JP3892432B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
このような構成の画像形成装置では、電子写真感光体に接触して弾性ブレードが備えられており、電子写真感光体のドラム表面における未転写トナーを回収するクリーニング工程が行われる。しかし、弾性ブレードによるクリーニング工程を有する画像形成装置では、弾性ブレードを一定の圧力で直接電子写真感光体の表面に接した状態で摺動させるため、感光体への機械的な負荷が大きく、感光体における感光層の摩擦量が大きくなり、複写枚数の増加とともに早期に帯電能や感度が悪化するという問題がある。また、このような画像形成装置は、弾性ブレードを有するクリーニング手段を具備するため、装置全体が大きくなり小型化が困難であった。
そこで、クリーニング工程において、弾性ブレードを使用せず、ブラシなどで転写後のトナーをほぐし、現像手段で回収する現像同時クリーニング方式が採用されている(例えば、特許文献2及び3)。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、弾性ブレードを用いない画像形成装置において、紙粉に起因する黒筋、黒点等の画像欠陥を生じないランニング特性に優れた電子写真感光体を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
また、一般式(1)で表される特定の構成単位を特定の割合(即ち、m+nが1であり、0.01≦n≦0.25)で含むポリカーボネート樹脂を使用することにより、紙粉の電子写真感光体への付着をより顕著に低減することができる。
導電性基体は、基体の表面が導電性を有していればよく、必ずしも基体自体が導電性を有するものでなくてもよい。導電性基体としては、例えば、鉄、アルミニウム、銅、スズ、白金、銀、バナジウム、モリブデン、クロム、カドミウム、チタン、ニッケル、パラジウム、インジウム、ステンレス鋼、真鍮等の金属単体や、これら金属が蒸着又はラミネートされたプラスチック材料、ヨウ化アルミニウム、酸化スズ、酸化インジウム等で被覆されたガラス等が挙げられる。形状は、使用される画像形成装置の構造に合わせて、シート状、ドラム状等のいずれであってもよい。また、導電性基体は使用に際して十分な機械的強度を有するものが好ましい。
ここで、炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、t−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、ペンチル等が挙げられる。
炭素数3〜5のシクロアルカン基としては、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン等が挙げられる。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
炭素数3〜6のシクロアルカン基としては、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン等が挙げられる。
炭素数6〜12のアリール基としては、フェニル、トリル、キシリル、クメニル、メシチル、ナフチル、ビフェニル等が挙げられる。
炭素数1〜3のアルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ等が挙げられる。
なかでも、R1とR2の炭素数の総和が5以下であることが好ましく、さらに、R1が水素で、R2がメチル基、あるいは、R1がメチル基でR2が水素であることがより好ましい。
電荷発生剤は、感光層の総重量に対して0.1〜50wt%程度、さらに0.5〜10wt%程度含有させることが好ましい。
なお、アルキル、アルコキシ、アリール基及びハロゲン原子は、例えば、上述したものが挙げられる(以下の一般式(4)〜一般式(13)においても同じ)。アラルキル基としては、ベンジル、フェネチル基等が挙げられる。
なお、置換基としては、例えば、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルコキシ基、水酸基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ハロゲン化アルキル基等が挙げられる。
なお、置換基としては、上記と同じものが挙げられる。
なお、置換基としては、上記と同じものが挙げられる。
電子輸送剤としては、例えば、ジフェノキノン誘導体、ベンゾキノン誘導体のほか、特開2000−147806や特開2000−242009に記載のアゾキノン誘導体、特開2000−075520や特開2000−258936に記載のモノキノン誘導体、ジナフチルキノン誘導体、テトラカルボン酸ジイミド誘導体、カルボン酸イミド誘導体、スチルベンキノン誘導体、アントラキノン誘導体、マロノニトリル誘導体、チオピラン誘導体、トリニトロチオキサントン誘導体、3,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン誘導体、ジニトロアントラセン誘導体、ジニトロアクリジン誘導体、ニトロアントアラキノン誘導体、ジニトロアントラキノン誘導体、テトラシアノエチレン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、ジニトロベンゼン、ジニトロアントラセン、ジニトロアクリジン、ニトロアントラキノン、ジニトロアントラキノン、無水コハク酸、無水マレイン酸、ジブロモ無水マレイン酸等の電子受容性を有する種々の化合物が挙げられる。
なお、置換基としては、上記と同じものが挙げられる。
なお、置換基としては、上記と同じものが挙げられる。
なお、置換基としては、上記と同じものが挙げられる。
なお、置換基としては、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、水酸基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ハロゲン化アルキル基等が挙げられる。
特に、一般式(3)〜(6)で示される正孔輸送剤、一般式(7)〜(13)で示される電子輸送剤は極めて移動度が大きいため、少ない含有量で、効率的に正孔又は電子を輸送させることができ、感光体の感度向上に有効である。例えば、正孔輸送剤及び電子輸送剤は、それぞれ、感光層の総重量に対して0.1〜30wt%程度、さらに0.5〜10wt%程度含有させることが好ましい。
なお、一般式(3)〜(13)で示される化合物は、例えば、(3)特許第3272257号公報、(4)特開平11−190909号公報、(5)特開平08−127559号公報、(6)特開平07−324058号公報、(7)特開平11−311872号公報、(8)特公平1−39098号公報、(9)特開平9−151157号公報、(10)特開平06−194853号公報、(11)(12)(13)特開2000−314969号公報に記載されており、これらの公報に記載された方法及びそれに準じた方法によって製造することができる。
感光層は、バインダ樹脂、電荷発生剤、正孔輸送剤及び電子輸送剤のほかに、電子写真特性に悪影響を与えない範囲で、公知の種々の添加剤、例えば、酸化防止剤、ラジカル補足剤、一重項クエンチャー、紫外線吸収剤等の劣化防止剤、軟化剤、可塑剤、表面改質剤、増量剤、増粘剤、分散安定剤、ワックス、アクセプター、ドナー等を配合することができる。また、感光層の感度を向上させるために、例えば、テルフェニル、ハロナフトキノン類、アセナフチレン等の公知の増感剤を電荷発生剤と併用してもよい。さらに、電荷発生剤、電荷輸送剤等の分散性、感光層表面の平滑性を良くするために、界面活性剤、レベリング剤等を使用してもよい。
感光層を塗布の方法により形成する場合には、電荷発生剤、電荷輸送剤、バインダ樹脂等を適当な溶剤とともに、公知の方法、例えば、ロールミル、ボールミル、アトライタ、ペイントシエーカー、超音波分散機等を用いて分散混合して分散液を調製し、これを公知の手段により塗布して乾燥させればよい。
感光体ドラム1は、上述したようなポリカーボネートからなる感光層が形成されている。
感光体ドラム1に対向し、接触しないように、所定の間隔を隔てて帯電手段2が配設されている。この帯電手段2は、例えば、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電し、感光体ドラム1の表面を一様に所定の電位に帯電させることができる。なお、電子写真感光体の表面は、その初期帯電電位が、例えば、約800V〜900V程度になるように設定されている。
露光手段3のさらに下流側に、現像手段4が配設されている。現像手段4は、その内部において正帯電されているトナーを、帯電している電子写真感光体に形成された静電潜像、つまり、一様に帯電されている表面のうち、露光手段3によって露光され、電位が下がっている露光部分に供給し、選択的に電子写真感光体表面に担持することによって、可視像化する。なお、現像手段4として、例えば、2成分の磁気ブラシ現像方式等を採用することができる。また、本発明の画像形成装置においては、感光体ドラム1表面に残存したトナーは、次の現像の際に、現像手段4によって回収する、いわゆるクリーナーレス方式を採用している。この方式においては、通常、現像手段4によって、現像と同時に又は順次残存トナーが回収される。
本発明の画像形成装置においては、上述した紙粉とりブラシ6は、通常、転写手段5と帯電手段2との間に設けられている。この紙粉とりブラシ6は、紙粉を除去する目的のみならず、感光体ドラム1の表面に残存した未転写トナーを分散し、感光体ドラム1表面電荷との静電結合を弱めるように機能させてもよい。これにより、弾性ブレード等によるクリーニング工程を経ずに、現像時に同時にトナーを回収するシステムを採用する装置であっても、現像時のトナーをより効率よく回収することができる。
電荷発生剤(X型無金属フタロシアニン)3.5重量部、以下に示す電子輸送剤(ETM−1)30重量部、以下に示す正孔輸送剤(HTM−1)65重量部、以下に示すバインダ樹脂(EX−1〜EX−6)100重量部を、テトラヒドロフラン700重量部とともにボールミル中で24時間分散又は溶解させ、単層型感光層用塗布液を調製した。
画像形成装置を、主帯電電位を+850V、現像バイアス電圧を+400Vに設定し、転写紙(普通紙:A4サイズ)を通して反転現像による画像形成サイクルを2万回繰り返し、黒点の発生を測定した。
その結果を表1に示す。黒点発生状態は、2万回繰り返しサイクルの後、転写紙上で目視により認識される黒点を、A4サイズ、直径30mmのドラム1周分紙面の個数を数えることにより測定した。◎はブレードクリーニング方式と同レベルであり、黒点が0〜20個、○は黒点が21〜60個、×は黒点が61個以上とした。
2 帯電手段
3 露光手段
4 現像手段
5 転写手段
6 除粉ブラシ
Claims (2)
- 導電性基体上に、少なくとも電荷発生剤、正孔輸送剤及び電子輸送剤を含むバインダ樹脂により感光層が形成されてなる電子写真感光体と、該電子写真感光体の表面に帯電させる帯電手段と、帯電された前記電子写真感光体の表面に光を照射して静電潜像を形成する露光手段と、静電潜像にトナーを供給して現像し、前記電子写真感光体の表面に残存するトナーを回収する現像手段と、該現像手段により現像された前記電子写真感光体のトナーを被転写部材に転写させる転写手段とを備えるクリーナーレスの画像形成装置であって、前記バインダ樹脂が、一般式(1)
- m+nが1であり、0.01≦n≦0.25である請求項1に記載の画像形成装置。
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