JP3169961B2 - エチレン/一酸化炭素共重合体の組成物 - Google Patents

エチレン/一酸化炭素共重合体の組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、第1成分としてのエチレン/一酸化炭素共
重合体および第2成分からなる組成物に関する。
第2成分が共重合体の溶媒であるような溶液状の組成
物は欧州特許出願公開第360,358号から公知である。そ
こには、如何にして、この溶液を紡糸してファイバーを
形成し、次いで溶媒を除去する処理に付し、溶媒を含ま
ない状態で最後に延伸して、高強度・高弾性率のファイ
バーを得るかが記載されている。上記の出願に記載され
ている共重合体の溶媒は、m−クレゾール、ヘキサフル
オロイソプロパノールおよびその混合物である。これら
の溶媒が不利な点は、その毒性が非常に高いことであ
る。このことは、例えば、m−クレゾールでは5ppmであ
るように、それらのMAC値が低いことからも明らかであ
る。その上、ヘキサフルオロイソプロパノールがさらに
不利な点は、価格が非常に高く、この物質の利用可能性
が限られていることである。このことは、エチレン/一
酸化炭素共重合体の溶媒として工業的規模で使用する上
で重大な障害となり、経済的にも全く興味がない。さら
に、従来、エチレン/一酸化炭素共重合体用として当該
分野で公知の唯一の溶媒は2−クロロフェノールおよび
3−クロロフェノールである。
エチレン/一酸化炭素共重合体は、以下ではCO共重合
体と呼ぶが、一般に、その融点付近の温度ですでに熱分
解を示すので、CO共重合体の溶融物から物品を製造する
ことは限られた規模でしか可能でない。他方、この重合
体の融点より充分に低い温度では、熱分解のおそれがな
く、適当な組成物、例えばこの重合体の溶液からCO共重
合体製の物品の製造することができる。加工性が良好な
CO共重合体の組成物の利用可能性はCO共重合体の加工お
よび応用の可能性を実質的に拡大する。
ここで、第2成分が、ベンズアルデヒド、ニトロベン
ゼン、ベンジルアルコール、アニソール、シクロヘキサ
ノン、シクロヘキサノール、γ−ブチロラクトン、ジメ
チルフタレート、N,N−ジメチルアセトアミド、フェニ
ルヒドラジン、o−ジクロロベンゼン、カプロラクタ
ム、フェノール、ピリジン、安息香酸、ギ酸、N−メチ
ルピロリジノン、アニリン、フェノキシエタノール、N
−メチルイミダゾールおよびこれらの物質の2種または
それ以上の混合物からなる群から選択される組成物は、
CO共重合体の融点以下で良好に加工できることが見い出
された。
CO共重合体とは、オレフィン性不飽和モノマー単位お
よび一酸化炭素単位に由来する単位で交互に構成された
交互共重合体を意味する。それゆえ、各成分の占有率は
50モル%である。これは、このような共重合体において
CO単位が取り得る最大の占有率でもある。本発明の範囲
内では、共重合体の少なくとも48モル%がCO単位からな
る場合についても、交互共重合体という。使用されるオ
レフィン性不飽和モノマーは、例えば、エチレン、また
はエチレンと他のアルケン、好ましくはプロピレンもし
くはオクテンとの混合物、あるいはエチレンと別のオレ
フィン性不飽和モノマーとの混合物でよい。オレフィン
性不飽和モノマーとしてエチレンだけを使用したCO共重
合体は、他の不飽和モノマーまたは混合物が存在するも
のより高い最高257℃までの融点を有する。従って、CO
共重合体から製造された製品の用途が高い耐熱性を必要
とする場合には、これらの共重合体は好ましい。このよ
うな等級のCO共重合体の製造法は、それ自体、例えば欧
州特許出願公開第121,965号および第239,145号から公知
である。
適当で加工性が良好な組成物は、いずれにしても、公
知の成形技術を用いてCO共重合体の融点以下で加工して
所望の形状のCO共重合体含有物品を形成することができ
るという要求を満足する。このためには、一般に、第2
成分はCO共重合体と共に、成形が容易であり、好ましく
は均質で、本質的には単一相の組成物を形成する必要が
ある。このような組成物は、第2成分中で膨潤した共重
合体の性質を有し、例えば、本来は乾燥した共重合体粉
末を第2成分と必要なら高温で均質に混合することによ
って形成される。このことは、融点以下では成形が困難
な乾燥粉末を、重合体の融点以下でも所望の形状を与え
ることができる膨潤した粉末粒子の成形可能な塊に変化
させる。ここで、第2成分の存在によって、膨潤した粉
末粒子が確実に良好な凝集を示し、これは第2成分を除
去した後でも保持される。このような技術は、それ自
体、例えば、欧州特許出願公開第292,074号から公知で
ある。加工性が適当であるためには、組成物が膨潤した
共重合体の形態を有すれば、その少なくとも20%(wt)
は第2成分でなければならず、好ましくは、その少なく
とも50%(wt)は第2成分からなる。膨潤した重合体の
形態の組成物は、ペースト押出法やラム押出法および常
温成形や熱間成形技術などの固体成形技術によって成形
することができる。上記のように、CO共重合体に対し
て、それを膨潤させるのに充分な親和性を示す第2成分
であるが、大気圧下、第2成分の融点と、1.CO共重合体
の融点および2.第2成分の沸点のうち低い方との間で温
度でCO共重合体が均質な溶液を形成できない第2成分
を、以下では膨潤剤と呼ぶ。一般に、2種またはそれ以
上の膨潤剤の混合物は、2種の溶媒の混合物がやはり一
般的には溶媒であるのと同様に、やはり膨潤剤である。
溶媒と膨潤剤との混合物の挙動は、選択された組合せお
よび混合物中における2種の物質の割合に強く依存す
る。限られた範囲の割合でのみ、このような混合物は溶
媒であることが見い出され、大抵の場合、このような混
合物は膨潤剤のように挙動する。
膨潤した共重合体の形態のCO共重合体組成物は、成形
部品や大型物品を製造するのに非常に適しているが、少
なくとも1つの方向に非常に小さい寸法を有する物品、
例えば、ファイバーやテープまたはフィルムなどの製造
には、それほど適していない。しかし、CO共重合体は耐
熱性のファイバーやフィルム用として非常に適してお
り、このような物品は紡糸技術や押出技術によって製造
することが好ましい。CO共重合体の紡糸や押出は、その
融点以上での重合体の熱分解と関連して、溶液から行う
ことが好ましい。そういう訳で、第2成分を、フェノー
ル、ピリジン、安息香酸、ギ酸、N−メチルピロリジノ
ン、アニリン、フェノキシエタノール、N−メチルイミ
ダゾールおよびこれらの物質の2種またはそれ以上の混
合物、40〜45%(wt)フェノールと60〜55%(wt)ベン
ズアルデヒドとの混合物および25〜35%(wt)カプロラ
クタムと75〜65%(wt)フェノールとの混合物からなる
群から選択することが好ましい。これらの共通の特性
は、それらがCO共重合体の溶媒であることである。
これらの溶液中におけるCO共重合体の濃度は広い範囲
内で様々な値をとりうる。CO共重合体の濃度が0.5%(w
t)以下の組成物だけから、溶媒を含まない物品を製造
できることが見い出されたが、このような物品は、凝集
が不充分であるので、さらに加工することができない。
従って、本発明の組成物におけるCO共重合体の濃度は少
なくとも0.5%(wt)であることが好ましい。経済的な
観点から、CO共重合体の濃度が低い、例えば、2%(w
t)以下の組成物は、比較的多量の溶媒を含有するの
で、それほど興味深くない。このような組成物を使用し
ながら、CO共重合体からなる物品を製造する場合には、
これらの溶媒を除去して、さらに加工しなければならな
い。従って、CO共重合体の濃度が少なくとも2%(wt)
の溶液を使用することが好ましく、濃度が少なくとも5
%(wt)であれば、より好ましい。CO共重合体の濃度が
約50%(wt)までの溶液状の組成物は、依然として、紡
糸、流延または押出などの溶液加工技術を用いて、良好
に加工することができる。共重合体の濃度が増大するに
つれて、組成物の性質は、たとえ溶媒を第2成分として
使用しても、溶液の性質から膨潤した重合体の性質へ徐
々に変化する。しかし、当業者は、本発明の各組成物に
対して最も適した成形技術を選択することができる。
CO共重合体の溶液は、特に、紡糸、押出、流延などの
組成物を成形する方法に使用し、その後で溶媒の除去を
行い、しばしば、さらに後の工程、例えば、圧縮や延伸
と組合せて使用することができる。このようにして、欧
州特許出願公開第360,358号の方法により、CO共重合体
から高弾性率・高引張強度のファイバーが製造される。
上記の溶媒のうちいくつかは、CO共重合体と共に、ゲ
ル化点以下に冷却すると熱可逆ゲルに変化する溶液状の
組成物を形成することが見い出されている。このような
重合体溶液の挙動は、それ自体、例えば、ケラー(Kell
er)およびバーハム(Barham)のプラスティック・アン
ド・ラバー・インターナショナル(Plastics and Rubbe
r International)[第6巻1号(1981年)、25頁]
と、そこに引用された文献から公知である。これらの溶
液が熱可逆的にゲル化する挙動によって、それからゲル
物品を製造することが可能になる。これらの物品は高度
の延伸性によって特徴付けられることが見い出され、延
伸の間に、引張強度および弾性率は非常に高い値まで連
続的に増大する。重合体組成物から熱可逆的なゲル化に
よってゲル物品を製造することや、それに伴う高い延伸
度は、CO共重合体以外の数多くの重合体については、例
えば、英国特許第2,042,414号、第2,051,667号、欧州特
許出願公開105,169号および欧州特許第144,983号から公
知である。ゲル物品の製造は、一般に、溶解温度より高
い温度で重合体の熱可逆ゲル化溶液を紡糸または押出
し、その後で、この溶液からなる物品をゲル化点以下に
冷却することによって行う。この方法では、溶媒を完全
または部分的に除去することによって、あるいは除去す
ることなく、上記のように良好な延伸特性を有するゲル
物品が形成する。そういう訳で、第2成分を、CO共重合
体と共にゲル化溶液を形成する安息香酸、ギ酸、N−メ
チルピロリジノン、アニリン、フェノキシエタノール、
N−メチルイミダゾールおよびこれらの物質の2種また
はそれ以上の混合物、40〜45%(wt)フェノールと60〜
65%(wt)ベンズアルデヒドとの混合物および25〜35%
(wt)カプロラクタムと75〜65%(wt)フェノールとの
混合物からなる群から選択することが好ましい。
安息香酸およびギ酸をゲル化溶媒として使用すること
が、特に好ましい。これらは、大部分の公知の膨潤剤や
溶媒とは異なって、毒性を有しないか、あるいは単に毒
性が非常に低く、従って環境や加工に従事する人々の保
護および安全性について最小限の予防措置を取るだけで
適用することができるという利点を有する。
本願で取り上げた他の公知溶媒に加えてゲル化溶媒を
使用する場合の補足的な利点は、CO共重合体が、これら
の第2成分に対して、その融点よりはるかに高い温度で
のみ溶解するという事実である。公知のものを含む多く
の溶媒を用いれば、溶媒が液体である事実上どのような
温度でもCO共重合体が溶解することが見い出され、しか
も、これら公知の溶媒に対してCO共重合体が非常に高い
親和性を示すことが見い出されている。このことは、低
濃度の場合でさえ、溶液の粘度が非常に高いことから明
らかである。従って、公知溶媒を使用すれば、低濃度の
組成物しか調製することはできず、それゆえ、CO共重合
体の濃度が1〜8%(wt)以上の溶液は、重合体の分子
量にも依存するが、公知ではない。CO共重合体が上記の
溶媒に溶解しない温度範囲が存在するので、CO共重合体
および第2成分としてのこれら溶媒からなり、公知溶媒
を使用して実現可能な濃度より高濃度の組成物を通常の
技術で製造することができる。より高度に濃縮されたこ
れらの本発明組成物の調製に使用することができるそれ
自体公知の方法は、溶媒に溶解させるべき物質の懸濁液
を、この物質がまだ溶媒に溶解しない温度で調製し、そ
の後で、この懸濁液の温度を溶解点以上に上昇させるこ
とである。この方法では、そうして、対応する濃度の溶
液が形成する。他のCO共重合体用溶媒を使用すれば、こ
の手法は使用することができないが、あるいは非常に困
難を伴う。重合体を溶媒に添加すると直ちにそれに溶解
するが、その後、低濃度でも非常に粘稠な組成物が形成
されつつあるからである。さらに重合体を添加すると、
もはや均質に分布して溶解することはない。分子量が増
大すると、この効果は低濃度でも生じる。
本発明の組成物は、主として、このような組成物に基
づいてCO共重合体から物品を製造することに使用する。
従って、本発明は、この組成物をCO共重合体含有物品の
製造に使用することにも関する。
本発明を以下の実施例によって説明するが、本発明は
これらの実施例に限定されない。使用したCO共重合体に
一酸化炭素およびエチレンからなる交互共重合体であ
り、各成分の占有率は50モル%である。これらの共重合
体は欧州特許出願公開第239,145号に記載の方法によっ
て合成する。固有粘度(IV)は100℃のm−クレゾール
中で測定する。
実施例I 数多くの物質について、それらがCO共重合体の膨潤剤
または溶媒であるかどうかを判定するための実験を行
う。このために、ある量の固有粘度9.9dl/gの粉末状CO
共重合体を、調べるべき物質4mlを入れたガラスビーカ
ーに毎回室温で添加する。共重合体の量は組成物中にお
けるその占有率が2%(wt)になるように選択する。絶
えず撹拌しながら、その全体を窒素雰囲気中で、かなり
の効果が生じるまで、ただし、この物質の沸点未満の温
度で加熱する。第1群の物質を使用すれば、共重合体と
物質との間に相互作用は存在しないことが見い出されて
いる。第2群に属する物質では、重合体粉末は、その膨
潤状態において重合体および物質の原体積の少なくとも
10%を占めるまでは、明確に目視可能な膨潤を示すこと
が見い出されている。膨潤した重合体に加えて、非吸収
液体が残存する。撹拌せずに冷却した後、膨潤した重合
体は自ら非吸収液体から分離するので、2つの層が明確
に目視できる。膨潤した重合体の体積は、依然として全
体積の少なくとも10%である。第3群の物質では、この
物質が室温ですでに液体である場合には直接的に、ある
いは、この物質をその融点以上に加熱して液体になれば
直ちに、共重合体は溶解して透明な均質溶液を形成する
ことが見い出されている。第4群の物質では、共重合体
は、液体物質および共重合体粉末の混合物を、ある温
度、すなわち溶解温度以上に加熱して初めて溶解するこ
とが見い出されている。実際的には溶解温度と一致する
ゲル化点以下に溶液を冷却すると、ゲル物品が形成す
る。表1には、上記の4群について、膨潤も溶解も起こ
らない場合には記号「−」で、膨潤が起こる場合には記
号「0」で、室温以上かつ物質の融点以上のどの温度で
も、共重合体がそれに溶解する場合には記号「x」で、
共重合体および物質の混合物に対する明確な溶解温度が
存在する場合には記号「+」で順番に表す。なお、混合
物を使用する場合、各成分の量は重量%で示す。
実施例II 三角フラスコ中で、固有粘度1.1dl/gのCO共重合体0.5
gを、アニソン9.5gと共に、窒素雰囲気中で撹拌しなが
ら、150℃に加熱して粘稠な均質溶液を形成する。この
溶液を150℃の紡糸容器に移し、圧力をかけて0.5mmの紡
糸口から押出した。こうして形成されたファイバーを25
℃の水中で急冷すると、これらのファイバーはゲル化す
る。アニリンを抽出した後、これらのファイバーを200
℃で後延伸に付して巻取る。
実施例III フェノール45gおよびベンズアルデヒド55gの混合物
に、固有粘度9.9dl/gのCO共重合体4gを添加する。この
混合物を、窒素雰囲気中で撹拌しながら、90℃に加熱す
る。84℃で、重合体は溶解する。この溶液を絶えず撹拌
しながら90℃で10分間放置することによって均質化す
る。次いで、この溶液をガラス皿中に注ぎ入れ、室温に
冷却すると、硬質ゲルが形成する。蒸発処理によって溶
媒を除去すると、自立性のフィルムが残る。
実施例IV 固有粘度9.9dl/gのCO共重合体10gを、三角フラスコ中
で、フェノール90gと混合する。絶えず撹拌しながら、
この混合物を窒素雰囲気下で50℃に加熱する。この結
果、粘稠な均質溶液が形成する。室温に冷却すると、こ
の溶液は溶媒の結晶化によって固化する。昇華でフェノ
ールを除去することによって、非常に多孔質の構造体を
得る。
実施例V 固有粘度9.9dl/gのCO共重合体5gを、シクロヘキサノ
ン95gと混合する。撹拌しながら、この混合物を窒素雰
囲気下で150℃に加熱する。この結果、非常に膨潤した
重合体が形成する。この混合物を室温に冷却し、膨潤し
た重合体を溶媒から濾過によって取り出す。シクロヘキ
サノンを含む膨潤した重合体を、25バールで150℃の型
中で圧縮して、凝集フィルムを形成する。蒸発処理によ
って溶媒を除去すると、自立性のフィルムが残る。
実施例VI 固有粘度9.9dl/gのCO共重合体2.5gを、液体窒素中
で、安息香酸2.5gと混合して、均質な分散液を形成す
る。液体窒素を蒸発させると、粉末状の均質な混合物が
残る。この混合物を、鋼製の容器中で、窒素雰囲気中、
210℃に加熱する。この工程の間に、この混合物は均質
な溶液に変化する。この溶液に圧力をかけて直径1mmの
丸孔から押出す。この方法では、さらに処理するのに適
した均質なゲルファイバーを得る。
実施例VII 固有粘度9.9dl/gのCO−エチレン共重合体2.5gを、三
角フラスコに入れた安息香酸50gと室温で混合する。絶
えず撹拌しながら、この混合物を窒素雰囲気下で200℃
に加熱する。180℃で、重合体は溶融した安息香酸に溶
解する。15分後、溶液を130℃のロール上に注ぎ出すこ
とによって、厚さ0.3mmの均一なフィルムを得る。室温
に冷却した後、このフィルムを、アセトンを使用した抽
出処理に付すことによって、多孔質フィルムを得る。
実施例VIII 安息香酸を、真空下、室温で昇華することによって除
去すること以外は、実施例VIIを繰り返すことによっ
て、非常に多孔質の軟質フィルムを得る。
実施例IX 実施例VIIの条件下で、安息香酸300g中における固有
粘度9.9dl/lのCO−エチレン共重合体25gの溶液を調製す
る。この溶液を200℃で10分間撹拌することによって均
質化した後、この溶液を、プランジャーおよび紡糸口を
備えた鋼製の紡糸容器に移す。この溶液を室温のアセト
ン槽中へ直径0.25mmの紡糸口から紡糸する。この工程で
は、白いファイバーが形成する。紡糸口とアセトン槽中
の液体表面との距離は20mmである。安息香酸を抽出した
後、ファイバーを220℃で8倍に延伸する。延伸したフ
ァイバーの引張強度は0.8GPaであり、ヤング率は18GPa
である。
実施例X 固有粘度9.9dl/gのCO−エチレン共重合体4gを、絶え
ず撹拌しながら、窒素雰囲気中で、ギ酸96gに溶解す
る。約80℃で、共重合体は溶解する。撹拌を中止し、こ
の溶液を均質化するために、95℃で15分間放置する。こ
の溶液を直径0.5mmの丸い紡糸孔から紡糸して、ファイ
バーを形成する。紡糸したファイバーを20℃の水槽に通
すことによって、取り扱い可能なゲルファイバーを形成
する。依然としてファイバー中に存在するギ酸は、水を
用いて2時間抽出する。抽出後、このフィルムを、窒素
雰囲気中、60℃で48時間乾燥させる。乾燥後、ファイバ
ーを220℃で9倍に延伸する。延伸したファイバーの引
張強度は1.3GPaであり、弾性率は33GPaである。
実施例XI 絶えず撹拌しながら、固有粘度1.1dl/gのCO共重合体1
0gを、窒素雰囲気中、ギ酸40gに溶解する。この溶液を9
8℃で30分間放置することによって均質化する。次い
で、この粘稠な溶液を90℃に加熱した2つのロール間で
成形してフィルムを形成する。ロール間の開口部の幅は
0.1mmである。フィルムを室温に冷却し、水を用いて2
時間抽出し、次いで窒素雰囲気中、70℃で48時間乾燥す
る。得られたフィルムの多孔度は45%である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−279962(JP,A) 特表 平4−505344(JP,A) 米国特許4795774(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1成分としてのエチレン/一酸化炭素共
    重合体および第2成分からなる組成物であって、第2成
    分が、ベンズアルデヒド、ニトロベンゼン、ベンジルア
    ルコール、アニソール、シクロヘキサノン、シクロヘキ
    サノール、γ−ブチロラクトン、ジメチルフタレート、
    N,N−ジメチルアセトアミド、フェニルヒドラジン、o
    −ジクロロベンゼン、カプロラクタム、ピリジン、安息
    香酸、ギ酸、N−メチルピロリジノン、フェノキシエタ
    ノール、N−メチルイミダゾールおよびこれらの物質の
    2種またはそれ以上の混合物からなる群から選択される
    ことを特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】第2成分が、ピリジン、安息香酸、ギ酸、
    N−メチルピロリジノン、フェノキシエタノール、N−
    メチルイミダゾールおよびこれらの物質の2種またはそ
    れ以上の混合物、40〜45%(wt)フェノールと60〜55%
    (wt)ベンズアルデヒドとの混合物および25〜35%(w
    t)カプロラクタムと75〜65%(wt)フェノールとの混
    合物からなる群から選択されることを特徴とする請求項
    1記載の組成物。
  3. 【請求項3】第2成分が、安息香酸、ギ酸、N−メチル
    ピロリジノン、フェノキシエタノール、N−メチルイミ
    ダゾールおよびこれらの物質の2種またはそれ以上の混
    合物、40〜45%(wt)フェノールと60〜55%(wt)ベン
    ズアルデヒドとの混合物および25〜35%(wt)カプロラ
    クタムと75〜65%(wt)フェノールとの混合物からなる
    群から選択されることを特徴とする請求項2記載の組成
    物。
  4. 【請求項4】第2成分が安息香酸およびギ酸からなる群
    から選択されることを特徴とする請求項3記載の組成
    物。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成
    物から製造された物品。
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