JP3173239B2 - スクータ型車両の強制冷却装置 - Google Patents
スクータ型車両の強制冷却装置Info
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- JP3173239B2 JP3173239B2 JP19748293A JP19748293A JP3173239B2 JP 3173239 B2 JP3173239 B2 JP 3173239B2 JP 19748293 A JP19748293 A JP 19748293A JP 19748293 A JP19748293 A JP 19748293A JP 3173239 B2 JP3173239 B2 JP 3173239B2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/20—Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
Landscapes
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パワーユニット型エン
ジンを強制的に冷却するスクータ型車両の強制空冷装置
に係り、特にエンジンおよびマフラーを共通の冷却ファ
ンで強制冷却可能なスクータ型車両の強制空冷装置に関
する。
ジンを強制的に冷却するスクータ型車両の強制空冷装置
に係り、特にエンジンおよびマフラーを共通の冷却ファ
ンで強制冷却可能なスクータ型車両の強制空冷装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種のスクータ型車両には、リヤカバ
ー(サイドカバー)内にパワーユニット型エンジンがス
イング自在に収容されており、上記エンジンのクランク
シャフト軸端部に冷却ファンが固定され、この冷却ファ
ンによりエンジンシリンダが強制的に冷却されるように
なっている。
ー(サイドカバー)内にパワーユニット型エンジンがス
イング自在に収容されており、上記エンジンのクランク
シャフト軸端部に冷却ファンが固定され、この冷却ファ
ンによりエンジンシリンダが強制的に冷却されるように
なっている。
【0003】最近のスクータ型車両では、小型車両とい
えども排気ガス対策が要求され、排気ガスを浄化するた
めに、触媒付きマフラーが開発され、この触媒付きマフ
ラーにて排気ガス、特に不完全燃焼ガス等の有害成分を
触媒と反応させて排気ガスを浄化し、環境基準をクリア
するようにしている。排気ガスをマフラー内で触媒と反
応させることにより、発熱し、マフラー表面温度は高温
となる。
えども排気ガス対策が要求され、排気ガスを浄化するた
めに、触媒付きマフラーが開発され、この触媒付きマフ
ラーにて排気ガス、特に不完全燃焼ガス等の有害成分を
触媒と反応させて排気ガスを浄化し、環境基準をクリア
するようにしている。排気ガスをマフラー内で触媒と反
応させることにより、発熱し、マフラー表面温度は高温
となる。
【0004】一方、エンジン性能は触媒の有無に関係な
く、マフラー温度が低い方が向上することが知られてお
り、マフラーを冷却するため、シリンダヘッドを覆うシ
ュラウドの最高位置に排気口を設け、この排気口をマフ
ラーに向けて開口させたスクータ型車両の強制空冷エン
ジンが、例えば特開昭62−178711号公報記載の
ように知られている。
く、マフラー温度が低い方が向上することが知られてお
り、マフラーを冷却するため、シリンダヘッドを覆うシ
ュラウドの最高位置に排気口を設け、この排気口をマフ
ラーに向けて開口させたスクータ型車両の強制空冷エン
ジンが、例えば特開昭62−178711号公報記載の
ように知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開昭62−1787
11号公報に開示された強制空冷エンジンは、エンジン
シリンダを覆うシュラウドを設け、このシュラウドに排
気口をマフラーに向けて開口しているが、シュラウドに
設けた排気口からの冷却風では、エンジンを冷却してか
なり温度上昇した温風がマフラーに向けて吹き出される
ため、マフラーの冷却効果が必ずしも充分でないばかり
か、エンジンシリンダを冷却する冷却風の一部が排気口
から排風されるため、エンジンシリンダの冷却風の風量
がその分少なくなり、冷却効率を高める上で、風量不足
が生じる問題があった。
11号公報に開示された強制空冷エンジンは、エンジン
シリンダを覆うシュラウドを設け、このシュラウドに排
気口をマフラーに向けて開口しているが、シュラウドに
設けた排気口からの冷却風では、エンジンを冷却してか
なり温度上昇した温風がマフラーに向けて吹き出される
ため、マフラーの冷却効果が必ずしも充分でないばかり
か、エンジンシリンダを冷却する冷却風の一部が排気口
から排風されるため、エンジンシリンダの冷却風の風量
がその分少なくなり、冷却効率を高める上で、風量不足
が生じる問題があった。
【0006】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、共通の冷却ファンでエンジンを効率よく強制
的に冷却するとともにマフラーの冷却効率も向上させる
ことができるスクータ型車両の強制冷却装置を提供する
ことを目的とする。
たもので、共通の冷却ファンでエンジンを効率よく強制
的に冷却するとともにマフラーの冷却効率も向上させる
ことができるスクータ型車両の強制冷却装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】本発明の他の目的は、エンジンシリンダ側
の風量を下げる事なく、マフラー側に冷却ファンからの
冷却風を直接案内してエンジンシリンダおよびマフラー
の冷却効果を高め、エンジン性能を向上させたスクータ
型車両の強制冷却装置を提供することにある。
の風量を下げる事なく、マフラー側に冷却ファンからの
冷却風を直接案内してエンジンシリンダおよびマフラー
の冷却効果を高め、エンジン性能を向上させたスクータ
型車両の強制冷却装置を提供することにある。
【0008】本発明のさらに他の目的は、触媒反応後の
膨脹室側に冷却ファンからの冷却風が直接当たるように
してマフラーの冷却効率をより一層向上させたスクータ
型車両の強制冷却装置を提供することにある。
膨脹室側に冷却ファンからの冷却風が直接当たるように
してマフラーの冷却効率をより一層向上させたスクータ
型車両の強制冷却装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスクータ型
車両の強制冷却装置は、上述した課題を解決するため、
請求項1に記載したように、リヤカバー内部に物品収納
室を形成し、この物品収納室下方に水平シリンダタイプ
のパワーユニット型エンジンをスイング自在に収容し、
エンジンシリンダからエンジン下部を通して後方へ延び
る排気管の後部にマフラーを取り付け、このマフラーの
上方かつ前記物品収納室の下方にエアクリーナを配置し
たスクータ型車両において、前記エンジンのクランクシ
ャフト軸端部にエンジン冷却用の冷却ファンを設け、こ
の冷却ファンのファンケースにエンジンシリンダ側へ向
けてファン吹出側を形成するとともにこのファン吹出側
と反対側のファンケース後方に冷却風排気口を形成する
一方、前記マフラー内部を仕切板により複数段の膨張室
に区画し、車両進行方向前側に設けた触媒反応後の膨張
室側へ向けて前記冷却風排気口を臨ませたものである。
車両の強制冷却装置は、上述した課題を解決するため、
請求項1に記載したように、リヤカバー内部に物品収納
室を形成し、この物品収納室下方に水平シリンダタイプ
のパワーユニット型エンジンをスイング自在に収容し、
エンジンシリンダからエンジン下部を通して後方へ延び
る排気管の後部にマフラーを取り付け、このマフラーの
上方かつ前記物品収納室の下方にエアクリーナを配置し
たスクータ型車両において、前記エンジンのクランクシ
ャフト軸端部にエンジン冷却用の冷却ファンを設け、こ
の冷却ファンのファンケースにエンジンシリンダ側へ向
けてファン吹出側を形成するとともにこのファン吹出側
と反対側のファンケース後方に冷却風排気口を形成する
一方、前記マフラー内部を仕切板により複数段の膨張室
に区画し、車両進行方向前側に設けた触媒反応後の膨張
室側へ向けて前記冷却風排気口を臨ませたものである。
【0010】また、上述した課題を解決するため、本発
明に係るスクータ型車両の強制冷却装置は、請求項2に
記載したように、冷却ファンの冷却風排気口に、冷却風
を案内する導風ダクトを設け、この導風ダクトをマフラ
ーに指向させたものである。
明に係るスクータ型車両の強制冷却装置は、請求項2に
記載したように、冷却ファンの冷却風排気口に、冷却風
を案内する導風ダクトを設け、この導風ダクトをマフラ
ーに指向させたものである。
【0011】さらに、本発明に係るスクータ型車両の強
制冷却装置は、上述した課題を解決するため、請求項3
に記載したように、マフラーは触媒入りで内部が3つの
膨張室に分割され、第1段の膨張室と第2段の膨張室と
を触媒装置を介して連絡し、触媒反応後の第2段の膨張
室を車両進行方向前側に設けたものである。
制冷却装置は、上述した課題を解決するため、請求項3
に記載したように、マフラーは触媒入りで内部が3つの
膨張室に分割され、第1段の膨張室と第2段の膨張室と
を触媒装置を介して連絡し、触媒反応後の第2段の膨張
室を車両進行方向前側に設けたものである。
【0012】
【作用】本発明に係るスクータ型車両の強制冷却装置
は、パワーユニット型エンジンのクランクシャフト軸端
部にエンジン冷却用の冷却ファンを設けるとともに、こ
の冷却ファンのファンケースにファン吹出側と反対側に
冷却風排気口を形成し、この排気口をマフラー側に前方
から臨ませたので、冷却ファンでエンジンシリンダとマ
フラーを共に冷却することができ、マフラーの冷却は冷
却ファンのファンケーシングの冷却風排気口から吹き出
される冷却風で直接冷却されるのでマフラーの冷却効率
を向上させることができ、ひいてはエンジン性能の向上
を図ることができる。
は、パワーユニット型エンジンのクランクシャフト軸端
部にエンジン冷却用の冷却ファンを設けるとともに、こ
の冷却ファンのファンケースにファン吹出側と反対側に
冷却風排気口を形成し、この排気口をマフラー側に前方
から臨ませたので、冷却ファンでエンジンシリンダとマ
フラーを共に冷却することができ、マフラーの冷却は冷
却ファンのファンケーシングの冷却風排気口から吹き出
される冷却風で直接冷却されるのでマフラーの冷却効率
を向上させることができ、ひいてはエンジン性能の向上
を図ることができる。
【0013】また、パワーユニット型エンジンを水平シ
リンダタイプに構成し、エンジンシリンダ側に冷却ファ
ンの吹出側を形成し、このエンジンシリンダと反対方向
のファンケースの後方に冷却風排気口を形成したので、
ファンケースの冷却風排気口から冷却風を排風しても、
この冷却風によって冷却ファンの吹出側からエンジンシ
リンダ側に吹き出される冷却風の風量を下げることを防
止できる。したがって、エンジンシリンダ側に吹き出さ
れる冷却風の風量を下げることなくマフラー側に冷却風
を排風させることができ、エンジンおよびマフラーの冷
却効率を向上させることができる。
リンダタイプに構成し、エンジンシリンダ側に冷却ファ
ンの吹出側を形成し、このエンジンシリンダと反対方向
のファンケースの後方に冷却風排気口を形成したので、
ファンケースの冷却風排気口から冷却風を排風しても、
この冷却風によって冷却ファンの吹出側からエンジンシ
リンダ側に吹き出される冷却風の風量を下げることを防
止できる。したがって、エンジンシリンダ側に吹き出さ
れる冷却風の風量を下げることなくマフラー側に冷却風
を排風させることができ、エンジンおよびマフラーの冷
却効率を向上させることができる。
【0014】さらに、冷却ファンの冷却風排気口に導風
ダクトを設け、この導風ダクトをマフラーに指向させた
場合には、冷却ファンからの冷却風をマフラーに効率よ
く導くことができ、マフラーの冷却効果を高めることが
できる。
ダクトを設け、この導風ダクトをマフラーに指向させた
場合には、冷却ファンからの冷却風をマフラーに効率よ
く導くことができ、マフラーの冷却効果を高めることが
できる。
【0015】また、マフラーに形成される触媒反応後の
膨脹室をマフラーの車体進行方向前方に設け、この膨脹
室に冷却ファンの冷却風排気口から排気される冷却風を
当てる場合には、マフラーの発熱部分を有効に冷却する
ことができ、マフラーの冷却効率を向上させるとともに
エンジン性能を向上させることができる。
膨脹室をマフラーの車体進行方向前方に設け、この膨脹
室に冷却ファンの冷却風排気口から排気される冷却風を
当てる場合には、マフラーの発熱部分を有効に冷却する
ことができ、マフラーの冷却効率を向上させるとともに
エンジン性能を向上させることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係るスクータ型車両の強制冷
却装置の一実施例について添付図面を参照して説明す
る。
却装置の一実施例について添付図面を参照して説明す
る。
【0017】図1は本発明を適用した小型車両としての
スクータ型車両を示すもので、このスクータ型車両はア
ンダボーンタイプの車体フレーム1を備え、この車体フ
レーム1の前端の図示しないヘッドパイプにフロントフ
ォーク2が回動可能に設けられる。このフロントフォー
ク2の下部に前輪3が軸支される一方、フロントフォー
ク2の上部にはハンドル4が固定され、このハンドル4
により運転操作されるようになっている。
スクータ型車両を示すもので、このスクータ型車両はア
ンダボーンタイプの車体フレーム1を備え、この車体フ
レーム1の前端の図示しないヘッドパイプにフロントフ
ォーク2が回動可能に設けられる。このフロントフォー
ク2の下部に前輪3が軸支される一方、フロントフォー
ク2の上部にはハンドル4が固定され、このハンドル4
により運転操作されるようになっている。
【0018】車体フレーム1の中央下部には、パワーユ
ニット5が懸架装置6を介して上下方向にスイング自在
に支持される。パワーユニット5は水平シリンダタイプ
(前傾斜あるいは前方下方傾斜タイプのシリンダであっ
てもよい。)の横置型エンジン7と後輪8に動力伝達す
る伝動装置9とを一体に備えたもので、伝動装置9は横
置型エンジン7から後方に延びる伝動ケース10内に収
容される。
ニット5が懸架装置6を介して上下方向にスイング自在
に支持される。パワーユニット5は水平シリンダタイプ
(前傾斜あるいは前方下方傾斜タイプのシリンダであっ
てもよい。)の横置型エンジン7と後輪8に動力伝達す
る伝動装置9とを一体に備えたもので、伝動装置9は横
置型エンジン7から後方に延びる伝動ケース10内に収
容される。
【0019】パワーユニット5を構成する横置型エンジ
ン7はスクータ型車両のリヤカバー11内に収容され
る。リヤカバー11は車体フレーム1のサイドカバーを
兼ねており、内部にヘルメット等を収納する物品収納室
12を形成しており、この物品収納室12の頂部開口は
開閉自在のシート13で覆われる。シート13はその前
部に設けられたヒンジにより開閉自在に支持される。符
号14はフューエルタンク、符号15はオイルタンクで
あり、物品収納室12の後方に設置される。
ン7はスクータ型車両のリヤカバー11内に収容され
る。リヤカバー11は車体フレーム1のサイドカバーを
兼ねており、内部にヘルメット等を収納する物品収納室
12を形成しており、この物品収納室12の頂部開口は
開閉自在のシート13で覆われる。シート13はその前
部に設けられたヒンジにより開閉自在に支持される。符
号14はフューエルタンク、符号15はオイルタンクで
あり、物品収納室12の後方に設置される。
【0020】また、横置型エンジン7のエンジン吸気系
には図2および図3に示すように、エアクリーナ17が
設けられる一方、エンジン排気系18にマフラー19が
設置される。エンジン排気系18はエンジンシリンダ2
0からエンジン下部を通して後方に延びる排気管21が
設けられ、この排気管21の後部にマフラー19が取付
けられる。マフラー19は図4に示すように、横置型エ
ンジン7のクランクケース23に設けられた後方に突出
するマフラーブラケット24に固定される。
には図2および図3に示すように、エアクリーナ17が
設けられる一方、エンジン排気系18にマフラー19が
設置される。エンジン排気系18はエンジンシリンダ2
0からエンジン下部を通して後方に延びる排気管21が
設けられ、この排気管21の後部にマフラー19が取付
けられる。マフラー19は図4に示すように、横置型エ
ンジン7のクランクケース23に設けられた後方に突出
するマフラーブラケット24に固定される。
【0021】一方、横置型エンジン7は2サイクルエン
ジンで、そのクランクシャフト25の軸端部に図4に示
すように冷却ファン27が設けられる。冷却ファン27
はクランクシャフト25の軸端部に、ファンブレード2
8を放射状に備えたファンユニット29が固定され、こ
のファンユニット29はファンケース30で覆われる。
ファンケース30はプラスチック等の樹脂製で形成さ
れ、クランクケース23に外側から着脱可能に取付けら
れる。
ジンで、そのクランクシャフト25の軸端部に図4に示
すように冷却ファン27が設けられる。冷却ファン27
はクランクシャフト25の軸端部に、ファンブレード2
8を放射状に備えたファンユニット29が固定され、こ
のファンユニット29はファンケース30で覆われる。
ファンケース30はプラスチック等の樹脂製で形成さ
れ、クランクケース23に外側から着脱可能に取付けら
れる。
【0022】また、ファンケース30にはスクータ型車
両の側方に開口する吸込口31が形成される一方、ファ
ンケース30はエンジンカウリングを形成するエンジン
カバー32に装着され、吸込口31から吸い込まれた冷
却風をエンジンシリンダ20やシリンダヘッド33側に
吹き出すように案内している。冷却ファン27から吹き
出された冷却風は、ファンケース30からエンジンカバ
ー32に強制的に案内されてエンジンシリンダ20やシ
リンダヘッド33側に吹き出され、横置型エンジン7を
強制的かつ積極的に冷却した後、冷却ファン27と反対
側に設けられた図示しない吹出口から外部に吹き出され
るようになっている。
両の側方に開口する吸込口31が形成される一方、ファ
ンケース30はエンジンカウリングを形成するエンジン
カバー32に装着され、吸込口31から吸い込まれた冷
却風をエンジンシリンダ20やシリンダヘッド33側に
吹き出すように案内している。冷却ファン27から吹き
出された冷却風は、ファンケース30からエンジンカバ
ー32に強制的に案内されてエンジンシリンダ20やシ
リンダヘッド33側に吹き出され、横置型エンジン7を
強制的かつ積極的に冷却した後、冷却ファン27と反対
側に設けられた図示しない吹出口から外部に吹き出され
るようになっている。
【0023】また、冷却ファン27のファンケース30
には、エンジンシリンダ20への吹出側と反対方向の位
置に冷却風排気口36が形成される。冷却風排気口36
は車両進行方向の反対側で、後方に開口し、ファンケー
ス30の外周部に形成される。この冷却風排気口36に
連通する導風ダクト37が図5に示すようにファンケー
ス30に一体あるいは一体的に設けられる。導風ダクト
37は後輪8の外側方で、冷却ファン27の後方に隣接
して設けられるマフラー19に前方から開口しており、
導風ダクト37に案内される冷却風がマフラー19の車
両進行方向前側部分を積極的かつ強制的に冷却するよう
になっている。
には、エンジンシリンダ20への吹出側と反対方向の位
置に冷却風排気口36が形成される。冷却風排気口36
は車両進行方向の反対側で、後方に開口し、ファンケー
ス30の外周部に形成される。この冷却風排気口36に
連通する導風ダクト37が図5に示すようにファンケー
ス30に一体あるいは一体的に設けられる。導風ダクト
37は後輪8の外側方で、冷却ファン27の後方に隣接
して設けられるマフラー19に前方から開口しており、
導風ダクト37に案内される冷却風がマフラー19の車
両進行方向前側部分を積極的かつ強制的に冷却するよう
になっている。
【0024】マフラー19は図6に示すように触媒付き
で内部が仕切板38により複数段の膨脹室39に区画さ
れる。図示例では3段の膨脹室40a,40b,40c
に区画した例を示し、車両進行方向後側が第1段の膨脹
室40a,前側が第2段の膨脹室40b,中間が第3段
の膨脹室40cとして区画される。
で内部が仕切板38により複数段の膨脹室39に区画さ
れる。図示例では3段の膨脹室40a,40b,40c
に区画した例を示し、車両進行方向後側が第1段の膨脹
室40a,前側が第2段の膨脹室40b,中間が第3段
の膨脹室40cとして区画される。
【0025】第1段の膨脹室40aと第2段の膨脹室4
0bは触媒装置43を備えた連絡管44で連通され、排
気管21を通して排気されるエンジン7からの排気ガス
は初めに第1段の膨脹室40aに案内された後、触媒装
置43を通して第2段の膨脹室40bに案内される。第
2段の膨脹室40bに案内された排気ガスは続いて中間
に位置する第3段の膨脹室40cに案内され、各膨脹室
40a〜40cで消音された後、外部に排気される。
0bは触媒装置43を備えた連絡管44で連通され、排
気管21を通して排気されるエンジン7からの排気ガス
は初めに第1段の膨脹室40aに案内された後、触媒装
置43を通して第2段の膨脹室40bに案内される。第
2段の膨脹室40bに案内された排気ガスは続いて中間
に位置する第3段の膨脹室40cに案内され、各膨脹室
40a〜40cで消音された後、外部に排気される。
【0026】このマフラー19では、排気ガスが触媒装
置43を通って第2段の膨脹室40bに案内される際
に、排気ガスは触媒と反応して発熱するため、第2段の
膨脹室40bおよびそのマフラ表面温度は高温状態とな
る。しかし、第2段の膨脹室40bは車両進行方向前側
で冷却ファン27のすぐ後方に位置し、この前方の膨脹
室側に冷却ファン27の冷却風排気口36から吹き出さ
れる冷却風が直接案内され、マフラー19前方部分を積
極的かつ強制的に冷却するので、触媒付きマフラー19
を採用しても、マフラー19を積極的にかつ有効的に冷
却することができ、マフラー19の冷却効率を高めるこ
とができる。したがって、エンジン性能の向上を図るこ
ともできる。
置43を通って第2段の膨脹室40bに案内される際
に、排気ガスは触媒と反応して発熱するため、第2段の
膨脹室40bおよびそのマフラ表面温度は高温状態とな
る。しかし、第2段の膨脹室40bは車両進行方向前側
で冷却ファン27のすぐ後方に位置し、この前方の膨脹
室側に冷却ファン27の冷却風排気口36から吹き出さ
れる冷却風が直接案内され、マフラー19前方部分を積
極的かつ強制的に冷却するので、触媒付きマフラー19
を採用しても、マフラー19を積極的にかつ有効的に冷
却することができ、マフラー19の冷却効率を高めるこ
とができる。したがって、エンジン性能の向上を図るこ
ともできる。
【0027】また、本発明の一実施例では、冷却ファン
のファンケースに導風ダクトを設け、この導風ダクトを
介して冷却風をマフラーの車両進行方向前側に案内する
例を示したが、図7に示すように、ファンケース30に
開口させた冷却風排気口36をマフラー19の前側部分
に直接臨ませ、この冷却風排気口36から排風される冷
却風をマフラー19側に直接指向させるようにしてもよ
い。マフラー19に吹き出される冷却風の通風抵抗が、
導風ダクトを取り除いた分だけ少なくなり、マフラー1
9の前端部分を幅広く効果的に冷却できる。
のファンケースに導風ダクトを設け、この導風ダクトを
介して冷却風をマフラーの車両進行方向前側に案内する
例を示したが、図7に示すように、ファンケース30に
開口させた冷却風排気口36をマフラー19の前側部分
に直接臨ませ、この冷却風排気口36から排風される冷
却風をマフラー19側に直接指向させるようにしてもよ
い。マフラー19に吹き出される冷却風の通風抵抗が、
導風ダクトを取り除いた分だけ少なくなり、マフラー1
9の前端部分を幅広く効果的に冷却できる。
【0028】
【発明の効果】以上に述べたように本発明に係るスクー
タ型車両の強制冷却装置においては、エンジンシリンダ
を略水平配置としてリヤカバー内部に形成される物品収
納室の下方に配置したので、物品収納室の容量を充分に
確保できる一方、パワーユニット型エンジンのクランク
シャフト軸端部にエンジン冷却用の冷却ファンを設ける
とともに、この冷却ファンのファンケースにエンジンシ
リンダ側へのファン吹出側と反対側のファンケース後方
に冷却風排気口を形成し、この排気口をマフラー側に前
方から臨ませたので、エンジンシリンダとマフラーを共
通の冷却ファンで積極的かつ強制的に冷却することがで
き、マフラーの冷却は冷却ファンのファンケーシングの
冷却風排気口から車両進行方向前側に設けた触媒反応後
の膨脹室へ向けて吹き出される冷却風で直接冷却される
ので、マフラーの中でも触媒通過後の排ガスによりさら
に高温となる膨脹室が積極的に冷却され、マフラーの冷
却効率を向上させることができ、ひいてはエンジン性能
の向上を図ることができる。
タ型車両の強制冷却装置においては、エンジンシリンダ
を略水平配置としてリヤカバー内部に形成される物品収
納室の下方に配置したので、物品収納室の容量を充分に
確保できる一方、パワーユニット型エンジンのクランク
シャフト軸端部にエンジン冷却用の冷却ファンを設ける
とともに、この冷却ファンのファンケースにエンジンシ
リンダ側へのファン吹出側と反対側のファンケース後方
に冷却風排気口を形成し、この排気口をマフラー側に前
方から臨ませたので、エンジンシリンダとマフラーを共
通の冷却ファンで積極的かつ強制的に冷却することがで
き、マフラーの冷却は冷却ファンのファンケーシングの
冷却風排気口から車両進行方向前側に設けた触媒反応後
の膨脹室へ向けて吹き出される冷却風で直接冷却される
ので、マフラーの中でも触媒通過後の排ガスによりさら
に高温となる膨脹室が積極的に冷却され、マフラーの冷
却効率を向上させることができ、ひいてはエンジン性能
の向上を図ることができる。
【0029】また、パワーユニット型エンジンを水平シ
リンダタイプに構成し、エンジンシリンダ側に冷却ファ
ンの吹出側を形成し、このエンジンシリンダと反対方向
のファンケースの後方に冷却風排気口を形成したので、
ファンケースの冷却風排気口から冷却風を排風しても、
この冷却風によって冷却ファンの吹出側からエンジンシ
リンダ側に吹き出される冷却風の風量を下げることを防
止できる。したがってエンジンシリンダ側に吹き出され
る冷却風の風量を下げることなくマフラー側に冷却風を
排風させることができ、エンジンおよびマラフーの冷却
効率を向上させることができる。
リンダタイプに構成し、エンジンシリンダ側に冷却ファ
ンの吹出側を形成し、このエンジンシリンダと反対方向
のファンケースの後方に冷却風排気口を形成したので、
ファンケースの冷却風排気口から冷却風を排風しても、
この冷却風によって冷却ファンの吹出側からエンジンシ
リンダ側に吹き出される冷却風の風量を下げることを防
止できる。したがってエンジンシリンダ側に吹き出され
る冷却風の風量を下げることなくマフラー側に冷却風を
排風させることができ、エンジンおよびマラフーの冷却
効率を向上させることができる。
【0030】さらに、冷却ファンの冷却風排気口に導風
ダクトを設け、この導風ダクトをマフラーに指向させた
場合には、冷却ファンからの冷却風をマフラーに効率よ
く導くことができ、マフラーの冷却効果を高めることが
できる。
ダクトを設け、この導風ダクトをマフラーに指向させた
場合には、冷却ファンからの冷却風をマフラーに効率よ
く導くことができ、マフラーの冷却効果を高めることが
できる。
【0031】また、マフラーに形成される触媒反応後の
膨脹室をマフラーの車体進行方向前方に設け、この膨脹
室に冷却ファンの冷却風排気口から排気される冷却風を
積極的に当てる場合には、マフラーの発熱部分を有効に
冷却することができ、マフラーの冷却効率を向上させる
とともにエンジン性能を向上させることができる。
膨脹室をマフラーの車体進行方向前方に設け、この膨脹
室に冷却ファンの冷却風排気口から排気される冷却風を
積極的に当てる場合には、マフラーの発熱部分を有効に
冷却することができ、マフラーの冷却効率を向上させる
とともにエンジン性能を向上させることができる。
【図1】本発明に係るスクータ型車両の強制冷却装置の
一実施例を示すもので、スクータを概略的に示す全体側
面図。
一実施例を示すもので、スクータを概略的に示す全体側
面図。
【図2】本発明に係るスクータ型車両の強制冷却装置を
外側方から見た側面図。
外側方から見た側面図。
【図3】図2に示すスクータ型車両の強制冷却装置のフ
ァンケースを取り除いて示す斜視図。
ァンケースを取り除いて示す斜視図。
【図4】本発明に係るスクータ型車両の強制冷却装置の
要部を示す平断面図。
要部を示す平断面図。
【図5】本発明に係るスクータ型車両の強制冷却装置に
備えられる冷却ファンのファンケースを示す斜視図。
備えられる冷却ファンのファンケースを示す斜視図。
【図6】スクータ型車両に取付られる触媒付マフラーを
示す斜視図。
示す斜視図。
【図7】冷却ファンのファンケースの他の実施例を示す
斜視図。
斜視図。
1 車体フレーム 5 パワーユニット 7 横置型エンジン 8 後輪 9 伝動装置 10 伝動ケース 11 リヤカバー(サイドカバー) 12 物品収納室 13 シート 17 エアークリーナ 18 エンジン排気系 19 マフラー(触媒付きマフラー) 20 エンジンシリンダ 21 排気管 23 クランクケース 25 クランクシャフト 27 冷却ファン 28 ファンブレード 29 ファンユニット 30 ファンケース 31 吸気口 32 エンジンケース 33 シリンダヘッド 36 冷却風排気口 37 導風ダクト 39 膨脹室 43 触媒装置 40a,40b,40c 各段の膨脹室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F01N 3/24 ZAB F01N 3/24 ZABK (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01P 5/06 504 F01P 5/06 502 B62M 7/02 F01N 3/02 F01N 3/24
Claims (3)
- 【請求項1】 リヤカバー内部に物品収納室を形成し、
この物品収納室下方に水平シリンダタイプのパワーユニ
ット型エンジンをスイング自在に収容し、エンジンシリ
ンダからエンジン下部を通して後方へ延びる排気管の後
部にマフラーを取り付け、このマフラーの上方かつ前記
物品収納室の下方にエアクリーナを配置したスクータ型
車両において、前記エンジンのクランクシャフト軸端部
にエンジン冷却用の冷却ファンを設け、この冷却ファン
のファンケースにエンジンシリンダ側へ向けてファン吹
出側を形成するとともにこのファン吹出側と反対側のフ
ァンケース後方に冷却風排気口を形成する一方、前記マ
フラー内部を仕切板により複数段の膨張室に区画し、車
両進行方向前側に設けた触媒反応後の膨張室側へ向けて
前記冷却風排気口を臨ませたことを特徴とするスクータ
型車両の強制冷却装置。 - 【請求項2】 冷却ファンの冷却風排気口に、冷却風を
案内する導風ダクトを設け、この導風ダクトをマフラー
に指向させた請求項1記載のスクータ型車両の強制冷却
装置。 - 【請求項3】 マフラーは触媒入りで内部が3つの膨張
室に分割され、第1段の膨張室と第2段の膨張室とを触
媒装置を介して連絡し、触媒反応後の第2段の膨張室を
車両進行方向前側に設けた請求項1または2記載のスク
ータ型車両の強制冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19748293A JP3173239B2 (ja) | 1993-08-09 | 1993-08-09 | スクータ型車両の強制冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19748293A JP3173239B2 (ja) | 1993-08-09 | 1993-08-09 | スクータ型車両の強制冷却装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0754653A JPH0754653A (ja) | 1995-02-28 |
JP3173239B2 true JP3173239B2 (ja) | 2001-06-04 |
Family
ID=16375216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19748293A Expired - Fee Related JP3173239B2 (ja) | 1993-08-09 | 1993-08-09 | スクータ型車両の強制冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3173239B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4638469B2 (ja) * | 2007-07-03 | 2011-02-23 | 本田技研工業株式会社 | スクータ型自動二輪車 |
JP6033184B2 (ja) * | 2013-08-07 | 2016-11-30 | 本田技研工業株式会社 | エンジン駆動作業機 |
CN108868998B (zh) * | 2018-07-28 | 2024-03-29 | 重庆隆鑫机车有限公司 | 风扇护罩、冷却系统及其摩托车 |
-
1993
- 1993-08-09 JP JP19748293A patent/JP3173239B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0754653A (ja) | 1995-02-28 |
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