JP3158415B2 - 文書データ表示装置 - Google Patents

文書データ表示装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、文書データをスクロール表示する文書デ
ータ表示装置に関する。
[従来の技術] 従来の文書編集装置では、一旦作成した文書データ列
に対して文書データを挿入した場合、1文字挿入する毎
にカーソルは自動的に右方向に1文字分ずつ移動され、
行末にカーソルが存在する状態で挿入を行うと、行末の
カーソルは次の行の行頭に移動されると共に、挿入位置
より後ろに存在していた文書データ列は、挿入された文
字数分だけ後ろの方にシフトされていく。
[発明が解決しようとする課題] 従って、例えば、表示画面の最終行近傍から挿入を開
始する場合や、中央行付近から挿入を開始するときでも
多数行に亘る文書データ列を挿入する場合は、挿入開始
位置より後ろに存在していた文字列は、表示画面から消
えてしまうことがあり、挿入文書データとその前後の文
書データとの脈絡を容易に掴むことができなかった。
このような場合に、挿入文書データとその後の文書デ
ータとの脈絡を容易に掴むためには、表示画面から消え
てしまった文書データを再度表示させるために、キー操
作により表示文書データ列をスクロールさせる必要があ
り、上記キー操作が面倒である、文書の推敲作業が中断
される等の問題があった。
この発明の課題は、挿入モードの指定に応じて表示画
面上のカーソルを移動することができるようにすること
である。
[課題を解決するための手段] この発明の手段は次の通りである。
文書データ及びカーソルを表示画面上に表示する表示
手段と、 挿入モードの指定をする指定手段と、 カーソルを桁移動させるための指示操作を行なう指示
手段と、 前記指示手段によるカーソルの桁移動の指示操作に伴
ないカーソルを行移動する際は、挿入モードであれば現
在のカーソルの表示画面上における行位置を固定して前
記文書データの行スクロールを行い、挿入モードになけ
れば現在のカーソルの表示画面上における行位置を移動
する表示制御手段とを具備する。
[作用] この発明の手段の作用は次の通りである。
表示手段は文書データ及びカーソルを表示画面上に表
示し、また、指定手段は挿入モードの指定をし、指示手
段はカーソルを桁移動させるための指示操作を行なう。
そして、前記指示手段によるカーソルの桁移動の指示操
作に伴ないカーソルを行移動する際は表示制御手段によ
り、挿入モードであれば現在のカーソルの表示画面上に
おける行位置を固定して前記文書データの行スクロール
を行い、挿入モードになければ現在のカーソルの表示画
面上における行位置を移動する。
従って、カーソルを行移動する際に、挿入モードであ
れば現在のカーソルの表示画面上における行位置を固定
し、挿入モードになければ現在のカーソルの表示画面上
における行位置を移動することができる。
[機能ブロック図の説明] 第1図は本発明の機能ブロック図である。
同図において、aは設定手段であり、この設定手段a
は挿入モードを設定する。bはカーソル制御手段であ
り、このカーソル制御手段bは設定手段aにより挿入モ
ードが設定されているとき、文書データの挿入、或いは
カーソル移動指示に応答して、表示画面上の1行の範囲
内でカーソルを移動させる。cは表示制御手段で、この
表示制御手段cはカーソル制御手段bがカーソルを行頭
から行末、又は行末から行頭へ移動するのに呼応して、
表示画面に表示されている文書データ列を1行だけスク
ロールさせる。
[実施例] 以下、一実施例を第2図ないし第7図を参照しながら
説明する。
第2図は、文書編集装置のブロック構成図であり、CP
U1、キーボード2、キーボード制御部3、ROM4、RAM5、
外部記憶部6、外部記憶制御部7、表示部8、表示制御
部9、ビデオRAM10、印字部11、および印字制御部12を
有している。
CPU1は、ROM4にプリセットされたプログラムに従っ
て、キーボード2から入力された仮名文字列をRAM5に格
納し、このRAM5上で入力に係る仮名文字列を仮名漢字変
換したり、挿入、削除、移動、コピー等の各種編集処理
を行い、その編集結果を外部記憶部6に保存したり、印
字部11にて印字させる、編集状況を表示部8に表示させ
る等の各種制御を行う。
また、文字入力が行われたときは、CPU1は、1文字入
力される毎に表示部8の表示画面上のカーソルを自動的
に1文字分ずつ移動させる。
また、挿入モードが設定されているときは、CPU1は、
入力行固定フラグFをセットして、カーソル移動制御は
表示画面上の中央行でサイクリックに行う。また、この
サイクリック制御のために、カーソルを中央行の行末か
ら行頭へ移動するとき、或いはカーソルを中央行の行頭
から行末へ移動するときは、表示中の文字列を1行分だ
け上、或いは下へスクロールする。
キーボード2は、文字、記号等の各種文書データを入
力するデータ入力キー2a、カーソルを移動させるカーソ
ルキー2bの他、各種の編集モードを設定するモードキー
の1つとして挿入モードを設定する挿入キー2cを有して
いる。
ビデオRAM10には、表示部8に表示すべきRAM内の文書
データ列(コードデータ)を、ROMに形成されたキャラ
クタジェネレータCGに基づいて変換したキャラクタパタ
ーンデータが格納される。そして、表示制御部9は、ビ
デオRAM10内のキャラクタパターンデータに基づいて表
示制御信号を生成し、表示部8に表示させる。この際、
表示制御部9は、CPU1の制御の下に表示部8の表示画面
上にカーソルを表示させると共に、その表示位置を変更
する。
なお、キーボード制御部3は、キーボード2でのキー
操作状況をスキャンしてコードデータをCPU1に出力す
る。また、外部記憶制御部7はフロッピーディスク等の
外部記憶部6に対するアクセス動作を制御し、印字制御
部12は印字部11による印字動作を制御する。
次に、実施例の動作を第3図ないし第7図を参照しな
がら説明する。
まず、挿入モードを設定したときの前処理を説明す
る。
キーボード2上の挿入キー2cの操作により、挿入モー
ドが設定されると,CPU1は、カーソルが現在位置してい
る文書行が、表示画面上の中央行に位置するよう表示文
書データ列をスクロールする(第3図ステップS31)。
そして、入力行固定フラグFをセットする(ステップS3
2)。
この前処理により、所望の挿入行をカーソルで任意に
指定し、挿入モードを設定すると、キー操作によりスク
ロールを指示しなくても、所望の挿入行が表示画面上の
中央行に自動的に位置することとなる。
例えば、第4図(a)のような文章を作成していった
時点で、「快速CRTワープロ」と「高速プリンター搭
載」との間に所定の文章を挿入するため、第4図(b)
に示したように、カーソルを“ロ”の位置から“快”の
位置に移動させて、挿入モードを設定すると、上記自動
スクロールにより、第4図(c)に示したように、挿入
位置を含む行の文書データ列「快速CRTワープロ」が表
示画面上の中央行に位置する。
次に、文字入力がなされたときの処理を説明する。
文字が入力されると、CPU1は、入力行固定フラグFが
セットされているか否かを判断する(第5図ステップS5
1)。その結果、入力行固定フラグFがセットされてい
なければ、挿入モードが設定されていない状態であるの
で、通常の上書きによる文字入力処理、カーソル位置の
更新処理を行って(ステップS52)、ステップS51に戻
る。
一方、入力行固定フラグFがセットされておれば、挿
入モードが設定されている状態であるので、現在カーソ
ルで指定されている位置に入力に係る文字を挿入する
(ステップS53)。そして、現在カーソルで指定されて
いる位置が、書式で設定されている最大桁(行末)であ
るか否かを判断する(ステップS54)。その結果、最大
桁であれば、表示文書データ列を1行分上方向へスクロ
ールする(ステップS55)。そして、現在カーソルが位
置している行(中央行)の先頭桁(行頭)にカーソルを
移動して(ステップS56)、ステップS51に戻る。
一方、現在カーソルで指定されている位置が、最大桁
でなければ、カーソル位置を1桁分だけ右方向へ移動し
て(ステップS57)、ステップS51に戻る。
次に、挿入モード時の処理を具体例で説明する。
今、上記前処理により、表示画面が第4図(c)の状
態になっている状態で、第7図に示した文章を挿入すべ
く、そのうちの「人はより知的に、」までを入力した結
果、カーソルは第6図(a)のように行末の“快”の位
置に在るものとする。
この状態で次の挿入文字“機”を入力すると、第5図
ステップS53の挿入処理により、第6図(b)のように
“快”の位置に“機”が配置され、“快”以後の文字列
は1文字分、全体的に後方にシフトされる。そして、現
在のカーソル位置は行末であるので、第5図ステップS5
5の処理により、1行分上方へスクロールされて第6図
(c)のような表示画面となる。そして、第5図ステッ
プS56の処理により、行末のカーソルが行頭に移動され
て第6図(d)のような表示画面となる。もっとも、上
記、挿入、スクロール、およびカーソル移動は、非常に
高速に実行されるので、オペレーターには、第6図
(a)の状態からいきなり第6図(d)の状態になった
ように見える。
そして、第7図に示した文章を挿入し終えた段階で
は、第6図(e)に示した表示画面となる。以上説明し
た第4図、第6図から明らかなように、挿入行を表示画
面に固定することにより、挿入位置より後ろの文章「快
速CRTワープロ」は、挿入文章の長短を問わず、挿入に
よって表示画面から押出されて消えることはない。
なお、この発明は上記実施例に限定されることなく、
例えば、挿入モード時には、文字等の挿入によって上記
カーソルの固定行でのサイクリック移動制御、および自
動スクロール制御を行うだけでなく、カーソル移動キー
の操作により指定位置が改行される場合にも、同様のサ
イクリック移動制御、および自動スクロール制御を行う
ことも可能である。また、サイクリック移動制御と自動
スクロール制御とは、どちらを先に実行しても良い。さ
らに、カーソルをサイクリックに移動させる行は中央行
に限定されず、例えば、挿入位置として指定された行が
最終行から所定行数の範囲内であれば、その指定された
行の上でカーソルをサイクリックに移動制御しても良
い。
[発明の効果] この発明によれば、カーソルを行移動する際に、挿入
モードであれば現在のカーソルの表示画面上における行
位置を固定して前記文書データの行スクロールを行うの
で、挿入モードでは前後の文書データが見やすいように
カーソルを現在の行位置に固定して文書データを表示で
き、また、挿入モードになければ現在のカーソルの表示
画面上における行位置を移動するので、挿入モードでな
ければカーソルを移動させて文書データを表示する通常
表示にすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の機能ブロック図、第2図は実施例の
ブロック構成図、第3図は挿入モードが設定された際の
前処理を示すフローチャート、第4図は第3図の前処理
の具体例を示す図、第5図は文字入力がなされた際の処
理を示すフローチャート、第6図は第5図における挿入
モード時の処理の具体例を示す図、第7図は第6図の例
で活用する挿入文章の例を示す図である。 1……CPU、2……キーホード、2a……データ入力キ
ー、2b……カーソルキー、2c……挿入キー、4……RO
M、8……表示部、9……表示制御部、F……入力行固
定フラグ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/21,17/24 G06F 3/00 656 G09G 5/00 - 5/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文書データ及びカーソルを表示画面上に表
    示する表示手段と、 挿入モードの指定をする指定手段と、 カーソルを桁移動させるための指示操作を行なう指示手
    段と、 前記指示手段によるカーソルの桁移動の指示操作に伴な
    いカーソルを行移動する際は、挿入モードであれば現在
    のカーソルの表示画面上における行位置を固定して前記
    文書データの行スクロールを行い、挿入モードになけれ
    ば現在のカーソルの表示画面上における行位置を移動す
    る表示制御手段と、 を具備したことを特徴とする文書データ表示装置。
JP18812090A 1990-07-18 1990-07-18 文書データ表示装置 Expired - Fee Related JP3158415B2 (ja)

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