JP3175258B2 - 油圧エレベータ装置 - Google Patents

油圧エレベータ装置

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JP3175258B2
JP3175258B2 JP00475792A JP475792A JP3175258B2 JP 3175258 B2 JP3175258 B2 JP 3175258B2 JP 00475792 A JP00475792 A JP 00475792A JP 475792 A JP475792 A JP 475792A JP 3175258 B2 JP3175258 B2 JP 3175258B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧エレベータ装置に
関するものであり、特に、その油圧エレベータ装置の制
御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の油圧エレベータ装置に関
連するものとして、実開昭57−144971号公報に
掲載の技術を挙げることができる。
【0003】図8は従来の油圧エレベータ装置を示す油
圧回路図である。
【0004】図において、1は油圧ジャッキ、2は油圧
ジャッキ1に支持されたエレベータかご、3は可逆回転
が可能な油圧ポンプ、4は油圧ポンプ3を駆動する電動
機、5は油圧ジャッキ1と油圧ポンプ3との間の油圧流
路を開閉する開閉弁であり、主室5aと弁体5bと背室
5cとを有し、主室5aは弁体5bを介して背室5cと
隔離されており、油圧ジャッキ1と油圧ポンプ3との間
に主室5aが接続され、背室5c内への圧油の流入出に
よって弁体5bが作動する。この開閉弁5はエレベータ
かご2が下降しているときは開口し、エレベータかご2
が停止しているときは閉止する。6は油圧ジャッキ1と
開閉弁5と油圧ポンプ3とを順に接続した油圧の主回路
であり、この主回路6は開閉弁5と油圧ポンプ3との間
の第1回路6aと、油圧ジャッキ1と開閉弁5との間の
第2回路6bとからなっている。7はフィルタ、8は油
槽、9は油圧ジャッキ1と開閉弁5の背室5cとを接続
する圧油流入回路9a及び開閉弁5の背室5cと油槽8
とを接続する圧油排出回路9bからなるパイロット回
路、10は圧油流入回路9aに設けられ圧油流入回路9
aを開閉する常時開形の電磁弁、11は圧油排出回路9
bに設けられ圧油排出回路9bを開閉する常時閉形の電
磁弁、12は圧油流入回路9aに設けられた可変絞り
弁、13は圧油排出回路9bに設けられた可変絞り弁、
14は常時開形の電磁弁10と常時閉形の電磁弁11と
油圧ポンプ3を駆動する電動機4を制御する制御部であ
る。
【0005】次に、上記のような構成の油圧エレベータ
装置の動作について説明する。ここでは、エレベータか
ご2の下降運転について述べる。下降運転指令が出ると
制御部14により常時開形の電磁弁10が付勢され圧油
流入回路9aが閉じ、その後、常時閉形の電磁弁11が
付勢され圧油排出回路9bが開く。これにより、開閉弁
5の背室5cの圧油が油槽8へ排出されて開閉弁5が開
口する。開閉弁5が開口すると、油圧ジャッキ1内の圧
油はエレベータかご2の自重により押出されて、油圧ジ
ャッキ1→開閉弁5→油圧ポンプ3→フィルタ7を経て
油槽8へ排出される。この後、制御部14により電動機
4で駆動される油圧ポンプ3が油圧ジャッキ1内の圧油
の排出を行なう。エレベータかご2の自重により発生す
る油圧ジャッキ1内の圧力と油圧ジャッキ1から排出さ
れる流量で油圧ポンプ3を駆動するため油圧ポンプ3に
接続した電動機4が発電制動運転される。したがって、
制御部14で電動機4の回転数を制御することにより所
定の運転パターンに従ってエレベータかご2は下降す
る。エレベータかご2が所定の階床に到着すると、エレ
ベータかご2は停止し制御部14が開閉弁5の閉止指令
を出すと、圧油排出回路9bに設けられた常時閉形の電
磁弁11が消磁され圧油排出回路9bが閉じ、圧油流入
回路9aに設けられた常時開形の電磁弁10が消磁され
圧油流入回路9aが開く。これにより開閉弁5は全閉と
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の油
圧エレベータ装置では、エレベータかご2が下降運転の
減速走行中に開閉弁5を全開から全閉まで閉じる動作を
していた。この際の開閉弁5が全開から全閉まで閉じる
時間は、油圧ジャッキ1と開閉弁5との間を第2回路6
bから圧油流入回路9aを通過して開閉弁5の背室5c
に流入する作動油の流入量によって決まっていた。
【0007】しかし、この流入量は油圧ジャッキ1内の
圧力によって決まる第2回路6bと開閉弁5の背室5c
との圧力差によって変化し、また、圧油流入回路9aを
通過する作動油の油温が変動することによっても流入量
は変化していた。このように流入量が変化すると開閉弁
5が全開から全閉まで閉じる時間も変化することにな
り、開閉弁5が全閉となる時刻はエレベータかご2が停
止する時刻に対して大きく変動していた。
【0008】また、エレベータかご2の戸は開閉弁5が
全閉になった後に開くために、前記の開閉弁5が全閉と
なる時刻がエレベータかご2の停止する時刻に対して遅
れると、その時間分だけエレベータかご2の停止後に戸
が開く時刻が遅れていた。このため、乗客に不快を感じ
させることになるとともに、エレベータかご2の運転効
率が悪くなる原因ともなっていた。
【0009】逆に、前記の開閉弁5が全閉となる時刻が
エレベータかご2の停止する時刻よりも早くなると、油
圧ジャッキ1から油圧ポンプ3へ流れる油が遮られるた
めにエレベータかご2は急停止するので、乗り心地が阻
害され、乗客に不快感を与えていた。
【0010】そこで、この発明は、下降運転の停止時
に、開閉弁5が全閉となる時刻が常にエレベータかご2
の停止する時刻と同時か若くはエレベータかご2が停止
した以後になる油圧エレベータ装置の提供を課題とする
ものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
油圧エレベータ装置は、圧油の供給によりエレベータか
ごを上昇運転し、圧油の排出によりエレベータかごを下
降運転する油圧ジャッキと、前記上昇運転は油圧ポンプ
の排出流量を変化させ油圧ジャッキへの圧油の供給流量
を制御し、下降運転は電動機により油圧ポンプの回転数
を変化させ油圧ジャッキ内の圧油の排出流量を制御して
エレベータかごの走行を制御する走行制御手段と、前記
油圧ジャッキと油圧ポンプとの間に配設され、油圧ジャ
ッキと油圧ポンプとの間の油圧流路を開閉する開閉弁
と、前記開閉弁をエレベータかごが下降運転するときに
は開口し、エレベータかごが停止しているときは閉止す
るとともに、下降運転でエレベータかごが目的階に到着
し停止すると同時か若しくはエレベータかごが停止した
以降に開閉弁を全閉する指令を出す開閉弁制御指令手段
とを具備するものである。
【0012】請求項2の発明にかかる油圧エレベータ装
置は、請求項1と同様の油圧ジャッキと、走行制御手段
と、開閉弁とを有し、前記開閉弁をエレベータかごが下
降運転するときには開口し、エレベータかごが停止して
いるときは閉止するとともに、下降運転でエレベータか
ごが目的階に近付くか到着したときに、開閉弁が開いた
状態で開閉弁と油圧ジャッキとの間の圧力と開閉弁と油
圧ポンプとの間の圧力の差が所定値より小さくなったと
同時か若しくはそれ以降に開閉弁を閉止する指令を出す
開閉弁制御指令手段とを具備するものである。
【0013】請求項3の発明にかかる油圧エレベータ装
置は、請求項1及び請求項2と同様の油圧ジャッキと、
走行制御手段と、開閉弁とを有し、前記開閉弁をエレベ
ータかごが下降運転するときには開口し、エレベータか
ごが停止しているときは閉止するとともに、下降運転の
減速走行中に全開と全閉との間の所定開度を保持し、下
降運転でエレベータかごが目的階に近付くか到着したと
きに開閉弁が開いた状態でエレベータかごが停止し、開
閉弁と油圧ジャッキとの間の圧力と開閉弁と油圧ポンプ
との間の圧力の差が所定値より小さくなったと同時か若
しくはそれ以降に前記所定開度を保持した開閉弁を閉止
する指令を出す開閉弁制御指令手段とを具備するもので
ある。
【0014】請求項4の発明にかかる油圧エレベータ装
置は、請求項1乃至請求項3と同様の油圧ジャッキと、
走行制御手段と、開閉弁とを有し、前記開閉弁をエレベ
ータかごが下降運転するときには開口し、エレベータか
ごが停止しているときは閉止するとともに、下降運転で
エレベータかごが目的階に到着し開閉弁が開いた状態で
走行制御パターンが零になったと同時か若しくはそれ以
降に開閉弁を閉止する指令を出す開閉弁制御指令手段と
を具備するものである。
【0015】請求項5の発明にかかる油圧エレベータ装
置は、請求項1乃至請求項4と同様の油圧ジャッキと、
走行制御手段と、開閉弁とを有し、前記開閉弁をエレベ
ータかごが下降運転するときには開口し、エレベータか
ごが停止しているときは閉止するとともに、下降運転の
減速走行中に全開と全閉との間の所定開度を保持し、エ
レベータかごの走行制御パターンが零になったと同時か
若しくはそれ以降に前記所定開度を保持した開閉弁を閉
止する指令を出す開閉弁制御指令手段とを具備するもの
である。
【0016】
【作用】請求項1の発明の油圧エレベータ装置において
は、エレベータかごを上昇、下降運転する油圧ジャッキ
と油圧ジャッキへの圧油の供給、排出流量を制御してエ
レベータかごの走行を制御する油圧ポンプとの間に配設
され、油圧ジャッキと油圧ポンプとの間の油圧流路を開
閉する開閉弁を、エレベータかごが下降運転するときに
は開口し、エレベータかごが停止しているときは閉止す
るとともに、下降運転でエレベータかごが目的階に到着
し停止すると同時か若しくはエレベータかごが停止した
以降に全閉するものであるから、開閉弁が全閉となる時
刻が常にエレベータかごの停止する時刻と同時か若くは
エレベータかごが停止した以後になりエレベータかごの
停止する時刻よりも早くならない。
【0017】請求項2の発明の油圧エレベータ装置にお
いては、油圧ジャッキと油圧ポンプとの間に配設され、
油圧ジャッキと油圧ポンプとの間の油圧流路を開閉する
開閉弁をエレベータかごが下降運転するときには開口
し、エレベータかごが停止しているときは閉止するとと
もに、下降運転でエレベータかごが目的階に近付くか到
着したときに、開閉弁が開いた状態で開閉弁と油圧ジャ
ッキとの間の圧力と開閉弁と油圧ポンプとの間の圧力の
差が所定値より小さくなったと同時か若しくはそれ以降
に開閉弁を閉止するものであるから、開閉弁が全閉とな
る時刻が常にエレベータかごの停止する時刻と同時か若
くはエレベータかごが停止した以後になりエレベータか
ごの停止する時刻よりも早くならず、エレベータかごの
停止から開閉弁を全閉にするまでの時間を短縮でき、開
閉弁が全閉となる時刻がエレベータかごが停止する時刻
に対して大きく変動しない。
【0018】請求項3の発明の油圧エレベータ装置にお
いては、油圧ジャッキと油圧ポンプとの間に配設され、
油圧ジャッキと油圧ポンプとの間の油圧流路を開閉する
開閉弁をエレベータかごが下降運転するときには開口
し、エレベータかごが停止しているときは閉止するとと
もに、下降運転の減速走行中に全開と全閉との間の所定
開度を保持し、下降運転でエレベータかごが目的階に近
付くか到着したときに開閉弁が開いた状態でエレベータ
かごが停止し、開閉弁と油圧ジャッキとの間の圧力と開
閉弁と油圧ポンプとの間の圧力の差が所定値より小さく
なったと同時か若しくはそれ以降に前記所定開度を保持
した開閉弁を閉止するものであるから、開閉弁が全閉と
なる時刻が常にエレベータかごの停止する時刻と同時か
若くはエレベータかごが停止した以後になりエレベータ
かごの停止する時刻よりも早くならず、エレベータかご
の停止から開閉弁を全閉にするまでの時間を短縮でき、
開閉弁が全閉となる時刻がエレベータかごが停止する時
刻に対して大きく変動しない。
【0019】請求項4の発明の油圧エレベータ装置にお
いては、油圧ジャッキと油圧ポンプとの間に配設され、
油圧ジャッキと油圧ポンプの間の油圧流路を開閉する開
閉弁をエレベータかごが下降運転するときには開口し、
エレベータかごが停止しているときは閉止するととも
に、下降運転でエレベータかごが目的階に到着し開閉弁
が開いた状態で走行制御パターンが零になったと同時か
若しくはそれ以降に開閉弁を閉止するものであるから、
開閉弁が全閉となる時刻が常にエレベータかごの停止す
る時刻と同時か若くはエレベータかごが停止した以後に
なりエレベータかごの停止する時刻よりも早くならず、
エレベータかごの停止から開閉弁を全閉にするまでの時
間を短縮でき、開閉弁が全閉となる時刻がエレベータか
ごが停止する時刻に対して大きく変動しない。
【0020】請求項5の発明の油圧エレベータ装置にお
いては、油圧ジャッキと油圧ポンプとの間に配設され、
油圧ジャッキと油圧ポンプとの間の油圧流路を開閉する
開閉弁をエレベータかごが下降運転するときには開口
し、エレベータかごが停止しているときは閉止するとと
もに、下降運転の減速走行中に全開と全閉との間の所定
開度を保持し、エレベータかごの走行制御パターンが零
になったと同時か若しくはそれ以降に前記所定開度を保
持した開閉弁を閉止するものであるから、開閉弁が全閉
となる時刻が常にエレベータかごの停止する時刻と同時
か若くはエレベータかごが停止した以後になりエレベー
タかごの停止する時刻よりも早くならず、エレベータか
ごの停止から開閉弁を全閉にするまでの時間を短縮で
き、開閉弁が全閉となる時刻がエレベータかごが停止す
る時刻に対して大きく変動しない。
【0021】
【実施例】以下、本発明の各実施例について説明をす
る。
【0022】〈第一実施例〉図1は本発明の第一実施例
である油圧エレベータ装置の時間に対する下降速度と開
閉弁の開度との関係、及び関係する電磁弁の励磁、消磁
タイミングを示す特性図である。
【0023】図において、横軸は時間であり、(a)の
縦軸はエレベータかご2の下降速度と開閉弁5の開度を
示す。また、(b)は常時閉形の電磁弁11と常時開形
の電磁弁10のON−OFFタイミングを示す。t1 は
目的階でエレベータかご2が停止してから開閉弁5が全
閉するまでの時間である。
【0024】本実施例の動作について説明する。下降運
転の減速走行中の所定時刻から開閉弁5を閉止し始め
て、エレベータかご2が停止した後のt1 時間後に開閉
弁5を全閉とする。このt1 時間を零か若しくは正の数
値とする。
【0025】このように、本実施例の油圧エレベータ装
置は、圧油の供給によりエレベータかご2を上昇運転
し、圧油の排出によりエレベータかご2を下降運転する
油圧ジャッキ1と、前記上昇運転は油圧ポンプ3の排出
流量を変化させ油圧ジャッキ1への圧油の供給流量を制
御し、下降運転は電動機4により油圧ポンプ3の回転数
を変化させ油圧ジャッキ1内の圧油の排出流量を制御し
てエレベータかご2の走行を制御する走行制御手段と、
前記油圧ジャッキ1と油圧ポンプ3との間に配設され、
油圧ジャッキ1と油圧ポンプ3との間の油圧流路を開閉
する開閉弁5と、前記開閉弁5をエレベータかご2が下
降運転するときには開口し、エレベータかご2が停止し
ているときは閉止するとともに、下降運転でエレベータ
かご2が目的階に到着し停止すると同時か若しくはエレ
ベータかご2が停止した以降のt1時間後に全閉する指
令を出す開閉弁制御指令手段である制御部14とを備え
ている。
【0026】即ち、本実施例の油圧エレベータ装置は、
圧油を油圧ジャッキ1に供給することによりエレベータ
かご2を上昇運転させ、一方、油圧ジャッキ1内の圧油
を排出することによりエレベータかご2を下降運転し、
上昇運転は油圧ポンプ3の排出流量を変化させて走行制
御し、下降運転は電動機4により油圧ポンプ3の回転数
を変化させて油圧ジャッキ1内の圧油を排出する流量を
制御するもので、油圧ジャッキ1と油圧ポンプ3との間
にエレベータかご2が下降走行するときには開口し、エ
レベータかご2が停止しているときは閉止する開閉弁5
を配した油圧エレベータ装置において、下降運転でエレ
ベータかご2が目的階に到着し停止すると同時か若しく
はエレベータかご2が停止した以降に開閉弁5を全閉と
するようにしたものである。つまり、油圧ジャッキ1と
油圧ポンプ3との間に配設され、油圧ジャッキ1と油圧
ポンプ3との間の油圧流路を開閉する開閉弁5を、エレ
ベータかご2が下降運転するときには開口し、エレベー
タかご2が停止しているときは閉止するとともに、下降
運転でエレベータかご2が目的階に到着し停止すると同
時か若しくはエレベータかご2が停止した以降に全閉す
るものである。
【0027】したがって、開閉弁5が全閉となる時刻が
常にエレベータかご2の停止する時刻と同時か若くはエ
レベータかご2が停止した以後になりエレベータかご2
の停止する時刻よりも早くならない。このため、エレベ
ータかご2が滑かに停止し、急停止しないので、乗り心
地が向上し、乗客に不快感を与えない。
【0028】〈第二実施例〉図2は本発明の第二実施例
である油圧エレベータ装置を示す油圧回路図、図3は本
発明の第二実施例である油圧エレベータ装置の時間に対
する下降速度と開閉弁の開度との関係、及び関係する電
磁弁の励磁、消磁タイミングを示す特性図である。図
中、上記従来例及び第一実施例と同一符号及び記号は上
記従来例及び第一実施例の構成部分と同一または相当す
る構成部分を示す。
【0029】図2において、18は開閉弁5と油圧ポン
プ3との間の第1回路6aに装着されたポンプ圧力検出
器、19は油圧ジャッキ1と開閉弁5との間の第2回路
6bに装着されたジャッキ圧力検出器である。なお、こ
の実施例の開閉弁5は開度調整絞り5dを備えている。
【0030】また、図3において、横軸は時間であり、
(a)の縦軸はエレベータかご2の下降速度と開閉弁5
の開度を示す。また、(b)は常時閉形の電磁弁11と
常時開形の電磁弁10のON−OFFタイミングを示
し、(c)は縦軸が圧力であり、一点鎖線は第2回路6
bの圧力で、二点鎖線は第1回路6aの圧力である。t
3 は第2回路6bと第1回路6aとの圧力差が所定値Δ
Pになったときに開閉弁5に閉指令を出してから開閉弁
5が全閉するまでの時間であり、t2 はエレベータかご
2が停止してから開閉弁5が全閉するまでの時間であ
る。
【0031】次に、本実施例の動作について説明する。
ここでも、エレベータかご2の下降運転について述べ
る。下降運転指令が油圧エレベータの運転制御装置(図
示せず)から出ると制御部14により電動機4が回転数
制御されて運転され、これに接続された油圧ポンプ3が
駆動されて第1回路6aの油圧が上昇する。そして、第
1回路6aの圧力が第2回路6bの圧力と略同圧となっ
たことをポンプ圧力検出器18及びジャッキ圧力検出器
19で検出すると、制御部14により圧油流入回路9a
に設けられた常時開形の電磁弁10が付勢され圧油流入
回路9aが閉じ、その後、常時閉形の電磁弁11が付勢
され圧油排出回路9bが開く。これにより、開閉弁5の
背室5cの圧油が油槽8へ排出されて開閉弁5が開口す
る。開閉弁5が全閉状態のときに第1回路6aの圧力と
第2回路6bの圧力との間に多少の差があったとして
も、開閉弁5が開口し始めたときに第1回路6aの圧力
と第2回路6bの圧力は略完全に一致した値となる。こ
の圧力はポンプ圧力検出器18とジャッキ圧力検出器1
9により検出され、制御部14に信号が送付される。つ
まり、第1回路6aの圧力が第2回路6bの圧力と略同
圧となったことをポンプ圧力検出器18及びジャッキ圧
力検出器19で検出すると、制御部14からの指令によ
り圧油流入回路9aに設けられた常時開形の電磁弁10
が付勢され圧油流入回路9aが閉じ、その後、常時閉形
の電磁弁11が付勢され圧油排出回路9bが開き、開閉
弁5の背室5cの圧油が油槽8へ排出されて開閉弁5が
開口する。こうして、開閉弁5が開口し始めると、油圧
ジャッキ1内の圧油はエレベータかご2の自重により押
出されて、油圧ジャッキ1→開閉弁5→油圧ポンプ3→
フィルタ7を経て油槽8へ排出される。エレベータかご
2の自重により発生する油圧ジャッキ1内の圧力と油圧
ジャッキ1から排出される流量で油圧ポンプ3を駆動す
るため油圧ポンプ3に接続した電動機4が発電制動運転
される。したがって、制御部14で電動機4の回転数を
制御することにより所定の運転パターンに従ってエレベ
ータかご2は下降する。
【0032】また、下降運転の減速走行を開始した後、
エレベータかご2が目的階に近付き、第1回路6aの圧
力と第2回路6bの圧力が所定値ΔP以下になったのと
同時か、或いはそれ以降に制御部14から開閉弁5に閉
止指令が出される。これにより、圧油排出回路9bに設
けられた常時閉形の電磁弁11が消磁され圧油排出回路
9bが閉じ、圧油流入回路9aに設けられた常時開形の
電磁弁10が消磁され圧油流入回路9aが開き、開閉弁
5の開度は徐々に減少する。そして、エレベータかご2
が所定の階床に到着すると、エレベータかご2は停止
し、開閉弁5は全閉となる。なお、このときに、圧油流
入回路9aに設けられた可変絞り弁12の開度を変化さ
せて、開閉弁5が全開から全閉になるまでの時間を調整
することができる。
【0033】こうして、第1回路6aの圧力と第2回路
6bの圧力の測定値を使用することにより、開閉弁5の
閉指令からt3 時間後に開閉弁が全閉し、エレベータか
ご2の停止からt2 時間後に開閉弁を全閉にすることが
できる。この開閉弁5の閉指令を出すタイミングを調整
することにより、エレベータかご2の停止から開閉弁5
を全閉にするまでの時間t2 を極力小さくすることがで
きる。
【0034】このように、本実施例の油圧エレベータ装
置は、上記第一実施例と同様に、圧油の供給によりエレ
ベータかご2を上昇運転し、圧油の排出によりエレベー
タかご2を下降運転する油圧ジャッキ1と、前記上昇運
転は油圧ポンプ3の排出流量を変化させ油圧ジャッキ1
への圧油の供給流量を制御し、下降運転は電動機4によ
り油圧ポンプ3の回転数を変化させ油圧ジャッキ1内の
圧油の排出流量を制御してエレベータかご2の走行を制
御する走行制御手段と、前記油圧ジャッキ1と油圧ポン
プ3との間に配設され、油圧ジャッキ1と油圧ポンプ3
との間の油圧流路を開閉する開閉弁5とを有している。
しかも、前記開閉弁5をエレベータかご2が下降運転す
るときには開口し、エレベータかご2が停止していると
きは閉止するとともに、下降運転でエレベータかご2が
目的階に近付くか到着したときに、開閉弁5が開いた状
態で開閉弁5と油圧ジャッキ1との間の圧力と開閉弁5
と油圧ポンプ3との間の圧力の差が所定値ΔPより小さ
くなったと同時か若しくはそれ以降に開閉弁5を閉止す
る指令を出す開閉弁制御指令手段である制御部14とを
備えている。
【0035】即ち、本実施例の油圧エレベータ装置は、
油圧ジャッキ1と油圧ポンプ3との間に配設され、油圧
ジャッキ1と油圧ポンプ3との間の油圧流路を開閉する
開閉弁5を、エレベータかご2が下降運転するときには
開口し、エレベータかご2が停止しているときは閉止す
るとともに、下降運転でエレベータかご2が目的階に近
付くか到着したときに、開閉弁5が開いた状態で開閉弁
5と油圧ジャッキ1との間の圧力と開閉弁5と油圧ポン
プ3との間の圧力の差を利用して開閉弁5を閉止するも
のである。
【0036】したがって、上記第一実施例と同様に、開
閉弁5が全閉となる時刻が常にエレベータかご2の停止
する時刻と同時か若くはエレベータかご2が停止した以
後になりエレベータかご2の停止する時刻よりも早くな
らない。このため、エレベータかご2が滑かに停止し、
急停止しないので、乗り心地が向上し、乗客に不快感を
与えない。
【0037】また、エレベータかご2の停止から開閉弁
5を全閉にするまでの時間t2 を極力小さくすることが
できるので、開閉弁5が全閉となる時刻がエレベータか
ご2の停止する時刻に対して大きく遅れず、エレベータ
かご2の戸を開閉弁5が全閉になった後に開くように構
成した場合に、エレベータかご2の停止後に戸が開く時
刻が遅れず、適当な時間となる。このため、乗客に不快
を感じさせないとともに、エレベータかご2の運転効率
が向上する。
【0038】加えて、第1回路6aと第2回路6bの圧
力を利用して開閉弁5の開閉を制御することにより、圧
油流入回路9aを通過する作動油の油温等が変動して
も、この影響を受けて開閉弁5が全閉となる時刻がエレ
ベータかご2が停止する時刻に対して大きく変動しな
い。このため、エレベータかご2及び開閉弁5の安定し
た制御が実現できる。
【0039】〈第三実施例〉図4は本発明の第三実施例
である油圧エレベータ装置を示す油圧回路図、図5は本
発明の第三実施例である油圧エレベータ装置の時間に対
する下降速度と開閉弁の開度との関係、及び関係する電
磁弁の励磁、消磁タイミングを示す特性図である。図
中、上記従来例及び第一、第二実施例と同一符号及び記
号は上記従来例及び第一、第二実施例の構成部分と同一
または相当する構成部分を示す。
【0040】図4において、15は開閉弁5の開度調整
絞りであり、15aは調整ネジ、15bは開閉弁5の背
室5cに延びるスリーブ、15cはスリーブ15bによ
って開閉する可変絞りである。9cは開閉弁5の開度調
整絞り15の可変絞り15cと油槽8とを接続する第2
圧油排出回路であり、この実施例のパイロット回路9は
圧油排出回路9bの他に第2圧油排出回路9cを備えて
いる。16は第2圧油排出回路9cに設けられた常時閉
形の電磁弁であり、17は第2圧油排出回路9cに設け
られた可変絞り弁である。
【0041】また、図5において、横軸は時間であり、
(a)の縦軸はエレベータかご2の下降速度と開閉弁5
の開度を示す。また、(b)は常時閉形の電磁弁11、
常時開形の電磁弁10、常時閉形の電磁弁16のON−
OFFタイミングを示し、(c)は縦軸が圧力であり、
一点鎖線は第2回路6bの圧力で、二点鎖線は第1回路
6aの圧力である。t2 はエレベータかご2が停止して
から開閉弁5が全閉するまでの時間であり、t3 は第2
回路6bと第1回路6aとの圧力差が所定値ΔPになっ
たときに開閉弁5に閉指令を出してから開閉弁5が全閉
するまでの時間である。
【0042】次に、本実施例の動作について説明する。
下降運転の減速走行開始後に目的階の所定距離手前で制
御部14から開閉弁5の閉止指令が出ると、圧油排出回
路9bに設けられた常時閉形の電磁弁11が消磁され圧
油排出回路9bが閉じ、圧油流入回路9aに設けられた
常時開形の電磁弁10が消磁され圧油流入回路9aが開
く。また、常時閉形の電磁弁11が消磁されるのと同時
に常時閉形の電磁弁16が励磁される。なお、このとき
は開度調整絞り15の可変絞り15cが全閉のため、第
2圧油排出回路9cは連通していない。これにより、減
速走行時に速度が減少するのに伴ない開閉弁5の開度を
徐々に減少させるように圧油流入回路9aに設けられた
可変絞り弁12の開度を変化させることにより、開閉弁
5が閉じる時間を調整できる。開閉弁5の開度が徐々に
減少するのに伴ない開度調整絞り15のスリーブ15b
が追従して移動し、可変絞り15cが徐々に開き第2圧
油排出回路9cは連通する。圧油流入回路9aからの作
動油の流入量が第2圧油排出回路9cからの作動油の排
出量が一致するような可変絞り15cの開度になったと
き、開閉弁5が部分開度の状態で所定時間停止する。そ
の後、常時閉形の電磁弁16を消磁することにより第2
圧油排出回路9cが閉じ、作動油の排出量が無くなるた
め、圧油流入回路9aからの作動油が開閉弁5の背室5
cに流入して開閉弁5が徐々に閉止して全閉となる。
【0043】こうして、開閉弁5を部分開度の状態で所
定時間停止させた後に全閉させることにより、開閉弁5
の閉止指令から全閉までの時間t3 を短くすることがで
きるため、エレベータかご2の停止から開閉弁5を全閉
にするまでの時間t2 を短く抑制でき、しかも、正確に
零、若しくは極力小さい正の値にすることができる。
【0044】このように、本実施例の油圧エレベータ装
置は、上記第一及び第二実施例と同様の油圧ジャッキ1
と走行制御手段と開閉弁5とを有し、前記開閉弁5をエ
レベータかご2が下降運転するときには開口し、エレベ
ータかご2が停止しているときは閉止するとともに、下
降運転の減速走行中に全開と全閉との間の所定開度を開
度調整絞り15の可変絞り15c及び第2圧油排出回路
9cを利用して保持し、下降運転でエレベータかご2が
目的階に近付くか到着したときに開閉弁5が開いた状態
でエレベータかご2が停止し、開閉弁5と油圧ジャッキ
1との間の圧力と開閉弁5と油圧ポンプ3との間の圧力
の差が所定値ΔPより小さくなったと同時か若しくはそ
れ以降に前記所定開度を保持した開閉弁5を閉止する指
令を出す開閉弁制御指令手段である制御部14とを備え
ている。
【0045】即ち、本実施例の油圧エレベータ装置は、
油圧ジャッキ1と油圧ポンプ3との間に配設され、油圧
ジャッキ1と油圧ポンプ3との間の油圧流路を開閉する
開閉弁5を、エレベータかご2が下降運転するときには
開口し、エレベータかご2が停止しているときは閉止す
るとともに、下降運転の減速走行中に全開と全閉との間
の所定開度を保持し、下降運転でエレベータかご2が目
的階に近付くか到着したときに開閉弁5が開いた状態で
エレベータかご2が停止し、開閉弁5と油圧ジャッキ1
との間の圧力と開閉弁5と油圧ポンプ3との間の圧力の
差を利用して前記所定開度を保持した開閉弁5を閉止す
るものである。
【0046】したがって、上記第一及び第二実施例と同
様に、開閉弁5が全閉となる時刻が常にエレベータかご
2の停止する時刻と同時か若くはエレベータかご2が停
止した以後になりエレベータかご2の停止する時刻より
も早くならない。このため、エレベータかご2が滑かに
停止し、急停止しないので、乗り心地が向上し、乗客に
不快感を与えない。
【0047】また、上記第二実施例と同様に、エレベー
タかご2の停止から開閉弁5を全閉にするまでの時間t
2 を極力小さくすることができるので、開閉弁5が全閉
となる時刻がエレベータかご2の停止する時刻に対して
大きく遅れず、エレベータかご2の戸を開閉弁5が全閉
になった後に開くように構成した場合に、エレベータか
ご2の停止後に戸が開く時刻が大きく遅れず、適当な時
間になる。このため、乗客に不快を感じさせないととも
に、エレベータかご2の運転効率が向上する。
【0048】加えて、上記第二実施例と同様に、第1回
路6aと第2回路6bの圧力を利用して開閉弁5の開閉
を制御することにより、圧油流入回路9aを通過する作
動油の油温等が変動しても、この影響を受けて開閉弁5
が全閉となる時刻がエレベータかご2が停止する時刻に
対して大きく変動しない。このため、エレベータかご2
及び開閉弁5の安定した制御が実現できる。
【0049】〈第四実施例〉図2は本発明の第四実施例
である油圧エレベータ装置を示す油圧回路図、図6は本
発明の第四実施例である油圧エレベータ装置の時間に対
する下降速度と開閉弁の開度との関係、及び関係する電
磁弁の励磁、消磁タイミングを示す特性図である。図
中、上記従来例及び第一乃至第三実施例と同一符号及び
記号は上記従来例及び第一乃至第三実施例の構成部分と
同一または相当する構成部分を示す。なお、図2は上記
第二実施例と共通なので、ここでは説明を省略する。
【0050】図6において、横軸は時間であり、(a)
の縦軸はかご速度パターンとエレベータかご2の下降速
度と開閉弁5の開度を示す。また、(b)は常時閉形の
電磁弁11と常時開形の電磁弁10のON−OFFタイ
ミングを示す。t4 はかご速度パターンが零になった
後、開閉弁5に閉止指令を出すまでの時間であり、t5
は開閉弁5に閉止指令を出してから開閉弁5が全閉する
までの時間であり、t6はエレベータかご2が停止して
から開閉弁5が全閉するまでの時間である。
【0051】次に、本実施例の動作について説明する。
下降運転の減速走行を開始した後、エレベータかご2の
走行制御パターンであるかご速度パターンが零になった
ときからt4 時間後に制御部14から開閉弁5の閉止指
令が出ると、圧油排出回路9bに設けられた常時閉形の
電磁弁11が消磁され圧油排出回路9bが閉じ、圧油流
入回路9aに設けられた常時開形の電磁弁10が消磁さ
れ圧油流入回路9aが開く。これにより、開閉弁5の開
度を徐々に減少させるように圧油流入回路9aに設けら
れた可変絞り弁12の開度を変化させることにより、開
閉弁5が全開から全閉になるまでの時間を調整できる。
開閉弁5の閉指令からt5 時間後には開閉弁5が全閉
し、エレベータかご2の停止からt6 時間後に開閉弁5
が全閉する。この開閉弁5の閉指令を出すタイミングを
調整することにより、エレベータかご2の停止から開閉
弁5を全開にするまでの時間t6 を極力短くできる。
【0052】このように、本実施例の油圧エレベータ装
置は、上記第一乃至第三実施例と同様の油圧ジャッキ1
と走行制御手段と開閉弁5とを有し、前記開閉弁5をエ
レベータかご2が下降運転するときには開口し、エレベ
ータかご2が停止しているときは閉止するとともに、下
降運転でエレベータかご2が目的階に到着し開閉弁5が
開いた状態で走行制御パターンが零になったと同時か、
若しくはそれ以降に開閉弁5を閉止する指令を出す開閉
弁制御指令手段である制御部14とを備えている。
【0053】即ち、本実施例の油圧エレベータ装置は、
油圧ジャッキ1と油圧ポンプ3との間に配設され、油圧
ジャッキ1と油圧ポンプ3との間の油圧流路を開閉する
開閉弁5を、エレベータかご2が下降運転するときには
開口し、エレベータかご2が停止しているときは閉止す
るとともに、下降運転でエレベータかご2が目的階に到
着し開閉弁5を走行制御パターンを利用して閉止するも
のである。
【0054】したがって、上記第一乃至第三実施例と同
様に、開閉弁5が全閉となる時刻が常にエレベータかご
2の停止する時刻と同時か若くはエレベータかご2が停
止した以後になりエレベータかご2の停止する時刻より
も早くならない。このため、エレベータかご2が滑かに
停止し、急停止しないので、乗り心地が向上し、乗客に
不快感を与えない。
【0055】また、上記第二及び第三実施例と同様に、
エレベータかご2の停止から開閉弁5を全閉にするまで
の時間t6 を極力小さくすることができるので、開閉弁
5が全閉となる時刻がエレベータかご2の停止する時刻
に対して大きく遅れず、エレベータかご2の戸を開閉弁
5が全閉になった後に開くように構成した場合に、エレ
ベータかご2の停止後に戸が開く時刻が大きく遅れず、
適当な時間となる。このため、乗客に不快を感じさせな
いとともに、エレベータかご2の運転効率が向上する。
【0056】加えて、上記第二及び第三実施例と同様
に、エレベータかご2の走行制御パターンを利用して開
閉弁5の開閉を制御することにより、圧油流入回路9a
を通過する作動油の油温等が変動しても、この影響を受
けて開閉弁5が全閉となる時刻がエレベータかご2が停
止する時刻に対して大きく変動しない。このため、エレ
ベータかご2及び開閉弁5の安定した制御が実現でき
る。
【0057】〈第五実施例〉図4は本発明の第三及び第
五実施例である油圧エレベータ装置を示す油圧回路図、
図7は本発明の第五実施例である油圧エレベータ装置の
時間に対する下降速度と開閉弁の開度との関係、及び関
係する電磁弁の励磁、消磁タイミングを示す特性図であ
る。図中、上記従来例及び第一乃至第四実施例と同一符
号及び記号は上記従来例及び第一乃至第四実施例の構成
部分と同一または相当する構成部分を示す。なお、図4
は上記第三実施例と共通なので、ここでは説明を省略す
る。
【0058】図7において、横軸は時間であり、(a)
の縦軸はかご速度パターンとエレベータかご2の下降速
度と開閉弁5の開度を示す。また、(b)は常時閉形の
電磁弁11、常時開形の電磁弁10、常時閉形の電磁弁
16のON−OFFタイミングを示す。t4 はかご速度
パターンが零になった後、開閉弁5に閉止指令を出すま
での時間であり、t5 は開閉弁5が部分開度の状態で閉
止指令を出してから開閉弁5が全閉するまでの時間であ
り、t6 はエレベータかご2が停止してから開閉弁5が
全閉するまでの時間である。
【0059】次に、本実施例の動作について説明する。
本実施例においても上記第三実施例と同様に、下降運転
の減速走行開始後に目的階の所定距離手前で制御部14
から開閉弁5の閉止指令が出ると、圧油排出回路9bに
設けられた常時閉形の電磁弁11が消磁され圧油排出回
路9bが閉じ、圧油流入回路9aに設けられた常時開形
の電磁弁10が消磁され圧油流入回路9aが開く。ま
た、常時閉形の電磁弁11が消磁されるのと同時に常時
閉形の電磁弁16が励磁される。なお、このときは開度
調整絞り15の可変絞り15cが全閉のため、第2圧油
排出回路9cは連通していない。これにより、減速走行
時に速度が減少するのに伴ない開閉弁5の開度を徐々に
減少させるように圧油流入回路9aに設けられた可変絞
り弁12の開度を変化させることにより、開閉弁5が閉
じる時間を調整できる。開閉弁5の開度が徐々に減少す
るのに伴ない開度調整絞り15のスリーブ15bが追従
して移動し、可変絞り15cが徐々に開き第2圧油排出
回路9cは連通する。圧油流入回路9aからの作動油の
流入量が第2圧油排出回路9cからの作動油の排出量が
一致するような可変絞り15cの開度になったとき、開
閉弁5が部分開度で停止する。その後、常時閉形の電磁
弁16を消磁することにより第2圧油排出回路9cが閉
じ、作動油の排出量が無くなるため、圧油流入回路9a
からの作動油が開閉弁5の背室5cに流入して開閉弁5
が徐々に閉止して全閉となる。
【0060】こうして、開閉弁5を部分開度で停止させ
た後に、かご速度パターンが零になったと同時かt4 時
間後に開閉弁5に閉止指令を出す。開閉弁5に部分開度
の状態を持たせることにより、開閉弁5の閉止指令から
全閉までの時間t5 を短くすることができるため、エレ
ベータかご2の停止から開閉弁5を全閉にするまでの時
間t6 を短く抑制でき、しかも、正確に零、若しくは極
力小さい正の値にすることができる。
【0061】このように、本実施例の油圧エレベータ装
置は、上記第一乃至第四実施例と同様の油圧ジャッキ1
と走行制御手段と開閉弁5とを有し、前記開閉弁5をエ
レベータかご2が下降運転するときには開口し、エレベ
ータかご2が停止しているときは閉止するとともに、下
降運転の減速走行中に全開と全閉との間の所定開度を開
度調整絞り15の可変絞り15c及び第2圧油排出回路
9cを利用して保持し、エレベータかご2の走行制御パ
ターンが零になったと同時か若しくはそれ以降に前記所
定開度を保持した開閉弁5を閉止する指令を出す開閉弁
制御指令手段である制御部14とを備えている。
【0062】即ち、本実施例の油圧エレベータ装置は、
油圧ジャッキ1と油圧ポンプ3との間に配設され、油圧
ジャッキ1と油圧ポンプ3との間の油圧流路を開閉する
開閉弁5を、エレベータかご2が下降運転するときには
開口し、エレベータかご2が停止しているときは閉止す
るとともに、下降運転の減速走行中に全開と全閉との間
の所定開度を保持し、エレベータかご2の走行制御パタ
ーンを利用して前記所定開度を保持した開閉弁5を閉止
するものである。
【0063】したがって、上記第一乃至第四実施例と同
様に、開閉弁5が全閉となる時刻が常にエレベータかご
2の停止する時刻と同時か若くはエレベータかご2が停
止した以後になりエレベータかご2の停止する時刻より
も早くならない。このため、エレベータかご2が滑かに
停止し、急停止しないので、乗り心地が向上し、乗客に
不快感を与えない。
【0064】また、上記第二乃至第四実施例と同様に、
エレベータかご2の停止から開閉弁5を全閉にするまで
の時間t6 を極力小さくすることができるので、開閉弁
5が全閉となる時刻がエレベータかご2の停止する時刻
に対して大きく遅れず、エレベータかご2の戸を開閉弁
5が全閉になった後に開くように構成した場合に、エレ
ベータかご2の停止後に戸が開く時刻が大きく遅ず、適
当な時間となる。このため、乗客に不快を感じさせない
とともに、エレベータかご2の運転効率が向上する。
【0065】加えて、上記第二乃至第四実施例と同様
に、エレベータかごの走行制御パターンを利用して開閉
弁5の開閉を制御することにより、圧油流入回路9aを
通過する作動油の油温等が変動しても、この影響を受け
て開閉弁5が全閉となる時刻がエレベータかご2が停止
する時刻に対して大きく変動しない。このため、エレベ
ータかご2及び開閉弁5の安定した制御が実現できる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
油圧エレベータ装置は、油圧ジャッキと、走行制御手段
と、開閉弁と、開閉弁制御指令手段とを備え、エレベー
タかごを上昇、下降運転する油圧ジャッキと油圧ジャッ
キへの圧油の供給、排出流量を制御してエレベータかご
の走行を制御する油圧ポンプとの間に配設され、油圧ジ
ャッキと油圧ポンプとの間の油圧流路を開閉する開閉弁
を、エレベータかごが下降運転するときには開口し、エ
レベータかごが停止しているときは閉止するとともに、
下降運転でエレベータかごが目的階に到着し停止すると
同時か若しくはエレベータかごが停止した以降に全閉す
ることにより、開閉弁が全閉となる時刻が常にエレベー
タかごの停止する時刻と同時か若くはエレベータかごが
停止した以後になりエレベータかごの停止する時刻より
も早くならないので、エレベータかごが急停止せず滑か
に停止し、乗り心地が向上し、乗客に不快感を与えな
い。
【0067】請求項2の発明の油圧エレベータ装置は、
油圧ジャッキと、走行制御手段と、開閉弁と、開閉弁制
御指令手段とを備え、油圧ジャッキと油圧ポンプとの間
に配設され、油圧ジャッキと油圧ポンプとの間の油圧流
路を開閉する開閉弁をエレベータかごが下降運転すると
きには開口し、エレベータかごが停止しているときは閉
止するとともに、下降運転でエレベータかごが目的階に
近付くか到着したときに、開閉弁が開いた状態で開閉弁
と油圧ジャッキとの間の圧力と開閉弁と油圧ポンプとの
間の圧力の差が所定値より小さくなったと同時か若しく
はそれ以降に開閉弁を閉止することにより、開閉弁が全
閉となる時刻が常にエレベータかごの停止する時刻と同
時か若くはエレベータかごが停止した以後になりエレベ
ータかご2の停止する時刻よりも早くならないので、エ
レベータかごが急停止せず滑かに停止し、乗り心地が向
上し、乗客に不快感を与えない。また、エレベータかご
の停止から開閉弁を全閉にするまでの時間を短縮できる
ので、エレベータかごの戸を開閉弁が全閉になった後に
開くように構成した場合に、乗客に不快を感じさせない
とともに、エレベータかごの運転効率が向上する。しか
も、開閉弁が全閉となる時刻がエレベータかごが停止す
る時刻に対して大きく変動しないので、エレベータかご
及び開閉弁の安定した制御が実現できる。
【0068】請求項3の発明の油圧エレベータ装置は、
油圧ジャッキと、走行制御手段と、開閉弁と、開閉弁制
御指令手段とを備え、油圧ジャッキと油圧ポンプとの間
に配設され、油圧ジャッキと油圧ポンプとの間の油圧流
路を開閉する開閉弁をエレベータかごが下降運転すると
きには開口し、エレベータかごが停止しているときは閉
止するとともに、下降運転の減速走行中に全開と全閉と
の間の所定開度を保持し、下降運転でエレベータかごが
目的階に近付くか到着したときに開閉弁が開いた状態で
エレベータかごが停止し、開閉弁と油圧ジャッキとの間
の圧力と開閉弁と油圧ポンプとの間の圧力の差が所定値
より小さくなったと同時か若しくはそれ以降に前記所定
開度を保持した開閉弁を閉止することにより、開閉弁が
全閉となる時刻が常にエレベータかごの停止する時刻と
同時か若くはエレベータかごが停止した以後になりエレ
ベータかごの停止する時刻よりも早くならないので、エ
レベータかごが急停止せず滑かに停止し、乗り心地が向
上し、乗客に不快感を与えない。また、エレベータかご
の停止から開閉弁を全閉にするまでの時間を短縮できる
ので、エレベータかごの戸を開閉弁が全閉になった後に
開くように構成した場合に、乗客に不快を感じさせない
とともに、エレベータかごの運転効率が向上する。しか
も、開閉弁が全閉となる時刻がエレベータかごが停止す
る時刻に対して大きく変動しないので、エレベータかご
及び開閉弁の安定した制御が実現できる。
【0069】請求項4の発明の油圧エレベータ装置は、
油圧ジャッキと、走行制御手段と、開閉弁と、開閉弁制
御指令手段とを備え、油圧ジャッキと油圧ポンプとの間
に配設され、油圧ジャッキと油圧ポンプとの間の油圧流
路を開閉する開閉弁をエレベータかごが下降運転すると
きには開口し、エレベータかごが停止しているときは閉
止するとともに、下降運転でエレベータかごが目的階に
到着し開閉弁が開いた状態で走行制御パターンが零にな
ったと同時か若しくはそれ以降に開閉弁を閉止するとに
より、開閉弁が全閉となる時刻が常にエレベータかごの
停止する時刻と同時か若くはエレベータかごが停止した
以後になりエレベータかごの停止する時刻よりも早くな
らないので、エレベータかごが急停止せず滑かに停止
し、乗り心地が向上し、乗客に不快感を与えない。ま
た、エレベータかごの停止から開閉弁を全閉にするまで
の時間を短縮できるので、エレベータかごの戸を開閉弁
が全閉になった後に開くように構成した場合に、乗客に
不快を感じさせないとともに、エレベータかごの運転効
率が向上する。しかも、開閉弁が全閉となる時刻がエレ
ベータかごが停止する時刻に対して大きく変動しないの
で、エレベータかご及び開閉弁の安定した制御が実現で
きる。
【0070】請求項5の発明の油圧エレベータ装置は、
油圧ジャッキと、走行制御手段と、開閉弁と、開閉弁制
御指令手段とを備え、油圧ジャッキと油圧ポンプとの間
に配設され、油圧ジャッキと油圧ポンプとの間の油圧流
路を開閉する開閉弁をエレベータかごが下降運転すると
きには開口し、エレベータかごが停止しているときは閉
止するとともに、下降運転の減速走行中に全開と全閉と
の間の所定開度を保持し、エレベータかごの走行制御パ
ターンが零になったと同時か若しくはそれ以降に前記所
定開度を保持した開閉弁を閉止することにより、開閉弁
が全閉となる時刻が常にエレベータかごの停止する時刻
と同時か若くはエレベータかごが停止した以後になりエ
レベータかごの停止する時刻よりも早くならないので、
エレベータかごが急停止せず滑かに停止し、乗り心地が
向上し、乗客に不快感を与えない。また、エレベータか
ごの停止から開閉弁を全閉にするまでの時間を短縮でき
るので、エレベータかごの戸を開閉弁が全閉になった後
に開くように構成した場合に、乗客に不快を感じさせな
いとともに、エレベータかごの運転効率が向上する。し
かも、開閉弁が全閉となる時刻がエレベータかごが停止
する時刻に対して大きく変動しないので、エレベータか
ご及び開閉弁の安定した制御が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例である油圧エレベー
タ装置の時間に対する下降速度と開閉弁の開度との関
係、及び関係する電磁弁の励磁、消磁タイミングを示す
特性図である。
【図2】図2は本発明の第二及び第四実施例である油圧
エレベータ装置を示す油圧回路図である。
【図3】図3は本発明の第二実施例である油圧エレベー
タ装置の時間に対する下降速度と開閉弁の開度との関
係、及び関係する電磁弁の励磁、消磁タイミングを示す
特性図である。
【図4】図4は本発明の第三及び第五実施例である油圧
エレベータ装置を示す油圧回路図である。
【図5】図5は本発明の第三実施例である油圧エレベー
タ装置の時間に対する下降速度と開閉弁の開度との関
係、及び関係する電磁弁の励磁、消磁タイミングを示す
特性図である。
【図6】図6は本発明の第四実施例である油圧エレベー
タ装置の時間に対する下降速度と開閉弁の開度との関
係、及び関係する電磁弁の励磁、消磁タイミングを示す
特性図である。
【図7】図7は本発明の第五実施例である油圧エレベー
タ装置の時間に対する下降速度と開閉弁の開度との関
係、及び関係する電磁弁の励磁、消磁タイミングを示す
特性図である。
【図8】図8は従来の油圧エレベータ装置を示す油圧回
路図である。
【符号の説明】
1 油圧ジャッキ 2 エレベータかご 3 油圧ポンプ 4 電動機 5 開閉弁 5a 主室 5b 弁体 5c 背室 6 主回路 6a 第1回路 6b 第2回路 8 油槽 9 パイロット回路 9a 圧油流入回路 9b 圧油排出回路 9c 第2圧油排出回路 10,11,16 電磁弁 12,13,17 可変絞り弁 14 制御部 15 開度調整絞り 15c 可変絞り 18 ポンプ圧力検出器 19 ジャッキ圧力検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下秋 元雄 愛知県稲沢市菱町1番地 三菱電機株式 会社 稲沢製作所内 (56)参考文献 特開 平3−73773(JP,A) 特開 平4−223983(JP,A) 特開 平4−277172(JP,A) 実開 昭57−144971(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 1/26,9/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧油の供給によりエレベータかごを上昇
    運転し、圧油の排出によりエレベータかごを下降運転す
    る油圧ジャッキと、 前記上昇運転は油圧ポンプの排出流量を変化させ油圧ジ
    ャッキへの圧油の供給流量を制御し、下降運転は電動機
    により油圧ポンプの回転数を変化させ油圧ジャッキ内の
    圧油の排出流量を制御してエレベータかごの走行を制御
    する走行制御手段と、 前記油圧ジャッキと油圧ポンプとの間に配設され、油圧
    ジャッキと油圧ポンプとの間の油圧流路を開閉する開閉
    弁と、 前記開閉弁をエレベータかごが下降運転するときには開
    口し、エレベータかごが停止しているときは閉止すると
    ともに、下降運転でエレベータかごが目的階に到着し停
    止すると同時か若しくはエレベータかごが停止した以降
    開閉弁を全閉する指令を出す開閉弁制御指令手段とを
    具備することを特徴とする油圧エレベータ装置。
  2. 【請求項2】 圧油の供給によりエレベータかごを上昇
    運転し、圧油の排出によりエレベータかごを下降運転す
    る油圧ジャッキと、 前記上昇運転は油圧ポンプの排出流量を変化させ油圧ジ
    ャッキへの圧油の供給流量を制御し、下降運転は電動機
    により油圧ポンプの回転数を変化させ油圧ジャッキ内の
    圧油の排出流量を制御してエレベータかごの走行を制御
    する走行制御手段と、 前記油圧ジャッキと油圧ポンプとの間に配設され、油圧
    ジャッキと油圧ポンプとの間の油圧流路を開閉する開閉
    弁と、 前記開閉弁をエレベータかごが下降運転するときには開
    口し、エレベータかごが停止しているときは閉止すると
    ともに、下降運転でエレベータかごが目的階に近付くか
    到着したときに、開閉弁が開いた状態で開閉弁と油圧ジ
    ャッキとの間の圧力と開閉弁と油圧ポンプとの間の圧力
    差が所定値以下となってから開閉弁を閉止する指令を出
    す開閉弁制御指令手段とを具備することを特徴とする油
    圧エレベータ装置。
  3. 【請求項3】 圧油の供給によりエレベータかごを上昇
    運転し、圧油の排出によりエレベータかごを下降運転す
    る油圧ジャッキと、 前記上昇運転は油圧ポンプの排出流量を変化させ油圧ジ
    ャッキへの圧油の供給流量を制御し、下降運転は電動機
    により油圧ポンプの回転数を変化させ油圧ジャッキ内の
    圧油の排出流量を制御してエレベータかごの走行を制御
    する走行制御手段と、 前記油圧ジャッキと油圧ポンプとの間に配設され、油圧
    ジャッキと油圧ポンプとの間の油圧流路を開閉する開閉
    弁と、 前記開閉弁をエレベータかごが下降運転するときには開
    口し、エレベータかごが停止しているときは閉止すると
    ともに、下降運転の減速走行中に全開と全閉との間の所
    定開度を保持し、下降運転でエレベータかごが目的階に
    近付くか到着したときに開閉弁が開いた状態でエレベー
    タかごが停止し、開閉弁と油圧ジャッキとの間の圧力と
    開閉弁と油圧ポンプとの間の圧力差が所定値以下となっ
    てから前記所定開度を保持した開閉弁を閉止する指令を
    出す開閉弁制御指令手段とを具備することを特徴とする
    油圧エレベータ装置。
  4. 【請求項4】 圧油の供給によりエレベータかごを上昇
    運転し、圧油の排出によりエレベータかごを下降運転す
    る油圧ジャッキと、 前記上昇運転は油圧ポンプの排出流量を変化させ油圧ジ
    ャッキへの圧油の供給流量を制御し、下降運転は電動機
    により油圧ポンプの回転数を変化させ油圧ジャッキ内の
    圧油の排出流量を制御して所定の走行制御パターンによ
    エレベータかごの走行を制御する走行制御手段と、 前記油圧ジャッキと油圧ポンプとの間に配設され、油圧
    ジャッキと油圧ポンプとの間の油圧流路を開閉する開閉
    弁と、 前記開閉弁をエレベータかごが下降運転するときには開
    口し、エレベータかごが停止しているときは閉止すると
    ともに、下降運転でエレベータかごが目的階に到着し開
    閉弁が開いた状態で走行制御パターンが零になってから
    開閉弁を閉止する指令を出す開閉弁制御指令手段とを具
    備することを特徴とする油圧エレベータ装置。
  5. 【請求項5】 圧油の供給によりエレベータかごを上昇
    運転し、圧油の排出によりエレベータかごを下降運転す
    る油圧ジャッキと、 前記上昇運転は油圧ポンプの排出流量を変化させ油圧ジ
    ャッキへの圧油の供給流量を制御し、下降運転は電動機
    により油圧ポンプの回転数を変化させ油圧ジャッキ内の
    圧油の排出流量を制御して所定の走行制御パターンによ
    エレベータかごの走行を制御する走行制御手段と、 前記油圧ジャッキと油圧ポンプとの間に配設され、油圧
    ジャッキと油圧ポンプとの間の油圧流路を開閉する開閉
    弁と、 前記開閉弁をエレベータかごが下降運転するときには開
    口し、エレベータかごが停止しているときは閉止すると
    ともに、下降運転の減速走行中に全開と全閉との間の所
    定開度を保持し、エレベータかごの走行制御パターンが
    零になってから前記所定開度を保持した開閉弁を閉止す
    る指令を出す開閉弁制御指令手段とを具備することを特
    徴とする油圧エレベータ装置
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