JP3176467B2 - 分岐管継手 - Google Patents

分岐管継手

Info

Publication number
JP3176467B2
JP3176467B2 JP02886793A JP2886793A JP3176467B2 JP 3176467 B2 JP3176467 B2 JP 3176467B2 JP 02886793 A JP02886793 A JP 02886793A JP 2886793 A JP2886793 A JP 2886793A JP 3176467 B2 JP3176467 B2 JP 3176467B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
rubber ring
branch pipe
main pipe
main
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP02886793A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06241373A (ja
Inventor
敏行 石保
博彦 矢野
重樹 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP02886793A priority Critical patent/JP3176467B2/ja
Publication of JPH06241373A publication Critical patent/JPH06241373A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3176467B2 publication Critical patent/JP3176467B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガス管、上下水道管等の
本管に分岐管を接続する分岐管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、本管に分岐管を接続する施工方法
は、先ず、本管に取着口を穿設し、この本管の取着口周
縁部の外周面にサドルを接着剤で接着し、このサドルに
分岐管接続短管を接続し、この分岐管接続短管に分岐管
を取り付けていた。しかしながら、上記従来技術は接着
剤を使用するため、施工性が悪く、止水性、接着強度の
向上に限界があった。このような接着剤を使用する施工
方法を改良し、接着剤を使用しない方法が特開平4−2
19586号公報に記載されているように知られてい
る。
【0003】この公報記載の分岐管継手について図10
を参考にしながら説明する。分岐管継手101は分岐管
接続短管102と本管接続短管103とサドル短管10
4と操作リング105とゴム輪106とからなる。この
サドル短管104の上端は凹凸状の滑らかな傾斜面であ
り、本管接続短管103はサドル短管104の中に摺動
自在に取り付けられ、上部は分岐管接続短管102に固
着されている。そして、下部は本管109の取着口に入
る大きさであり、この本管接続短管103の下端面には
外方向に突出した係止部131を複数箇設けている。そ
して、この係止部131を本管の管壁に引っ掛けて本管
接続短管103の先端を取着口の中に入れるようになっ
ている。又、操作リング105は本管接続短管103と
サドル短管104との間に挟まれて回転自在に取り付け
られている。
【0004】この分岐管継手101を本管109に設け
られた取着口に取り付ける方法は、分岐管継手101を
斜め方向に倒した状態にして、係止部131を引っ掛け
て本管接続短管103の先端を本管109の取着口に入
れ、サドル短管104の下方のサドル部141を本管1
09の取着口の周縁部に取り付け、ハンドル151を持
って操作リング105を回転させる。すると、操作リン
グ105はサドル短管104の上端の凹凸状の傾斜面上
を摺動して上方に移動する。その結果、この操作リング
105に押されて分岐管接続短管102と、この分岐管
接続短管102に固着されている本管接続短管103と
が上方に移動する。
【0005】すると、サドル短管104と本管接続短管
103の係止部131との間に設けられているゴム輪1
06が下側から圧縮され、左右に膨張し、この膨張した
ゴム輪106で本管109の取着口の縁面と本管接続短
管との間を密閉するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、分岐管継手を
斜め方向に倒して、係止部を引っ掛けて、本管の取着口
に本管接続短管の下端部を挿入する施工は、本管接続短
管の先端のすぐ上にサドル短管のサドルがあるからこの
サドルが本管の管壁に当たって大きく傾けることができ
ないから本管接続短管の下端部を本管の取着口に挿入し
難いという問題がある。又、斜め方向に倒して挿入する
ためには人力で押し込む必要があるが、分岐管継手が大
きく重くなると、上記方法では分岐管継手を持ち上げ難
いから本管に取り付ける作業が極めて困難になる。
【0007】又、前記公報に記載の分岐管継手では分岐
管継手が本管から外れないように、本管接続短管の下端
に設けられている係止部を複数箇突出させて本管の取着
口の径より大きくしているが、この係止部の突出部を余
り大きくすると、本管接続短管の下端部が本管の取着口
に入り難いから、少ししか大きくしてない。一方、本管
の取着口をホルソーという装置で穿設しているが、施工
現場で施工すること、本管の管壁が筒状であること、ホ
ルソーが振動する等の理由のために、ホルソーで穿設し
た取着口の口径のバラツキは大きい。
【0008】従って、ホルソーで穿設した取着口がバラ
ツいて大きくなっている本管の取着口に分岐管継手を取
り付けると、この取着口の縁端面と本管接続短管との間
の隙間が大きくなり過ぎて、本管接続短管の下端に設け
られている係止部の係止が少なくなり、分岐管継手の本
管への固定力が所定の取着強度より小さくなる。そのた
めに、分岐管継手を施工した後に、地盤変動等によって
分岐管継手に曲げ応力が働いたとき、分岐管が外れ易い
という問題がある。そこで、本発明の目的は、施工し易
く、本管の取着口の大きさに若干のバラツキがあっても
強固に取り付けることができる分岐管継手を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題を解決
し、上記目的を達成するためになされたものであって、
本管に穿設された取着口に分岐管を接続する分岐管継手
において、前記分岐管継手は分岐管接続短管と本管接続
短管とサドル短管と操作リングとゴム輪とからなり、前
記分岐管接続短管は、上端部に分岐管が取り付けられる
接続部が設けられた筒状体であり、前記サドル短管は下
端部が拡大されて本管の外周面に密着するサドルとな
り、上端部が分岐管接続短管の下端部とほぼ同じ径の筒
状体で、このサドル短管の高さが高くなったり低くなる
ように上端が凹凸状の滑らかな傾斜面になっているもの
であり、前記本管接続短管はサドル短管の中に摺動自在
に挿入され、上部が分岐管接続短管の下部に挿入されて
固着され、下部が本管の取着口に挿入できる大きさの筒
状体で、この下部の外周面に断面コ字型の凹部が設けら
れているものであり、前記ゴム輪は内周部分が本管接続
短管の外周面に設けられている凹部に挿入され、外周面
が本管の取着口の縁端面を挟むことができるように上部
と下部が外方に突出した断面コ字型の環状体で、この断
面コ字型の下部の突出した部分の最大外径が本管の取着
口より大きく、側面がこの最大外径部分から下方に行く
に従って小さくなって下端部では本管の取着口とほぼ同
じ径か若干小さくなるように傾斜しているものであり、
前記操作リングは分岐管接続短管とサドル短管との間の
本管接続短管の外周面に円周方向に回転できるように取
り付けられていて、操作リングを円周方向に回転させる
と、操作リングがサドル短管の上端の凹凸状の傾斜面に
沿って摺動して上下に動き、この操作リングの上にある
分岐管接続短管とこの分岐管接続短管に固着されている
本管接続短管とが上下に動くようになっているものであ
る。
【0010】前記分岐管継手に使用するゴム輪は外周面
が本管の取着口の縁端面を挟むことができるように上部
と下部が外方に突出した断面コ字型の環状体となってい
るが、この下部の突出部分を分割し独立させてゴム輪係
止体にし、残りの本体部分をゴム輪本体としてもよい。
即ち、請求項2のように、ゴム輪を外周面の上部が外方
向に突出した断面逆L字型のゴム輪本体と、このゴム輪
本体の下方に取り付けられたゴム輪係止体とからなるよ
うに分割し、このゴム輪本体の上部の突出した部分とゴ
ム輪係止体とで本管の取着口の縁端面を挟むことができ
るようにする。そして、このゴム輪係止体を、請求項1
の断面コ字型の下部の突出した部分と同じように、最大
外径が本管の取着口より大きく、側面がこの最大外径部
分から下方に行くに従って小さくなって下端部では本管
の取着口とほぼ同じ径か若干小さくなるように傾斜させ
るものである。
【0011】
【作用】本発明の請求項1の分岐管継手を本管の取着口
に取り付ける施工方法および作用について説明する。先
ず、分岐管継手の本管接続短管の先端を取着口に挿入す
る。すると、この本管接続短管は取着口に挿入できる大
きさであるから、先端は簡単に挿入できる。更に挿入す
ると、この本管接続短管の先端部の外周面に設けられて
いる断面コ字型の凹部の中にゴム輪が挿入されていて、
このゴム輪の下部の突出した部分の最大外径は本管の取
着口より大きく、側面はこの最大外径部分から下方に行
くに従って小さくなって下端部では本管の取着口とほぼ
同じ径か若干小さくなるように傾斜しているから、取着
口とほぼ同じ径になっている所までしか挿入できない。
【0012】しかし、更に、強制的に押し込むことによ
り、ゴム輪が弾性により圧縮されて、取着口の縁端面が
ゴム輪の側面の傾斜に沿って滑り、本管接続短管の先端
部が取着口に挿入できる。そして、この取着口の縁端面
が断面コ字型の中央の窪みに到ると、この断面コ字型の
上下の突出部で取着口の縁端面が挟まれ、サドル短管の
サドル部が本管の外周面に密着して分岐管継手が本管に
取り付けられる。
【0013】次に、操作リングを回転させてサドル短管
の上端の凹凸状の傾斜面に沿って摺動させる。すると、
操作リングはサドル短管の高い場所に移動する。このよ
うに操作リングが上方に移動すると、この操作リングは
サドル短管と分岐管接続短管との間に挟まれているか
ら、この操作リングの上方にある分岐管接続短管がこの
操作リングに押されて上方に移動し、その結果、分岐管
接続短管に固着されている本管接続短管が上方に移動す
る。すると、本管接続短管の下部の断面コ字型の凹部に
挿入されているゴム輪は本管接続短管の断面コ字型の下
方の突出している部分で引き上げられ本管の取着口の縁
部に当接し、本管接続短管と突出部と取着口の縁部との
間に挟まれて圧縮され、この部分が水密または気密にな
り、分岐管継手が本管に強固に取着される。
【0014】このようにして分岐管継手はこれを傾ける
ことなく先端を取着口に挿入し強く下方に押し込み、操
作リングを回転させるだけで、簡単に本管に取り付ける
ことができる。又、ゴム輪は弾性体であって大きく変形
するから、ゴム輪が圧縮されて取着口に挿入できる範囲
はホルソーで穿設する取着口のバラツキより大きい。従
って、本管の取着口の径にバラツキが大きくても、特に
問題がない。
【0015】次に、請求項2の分岐管継手を本管に取り
付ける方法と作用とを説明する。請求項2の分岐管継手
では、請求項1の断面コ字のゴム輪の下側突出部が独立
してゴム輪係止体とに分割されていることが異なる。従
って、前記説明のゴム輪の下方の突出部をゴム輪係止体
にして読み替えれば、前記請求項1のときの使用方法お
よび作用がそのまま適用できるので説明を省略する。こ
のように、ゴム輪をゴム輪本体とゴム輪係止体とに分割
すると、ゴム輪の下部の突出部のときよりゴム輪係止体
を自由な形状にすることができるので好ましい。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。図1〜5
は本発明分岐管継手を排水管に使用した一実施例を示す
もので、図1は分岐管継手を本管に取り付けた状態の要
部を示す側断面図、図2は図1の分岐管継手に使用する
本管接続短管を拡大して示す一部切欠断面図、図3は図
1の分岐管継手に使用するゴム輪を拡大して示す一部切
欠断面図、図4は分岐管継手を本管に取り付ける状態の
要部を示すもので、(イ)は本管接続短管の先端を取着
口に挿入している状態を示す説明図、(ロ)は取着口の
縁端面をゴム輪の傾斜面に沿って滑らせて本管接続短管
の先端を取着口に強制的に挿入している状態を示す説明
図、(ハ)は取着口の縁端面が断面コ字型のゴム輪の中
央部の窪みに入った状態を示す説明図、(ニ)は操作リ
ングを回転させてゴム輪を本管接続短管の断面コ字型の
下方に突出している部分で上方に移動させて本管の取着
口の縁部に当接させてこの部分を水密または気密にした
状態を示す説明図、図5は図1に示す分岐管継手を本管
に取り付けた状態を示す正面図である。
【0017】図6〜8は本発明の他の実施例を示すもの
で、図6は分岐管継手を本管に取り付けた状態の要部を
示す断面図、図7は図6のゴム輪近傍を拡大して示す説
明図、図8はゴム輪係止体の形状を示す正面図である。
図9は本発明の別の実施例を示すもので、分岐管継手を
本管に取り付けた状態のゴム輪近傍を拡大して示す説明
図である。
【0018】図1〜5において、1は排水管の本管であ
る。2は本管1の管壁に穿設された取着口である。3は
取着口2に取り付けられた分岐管継手であり、この分岐
管継手3は分岐管接続短管4と本管接続短管5とサドル
短管6と操作リング7とゴム輪8とからなる。分岐管接
続短管4は上端部に分岐管を取り付ける受口からなる接
続部41が設けられている筒状体であり、この接続部4
1の内面には分岐管を水密接続できるようにゴム輪42
が設けられている。
【0019】サドル短管6は下端部が拡大されて本管1
の外周面に密着するサドル61となり、上端部62が分
岐管接続短管とほぼ等しい径の筒状体であり、上端は凹
凸状の滑らかな傾斜面63となっている。又、サドル6
1の形状は、図5に示すように円形であるが、この形状
は適宜でよい。例えば、円形でもよいし、四角形、六角
形等の多角形でもよい。本管接続短管5はサドル短管6
の中に摺動自在に挿入されている筒状体であり、上部5
1が分岐管接続短管4の下部43に挿入され固着されて
いる。又、下部52は取着口2に挿入できる大きさで、
図2に示すように、下部52の外周面に断面コ字型の凹
部53が設けられている。そして、この凹部53の下部
59にはテーパーが設けられて浅くなっている。
【0020】ゴム輪8は内周部分が本管接続短管5の断
面コ字型の凹部53に挿入されている環状体であり、図
3に示すように、このゴム輪8の外周面は本管1の取着
口2の縁端面を挟むことができるように上部81と下部
82が突出した断面コ字型をしている。そして、このゴ
ム輪8の下部82の突出している部分の最大外径は本管
1の取着口2より大きく、側面83はこの最大外径部分
から下方に行くに従って小さくなって下端部では本管1
の取着口2より小さくなるように傾斜している。又、こ
のゴム輪の内側面の下部84には、凹部53の下部59
と同じように、テーパーが設けられている。
【0021】操作リング7は分岐管接続短管4とサドル
短管6との間に設けられている環状体であり、この操作
リング7の外周面にはサドル短管7を回転させるハンド
ル71が設けられている。この操作リング7の下端はサ
ドル短管6の下面と同様な凹凸状の傾斜面72となって
いる。従って、この凹凸状の傾斜面72の上方に窪んで
いる凹部がサドル短管の凹凸状の傾斜面63の上方に突
出している凸部に合っている場合サドル短管6が低く、
ハンドル71で操作リング7を回転させて操作リング7
の下面の下方に突出している凸部とサドル短管6の上方
に突出している凸部とが重なったときがもっとも高くな
るようになっている。
【0022】次に、この分岐管継手3の使用方法につい
て説明する。本管1の分岐管を接続したい場所の管壁に
ホルソーで取着口2を穿孔する。この取着口2に分岐管
継手3の先端を挿入する。この分岐管継手3の挿入方法
について詳細に説明する。先ず、分岐管継手3の本管接
続短管5の先端を取着口2に挿入する。すると、この本
管接続短管5は取着口2に挿入できる大きさであるか
ら、図4の(イ)に示すように、先端は簡単に挿入でき
る。そして、本管接続短管5の先端部の外周面には断面
コ字型の凹部53があり、この凹部53にはゴム輪8が
挿入されていて、このゴム輪8の下部82の最大外径は
取着口より大きく、側面83がこの最大部分から小さく
なって下端では本管1の取着口2より小さくなるように
傾斜しているから、自然に、本管接続短管5の先端はこ
のゴム輪8の下部82の取着口2とほぼ同じ径の所まで
挿入する。
【0023】次に、力を入れて更に深く強制的に挿入す
ると、図4の(ロ)に示すように、ゴム輪8の下部82
が弾性により圧縮されて、取着口2の縁端面がゴム輪8
の側面83の傾斜に沿って滑り、本管接続短管5の先端
を更に深く挿入することができる。この際、断面コ字型
の凹部53の下部59にテーパーが設けられ、且つ、ゴ
ム輪8の下部84に同様なテーパーが設けられているか
ら、凹部53のゴム輪8の下部84との間に隙間が生じ
る。この隙間があるために、ゴム輪8の側面83がこの
隙間の方向に倒れることと圧縮されることとで、簡単に
取着口2の縁端面がゴム輪8の傾斜面に沿って深く挿入
できる。
【0024】そして、この取着口2の縁端面が、図4の
(ハ)に示すように、断面コ字型のゴム輪8の中央の窪
みに到ると、この断面コ字型のゴム輪8の上部81と下
部82とで取着口2の縁端面が挟まれる。すると、サド
ル短管6のサドル部が本管1の外周面に密着して分岐管
継手3が本管1に取り付けられる。
【0025】次に、操作リング7をハンドル71を持っ
て回転させて、操作リング7をサドル短管6の上端の凹
凸状の傾斜面に沿って移動させてサドル短管6の高い位
置に移動させる。すると、この操作リング7に押され
て、この操作リング7の上方にある分岐管接続短管4と
この分岐管接続短管4に固着されている本管接続短管5
とが上方に移動する。その結果、本管接続短管5の下方
の断面コ字型の凹部53が上方に移動し、図4の(ニ)
に示すように、この凹部の中に挿入されているゴム輪8
を引き上げて、ゴム輪8の下部82を本管1の取着口2
の縁端の下面に押し付ける。すると、この部分が水密に
なると同時に、分岐管継手3が強固に本管1に取り付け
られる。
【0026】この際、ゴム輪8の下部84のテーパー部
分は凹部53の下部59のテーパー部に当接することに
なる。この結果、ゴム輪8の下部84は変形し難くな
り、本管1の取着口2の縁壁が強固に係止する。最後
に、この分岐管継手3の接続部41に分岐管を挿入して
取り付けると、本管1に分岐管を取り付けることができ
る。このように、本実施例では、本管1に取着口2を穿
設し、この取着口2に分岐管継手3を挿入し、更に、下
方に強制的に挿入した後、操作リング7を回転させるだ
けで、本管1に分岐管継手3を取り付ることができるの
で、分岐管継手3を傾ける必要がなく、施工が極めて簡
単である。
【0027】又、ゴム輪8は弾性体であって大きく変形
するから、このゴム輪8が圧縮されて取着口に挿入でき
る範囲はホルソーで穿設する取着口2のバラツキより大
きい。従って、本管1に設けられた取着口2の径にバラ
ツキがあっても特に問題がなく、分岐管継手3を本管1
に強固に取り付けることができる。従って、地盤変動等
により分岐管継手3に曲げ応力が働いても、分岐管継手
3が本管1から外れ難い。
【0028】次に、図6〜8に示す実施例について説明
する。図6〜8に示す実施例では、図1〜5に示すゴム
輪がゴム輪本体8aとこのゴム輪本体8aを係止するた
めのゴム輪係止体8bとに分離していることが異なる。
このゴム輪係止体8bの材質は硬質プラスチック、FR
P、金属等が良い。そして、このゴム輪本体8aの最大
外径は、図1〜5に示す実施例のゴム輪の下部突出部と
同様に、本管1aの取着口2aより大きく、側面83a
はこの最大外径部分から下方に行くに従って小さくなっ
て下端部では本管1aの取着口2aより小さくなるよう
に傾斜している。
【0029】尚、このゴム輪係止体8bは本管1aの取
着口2aに挿入し易いように、図8に示すように、切断
部85と周辺部に凹部84が設けられている。このよう
にゴム輪係止体8bは独立しているから、図1〜5に示
す実施例より自由な形状にすることができる。
【0030】そして、この図6〜8に示す実施例は図1
〜5に示す実施例と同様にして分岐管継手3aの先端を
本管1aの取着口2aに挿入し、更に力を入れて挿入し
て本管1aの取着口2aの縁端面をゴム輪本体8aとゴ
ム係止体8bとの間に入れた後、ハンドル71aを回転
させて本管接続短管5aの凹部53aの下部の突出した
部分でゴム輪係止体8bを本管1aの取着口2aの縁部
に押し付け、ゴム輪係止体8bを上下から圧縮すること
により、本管1aに分岐管継手3aを強固に水密に取り
付けることができる。
【0031】次に、図9に示す実施例について説明す
る。図9に示す実施例を部6〜8に示す実施例と比較す
ると、図9に示す実施例ではゴム輪本体8cとゴム輪係
止体8dとの間にスペーサー85が設けられていること
が異なる。スペーサー85の材質はゴム、プラスチッ
ク、金属等いずれであってもよい。その他は図6〜8に
示す実施例と同じであるから説明を省略する。
【0032】
【発明の効果】本発明分岐管継手はゴム輪(ゴム輪本体
とゴム輪係止体)が本管接続短管の凹部に挿入されてい
て、このゴム輪の下部の突出した部分(ゴム係止体)の
最大外径が本管の取着口より大きく、側面がこの最大外
径部分から下方に行くに従って小さくなって下端部では
本管の取着口とほぼ同じ径か若干小さくなるように傾斜
しているから、分岐管継手の先端を取着口に挿入した
後、更に、強く押し込むと、ゴム輪の下部の突出した部
分(ゴム係止体)がゴム弾性により変形してゴム輪の下
部の突出した部分(ゴム係止体)の側面の傾斜に沿って
挿入できる。その後、操作リングを回転させることによ
り、ゴム輪の下部の突出している部分(ゴム係止体)が
本管接続短管と取着口の縁壁との間で挟まれて、本管に
分岐管継手を水密に且つ強固に取り付けることができ
る。このように、本発明分岐管継手を本管に取り付ける
施工は極めて簡単である。
【0033】又、ゴム輪は弾性体であり大きく変形する
から、ゴム輪が圧縮されて挿入できる範囲はホールソー
で穿設する取着口のバラツキより大きい。従って、ホー
ルソーで穿設された取着口の径のバラツキがあっても本
発明分岐管継手を使用することにより、特に問題なく分
岐管を本管に強固に取り付けることができる。従って、
地盤変動等により分岐管に曲げ応力が働いても、分岐管
継手が本管から外れ難い。又、ゴム輪をゴム輪本体とゴ
ム輪係止体とに分割すると、ゴム輪係止体をゴム輪より
更に自由な形状にすることができるから、本管接続短管
を挿入し易い形状にすることができ便利である。このよ
うに、本発明は種々な効果があるから極めて価値のあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明分岐管継手を排水管に使用したの
一実施例を示すもので、分岐管継手を本管に取り付けた
状態の要部を示す側断面図である。
【図2】図2は図1の分岐管継手に使用する本管接続短
管を拡大して示す一部切欠断面図である。
【図3】図3は図1の分岐管継手に使用するゴム輪を拡
大して示す一部切欠断面図である。
【図4】図4は分岐管継手を本管に取り付ける状態の要
部を示すもので、(イ)は本管接続短管の先端を取着口
に挿入している状態を示す説明図、(ロ)は取着口の縁
端面をゴム輪の傾斜面に沿って滑らせて本管接続短管の
先端を取着口に強制的に挿入している状態を示す説明
図、(ハ)は取着口の縁端面が断面コ字型のゴム輪の中
央部の窪みに入った状態を示す説明図、(ニ)は操作リ
ングを回転させてゴム輪を本管接続短管の断面コ字型の
下方に突出している部分で上方に移動させて本管の取着
口の縁部に当接させてこの部分を水密にした状態を示す
説明図である。
【図5】図5は図1に示す分岐管継手を本管に取り付け
た状態を示す正面図である。
【図6】図6は本発明の他の実施例を示すもので、分岐
管継手を本管に取り付けた状態の要部を示す一部切欠断
面図である。
【図7】図7は図6のゴム輪近傍を拡大して示す説明図
である。
【図8】図8は図6に示す分岐管継手に使用するゴム輪
係止体の形状を示す正面図である。
【図9】図9は本発明の別の実施例を示すもので、分岐
管継手を本管に取り付けた状態のゴム輪近傍を拡大して
示す説明図である。
【図10】図10は従来の分岐管継手を本管に取り付け
た状態の要部を示す一部切欠断面図である。
【符号の説明】
1、1a 本管 2、2a 取着口 3 分岐管継手 4 分岐管接続短管 41 接続部 5、5a 本管接続短管 51 上部 52 下部 53、53a 凹部 6 サドル短管 61 サドル 62 上部 63 凹凸状の傾斜面 7 操作リング 71 ハンドル 72 凹凸状の傾斜面 8 ゴム輪 8a、8c ゴム輪本体 8b、8d ゴム輪係止体 81 凹部の上部 82 凹部の下部 83 側面 85 スペーサー
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−203584(JP,A) 特開 平4−194489(JP,A) 特開 平4−194488(JP,A) 実開 平4−49294(JP,U) 実開 平3−86287(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 41/00 - 41/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本管に穿設された取着口に分岐管を接続
    する分岐管継手において、前記分岐管継手は分岐管接続
    短管と本管接続短管とサドル短管と操作リングとゴム輪
    とからなり、前記分岐管接続短管は、上端部が分岐管を
    取り付けられる接続部が設けられた筒状体であり、前記
    サドル短管は下端部が拡大されて本管の外周面に密着す
    るサドルとなり、上端部が分岐管接続短管の下端部とほ
    ぼ同じ径の筒状体で、このサドル短管の高さが高くなっ
    たり低くなるように上端が凹凸状の滑らかな傾斜面にな
    っているものであり、前記本管接続短管はサドル短管の
    中に摺動自在に挿入され、上部が分岐管接続短管の下部
    に挿入されて固着され、下部が本管の取着口に挿入でき
    る大きさの筒状体で、この下部の外周面に断面コ字型の
    凹部が設けられているものであり、前記ゴム輪は内周部
    分が本管接続短管の外周面に設けられている凹部に挿入
    され、外周面が本管の取着口の縁端面を挟むことができ
    るように上部と下部が外方に突出した断面コ字型の環状
    体で、この断面コ字型の下部の突出した部分の最大外径
    が本管の取着口より大きく、側面がこの最大外径部分か
    ら下方に行くに従って小さくなって下端部では本管の取
    着口とほぼ同じ径か若干小さくなるように傾斜している
    ものであり、前記操作リングは分岐管接続短管とサドル
    短管との間の本管接続短管の外周面に円周方向に回転で
    きるように取り付けられていて、操作リングを円周方向
    に回転させると、操作リングがサドル短管の上端の凹凸
    状の傾斜面に沿って摺動して上下に動き、この操作リン
    グの上にある分岐管接続短管とこの分岐管接続短管に固
    着されている本管接続短管とが上下に動くようになって
    いることを特徴とする分岐管継手。
  2. 【請求項2】 ゴム輪は外周面の上部が外方向に突出し
    た断面逆L字型のゴム輪本体とこの下方に取り付けられ
    たゴム輪係止体とからなり、このゴム輪本体の上部の突
    出した部分とゴム輪係止体とで本管の取着口の縁端面を
    挟むことができ、このゴム輪係止体は最大外径が本管の
    取着口より大きく、側面がこの最大外径部分から下方に
    行くに従って小さくなって下端部では本管の取着口とほ
    ぼ同じ径か若干小さくなるように傾斜している環状体で
    あることを特徴とする請求項1記載の分岐管継手。
JP02886793A 1993-02-18 1993-02-18 分岐管継手 Expired - Fee Related JP3176467B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02886793A JP3176467B2 (ja) 1993-02-18 1993-02-18 分岐管継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02886793A JP3176467B2 (ja) 1993-02-18 1993-02-18 分岐管継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06241373A JPH06241373A (ja) 1994-08-30
JP3176467B2 true JP3176467B2 (ja) 2001-06-18

Family

ID=12260332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02886793A Expired - Fee Related JP3176467B2 (ja) 1993-02-18 1993-02-18 分岐管継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3176467B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200497340Y1 (ko) * 2021-10-22 2023-10-16 (주)국제산업 Lte 재난망용 무전기 멀티충전기

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101837948B1 (ko) * 2017-06-19 2018-03-13 장현실 분기관 고정용 새들 조립체

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200497340Y1 (ko) * 2021-10-22 2023-10-16 (주)국제산업 Lte 재난망용 무전기 멀티충전기

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06241373A (ja) 1994-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0101065B1 (en) Button
US5724777A (en) Roof drain arrangement and method
JPH02173407A (ja) 締付けねじを有するクランプ構造に於ける改良
JP3176467B2 (ja) 分岐管継手
JP3511931B2 (ja) 水洗便器装置
US20010040348A1 (en) Pipe connecting gaskets
JP2769111B2 (ja) マンホ−ルと導管の接続等に用いる継手及びその圧着治具
CN215858278U (zh) 一种竹木柱与基础的连接装置
JP3119534B2 (ja) 結合構造
JPH05141073A (ja) 押え具および押え構造
JP3129996U (ja) バンド無しタイプたて樋
JPH0510487A (ja) 分岐管継手
JPH08261512A (ja) エアコン室外機の設置構造
JP3117479B2 (ja) 分岐管継手
JPH10292576A (ja) ワンタッチ自在ドレン
JPH047294Y2 (ja)
JPH09165769A (ja) マンホール用ジョイント材
JP2533377B2 (ja) 構造部材仮固定釘
JP3107274B2 (ja) 軒樋の接続構造
JPS6321826Y2 (ja)
JPH07332566A (ja) 分岐管継手
JPH07332567A (ja) 分岐管継手
JPH10176402A (ja) 這樋取付具
JP3136399B2 (ja) 便器洗浄用タンクにおける手洗い吐水管の取付構造
JP2001020359A (ja) 排水ソケットの接続構造

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080406

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090406

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090406

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100406

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees