JPH0687719U - シェル型ニードル軸受 - Google Patents

シェル型ニードル軸受

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JPH0687719U
JPH0687719U JP3452393U JP3452393U JPH0687719U JP H0687719 U JPH0687719 U JP H0687719U JP 3452393 U JP3452393 U JP 3452393U JP 3452393 U JP3452393 U JP 3452393U JP H0687719 U JPH0687719 U JP H0687719U
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JP
Japan
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outer ring
holding hole
needle bearing
type needle
small diameter
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JP3452393U
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English (en)
Inventor
且弘 池沢
敏之 山本
雅夫 山本
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ハウジング相当部材5の保持孔6に外輪1を押
し込む作業の容易化を図る。 【構成】外輪1の端部外周面に小径部7を形成する。押
し込み作業に先立って、この小径部7を保持孔6の開口
端部に緩く挿入する。この挿入によって外輪1の中心軸
と保持孔6の中心軸とを一致させた後、外輪1を保持孔
6内に押し込む。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案に係るシェル形ニードル軸受は、例えば自動車用自動変速機、カーク ーラ用コンプレッサ、スタータモータ等の回転支持部分に組み込んだ状態で使用 する。
【0002】
【従来の技術】
例えば自動車用自動変速機に組み込まれる回転軸をハウジングに対して回転自 在に支承する為、例えば特開昭57−97915号公報、実開昭58−1880 21号公報等に記載された様な、シェル型ニードル軸受が使用されている。図6 は、この様な回転支持部分に組み込まれるシェル型ニードル軸受の1例を示して いる。
【0003】 このシェル型ニードル軸受は、外輪1と保持器2と複数本のニードル3、3と を組み合わせて成る。金属板を曲げ形成する事で全体を円筒状とした外輪1の両 端には、上記金属板の一部をそれぞれ直径方向(図6の上下方向)内側に向け直 角に折り曲げる事により、1対の抑え部4、4を形成している。上記保持器2の 軸方向両端縁は、この抑え部4、4の内側面に近接している。従って、上記保持 器2は、上記外輪1の内側で回転自在である。上記複数本のニードル3、3は、 この様な保持器2に円周方向に亙って設けられた複数のポケットの内側に、それ ぞれ1本ずつ転動自在に保持されている。
【0004】 上述の様なシェル型ニードル軸受により、例えば自動変速機のハウジングの内 側に回転軸を支承する場合には、このハウジングの一部に形成され、円筒形の内 周面を有する保持孔の内側に上記外輪1を内嵌固定すると共に、上記保持器2に 保持された複数のニードル3、3の内側に回転軸を挿通し、各ニードル3、3の 転動面と回転軸の外周面とを接触させる。この結果、この回転軸が上記ハウジン グの内側に回転自在に支持される。
【0005】 回転支持部分にシェル型ニードル軸受を組み付ける場合には、図7(A)に示 す様に、自動変速機のハウジング等、ハウジング相当部材5に形成した、円筒形 内周面を有する保持孔6の内側に外輪1を、締め代を持って押し込む。この押し 込み作業によって、上記外輪1を保持孔6の内側に固定すると共に、外輪1の真 円度を確保する。即ち、例えば厚さが1.0mm程度の金属板を曲げ形成して成る 外輪1自体の真円度はそれほど高くない為、この外輪1を保持孔6に押し込む事 で、外輪1の形状を矯正し、その真円度を高めている。この為、上記外輪1の外 径寸法は、上記保持孔6の内径寸法よりも僅かに(最大で0.1mm程度)大きく している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上述の様に構成される従来のシェル型ニードル軸受の場合、次に述 べる様な解決すべき問題点がある。
【0007】 即ち、回転支持部分を構成すべく、保持孔6内に外輪1を押し込む作業は、図 7(A)に示す様に、保持孔6の中心軸aと外輪1の中心軸bとを互いに一致さ せた状態で行なう必要がある。同図(B)に示す様に、上記両中心軸a、b同士 が不一致になると、保持孔6に外輪1を押し込めなくなるだけでなく、無理に押 し込もうとすると、外輪1やハウジング相当部材5に損傷を与えてしまう。
【0008】 一方、従来構造の場合には、外輪1の側にもハウジング相当部材5の保持孔6 の側にも、押し込み作業に先立って上記両中心軸a、b同士を一致させる為の考 慮がなされていなかった。この為、しばしば図7(B)に示す様に、上記両中心 軸a、b同士が不一致になり、保持孔6内への外輪1の押し込み作業を行なえな くなる。特に、ハウジング相当部材5をアルミニウム合金等の比較的軟質の材料 で造り、締め代(外輪1の外径−保持孔6の内径)を大きくした場合には、上記 両中心軸a、b同士が僅かにずれただけでも、上記押し込み作業を行なえなくな ってしまう。
【0009】 本考案のシェル型ニードル軸受は、上述の様な問題に対処すべく考えられたも のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案のシェル型ニードル軸受は、前述した従来のシェル型ニードル軸受と同 様に、金属板を曲げ形成する事で全体を円筒状とされ、軸方向両端縁部にそれぞ れ直径方向内方に向け折れ曲がった抑え部を有する外輪と、円周方向に亙って複 数個のポケットを有し、上記外輪の内側に回転自在に設けられた保持器と、上記 各ポケットの内側に転動自在に保持されて、それぞれの転動面の一部を上記内輪 の内周面に当接させる複数のニードルとを備え、上記外輪をハウジング相当部材 に形成した円筒形内周面を有する保持孔に、締め代を持って内嵌固定した状態で 使用する。
【0011】 特に、本考案のシェル型ニードル軸受に於いては、上記外輪の一端部外周面に 形成された小径部を備え、この小径部の外径寸法を上記保持孔の内径寸法よりも 僅かに小さくした事を特徴としている。
【0012】
【作用】
上述の様に構成される本考案のシェル型ニードル軸受を、ハウジング相当部材 に設けた保持孔の内周面と軸の外周面との間に装着する事で、これらハウジング 相当部材と軸との相対回転を自在とする作用自体は、前述した従来のシェル型ニ ードル軸受の場合と同様である。
【0013】 特に、本考案のシェル型ニードル軸受によれば、保持孔の内側に外輪を押し込 むのに先立って、外輪の一端部外周面に形成した小径部を保持孔の一端開口部に 緩く嵌合させる事により、上記保持孔の中心軸と上記外輪の中心軸とを容易に一 致させる事ができる。従って、上記小径部を保持孔の一端開口部に嵌合させた後 、上記外輪を保持孔に押し込む事で、保持孔内への外輪の押し込み作業を容易に 行なえる。
【0014】
【実施例】
図1〜4は本考案の第一実施例を示している。前述した従来構造と同等部分に は同一符号を付して重複する説明を省略し、以下、本考案の特徴部分を中心に説 明する。
【0015】 金属板を曲げ形成する事により、全体を円筒状に形成した外輪1の一端部外周 面には、小径部7を形成している。この小径部7の外径寸法dは、上記外輪1全 体の外径寸法D並びにハウジング相当部材5に設けた保持孔6の内径寸法Rより も僅かに小さくしている。外輪1全体の外径寸法Dを上記保持孔6の内径寸法R よりも僅かに大きくする(d<R<D)のは、前述した従来構造の場合と同様で ある。尚、これら3通りの寸法は、外輪1の外径寸法D等に応じて設計的に定め るが、例えば外径寸法Dが30〜50mm程度である自動変速機用のシェル型ニー ドル軸受の場合には、次の(1)(2)式の様に定める。 D=R+締め代 −−−(1) d=D−{締め代+(0.05〜0.15)mm}=R−(0.05〜0.15)mm−−−(2)
【0016】 又、上記小径部7の幅寸法Wは、上記外輪1の全周に亙って等しくしている。 これは、上記小径部7を上記保持孔6の一端開口部に挿入した場合に、挿入深さ を外輪1の全周に亙って等しくする為である。但し、挿入深さを全周に亙って等 しくできるのであれば、上記幅寸法Wが部分的に大きくなる事は差し支えない。 例えば、円周方向等間隔の3個所位置のみの幅寸法が狭く(但し3個所の幅寸法 が等しく)、他の部分の幅寸法がこれよりも広くても差し支えない。
【0017】 但し、上記幅寸法Wは、抑え部4の外側面からニードル3の端面迄の距離Lよ りも小さく(W<L)している。これは、上記小径部7部分は上記保持孔6の内 周面によるバックアップが行なわれず、ラジアル方向に亙る剛性が弱くなる為、 この部分に上記ニードル3からラジアル荷重が加わる事を防止する為である。
【0018】 小径部7と外輪1の本体部分とを連続させる段差部8の断面形状としては、例 えば図3(A)〜(C)に示す様な形状が考えられる。先ず(A)に示した第1 例の形状は、段差部8を構成する傾斜面9の外周側にのみ湾曲部10を設け、こ の傾斜面の内周側と小径部7との連続部を角張らせたもの、(B)に示した第2 例の形状は、上記段差部8を単一の円弧状凸面で形成したもの、(C)に示した 第3例の形状は、(A)に於ける傾斜面9の内周側と小径部7とを湾曲部11に より滑らかに連続させたものである。
【0019】 上述の様に構成される本考案のシェル型ニードル軸受によれば、ハウジング相 当部材5に設けた保持孔6の内側に外輪1を押し込む作業を、ハウジング相当部 材5や外輪1を損傷する恐れなく、容易に行なえる。即ち、上記保持孔6に外輪 1を押し込むのに先立って、図4に示す様に、外輪1の一端部外周面に形成した 小径部7を保持孔6の一端開口部に緩く嵌合させる。この嵌合により、上記保持 孔6の中心軸aと上記外輪1の中心軸bとが自動的に一致する。従って、上記小 径部7を保持孔6の一端開口部に嵌合させた後、上記外輪1を保持孔6に押し込 む事で、保持孔6内への外輪1の押し込み作業を容易に行なえる。
【0020】 次に、図5は本考案の第二実施例を示している。本実施例の場合には、外輪1 を構成する金属板の端部を180度折り返す事で抑え部4aを構成し、この抑え 部4aの端縁とニードル3の端面とを対向させている。保持器2の端部は、この 抑え部4aの内側に進入している。その他の構成及び作用は、上述した第一実施 例の場合と同様である。
【0021】
【考案の効果】
本考案のシェル型ニードル軸受は、以上に述べた通り構成され作用するが、外 輪やハウジング相当部材を傷める事なく、外輪の組み付け作業の容易化を図れる ので、自動変速機等、シェル型ニードル軸受を組み込んだ各種機器の製造作業の 能率化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のシェル型ニードル軸受の第一実施例を
示す断面図。
【図2】図1のX部拡大図。
【図3】段差部の形状の3例を示す、図2のY部拡大
図。
【図4】保持孔に外輪を押し込む状態を示す断面図。
【図5】本考案の第二実施例を示す、図2と同様の図。
【図6】従来のシェル型ニードル軸受の1例を示す断面
図。
【図7】従来のシェル型ニードル軸受を保持孔に押し込
む状態を示しており、(A)は正規の状態を、(B)は
中心軸同士がずれて押し込み作業が行なえない状態を、
それぞれ表している。
【符号の説明】
1 外輪 2 保持器 3 ニードル 4、4a 抑え部 5 ハウジング相当部材 6 保持孔 7 小径部 8 段差部 9 傾斜面 10、11 湾曲部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板を曲げ形成する事で全体を円筒状
    とされ、軸方向両端縁部にそれぞれ直径方向内方に向け
    折れ曲がった抑え部を有する外輪と、円周方向に亙って
    複数個のポケットを有し、上記外輪の内側に回転自在に
    設けられた保持器と、上記各ポケットの内側に転動自在
    に保持されて、それぞれの転動面の一部を上記内輪の内
    周面に当接させる複数のニードルとを備え、上記外輪を
    ハウジング相当部材に形成した円筒形内周面を有する保
    持孔に、締め代を持って内嵌固定した状態で使用するシ
    ェル型ニードル軸受に於いて、上記外輪の一端部外周面
    に形成された小径部を備え、この小径部の外径寸法を上
    記保持孔の内径寸法よりも僅かに小さくした事を特徴と
    するシェル型ニードル軸受。
JP3452393U 1993-06-02 1993-06-02 シェル型ニードル軸受 Pending JPH0687719U (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005180459A (ja) * 2003-11-27 2005-07-07 Nsk Ltd ころ軸受、レース板の製造方法及び保持体の製造方法
WO2007026453A1 (ja) * 2005-08-31 2007-03-08 Ntn Corporation 流体軸受装置
JP2008138836A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Ntn Corp シェル形ころ軸受およびシェル形ころ軸受構造物
JP2008138837A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Ntn Corp シェル形ころ軸受およびシェル形ころ軸受構造物
JP2015068358A (ja) * 2013-09-26 2015-04-13 Ntn株式会社 シェル形ころ軸受

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