JP3167675B2 - プラグピンを備えたポリマーライトガイドを調整する方法 - Google Patents

プラグピンを備えたポリマーライトガイドを調整する方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラグピンを備え
たポリマーライトガイドを調整する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラグピン/ファイバ端スリーブをポリ
マー材料から成るライトガイドへ組み付ける際には、光
学的に有効なファイバ端面を加工するための以下の方法
が現在使用されている: -切断のみ(特殊な刃を使って)、 -切断+前方の“光学窓”内への光の移行を改善するため
の“屈折率整合ペースト”の適用、 -切断+平らな端面の形成のための突出しているファイバ
端の融着(“ホットプレート”法)、 -過剰分をもつファイバを組み付け、端面を研削して所
定寸法にし、かつ研磨。
【0003】最後の方法は(石英)ガラスファイバの加
工によって受け継がれ、かつ全体的に光学的なプラグ結
合にとって良好で減衰の僅かなファイバ端面を供給す
る。
【0004】しかし加工に費やされる時間は所望の端面
の品質に比例するよりも上昇する。したがって大量生産
では高い価値を持つファイバ端面はこれまでほとんど経
済的には実現できなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】プラグピン内のライト
ガイドにおいて高い価値ある端面を短い加工時間で形成
する方法を見出すことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明による手段は、プラグピンおよびファイバ端
の端面加工を、高速で回転する切り込み工具を用いて切
削除去(zerspanendesAbtragen)することによって一緒
に実施し、その際に乾式切断において光学的に有効なラ
イトガイドの端面が形成され、同時にプラグピンが加工
され、長さを仕上げ寸法にされることよりなる。
【0007】本発明の有利な方法では、プラグピンが熱
可塑性プラスティックの射出成形によって製作され、そ
の際に固定のため、射出が直接インサート部材としての
ライトガイドの周囲に行われる。さらに本発明の有利な
方法では、プラグピンまたはファイバ端スリーブが金属
材料から製作され、かつクリンプ加工によって引っ張り
強度を持つように、外被とファイバとから成るライトガ
イドに結合され、その際に以下の方法工程で行われる。
即ち、 a)ファイバ−外被を除去し、 b)プラグピンまたはファイバ端スリーブを、ファイバ
端が僅かな部分だけプラグピンよりも突出するまでライ
トガイド上へ移動させ、 c)ライトガイドに対してプラグピンをクリンプ加工
し、その際に機械的な固定を外被およびまたは直接ファ
イバに対して行い、 d)プラグピンの領域内のファイバ案内孔を実際のファ
イバ直径に圧縮し、その際に aa)ファイバの後センタリング、と bb)後続の端面加工のためにファイバ端の振動のない
固定とを実施し、かつ e)ファイバ端およびプラグピンを切削除去してプラグ
ピンの過剰寸法を仕上げ長さ寸法にする。さらに本発明
の有利な方法では、寿命を高めるために端面加工のため
の工具が2つの作用刃を備え、その内の1つが“予備
刃”として働いている。
【0008】
【発明の効果】本発明により達成される利点は、特にポ
リマーライトガイドにおいて高い価値の端面を短い周期
時間(典型的には≦3秒)で経済的に形成することが達
成されることにある。その際に付加的な助剤を用いない
“乾式切断”で作業される。形成されたファイバ端面は
表面汚染を免れる。ファイバの切断に起因するファイバ
端部の損傷/汚れは完全に除かれる。
【0009】方法は自動化可能であり、かつ簡単に適切
な製作経過の中に組み込むことができる。更にこの方法
は環境に優しく、吸引によって集められた僅かな量の小
削り片は問題なく廃棄することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】端面の加工のためにはプラグピン
1/ファイバ端スリーブ4を内部に固定されたライトガ
イドポリマー繊維2と一緒に締め付け装置内に受容し、
かつ機械的な基準平面6に対して保持する。次いでこの
ワーク支持体を精密ガイド内で移動することによって、
加工平面7内で回転する工具でファイバ突出部8の機械
加工を行う(したがってこの平面はプラグピンの後の光
学的な基準平面になる)。突出しているファイバ端部は
この際に(プラグピンのスプルー領域3と一緒に)高速
で回転する工具の刃によって除去され、その結果ファイ
バの端面加工とプラグピン1の長さの微細加工とが同時
に行われる。金属のプラグピン1/ファイバ端スリーブ
4はこの過程に関しては良好に切削可能である複合メタ
ルから製作される。
【0011】効果的な作用をする刃の材料として有利に
はダイアモンドが使用される。
【0012】切断速度30〜50m/秒、適合された送
り速度約3mm/秒、および加工時間わずか2〜3秒で
高い表面品質が得られる。形成されたファイバ端面は 最大あらさ深さ(max.Rauhtiefe)R=0.5〜1μ
m 中心あらさ値(Mittenrauhwert)R<0.1μm の低い残存あらさと高い光学的透明性を持つ。したがっ
てこれは作用的には研削および研磨によって達成可能な
表面品質にほぼ相当し、しかも加工時間は約係数10減
少する。したがってこの方法はポリマーライトガイドに
おいて光学的に価値の高い端面の経済的な製作を許す。
【0013】“乾式切断”で作業されるので、ファイバ
端面は表面の汚染を免れる。ファイバの先行の加工過程
に起因するファイバ端の損傷/汚れは完全に取り除かれ
る。本発明の有利な方法では、プラグピンが熱可塑性プ
ラスティックの射出成形によって製作され、その際に固
定のため、射出が直接インサート部材としてのライトガ
イドの周囲に行われてもよい。さらに本発明の有利な方
法では、プラグピンまたはファイバ端スリーブが金属材
料から製作され、かつクリンプ加工によって引っ張り強
度を持つように、外皮とファイバとから成るライトガイ
ドに結合され、その際に以下の方法工程で行われる。即
ち、まずファイバ−外被を除去し、次いでプラグピンま
たはファイバ端スリーブを、ファイバ端が僅かな部分だ
けプラグピンよりも突出するまでライトガイド上へ移動
させ、ライトガイドに対してプラグピンをクリンプ加工
し、その際に機械的な固定を外被およびまたは直接ファ
イバに対して行い、プラグピンの領域内のファイバ案内
孔を実際のファイバ直径に圧縮する。この場合、ファイ
バの後センタリング、と後続の端面加工のためにファイ
バ端の振動のない固定とが行われる。最後に、ファイバ
端およびプラグピンを切削除去してプラグピンの過剰寸
法を仕上げ長さ寸法にする。さらに本発明の有利な方法
では、寿命を高めるために端面加工のための工具が2つ
の作用刃を備え、その内の1つが“予備刃”として働い
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】射出成形された端部スリーブを備えるプラグピ
ンを示した図である。
【図2】クリンプ加工によって固定された(angecrimp
t)金属の端部スリーブの形状のプラグピンを示した図
である。
【符号の説明】
1 プラグピン、 2 ポリマーファイバ、 3 スプ
ルー領域、 4 ファイバ端スリーブ、 6 基準平
面、 7 加工平面、 8 ファイバ突出部
フロントページの続き (73)特許権者 390040372 Marienwerderstrass e 3,Espelkamp,B.R. Deutschland (72)発明者 エーリヒ コーアス ドイツ連邦共和国 エスペルカンプ ヴ ァイマーラー ヴェーク 4 (56)参考文献 特開 昭64−906(JP,A) 特開 昭54−160248(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラグピンまたはファイバ端スリーブ
    備えたポリマーライトガイドを調整する方法において、
    プラグピン(1)またはファイバ端スリーブ(4)およ
    びファイバ端の端面加工を高速で回転する切り込み工具
    を用いて切削除去することによって一緒に実施し、その
    際に乾式切断において光学的に効果的なライトガイドの
    端面が形成され、同時にプラグピン(1)またはファイ
    バ端スリーブ(4)の長さが仕上げ寸法に加工されるこ
    とを特徴とする、プラグピンまたはファイバ端スリーブ
    を備えたポリマーライトガイドを調整する方法。
  2. 【請求項2】 プラグピン(1)が熱可塑性プラスティ
    ックの射出成形によって製作され、その際に固定のた
    め、射出が直接インサート部材としてのライトガイドの
    周囲に行われる、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 プラグピン(1)またはファイバ端スリ
    ーブ(4)が金属材料から製作され、かつクリンプ加工
    によって引っ張り強度を持つように、外被とファイバと
    から成るライトガイドに結合され、その際に以下の方法
    工程が使用される: a)ファイバ−外被を除去し、 b)プラグピン(1)またはファイバ端スリーブ(4)
    を、ファイバ端が僅かな部分だけプラグピン(1)また
    はファイバ端スリーブ(4)よりも突出するまでライト
    ガイド上へ移動させ、 c)ライトガイドに対してプラグピン(1)またはファ
    イバ端スリーブ(4)をクリンプ加工し、その際に機械
    的な固定を外被およびまたは直接ファイバに対して行
    い、 d)プラグピン(1)またはファイバ端スリーブ(4)
    の領域内のファイバ案内孔を実際のファイバ直径に圧縮
    し、その際に aa)ファイバの後センタリング、と bb)後続の端面加工のためにファイバ端の振動のない
    固定とを実施し、かつ e)ファイバ端およびプラグピン(1)またはファイバ
    端スリーブ(4)を切削除去してプラグピン(1)また
    はファイバ端スリーブ(4)の過剰寸法を仕上げ長さ寸
    法にする、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 寿命を高めるために端面加工のための工
    具が2つの作用刃を備え、その内の1つが“予備刃”と
    して働く、請求項1記載の方法。
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