JPH08122596A - フェルール付光ファイバケーブル及びその端面加工方法 - Google Patents

フェルール付光ファイバケーブル及びその端面加工方法

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JPH08122596A
JPH08122596A JP6264954A JP26495494A JPH08122596A JP H08122596 A JPH08122596 A JP H08122596A JP 6264954 A JP6264954 A JP 6264954A JP 26495494 A JP26495494 A JP 26495494A JP H08122596 A JPH08122596 A JP H08122596A
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JP
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optical fiber
core wire
fiber cable
ferrule
hole
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JP6264954A
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隆志 ▲高▼岡
Takashi Takaoka
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Original Assignee
Sharp Corp
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フェルール付光ファイバケーブル及びその端
面加工方法において、常に安定したフェルール付光ファ
イバケーブルの端面状態が得られ、各加工装置、材料の
管理内容を緩げ、端面加工工程の簡素化及びコスト低減
を図る。 【構成】 端部の被覆材2を一部除去して光ファイバ芯
線3を露出させた1芯若しくは多芯のプラスチック系光
ファイバーケーブル1と、該光ファイバケーブル1の端
部を挿入,固定する貫通孔5を有するフェルール部材4
とを備えたフェルール付光ファイバケーブル及びその端
面加工方法において、前記光ファイバ芯線3の端面3a
は前記貫通孔5から突出しない位置に配置され、前記貫
通孔5と光ファイバ芯線3の端面3aとでなす凹部に前
記光ファイバ芯線3と同等の屈折率からなる透光性樹脂
10が充填されてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フェルール付光ファイ
バケーブル及びその端面加工方法に関し、特にプラスチ
ック系光ファイバケーブルの端部をフェルール部材の貫
通孔に挿入,固定してなるフェルール付光ファイバケー
ブル及びその端面加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック系光ファイバケーブルの端
面加工方法としては、代表的なものに図6に示す研磨方
法と図9に示す熱板(ホットプレート)処理方法とがあ
る。
【0003】前記研磨方法としては、例えば特開平5−
11142号公報に開示された光ファイバコネクタ用研
磨治具がある。
【0004】該研磨方法をフェルール付光ファイバケー
ブルの端面加工方法として用いた場合を、以下図6に従
って説明する。
【0005】まず、図6(a)に示すように、プラスチ
ック系光ファイバケーブル1の一端部の被覆材2を一部
除去して光ファイバ芯線3を露出させる。ここで、光フ
ァイバ芯線3を露出させる長さとしては、該光ファイバ
ケーブル1を後述するフェルール部材4の貫通孔5に挿
入,固定したした際に、フェルール部材4先端の貫通孔
5から光ファイバ芯線3が突出する程度とする。〈図6
(c)参照。〉 次に、図6(b)に示すように、貫通孔5を有するフェ
ルール部材4の該貫通孔5に光ファイバケーブル1の一
端部を挿入,固定する。
【0006】次に、図6(c)に示すように、突出した
光ファイバ芯線5に研磨治具6を垂直方向に当接させ、
例えば光ファイバケーブル1を回転させることにより前
記光ファイバ芯線5の突出部分を削る。
【0007】そして、図6(d)に示すように、フェル
ール部材4の端面と光ファイバ芯線3との端面とがほぼ
平面的に一致したとき、光ファイバケーブル1の回転を
停止させ研磨治具6による研磨を終了する。
【0008】図7は、本従来例よりなるフェルール付光
ファイバケーブルの構造を示す側面側からの外観図であ
り、図8は、その要部断面図である。
【0009】また、熱板処理方法としては、例えば特開
平6−138329号公報に開示された光ファイバコー
ドの端面加工法及びその端面加工装置がある。
【0010】該熱板処理方法をフェルール付光ファイバ
ケーブルの端面加工方法として用いた場合を、以下図9
に従って説明する。
【0011】まず、図9(a)に示すように、プラスチ
ック系光ファイバケーブル1の一端部の被覆材2を一部
除去して光ファイバ芯線3を露出させる。ここで、光フ
ァイバ芯線3を露出させる長さとしては、前記同様、該
光ファイバケーブル1を後述するフェルール部材4の貫
通孔5に挿入,固定したした際に、フェルール部材4先
端の貫通孔5から光ファイバ芯線3が突出する程度とす
る。〈図9(c)参照。〉次に、図9(b)に示すよう
に、貫通孔5を有するフェルール部材4の該貫通孔5に
光ファイバケーブル1の一端部を挿入,固定する。前記
フェルール部材4は、その先端部の貫通孔5内壁にテー
パー部7が形成されてなる。
【0012】ここで、前記光ファイバ芯線3のフェルー
ル部材4からの突出量が少量であればそのままで良い
が、突出量が多い場合には少量となるよう切断工程が必
要となる。
【0013】次に、図9(c)に示すように、突出した
光ファイバ芯線3を、ヒーター8上に配置され該ヒータ
ー8等にて加熱された熱板9に垂直方向に当接させ、前
記光ファイバ芯線3を加熱することによって光ファイバ
芯線3の突出部分を溶融させる。
【0014】そして、図9(d)に示すように、フェル
ール部材4の端面に光ファイバ芯線3の突出部分が押し
つぶされた状態となったとき、光ファイバケーブル1を
熱板9より離し、熱板処理を終了する。ここで、前記フ
ェルール部材4端部の貫通孔5内壁にはテーパー部7が
形成されているので、該テーパー部7に溶融した光ファ
イバ芯線が流れ込み、フェルール部材4側面まで溶融し
た光ファイバ芯線が流れ出すことはない。
【0015】図10は、本従来例よりなるフェルール付
光ファイバケーブルの構造を示す側面側からの外観図で
あり、図11は、その要部断面図を示す。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術での加工
上及び特性上での課題を、以下それぞれについて説明す
る。
【0017】図6乃至図8に示す研磨方法では、プラス
チック系光ファイバケーブル1の光ファイバ芯線3の端
面3aを滑らかにするために、粗度の細かい(1mm程
度)の研磨治具6で研磨して仕上げなければ、端面3a
の仕上がり状態によって光の乱反射の光結合損失の大小
が影響され易い。
【0018】また、研磨をするためには、プラスチック
系光ファイバケーブル1の光ファイバ芯線3を端部で一
部露出し、フェルール部材4に装着する際に、フェルー
ル部材4の端面より光ファイバ芯線3を研磨する分、突
出するさせる必要があり、この突出部分が長すぎると研
磨時間がかかりすぎ、または研磨不十分による光ファイ
バ芯線3の突出が発生し外観不具合が発生する。また、
突出部分が短いとフェルール部材4まで研磨することに
もなりかねない。このため、突出部分の長さ精度が重要
となる。
【0019】さらに、突出部分を研磨する加工手順にお
いて、研磨の時間短縮及び端面3aの仕上がり向上のた
め、研磨治具6として粗度の異なる複数の研磨治具を用
い、粗度の粗いものから細かいものへ段階をふんで加工
した場合には、研磨治具が複数種必要であった。また、
前記研磨治具6は、消耗品であるため交換時期の管理が
必要となる。
【0020】図9乃至図11に示す熱板処理方法では、
プラスチック系光ファイバケーブル1の光ファイバ芯線
3を、ヒーター8等で加熱させた熱板9に押し当てるこ
とで光ファイバ芯線3の先端が溶け、熱板9の表面状態
が光ファイバ芯線3の端面3aの状態となるため、熱板
9の表面上にキズ等の凹凸があればそのまま光ファイバ
芯線3の端面3aにも凹凸ができ、またホコリ等の異物
が熱板9の表面に付着していれば、光ファイバ芯線3が
溶けた際にそのままその異物をまき込んでしまうため、
熱板9の表面状態の管理が重要となる。
【0021】また、光ファイバ芯線3を溶かすため、研
磨方法のときと同様に、フェルール部材4より光ファイ
バ芯線3を突出させ、溶ける部分の突出部分が必要とな
る。その突出部分が長すぎると、溶けた部分がフェルー
ル部材4の端面よりはみ出したり、十分溶けずに光ファ
イバ芯線3の突出が発生し外観不具合が発生する。ま
た、短いと溶けて広がる量が不足し、カケが発生した
り、外観,特性上問題となる。
【0022】さらに、フェルール部材4の端面の貫通孔
5内壁には、光ファイバ芯線3の突出部分が溶けて広が
る部分、即ちテーパー部7をザグリや落とし込みで必要
とし、よって光ファイバ芯線3が溶けて広がった部分の
壁面(テーパー面)は入射光を乱反射させてしまうた
め、実際に光ファイバ芯線3の端面3aより入射した光
の一部は光ファイバ芯線3内を伝搬せず、外へ出てしま
うことになり入射光効率を低下させ特性上問題がある。
【0023】本発明は、上記課題に鑑み、常に安定した
フェルール付光ファイバケーブルの端面状態が得られ、
各加工装置、材料の管理内容を緩げることを可能とする
フェルール付光ファイバケーブル及びその製造方法を提
供するものである。さらには、光結合損失の低減が図れ
るフェルール付光ファイバケーブルを提供するものであ
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
フェルール付光ファイバケーブルは、端部の被覆材を一
部除去して光ファイバ芯線を露出させた1芯若しくは多
芯のプラスチック系光ファイバーケーブルと、該光ファ
イバケーブルの端部を挿入,固定する貫通孔を有するフ
ェルール部材とを備えたフェルール付光ファイバケーブ
ルにおいて、前記光ファイバ芯線の端面は前記貫通孔か
ら突出しない位置に配置され、前記貫通孔と光ファイバ
芯線の端面とでなす凹部に前記光ファイバ芯線と同等の
屈折率からなる透光性樹脂が充填されてなることを特徴
とするものである。
【0025】また、本発明の請求項2記載のフェルール
付光ファイバケーブルは、上記フェルール部材端部の貫
通孔内壁にテーパー部を設け、且つ前記透光性樹脂にて
前記貫通孔端部に凸レンズが形成されてなることを特徴
とするものである。
【0026】さらに、本発明の請求項3記載のフェルー
ル付光ファイバケーブルの製造方法は、端部の被覆材を
一部除去して光ファイバ芯線を露出させた1芯若しくは
多芯のプラスチック系光ファイバーケーブルと、該光フ
ァイバケーブルの端部を挿入,固定する貫通孔を有する
フェルール部材とを備えたフェルール付光ファイバケー
ブル端面加工方法において、前記光ファイバ芯線の端面
を前記貫通孔から突出しない位置に配置し、前記貫通孔
と光ファイバ芯線の端面とでなす凹部に前記光ファイバ
芯線と同等の屈折率からなる透光性樹脂を充填してなる
ことを特徴とするものである。
【0027】
【作用】上記構成によれば、本発明の請求項1記載のフ
ェルール付光ファイバケーブルは、光ファイバ芯線の端
面が前記貫通孔から突出しない位置に配置され、前記貫
通孔と光ファイバ芯線の端面とでなす凹部に前記光ファ
イバ芯線と同等の屈折率からなる透光性樹脂が充填され
てなる構成なので、光ファイバ芯線に凹凸があっても前
記透光性樹脂にて光ファイバケーブル端面を滑らかな状
態とすることが可能となる。また、光ファイバ芯線の端
面は前記貫通孔から突出しない位置に配置されているの
で、従来のようなフェルール部材に挿入,固定後の光フ
ァイバ芯線の加工は不要であり、高精度な設備や管理を
必要とせず、加工工程の簡素化,コスト低減が可能であ
る。
【0028】また、請求項2記載のフェルール付光ファ
イバケーブルは、フェルール部材端部の貫通孔内壁にテ
ーパー部を設け、且つ前記透光性樹脂にて前記貫通孔端
部に凸レンズが形成されてなる構成なので、前記凸レン
ズにて屈折された入射光を貫通孔内に伝搬することが可
能となり、光結合損失の低減が可能である。
【0029】さらに、請求項3記載のフェルール付光フ
ァイバケーブルの製造方法は、光ファイバ芯線の端面を
前記貫通孔から突出しない位置に配置し、前記貫通孔と
光ファイバ芯線の端面とでなす凹部に前記光ファイバ芯
線と同等の屈折率からなる透光性樹脂を充填してなる構
成なので、前記透光性樹脂は前記凹部に流れ込むことに
よって光ファイバ芯線端面の凹凸部分を隙間なく被覆
し、前記透光性樹脂表面は滑らかな表面に形成されるた
め、前記凹凸部分での乱反射を緩和し、且つ光ファイバ
ケーブル端面での乱反射を防止でき、光結合損失を低減
できる。また、光ファイバ芯線の端部を前記貫通孔から
突出しない位置に配置しているので、従来のようなフェ
ルール部材に挿入,固定後の光ファイバ芯線の加工は不
要であり、高精度な設備や管理を必要とせず、加工工程
の簡素化,コスト低減が可能である。
【0030】
【実施例】図1は、本発明の一実施例よりなるフェルー
ル付光ファイバケーブルの構造を示す側面断面図であ
る。
【0031】該フェルール付光ファイバケーブルは、一
端部の被覆材2を一部除去して光ファイバ芯線3を露出
させた1芯のプラスチック系光ファイバーケーブル1
と、該光ファイバケーブル1の一端部を挿入,固定する
貫通孔5を有するフェルール部材4とからなるフェルー
ル付光ファイバケーブルであり、前記光ファイバ芯線3
の端面3aは前記貫通孔5から突出しない位置に配置さ
れ、前記貫通孔5と光ファイバ芯線3の端面3aとでな
す凹部に前記光ファイバ芯線3と同等の屈折率からなる
透光性樹脂10が充填されてなる構造からなる。
【0032】前記貫通孔5は、光ファイバケーブル1の
外径よりもやや大きい大口径部5aと光ファイバ芯線3
よりもやや大きい小口径部5bとからなり、前記被覆材
2にて被覆された部分は大口径部5a一杯まで挿入さ
れ、露出された光ファイバ芯線3は小口径部5bに挿入
される。前記光ファイバケーブル1の固定としては、例
えば固定部品又は接着剤等を用いて固定される。ここで
は、前記被覆材2が貫通孔5内のストッパーをなしてい
る。なお、任意に光ファイバ芯線3を貫通孔5から突出
しない位置にて固定しても問題はない。例えば、光ファ
イバ芯線3の露出部分が長い場合であっても、光ファイ
バ芯線3が被覆された部分を大口径部5a一杯まで挿入
せず任意の位置まで挿入し、固定部品又は接着剤にて固
定しても良い。
【0033】前記透光性樹脂としては、例えば前記光フ
ァイバ芯線と同系のアクリル系樹脂が用いられる。
【0034】以下、本実施例のフェルール付光ファイバ
ケーブルの端面加工方法を図2に従って説明する。
【0035】まず、図2(a)に示すように、プラスチ
ック系光ファイバケーブル1の一端部より該光ファイバ
ケーブル1の被覆材2の一部をストリッパー等で除去
し、光ファイバ芯線3を露出させる。ここで、前記被覆
材2にストッパーの役目をもたせる場合には、予め、光
ファイバケーブル1の一端部をフェルール部材4の貫通
孔5に対して一杯まで挿入したときに、光ファイバ芯線
3の端面3aが前記貫通孔5よりも突出しない長さに設
定しておく必要がある。
【0036】次に、図2(b)に示すように、一端部に
光ファイバ芯線3を露出させた光ファイバケーブル1の
一端側をフェルール部材4の貫通孔5に挿入する。具体
的には、大口径部5aに光ファイバ芯線3の被覆材2に
て被覆された部分を、小口径部5bに光ファイバ芯線3
の被覆材2にて被覆されていない部分を挿入する。ここ
で、前記光ファイバーケーブル1は、光ファイバ芯線3
の端面3aが前記貫通孔5から突出しない位置まで挿入
され、例えば固定部品又は接着剤にて固定される。
【0037】次に、図2(c)に示すように、フェルー
ル部材4の小口径部5bと光ファイバ芯線3の端面3a
とから構成される凹部に、前記光ファイバー芯線3と同
等の屈折率をもつ同系のアクリル系透光性樹脂10を塗
布用機器9の先端より適量塗布する。ここで、適量とは
前記フェルール部材4の端面と透光性樹脂10の表面と
が同一平面をなす程度の量とする。
【0038】これにより、図2(d)に示すように、前
記透光性樹脂10は前記凹部に流れ込み該凹部を埋める
ため、例えば光ファイバ芯線3の端面3aに凹凸がある
場合にも、光ファイバーケーブル1としての端面を前記
透光性樹脂10の硬化条件にて硬化させることでその樹
脂表面を滑らかにすることができ、結果的に光ファイバ
ーケーブル1端面を安定した滑らかさに、容易に加工す
ることができる。また、前記凹凸部分に透光性樹脂10
を隙間なく充填することによって、前記凹凸部分での乱
反射は緩和される。
【0039】このように、本実施例のフェルール付光フ
ァイバーケーブル及びその端面加工方法によれば、光フ
ァイバ芯線3の端面3aは前記貫通孔5から突出しない
位置に配置され、前記貫通孔5の小口径部5bと光ファ
イバ芯線3の端面3aとでなす凹部に前記光ファイバ芯
線3と同等の屈折率からなる透光性樹脂10が充填され
てなる構成なので、光ファイバ芯線3の端面3aに凹凸
があっても前記透光性樹脂10が前記凹部に流れ込むこ
とによって光ファイバ芯線3の端面3aの凹凸部分を隙
間なく被覆し、また前記透光性樹脂表面は滑らかな表面
に形成されるため、前記凹凸部分での入射光の乱反射は
緩和され、また結果的に光ファイバケーブル1端面を滑
らかな状態とすることが可能となり、光結合損失を低減
できる。また、光ファイバ芯線3の端面3aは前記貫通
孔5から突出しない位置に配置されているので、従来の
ようなフェルール部材4に挿入,固定後の光ファイバ芯
線3の加工は不要であり、高精度な設備や管理を必要と
せず、加工工程の簡素化,コスト低減が可能である。
【0040】図3及び図4は、他の実施例を示す図であ
り、図3は側面側からの外観図であり、図4はその要部
断面図である。本実施例について、上記実施例と相違す
る点のみ説明する。
【0041】本実施例のフェルール付光ファイバーケー
ブルは、フェルール部材4の一端部における小口径部5
bの内壁にすり鉢状のテーパー部7を設け、且つ透光性
樹脂10にて前記小口径部5bよりも突出する位置、即
ちフェルール付光ファイバーケーブルの先端位置に凸レ
ンズ10aが形成されてなる構造からなる。
【0042】本実施例の端面加工方法としては、フェル
ール部材4の小口径部5bと光ファイバ芯線3の端面3
aとから構成される凹部に、前記光ファイバー芯線3と
同等の屈折率をもつ同系のアクリル系透光性樹脂10を
塗布用機器9の先端より適量塗布する際に、若干多めに
樹脂10を塗布する。塗布された樹脂10は、適度な粘
度をもっているために、フェルール部材4の端面から表
面張力により盛り上がり、自然に凸レンズ形状を形成す
る。
【0043】該凸レンズ10aを設けることによって、
該凸レンズ10a表面で受ける光は屈折し内側へ光路を
変えるため前記凸レンズ10a表面全域が入射光面とな
り、該凸レンズ10a表面は光ファイバ芯線3端面より
も広い入射光面積が得られ、光結合損失の低減が可能と
なる。
【0044】図5に、本実施例の入射光面積と従来例の
入射光面積とを説明するための対比図を示す。(a)は
本実施例を示し、(b)は研磨法からなる従来例を示
し、(c)は熱板処理方法からなる従来例を示す。図
中、11は発光素子等からなる発光部である。該発光部
11はそれぞれ、光ファイバケーブル1端部の最先端位
置から同距離に配置されている。なお、光ファイバケー
ブル1としては導光体部分のみ記載している。
【0045】この状態で、導光体部分に導かれる光の範
囲は破線で示す範囲であり、(a)の本実施例と(b)
の従来例とは伝搬される光の範囲は同じであるが、
(c)の従来例はテーパー部7にて反射され伝搬されな
い光があるため、光結合損失が発生することになる。
【0046】また、発光部11をフェルール部材の端面
に対して同距離に配置した場合には、入射効率は(a)
の実施例>(b)の従来例>(c)の従来例のようにな
る。したがって、この場合本実施例は従来例よりも入射
効率が向上されたものと考えられる。
【0047】このように本実施例のフェルール付光ファ
イバケーブルは、フェルール部材4端部の小口径部5b
内壁にテーパー部7を設け、前記透光性樹脂10にて前
記小口径部5b端部に凸レンズ10aが形成されてなる
構成なので、前記凸レンズ10aにて屈折された入射光
を貫通孔5内に伝搬することが可能となり、入射効率の
向上又は光結合損失の低減が可能である。
【0048】なお、上記実施例では光ファイバケーブル
1として光ファイバ芯線3が1芯のものを用いて説明し
たが、多芯のものにおいても同様に実施することができ
ることは勿論のことである。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載のフェルール付光ファイバケーブルによれば、光フ
ァイバ芯線に凹凸があっても前記透光性樹脂にて光ファ
イバケーブル端面を滑らかな状態とすることが可能であ
り、これにより前記凹凸部分での入射光の乱反射が緩和
され、且つ光ファイバケーブル端面での乱反射が防止さ
れ、光結合損失が低減される。また、光ファイバ芯線の
端面は前記貫通孔から突出しない位置に配置されている
ので、従来のようなフェルール部材に挿入,固定後の光
ファイバ芯線の加工は不要であり、高精度な設備や管理
を必要とせず、製造工程の簡素化,コスト低減が可能と
なる。
【0050】また、請求項2記載のフェルール付光ファ
イバケーブルによれば、前記凸レンズにて屈折された入
射光を貫通孔内に伝搬することが可能となり、入射効率
の向上又は光結合損失の低減が可能である。
【0051】さらに、請求項3記載のフェルール付光フ
ァイバケーブルの製造方法によれば、前記透光性樹脂は
前記凹部に流れ込むことによって光ファイバ芯線端面の
凹凸部分を隙間なく被覆し、前記透光性樹脂表面は滑ら
かな表面に形成されるため、前記凹凸部分での入射光の
乱反射を緩和し、且つ光ファイバケーブル端面での乱反
射を防止して、光結合損失を低減する。また、光ファイ
バ芯線の端部を前記貫通孔から突出しない位置に配置し
ているので、従来のようなフェルール部材に挿入,固定
後の光ファイバ芯線の加工は不要であり、高精度な設備
や管理を必要とせず、加工工程の簡素化,コスト低減が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す側面断面図である。
【図2】図1に示すフェルール付光ファイバケーブルの
端面加工工程図である。
【図3】他の実施例を示す側面側からの外観図である。
【図4】図3の要部断面図である。
【図5】図3に示す実施例の入射光面積と従来例の入射
光面積との対比図である。
【図6】従来の端面加工方法を示す製造工程図である。
【図7】図6に示す端面加工方法にて製造されてなるフ
ェルール付光ファイバケーブルの側面側からの外観図で
ある。
【図8】図7に示すフェルール付光ファイバケーブルの
側面断面図である。
【図9】従来の他の端面加工方法を示す製造工程図であ
る。
【図10】図9に示す端面加工方法にて製造されてなる
フェルール付光ファイバケーブルの側面側からの外観図
である。
【図11】図10に示すフェルール付光ファイバケーブ
ルの要部断面図である。
【符号の説明】
1 光ファイバケーブル 2 被覆材 3 光ファイバ芯線 3a 端面 4 フェルール部材 5 貫通孔 5a 大口径部 5b 小口径部 7 テーパー部 10 透光性樹脂 10a 凸レンズ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部の被覆材を一部除去して光ファイバ
    芯線を露出させた1芯若しくは多芯のプラスチック系光
    ファイバーケーブルと、該光ファイバケーブルの端部を
    挿入,固定する貫通孔を有するフェルール部材とを備え
    たフェルール付光ファイバケーブルにおいて、 前記光ファイバ芯線の端面は前記貫通孔から突出しない
    位置に配置され、前記貫通孔と光ファイバ芯線の端面と
    でなす凹部に前記光ファイバ芯線と同等の屈折率からな
    る透光性樹脂が充填されてなることを特徴とするフェル
    ール付光ファイバケーブル。
  2. 【請求項2】 前記フェルール部材端部の貫通孔内壁に
    テーパー部を設け、且つ前記透光性樹脂にて前記貫通孔
    端部に凸レンズが形成されてなることを特徴とする請求
    項1記載のフェルール付光ファイバケーブル。
  3. 【請求項3】 端部の被覆材を一部除去して光ファイバ
    芯線を露出させた1芯若しくは多芯のプラスチック系光
    ファイバーケーブルと、該光ファイバケーブルの端部を
    挿入,固定する貫通孔を有するフェルール部材とを備え
    たフェルール付光ファイバケーブル端面加工方法におい
    て、 前記光ファイバ芯線の端面を前記貫通孔から突出しない
    位置に配置し、前記貫通孔と光ファイバ芯線の端面とで
    なす凹部に前記光ファイバ芯線と同等の屈折率からなる
    透光性樹脂を充填してなることを特徴とするフェルール
    付光ファイバケーブルの端面加工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0874257A1 (de) * 1997-04-21 1998-10-28 Harting KGaA Verfahren zur Konfectionierung eines Polymer-Lichtwellenleiters mit einem Steckerstift
JP2014103302A (ja) * 2012-11-21 2014-06-05 Nissan Motor Co Ltd 溶接装置及び溶接方法

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