JP2021046711A - ユニット建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】主に、上階付帯ユニットと下階付帯ユニットとを比較的自由に上下に配置できるようにする。【解決手段】直方体状をした下階建物ユニット2および上階建物ユニット3が上下に設置されたユニット建物1に関する。下階建物ユニット2の長辺6a,7a側の外側面に、下階付帯ユニット12が付設され、上階建物ユニット3の長辺6a,7a側の外側面に、上階付帯ユニット13が付設され、上階付帯ユニット13は、上階建物ユニット3によって固定保持されており、下階付帯ユニット12と、上階付帯ユニット13とは、長辺方向8に重複する重複部分14を少なくとも一部に有して上下に配置されており、下階付帯ユニット12と上階付帯ユニット13とは、重複部分14が、上下階固定ジョイント15によって上下に連結固定されている。【選択図】図1

Description

この発明は、ユニット建物に関するものである。
ユニット建物は、予め工場で製造された複数の建物ユニットを建築現場へ運んで建築現場で組立てることにより、短期間のうちに建物を構築できるようにしたものである(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、下階の建物ユニットの外側面に対して小型の付帯ユニットを付設している。
特開2013−108228号公報
ユニット建物を構成する建物ユニットの外側面に対して小型の付帯ユニットを付設する場合、例えば、下階の建物ユニットの外側面に対してのみ付帯ユニットを付設することや、上階の建物ユニットの外側面に対してのみ付帯ユニットを付設することや、上階と下階の両方の建物ユニットの外側面に対して付帯ユニットを上下に付設することなどが考えられる。
特に、下階と上階の建物ユニットの両方の外側面に対して上下に付帯ユニットを付設する場合、上階の付帯ユニットと下階の付帯ユニットとをそれぞれ同じ大きさにして上下に積重ねることで、上階の付帯ユニットの重量(荷重)を下階の付帯ユニットにうまく受けさせることができる。
これに対し、上階の付帯ユニットと下階の付帯ユニットとを、異なる大きさにしようとすると、上階の付帯ユニットと下階の付帯ユニットとで柱の位置が互いにズレてしまうので、上階の付帯ユニットの重量を下階の付帯ユニット(の柱)に受けさせるのが構造的に難しくなってしまう。そして、付帯ユニット自体の構造を変えることでこの問題に対処しようとすると、余分なコストがかかってしまう。そのため、付帯ユニットを上下に配置する場合の自由度が低く、特に、異なる大きさの上階の付帯ユニットと下階の付帯ユニットとを上下に配置することを実現するのが困難になっていた。
そこで、本発明は、上記した問題点の改善に寄与することを主な目的としている。
上記課題に対して、本発明は、
直方体状をした下階建物ユニットおよび上階建物ユニットが上下に設置されたユニット建物であって、
前記下階建物ユニットの長辺側の外側面に、下階付帯ユニットが付設され、
前記上階建物ユニットの前記長辺側の外側面に、上階付帯ユニットが付設され、
該上階付帯ユニットは、前記上階建物ユニットによって固定保持されており、
前記下階付帯ユニットと、前記上階付帯ユニットとは、長辺方向に重複する重複部分を少なくとも一部に有して上下に配置されており、
前記下階付帯ユニットと前記上階付帯ユニットとは、前記重複部分が、上下階固定ジョイントによって上下に連結固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、上記構成によって、上階付帯ユニットと下階付帯ユニットとを比較的自由に上下に配置することができる。
第1の実施例にかかる下階付帯ユニットと上階付帯ユニットとを上下に有するユニット建物の斜視図である。 図1の建物ユニットの斜視図である。 図1の付帯ユニットの分解斜視図である。 図1の上下階固定ジョイント部分の平面図である。 図2の上下階固定ジョイント部分の縦断面図である。 図2の上下階固定ジョイント部分の側面図である。 ジョイント金具の状態を示すユニット建物の分解斜視図である。 ジョイント金具を用いて上階付帯ユニットを固定する状態を示す部分拡大斜視図である。このうち、(a)はジョイント金具の取付前、(b)はジョイント金具の取付後で位置決ピンの取付前、(c)は上階付帯ユニットの設置前、(d)は上階付帯ユニットの設置後の状態である。 ユニット建物の第2の実施例の斜視図である。 ユニット建物の第3の実施例の斜視図である。 ユニット建物の第4の実施例の斜視図である。 (a)(b)(c)(d)は下階付帯ユニットと上階付帯ユニットとを上下に有するユニット建物を構築する手順を順に示す図である。 (a)(b)(c)は、図10に続くユニット建物の構築手順を順に示す図である。 (a)(b)(c)は、図11に続くユニット建物の構築手順を順に示す図である。 (a)(b)は、図12に続くユニット建物の構築手順を順に示す図である。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図13は、この実施の形態を説明するためのものである。
<構成>以下、構成について説明する。
図1に示すように、ユニット建物1は、予め工場で製造された複数の建物ユニットを建築現場へ運んで建築現場で組立てることにより、短期間のうちに建物を構築できるようにしたものである。
ユニット建物1は、直方体状をした建物ユニット(下階建物ユニット2および上階建物ユニット3)を上下方向4に設置することで、複数の階層を備えたものになる。
通常の場合、下階建物ユニット2と上階建物ユニット3とは、互いに同じ大きさとされて、互いに位置を揃えた状態で上下に積重ねられる。
ここで、下階建物ユニット2や上階建物ユニット3を構成する建物ユニットについて説明すると、建物ユニットには、鉄骨系のものや木質系のものがあり、このうち、鉄骨系の建物ユニットは、図1Aに示すように、長さの等しい4本の柱5の上端部間を、4本の天井梁6で矩形状に連結すると共に、4本の柱5の下端部間を4本の床梁7で矩形状に連結してなるボックスラーメン構造のユニットフレームを有するものなどとなっている。柱5は、例えば、角型鋼管などで構成することができ、天井梁6や床梁7は、例えば、内向きC字状をした溝形鋼などで構成することができる。
そして、下階建物ユニット2および上階建物ユニット3は、4本の柱5の位置を合わせて上下に連結することで、上階建物ユニット3の重量(荷重)を、柱5を介して下階建物ユニット2に受けさせることができる。
4本の天井梁6および4本の床梁7は、長さの等しい一対の長辺6a,7aと、長さの等しい一対の短辺6b,7bとで構成される。そして、長辺6a,7aの延設方向(長辺方向8)が建物ユニットの桁方向となり、短辺6b,7bの延設方向(短辺方向9)が建物ユニットの妻方向となる。
なお、下階建物ユニット2と上階建物ユニット3との大きさが同じとは、下階建物ユニット2の天井梁6(の長辺6aおよび短辺6b)と上階建物ユニット3の床梁7(の長辺7aおよび短辺7b)とが、それぞれ同じ長さになっていることである。互いに位置を揃えた状態とは、下階建物ユニット2と上階建物ユニット3とを同じ向きに配置して、4本の柱5の位置を合わせて上下に連続させることで、下階建物ユニット2の天井梁6の長辺6aと上階建物ユニット3の床梁7の長辺7a、および、下階建物ユニット2の天井梁6の短辺6bと上階建物ユニット3の床梁7の短辺7bとが、互いに一致した状態で上下に重ねられている状態のことである。
そして、上記のような構成に対し、この実施例は、以下のような構成を備えることができる。
(1)図1に示すように、下階建物ユニット2の長辺6a,7a側の外側面に、下階付帯ユニット12が付設されるようにする。
同様に、上階建物ユニット3の長辺6a,7a側の外側面に、上階付帯ユニット13が付設されるようにする。
そして、上階付帯ユニット13は、上階建物ユニット3によって固定保持されるようにする。
また、下階付帯ユニット12と、上階付帯ユニット13とは、長辺方向8に重複する重複部分14を少なくとも一部に有して上下に配置されるようにする。
更に、下階付帯ユニット12と上階付帯ユニット13とは、重複部分14が、上下階固定ジョイント15によって上下に連結固定されるようにする。
ここで、長辺6a,7a側の外側面とは、下階付帯ユニット12や上階付帯ユニット13における、柱5と長辺6a,7aとによって構成される側面、あるいは、長辺方向8へ延びる側面のうちの、ユニット建物1の外側に位置する側面のことであり、下階建物ユニット2と上階建物ユニット3とで、同じ位置に、面一に揃った状態で設置されている。
下階付帯ユニット12や上階付帯ユニット13を構成する付帯ユニットは、建物ユニットに対して付設される、建物ユニットよりも小型のユニットである。付帯ユニットは、ほぼ直方体状をしており、上下方向4については建物ユニットとほぼ同じ高さに形成されて、短辺方向9に対しては、建物ユニットよりも短く形成されている。付帯ユニットは、長辺方向8に対しては、建物ユニットとほぼ同じ長さ、または、建物ユニットよりも短く形成することができる。
付帯ユニットは、例えば、図1Bに示すように、長さの等しい4本の柱16の上下端部に対し、互いに長さが等しい、一対の短い妻屋根梁17bと一対の妻床梁18bとを取付けて、側面視ほぼロ字状の一対の妻フレームFを構成し、一対の妻フレームFの間を、互いに長さの等しい、一対の長い桁屋根梁17aおよび一対の長い桁床梁18aで連結したものなどとされる。柱16は、例えば、角型鋼管やL型鋼などで構成することができ、桁屋根梁17a、妻屋根梁17b、桁床梁18aと妻床梁18bなどは、例えば、内向きC字状をした溝形鋼などで構成することができる。妻フレームFは、溶接などによって一体化され、妻フレームFに対して桁屋根梁17aと桁床梁18aは、ボルトb(図2)などによって固定される。
図1に示すように、下階付帯ユニット12は、下階に位置する付帯ユニットである。下階付帯ユニット12は、地面に構築された基礎の上に設置固定される。これにより、下階付帯ユニット12の重量(荷重)は、地面が受けることになる。そして、地面に固定された下階付帯ユニット12は、下階建物ユニット2に連結される。下階建物ユニット2は、下階付帯ユニット12の重量を特に受ける必要がない状態となる。
上階付帯ユニット13は、上階に位置する付帯ユニットである。上階付帯ユニット13は、上階建物ユニット3の外側面に固定保持される(固定部19)。固定部19は、上階付帯ユニット13の上階建物ユニット3側の上部と、上階建物ユニット3の外側面の上部との間や、上階付帯ユニット13の上階建物ユニット3側の下部と、上階建物ユニット3の外側面の下部との間に設けられる。これにより、上階付帯ユニット13の重量(荷重)は、上階建物ユニット3が受けることになる。そのため、上階付帯ユニット13が下階付帯ユニット12の上側に配置されても、下階付帯ユニット12は、上階付帯ユニット13の重量を受ける必要のない状態となる。
重複部分14は、下階付帯ユニット12と上階付帯ユニット13とが長辺方向8に対して上下に重なる部分であり、下階付帯ユニット12と上階付帯ユニット13の両方の長辺方向8の全域とするのが一般的であるが、この実施例では全域ではなく一部としている。重複部分14は、下階付帯ユニット12の長辺方向8の全部または少なくとも一部と、上階付帯ユニット13との長辺方向8の全部または少なくとも一部との間で、下階付帯ユニット12と上階付帯ユニット13とのどちらかの一部となるように形成されていれば良い。
図2(〜図4)に示すように、上下階固定ジョイント15は、上下方向4に延びるボルトと、ナットなどによって構成することができる。上下階固定ジョイント15の取付方向は、上側からでも下側からでもどちらでも良い。上下階固定ジョイント15は、下階付帯ユニット12の桁屋根梁17aと上階付帯ユニット13の桁床梁18aとの間を上下に締結固定するように設けられる。上下階固定ジョイント15は、下階付帯ユニット12または上階付帯ユニット13の柱16を避けた位置で、しかも、柱16に近い位置に設けられるようにする。上下階固定ジョイント15は、ユニット建物1の外側面側とユニット側との両方に設けるようにする。なお、下階付帯ユニット12と上階付帯ユニット13との柱16が上下に合っていない位置では、柱16は、上下階の固定には使わないようにする。
上下階固定ジョイント15を設置する位置では、下階付帯ユニット12の桁屋根梁17aと上階付帯ユニット13の桁床梁18aとの間に、必要に応じて、角座金などのスペーサー21を単数または複数枚介在させるようにしても良い。
また、上下階固定ジョイント15を設置する位置では、下階付帯ユニット12の天井板22(図3)、または、上階付帯ユニット13の床板23(図3)の少なくとも一方を、部分的に取外せるようにして容易にアクセスできるようにしておくのが好ましい。天井板22は、下階付帯ユニット12の桁屋根梁17a間に架設された天井根太24の上に取付けられる。床板23は、上階付帯ユニット13の桁床梁18a間に架設された床小梁25の下に取付けられる。
(2)図1に示すように、上階付帯ユニット13は、下階付帯ユニット12に対して長辺方向8へハミ出すハミ出部分31を有しても良い。
図5に示すように、上階付帯ユニット13のハミ出部分31は、底部が、上階建物ユニット3の長辺6a,7a側の外側面に取付けられたジョイント金具32を介して、下側から上階建物ユニット3に支持固定されても良い。
ここで、ハミ出部分31は、重複部分14以外の部分である。ハミ出部分31には、上階付帯ユニット13に対して下階付帯ユニット12がハミ出す部分と、下階付帯ユニット12に対して上階付帯ユニット13がハミ出す部分との両方があるが、ここでは、主に、下階付帯ユニット12に対して上階付帯ユニット13がハミ出す部分としている。上下階固定ジョイント15は、下階付帯ユニット12または上階付帯ユニット13のハミ出部分31と対応する位置における、下階付帯ユニット12または上階付帯ユニット13の柱5や、下階付帯ユニット12の柱16に近い長辺方向8の位置などに設けるのが好ましい。
ハミ出部分31の底部は、例えば、上階付帯ユニット13のユニット側の桁床梁18aなどとすることができる。
ジョイント金具32は、例えば、上階建物ユニット3の外側面(上階付帯ユニット13側の面)の下部に位置する床梁7の長辺7aの外側面に取付けられる。ジョイント金具32の設置位置は、例えば、ハミ出部分31の端部(先端または重複部分14側の基部)から所定の距離(例えば、450mm)だけ離れた位置などとすることができる。
図6に示すように、ジョイント金具32は、縦面部32aと、縦面部32aの下辺部からユニット建物1の外方へ向けてほぼ水平に延びる横面部32bとを有するL字型の金具などとすることができる。
縦面部32aは、上階建物ユニット3の床梁7(長辺6a)の外側面に、ビスなどの固定具32cによって横方向に取付けられる(同図(a))。横面部32bは、上階付帯ユニット13のユニット側の桁床梁18aを載置保持することで、上階付帯ユニット13(のハミ出部分31)を下側から係止する(同図(d))。横面部32bには、上方へ向けて位置決ピン33が取付けられ(同図(b)(c))、ユニット側の桁床梁18aの下面には、位置決ピン33が入る位置決孔34が形成される。横面部32bとユニット側の桁床梁18aの下面とは、ボルト・ナットなどの固定具35によって、上下方向4に締結固定される(同図(d))。位置決ピン33および固定具35は、横面部32bの両端部に設置される。位置決ピン33は、上階建物ユニット3の柱5に近い側に設けるのが好ましい。位置決ピン33の上端部は、位置決孔34を挿入し易いように先細りのテーパ状になっている。位置決ピン33の下端部は、位置決孔34とほぼ同径の円柱状の軸部になっている。
なお、この実施例では、ジョイント金具32の縦面部32aは、上階建物ユニット3の床梁7とほぼ同じ高さとなっており、上階付帯ユニット13の桁床梁18aは、これらよりも若干低くなっている。また、ジョイント金具32の横面部32bは、上階付帯ユニット13の桁床梁18aよりも横に長くなっている。
(3)図1に示すように、下階付帯ユニット12および上階付帯ユニット13は、長辺方向8の長さL1,L2が互いに異なっていても良い。
ここで、下階付帯ユニット12および上階付帯ユニット13は、一般的には、長辺方向8の長さL1,L2が同じとされているが、この実施の携帯では、長さL1,L2を異ならせるようにしている。
例えば、図1(図7)の実施例に示すように、下階付帯ユニット12の長さL1を上階付帯ユニット13の長さL2よりも長辺方向8に短くすることができる。この場合、上階付帯ユニット13の側に下階付帯ユニット12に対するハミ出部分31が形成される。この実施例では、上階付帯ユニット13は、長辺方向8の長さL2が、上階建物ユニット3と同じになっている。下階付帯ユニット12は、下階建物ユニット2の長辺方向8の一側に片寄せられている。
なお、図1のように、下階付帯ユニット12と上階付帯ユニット13とは短辺方向9の長さを同じにしても良いし、図7のように、下階付帯ユニット12と上階付帯ユニット13とは短辺方向9の長さを異ならせて、下階付帯ユニット12が上階付帯ユニット13よりも外方へ突出するようにしても良い(下階付帯ユニット12の短辺方向9の長さ>上階付帯ユニット13の短辺方向9の長さ)。この場合、上下階固定ジョイント15は、例えば、下階付帯ユニット12の妻屋根梁17bと上階付帯ユニット13の桁床梁18aとの交差部分などに取付けることができる。
また、図8の実施例に示すように、上階付帯ユニット13の長さL2を下階付帯ユニット12の長さL1よりも長辺方向8に短くすることができる。この場合、下階付帯ユニット12の側に上階付帯ユニット13に対するハミ出部分31が形成される。下階付帯ユニット12のハミ出部分31の真上の位置には、上階付帯ユニット13と長辺方向8に隣接するようにバルコニー36を設置することができる。バルコニー36は、上階建物ユニット3の長辺方向8の端部に達するまでの範囲内で適宜の大きさにすることができる。この実施例では、下階付帯ユニット12は、長辺方向8の長さL1が、上階建物ユニット3と同じになっている。上階付帯ユニット13は、上階建物ユニット3の長辺方向8の一側に片寄せられている。なお、上階付帯ユニット13にはハミ出部分31がないので、ジョイント金具32は不要となる。
なお、図9の実施例に示すように、上階付帯ユニット13および下階付帯ユニット12の両方を、上階建物ユニット3よりも長辺方向8の長さL1,L2が短くなるようにすると共に、上階付帯ユニット13および下階付帯ユニット12を、互いに長辺方向8の一側と他側にズラして配置することができる。上階付帯ユニット13および下階付帯ユニット12は、長辺方向8の長さL1,L2を、同じにして長辺方向8にズラすことや、異なる長さL1,L2にして長辺方向8にズラすことが可能である。
この場合、下階付帯ユニット12と上階付帯ユニット13との間には、長辺方向8の中間部に重複部分14が形成されると共に、重複部分14の両側にハミ出部分31が形成される。ハミ出部分31の先端位置は、下階建物ユニット2や上階建物ユニット3の長辺方向8の端部の位置に合わせるのが好ましい。下階付帯ユニット12のハミ出部分31の真上の位置には、上階付帯ユニット13と長辺方向8に隣接するようにバルコニー36を設置することができる。バルコニー36は、上階建物ユニット3の長辺方向8の端部に達するまでの範囲内で適宜の大きさにすることができる。
<作用>以下、この実施例の作用について説明する。
ユニット建物1は、以下のようにして構築される(図10〜図13)。
まず、同図(a)〜(d)に示すように、下階建物ユニット2の上に上階建物ユニット3を設置し、下階建物ユニット2の長辺6a,7a側の外側面の位置に下階付帯ユニット12を設置すると共に、下階建物ユニット2の外側面に下階付帯ユニット12を連結する。この場合、下階付帯ユニット12は、例えば、下階建物ユニット2よりも長辺方向8の寸法が短く形成されて、下階建物ユニット2の長辺方向8の一側に片寄せた状態で設置される。
この状態で、下階付帯ユニット12の長辺方向8の他側の柱16のコーナー部に、コーナー部(柱16の柱頭部など)を保護するプレート41を取付けたり(同図(a))、下階付帯ユニット12の他側の柱16の近傍の上下階固定ジョイント15を取付ける位置に角座金などのスペーサー21を設置したり(同図(b))、下階付帯ユニット12の長辺方向8の一側の柱16の柱頭部に柱頭ジョイントボルト42を取付けたり(同図(c))、下階付帯ユニット12のユニット側に上下階防振ジョイント43を取付けたりする(同図(d))。
この実施例では、プレート41は、ユニット側と外側面側の2箇所に設けられ、スペーサー21は、ユニット側と外側面側の2箇所に設けられ、柱頭ジョイントボルト42は、ユニット側の1箇所に設けられ、上下階防振ジョイント43は、ユニット側の2箇所の位置に設けられているが、これに限るのではない。
次に、図11(a)〜(c)に示すように、上階建物ユニット3の下部に、
上階付帯ユニット13のハミ出部分31の底部を下側から支持するためのジョイント金具32を取付ける(同図(a)(b))。この際、ジョイント金具32の取付位置は、下階付帯ユニット12の大きさに合わせて最適に設定される(同図(a)は下階付帯ユニット12が大きい場合、同図(b)は下階付帯ユニット12が小さい場合)。ジョイント金具32には、位置決ピン33を取付けておくようにする。
そして、上階建物ユニット3の外側面に、上階付帯ユニット13を設置する(同図(c))。この際、上階建物ユニット3の一側の重複部分14は、下階付帯ユニット12の上に乗せ、上階建物ユニット3の他側のハミ出部分31は、ジョイント金具32にて下側から支持させるようにする。そして、柱頭ジョイントボルト42とジョイント金具32の位置決ピン33とによって上階建物ユニット3の位置決めを行わせるようにする。
次に、図12(a)に示すように、上階付帯ユニット13の上部(桁屋根梁17a)と上階建物ユニット3の外側面の上部との間に、外れ防止金具45を取付けて締め込むことにより、上階付帯ユニット13を上階建物ユニット3側へ引寄せる。外れ防止金具45は、短辺方向9へ延びるボルト・ナットなどとすることができる。
この状態で、同図(b)に示すように、上階付帯ユニット13の上部を、上階建物ユニット3の外側面の上部に固定部19で固定すると共に、同図(c)に示すように、上階付帯ユニット13の下部を、上階建物ユニット3の外側面の下部に固定部19で固定する。これにより、上階建物ユニット3は、上階付帯ユニット13の重量を受けることができるようになる。
最後に、図13(a)に示すように、上階付帯ユニット13の上部に取付けられて上階付帯ユニット13を吊る際に用いられた吊り金具46を取外す。また、上階付帯ユニット13の上部(桁屋根梁17a)と上階建物ユニット3の外側面の上部との間から、外れ防止金具45を取外す。そして、同図(b)に示すように、上階付帯ユニット13と下階付帯ユニット12との間を上下階固定ジョイント15で固定する。
以上により、下階建物ユニット2の上に上階建物ユニット3を有し、下階付帯ユニット12の上に上階付帯ユニット13を有するユニット建物1が構築される。
<効果>この実施例によれば、以下のような効果を得ることができる。
(効果 1)直方体状をした下階建物ユニット2および上階建物ユニット3を上下に設置することで、ユニット建物1を複数階にすることができる。
ユニット建物1は、下階建物ユニット2の長辺6a,7a側の外側面に、下階付帯ユニット12が付設され、上階建物ユニット3の長辺6a,7a側の外側面に、上階付帯ユニット13が付設されても良い。これにより、下階建物ユニット2の内部空間を下階付帯ユニット12で拡大し、また、上階建物ユニット3の内部空間を上階付帯ユニット13で拡大することができる。
この際、上階付帯ユニット13が、上階建物ユニット3の長辺6a,7a側の外側面に対して固定保持されるようにすることで、上階付帯ユニット13の重量を上階建物ユニット3に受けさせることができるようになり、下階付帯ユニット12は上階付帯ユニット13の重量を受ける必要がなくなるため、下階付帯ユニット12の構造耐力を低減して、コストを削減することが可能になる。また、上階付帯ユニット13や下階付帯ユニット12を自由な大きさなどにすることができる。そして、上記により、上階付帯ユニット13と下階付帯ユニット12との柱5の位置を合わせる必要がなくなるので、上階付帯ユニット13や下階付帯ユニット12の構造を変える必要をなくすことができる。よって、上記により、上階付帯ユニット13と下階付帯ユニット12とを上下に配置する場合の自由度を向上することができる。
また、下階付帯ユニット12と上階付帯ユニット13との重複部分14を、上下階固定ジョイント15を用いて上下に連結固定することで、上下階固定ジョイント15によって下階付帯ユニット12と上階付帯ユニット13との間の固定を行わせることができる。
(効果 2)ユニット建物1は、上階付帯ユニット13のハミ出部分31の底部が、上階建物ユニット3に取付けられたジョイント金具32を介して、下側から上階建物ユニット3に支持固定されるようにしても良い。これにより、上階建物ユニット3にジョイント金具32を取付けるだけで、上階付帯ユニット13のハミ出部分31を支持固定できので、上階付帯ユニット13のハミ出部分31が傾いたり、上階付帯ユニット13が落下したりするのを有効に防止できる。また、上階付帯ユニット13の据付時に、ジョイント金具32によって、上階付帯ユニット13のハミ出部分31の底部の仮保持(や位置決めなど)を行うことができ、作業性を向上できる。また、上階建物ユニット3にジョイント金具32を取付けるだけなので、コストもかからない。
(効果 3)下階付帯ユニット12および上階付帯ユニット13は、長辺方向8の長さL1,L2が互いに異なっていても良い。これにより、長辺方向8の長さL1,L2が互いに異なる下階付帯ユニット12および上階付帯ユニット13を自由に組合わせて設置することが可能になる。そのため、長辺方向8の長さL1,L2が異なる下階付帯ユニット12と上階付帯ユニット13の組合わせ方によって、ユニット建物1(の下階建物ユニット2および上階建物ユニット3の長辺6a,7a側の外側面)の外観に様々なバリエーションを持たせることができ、また、(下階付帯ユニット12や上階付帯ユニット13のハミ出部分31の上側や下側に)空間を生じさせたりして、ユニット建物1に独特の陰影感を創出することができ、ユニット建物1の外観品質を向上することが可能になる。
1 ユニット建物
2 下階建物ユニット
3 上階建物ユニット
4 上下方向
6 天井梁
6a 長辺
7 床梁
7a 長辺
8 長辺方向(延設方向)
12 下階付帯ユニット
13 上階付帯ユニット
14 重複部分
15 上下階固定ジョイント
31 ハミ出部分
32 ジョイント金具
L1 長さ
L2 長さ

Claims (3)

  1. 直方体状をした下階建物ユニットおよび上階建物ユニットが上下に設置されたユニット建物であって、
    前記下階建物ユニットの長辺側の外側面に、下階付帯ユニットが付設され、
    前記上階建物ユニットの前記長辺側の外側面に、上階付帯ユニットが付設され、
    該上階付帯ユニットは、前記上階建物ユニットによって固定保持されており、
    前記下階付帯ユニットと、前記上階付帯ユニットとは、長辺方向に重複する重複部分を少なくとも一部に有して上下に配置されており、
    前記下階付帯ユニットと前記上階付帯ユニットとは、前記重複部分が、上下階固定ジョイントによって上下に連結固定されていることを特徴とするユニット建物。
  2. 請求項1に記載のユニット建物であって、
    前記上階付帯ユニットは、前記下階付帯ユニットに対して前記長辺方向へハミ出すハミ出部分を有しており、
    前記上階付帯ユニットの前記ハミ出部分は、底部が、前記上階建物ユニットの前記長辺側の外側面に取付けられたジョイント金具を介して、下側から前記上階建物ユニットに支持固定されていることを特徴とするユニット建物。
  3. 請求項1または請求項2に記載のユニット建物であって、
    前記下階付帯ユニットおよび前記上階付帯ユニットは、前記長辺方向の長さが互いに異なっていることを特徴とするユニット建物。
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