鋼及び構造材を用いた場合の利点を併せ持つものとなり、想定外の地震等にも耐性があり、しかも任意の目的や仕様に応じたものとすることができる。
図3に示す躯体構造は、構造材1Yを構成する第二部材3yの上フランジ部32yに取付部34yが設けられ、この取付部34yにより第一部材2の上フランジ22の先端に係合して取り付けられている以外は、前記図2(a)の躯体構造と全く同様である。
この構造材1Yは、取付部34yを有する構成であるため、ビス等の固定具を用いなくても仮止め安定性が高くなり、その後のビス等の固定も容易になる。
図4に示す三種の構造材1A〜1Cは、前記構造材1Yと同様に縦ウエブ21の上下端にフランジ(上フランジ22,下フランジ23)を有するC形鋼(断面形状がC形の軽量形鋼)である第一部材2と、それに取り付ける取付部34a〜34cを有する第二部材3a〜3cとからなる構成である。
これら三種の構造材1A〜1Cに共通する第一部材2は、前記構造材1X,1Yと同様にC形鋼である。また、これら構造材1A〜1Cを構成する第二部材3a〜3cは、前記構造材1X,1Yと同様であって、薄肉の金属板からなる。
図4(a)に示す構造材1Aの第二部材3aは、水平状の上フランジ部32aに、垂下片の下端を緩く跳ね上げた形状の取付部34aが設けられている。
そして、前記第一部材2にこの第二部材3aを組み付ける場合、上フランジ22の先端の下向き片221に向かって上方から取付部34aを引っ掛けるように係合させ、その状態で第二部材3aを時計回りに回動させ、縦ウエブ21と縦ウエブ部31が接合(接面)状になるように組み付けて構造材1Aとした。より詳しくは、取付部34aの垂下片を、下向き片221より僅かに長く成形し、且つ上フランジ部32aも上フランジ22より僅かに長く成形したので、上フランジ22及び下向き片221は上フランジ部32a及び取付部34aの内側に嵌り込むように組み付けられる。この組み付け状態では、上フランジ22と上フランジ部32aとが密接状に重合し、下向き片221の下端が取付部34aの内側に係止するので、第一部材2に対して第二部材3aが横方向にズレ動くことがない。
図4(b)に示す構造材1Bの第二部材3bは、水平状の上フランジ部32bに、内側下方へ向かう傾斜片の下端を跳ね上げた形状の取付部34bが設けられている。
図4(c)に示す構造材1Cの第二部材3cは、水平状の上フランジ部32cに、垂下片の下端を内側へ延在させた形状の取付部34cが設けられている。
そして、前記第一部材2に第二部材3b,3cを組み付ける場合、前述の構造材1Aと同様に組み付けることができる。
このような構成の構造材1A〜1Cは、前記構造材1X,1Yと同様に構造材として必要とされる強度特性は形鋼である第一部材2で負担することができ、施工性や仕様などの各種要求特性を満足する形状構成を第二部材3a〜3cに付与することができる。また、前記構造材1Yと同様に、取付部34a〜34cを有する構成であるため、ビス等の固定具を用いなくても仮止め安定性が高くなり、その後のビス等の固定も容易になる。
また、第一部材2が断面形状がC形の軽量形鋼であり、上フランジ22の先端(下向き片221)が下方へ折曲された形状であるため、第二部材3a〜3cの取付部34a〜34cを比較的簡易な形状とすることができる。
図5〜7に示す実施例は、前記構成の構造材1A〜1Cを用いた外装構造の実施例であり、左右側縁を折下げた縦葺き外装材である外装材8A、その側縁間を覆うカバー材8Bにより、平滑状の外装面が得られるように施工した外装構造を取り付けたものである。
図示実施例では、構造材1A〜1Cは、屋根面の傾斜に沿って配設された大型の形鋼にて組み付けられる梁材4上に固定されており、構造材1A〜1Cは屋根面の傾斜に直交するように、上フランジ22,上フランジ部32a〜32cが棟側を向くように配設、固定されている。尚、構造材1A〜1Cは、L字状のアングル材10を用いて梁材4に固定されている。
そして、隣接する構造材1A,1A(1B,1B)間には天井材5Aを配設した。この天井材5Aは、下フランジ23,下フランジ部33上に支持させる状態で架設した。尚、図7では上記天井材5Aに代えて側縁形状が異なる天井材5Cを配設した。
上記天井材5A又は天井材5Cの上には、前記断熱材5Yと同様の断熱材5Bを配設した。
そして、断熱材5Bの被重合部53が構造材1A〜1Cの軒側に位置し、その棟側に隣接する断熱材5Bの重合部52が構造材1A〜1Cの上フランジ22,上フランジ部32a〜32cを越えて被重合部53の上方に位置するように配設した。
さらに、中央に隆起する固定部61を有して断面略W字状で、流れ方向に長尺な流水部材6を断熱材5B上に沿わせ、ピース材である吊子7Dを流水部材6の中央に、流れ方向に適宜間隔で配し、ビス等の固定具71を構造材1A〜1C(の上フランジ22,上フランジ部32a〜32c)に打ち込むことにより、吊子7D及び流水部材6を一連に固定した。その後、バックアップ材80を配設し、縦葺き外装材である外装材8Aの左右側縁を吊子7Dに保持させ、カバー材8Bを外装材8A,8A間に保持させて外装構造を施工した。
このような構成の躯体構造、外装構造は、従来の形鋼及び構造材を用いた場合の利点を併せ持つものとなり、想定外の地震等にも耐性があり、しかも任意の目的や仕様に応じたものとすることができる。
このように構造材1A〜1Cの上フランジ22,上フランジ部32a〜32cに固定する外装構造は、特に限定するものではなく、例えば縦葺き、横葺き、折板等の公知の外装構造を用いることができ、緑化構造でも良い。
(a)本発明の構造材の一実施例を示す斜視図、(b)その拡大側断面図である。 (a)図1の構造材を用いた躯体構造の一実施例を示す拡大側断面図、(b)側断面図である。 本発明の他の構造材を用いた躯体構造の一実施例を示す拡大側断面図である。 (a)本発明の他の構造材の一実施例を示す側面図、(b)他の一実施例を示す側面図、(c)他の一実施例を示す側面図である。 (a)図4(a)の構造材を用いた外装構造の一実施例を示す側断面図、(b)その正面図である。 図4(b)の構造材を用いた外装構造の一実施例を示す側断面図である。 図4(c)の構造材を用いた外装構造の一実施例を示す側断面図である。
符号の説明
1X,1Y,1A,1B,1C (建築用)構造材
2 第一部材
21 縦ウエブ
22 上フランジ
23 下フランジ
3x,3y,3a,3b,3c 第二部材
31 縦ウエブ部
32x,32y,32a,32b,32c 上フランジ部
33 下フランジ部
32y,34a,34b,34c 取付部
4 梁材
5X 天井材
5Y 断熱材
5A 天井材
54 切欠部
5B 断熱材
5C 天井材
6 流水部材
7A 保持部材
7B 支持部材
7C 取付部材
7D 吊子
8A (縦葺き)外装材
8B カバー材
9 (横葺き)外装材

Claims (4)

  1. 建築物に用いられ、母屋に代わる躯体を構成する建築用構造材であって、
    縦ウエブの上下端にフランジを有する形鋼である第一部材と、該第一部材に組み付けられる第二部材とからなり、
    第二部材は、少なくとも組み付け状態において第一部材の上フランジに重合する上フランジと、組み付け状態において第一部材の縦ウエブと重合又は対向する縦ウエブと、第一部材の下フランジと逆方向に向く下フランジと、を備えてなることを特徴とする建築用構造材。
  2. 構造材を構成する第一部材は、断面形状がC形の軽量形鋼であることを特徴とする請求項1に記載の建築用構造材。
  3. 第二部材の上フランジには、第一部材の上フランジに係止される取付部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の建築用構造材。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の建築用構造材を、梁材上に固定し、隣接する構造材間に、壁材又は壁材用支持材を取り付け、構造材の上フランジ上には外装材又は外装材用支持部材を固定することを特徴とする建築物の躯体構造。
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