JP3170606B2 - 一方向クラッチ - Google Patents

一方向クラッチ

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
    • F16D41/06Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
    • F16D41/064Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by rolling and having a circular cross-section, e.g. balls
    • F16D41/066Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by rolling and having a circular cross-section, e.g. balls all members having the same size and only one of the two surfaces being cylindrical
    • F16D41/067Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by rolling and having a circular cross-section, e.g. balls all members having the same size and only one of the two surfaces being cylindrical and the members being distributed by a separate cage encircling the axis of rotation

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シェル状外輪の軸方向
中間部位にローラクラッチ部が設けられて、シェル状外
輪の両側に転がり軸受がそれぞれ装着された一方向クラ
ッチの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一方向クラッチでは、シェル状外
輪の両側に転がり軸受を装着していなかったので、大き
なラジアル荷重が作用するような場所では、ローラクラ
ッチ部に負担がかかり過ぎて、クラッチ機能を果たさな
くなるおそれがあった。
【0003】これに対して、実公昭44−20165号
公報や実公昭55−14178号公報に示す一方向クラ
ッチのように、シェル状外輪の両側に転がり軸受を装着
したものがある。
【0004】これら従来の公報技術における両側の転が
り軸受は、ボールやローラなどの転動体を保持器で保持
させた構造になっている。これらの公報の一方向クラッ
チの組み立てにあたっては、一端にフランジを形成して
他端側を薄肉にしたシェル状外輪を用意し、その内径部
に他端側開口から転がり軸受、ローラを保持した保持
器、転がり軸受の順番に収納し、この後でシェル状外輪
の他端側薄肉部分を径方向内向きに屈曲するようにして
いる。この最後のフランジ形成を容易とするために、硬
化処理されるシェル状外輪の他端側の肉厚を薄肉として
いる。
【0005】なお、シェル状外輪は、引き抜き成形によ
って製作される関係から、両端の転がり軸受装着用の円
筒部の内径寸法および中間のローラクラッチ部のカム溝
底の内径寸法をそれぞれ異ならせる必要がある。具体的
に、シェル状外輪の一端側から他端側へ向けて内径寸法
が三段階に大きくなるよう設定されている。このため
に、両側の転がり軸受の転動体の直径および中間のロー
ラの直径をそれぞれ異なる寸法とすることにより、両側
の転がり軸受の転動体の内接円径や、中間のローラの内
接円径を均一とするよう調節している。保持器について
も、同様に左右で異なる寸法のものが用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
一方向クラッチには、次のような不具合がある。
【0007】まず、両側の転がり軸受における構成要素
(保持器、転動体)の寸法が異なっていて、寸法規格の
統一がとれないなど、部品管理が困難である。
【0008】また、一端に径方向内向きに屈曲するフラ
ンジを有するシェル状外輪の他端側薄肉部分を組立の最
後に屈曲する必要があり、面倒であるとともに高コスト
化する。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたもので、主として、シェル状外輪の両端に装着する
転がり軸受の部品の共通化を図ることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような課題を達成す
るために、本発明は、両端に内径寸法の異なる円筒部が
設けられたシェル状外輪と、シェル状外輪の軸方向中間
部位に設けられたローラクラッチ部と、シェル状外輪の
両端に設けられる異径の円筒部それぞれの内径側に装着
された2つの転がり軸受とを有する一方向クラッチにお
いて、次のような構成をとる。
【0011】本発明の第1の一方向クラッチは、前記異
径の円筒部それぞれの内周に対して、互いに内径寸法が
同一でかつ径方向厚みの異なる2つのスリーブを個別に
嵌合することにより、当該各円筒部領域の内径寸法が同
一に揃えられており、前記径方向厚みの異なる2つのス
リーブの内径側に前記2つの転がり軸受を個別に装着す
ることにより、前記2つの転がり軸受が同じ寸法規格品
とされている、ことを特徴としている
【0012】本発明の第2の一方向クラッチは、前記
つの転がり軸受が、それぞれ非分離に組み合わされる外
カバーおよび内カバーで転動体を抜け出し不可能に抱持
した構造であり、これら両転がり軸受の各内カバーおよ
び転動体が同じ寸法規格品とされていて、両転がり軸受
の各外カバーが内径寸法を互いに同一にかつ外径寸法を
前記各円筒部領域の内径寸法に対して同一またはわずか
に大きく設定された別寸法規格品とされている、ことを
特徴としている
【0013】
【作用】第1の一方向クラッチではスリーブの肉厚によ
り、また、第2の一方向クラッチでは両端の転がり軸受
の外カバーの径方向肉厚により、シェル状外輪の両端
設けられてある異径の円筒部の内径寸法を同一に揃える
ように調整しているから、両端の転がり軸受にいて部
品の共通化が可能となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0015】図1に本発明の一実施例を示している。図
中、10はシェル状外輪、20は保持器、30はロー
ラ、40,50は第1,第2の転がり軸受である。
【0016】シェル状外輪10は、その中間部分の円周
数箇所にカム溝11が、一端(図の左側)に小径円筒部
12が、他端(図の右側)に大径円筒部13がそれぞれ
設けられており、小径円筒部12側に径方向内向きに屈
曲形成されたフランジ14が設けられている。このシェ
ル状外輪10において大径円筒部13はその内径部分お
よび外径部分の両側から薄肉に形成されており、この大
径円筒部13の内径寸法R2が小径円筒部12の内径寸
法R1よりも大きくなっている。
【0017】保持器20は、シェル状外輪10の周方向
に隣り合うカム溝11間の円筒部分に内嵌装着されてい
て、シェル状外輪10の各カム溝11に対応して円周数
箇所にポケット21が形成されている。保持器20は、
合成樹脂で製作されていて、そのポケット21内壁に
は、ローラ30をシェル状外輪10のカム溝11のロッ
ク面側へ弾発付勢する「ハ」の字形のバネ片22が一体
に形成されている。
【0018】ローラ30は、保持器20のポケット21
内に周方向転動可能に収納されるもので、例えば鋼材ま
たはカーボンなどで製作される。
【0019】以上のシェル状外輪10のカム溝11、保
持器20およびローラ30でローラクラッチ部が構成さ
れている。
【0020】第1,第2の転がり軸受40,50は、非
分離に組み合わされる外カバー41,51および内カバ
ー42,52でボール43,53を抜け出し不可能に抱
持した総玉軸受からなる。第1転がり軸受40がシェル
状外輪10の小径円筒部12に、第2転がり軸受50が
シェル状外輪10の大径円筒部13にそれぞれ内嵌装着
される。そして、外カバー41,51は、上半断面がほ
ぼL字形に屈曲形成されており、これらの円筒部44,
54の外径寸法が、小径円筒部12,大径円筒部13の
内径寸法R1,R2に基づいて適宜に設定される。具体
的に、第2転がり軸受50の外カバー51の円筒部54
の外径寸法が第1転がり軸受40の外カバー41の円筒
部44よりも小さく設定されているが、両外カバー4
1,51の内径寸法は同じに設定されている。このよう
にして、両端の転がり軸受40,50の内カバー42,
52とボール43,53とを同一寸法規格としており、
シェル状外輪10の両側において、ボール43,53の
各内接円径を同じに設定している。
【0021】このような構成の一方向クラッチでは、両
端の転がり軸受40,50の外カバー41,51の径方
向厚みを異ならせることによって、シェル状外輪10の
両端の円筒部12,13の内径寸法差を調整するように
しているから、両端の転がり軸受40,50の部品の共
通化が可能となっている。
【0022】ところで、上記の一方向クラッチの組立手
順を簡単に説明する。まず、シェル状外輪10の開口端
側から、第1転がり軸受40を挿入し、この第1転がり
軸受40の外カバー42をシェル状外輪10の奥側に位
置する小径円筒部12に圧入し、ローラ30をポケット
21に収納した保持器20をシェル状外輪10のカム溝
間の部分円筒部に圧入し、さらに、第2転がり軸受50
の外カバー51をシェル状外輪10の開口端側の大径円
筒部13に圧入する。
【0023】このような組立構造としているので、シェ
ル状外輪10の開口端を従来のように屈曲加工せずに済
む。また、両端の転がり軸受40,50を非分離に組み
合わされる外カバー41,51と内カバー42,52と
でボール43,53を抱持する構造としているので、ボ
ール43,53の収容数を、保持器でボールを保持する
構造の転がり軸受に比べて多くでき、ラジアル負荷能力
がアップする。
【0024】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
ず、図2および図3に示すようなものも含む。これらの
図に示す一方向クラッチにおいては、シェル状外輪10
の両端に冠形保持器を用いた転がり軸受40A,50A
を装着しており、スリーブ60を用いることによってシ
ェル状外輪10の両端の円筒部12,13における内径
寸法を同じに調整し、両端に装着する転がり軸受40
A,50Aを同じ寸法規格のものとしている。図2では
大径円筒部13のみにスリーブ60が、図3では両端の
円筒部12,13に肉厚の異なるスリーブ60が装着さ
れている。
【0025】また、一方向クラッチにかかるラジアル荷
重を比較的小さく設計できる場合、シェル状外輪10の
カム溝11を軸方向全長に設ければ、シェル状外輪10
の両端において周方向で隣り合うカム溝11間の部分円
筒部に、全く同じ寸法規格の構成部品からなる転がり軸
受を装着することができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スリーブの肉厚または両端の転がり軸受の外カバーの
方向肉厚により、シェル状外輪の両端の円筒部の内径寸
法を同じに揃えるように調整することができるから、両
端の転がり軸受において部品の共通化が可能となり、部
品管理が容易となる他、転がり軸受組立工程での組立ラ
インの共通化が可能となるなど、生産コストの低減に貢
献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の一方向クラッチの上半分の
縦断面図。
【図2】本発明の他の実施例の一方向クラッチの上半分
の縦断面図。
【図3】本発明の他の実施例の一方向クラッチの上半分
の縦断面図。
【符号の説明】
10 シェル状外輪 11 カム溝 12 小径円筒部 13 大径円筒部 20 ローラ 30 保持器 40,50 転がり軸受 41,51 外カ
バー 42,52 内カバー 43,53 ボー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−119823(JP,A) 実開 昭62−170363(JP,U) 実開 平4−19923(JP,U) 実公 昭44−20165(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 41/00 - 41/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端に内径寸法の異なる円筒部が設けられ
    たシェル状外輪と、シェル状外輪の軸方向中間部位に設
    けられたローラクラッチ部と、シェル状外輪の両端に設
    けられる異径の円筒部それぞれの内径側に装着された
    つの転がり軸受とを有する一方向クラッチであって、前記異径の円筒部それぞれの内周に対して、互いに内径
    寸法が同一でかつ径方向厚みの異なる2つのスリーブを
    個別に嵌合することにより、当該各円筒部領域の内径寸
    法が同一に揃えられており、 前記径方向厚みの異なる2つのスリーブの内径側に前記
    2つの転がり軸受を個別に装着することにより、前記2
    つの転がり軸受が同じ寸法規格品とされている 、ことを
    特徴とする一方向クラッチ。
  2. 【請求項2】 両端に内径寸法の異なる円筒部が設けら
    れたシェル状外輪と、シェル状外輪の軸方向中間部位に
    設けられたローラクラッチ部と、シェル状外輪の両端
    設けられる異径の円筒部それぞれの内径側に装着された
    2つの転がり軸受とを有する一方向クラッチであって、 前記2つの転がり軸受が、それぞれ非分離に組み合わさ
    れる外カバーおよび内カバーで転動体を抜け出し不可能
    に抱持した構造であり、これら両転がり軸受の各内カバーおよび転動体が同じ寸
    法規格品とされていて、両転がり軸受の各外カバーが内
    径寸法を互いに同一にかつ外径寸法を前記各円筒部領域
    の内径寸法に対して同一またはわずかに大きく設定され
    た別寸法規格品とされている 、ことを特徴とする一方向
    クラッチ。
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