JPH07332566A - 分岐管継手 - Google Patents

分岐管継手

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JPH07332566A
JPH07332566A JP6121122A JP12112294A JPH07332566A JP H07332566 A JPH07332566 A JP H07332566A JP 6121122 A JP6121122 A JP 6121122A JP 12112294 A JP12112294 A JP 12112294A JP H07332566 A JPH07332566 A JP H07332566A
Authority
JP
Japan
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pipe
ring
short pipe
short
saddle
Prior art date
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Pending
Application number
JP6121122A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Ishiyasu
敏行 石保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP6121122A priority Critical patent/JPH07332566A/ja
Publication of JPH07332566A publication Critical patent/JPH07332566A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L41/00Branching pipes; Joining pipes to walls
    • F16L41/02Branch units, e.g. made in one piece, welded, riveted

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 受口短管を構成する第1短管と第2短管とを
接着剤で接着した時に、はみ出した接着剤が操作リング
と受口短管のスラスト受部との間に残った状態で硬化し
ても、接着剤が障害になることなく操作リングをスムー
ズに回転させることができる分岐管継手を提供すること
を目的としている。 【構成】 下端部が取着口11Aと符号する形状に形成
され、環状溝16Aと受口17Aとスラスト受部17B
が設けられている受口短管12と、受口短管12の下端
部外周に摺動可能に装着され取着口11Aの周縁部に密
着するサドル13と、受口短管12の環状溝16Aに摺
動可能に装着されている割りイング19と、割りリング
19とサドル13間に配設されたゴム輪14と、スラス
ト受部17Bとサドル13間に配設され受け口短管12
の外周部に回転可能に装着された操作リング15とを備
え、操作リング15のスラスト受部17B側の面に突条
15Aを設け、スラスト受部17Bと操作リング15と
が直接接しないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下水道本管などの原管
の途中に分岐部を設ける際に使用する分岐管継手に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、下水道本管等の原管に設けられた
取着口に接着剤等を用いることなく、乾式で接合できる
分岐管継手としては、本願出願人がすでに提案(特願平
4−310195号)した図6に示すような分岐管継手
100がある。すなわち、この分岐管継手100は、受
口短管200と操作リング300とサドル400と、ゴ
ム輪500と、割りリング600とを備えている。
【0003】受口短管200は、上端部に接続される分
岐管(図示せず)の受口211が設けられ、下端面がス
ラスト受部212となった第1短管210の下端部に、
下端部に取着口に符合する形状の原管挿入部221が設
けられ、原管挿入部221からその上方にかけて環状溝
222が形成されている第2短管220の上端部を嵌合
し、接着剤を介して接着一体化することで形成されてい
る。
【0004】操作リング300は、第2短管220の外
側に回転自在に嵌合している。また、サドル400は、
第2短管220の外側に管軸に平行に摺動自在に嵌合す
る立ち上がり管部401とこの立ち上がり管部401の
下方からスカート状に広がる鞍状のサドル本体402と
から構成され、このサドル本体402が取着口周縁に密
着するR形状をしている。
【0005】したがって、この分岐管継手100は、原
管の取着口に受口短管200の原管挿入部221を挿入
してゴム輪500を取着口周縁部に装着させたのち、操
作リング300の回転操作により受口短管200を引き
上げ、割りリング600が環状溝222の大径部にスラ
イドさせて拡径し、原管内側の取着口周縁部に係止させ
ることで乾式で装着できるようになっている。また、受
口短管200の引き上げによって、ゴム輪500がサド
ル400と割りリング600との間で縦に押しつぶされ
横に広がって取着口の周縁部に圧着するので、分岐管継
手100と原管との間の止水性が確保されるようになっ
ている。当然のことながら、接着剤を必要としないので
施工性も良好である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記分岐管
継手100は、第2短管220にゴム輪500,サドル
400,操作リング300を装着するとともに、第2短
管220の上端部外周面および/または第2短管210
の下端部内周面に接着剤を塗布したのち、第2短管22
0の上端部を第1短管210の下端部に内嵌させること
で組み立てられているので、図 に示すように、第1短
管210と第2短管220とを接合する際に、第2短管
220の外周面側に余分な接着剤700が必ずはみ出し
てくる。
【0007】このはみ出した接着剤700は、そのまま
にしておくと、操作リング300、サドル400まで一
緒に接着一体化してしまう。そこで、通常、接着剤70
0の接着に要する保持時間を経過したのち、ボロ布、溶
剤等を使用してはみ出た接着剤700を拭き取る作業を
行っているが、このような作業を実施したとしても、前
記保持時間内に接着剤700の固化が進行し、部分的に
は接着剤700のはみ出し部分が残ることがしばしば発
生する。
【0008】また、接着剤700のはみ出し部分が残ら
ない場合においても、第1短管210と第2短管220
との段差部分、すなわち、スラスト受部212と第2短
管220の外周面とで形成されるコーナー部に接着剤7
00が僅かに残ることになる。しかし、このようにはみ
出した接着剤700が操作リング300とスラスト受部
212との間に残ったままであると、操作リング300
を回転させようとした時、抵抗が大きく操作リング30
0の操作に多大な力を要する。したがって、原管外面に
対し、必要とされる押圧が満足に与えられないで途中で
作業を終えてしまうことになり、取り付け埋設後の地盤
変動等によって、地下水が原管へ浸入したり、原管から
地中に汚水等が漏れて汚染るすなどの問題が発生する恐
れがある。
【0009】本発明は、上記のような問題に着目し、は
み出した接着剤が操作リングと受口短管のスラスト受部
との間に残った状態で硬化しても、接着剤が障害になる
ことなく操作リングをスムーズに回転させることができ
る分岐管継手を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる分岐管継
手は、上記目的を達成するために、原管に設けられてい
る取着口と符合する形状に下端部が形成され、この下端
部外周に環状溝が設けられた第2短管が、上端部に分岐
管接続用の受口が設けられた第1短管の下端部に上端部
を内嵌され接着剤を介して一体化されて形成されている
受口短管と、前記環状溝と第1短管の下端面との間で受
口短管の外周部に摺動可能に装着される立ち上がり管
部、および、この立ち上がり管部の下方に設けられ、前
記受口短管を原管の取着口に挿入させた時に取着口周縁
部の外面に密着可能に形成されたサドル本体を有するサ
ドルと、前記受口短管の環状溝に摺動可能に装着されて
いる割りリングと、この割りリングと前記サドルとの間
で前記受口短管に摺動可能に装着され、原管の肉厚以上
の厚みを有し、少なくとも一部が取り付け時に取着口と
受口短管との隙間に充填されるゴム輪と、前記第1短管
の下端面と前記サドルとの間に、受口短管の軸芯を中心
軸として回転可能に装着されている操作リングと、を備
え、前記受口短管の環状溝には、前記割りリングの外径
を前記原管の取着口よりも小さい径に保持する小径部が
設けられていると共に、前記割りリングの外径を前記原
管の取着口よりも大きい径に保持する大径部が前記小径
部よりも下方に設けられ、前記操作リングと第1短管の
下端面、あるいは、前記操作リングとサドルの立ち上り
管部に、前記操作リングの回転操作により原管及びサド
ルに対して受口短管を引き上げ、前記割りリングを環状
溝の大径部に配置可能に係合した凹凸係合部が設けられ
ている分岐管継手であって、前記第1短管の下端面と操
作リングとの直接の接触を防止する突起が、前記操作リ
ングおよび前記第1短管の下端面の少なくとも一方の所
望部分に形成されている構成とした。
【0011】上記構成において、突起は、全周に設けて
も、間欠的に設けても構わない。また、突起の断面形状
は操作リングがスムーズに回転すれば、特に限定されな
いが、断面円形、断面楕円形、断面三角形、断面4角形
などが挙げられる。ガイド部の勾配は、特に限定されな
いが、75°〜15°程度が好ましく、特に30°前後
とすることが好ましい。
【0012】受口短管の下端部先端は、取着口への挿入
を容易にするために、面取りされていることが好まし
い。面取り部の勾配は、15〜30°程度とすることが
好ましい。割りリングの断面形状は、割りリングの高さ
や幅等によって設定することができるが、たとえば、ガ
イド部の勾配を30°とした時、ガイド部に沿って容易
に大径部まで摺動するように、45〜75°、特に60
°前後のテーパー部を設けることが好ましい。
【0013】取着口は、一般にホールソーと称される工
具を用いて穿孔される。なお、ホールソーを用いて穿孔
する場合、径が168mmのエスロンホルソー(積水化学
工業(株)製のホールソー)を用いて168mmの取着口
11Aを穿設しようとしても、作業者の熟練度にもよる
が、168mm〜170mmまでばらつきがでる。さらに、
ホールソーのメーカーは、数社あり、メーカー間でも1
68mmの径のホールソーであっても、穿設される穿孔の
ばらつきが168〜173mm程度まで広がる。
【0014】したがって、168〜173mm程度のもの
に対しても取り付け後の性能が確保されるだけの突起部
が形成されるように、割りリングやゴム輪など各部の寸
法を決定することが好ましい。本発明の分岐管継手は、
特に限定されないが、例えば、原管の材質が硬質塩化ビ
ニル樹脂である場合には、硬質塩化ビニル樹脂の射出成
形品によって構成することが好ましい。勿論FRPを用
いても構わない。なお、射出成形によって成形できない
金属類やその他のプラスチック類を用いる場合には、削
りだしによって加工して得ることもできる。
【0015】
【作用】上記構成よれば、第1短管と第2短管とを嵌合
させ接着剤で接合一体化させる時、嵌合部から余分な接
着剤がはみ出るが、突起によって受口短管のスラスト受
部と操作リングとの間に隙間が常に生じているため、は
み出した接着剤が、スラスト受部と操作リングとの間で
硬化したとしても、その影響をまったく受けることがな
く、かつ、受口短管と操作リングとの接触面積も最小限
にすることができるため、操作リングをスムーズに回転
させることができる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明を、その実施例をあらわす図
面に基づいて詳述する。図1は本発明にかかる分岐管継
手の1実施例を分解してあらわし、図2はその取付け状
態をあらわしている。図2に示すように、この分岐管継
手Aは、ヒューム管や塩ビ管などの原管11に設けられ
た取着口11Aに取り付けられるもので、図1に示すよ
うに、受口短管12と、サドル13と、割りリング19
と、ゴム輪14と、操作リング15とから構成されてい
る。
【0017】受口短管12は、上端部に接続される分岐
管(図示せず)の受口17Aが設けられ、下端面がスラ
スト受部17Bとなった第1短管17の下端部に、原管
11に設けられた取着口11Aに符合する形状の原管挿
入部16Eが設けられ、原管挿入部16Eからその上方
にかけて環状溝16Aが形成されている第2短管16の
上端部を嵌合し、図3に示すように接着剤3を介して接
着一体化すること形成されている。
【0018】環状溝16Aは、上側に小径部16B、下
側に大径部16Cを形成するように途中に段差が設けら
れており、この段差間には大径部16Cと小径部16B
を滑らかに連続させる斜面状のガイド部16Dが設けら
れている。受口17Aには、Oリング18を装着した環
状溝17Cが設けられている。サドル13は、ほぼ中央
部に立ち上り管部13Aを有しており、この立ち上り管
部13Aが、第2短管16の環状溝16Aと第1短管1
7のスラスト受部17B間の外周部に摺動可能に装着さ
れている。また、サドル13は、原管挿入部16Eを原
管11の取着口11Aに挿入させた時に取着口11Aの
周縁部外面に密着可能な形状のサドル本体13Bが、立
ち上がり管部13Aの下側に形成されている。
【0019】割りリング19は、受口短管12の環状溝
16Aに装着されており、環状溝16Aの小径部16B
と大径部16Cとの間で摺動可能になっている。また、
この割りリング19は、小径部16Bに保持された時、
一方の分割端部19Hと他方の分割端部19Jとがリン
グの軸方向に重なるとともに、図5(iii)に示すように
大径部16Cに保持された時、両分割端面19K,19
Lが接するようになっている。
【0020】しかも、ガイド部16Dを摺動する時の滑
りをよくするために、ガイド部16Dと傾斜角度の等し
い面取り部19Aが下端内周部に設けられている。ゴム
輪14は、割りリング19とサドル13との間で受口短
管12の環状溝16Aに装着され、上部の外周が受口短
管12の外周部より原管11の肉厚以上の幅露出してい
る。なお、このゴム輪14は、環状溝16Aの小径部1
6Bを摺動可能になっており、下端内周部にはガイド部
16Dと傾斜角度が等しい面取り部14Aが設けられて
いて、ガイド部16Dと密着させることができるように
なっている。
【0021】操作リング15は、受口短管12のスラス
ト受部17Bとサドル13との間に配設され、第2短管
12の外周部に受口短管12の軸芯を中心軸として回転
可能に装着されており、外面には2個の把手15A、1
5Aが180度離れた位置に設けられている。また、操
作リング15の上面には、図1および図4に示すよう
に、断面円形で、同じ高さを有する突条15Cが全周に
突設されている。
【0022】また、この分岐管継手Aは、操作リング1
5の上端部と受口短管12のスラスト受部17Bに、凹
凸係合部15B,17Dがそれぞれ設けられている。凹
凸係合部15B,17Dは、操作リング15の回転操作
によって、凹凸係合部15Bの凸部と凹凸係合部17D
の凸部とが一致した時、受口短管12が原管11及びサ
ドル13に対して最も引上げられ、割りリング19を環
状溝16Aの大径部16Bに配置させるようになってい
る。
【0023】この分岐管継手Aは、まず、第2短管16
に割りリング19、ゴム輪14,サドル13および操作
リング15を装着したのち、第2短管16の上部外周面
におよび/または第1短管17の下部内周面に接着剤を
塗布し、第1短管17の下端部に第2短管16の上端部
を嵌合し接着剤3で一体化することで形成できる。次
に、図2及び図5に基づいてこの分岐管継手Aの原管1
1への着脱方法を説明する。
【0024】分岐管継手1を原管11の取着口11Aに
取着する場合には、まず、図2(i)に示すように、受
口短管12の下端部ならびに割りリング19を取着口1
1Aから原管11内に挿入する。そして、ゴム輪14を
取着口11Aの周縁部に装着させると共に、サドル13
を取着口11Aの周縁部の外面に密着させた状態で、図
2(ii)に示すように、操作リング15の回転操作によ
り原管11及びサドル13に対して受口短管12を引き
上げる。
【0025】なお、受口短管12の原管挿入部16Eな
らびに割りリング19を取着口11Aから原管11内へ
挿入するにあたっては、図5(i)に示すように、割り
リング19を受口短管12に形成されている環状溝16
Aの小径部16Bに配設しておくことが好ましい。この
ように割りリング19を受口短管12に形成されている
環状溝16Aの小径部16Bに配設しておけば、割りリ
ング19の外径が取着口11Aの口径よりも小さくなっ
ているので、図5(ii)に示すように、原管11の取着
口11Aに引っ掛からないように挿入できる。なお、割
りリング19が環状溝16Aの大径部16Cに配設され
ていても、割りリング19は取着口11Aの周縁部に当
たってガイド部16Dを滑り落ち、小径部16Bの位置
まで摺動して縮径するので、受口短管12を挿入させる
時の妨げにならない。
【0026】また、受口短管12を引き上げると、図5
(iii)に示すように、割りリング19はガイド部16D
に押し上げられて徐々に拡径する。そして図2(ii) お
よび図5(iv)に示すように、割りリング19が大径部
16Cに配設されるまで押し上げられると、割りリング
19の外径が取着口11Aの径よりも大きくなるととも
に、割りリング19の分割端面19Kと分割端面19L
とが当接した状態になり、割りリング19の外周部が取
着口11Aの周縁部全周に係止される。
【0027】同時に、ゴム輪14も、一部が取着口11
Aと受口短管12の下端部との隙間に水密に充填される
とともに、残部がサドル13と割りリング19との間で
縦に押しつぶされ横に広がって取着口11Aの周縁部に
密着する。このように、分岐管継手Aにあっては、原管
11の取着口11Aに挿入する時には取着口11Aにど
こも引っ掛からないようにし、挿入後には取着口11A
に引っ掛かるようにできるので、小さな力で楽に取着口
11Aに装着することができて施工性が良好であると共
に、取り付け強度も確保できる。また、受口短管12に
装着されているゴム輪14を原管11の取着口11Aの
周縁部に圧着させることができるので、止水性も高い。
【0028】しかも、操作リング15の上面に突条15
Cが設けられ、操作リング15とスラスト受部17Bと
の間に隙間が形成されているので、図3に示すように、
第1短管17と第2短管16との接着時にはみ出た接着
剤3を、充分に取り除くことができず、接着剤3が第1
短管17のスラスト受部17Bと第2短管16の外周面
とのコーナー部に残ってしまった場合でも、接着剤3が
操作リング15の回転を妨げることがない。しかも、ス
ラスト受部17Bに対する接触面積も少ないため、摩擦
抵抗も少なく、少ない力で簡単に操作リング15を回転
させることができる。したがって、分岐管継手Aの原管
11への取着が常に確実に行え、取り付け埋設後の地盤
変動等によって浸入水、漏れ等が発生することがない。
【0029】因みに、図4に示すように、操作リング1
5の厚みL1が10mm、スライスト受部17Bの厚みL
2が6.5mmで、操作リング15にR1.5の突条15
Cを全周に形成した分岐管継手Aを用意した。この分岐
管継手Aは、第1短管17と第2短管16を接合後、は
み出した接着剤3を拭き取ったあと、1.0〜1.5mm
程度の接着剤の溜まり部が発生していても、突条15C
にはみ出した接着剤3が接することがなく、取付け時の
操作リング15の締め付けトルクを調べたところ、突条
15Cを設けなかった従来の分岐管継手に比べ1/3〜
1/2程度の締め付けトルクで分岐管継手Aを簡単に原
管11の取着口11Aに取りつけることができた。
【0030】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の
変更等があっても本発明に含まれる。例えば、上記実施
例では、操作リングと受口短管のスラスト受部に凹凸係
合部が設けられている分岐管継手を示したが、操作リン
グとサドルの立ち上り管部に凹凸係合部を設けて、操作
リングの回転操作により原管及びサドルに対して受口短
管ならびに割りリングが引き上げられるようにしてもよ
い。また、取着口への着脱容易性よりも取付強度の強化
に重点をおく場合には、割りリングが環状溝の大径部か
らずれ動かないように、大径部と割りリングに互いに嵌
合する凹凸を設けるとよい。更に、割りリングやゴム輪
の断面形状も実施例に限られない。例えば、割りリング
の外周面に原管内面側のRに沿うようにR部を設けるよ
うにしても構わない。
【0031】
【発明の効果】本発明にかかる分岐管継手は、以上のよ
うに構成されているので、第1短管と第2短管との接着
の際、嵌合部からはみ出た接着剤がコーナー部に残って
いたとしても、操作リングの回転が妨げられず、小さな
力で取着口に装着することができて、確実な施工を行う
ことができるとともに、取り付け強度も確保できるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる分岐管継手の1実施例をあらわ
す分解図である。
【図2】図1の分岐管継手を原管の取着口に取着する時
の全体の作動説明図で、同図(i)は受口短管を原管の
取着口に挿入した後、同図(ii)は操作リングを回転操
作した後の状態である。
【図3】図1の分岐管継手の第1短管と第2短管の接着
部をあらわす断面図である。
【図4】図1の分岐管継手の操作リングの平面図であ
る。
【図5】図1の分岐管継手を原管の取着口に取着する時
の要部の作動説明図で、同図(i)は受口短管を取着口
に挿入する途中、同図(ii)は受口短管を取着口に挿し
終った後、同図(iii)は操作リングを回転操作している
途中、同図(iv)は操作リングを回転操作し終った後の
状態である。
【図6】先に提案した分岐管継手の分解図である。
【図7】図6の分岐管継手の第1短管と第2短管の接着
部をあらわす断面図である。
【符号の説明】
A 分岐管継手 3 接着剤 11 原管 11A 取着口 12 受口短管 13 サドル 14 ゴム輪 15 操作リング 13A 立ち上がり管部 13B サドル本体 15B 凹凸係合部 15C 突条 16 第2短管 16A 環状溝 16B 小径部 16C 大径部 16D ガイド部 17 第1短管 17A 受口 17B スラスト受部(下端面) 17D 凹凸係合部 19 割りリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原管に設けられている取着口と符合する
    形状に下端部が形成され、この下端部外周に環状溝が設
    けられた第2短管が、上端部に分岐管接続用の受口が設
    けられた第1短管の下端部に上端部を内嵌され接着剤を
    介して一体化されて形成されている受口短管と、前記環
    状溝と第1短管の下端面との間で受口短管の外周部に摺
    動可能に装着される立ち上がり管部、および、この立ち
    上がり管部の下方に設けられ、前記受口短管を原管の取
    着口に挿入させた時に取着口周縁部の外面に密着可能に
    形成されたサドル本体を有するサドルと、前記受口短管
    の環状溝に摺動可能に装着されている割りリングと、こ
    の割りリングと前記サドルとの間で前記受口短管に摺動
    可能に装着され、原管の肉厚以上の厚みを有し、少なく
    とも一部が取り付け時に取着口と受口短管との隙間に充
    填されるゴム輪と、前記第1短管の下端面と前記サドル
    との間に、受口短管の軸芯を中心軸として回転可能に装
    着されている操作リングと、を備え、前記受口短管の環
    状溝には、前記割りリングの外径を前記原管の取着口よ
    りも小さい径に保持する小径部が設けられていると共
    に、前記割りリングの外径を前記原管の取着口よりも大
    きい径に保持する大径部が前記小径部よりも下方に設け
    られ、前記操作リングと第1短管の下端面、あるいは、
    前記操作リングとサドルの立ち上り管部に、前記操作リ
    ングの回転操作により原管及びサドルに対して受口短管
    を引き上げ、前記割りリングを環状溝の大径部に配置可
    能に係合した凹凸係合部が設けられている分岐管継手で
    あって、前記第1短管の下端面と操作リングとの直接の
    接触を防止する突起が、前記操作リングおよび前記第1
    短管の下端面の少なくとも一方の所望部分に形成されて
    いることを特徴とする分岐管継手。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010112523A (ja) * 2008-11-10 2010-05-20 Sekisui Chem Co Ltd 分岐管継手およびその施工方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010112523A (ja) * 2008-11-10 2010-05-20 Sekisui Chem Co Ltd 分岐管継手およびその施工方法

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