JP3160798B2 - パレットの車輪止め装置 - Google Patents

パレットの車輪止め装置

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JP3160798B2 JP10181396A JP10181396A JP3160798B2 JP 3160798 B2 JP3160798 B2 JP 3160798B2 JP 10181396 A JP10181396 A JP 10181396A JP 10181396 A JP10181396 A JP 10181396A JP 3160798 B2 JP3160798 B2 JP 3160798B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両を搭載して昇
降するパレットの車輪止めに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のパレットに設けられた車輪止めで
は、特開平6−136977号に開示された発明があ
る。この車輪止めは、図7に示すように車両の乗込み位
置では、パレット上面と車輪止めの浮動体とが略水平な
一線上の面を形成している。パレットに乗込む車両は、
水平面のパレット上を走行して車輪止め位置で停止させ
る。パレットが車両を搭載して上昇するときは、パレッ
トの車輪止めの浮動体が凹部内に落込んで窪みを形成す
る。車両のタイヤは前記凹部に浮動体と共に落とし込ま
れロック状態となり安全に昇降されることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の車輪止
めでは、車両を乗込むときに、タイヤを浮動体の上面に
位置させなければならない。車両の運転者は車輪止め位
置の目印として備えられた当止め部材にタイヤを当接し
てブレーキを掛け、浮動体上にタイヤが位置しているか
確認してからパレットを上昇させなければならない。た
とえば、図7のように車両をパレット上に搭載して車輪
止め位置まで走行する。タイヤは車輪止め位置の後方に
あるタイヤの当止め部材に強く当たって、バウンドして
戻り、車輪止め位置の浮動体から外れる場合がある。
【0004】車両の運転者は確認すればよいが、外れた
位置でパレットを上昇させると、パレット上の車両のタ
イヤが凹部に落込まず車輪止めの作用をしなくなり危険
な状態になり事故の原因となる問題があった。本発明
は、車両の運転者が容易に車輪止め位置へ走行でき、し
かも確実に車輪止め位置へ導かれ、容易に凹部内に車輪
を落し込むことができることを目的に、安全で簡単な機
構のパレットの車輪止め装置を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
させるため、請求項1では車両をパレットに搭載して昇
降する駐車装置であって、そのパレットの車輪止め位置
に凹部を設ける。凹部内には、回動して車輪を搭載可能
な車輪載置部材を設ける。車輪載置部材は、一端をピン
で支持して、他端を地上面と接触してパレットの上面ま
で押し上げる押し上げ部材を設けて、回動自在にする。
パレットが地上面から上昇したとき、押し上げ材が下方
に移動して、車輪載置部材を凹部内に落込み水平にした
窪みのある車輪止めを形成する。
【0006】請求項2の発明では、車両が乗込む位置で
の車輪止めの車輪搭載部材を、車両が乗込む方向から下
勾配に形成する構成とする。以上の構成とすることで、
請求項1の発明は傾斜した車輪搭載部材を車輪止め位置
とすることで、車輪載置部材の傾斜面がタイヤ当接材へ
タイヤを誘導することで正確な車輪止め位置にタイヤを
停止させる作用がある。請求項2の発明は車輪搭載部材
を乗り乗込み方向から下勾配にしてあるため車輪止め位
置に車両を走行させると、下勾配の車輪搭載部材がタイ
ヤをスムーズに凹部内のタイヤ当接部材へ誘導してくれ
る作用がある。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明を具体化した一実施形態を
図1〜図6に示し説明する。1はパレット2上に車両C
を搭載して上昇させ、そのパレット2の下段に空間を形
成し、その空間にもう一台の車両を駐車可能にする2段
式の駐車装置であり、パレット2を地上面GL上に配置
し、車両Cがパレット2に乗込む側を除きコ字形にベー
ス5で囲んでいる。パレット2の両側のベース5には支
柱4が立設されている。支柱4の一方側にはパレット2
を昇降させる昇降装置3を設け、他方側には昇降装置3
からパレット2の下面に掛巻した図示略の索状部材が係
止してある。
【0008】昇降装置3は、図示略のギヤードモータの
回転により索状部材を巻上げ・巻戻しすることによりパ
レット2を上昇させたり下降させたりする。パレット2
上には、タイヤTをロックする車輪止め位置Sが設けて
ある。車輪止め位置Sには、タイヤを搭載して傾斜又は
水平に回動する車輪載置部材7が設けてある。車輪載置
部材7は、図2に示すように車輪止め位置Sの凹部6内
を回動自在に一端をピン8により支持し、他端を地上面
GLと接触可能にしてパレット2の上面まで押し上げる
押し上げ材9を設けた板形状のものである。
【0009】凹部6の側壁は、タイヤTが当接するタイ
ヤ当接材10を設けて壁面を形成している。次に、車両
Cをパレット2に乗入れ又は乗出しを行って説明する。
車両Cの乗入れはパレット2が地上面GLに位置すると
き、地上面GLからパレット2の手前にある乗込面13
を通過して奥方向へ進行する。車両Cは車輪止め位置S
を目標にして進行することにより、車輪載置部材7上に
タイヤTを到達することができる。車輪止め位置Sは凹
部6内で車輪載置部材7が地上面GLに接触した押し上
げ材9で押し上げられ、パレット2の奥方向へ下勾配の
傾斜面をつけている。
【0010】パレット2上に乗込んだ車両Cは、傾斜面
の車輪載置部材7により凹部6内へ確実に誘導され、タ
イヤTをパレット2上に停止させることができる。車両
CのタイヤTをタイヤ当接材10に強く接触させたと
き、バウンドしてタイヤTは下り傾斜した車輪載置部材
7上を乗上げようとするが下勾配の傾斜に負け定位置の
車輪止め位置Sに戻ることになる。
【0011】パレット2を上昇させると、車輪載置部材
7は押し上げ材9がパレット2の上昇と共に下方へ移動
し水平になる。車輪止め位置Sはパレット2が上昇して
完全に地上面GLから外れると、車輪載置部材7が水平
な状態となり、凹部6が窪みの形状に変化してタイヤを
確実に嵌め込むことができる。上述した実施の形態で
は、図3に示すような片側をピン8で支持したものを説
明したが、図4で示すように中央付近で支持する車輪載
置部材7aを2箇所備えタイヤTを挟み込む形状にして
もよい。
【0012】また、図5と図6に示すような車輪載置部
材7bについて説明すると、図5はパレット2を地上面
GL上の位置であり、車輪止め位置Sでは車輪載置部材
7がパレット上面と一線上の面で、しかもタイヤ当接材
10の方へ下勾配を形成している。車両Cは入庫するた
めに乗込み、水平面のパレット2上面を走行し、車輪止
め位置Sに到達すると、車輪載置部材7が下勾配に設け
てあるため車両CのタイヤTをタイヤ当接部材10に向
けて誘導し、車輪載置部材7上にタイヤTを停止させる
ことができる。
【0013】もし、タイヤTがタイヤ当接材10に強く
当り逆走する車両Cは、再び下勾配の車輪載置部材7に
より正常な位置に戻ることができる。車輪載置部材7
は、パレット2を上昇させると凹部6内に落ち込み支点
受12と部材支点11が接触して回動して水平な底面を
形成する。車輪止め位置Sは、窪みの凹部6内にタイヤ
Tを嵌め込んで車両Cの移動を制動させている。パレッ
ト2を上昇させたときは、車両Cの重量によってパレッ
ト2が撓み乗込面13側を下方向に傾斜させる。このた
め、パレット2上の車両Cが傾斜していると美的に悪く
なるため、乗込面13の奥方向に凹部6を設け、その凹
部6にタイヤTを落込み車両Cを傾斜させることで搭載
車両Cを水平に見えるようにしている。
【0014】車両Cは上述したようにパレット2が傾斜
しても車輪止め位置Sの窪みにより安全を確保できる。
なお、2段式駐車装置1で説明したが、複数枚のパレッ
トを備えた多段式に採用してもよいし、横行する床面を
設けて、その床面にパレットを載置する地下式に採用し
ても同一な作用をなす。また、車両は自動車で説明した
が自動車に限定するものではない。更に、車両の左右の
2輪を設けたもので説明したが前又は後2輪でも全輪に
設けても同様な作用効果を出すことができる。
【0015】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、パレット上に
車両が乗込む位置のとき、車輪止め位置の車輪載置部材
が傾斜しているので、車両の運転は車輪載置部材上であ
るかどうか判断することができる。従って、車両の運転
者はタイヤと車輪止め位置を確認しながら走行させなく
ても判断することができ、パレットへの乗込みが早くな
り、安全にパレットを昇降させることができる。請求項
2記載の発明では、請求項1の発明の効果に加え、車輪
載せ部材を乗込み方向から下勾配にしてあるので、車両
のタイヤは正確に車輪止め位置へ誘導することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両をパレット上に乗込んだ状態を示す2段式
駐車装置の側面断面図。
【図2】パレットの車輪止め位置を示す斜視図。
【図3】片側方向へ傾斜させた車輪載置部材の説明用側
面図。
【図4】両側方向へ傾斜させた車輪載置部材の説明用側
面図。
【図5】車輪載置部材が浮動して傾斜した状態を示す説
明用側面図。
【図6】車輪載置部材が凹部内に嵌め込まれた状態を示
す説明用側面図。
【図7】従来の車輪止めを示す2段式駐車装置。
【符号の説明】
1 駐車装置 2 パレット 6 凹部 7 車輪載置部材 8 ピン 10 タイヤ当接材 S 車輪止め位置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パレットに車両を搭載して昇降する駐車
    装置において、 パレットの車輪止め位置に凹部を設け、その凹部内に車
    輪載置部材を配置して、車輪載置部材の一端をピンによ
    り支持し、他端をパレットが地上面と接触したときにパ
    レットの上面まで押し上げる押し上げ材を設けて回動可
    能にし、パレットが車両を乗込む位置から上昇したとき
    に、前記他端の押し上げ材が下方に移動して、車輪載置
    部材を凹部内に落込み水平な窪みの車輪止め位置を形成
    させることを特徴とするパレットの車輪止め装置。
  2. 【請求項2】 車両の乗込み位置での車輪載置部材の傾
    斜面は、車両の乗込み方向からみて下勾配に形成する請
    求項1記載のパレットの車輪止め装置。
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