JP3157566B2 - 車両における空調用モータの防水構造 - Google Patents

車両における空調用モータの防水構造

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JP3157566B2
JP3157566B2 JP28892391A JP28892391A JP3157566B2 JP 3157566 B2 JP3157566 B2 JP 3157566B2 JP 28892391 A JP28892391 A JP 28892391A JP 28892391 A JP28892391 A JP 28892391A JP 3157566 B2 JP3157566 B2 JP 3157566B2
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良和 藤井
明彦 鈴木
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康史 小島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両における空調用モー
タの防水構造に係り、詳しくは車両内のファンを回転さ
せるブロアーモータの防水構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図7に示すように車両内に配設さ
れた空調ダクト60内のブロアーモータ61の駆動によ
るファン62の回転によって該空調ダクト60の各吹出
し口63から空気が送風されるようになっている。又、
ファン62は空調ダクト60内の内外気切替えダンパ6
4の切替え動作により、車内の内気又はエンジンルーム
からの外気を吸引する。そして、ファン62の回転によ
り吸気された空気は空調ダクト60内のエバポレータ6
5、ヒータコア66及びエアミックスダンパ67によっ
て所定の温度に熱交換された後、該空調ダクト60内の
吹出し口切替えダンパ68の開度量に基づいて各吹出し
口63から送風される。
【0003】図8に示すように、前記ファン62を回転
させるブロアーモータ61のモータ本体69は有底円筒
形状に形成され、該モータ本体69の外周には前記空調
ダクト60に保持されるホルダーフランジ70が張出形
成されている。又、モータ本体69の内部における底面
には軸受71が配設されるとともに、該モータ本体69
の上端内周にかしめ着された支持部材72には軸受73
が配設されている。前記支持部材72は三叉状となる脚
部72aが形成され、この脚部72aの下端が前記モー
タ本体69の上端内周にかしめ着されている。従って、
モータ本体69の開口部の一部は開口した状態となって
いる。そして、前記一対の軸受71,73によって回転
子74が設けられた回転軸75が回転可能に支持されて
いる。更に、前記回転軸75の上端はモータ本体69の
上部開口部から突設し、その先端には前記ファン62が
接続されている。
【0004】一方、回転軸75に接続されたファン62
の底部62aはモータ本体69の上部及びホルダー
ンジ70の上部を覆っている。又、ファン62のフィン
62bは前記底部62aの周縁に所定間隔毎に立設さ
れ、その上端が連結された状態となっている。
【0005】ここで、例えば洗車機等により車両を洗車
すると、水に勢いがあるのでエンジンルームを介して外
気を吸引する空調ダクト60の外気取り込み口から空調
ダクト60内に若干の水が浸入する場合がある。浸入し
た水はファン62の底部62aによって直接ブロアーモ
ータ61のモータ本体69内部に流れることを回避する
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ファン
62の底部62a上面の水は、図8の矢印に示すように
底部62aの周縁から落下してホルダーフランジ70の
上面に流れる。そのため、図9に示すように、ブロアー
モータ61の駆動によりファン62が左回転する場合に
おいては、空気の流れが実線にて示す矢印の方向に発生
する。このとき、ホルダーフランジ70とファン62の
底部62aとの間には、ファン62の回転による風圧が
点線にて示す矢印の方向に発生する。すると、点線にて
示す風圧によりホルダーフランジ70の上面に流れた水
がモータ本体69側(図8,図9のa矢印にて示す部
分)に移動した後、更に風圧によりモータ本体69を乗
り越えて上部開口部からモータ本体69の内部に浸入し
てしまう。
【0007】図10に示す、ブロアーモータ61の駆動
によりファン62が右回転する場合においても同様に、
ファン62の回転による風圧によりホルダーフランジ7
0の上面に流れた水がモータ本体69側(図8,図10
のA矢印にて示す部分)に巻き込まれた後、更に風圧に
よりモータ本体69を乗り越えて上部開口部からモータ
本体69の内部に浸入してしまう。このため、モータ本
体69の内部に浸入した水によって内部に腐食等が発生
して劣化したり、ブロアーモータ61の特性が低下する
という問題がある。
【0008】この対策として、モータ本体69の上部を
完全に塞いでしまうことも考えられるが、モータ本体6
9内の通気性が損なわれてブロアーモータ61の発熱温
度が上昇してしまう。これにより、ファン62によって
エバポレータ65側に供給される空気の温度が上昇す
る。従って、エバポレータ65によって空気を冷却して
送風する場合、熱交換効率が悪くなるという問題があ
る。
【0009】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は空調用モータの特性の低
下及び劣化を防止することができる車両における空調用
モータの防水構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するため、第1発明は、車両内の内気又は外気を吸引
して空調ダクト内に供給し、該空調ダクト内の熱交換装
置により温度調整された空気を車両内に送風するファン
を回転させる空調用モータであり、前記空調用モータ本
は、上端を開口側とすると共に、その外周面にフラン
張出形成されており、前記開口側には送風ファンを
備えた空調用モータの防水構造において、前記フランジ
上面には、前記送風ファンの回転で生じる風圧により
前記モータ本体側に移動するをモータ本体内に浸入
せないようにするリブを形成し、同リブは、前記モータ
本体の外周面と所定の間隙を空け、かつ、モータ本体の
開口上端より低くなるように立設されることで、前記風
圧により前記リブを越えて移動した水が前記間隙内に流
れ込むようになっていることをその要旨とする。
【0011】第2発明は、車両内の内気又は外気を吸引
して空調ダクト内に供給し、該空調ダクト内の熱交換装
置により温度調整された空気を車両内に送風するファン
を回転させる空調用モータであり、前記空調用モータ本
は、上端を開口側とすると共に、その外周面にフラン
張出形成されており、前記開口側には送風ファンを
備えた空調用モータの防水構造において、前記フランジ
には、前記送風ファンの回転で生じる風圧により前記モ
ータ本体側に移動する水をモータ本体内に浸入させない
ように前記フランジの外部に導く案内溝と、前記案内溝
内の水を前記フランジの外部に排出するために前記案内
溝と連通して設けられた排出口とを備え、同排出口は、
前記送風ファンの回転で生じた空気が前記フランジの外
周側に向かって流れる位置に設けられていることをその
要旨とする。第3発明は、前記空調用モータ本体を有底
円筒形状に形成したことをその要旨とする。 第4発明
は、車両内の内気又は外気を吸引して空調ダクト内に供
給し、該空調ダクト内の熱交換装置により温度調整され
た空気を車両内に送風するファンを回転させる空調用モ
ータであり、前記空調用モータ本体は、上端側に開口部
を備えると共に、その外周面にフランジが張出形成され
ており、前記開口側には送風ファンを備えた空調用モー
タの防水構造において、前記フランジには、前記送風フ
ァンの回転で生じる風圧により前記モータ本体側に移動
する水をモータ本体内に浸入させないように前記フラン
ジの外部に導く案内溝と、前記案内溝内の水を前記フラ
ンジの外部に排出するために前記案内溝と連通して設け
られた排出口とを備え、同排出口は、前記送風ファンの
回転で生じた空気が前記フランジの外周側に向かって流
れる位置に設けられていることをその要旨とする。 第5
発明は、車両内の内気又は外気を吸引して空調ダクト内
に供給し、該空調ダクト内の熱交換装置により温度調整
された空気を車両内に送風するファンを回転させる空調
用モータであり、前記空調用モータ本体は、上方に開口
を有すると共に、その外周面にフランジが張出形成され
ており、前記開口側には送風ファンを備えた空調用モー
タの防水構造において、前記フランジには、前記送風フ
ァンの回転で生じる風圧により前記モータ本体側に移動
する水をモータ本体内に浸入 させないように前記フラン
ジの外部に導く案内溝と、前記案内溝内の水を前記フラ
ンジの外部に排出するために前記案内溝と連通して設け
られた排出口とを備え、同排出口は、前記送風ファンの
回転で生じた空気が前記フランジの外周側に向かって流
れる位置に設けられていることをその要旨とする。
【0012】
【作用】空調ダクト内に浸入して空調用モータのフラン
ジに流れた水はファンの回転による風圧によりモータ本
体側に移動する。モータ本体側に移動した水はリブによ
ってモータ本体の開口部を介してモータ本体内に浸入す
ることが防止される。又、仮に水がリブを乗り越えても
リブの高さをモータ本体の開口上端よりも低くしてある
ため、モータ本体とリブとの間に形成された間隙内に水
が浸入してモータ本体の内部に浸入することが防止され
る。更に、間隙内に浸入した水はファンの回転による風
圧の影響を受けにくいため、モータ本体を乗り越えて開
口部からモータ本体の内部へ浸入することが防止され
る。
【0013】空調ダクト内に浸入して空調用モータのフ
ランジに流れた水はファンの回転による風圧によりモー
タ本体側に向かって移動する。すると、水はフランジに
形成された案内溝に流れ込む。そして、案内溝に流れ
んだ水はファンの回転による風圧により案内溝に沿って
移動し、フランジの外部に排出される。従って、水はモ
ータ本体の開口部を乗り越えてその内部に浸入すること
が防止される。
【0014】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図4に従って説明する。図1,図2に空調用モータとし
てのブロアーモータ1を示す。ブロアーモータ1のモー
タ本体2は有底円筒形状に形成されている。モータ本体
2の底面には下部に突出形成された凹部3が形成されて
いる。凹部3の内周面にはスペーサ4が固着され、その
上部には軸受5が載置されている。又、前記軸受5の上
部を支持するように支持板6が前記スペーサ4を介して
凹部3内に嵌合固定されている。
【0015】モータ本体2の内周面には磁気回路を構成
する円筒形状のヨーク7が固着され、該ヨーク7内周面
の一部にはマグネット8が固着されている。そして、モ
ータ本体2の上方にはブラケット9が配設されている。
このブラケット9には三叉状となる脚部9aが下方に延
出形成され、その各先端部がモータ本体2の上端内周面
に対してかしめ着されている。従って、前記ブラケット
9は3本の脚部9aを介してモータ本体2に対して支持
固定されている。
【0016】ブラケット9の中央上面には収納凹部10
が形成されており、この収納凹部10には軸受11が配
設されている。又、前記一対の軸受5,11によって回
転軸12がモータ本体2内にて回転可能に支持され、該
回転軸12の上端がブラケット9の上方に突出されてい
る。そして、一対の軸受5,11間における回転軸12
には回転子13が設けられている。
【0017】前記モータ本体2の中央外周面にはホルダ
ーフランジ14が張出形成されている。又、ホルダーフ
ランジ14には円弧状の配設部15が上方に突出するよ
うに形成されている。更に、配設部15が形成されてい
ない側のホルダーランジ14の外周には配設部15と
若干の間隙を持たせて略三月状の案内部16が上方に突
出するように形成されている。そして、前記ホルダーフ
ランジ14に形成された配設部15及び案内部16の上
面は面一となるように形成されている。前記ホルダーフ
ランジ14に案内部16を形成することにより、モータ
本体2と案内部16との間には案内溝17が形成されて
いる。この案内溝17は前記配設部15と案内部16と
の間に形成された間隙となる排出口18と連通された状
態となっている。尚、前記配設部15には複数の開口孔
19が形成されている。
【0018】前記ホルダーフランジ14裏面における配
設部15には回転軸12の回転数を制御する図示しない
制御装置を備えた制御ボックス20が配設されている。
この制御ボックス20は発熱の少ないものであり、内部
に吹き込まれる風によっても充分冷却されるため、ブロ
アモータ1に一体に設けられることが可能となったもの
である。この制御ボックス20の上蓋21は熱伝導性の
ある材質(例えばアルミ板)によって構成されている放
熱部であり、この上蓋21の裏面に図示しない電界効果
トランジスタ等が取り付けられている。又、前記上蓋2
1は配設部15の裏面に付着され、該配設部15に形成
された開口孔19によって上蓋21上面の一部が露出し
ている。これにより、上蓋21が電界効果トランジスタ
によって熱を持っても開口孔19により発散させること
ができるようになっている。この制御ボックス20は、
上方に突出した配設部15の下に一体に設けられている
ため、取り付けの際、容易に取り付けが可能となる。し
かも、制御ボックス20は発熱が少ないため、ブロアー
モータ1に一体に設けられ、小型化が可能となる。
【0019】又、配設部15上面には平面四角形状とな
る導出口22が凹設され、前記制御ボックス20からの
一対の接続線23が配設部15を介して導出口22に導
出されている。この一対の接続線23は、モータ本体2
内の図示しないブラシに接続されたピッグテール24に
接続されている。これにより、制御ボックス20内の図
示しない制御装置は一対の接続線23を介して回転子1
3を励磁し、回転軸12を回転させることができるよう
になっている。
【0020】前記案内部16が設けられたホルダーフラ
ンジ14の裏面には導入プレート25が配設固定され、
ホルダーフランジ14と導入プレート25とにより空気
導入通路26が形成されている。この空気導入通路26
の一端はホルダーフランジ14の延出部27に取り付け
られた導入口28に接続され、他端はモータ本体2の底
面角部に形成された連通孔2aに接続されている。従っ
て、前記回転軸12及び回転子13が回転することによ
り、導入口28、空気導入通路26及び連通孔2aを介
してモータ本体2内に空気Aが入り、該モータ本体2の
上部開口部から抜け出るようになっている。これによ
り、ブロアーモータ1の駆動による発熱を抑えることが
できるようなっている。
【0021】一方、ブラケット9の上部に突出した回転
軸12にはファン29が接続固定されている。このファ
ン29は前記モータ本体2の上部及びホルダーフランジ
14の上部を覆う底面30と、底面30の外周に立設さ
れその上端が連結されたフィン31とにより構成されて
いる。そして、制御ボックス20内の図示しない制御装
置に基づいて回転子13が励磁されると、回転軸12及
びファン29が回転し、上方から側方へ向かって矢印に
て示すような空気が流れる。
【0022】又、モータ本体2開口部側のホルダーフラ
ンジ14における案内溝17には該モータ本体2の外周
面と若干の間隙部33を形成するようにリブ32が立設
されている。このリブ32は前記一対の接続線23が導
出される導出口22と一体形成されている。そして、前
記リブ32は前記導出口22を挟んで略円環状に形成さ
れている。更に、前記間隙部33の上方配設部以外の底
面33aでは、案内溝17と面一となる深さとなってお
り、上方配設部における底面33bでは配設部15と面
一となる深さとなっている。又、前記間隙部33はファ
ン29の風圧の影響を受けないように構成されている。
【0023】次に、上記のように構成されたブロアーモ
ータ1の作用について説明する。図3に示すように、空
調ダクト34にブロアーモータ1のホルダーフランジ1
4が取り付け固定された状態で、ファン29がブロアー
モータ1によって左回転すると、実線の矢印にて示す方
向に空気が流れる。従って、空気は従来と同様にエバポ
レータ65及びヒータコア66によって所定の温度に調
整されて各吹出し口63から送風される。
【0024】そして、空調ダクト34の外気取り込み口
から水が浸入すると、この水は図1に示すようにファン
29の底部30を流れ、ホルダーフランジ14における
案内部16の上面に流れる。又、ファン29の回転によ
りファン29とホルダーフランジ14との間にはモータ
本体2側に流れる風圧が発生するため、ホルダーフラン
ジ14における案内部16上面の水はモータ本体2側に
移動する。すると、図3の点線矢印に示すように水は案
内溝17に流れ込む。このとき、リブ32が案内溝17
に設けられているため、案内溝17に流れ込んだ水をモ
ータ本体2内に浸入させないようにすることができる。
そして、案内溝17に流れ込んだ水は、更にファン29
の風圧により案内溝17内のリブ32に沿って移動し、
やがて排出口18を介してホルダーフランジ14から外
方へ吹き飛ばされる。
【0025】従って、空調ダクト34内に浸入してホル
ダーフランジ14の案内部16に流れた水は、モータ本
体2を乗り越えてモータ本体2内に浸入することを防止
することができる。又、仮に案内溝17に流れ込んだ水
がファン29の回転による風圧によってリブ32を乗り
越えても間隙部33に流れ込むため、モータ本体2内に
浸入することが防止される。更に、間隙部33内に流れ
込んだ水はリブ32によりファン29の風圧の影響を受
けにくいため、モータ本体2を乗り越えてその内部に浸
入することを防止することができる。しかも、配設部1
5は空調ダクト34の吹出し口34aとは反対側の位置
に設けられており、この位置は空気が内周から外周へ流
れる位置であるため、外気取り込み口から水が浸入して
も、配設部15の上面に浸入した水はブロアーモータ1
の内部には浸入しない。又、図4に示すようにブロアー
モータ1によりファン29が右回転するものについて
も、同様な作用及び効果を得ることができる。
【0026】この結果、モータ本体2内の腐食を防止し
てブロアーモータ1の特性の低下を防止するとともに、
ブロアーモータ1の劣化を防止することができる。尚、
本実施例においては、案内溝17とリブ32を一体形成
したが、ホルダーフランジ14に案内溝17又はリブ3
2を何方か一方を設ければよい。
【0027】又、図5に示すように、リブ32の上端外
周縁に折曲部32aを一体形成することも可能である。
この場合、案内溝17に流れ込んだ水がファン29の回
転による風圧により、仮にリブ32を乗り越えようとし
ても折曲部32aが阻止するため、一層モータ本体2内
に水を浸入させることを防止することができる。
【0028】更に、図6に示すように案内溝17に水抜
き孔35を設けることも可能である。尚、図6において
は、水抜き孔35が空気導入通路26と連通するため、
導入プレート25に透孔36を設け、前記水抜き孔35
と透孔36とを接続するパイプ37を設ける。これによ
り、案内溝17に流れ込んだ水を空気導入通路26内に
浸入させることなく確実に外部に排出することができ
る。又、案内溝17に水抜き孔35を設ける際、空気導
入通路26と連通しなければパイプ37を設ける必要は
ない。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、空
調用モータの特性の低下及び劣化を防止することができ
る優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るファンを装着したブロアーモータ
の断面図である。
【図2】ブロアーモータの平面図である。
【図3】空調ダクトに装着したブロアーモータによりフ
ァンが左回転する場合の作用説明図である。
【図4】空調ダクトに装着したブロアーモータによりフ
ァンが右回転する場合の作用説明図である。
【図5】リブに折曲部を設けた別例を示す一部拡大断面
図である。
【図6】水抜き孔を設けた別例を示す一部拡大断面図で
ある。
【図7】空調ダクト内にファンを装着したブロアーモー
タを設けた状態を示す説明図である。
【図8】従来のブロアーモータを示す断面図である。
【図9】空調ダクトに装着したブロアーモータによりフ
ァンが左回転する場合の従来の作用説明図である。
【図10】空調ダクトに装着したブロアーモータにより
ファンが右回転する場合の従来の作用説明図である。
【符号の説明】
1…空調用モータとしてのブロアーモータ、2…モータ
本体、14…ホルダーフランジ、17…案内溝、29…
ファン、32…リブ、33…間隙としての間隙部、34
…空調ダクト
フロントページの続き (72)発明者 冨田 浩幸 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装 株式会社 内 (72)発明者 小島 康史 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装 株式会社 内 (72)発明者 成瀬 新二 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装 株式会社 内 (56)参考文献 実開 平2−14280(JP,U) 実開 昭55−79653(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 9/00 - 9/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両内の内気又は外気を吸引して空調ダ
    クト内に供給し、該空調ダクト内の熱交換装置により温
    度調整された空気を車両内に送風するファンを回転させ
    る空調用モータであり、前記空調用モータ本体は、上端
    を開口側とすると共に、その外周面にフランジ張出形
    されており、前記開口側には送風ファンを備えた空調
    用モータの防水構造において、 前記フランジの上面には、前記送風ファンの回転で生じ
    る風圧により前記モータ本体側に移動するをモータ本
    体内に浸入させないようにするリブを形成し、同リブ
    は、前記モータ本体の外周面と所定の間隙を空け、か
    つ、モータ本体の開口上端より低くなるように立設され
    ることで、前記風圧により前記リブを越えて移動した水
    が前記間隙内に流れ込むようになっていることを特徴と
    する車両における空調用モータの防水構造。
  2. 【請求項2】 車両内の内気又は外気を吸引して空調ダ
    クト内に供給し、該空調ダクト内の熱交換装置により温
    度調整された空気を車両内に送風するファンを回転させ
    る空調用モータであり、前記空調用モータ本体は、上端
    を開口側とすると共に、その外周面にフランジ張出形
    されており、前記開口側には送風ファンを備えた空調
    用モータの防水構造において、 前記フランジには、前記送風ファンの回転で生じる風圧
    により前記モータ本体側に移動する水をモータ本体内に
    浸入させないように前記フランジの外部に導く案内溝
    と、 前記案内溝内の水を前記フランジの外部に排出するため
    に前記案内溝と連通して設けられた排出口とを備え、同
    排出口は、前記送風ファンの回転で生じた空気が前記フ
    ランジの外周側に向かって流れる位置に設けられている
    ことを特徴とする車両における空調用モータの防水構
    造。
  3. 【請求項3】 前記空調用モータ本体を有底円筒形状に
    形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の車両における空調用モータの防水構造。
  4. 【請求項4】 車両内の内気又は外気を吸引して空調ダ
    クト内に供給し、該空調ダクト内の熱交換装置により温
    度調整された空気を車両内に送風するファンを回転させ
    る空調用モータであり、前記空調用モータ本体は、上端
    側に開口部を 備えると共に、その外周面にフランジが張
    出形成されており、前記開口側には送風ファンを備えた
    空調用モータの防水構造において、 前記フランジには、前記送風ファンの回転で生じる風圧
    により前記モータ本体側に移動する水をモータ本体内に
    浸入させないように前記フランジの外部に導く案内溝
    と、 前記案内溝内の水を前記フランジの外部に排出するため
    に前記案内溝と連通して設けられた排出口とを備え、同
    排出口は、前記送風ファンの回転で生じた空気が前記フ
    ランジの外周側に向かって流れる位置に設けられている
    ことを特徴とする車両における空調用モータの防水構
    造。
  5. 【請求項5】 車両内の内気又は外気を吸引して空調ダ
    クト内に供給し、該空調ダクト内の熱交換装置により温
    度調整された空気を車両内に送風するファンを回転させ
    る空調用モータであり、前記空調用モータ本体は、上方
    に開口を有すると共に、その外周面にフランジが張出形
    成されており、前記開口側には送風ファンを備えた空調
    用モータの防水構造において、 前記フランジには、前記送風ファンの回転で生じる風圧
    により前記モータ本体側に移動する水をモータ本体内に
    浸入させないように前記フランジの外部に導く案内溝
    と、 前記案内溝内の水を前記フランジの外部に排出するため
    に前記案内溝と連通して設けられた排出口とを備え、同
    排出口は、前記送風ファンの回転で生じた空気が前記フ
    ランジの外周側に向かって流れる位置に設けられている
    ことを特徴とする車両における空調用モータの防水構
    造。
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