JP6904633B2 - 軽量気泡コンクリートパネル用の自重受け金物 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の壁体100の立面図である。壁体100はロッキング機構を備える。このロッキング機構は、主として取付け構造10によって担保されている。取付け構造10は、自重受け金物1にALCパネル2が載置されてなる部分に形成されている両者の接合構造である。
自重受け金物1とALCパネル2との接合構造である取付け構造10においては、ALCパネル2が、ロッキング性能を発揮可能な態様で自重受け金物1に取り付けられている。より詳しくは、自重受け金物1における自重受け水平板11と、垂直支持板12との継合部分に所定形状の貫通スリット121が形成されていることにより、自重受け金物1を用いてなる取付け構造10はロッキング機構を備える構造とされている。壁体100は、この取付け構造10の備えるロッキング機構により、適正なロッキング性能に発現に基づく耐震性等が担保されている。
自重受け金物1は、図3、図4、図7及び図10に示すように、自重受け水平板11と、垂直支持板12とが、「揺動可能」に継合されることにより構成されている。本明細書において、「揺動可能」とは、自重受け金物1を含んでなる取付け構造10によって壁体100を構成する場合において、自重受け金物1の自重受け水平板11が垂直支持板12に対して、壁体100のロッキング性能、即ち、上述の通り、ALCパネル2の微少な回転により外力により生ずる応力を開放する性能を発現させるために必要な範囲で、揺動することが可能であることを意味する。
自重受け金物1においては、通常時は自重受け水平板11が、図5Aに示すように、貫通スリット121の底辺123の円弧の頂点Pに接触する態様で水平面に対して平行を保って配置されている。自重受け金物1においては、貫通スリットの底辺123の円弧の頂点Pが、従来の取付け構造のロッキング機構におけるクリアランス確保用に形成されていた突起部51の機能を果たしている。即ち、地震等の外力が壁体100に加えられた有事においては、自重受け水平板11(アンカー113)が、図5Bに示すように、水平面にたいして傾き角θだけ傾くことにより、ロッキング性能が発現される。
本発明の自重受け金物1は、自重受け水平板11と垂直支持板12とが、一体化される前の分離した状態で一組の組合せとされている、自重受け金物組立てキットとしても、好ましくこれを用いることができる。
11 自重受け水平板
111 パネル載置板
112 アンカー部
113、115、116 上向きアンカー
114 下向きアンカー
117 アンカーの掛止部
12 垂直支持板
12f 前面
12b 背面
121 貫通スリット
122 貫通スリットの上辺
123 貫通スリットの底辺
124 貫通スリットの両側辺
125 水平切り欠き部
126、127、128、129 溶接要補助板部
126A、127A、128A、129A 接続部分
126B、127B、128B、129B 補助板部分
2 軽量気泡コンクリートパネル
3 建物躯体
4 下地鋼材
5 クリアランス確保用の金物
6 建物基礎
7 溶接ビート
51 クリアランス確保用の突起部
10 軽量気泡コンクリートパネルの取付け構造
100 軽量気泡コンクリートパネル壁体
Claims (12)
- 軽量気泡コンクリートパネル用の自重受け金物であって、
自重受け水平板と、垂直支持板と、を含んでなり、
前記自重受け水平板は、略矩形板状のパネル載置板と、該パネル載置板の側辺から延出する、上向きアンカー及び/又は下向きアンカーからなるアンカー部と、を含んでなり、
前記垂直支持板には前記自重受け水平板と前記垂直支持板との交線に対して平行な向きに延びる貫通スリットが形成されていて、
前記アンカー部を構成するいずれかのアンカーが前記貫通スリットを貫通する態様で、前記自重受け水平板と前記垂直支持板とが揺動可能に継合されていて、
前記貫通スリットは、該貫通スリットの底辺が上向きに凸な円弧を描く形状で形成されていて、該貫通スリットの両側辺は外向きに凸な円弧を描く形状で形成されていて、該貫通スリットの幅方向の全域において、開口高さが該貫通スリットを貫通するアンカーの厚みよりも大きく形成されていて、
前記貫通スリットを貫通する前記アンカーの端部が揺動に伴って該貫通スリットの両側辺に沿って移動できるように、該貫通スリットの両側辺の円弧が形成されているとともに、前記貫通スリットを貫通する前記アンカーが、該貫通スリットの両側辺に当接又は近接して位置決めされた状態で設置される、
自重受け金物。 - 前記垂直支持板の垂直辺から前記貫通スリットに達するまで水平に切り欠かれている帯状の切欠き部であって、該貫通スリットの開口高さよりも幅が狭い水平切欠き部が形成されている請求項1に記載の自重受け金物。
- 前記アンカー部が、前記パネル載置板の側辺中央に形成されている上向きアンカーからなる中央アンカー部と、前記中央アンカー部の両側に隣接して形成されている上向きアンカーと、からなり、
前記中央アンカー部を構成する上向きアンカーは、アンカー先端部が更に下向きに折り返されてなる掛止部が形成されている、
請求項1又は2に記載の自重受け金物。 - 前記パネル載置板に複数の前記アンカー部が形成されていて、
前記垂直支持板には該アンカー部と継合することができる位置に複数の前記貫通スリットが形成されている請求項1から3のいずれかに記載の自重受け金物。 - 前記垂直支持板には、接続部分と補助板部分とからなる溶接用補助板部が形成されていて、
前記接続部分は、前記垂直支持板の垂直辺近傍であって該垂直支持板が前記自重受け水平板の幅を超えて水平方向に突出している範囲内の位置を始点として、該垂直支持板の前面又は背面から延出して前記補助板部分に接合されていて、
前記補助板部分は、前記垂直支持板の前面又は背面に対して垂直方向に離間しており、且つ、該垂直支持板の前面又は背面と平行に配置されている、
請求項1から4のいずれかに記載の自重受け金物。 - 前記垂直支持板の前面から垂直方向に離間して配置されている一の溶接用補助板部と、前記垂直支持板の背面から反対向きの垂直方向に離間して配置されている他の溶接用補助板部とが、前記垂直支持板の前面側及び背面側に、それぞれ配置されている請求項5に記載の自重受け金物。
- 請求項5又は6に記載の自重受け金物に軽量気泡コンクリートパネルが載置されていて、該自重受け金物の前記溶接用補助板部が、建物躯体に直接又は下地鋼材を介して溶接されている、軽量気泡コンクリートパネルの取付け構造。
- 請求項5又は6に記載の自重受け金物に軽量気泡コンクリートパネルが載置されていて、該自重受け金物の前記溶接用補助板部が、建物躯体に直接又は下地鋼材を介して溶接されている、軽量気泡コンクリートパネルの取付け構造。
- 複数の軽量気泡コンクリートパネルが垂直方向に積層されてなる壁体において、前記壁体の最下段に配置されている軽量気泡コンクリートパネルを除くその他の軽量気泡コンクリートパネルを載置する自重受け金物が、請求項5又は6に記載の自重受け金物であって、該自重受け金物の前記溶接用補助板部が、建物躯体に直接又は下地鋼材を介して溶接されている、軽量気泡コンクリートパネルの取付け構造。
- 前記軽量気泡コンクリートパネルの下部小口面における幅方向の両端部に請求項7から9のいずれかに記載の取付け構造が形成されている軽量気泡コンクリートパネル壁体。
- 請求項1から6のいずれかに記載の自重受け金物を構成することができる自重受け金物組立てキットであって、
前記自重受け水平板と垂直支持板とが、一体化される前の分離した状態で一組の組合せとされている、
自重受け金物組立てキット。 - 請求項11に記載の自重受け金物組立てキットと、軽量気泡コンクリートパネルを用いた、軽量気泡コンクリートパネル壁体の形成方法であって、
前記自重受け金物組立てキットを一体化して自重受け金物を組立てる工程と、
前記自重受け金物に前記軽量気泡コンクリートパネルを載置する工程と、を、
いずれも前記軽量気泡コンクリートパネル壁体を設置する建物の建設現場において行う軽量気泡コンクリートパネル壁体の形成方法。
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