JP3160773B2 - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JP3160773B2
JP3160773B2 JP05524592A JP5524592A JP3160773B2 JP 3160773 B2 JP3160773 B2 JP 3160773B2 JP 05524592 A JP05524592 A JP 05524592A JP 5524592 A JP5524592 A JP 5524592A JP 3160773 B2 JP3160773 B2 JP 3160773B2
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武雄 大柴
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  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定のバインダー樹脂
を含むOPC(有機光導電性感光層)を有する電子写真
感光体を使用して電子写真法により像形成を行う画像形
成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カールソン方法の電子写真複写機
においては、感光体表面に帯電させた後、露光によって
静電潜像を形成すると共に、その静電潜像をトナーによ
って現像し、次いでその可視像を紙等に転写、定着させ
る。同時に、感光体は例えばクリーニングブレードによ
る付着トナーの除去や除電、表面の清浄化が施され、長
期に亘って反復使用される。
【0003】従って、電子写真感光体としては、帯電特
性および感度が良好で更に暗減衰が小さい等の電子写真
特性は勿論であるが、加えて繰返し使用での耐刷性、耐
摩耗性、耐湿性等の物理的性質や、コロナ放電時に発生
するオゾン、露光時の紫外線等への耐性(耐環境性)に
おいても良好であることが要求される。
【0004】従来、電子写真感光体としては、セレン、
酸化亜鉛、硫化カドミウム等の無機光導電性物質を主成
分とする感光層を有する無機感光体が広く用いられてい
る。
【0005】一方、種々の有機光導電性物質を電子写真
感光体の感光層の材料として利用することが近年活発に
開発、研究されている。
【0006】例えば特公昭50-10496号には、ポリ-N-ビ
ニルカルバーゾールと2,4,7-トリニトロ-9-フルオレノ
ンを含有した感光層を有する有機感光体について記載さ
れている。しかしこの感光体は、感度及び耐久性におい
て必ずしも満足できるものではない。このような欠点を
改善するために、感光層において、キャリア発生機能と
キャリア輸送機能とを異なる物質に個別に分担させるこ
とにより、感度が高くて耐久性の大きい有機感光体を開
発する試みがなされている。このようないわば機能分離
型の電子写真感光体においては、各機能を発揮する物質
を広い範囲のものから選択することができるので、任意
の特性を有する電子写真感光体を比較的容易に作製する
ことが可能である。
【0007】電荷輸送物質として低分子量の有機化合物
を用い、任意の電荷を発生する物質と高分子バインダー
とを併用することにより、すぐれた電子写真特性と被膜
強度とを有する電子写真感光体を得るための努力がなさ
れている。
【0008】OPC感光体を構成する高分子バインダー
として、帯電特性、繰り返し特性等の面でポリカーボネ
ートが優れており中でもビス・フェノールAを主要繰り
返し単位とするポリカーボネートが代表的である。構造
式を下記に示した。
【0009】
【化4】
【0010】(上記、構造単位のポリカーボネートを以
下、BPAと記す。)このような構造単位を有するポリ
カーボネートをバインダーとした感光体は、静電写真プ
ロセスを利用した従来の多くの画像形成装置に画像形成
媒体として使用されている。
【0011】しかしながら前記BPAは、 (1)クリーニングブレード等に対する耐摩耗性が大で
有機感光体の高耐久性化が困難である。
【0012】(2)塗布液がゲル化し易く感光層を形成
したとき表面に凹凸を生じクリーニング時トナーフィル
ミングが生じて画像欠陥を生じ易い。
【0013】そこで特開平3-20768号公報には、感光層
表面にビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂をバイ
ンダーとして用いることにより、ブレードクリーニング
特性を改良する技術が提案されている。該公報では感光
層のクリーニングブレードによる摩耗劣化、帯電時のオ
ゾン劣化、その他感光層の膜特性が改良されることが記
載されている。
【0014】しかしながら現在複写機の普及に伴い、画
像品質の向上と高速複写でかつ高耐久化が要請される。
【0015】特にOPC感光体はセレン等に比して未だ
多数回の像形成の繰返しにより感光層が摩耗し易く、そ
の結果電子写真性能が劣化し易いと云う問題があり、よ
り一層の耐摩耗性バインダー樹脂の開発が望まれてい
る。さらには、複写機製造時クリーニングブレード等の
クリーニング部材は一般に電子写真感光体に圧接した状
態で製造され、ユーザーの使用迄に倉庫保管、輸送等に
より数ケ月、時には1年以上の期間を要することが多
い。このため前記クリーニングブレード等の未反応成分
(例えばポリオール)が感光層に作用して、ユーザーが
像形成に使用したときクラックを生じ、黒筋、白筋等の
画像欠陥を発生すると云う問題がある。
【0016】本発明者等は鋭意検討の結果バインダー樹
脂が前記問題点を解決する上で最大の要因となることを
つきとめ、本発明を解決したのである。
【0017】
【発明の目的】本発明の目的は、多数回の繰返し像形成
の過程で感光層の減耗に基づく電子写真特性の劣化が少
なく、かつ特有の重合体をバインダーとして含む感光体
を用いることにより、複写機製造時からユーザー使用時
迄の感光体が保存性にすぐれていて、感光体表面に当接
するポリウレタンから成るクリーニングブレードによる
クラックの発生のない画像形成方法を提供することにあ
る。
【0018】
【発明の構成】前記の目的は、表面層にウレタンゴムか
るクリーニングブレードを当接して感光体をクリー
ニングする工程を含む画像形成方法において、前記感光
体の表面層が、バインダー樹脂として下記一般式
〔B1〕及び〔B2〕で表される繰り返し単位を主成分と
する共重合体化合物を含有する画像形成方法により達成
される。
【0019】
【化5】
【0020】〔式中R1,R2は水素原子、炭素原子数1
〜6の置換、無置換のアルキル基、置換、無置換のアリ
ール基またはR1とR2を含んで形成される炭素原子数4
〜10の環状炭化水素残基を表す。
【0021】又、R3,R4,R5及びR6は水素原子、ハ
ロゲン原子、炭素原子数1〜6の置換、無置換のアルキ
ル基、置換、無置換のアリール基または炭素原子数4〜
10の環状炭化素基で、l,m,p,qは1〜4の正の整
数である。〕又、好ましい態様としては前記一般式〔B
1〕,〔B2〕が下記構造を有する共重合体化合物を含有
する電子写真感光体を有する画像形成方法である。
【0022】
【化6】
【0023】本発明の画像形成方法に使用する電子写真
感光体は、導電性の基体上に有機光導電性感光層を設け
たものである。以下、これについて説明を行う。
【0024】有機光導電性感光層は、通常有機光導電性
物質がポリカーボネートバインダー樹脂中に分散含有さ
れて構成され、その厚さは例えば約10〜30μm程度であ
る。この有機光導電性感光層は一層構成であってもよい
し、また電荷の発生とその輸送とを別個の層で分担する
いわゆる機能分離型の二層構成であってもよい。二層構
成とする場合においては、電荷の発生を担う発生層の厚
さは例えば0.05〜5μm、電荷の輸送を担う輸送層(C
TL)の厚さは例えば10〜30μmである。これらの発生
層及び輸送層には本発明のバインダー樹脂がそれぞれ例
えば20〜90重量%好ましくは30〜80重量%、更に好まし
くは50〜70重量%程度含有される。
【0025】電荷の発生を担う発生層(CGL)は、例
えばモノアゾ色素、ビスアゾ色素、トリスアゾ色素など
のアゾ系色素、ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミドな
どのペリレン系色素、インジゴ、チオインジゴなどのイ
ンジゴ系色素、アンスラキノン、ピレンキノン、フラパ
ンスロンなどの多環キノン類、キナクリドン系色素、ビ
スベンゾイミダゾール系色素、インダスロン系色素、ス
クエアリリウム系色素、金属フタロシアニン、無金属フ
タロシアニンなどのフタロシアニン系顔料、ピリリウム
塩色素、チアピリリウム塩色素とポリカーボネートから
形成される共晶錯体など、公知の各種の電荷発生物質を
バインダー樹脂と共に溶剤中に溶解或いは分散し、塗布
することにより形成することができる。このうち好まし
いのは、バインダー樹脂中にフタロシアニン系、ビスア
ゾ系あるいはキノン系の電荷発生物質を分散させて得ら
れるものである。
【0026】電荷の輸送を担う輸送層は、主鎖または側
鎖にアントラセン、ピレン、フェナントレン、ココネン
などの多環芳香族化合物を有する化合物、またはインド
ール、カルバゾール、オキサゾール、イソオキサゾー
ル、チアゾール、トリアゾール、インダゾール、ピラゾ
ール、オキサジアゾール、ピラゾリンなどの含窒素芳香
環を有する化合物、トリフェニルアミン骨格、スチルベ
ン骨格、ヒドラゾン骨格を有する化合物などの電荷輸送
物質をバインダー樹脂と共に溶剤中に溶解或は分散し、
塗布することにより形成することができる。バインダー
樹脂としては後述する本発明の共重合体化合物中に、ス
チリルアミン系、ヒドラゾン系、カルバゾール系、ヒド
ラジン系などの電荷輸送物質を分散させて得られるもの
である。
【0027】電荷の発生層及び輸送層に用いるバインダ
ー樹脂としては、前記一般式〔B1〕及び〔B2〕で表さ
れる単位を主要繰返し単位とした共重合体化合物を有す
る。
【0028】これら本発明の共重合体化合物は従来用い
られていたビスフェノールA型のポリカーボネートの欠
点を改善したものであって、これらのポリカーボネート
は前記一般式〔B1〕及び〔B2〕で表される単位を主要
繰り返し単位とした共重合体化合物であるため分子鎖が
特定方向に配列することが効果的に阻止される。このた
めポリカーボネートが、結晶化して溶液がゲル化したり
感光層形成時に膜表面に析出することがなく、異常な凸
部による収率の低下およびクリーニング不良等による画
像欠陥等のごとき、特性劣化を防ぐことができる。
【0029】即ち本発明に於ては、前記一般式〔B1
及び一般式〔B2〕で表される主要繰り返し単位を主成
分とする共重合体化合物をバインダー樹脂として用いる
ことにより皮膜物性に優れ、電荷保持力、感度残留電位
等の電子写真特性に優れ、かつ繰返し使用に供した時に
も疲労劣化が少ない安定した特性を発揮することが出
来、且複写機製造時からユーザーの初期使用時までの電
子写真感光体の保存性に優れていて、電子写真感光体に
圧接されているブレードの作用に起因する発生がない電
子写真感光体を作成することができる。
【0030】更に、感光体として用いた時、磁気ブラシ
やクリーニングブレードで擦過されても感光層表面に傷
が付きにくく感光層の摩耗が少ない上、クリーニング不
良等の特性不良のない高耐刷性の電子写真感光体を作成
することができる。
【0031】更に必要に応じて本発明で見出される
用効果に支障を来さない範囲で他のポリマを混合して
用いることができる。この際の混合比率は50wt%以
下が好ましい。
【0032】次に本発明に係る一般式〔B1〕,〔B2
及び該一般式〔B1〕及び〔B2〕から成る共重合体化合
物の代表的な具体例を示すが、本発明に係る化合物例は
これらに限定されるものではない。
【0033】
【化7】
【0034】
【化8】
【0035】
【化9】
【0036】
【化10】
【0037】
【化11】
【0038】
【化12】
【0039】
【表1】
【0040】前記表1中の共重合体化合物の中のx,y
の比率(共重合比)はx:y=95:5〜5:95の範囲で
あり、更に好ましくは95:5〜50:50の範囲である。
【0041】前記yの比率が50%以上になると、感度
低下及び機械的強度が低下してくる傾向を有するので、
yの比率50%以下が好ましい。
【0042】本発明に用いた画像形成装置を図1〜図3
に示す。
【0043】図1は本発明の画像形成装置の概略断面を
示すもので上端の透明な原稿載置台1上に置かれた原稿
2は原稿抑えカバー3によって抑えられ、複写キーが押
されると、投光ユニット4の露光ランプ5が点灯し原稿
2を照射しながら、反射ミラーユニット6とともに矢視
方向に移動する。そして、原稿2に照射された光は、点
線で示すように、前記投光ユニット4の反射ミラー7、
前記反射ミラーユニット6、結像レンズ8、及び反射ミ
ラー9を介して、像担持体である感光体ドラム10に導か
れ、帯電極11によって帯電された感光体ドラム10上に静
電潜像が形成される。そして、この静電潜像は、感光体
ドラム10に近接して配置された現像装置12の現像剤担持
体である現像スリーブ13によってトナー像に現像され
る。そして、転写前の除電ランプ14によって感光体ドラ
ム10の電荷が除電された後、トナー像は、給紙カセット
15から搬送ローラ16によって搬送されてきた複写紙17
に、 転写極18により転写される。転写後の複写紙17は、
分離極19により感光体ドラム10から分離された後、搬送
ベルト20によって定着装置21へ送られ、加熱ローラ22と
押圧ローラ23によってトナー像が複写紙17に定着され
る。 そして、 定着後の複写紙17は排紙ローラ24によって
排紙皿25に排出される。一方、 複写紙17が分離された感
光体ドラム10は、 除電極26により残留電荷が取り除か
れ、クリーニング装置27によって感光体ドラム10上に残
留したトナーがクリーニングされ、 さらに帯電前の除電
ランプ28によって感光体ドラム10の残留電荷が除電さ
れ、 次の複写へ供される。
【0044】一般にブレードクリーニング装置における
ブレード部材の感光体ドラムの周面に対する当接の形式
としては、図3に示す如くブレード部材を未クリーニン
グ側のドラム周面に対して鈍角を形成するよう圧接する
のがクリーニング作用がより効果的であることが既に知
られている。
【0045】すなわち図3に示す形式によれば、圧接に
よるブレード部材のドラム周面から受ける垂直方向の反
力Nとブレード部材の先端に発生する摩擦力Fの合成力
Sの一部がブレード部材に弾性変形を与えるよう作用す
るのでブレード部材が未クリーニング側のドラム周面に
対し強い摩擦力をもって圧接し、残留トナーを効率良く
除去できるよう作用することとなる。
【0046】そこで本発明の画像形成方法に使用するブ
レード27Aの感光体ドラム10に対する当接の条件を図2
に示す如く設定した。
【0047】前記クリーニング装置27に取付られるクリ
ーニング用ブレード27Aは、ウレタンゴムにより形成さ
れた板状の弾性部材であって、矢示の時計方向に回転す
る電子写真感光体ドラム10の周面に対しブレードホルダ
27Bと27Cとに挟持されて図示の軸線YYの方向から当
接され、その先端部の弾性変形に伴う反発力により周面
を圧接した状態に保たれる。
【0048】さらに前記ブレード27Aは、軸線YYと感
光体ドラム10の周面との交点Pを通る接線XXを設定し
た場合に、前記感光体ドラム10の回転上流側と下流側に
おいて軸線YYと接線XXとがなす角度をそれぞれφ1
およびφ2とし、また前記ブレード27Aの先端の軸線部
分と接線XXとがなす角度をそれぞれθ1およびθ2と
したとき、θ1>φ1,θ2<φ2であって、さらにπ/
2≦φ1≦πすなわちφ1が鈍角となる関係を満足する
よう取付られていて、それによって感光体ドラム10に対
し強い摩擦力を生ずるよう圧接されている。
【0049】前記角度θ1はブレード27Aの硬度、厚さ
並びにブレードホルダ27B,27Cより突出した有効長さ
等により決定されるものであるが、 実験によると硬度が
60°〜90°,厚さが7mm,有効長が30mmのシリコンゴム
製のブレード27Aの場合には、角度θ1は160度前後が
最もクリーニング効果に優れている。
【0050】一方電子写真感光体ドラム10の周面は前記
ブレード27Aの圧接によりブレード荷重に相当する以上
の強い摩擦力を受けることとなるが、本発明の共重合体
化合物を含有する電子写真感光体ドラム10を使用するこ
とにより感光層の減摩量を従来の画像形成装置に比して
著しく小さいものとし、それによって電子写真感光体の
寿命が長く保つことができ、かつ電子写真感光体に圧縮
されるクリーニングブレードの作用に基づくクラックの
発生がない。
【0051】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例について説明す
るが、本発明は、これらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0052】実施例1 直径60mmのアルミニウム製導電性支持体ドラムの表面に
塩化ビニル-酢酸ビニル-無水マレイン酸共重合体「エス
レックMF-10」(積水化学社製)1重量部をシクロヘキ
サノン100重量部に溶解した液よりなる厚さ0.1μmの中
間層を設けた。次にキャリア発生物質として、ジブロモ
アンスアンスロン「モノライトレッド2Y」1重量部と
1,2-ジクロロエタン30重量部とを混合し、ボールミルで
24時間分散させた後、得られた分散液にポリカーボネー
ト樹脂「パンライトL-1250」(帝人化成社製)1.5重量
部を溶解した液を用い、乾燥後膜厚が1μmになるよう
にして塗布し、CGLを形成した。
【0053】さらに、その上に電荷輸送物質(CTM−
1)として、下記に示したスチリル系化合物6重量部を
1,2-ジクロロエタン90重量部と本発明の化合物例B-1
(X:y=80:20)10重量部の混合溶液に溶解し、乾燥
後の膜厚が20μmになるよう塗布してCTLを形成し、
負帯電性二層構造の感光体を作成した。
【0054】
【化13】
【0055】これを本発明テスト電子写真感光体P1と
した。
【0056】次にCTLの本発明のバインダー樹脂とし
て化合物例B-2(X:y=75:25)及び化合物例B-7
(X:y=85:15)を用いた他は前記電子写真感光体P
1と同様にして本発明用テスト電子写真感光体P2,P
3を得た。
【0057】次にCTLのバインダー樹脂としてポリカ
ーボネート樹脂「帝人化成製パンライトL−1250」(ビ
スフェノールA型)及びポリカーボネート樹脂「三菱瓦
斯化学製ユーピロンZ−200」(ビスフェノールZ型)
を用いた他は前記電子写真感光体P1と同様にして、比
較テスト用電子写真感光体Q1及びQ2を得た。
【0058】前記電子写真感光体P1,P2,P3を用
いて以下のようにして本発明のテストを行なった。
【0059】(本発明テスト1〜6) 前記電子写真感光体のそれぞれをU−Bix1020に装着
し、硬度70°のポリウレタン製クリーニングブレードを
図2に示す位置で、荷重10gr/cm及び20g/cmの2水準
で電子写真感光体に圧接しながら、20℃,50%RHの雰囲
気下で表2に示すように本発明用テストNo.1〜6にお
いてそれぞれ6万回の実写テストを行ない、その時の感
光層の減耗量(μm)を測定し、その結果を表2に示し
た。又現像器を取りはずし、その位置に電位計プロー
を配置して、初期及び6万回実写後の黒紙電位Vb、白
紙電位Vw、残留電位Vrを測定しその結果を表2に示し
た。
【0060】ここでいう黒紙電位とは反射濃度1.3の黒
紙原稿とし、上述の複写サイクルを実施した時の感光体
の表面電位を表し、白紙電位とは白紙を原稿としたとき
の感光体の表面電位を表す。
【0061】(比較テストNo.1〜4)比較テスト用電
子写真感光体Q1,Q2を用いた他は本発明テストの場
合と同様にして実写テスト及び静電特性テストを行ない
その結果を表2に示した。
【0062】
【表2】
【0063】表2に示すように本発明の電子写真用感光
体が比較用電子写真感光体に比して、優れていることが
わかる。
【0064】実施例2 実施例1の感光体P1,P2,P3及びQ1,Q2をそ
れぞれU−Bix1020用ドラムカートリッジに装着して
50℃,20%RHの恒温恒湿槽で3ケ月間保存し、保存後の
像形成テストによりクラックの発生を目視観察し、その
結果を表3に示した。
【0065】
【表3】
【0066】表3の結果の如く本発明の電子写真感光体
が比較用電子写真感光体に比して、優れていることがわ
かる。
【0067】
【発明の効果】本発明の画像形成方法は、繰り返し像形
成の過程で感光層の減耗に基く電子写真特性の劣化が少
く、複写機製造時から、ユーザー使用時までの電子写真
感光体の保存性に優れ、又ポリウレタンから成るクリー
ニングブレードにより耐クラック性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に用いた画像形成装置の断面図であ
る。
【図2】前記装置におけるクリーニング用ブレード部材
の感光体に対する当接状態を示す説明図である。
【図3】前記装置におけるクリーニング用ブレード部材
の感光体に対する当接状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 27 クリーニング装置 27A ブレード 27B,27C ブレードホルダ XX 接線 YY 軸線 φ1,φ2,θ1,θ2 角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−20768(JP,A) 特開 平1−234880(JP,A) 特開 昭63−136051(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 5/05,5/147

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面層にウレタンゴムからるクリーニ
    ングブレードを当接して感光体をクリーニングする工程
    を含む画像形成方法において、前記感光体の表面層がバ
    インダー樹脂として下記一般式〔B1〕及び一般式
    〔B2〕で表される繰り返し単位を主成分とする共重合
    体化合物を含有することを特徴とする画像形成方法。 【化1】 式中、R1 2は水素原子、炭素数1〜6の置換、無
    置換のアルキル基、置換、無置換のアリール基または
    1とR2を含んで形成される炭素原子数4〜10の環状
    炭化水素残基を表す。又、R3 4 5及びR6は各々
    水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜6の置換、無
    置換のアルキル基、置換、無置換のアリール基または炭
    素原子数4〜10の環状炭化素基を表し、l
    qは1〜4の整数である。
  2. 【請求項2】 前記一般式〔B2〕が 【化2】 である請求項1記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 前記一般式〔B1〕が 【化3】 である請求項2記載の画像形成方法。
JP05524592A 1992-03-13 1992-03-13 画像形成方法 Expired - Lifetime JP3160773B2 (ja)

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