JP6861108B2 - 取付具、及び建物の壁構造 - Google Patents

取付具、及び建物の壁構造 Download PDF

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Description

本発明は、取付具、及び建物の壁構造に関する。
特許文献1〜3に従来の取付具の例が開示されている。特許文献1開示の取付具(留め具)は、左右に隣接する外壁板(外装材)の間に配置される目地材と併用される。特許文献1の図6等に示されているように、取付具は、水平方向に延びて基板部(固定板)が複数の縦支持体に亘って固定される。目地材は、上下方向に延びて縦支持体に固定される。目地材は、左右の外壁板の間に配置されることにより、左右の外壁板の横ズレを防止するようになっている。
特許文献2開示の取付具(第1の留付金具)は、当接具(横ずれ防止金具)を備えることが可能である。取付具は、水平方向に延びて上方水平部が角波状の金属下地材に固定される。当接具は、取付部が上方固定板と下方固定板を有し、固定具によって、上方固定板が金属下地、下方固定板が取付具に固定可能となっており、少なくともどちらか一方が金属下地を貫通する形で固定されている。当接具は、左右の外壁板の対向する側端部同士の間に配置されることにより、左右の外壁板の横ズレを防止するようになっている。
特許文献3開示の取付具(留め付け治具本体)は、当接具(左右隔置板)を備えることが可能である。取付具は、水平方向に延びて基板部(背面板)が複数の下地材に亘って固定される。この際、取付具の当接具を固定する固定板部(固定面板)は、基板部と段差をもって下地材側に形成され、下地材の無い位置に配置される。固定板部に固定された当接具(左右隔置板)の立設片(隔置片)は、左右の外壁板(外壁材)における対向する側端部同士の間に配置されることにより、左右の外壁板の横ズレを防止するようになっている。
特開2016−102361号公報 特開2013−11056号公報 特開2003−74167号公報
しかし、特許文献1記載の取付具では、目地材を縦支持材に重なる位置に配置する必要があることから、当接具の働きをする目地材のレイアウト自由度が低く、外壁板の施工自由度が劣る。ここで言うレイアウト自由度とは、取付具の水平方向、すなわち外壁板の水平方向に対する当接具の取付位置の選択の自由度のことである。また、目地材を固定するための施工が縦支持材に必ず実施されるので、縦支持材にビスなどの固定具で固定した場合には、縦支持材の強度及び耐久性の低下を招く可能性がある。
特許文献2記載の当接具は、金属下地材か、取付具の少なくともどちらか一方に固定することができるので、特許文献1記載の取付具に比べて、当接具のレイアウト自由度が高い。しかしながら、当接具の下方固定板を取付具の上方水平部に固定する場合と、上方固定板を金属下地材に固定する場合とで作業の手順や内容が異なり、施工作業が煩雑になり易いので、施工性が劣る。また、当接具を固定するための固定具が、金属下地を貫通する形で固定されているため、下地の強度や耐久性が低下するおそれがある。
特許文献3記載の取付具では、当接具(左右隔置板)を下地材と重なる位置に配置できないことから、当接具のレイアウト自由度が低く、外壁板の施工性が劣る。また、固定板部(固定面板)が基板部(背面板)と段差をもって下地材側に形成されていることから、当接具を固定するために固定板部にねじ込まれたタッピンネジが長過ぎる場合に、タッピンネジの先端が防水シートや柱を損傷させる可能性があり、防水シートの防水性の低下、柱の強度及び耐久性の低下を招くおそれがある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、当接具のレイアウト自由度の向上、及び施工の容易化を実現できるとともに、構造体の強度や耐久性の低下を抑制できる取付具、及び建物の壁構造を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の第1の態様の取付具は、当接具を備えることが可能であり、構造体に壁材を取り付けるための取付具であって、
前記取付具は、
前記構造体に固定可能な基板部と、
前記基板部の一方の側端縁から前記基板部に対して突出する第1側壁部と、
前記基板部の他方の側端縁から前記第1側壁部と同じ側に突出する第2側壁部と、
前記第1側壁部の先端縁から前記基板部と対向するように延びて前記第2側壁部に接近する支持部と、
前記支持部から前記基板部とは反対側に向かって突出し、前記第1側壁部側に屈曲する第1係止部と、
前記支持部から前記基板部とは反対側に向かって突出し、前記第2側壁部側に屈曲する第2係止部と、
前記第2側壁部の先端縁から前記基板部と対向するように延び、かつ前記支持部よりも前記基板部に接近する位置にある固定板部と、を有し、
前記当接具は、
前記固定板部に対して前記基板部とは反対側から当接する状態で前記固定板部に固定可能な取付部と、
前記取付部に対して交差する方向に立設され、前記基板部とは反対側に向かって突出する立設片と、を有していることを特徴とする。
第1の態様の取付具では、固定板部が構造体の凹凸形状や構造体を構成する胴縁等の位置等に制約されることなく、基板部に沿って延びることができる。このため、固定板部の任意の位置に当接具の取付部を固定することができる。
また、当接具の取付部をどの位置で固定板部に固定しても、作業の手順や内容が同じであり、施工作業が簡素になる。
さらに、固定板部に当接具を固定するためのネジ等の締結部材が第2側壁部の長さによって基板部からある程度離間する位置に配置される。このため、締結部材の先端が防水シートや柱を損傷させ難いので、防水シートの防水性の低下、柱の強度及び耐久性の低下を抑制できる。
したがって、本発明の第1の態様の取付具では、当接具のレイアウト自由度の向上、及び施工の容易化を実現できるとともに、構造体の強度や耐久性の低下を抑制できる。
本発明の第2の態様として、当接具は、立設片とは逆向きに取付部から突出し、固定板部の先端縁に当接可能な規制部を有していることが望ましい。
この場合、当接具の規制部を取付具の固定板部の先端部に当接させることで、当接具の位置決めの補助となるため、外壁板の施工作業が容易となる。
本発明の第3の態様として、当接具は、規制部から取付部と対向するように延び、かつ取付部との間に固定板部の板厚と略等しい隙間を形成する対向片を有していることが望ましい。
この場合、当接具の取付部を固定板部に当接させ、規制部を固定板部の先端縁に当接させ、取付部と対向片とに固定板部を挟持させることにより、当接具を取付具の固定板部に容易に位置決めし、仮固定できる。これにより、締結部材によって固定板部に当接具を固定する作業を容易、かつ安全に行うことができる。
本発明の第4の態様として、当接具は、対向片とは逆向きに規制部から突出する突出片を有していることが望ましい。
この場合、作業者が当接具の突出片を保持することによって、当接具の取付部を取付具の固定板部に当接させ、規制部を固定板部の先端縁に当接させ、取付部と対向片とに固定板部を挟持させる作業を容易に行うことができる。
本発明の第5の態様として、取付具は、第1側壁部に、あるいは、第1側壁部及び第2側壁部の両方に、貫通孔を有していることが望ましい。
この場合、外壁板の裏面と固定板部との間の空間と、貫通孔とにより、取付具の周辺において通気性を確保したり、雨水等を下方に流すことができるため、外壁板や構造体の強度や耐久性の低下を抑制できる。
本発明の第6の態様として、第2側壁部は、基板部側から固定板部側に向かうにつれて、第1側壁部に接近するように傾斜していることが望ましい。
この場合、構造体から第2側壁部に到達した雨水等を傾斜によって、構造体から離間する方向に流すことができるため、構造体の劣化を抑制することができる。
本発明の第7の態様として、第1係止部及び第2係止部の少なくとも一方には、先端縁から支持部に向かって凹むスリットが形成されていることが望ましい。
この場合、第1係止部及び第2係止部の少なくとも一方の局所的な変形が生じた場合であっても、その変形が取付具の全体に影響を及ぼすことをスリットによって抑制できる。その結果、取付具の捩じり変形を抑制できる。また、スリットを一定間隔で入れた場合、スリットの数や、各スリットと取付具の端部との位置関係等に基づいて、取付具の長さを容易に測定できる。
本発明の第8の態様の建物の壁構造は、構造体に対し、当接具を備えることが可能な取付具を用いて壁材を取り付けた壁構造であって、
前記取付具は、
前記構造体に固定可能な基板部と、
前記基板部の一方の側端縁から前記基板部に対して突出する第1側壁部と、
前記基板部の他方の側端縁から前記第1側壁部と同じ側に突出する第2側壁部と、
前記第1側壁部の先端縁から前記基板部と対向するように延びて前記第2側壁部に接近し、前記壁材の裏面を支持可能な支持部と、
前記支持部から前記基板部とは反対側に向かって突出し、前記第1側壁部側に屈曲し、前記壁材の一端部を係止可能な第1係止部と、
前記支持部から前記基板部とは反対側に向かって突出し、前記第2側壁部側に屈曲し、前記壁材の他端部を係止可能な第2係止部と、
前記第2側壁部の先端縁から前記基板部と対向するように延び、かつ前記支持部よりも前記基板部に接近する位置にある固定板部と、を有し、
前記当接具は、
前記固定板部に対して前記基板部とは反対側から当接する状態で前記固定板部に固定可能な取付部と、
前記取付部に対して交差する方向に立設され、前記取付部が前記固定板部に当接する状態で前記基板部とは反対側に向かって突出し、前記壁材の側端部に当接可能な立設片と、を有していることを特徴とする。
本発明の第8の態様の建物の壁構造によれば、第1の態様の取付具が奏する作用効果により、当接具のレイアウト自由度の向上、及び施工の容易化を実現できるとともに、構造体の強度や耐久性の低下を抑制できる。
本発明の第9の態様の取付具は、構造体に壁材を取り付けるための取付具であって、
基板部と、
前記基板部の一方の側端縁から前記基板部に対して突出する第1側壁部と、
前記基板部の他方の側端縁から前記第1側壁部と同じ側に突出する第2側壁部と、
前記第1側壁部の先端縁から前記基板部と対向するように延びて前記第2側壁部に接近する支持部と、
前記支持部から前記基板部とは反対側に向かって突出し、前記第1側壁部側に屈曲する第1係止部と、
前記支持部から前記基板部とは反対側に向かって突出し、前記第2側壁部側に屈曲する第2係止部と、
前記第2側壁部の先端縁から前記基板部と対向するように延び、かつ前記支持部よりも前記基板部に接近する位置にある固定板部と、を有することを特徴とする。
第9の態様の取付具では、上記構成の固定板部により、構造体の凹凸形状や構造体を構成する胴縁等の位置等に制約されることなく、基板部に沿って延びることができる。このため、固定板部の任意の位置に、例えば、壁材の横ずれを防止するための部材等の追加部材を容易に固定することができる。
さらに、そのような追加部材を固定板部に固定するためのネジ等の締結部材が基板部に対して構造体とは反対側に配置される。このため、締結部材の先端が防水シートや柱を損傷させ難いので、防水シートの防水性の低下、柱の強度及び耐久性の低下を抑制できる。
したがって、本発明の第9の態様の取付具では、施工の容易化を実現できるとともに、構造体の強度や耐久性の低下を抑制できる。
本発明の取付具、及び建物の壁構造では、当接具のレイアウト自由度の向上、及び施工の容易化を実現できるとともに、構造体の強度や耐久性の低下を抑制できる。
図1は、実施の形態1の建物の壁構造の斜視図である。 図2は、実施の形態1の取付具と、取付具に備えられる当接具とを示す斜視図である。 図3は、実施の形態1に係り、外壁板の斜視図である。 図4は、実施の形態1に係り、取付具及び当接具によって外壁板を支持する状態を示す部分斜視図である。 図5は、図2のV−V断面を示す部分断面図である。 図6は、実施の形態1に係り、当接具の正面図である。 図7は、実施の形態1に係り、当接具の上面図である。 図8は、実施の形態2の壁構造に係り、図5と同様の断面を示す部分断面図である。 図9は、実施の形態2に係り、当接具の正面図である。
以下、本発明を具体化した実施の形態1、2を図面を参照しつつ説明する。なお、図1において、垂直上方向を上と表示し、垂直下方向を下と表示する。また、図1の屋外から屋内に向う方向において水平左方向を左と表示し、水平右方向を右と表示する。そして、図2以降の各図に示す各方向は、図1に対応させて表示する。
(実施の形態1)
図1に示すように、実施の形態1の壁構造は、壁構造の具体的態様の一例である。この壁構造は、住宅、施設、倉庫等の建物を構成する構造体8に対し、取付具10を用いて、複数の外壁板2を取り付けたものである。外壁板2は、壁材の一例である。図3及び図4等に示すように、外壁板2は、それ自体が高い強度や剛性を有して建物の外壁を構成する壁材である。なお、壁材は外壁板に限定されず、例えば、建物を外装する化粧板、屋内用構造パネル、内装板等であってもよい。
図1に示すように、構造体8は、例えば、木造軸組構法によって建築されるものである。構造体8は、複数の構造部材によって構成されている。構造部材には、左右方向に所定の間隔を有して並ぶ複数の柱材9A、各柱材9Aの下端と接続して土台を構成する柱材9B、及びそれらの柱材9A、9B間に配置される間柱等の柱部材9が含まれる。各柱部材9間には、断熱材5が設けられている。また、断熱材5の表面には、防水シート6が敷設されている。構造体8の施工状況等によっては、断熱材5や防水シート6を省略することもできる。なお、構造体8は、本実施の形態の構成に限定されず、例えば、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、レンガ造等の躯体であってもよい。
各柱部材9と外壁板2との間には、実施の形態1の取付具10が配置されている。複数の取付具10が上下方向に所定の間隔を有して各柱部材9に取り付けられて、それぞれ左右方向に延びている。取付具10は、取付具の具体的態様の一例である。図2及び図4等に示すように、取付具10は、長尺な金属製型材である。取付具10は、金属板材が折り曲げ加工及びプレス加工等されることによって製造される。なお、取付具10の材質や製造方法は上記に限定されず、各種の材料や、製造方法を適宜選択できる。
取付具10の形状についての以下の説明では、上下方向、左右方向及び屋内外方向について、図5等に示すように、柱部材9に固定された状態の取付具10の姿勢を基準とする。
図2に示すように、取付具10は、基板部11、第1側壁部12、第2側壁部13、支持部14、第1係止部15、第2係止部16及び固定板部17を有している。
基板部11は、左右方向の長さが上下方向の長さよりも大きい長方形状をなしている。基板部11の左右方向の長さは、一例として約1.8mであるが、これよりも長くてもよいし、短くてもよい。また、施工箇所に応じて、適宜切断して使用される。基板部11には、左右方向に所定の間隔をおいて、複数の固定孔11Hが屋内外方向に貫設されている。各固定孔11Hは、基板部11における上下方向の略中央に配置されている。基板部11の屋内方向を向く面は、柱部材9に当接可能な平坦面となっている。
図5に示すように、基板部11が左右方向に延びる状態で各柱部材9に当接され、締結手段の一例であるねじ10Bが任意の固定孔11Hを通過して各柱部材9に締結される。こうして、取付具10の基板部11が複数の柱部材9に亘って固定される。固定孔11Hは、取付具10を柱部材9に固定する際において、これらの固定位置の決定や位置ずれを抑制し、作業を容易にする。
図2及び図5に示すように、第1側壁部12は、基板部11の下端縁11Aから略直角に屈曲して屋外方向に突出し、かつ左右方向に延びる長方形状をなしている。基板部11の下端縁11Aは、基板部の一方の側端縁の一例である。第1側壁部12には、左右方向に所定の間隔をおいて、複数の貫通孔12Hが上下方向に貫設されている。
第2側壁部13は、基板部11の上端縁11Bから屈曲して屋外方向に突出し、かつ左右方向に延びる長方形状をなしている。基板部11の上端縁11Bは、基板部の他方の側端縁の一例である。第2側壁部13は、基板部11から離れるにつれて、第1側壁部12に接近するように下り傾斜している。第2側壁部13には、左右方向に所定の間隔をおいて、複数の貫通孔13Hが上下方向に貫設されている。
支持部14は、第1側壁部12の先端縁12Aから略直角に屈曲して、基板部11と対向しつつ、第2側壁部13に接近するように上方に延びている。支持部14は、左右方向の長さが上下方向の長さよりも大きい長方形状をなしている。支持部14は、基板部11と略平行である。支持部14の屋外方向を向く面は、外壁板2の裏面2Bに当接可能な平坦面となっている。
図2に示すように、複数の第1係止部15及び第2係止部16が左右方向に交互に並んで支持部14の上端縁14Aに接続している。第1係止部15と第2係止部16とは、スリット19によって分断されている。
第1係止部15は、第1支承片15Aと第1係止片15Bとを含んでいる。第1支承片15Aは、支持部14の上端縁14Aから略直角に屈曲して屋外方向に突出している。第1係止片15Bは、第1支承片15Aの先端縁から第1側壁部12側に屈曲して、下方に傾斜している。
第2係止部16は、第2支承片16Aと第2係止片16Bとを含んでいる。第2支承片16Aは、支持部14の上端縁14Aから略直角に屈曲して屋外方向に突出している。第2係止片16Bは、第2支承片16Aの先端縁から第2側壁部13側に屈曲して、上方に傾斜している。
各第2係止部16には、左右方向の略中央にスリット16Sが形成されている。スリット16Sは、第2係止片16Bの先端縁16Eから第2支承片16Aの先端縁まで凹んでいる。
図2及び図5に示すように、固定板部17は、第2側壁部13の先端縁13Aから略直角に屈曲して、基板部11と対向しつつ、第1側壁部12に接近するように下方に延びている。固定板部17は、左右方向の長さが上下方向の長さよりも大きい長方形状をなしている。固定板部17は、基板部11と略平行である。
固定板部17が基板部11から屋外方向に離間する長さをL1とし、支持部14が基板部11から屋外方向に離間する長さをL2とする。長さL1は長さL2よりも短く設定されている。つまり、固定板部17は、支持部14よりも基板部11に近い位置にある。
図2及び図4に示すように、固定板部17及び第2側壁部13には、左右方向に所定の間隔をおいて、複数のスリット10Sが形成されている。スリット10Sは、固定板部17の下端縁17Aから第2側壁部13の先端縁13Aまで凹み、さらに第2側壁部13における屋内外方向の略中央まで凹んでいる。固定板部17の下端縁17Aは、固定板部の先端縁の一例である。
取付具10は、当接具30を備えることが可能である。当接具30は、金属板材が折り曲げ加工及びプレス加工等されることによって製造される。なお、当接具30の材質や製造方法は上記に限定されず、各種の材料や、製造方法を適宜選択できる。
当接具30の形状についての以下の説明では、上下方向、左右方向及び屋内外方向について、図5等に示すように、取付具10に固定された状態の当接具30の姿勢を基準とする。
図2及び図4〜図7に示すように、当接具30は、取付部31、立設片32、規制部33、対向片34及び突出片35を有している。
取付部31は、左右方向の長さが上下方向の長さよりも大きい略長方形状をなしている。取付部31の屋内方向を向く面は、固定板部17の屋外方向を向く面に当接可能な平坦面となっている。
取付部31には、左右方向に所定の間隔をおいて、3つの固定孔31Hが屋内外方向に貫設されている。固定孔31Hは、当接具30を取付具10に固定する際において、これらの固定位置の決定や位置ずれを抑制し、作業を容易にする。
立設片32は、取付部31の左端縁から略直角に屈曲して屋外方向に突出し、かつ上下方向に延びる略矩形片である。
規制部33は、取付部31の下端縁から略直角に屈曲して屋内方向に突出し、かつ左右方向に延びている。規制部33の上面は、固定板部17の下端縁17Aに当接可能な平坦面となっている。
突出片35は、規制部33の屋内側端縁から略直角に屈曲して下方に延びている。突出片35は、左右方向の長さが上下方向の長さよりも大きい長方形状をなしている。
取付部31及び規制部33における各固定孔31H間の2箇所には、略C字形状のスリット30Sが形成されている。対向片34は、規制部33及び突出片35の折り曲げ加工によって、スリット30Sに囲まれた部分が取付部31から屋内方向に離間することにより形成されている。対向片34は、規制部33から取付部31と対向するように、突出片35とは逆向きの上方に延びている。対向片34の屋外方向を向く面は、固定板部17の屋内方向を向く面に当接可能な平坦面となっている。
図5に示すように、固定板部17の板厚をT1とする。図7に示すように、対向片34と取付部31との間に形成された隙間をW1とする。隙間W1は、板厚T1と略等しく設定されている。
図2に矢印Y1で示すように、当接具30を取付具10の固定板部17に接近させ、固定板部17に対して下方にずれた位置で、取付部31の屋内方向を向く面を固定板部17の屋外方向を向く面に当接させる。そして、当接具30を上向きに変位させ、当接具30の取付部31と対向片34との隙間W1に、取付具10の固定板部17の下端縁17Aを挿入する。そうすると、図2、図4及び図5に示すように、取付部31と対向片34とが固定板部17を挟持する。また、当接具30の規制部33が固定板部17の下端縁17Aに下から当接する。これにより、当接具30の取付具10に対する傾きが解消され、当接具30が取付具10に対して上下方向で位置決めされる。その結果、当接具30は、取付具10の固定板部17に仮固定される。この状態で、締結手段の一例であるねじ30Bが任意の固定孔31Hを通過して固定板部17に締結される。こうして、取付具10の固定板部17の任意の位置に、当接具30の取付部31を固定することができる。
図5に示すように、固定板部17が基板部11から屋外方向に離間する長さL1は、ねじ30Bにおける固定板部17から屋内方向に突出するねじ部の長さL3に対して十分に大きく設定されている。
図3に示すように、外壁板2は、四辺形状、より具体的には、左右方向に長い略矩形状の板材である。本実施の形態では、外壁板2は、セメントを含む窯業系材料からなる。なお、外壁板2の材質や形状は上記には限定されない。例えば、外壁板2の材質は、金属系材、木質系材、樹脂系材等を適宜選択できる。また、外壁板2の形状は、四辺形状で上下方向に長い略矩形形状の板材等を適宜選択できる。
外壁板2の表面2Fは、例えばレンガ柄等のデザインが施された外装面となっている。外壁板2の左端部には、表側左右接合部21が形成されている。外壁板2の右端部には、裏側左右接合部22が形成されている。外壁板2の下端部には、表側上下接合部23が形成されている。外壁板2の上端部には、裏側上下接合部24が形成されている。なお、図2では、外壁板2の大きさに対して、表側左右接合部21、裏側左右接合部22、表側上下接合部23及び裏側上下接合部24の大きさが誇張して図示されている。
表側左右接合部21は、外壁板2の裏面2Bから表面2Fに向かって凹み、上下方向、すなわち、外壁板2の左端部に沿って延びている。
裏側左右接合部22は、外壁板2の表面2Fから裏面2Bに向かって凹み、上下方向、すなわち、外壁板2の右端部に沿って延びている。裏側左右接合部22における屋外方向を向く平坦面には、コーキング22Sが設けられている。コーキング22Sは、裏側左右接合部22に沿って直線状に配設されている。なお、コーキングは必須ではなく、コーキング22Sを省略することもできる。
表側上下接合部23は、外壁板2の裏面2Bから表面2Fに向かって凹み、左右方向、すなわち、外壁板2の下端部に沿って延びている。表側上下接合部23には、上向きに略テーパ状に凹む係合凹部23Aが形成されている。
裏側上下接合部24は、外壁板2の表面2Fから裏面2Bに向かって凹み、左右方向、すなわち、外壁板2の上端部に沿って延びている。裏側上下接合部24における屋外方向を向く平坦面には、コーキング24Sが設けられている。コーキング24Sは、裏側上下接合部24に沿って直線状に配設されている。なお、コーキングは必須ではなく、コーキング24Sを省略することもできる。裏側上下接合部24には、コーキング24Sよりも上方において上向きに略テーパ状に突出する係合凸部24Aが形成されている。
図4に示すように、下側の外壁板2の裏側上下接合部24と、上側の外壁板2の表側上下接合部23とが重なり合うことによって、上下方向に隣接する外壁板2同士の間に、左右方向に延びる上下合決り部が形成される。図示は省略するが、右側の外壁板2の表側左右接合部21と、左側の外壁板2の裏側左右接合部22とが重なり合うことによって、左右方向に隣接する外壁板2同士の間に、上下方向に延びる左右合決り部が形成される。すなわち、外壁板2は、表側左右接合部21、裏側左右接合部22、表側上下接合部23及び裏側上下接合部24を備える、いわゆる「四方合決り構造」である板材である。
図1、図4及び図5に示すように、外壁板2は、取付具10によって、以下のようにして構造体8に取り付けられる。
図1に示すように、初めに、複数の取付具10を各柱部材9の最下方の位置で左右方向に延びるように取り付ける。そして、それらの取付具10に対して、複数の外壁板2を左右方向に隣接させた状態で取り付ける。この際、それらの外壁板2の下端部は、図5に示すように、取付具10の第2係止部16が係合凹部23Aを係止することによって、取付具10に支持される。
次に、図1に示すように、それらの外壁板2に対して、上方から別の複数の取付具10を左右方向に延びるように取り付ける。この際、それらの外壁板2の上端部は、図4及び図5に示すように、取付具10の第1係止部15が係合凸部24Aを係止することによって、取付具10に支持される。
そして、その上方の取付具10に対して、さらに、複数の外壁板2を左右方向に隣接させた状態で取り付ける。この際にも、それらの外壁板2の下端部は、図5に示すように、取付具10の第2係止部16が係合凹部23Aを係止することによって、取付具10に支持される。
ここで、当接具10は、複数の外壁板2を左右方向に隣接させた状態で取り付ける際に使用される。図4に示すように、取付具10の第2係止部16によって係合凹部23Aが係止された特定の外壁板2(2S)の右方の側端部2Rに対して、立設片32を右方から当接させた状態で、当接具30を取付具10の固定板部17に仮固定し、さらに、ねじ30Bによって固定板部17に締結する。これにより、特定の外壁板2(2S)が右方に横ズレすることが防止される。そして、図示は省略するが、特定の外壁板2(2S)に別の外壁板2を右方から隣接させる。そして、その外壁板2の左方の側端部2L(図2参照)を立設片32に右方から当接させる。これにより、その外壁板2が左方に横ズレすることが防止される。
こうして、取付具10は、複数の外壁板2の互いに突き合わされるコーナー部、すなわち、四方合決り部を支持するようになっている。また、取付具10の支持部14が外壁板2の裏面2Bに当接することによって、構造体8の壁面と外壁板2の裏面2Bとの間に通気空間が確保される。
このような作業を他の外壁板2についても実施することにより、各外壁板2は、上下方向及び左右方向に隣接する状態で構造体8に支持され、構造体8の壁面を覆う。
<作用効果>
実施の形態1の取付具10及び壁構造では、図2、図4及び図5に示すように、固定板部17が構造体8の凹凸形状や構造体8を構成する柱部材9の位置等に制約されることなく、基板部11に沿って延びることができる。このため、固定板部17の任意の位置に当接具30の取付部31を固定することができる。
また、当接具30の取付部31をどの位置で取付具10の固定板部17に固定しても、作業の手順や内容が同じである。また、当接具30の規制部33によって、当接具30の取付具10に対する傾きを解消し、また、当接具30を取付具10に対して上下方向で精度良く位置決めできるので、施工作業が簡素になる。
さらに、図5に示すように、固定板部17に当接具30を固定するためのねじ30Bが第2側壁部13の屋内外方向の長さによって基板部11からある程度離間する位置に配置される。換言すると、固定板部17が基板部11から屋外方向に離間する長さL1は、ねじ30Bにおける固定板部17から屋内方向に突出するねじ部の長さL3に対して十分に大きく設定されている。このため、ねじ30Bの先端が防水シート6や柱部材9を損傷させ難いので、防水シート6の防水性の低下、柱部材9の強度及び耐久性の低下を抑制できる。
したがって、実施の形態1の取付具10及び壁構造では、当接具30のレイアウト自由度の向上、及び施工の容易化を実現できるとともに、構造体8の強度や耐久性の低下を抑制できる。
また、図5及び図7に示すように、対向片34は、規制部33から取付部31と対向するように上方に延び、かつ取付部31との間に固定板部17の板厚T1と略等しい隙間W1を形成している。このため、当接具30を取付具10の固定板部17に取り付ける際、取付部31と対向片34とに固定板部17を挟持させることにより、当接具30を固定板部17に容易に位置決めし、仮固定できる。これにより、ねじ30Bによって固定板部17に当接具30を固定する作業を容易、かつ安全に行うことができる。
さらに、図5及び図6に示すように、突出片35は、規制部33から対向片34とは逆向きの下方に突出している。このため、作業者が当接具30の突出片35を保持しながら、当接具30の取付部31を固定板部17に当接させ、当接具30の規制部33を固定板部17の下端縁17Aに当接させ、取付部31と対向片34とに固定板部17を挟持させる作業を容易に行うことができる。
また、図5等に示すように、取付具10は、第1側壁部12及び第2側壁部13に貫通孔12H、13Hを有している。このため、外壁板2の裏面2Bと固定板部17との間の空間と、貫通孔12H、13Hとにより、取付具10の周辺において通気性を確保したり、雨水等を下方に流すことができるため、外壁板2や構造体8の強度や耐久性の低下を抑制できる。
さらに、第2側壁部13は、基板部11側から固定板部17側に向かうにつれて、第1側壁部12に接近するように下り傾斜している。このため、構造体8から第2側壁部13に到達した雨水等を傾斜によって、構造体8から離間する方向に流すことができるため、構造体8の劣化を抑制することができる。
また、図4等に示すように、第2係止部16には、第2係止片16Bの先端縁16Eから第2支承片16Aの先端縁まで凹むスリット16Sが形成されている。このため、第2係止部16の局所的な変形が生じた場合であっても、その変形が取付具10の全体に影響を及ぼすことをスリット16Sによって抑制できる。その結果、取付具10の捩じり変形を抑制できる。また、スリット16Sを一定間隔で入れた場合、スリット16Sの数や、各スリット16Sと取付具10の端部との位置関係等に基づいて、取付具10の長さを容易に測定できる。
(実施の形態2)
図8及び図9に示すように、実施の形態2の壁構造では、実施の形態1の取付具10に代えて、取付具210を採用するとともに、実施の形態1の当接具30に代えて、当接具230を採用している。実施の形態2のその他の構成は、実施の形態1と同様である。このため、実施の形態1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略又は簡略する。
取付具210では、実施の形態1の取付具10の固定板部17を固定板部217に変更している。固定板部217は、第2側壁部13の先端縁13Aから屈曲して、第1側壁部12から離間するように上方に延びている。固定板部217の板厚は、実施の形態1に係る固定板部17の板厚T1と同じである。固定板部217が基板部11から屋外方向に離間する長さは、実施の形態1に係る固定板部17が基板部11から屋外方向に離間する長さL1と同じである。ねじ30Bにおける固定板部217から屋内方向に突出するねじ部の長さは、実施の形態1に係るねじ30Bにおける固定板部17から屋内方向に突出するねじ部の長さL3と同じである。
当接具230では、実施の形態1の当接具30の規制部33、対向片34及び突出片35を規制部233、対向片234及び突出片235に変更している。実施の形態1に係る規制部33、対向片34及び突出片35は、取付部31と、取付部31の左端縁に接続する立設片32とに対して、下方に位置している。これに対して、規制部233、対向片234及び突出片235は、取付部31と、取付部31の左端縁に接続する立設片32とに対して、上方に位置している点のみが規制部33、対向片34及び突出片35と相違する。
規制部233は、取付部31の上端縁から略直角に屈曲して屋内方向に突出している。対向片234は、規制部233から取付部31と対向するように下方に延びている。突出片235は、規制部233の屋内側端縁から略直角に屈曲して、対向片234とは逆向きの上方に延びている。対向片334と取付部31との隙間は、実施の形態1に係る対向片34と取付部31との隙間W1と同じである。つまり、取付部31と対向片234との隙間W1に固定板部217の上端縁217Aを挿入することにより、取付部31と対向片234とに固定板部217を挟持させることができる。
このような構成である実施の形態2の取付具210及び壁構造でも、実施の形態1の取付具10及び壁構造と同様に、当接具230のレイアウト自由度の向上、及び施工の容易化を実現できるとともに、構造体8の強度や耐久性の低下を抑制できる。
以上において、本発明の形態を実施の形態1、2に即して説明したが、本発明の形態は上記実施の形態1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施の形態1、2では、第2係止部16のみにスリット16Sが形成されているが、この構成には限定されない。例えば、第1係止部15に、スリット16Sと同様のスリットが形成されていてもよい。
第2側壁部13が基板部11側から固定板部17側に向かうにつれて、第1側壁部12に接近するように下り傾斜している場合において、第2側壁部13に貫通孔13Hが形成されていない構成も本発明に含まれる。この場合、第2側壁部13に到達した雨水等を構造体8から離間する位置に溜めることができる。
8…構造体
2…壁材(外壁板)
2B…壁材の裏面(外壁板の裏面)
2L、2R…壁材の側端部(2L…外壁板の左方の側端部、2R…外壁板の右方の側端部)
10、210…取付具
11…基板部
11A…基板部の一方の側端縁(基板部の下端縁)
11B…基板部の他方の側端縁(基板部の上端縁)
12…第1側壁部
12A…第1側壁部の先端縁
13…第2側壁部
13A…第2側壁部の先端縁
14…支持部
15…第1係止部
16…第2係止部
16A…第2係止部の先端縁
17、217…固定板部
17A、217A…固定板部の先端縁(17A…固定板部の下端縁、217A…固定板部の上端縁)
30、230…当接具
31…取付部
32…立設片
33、233…規制部
34、234…対向片
35、235…突出片
12H、13H…貫通孔
16S…スリット

Claims (9)

  1. 当接具を備えることが可能であり、構造体に壁材を取り付けるための取付具であって、
    前記取付具は、
    前記構造体に固定可能な基板部と、
    前記基板部の一方の側端縁から前記基板部に対して突出する第1側壁部と、
    前記基板部の他方の側端縁から前記第1側壁部と同じ側に突出する第2側壁部と、
    前記第1側壁部の先端縁から前記基板部と対向するように延びて前記第2側壁部に接近する支持部と、
    前記支持部から前記基板部とは反対側に向かって突出し、前記第1側壁部側に屈曲する第1係止部と、
    前記支持部から前記基板部とは反対側に向かって突出し、前記第2側壁部側に屈曲する第2係止部と、
    前記第2側壁部の先端縁から前記基板部と対向するように延び、かつ前記支持部よりも前記基板部に接近する位置にある固定板部と、を有し、
    前記当接具は、
    前記固定板部に対して前記基板部とは反対側から当接する状態で前記固定板部に固定可能な取付部と、
    前記取付部に対して交差する方向に立設され、前記基板部とは反対側に向かって突出する立設片と、を有していることを特徴とする取付具。
  2. 前記当接具は、前記立設片とは逆向きに前記取付部から突出し、前記固定板部の先端縁に当接可能な規制部を有している請求項1記載の取付具。
  3. 前記当接具は、前記規制部から前記取付部と対向するように延び、かつ前記取付部との間に前記固定板部の板厚と略等しい隙間を形成する対向片を有している請求項2記載の取付具。
  4. 前記当接具は、前記対向片とは逆向きに前記規制部から突出する突出片を有している請求項3記載の取付具。
  5. 前記取付具は、前記第1側壁部に、あるいは、前記第1側壁部及び前記第2側壁部の両方に、貫通孔を有している請求項1記載の取付具。
  6. 前記第2側壁部は、前記基板部側から前記固定板部側に向かうにつれて、前記第1側壁部に接近するように傾斜している請求項1記載の取付具。
  7. 前記第1係止部及び前記第2係止部の少なくとも一方には、先端縁から前記支持部に向かって凹むスリットが形成されている請求項1記載の取付具。
  8. 構造体に対し、当接具を備えることが可能な取付具を用いて壁材を取り付けた壁構造であって、
    前記取付具は、
    前記構造体に固定可能な基板部と、
    前記基板部の一方の側端縁から前記基板部に対して突出する第1側壁部と、
    前記基板部の他方の側端縁から前記第1側壁部と同じ側に突出する第2側壁部と、
    前記第1側壁部の先端縁から前記基板部と対向するように延びて前記第2側壁部に接近し、前記壁材の裏面を支持可能な支持部と、
    前記支持部から前記基板部とは反対側に向かって突出し、前記第1側壁部側に屈曲し、前記壁材の一端部を係止可能な第1係止部と、
    前記支持部から前記基板部とは反対側に向かって突出し、前記第2側壁部側に屈曲し、前記壁材の他端部を係止可能な第2係止部と、
    前記第2側壁部の先端縁から前記基板部と対向するように延び、かつ前記支持部よりも前記基板部に接近する位置にある固定板部と、を有し、
    前記当接具は、
    前記固定板部に対して前記基板部とは反対側から当接する状態で前記固定板部に固定可能な取付部と、
    前記取付部に対して交差する方向に立設され、前記取付部が前記固定板部に当接する状態で前記基板部とは反対側に向かって突出し、前記壁材の側端部に当接可能な立設片と、を有していることを特徴とする建物の壁構造。
  9. 構造体に壁材を取り付けるための取付具であって、
    基板部と、
    前記基板部の一方の側端縁から前記基板部に対して突出する第1側壁部と、
    前記基板部の他方の側端縁から前記第1側壁部と同じ側に突出する第2側壁部と、
    前記第1側壁部の先端縁から前記基板部と対向するように延びて前記第2側壁部に接近する支持部と、
    前記支持部から前記基板部とは反対側に向かって突出し、前記第1側壁部側に屈曲する第1係止部と、
    前記支持部から前記基板部とは反対側に向かって突出し、前記第2側壁部側に屈曲する第2係止部と、
    前記第2側壁部の先端縁から前記基板部と対向するように延び、かつ前記支持部よりも前記基板部に接近する位置にある固定板部と、を有することを特徴とする取付具。
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