JP3283060B2 - 車両の排気浄化装置 - Google Patents

車両の排気浄化装置

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JP3283060B2
JP3283060B2 JP15353392A JP15353392A JP3283060B2 JP 3283060 B2 JP3283060 B2 JP 3283060B2 JP 15353392 A JP15353392 A JP 15353392A JP 15353392 A JP15353392 A JP 15353392A JP 3283060 B2 JP3283060 B2 JP 3283060B2
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芳幸 山本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強制空冷式のエンジン
を有する自動二輪車のような車両に係り、特にそのエン
ジンの排出ガス中に含まれる未燃焼成分を浄化するため
の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、1台当りの排出ガス量が少ない自
動二輪車においても、排出ガス規制が強化されつつあ
る。このため、一部の自動二輪車では、エンジンの排気
系に二次空気を導入し、排出ガス中に含まれるHCやC
O等の未燃焼成分を燃焼させるための排気浄化対策が採
用されている。
【0003】この二次空気を利用して排出ガスを浄化す
る場合には、二次空気と排出ガス中に含まれる未燃焼成
分との混合が重要であり、この二次空気は排気系のなる
べく上流側、すなわち、排気弁の直後で排出ガスの流れ
に対向するようにして噴射するのが望ましいとされてい
る。このため、二次空気を導入するための導入管は、排
気弁を有するシリンダヘッドに直接接続されている。
【0004】ところで、スクータ形の自動二輪車は、フ
ロントフォークとシートとの間が運転者の足を収めるス
ペースとして占有され、このフロントフォークとシート
との間にエンジンやその補機類を設置することが甚だ困
難である。このため、エンジンは、後輪やこの後輪を駆
動するVベルト変速機と一体化されて、上記シートの下
方に配置されている。
【0005】そして、この種の自動二輪車では、エンジ
ンがシートの下方の奥まった位置に入り込むので、これ
らシリンダブロックやシリンダヘッドの周囲に冷却風を
強制的に送風する、いわゆる強制空冷式のエンジンが採
用されている。このエンジンは、シリンダブロックやシ
リンダヘッドがエアシュラウドで覆われており、このエ
アシュラウドの内側の導風通路に、クランク軸に直結さ
れたファンを介して冷却風が強制的に送風されるように
なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この強制空
冷式エンジンの排気系に二次空気を導入する場合に、上
記のように二次空気の導入管をシリンダヘッドに接続す
ると、この導入管がエアシュラウドの内側の導風通路に
配管されることになる。
【0007】すると、この導入管がエアシュラウドを貫
通することになるので、エンジンの保守点検の毎に導入
管をエアシュラウドから取り外さなくてはならず、作業
に多大な手間を要することになる。
【0008】しかも、導入管が導風通路内に位置される
ので、この導入管の存在によって導風通路内での冷却風
の流れが阻害される虞れがあり得る。このため、冷却風
の流通抵抗が増大し、シリンダヘッド回りの冷却効率が
低下するといった問題が生じてくる。その上、導入管は
高温の排出ガスによって加熱されるので、この導入管か
らの発熱も大きなものとなり、エアシュラウドを始めと
して導風通路内を流れる冷却風に多大な熱影響を及ぼす
ことになる。このことから、特にアイドリング運転時の
ようにファンの回転数が低い時には、導風通路内を流れ
る冷却風の風量が少ないので、上記導入管からの熱影響
を受けてエアシュラウド内が高温となり、エンジンの冷
却性能が悪化するといった問題が生じてくる。
【0009】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、シリンダヘッドに二次空気の導入管が接
される構成でありながら、4サイクルエンジンの保守
点検作業を容易に行なえ、しかも、導風通路内での冷却
風の流れが阻害されたり、導風通路内が高温となるのを
未然に防止できるとともに、シリンダヘッドの冷却性も
確保でき、4サイクルエンジン全体を効率良く冷却でき
る車両の排気浄化装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係る車両の排気浄化装置は、
体の前方に向って延びるシリンダブロックと、このシリ
ンダブロックの前端に連なるシリンダヘッドとを有する
4サイクルエンジンを備え、上記シリンダブロックおよ
び上記シリンダヘッドの一部をエアシュラウドで覆うこ
とにより、このエアシュラウドの内側に導風通路を形成
し、この導風通路にファンを介して冷却風を強制的に送
風するとともに、上記シリンダヘッドのうち、上記エア
シュラウドで覆われることなく、このエアシュラウドの
外方に導出された部分に、上記シリンダヘッド内の排気
通路に連なる装着口を形成し、このシリンダヘッドの
着口に、排出ガス中に含まれる未燃焼成分を燃焼させる
ための二次空気を導入する二次空気導入管を接続したこ
とを特徴としている。また、本発明の請求項2に係る車
両の排気浄化装置は、 車体の前方に向って延びる空冷式
のシリンダブロックと、このシリンダブロックの前端に
連なる水冷式のシリンダヘッドとを有する4サイクルエ
ンジンを備え、 上記シリンダブロックの周囲をエアシュ
ラウドで覆うことにより、このエアシュラウドの内側に
導風通路を形成し、この導風通路にファンを介して冷却
風を強制的に送風するとともに、上記エアシュラウドか
ら外れた上記シリンダヘッドに、このシリンダヘッド内
の排気通路に連なる装着口を形成し、この装着口に排出
ガス中に含まれる未燃焼成分を燃焼させるための二次空
気を導入する二次空気導入管を接続したことを特徴とし
ている。
【0011】
【作 用】このような構成によれば、シリンダヘッドの
なかでも二次空気導入管が接続される部分は、エアシュ
ラウドの外方に導出されているので、この二次空気導入
管がエアシュラウドを貫通することはなく、エンジンの
保守点検の毎に二次空気導入管をエアシュラウドから取
り外す必要はない。
【0012】また、二次空気導入管が導風通路から外れ
ているので、この二次空気導入管によって導風通路内で
の冷却風の流れが遮られたり邪魔されることもなく、冷
却風の流れが円滑となる。それとともに、エンジン運転
中に高温となる二次空気導入管は、エアシュラウドの外
方に露出されているので、この二次空気導入管の熱は大
気中に自然放熱されることになり、導風通路やここを流
れる冷却風への熱影響が少なくなる。
【0013】その上、シリンダブロックは車体の前方に
向けて延びるので、シリンダヘッドのうちエアシュラウ
ドで覆われることなく外方に導出された部分は、前方か
らの走行風を良好に受けることができる。また、シリン
ダヘッドを水冷式とすれば、このシリンダブロックを冷
却風や走行風の風量に左右されることなく安定して冷却
することができる。よって、シリンダヘッドの冷却性を
充分に確保でき、上記冷却風の流れが円滑となったり、
この冷却風が流れる導風通路への熱影響が少なくなるこ
とと合わせて、4サイクルエンジン全体を効率良く冷却
できる。
【0014】
【実施例】以下本発明の第1実施例を、図1ないし図1
0にもとづいて説明する。
【0015】図10は、スクータ形の自動二輪車を示し
ており、図中符号1は、その車体を構成するフレーム、
2はフロントフォーク、3は前輪である。フレーム1
は、左右一対のメインパイプ4a,4bを備えている。
メインパイプ4a,4bは、前輪3の後方において前後
方向に略水平に延びる水平部5と、この水平部5の後端
から立ち上がる起立部6と、この起立部6の上端から後
方に延びる支持部7とを有している。支持部7の後半部
は、後方斜め上向きに傾斜された傾斜部7aをなしてい
る。メインパイプ4a,4bの傾斜部7aの後端は、略
U字状の連結部8によって一体に結合されており、この
傾斜部7aの後端上面には、連結部8の上方に張り出す
補助パイプ9が溶接されている。なお、メインパイプ4
a,4bの水平部5には、運転者の足載せとなるステッ
プボード10が設けられている。
【0016】図1および図2に示すように、メインパイ
プ4a,4bの支持部7には、燃料タンク11と、ヘル
メット等を収納するための収納ボックス12が前後に並
んで支持されている。燃料タンク11は、前部が先細り
状をなす箱形をなしており、上記支持部7の前半部上に
位置されている。
【0017】収納ボックス12は、上面に略円形の開口
部12aを有しており、支持部7の後半部上に位置され
ている。そして、収納ボックス12の周壁12bは、開
口部12aの開口形状に沿うように円弧状に彎曲されて
いる。このことから、図1に示すように、収納ボックス
12と燃料タンク11との間の左右両側部には、側方に
進むに従い拡開する如き形状のスペース13a,13b
が形成されている。
【0018】燃料タンク11と収納ボックス12の上方
には、シート14が配置されている。シート14は、燃
料タンク11と収納ボックス12を上方から覆ってお
り、このシート14を前端を枢支点として上向きに回動
させると、燃料タンク11や収納ボックス12の開口部
12aが露出されるようになっている。
【0019】メインパイプ4a,4bの支持部7の下方
には、ユニットスイング式のパワーユニット16が配置
されている。このパワーユニット16は、図7に示すよ
うに、4サイクルエンジン17と、このエンジン17の
クランクケース18の左側部から後方に延びる伝動ケー
ス19を備えている。そして、このパワーユニット16
の前部、つまり、クランクケース18の上部は、メイン
パイプ4a,4bの支持部7に溶接したエンジンブラケ
ット20にピボット軸21を介して揺動可能に枢支され
ている。
【0020】伝動ケース19の後部と、クランクケース
18の右側部から後方に延びる補助アーム22との間に
は、後輪23が支持されている。これら伝動ケース19
の後部と補助アーム22の後部は、メインパイプ4a,
4bとの間に架設した一対の緩衝器24a,24bを介
して懸架されている。
【0021】したがって、後輪23が凹凸を乗り越えた
ような場合には、エンジン17を含むパワーユニット1
6全体がピボット軸21を中心に上下に揺動するように
なっており、伝動ケース19がリヤアームとしての機能
を兼ねている。
【0022】伝動ケース19の左側面は、ケースカバー
25によって覆われている。伝動ケース19とケースカ
バー25との間には、変速室26が形成されており、こ
の変速室26には、エンジン17のクランク軸27と後
輪23とを連動させるVベルト自動変速機28が収容さ
れている。
【0023】図7に示すように、エンジン17は、クラ
ンクケース18の前端から前方に向って略水平に延びる
シリンダブロック30を備えている。シリンダブロック
30は、そのシリンダ30aの軸線X1 が水平に近い角
度にまで大きく前傾されており、このシリンダ30a内
にはピストン31が収容されている。ピストン31は、
コンロッド32を介してクランク軸27に連結されてお
り、このシリンダブロック30の外周面には、多数の冷
却フィン33が形成されている。
【0024】シリンダブロック30の前端面には、シリ
ンダヘッド34が連結されている。このシリンダヘッド
34は、上記シリンダ30aの前傾により、上記ステッ
プボード10の直後に位置されている。図9に示すよう
に、シリンダヘッド34の内部には、燃焼室35に連な
る吸気通路36と排気通路37が形成されている。これ
ら吸気通路36と排気通路37は、燃焼室35に開口す
る吸気口36aと排気口37bを備えており、これら吸
気口36aと排気口37bは、吸気弁38および排気弁
39によって個別に開閉されるようになっている。
【0025】シリンダヘッド34の内部には、動弁室4
1が形成されている。動弁室41には、吸気弁38およ
び排気弁39を開閉駆動するカム軸42が収容されてお
り、このカム軸42は、タイミングチェーン43を介し
てクランク軸27に連動されている。
【0026】吸気通路36は、図9に示すようにシリン
ダヘッド34の上方に導出されており、この吸気通路3
6の上流端は、後方に向けて開口されている。吸気通路
36の上流開口端には、吸気管45が接続されている。
吸気管45は、図1や図2に示すように、シリンダブロ
ック30の上方を通って後方に延びており、この吸気管
45の上流端には、気化器46が接続されている。気化
器46は、ジョイント47を介してエアクリーナ48に
連なっている。エアクリーナ48は、上記伝動ケース1
9の上面に取り付けられており、このエアクリーナ48
から吸気管45までの一連の吸気系は、パワーユニット
16と一体に揺動されるようになっている。
【0027】また、排気通路37は、シリンダヘッド3
4の下面に開口されている。この排気通路37の開口端
には、排気管50が接続されている。排気管50は、図
2に示すように、シリンダブロック30の下方からクラ
ンクケース18の下部側方を通って後方に導かれてい
る。排気管50の後端部には消音器51が接続されてい
る。消音器51は、クランクケース18の右側部の直後
に位置されて、このクランクケース18や上記補助アー
ム22にボルト締めされている。したがって、排気通路
37から消音器51までの一連の排気系も、パワーユニ
ット16と一体に揺動されるようになっている。
【0028】そして、本実施例の場合、クランクケース
18の右側部の後面は、クランク軸27を中心とする円
弧状に彎曲されているとともに、この後面と対向し合う
消音器51の前面は、上方に進むに従い後方に位置する
ように傾斜されている。このことから、クランクケース
18と消音器51との間には、上方に進むに従って拡開
する如き形状のデッドスペース52が存在している。
【0029】図7および図8に示すように、エンジン1
7のシリンダブロック30の周囲は、エアシュラウド5
5によって覆われている。このエアシュラウド55とシ
リンダブロック30との間には、導風通路55aが形成
されている。エアシュラウド55の右端部には、ファン
カバー56が連続して設けられている。このファンカバ
ー56の内側には、軸流形のファン57が配置されてお
り、このファン57は、シリンダブロック30の右側方
に位置されている。そして、ファン57の回転軸58
は、クランクケース18から延びる支持ステー59のボ
ス部60に軸受61を介して軸支されており、この回転
軸58上には従動プーリ62が取り付けられている。
【0030】ファンカバー56は、クランク軸27の右
端部に固定したフライホイールマグネト63も一体に覆
っている。フライホイールマグネト63は、これと一体
に回転する駆動プーリ64を備えており、この駆動プー
リ64と従動プーリ62との間には、Vベルト65が巻
回されている。このため、ファン57はクランク軸27
からの動力伝達によって増速駆動されるようになってお
り、このファン57が回転駆動されると、ファンカバー
56の右側面の吸い込み口66を通じて外気が吸引さ
れ、この外気が冷却風となってエアシュラウド55の内
側の導風通路55aに強制的に送風される。
【0031】なお、エアシュラウド55の左端部には、
図8に示すように、下向きに開口する吐出口67が設け
られており、この吐出口67を通じて導風通路55aに
送風された冷却風が外方に排出されるようになってい
る。
【0032】また、本実施例のエンジン17は、そのシ
リンダヘッド34が水冷式となっており、このシリンダ
ヘッド34の大部分がエアシュラウド55で覆われるこ
となく、そのまま外方に露出されている。シリンダヘッ
ド34の内部には、燃焼室35の周囲に位置して冷却水
通路70が設けられている。冷却水通路70は、図示し
ない配管を介してラジエータ71に連なっている。ラジ
エータ71は、ファンカバー56の吸い込み口66の外
側に設置されている。このため、ラジエータ71は、エ
ンジン冷却風の吸い込み経路に位置されており、エンジ
ン運転中、ラジエータ71には常に冷却風が導かれるよ
うになっている。
【0033】シリンダヘッド34には、ラジエータ71
で熱交換された冷却水を冷却水通路70に導く冷却水ポ
ンプ72が設けられており、この冷却水ポンプ72はカ
ム軸42によって駆動される。
【0034】上記エンジン17の周囲から燃料タンク1
1および収納ボックス12の周囲にかけては、カバー7
3によって覆われている。カバー73の上端はシート1
4に連なっており、このカバー73の後面には、テール
ランプ74が組み込まれている。テールランプ74の下
方には、リヤフェンダ75が連続して設けられている。
リヤフェンダ75は、後輪23の後方から上方にかけて
の範囲を覆っている。リヤフェンダ75の上部は、メイ
ンパイプ4a,4bの傾斜部7aの間に入り込むととも
に、この傾斜部7aに沿って前方に延出されており、上
記収納ボックス12を下方から覆っている。
【0035】ところで、上記パワーユニット16には、
エンジン17の排出ガス中に含まれるHCやCO等の未
燃焼成分を燃焼させるための二次空気導入装置80が付
設されている。二次空気導入装置80は、図1ないし図
3に示すように、二次空気導入管81を備えている。二
次空気導入管81は、金属パイプ製の第1の配管81a
と、ゴムホースのような可撓性パイプからなる第2の配
管81bとを結合して構成されている。第1の配管81
aの先端部には、接続金具82が設けられている。接続
金具82は、図9に示すように、シリンダヘッド34の
装着口83にねじ込まれている。装着口83は、上記エ
アシュラウド55で覆われることなく、外方に露出され
ており、この装着口83は排気通路37の開口端に隣接
してシリンダヘッド34の下面に位置されている。そし
て、装着口83は排気通路37に開口されており、この
装着口83の排気通路37への開口端は、排気口37a
の直後で排気の流れ方向に対向するような位置に設けら
れている。シリンダヘッド34に接続された第1の配管
81aは、図2に示すように、シリンダヘッド34の下
方に導出された後、後方に向けて屈曲されており、その
まま排気管50に沿って後方に導かれている。
【0036】第1の配管81aの後部は、ラジエータ7
1の後方において上向きに折り曲げられている。この第
1の配管81aに連なる第2の配管81bは、図1ない
し図3に示すように、クランクケース18の右側方を通
して消音器51の上方に導かれるとともに、ここから右
側のメインパイプ4bの内側を通して上記燃料タンク1
1と収納ボックス12の間の隙間に導かれ、この隙間部
分を右側から左側に向って横切っている。そして、第2
の配管81bの先端部は、燃料タンク11と収納ボック
ス12との間に生じた左側のスペース13aに導かれて
いる。
【0037】このスペース13aには、二次空気専用の
エアフィルタ85が配置されている。エアフィルタ85
は、図3や図4に示すように、上下方向に縦長をなす筒
状のフィルタケース86を備えている。フィルタケース
86は、平面的に見て側方に進むに従い拡開するような
三角形状をなしており、上記スペース13aに効率良く
収められている。
【0038】フィルタケース86の周面の下部には、二
次空気の導入口87が形成されているとともに、この導
入口87よりも高い位置にあるフィルタケース86の上
面中央部には、二次空気の導出口88が形成されてい
る。また、フィルタケース86の内部には、エレメント
89が収容されている。エレメント89は、底面が閉塞
された中空筒状をなしており、その内部に瀘過された二
次空気の流入路89aを備えている。このようなエレメ
ント89は、フィルタケース86の底板86aとの間に
介装したスプリング90によって上向きに押圧されてお
り、この押圧によりエレメント89の流入路89aの上
端が、導出口88に嵌合保持されている。導出口88は
上向きに延びており、この導出口88の開口端に上記第
2の配管81bが接続されている。
【0039】このようなエアフィルタ85は、図3や図
4に示すように、左側のメインパイプ4a上に位置され
ている。この場合、左右のメインパイプ4a,4bに
は、燃料タンク11やシート14を支持するための上向
きに延びるブラケット90a,90bが溶接されてお
り、この左側のブラケット90aの内側面に、フィルタ
ケース86の上面に突設した舌片91がボルト締めされ
ている。
【0040】フィルタケース86の導入口87には、二
次空気の吸入管93が接続されている。吸入管93は、
例えばゴムホースのような可撓性パイプにて構成されて
いる。この吸入管93は、燃料タンク11と収納ボック
ス12の間の隙間部分を、上記第2の配管81bの下方
を通して左側から右側に引き回されている。そして、吸
入管93の先端部は、右側のブラケット90bを貫通し
た後、収納ボックス12の右側面に沿って後方に導かれ
ている。すなわち、吸入管93は、図1や図3に示すよ
うに、収納ボックス12の前面から右側面に沿うように
して後方に導かれており、この吸入管93の後端部は、
右側のメインパイプ4bの後端上方に位置されている。
【0041】吸入管93の後端部には、下向きに折れ曲
がる吸入口94が差し込まれている。吸入口94は、例
えばスポンジのような通気性を有するダンパ95で覆わ
れている。このダンパ95で覆われた吸入口94は、上
記カバー73、右側のメインパイプ4b、補助パイプ9
およびリヤフェンダ75の上部とで囲まれた隙間部分に
押し込まれており、この押し込みによってダンパ95が
メインパイプ4bの上面側に保持されている。
【0042】二次空気導入管81の第2の配管81b
は、前半部98aと後半部98bとに分割されている。
この第2の配管81b分割部分には、エンジン17の排
気通路37に二次空気を供給するための制御ユニット1
00が設けられている。制御ユニット100は、図6に
示すように、箱状をなす本体ケース101を備えてい
る。本体ケース101には、二次空気の入口102と出
口103が形成されている。これら入口102と出口1
03は、本体ケース101内の空気室104に開口され
ている。入口102には、第2の配管81bの後半部9
8bが接続されているとともに、出口103には、第2
の配管81bの前半部98aが接続されている。
【0043】本体ケース101の空気室104には、リ
ード弁105が設けられている。リード弁105は、排
気の脈動圧に応じて開閉されるもので、空気室104に
二次空気導入管81を介して排気通路37内の負圧が作
用すると、リード弁105が開かれ、入口102と出口
103とが連通される。
【0044】また、本体ケース101には、エンジン1
7の運転状況に応じた適切な二次空気量を得るためのカ
ット弁108と、このカット弁108を駆動するための
アクチュエータ109が組み込まれている。カット弁1
08は、上記入口102の空気室104への開口部分1
02aに接離する弁体110と、この弁体110を支持
する弁軸111を備えている。アクチュエータ109
は、本体ケース101に被せられたカバー112を備え
ており、このカバー112の内側にはダイアフラム11
3が収容されている。ダイアフラム113は、カバー1
12の内部を負圧室114と大気圧室115とに区画し
ている。負圧室114は、負圧導入ホース116を介し
て吸気管45に連なっており、この負圧室114には、
エンジン運転中、吸気管45内の吸気負圧が導入される
ようになっている。
【0045】カット弁108の弁軸111は、本体ケー
ス101を摺動可能に貫通してダイアフラム113に連
結されている。ダイアフラム113は、スプリング11
7によって大気圧室115側に押圧されており、この押
圧により、弁体110が入口102の開口部分102a
から離脱され、カット弁108が常時開状態に維持され
ている。
【0046】このような制御ユニット100は、消音器
51の前端と共にクランクケース18に支持されてい
る。したがって、制御ユニット100は、丁度消音器5
1とクランクケース18との間に生じたデッドスペース
52に収められて、パワーユニット16と一体に揺動す
るようになっている。次に、上記構成の作用について説
明する。
【0047】エンジン運転中、排気通路37内には排気
脈動が生じるので、この排気通路37内の負圧が二次空
気導入管81を介して制御ユニット100のリード弁1
05に伝わった時に、このリード弁105が開かれる。
すると、シート14の後端下方に位置された吸入口94
から外気が二次空気として吸入される。この二次空気
は、吸入管93を通じてエアフィルタ85に導かれ、そ
のエレメント89を通過する過程で塵埃等が瀘過され
る。エアフィルタ85で瀘過された清浄な二次空気は、
二次空気導入管81を介して排気通路37に噴射され、
この排気通路37を流れる排出ガスと混合される。この
ため、排出ガス中の未燃焼成分が排気通路37や排気管
50のような排気系内で燃焼され、排出ガスの浄化が促
進される。
【0048】一方、気化器46の絞り弁を急激に閉じた
時のような減速運転時には、気化器46のベンチュリー
通路が絞られて吸気の流速が早くなり、燃料の吸い出し
量が多くなる。すると、混合気が一時的に過濃な状態と
なって、燃焼室35内で失火が生じることがあり、排気
通路37内に多量の未燃混合気が排出されてしまう。こ
の時、排気通路37内に二次空気が噴射されると、未燃
混合気が二次空気との混合により適性な空燃比となって
爆発的に燃焼する、いわゆるアフターバーンが発生す
る。
【0049】しかるに、上記構成においては、制御ユニ
ット100の負圧室114と吸気管45とが負圧導入ホ
ース116を介して連通されているので、減速運転時に
吸気管45内の負圧が高くなると、ダイアフラム113
がスプリング117の付勢力に抗して負圧室114に向
けて変形する。この変形により、カット弁108の弁体
110が、エアフィルタ85からの二次空気を空気室1
04に導く入口102を閉塞する。この結果、減速運転
時には、排気通路37への二次空気の供給が停止され、
アフターバーンの発生が防止される。
【0050】ところで、上記4サイクルエンジン17に
よると、水冷式のシリンダヘッド34は、シリンダブロ
ック30を覆うエアシュラウド55の外方に導出されて
おり、このシリンダヘッド34の導出部分に排気管50
に沿って配管された二次空気導入管81が接続されてい
る。このため、二次空気導入管81がエアシュラウド5
5を貫通することはなく、シリンダヘッド34やシリン
ダブロック30回りを保守点検する毎に、二次空気導入
管81をエアシュラウド55から取り外す必要はない。
よって、シリンダブロック30を強制空冷する4サイク
エンジン17に二次空気導入装置80を付設しても、
整備性が損なわれずに済む。
【0051】また、二次空気導入管81が導風通路55
aから外れているので、この二次空気導入管81によっ
て導風通路55a内での冷却風の流れが遮られたり邪魔
されることはなく、その分、冷却風の流れが円滑とな
る。それとともに、エンジン運転中、排出ガスの流入に
よって高温となる二次空気導入管81は、エアシュラウ
ド55の外方に直接露出されているので、この二次空気
導入管81の熱は大気中に自然放熱されることになり、
上記導風通路55aやここを流れる冷却風に対する熱影
響が少なくなる。
【0052】その上、シリンダブロック30の前端のシ
リンダヘッド34は水冷式であるから、走行風や冷却風
の風量に左右されることなく安定して冷却される。この
ため、シリンダヘッド34の冷却性を充分に確保するこ
とができ、上記冷却風の流れが円滑となったり、導風通
路55aへの熱影響が少なくなることと合わせて、4サ
イクルエンジン17全体を効率良く冷却することができ
る。
【0053】なお、上記第1実施例では、エンジンのシ
リンダヘッドを水冷式としたが、本発明はこれに限ら
ず、図11に示す本発明の第2実施例のように、シリン
ダヘッド130を空冷式としても良い。
【0054】すなわち、この第2実施例においても、図
11の(a)に示すように、シリンダヘッド130全体
がエアシュラウド55で覆われることなく外方に導出さ
れており、このシリンダヘッド130の外周面には、放
熱用の冷却フィン131が突設されている。そして、こ
の第2実施例では、二次空気導入管81が接続される装
着口83は、シリンダヘッド130の側面に設けられて
おり、上記吸気通路36と排気通路37との間に位置さ
れている。
【0055】なお、シリンダヘッド130の上面から上
方に導出された吸気通路36は、エアシュラウド55と
の干渉を避けるために、上方に進むに従い側方に湾曲さ
れている。このような構成によると、シリンダブロック
30の前端に連なるシリンダヘッド130は、ステップ
ボード10の直後に位置することになり、このシリンダ
ヘッド130自体がステップボード10の下面に沿って
前方から流れてくる走行風の流れにさらされる。このた
め、シリンダヘッド130がエアシュラウド55で覆わ
れることなく外方に導出されていても、このシリンダヘ
ッド130の冷却性を充分に確保できる。
【0056】また、上記各実施例では、シリンダヘッド
全体をエアシュラウドの外方に導出させたが、本発明は
これに限らず、例えばシリンダヘッドのなかでも排気通
路の開口端の付近のみを部分的に外方に導出させ、ここ
に二次空気導入管が接続される装着口を設けても良い。
さらに、上記第1実施例では、排気系に二次空気のみを
導入したが、この排気系に排気浄化用の触媒を設けても
良い。
【0057】また、本発明に係る車両は、スクータ形の
自動二輪車に特定されるものではなく、例えば自動四輪
車のような自動二輪車以外の車両にも同様に実施するこ
とができる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、シリンダ
ヘッドやシリンダブロック回りを保守点検する毎に、二
次空気導入管をエアシュラウドから取り外す必要は
く、シリンダブロックを強制空冷する4サイクルエンジ
ンに二次空気を導入するようにしても、整備性が損なわ
れずに済む。
【0059】また、二次空気導入管が導風通路から外れ
ているので、この二次空気導入管によって導風通路内で
の冷却風の流れが遮られたり邪魔されることはなく、そ
の分、冷却風の流れが円滑となる。それとともに、二次
空気導入管自体がエアシュラウドの外方に直接露出さ
れ、この二次空気導入管の熱が大気中に放出されるの
で、上記導風通路やここを流れる冷却風に対する熱影響
が少なくなる。その上、シリンダヘッド自体が前方から
流れてくる走行風の流れにさらされたり、水冷化によっ
て安定して冷却されるので、このシリンダヘッドの冷却
性を充分に確保できる。したがって、上記冷却風の流れ
が円滑となったり、導風通路への熱影響が少なくなるこ
とと合わせて、4サイクルエンジン全体を効率良く冷却
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるパワーユニット、
燃料タンクおよび収納ボックスに対する二次空気導入装
置のレイアウトを示す平面図。
【図2】パワーユニットに、二次空気導入装置を組み込
んだ状態を示す側面図。
【図3】フレームに対する二次空気導入装置のレイアウ
トを示す平面図。
【図4】図3のA線方向から見た矢視図。
【図5】フレームやカバーに対する二次空気の吸い込み
端の位置関係を示す断面図。
【図6】二次空気導入装置の全体構成を概略的に示す断
面図。
【図7】パワーユニットのエンジン回りの断面図。
【図8】シリンダブロックとファンおよびシュラウドと
の位置関係を示す断面図。
【図9】シリンダヘッドの断面図。
【図10】スクータ形自動二輪車の側面図。
【図11】(a)は、本発明の第2実施例におけるシリ
ンダヘッドの側面図。(b)は、シリンダヘッドの正面
図。
【符号の説明】
1…車体(フレーム) 17…4サイクルエンジン 33…シリンダブロック 34,130…シリンダヘッド 37…排気通路 55…エアシュラウド 55a…導風通路 57…ファン 81…二次空気導入管 83…装着口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−54212(JP,A) 特開 平4−47114(JP,A) 特開 平5−321657(JP,A) 特開 平5−319353(JP,A) 実開 平4−62314(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 3/08 - 3/36 F01P 5/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の前方に向って延びるシリンダブロ
    ックと、このシリンダブロックの前端に連なるシリンダ
    ヘッドとを有する4サイクルエンジンを備え、 上記 シリンダブロックおよび上記シリンダヘッドの一部
    をエアシュラウドで覆うことにより、このエアシュラウ
    ドの内側に導風通路を形成し、この導風通路にファンを
    介して冷却風を強制的に送風するとともに、 上記シリンダヘッドのうち、上記エアシュラウドで覆わ
    れることなく、このエアシュラウドの外方に導出された
    部分に、上記シリンダヘッド内の排気通路に連なる装着
    口を形成し、 このシリンダヘッドの装着口に、排出ガス中に含まれる
    未燃焼成分を燃焼させるための二次空気を導入する二次
    空気導入管を接続したことを特徴とする車両の排気浄化
    装置。
  2. 【請求項2】 車体の前方に向って延びる空冷式のシリ
    ンダブロックと、このシリンダブロックの前端に連なる
    水冷式のシリンダヘッドとを有する4サイクルエンジン
    を備え、 上記シリンダブロックの周囲をエアシュラウドで覆うこ
    とにより、このエアシュラウドの内側に導風通路を形成
    し、この導風通路にファンを介して冷却風を強制的に送
    風するとともに、 上記エアシュラウドから外れた上記シリンダヘッドに、
    このシリンダヘッド内の排気通路に連なる装着口を形成
    し、この装着口に排出ガス中に含まれる未燃焼成分を燃
    焼させるための二次空気を導入する二次空気導入管を接
    続したことを特徴とする車両の排気浄化装置。
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