JP3156888B2 - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JP3156888B2
JP3156888B2 JP09373093A JP9373093A JP3156888B2 JP 3156888 B2 JP3156888 B2 JP 3156888B2 JP 09373093 A JP09373093 A JP 09373093A JP 9373093 A JP9373093 A JP 9373093A JP 3156888 B2 JP3156888 B2 JP 3156888B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部機器から受信した
印字データを印字する印字装置に関し、特に受信した印
字データを記憶するか又は記憶しないで印字するかを選
択できるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、企業などにおいてオフィスオート
メーションの進展に伴い、パーソナルコンピュータやワ
ークステーションを導入する一方、これらコンピュータ
等とレーザプリンタやドットプリンタなどの高速印字が
可能な印字装置とをネットワークシステムとして同一ケ
ーブルで接続するようにし、コンピュータ等に記憶させ
た所望の印字データを送信して印字装置で印字処理可能
になっている。ところで、この種の印字装置に記憶装置
を搭載し、受信した印字データを一旦この記憶装置に記
憶させるようにした印字装置が種々提案されている。
【0003】例えば、特開平1─263064号公報に
は、外部機器から送信された印字データを記憶するフロ
ッピーディスク装置と印字部と制御部とを備え、印字処
理に際しては、先ず外部機器から印字データを送信する
一方、この受信した印字データがフロッピーディスク装
置に記憶され、記憶完了後にこのフロッピーディスク装
置に記憶された印字データを読出して印字処理するよう
にし、外部機器の稼働能率を向上できるようにしたプリ
ンタ装置が記載されている。尚、実開昭61─4663
2号公報には、受信した印字データを記憶する為のプリ
ンタバッファが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平1─263
064号公報に記載のプリンタ装置においては、外部機
器から印字データが送信される毎に、その送信された印
字データの全てをフロッピーディスク装置に一旦記憶す
るようにし、印字データの記憶が完了するまで印字処理
を実行できないことから、プリントアウトまでの所要時
間が長期化し、印字装置の稼働能率が低下すること、な
どの問題がある。
【0005】本発明の目的は、外部機器から送信する印
字データのデータ量や記憶の必要性に基いて、外部機器
と印字装置との総合的な稼働能率及び作業能率の向上を
図れるような印字装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の印字装置は、
図1の機能ブロック図に実線で示すように、外部から送
信された印字データを受信する為のインターフェース
と、この印字データを印字媒体に文字や画像として印字
する印字手段とを備えた印字装置において、前記受信し
た印字データを格納する為の書込み可能な不揮発性メモ
リと、前記受信した印字データを前記不揮発性メモリに
格納しないで前記印字手段に印字させ印字モードと、
前記受信した印字データを前記印字手段に印字させると
共に前記不揮発性メモリに格納する印字・格納モードと
を設定可能な設定手段と、前記不揮発性メモリに格納さ
れた印字データを読出して前記印字手段に印字させる読
出し手段と、前記設定手段により印字・格納モードが設
定された場合に、前記受信した印字データの前記印字手
段の印字のための印字処理と、前記受信した印字データ
の前記不揮発性メモリへの格納処理とを並行して処理す
る並行処理手段とを備えたものである。
【0007】請求項の印字装置は、請求項1の印字装
置において、図1の機能ブロック図に1点鎖線で示すよ
うに、請求項1の印字装置において、前記不揮発性メモ
リに格納された印字データを、受信した印字データと合
成印字させる合成制御手段を設けたものである。
【0008】請求項の印字装置は、図1の機能ブロッ
ク図に2点鎖線で示すように、請求項1の印字装置にお
いて、前記印字データの不揮発性メモリへの格納が完了
したときに、印字データを識別する為の識別データを印
字データに付随させて不揮発性メモリに格納する識別デ
ータ格納手段を設けたものである。
【0009】
【作用】請求項1の印字装置においては、設定手段で
字・格納モードが設定されると、インターフェースを介
して受信した印字データは、印字手段に出力されると共
不揮発性メモリに書込まれる。一方、設定手段で印
ードが設定されると、受信した印字データを不揮発性
メモリに格納することなく印字手段に出力さる。読出
し手段は、その不揮発性メモリに格納された印字データ
を読出して印字手段に印字させる。印字手段は不揮発性
メモリから読出された印字データあるいはインターフェ
ースを介して受信した印字データを印字媒体に文字や画
像として印字する。そして、設定手段により印字・格納
モードが設定された場合、並行処理手段が、受信した印
字データの印字処理と、受信した印字データの不揮発性
メモリへの格納処理とを並行して処理する。
【0011】このように、外部から送信された印字デー
タを、印字データのデータ量や急用性や記憶の必要性に
基いて、送信するその都度不揮発性メモリに格納するか
又は格納しないで印字するかを選択できるので、格納モ
ードと印字モードとを適宜切換えることにより、日常業
務において繰返し出力する必要がある定型文書は不揮発
性メモリから読出して印字出力することができ、外部機
器と印字装置との総合的な稼働能率及び作業能率が向上
する。特に、並行処理手段は、印字データの印字手段へ
の印字処理と不揮発性メモリへの格納処理とを並行して
処理するので、印字データを印字出力する一方格納もす
ることができ、外部機器と印字装置との両方の稼働能率
が向上する。
【0012】求項の印字装置においては、前記不揮
発性メモリに格納された印字データを、受信した印字デ
ータの印字処理と合成印字させる合成制御手段を設けた
ので、受信した印字データと格納した印字データとを簡
単に合成して印字できる。
【0013】請求項の印字装置においては、前記印字
データの不揮発性メモリへの格納が完了したときに、印
字データを識別する為の識別データを印字データに付随
させて不揮発性メモリに格納する識別データ格納手段を
設けたので、不揮発性メモリに複数の印字データを格納
した場合でも、これら複数の印字データの各々を識別デ
ータで確実に識別できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、パーソナルコンピュータなどの
外部機器から送信されたジョブの印字データを受信して
プリントするレーザプリンタLPに本発明を適用した場
合の実施例である。レーザプリンタLPの制御系につい
て、図2のブロック図に基づいて説明するが、この制御
系は基本的には一般的なレーザプリンタの制御系と同様
なので簡単に説明するものとする。
【0015】このレーザプリンタLPのコントロールユ
ニット10は、ビデオコントローラ11と、DCコント
ローラ12とを備えている。前記ビデオコントローラ1
1は、CPU13と、印字制御プログラムや種々の制御
プログラムなどが格納されているROM14と、文字や
記号の多数のキャラクタの輪郭線を規定する輪郭線デー
タ(アウトラインデータ)が格納されたROM15、外
部機器から送信された印字データを所定容量分格納する
データバッファやデータメモリが設けられたRAM16
と、この受信した印字データを繰り返して印字し得るよ
うに記憶する書込み可能な不揮発性メモリであるROM
24と、データメモリ又は不揮発性メモリに格納された
データに基いて作成されたドットデータが格納される印
字バッファや、フォーマットデータを格納するフォーマ
ットデータメモリや、各種のフラグのデータを格納する
フラグメモリなどを含むワークメモリ用のRAM17
と、RAM16にデータを書き込み/読出すときにタイ
ミング信号を発生するタイミング制御回路18と、外部
機器から送信される印字データを受信するセントロニク
ス用インターフェース(I/F)19と、デュアルポー
トRAM(FIFOメモリ)から構成される4Kバイト
の2つのスキャンバッファを有しドットデータに変換さ
れた印字情報を順次DCコントローラ12へ出力するビ
デオインターフェース(V・I/F)20と、操作パネ
ル23からの信号を受信するパネルインターフェース
(P・I/F)21とを備えており、これらはデータバ
スなどのバス22を介して夫々接続されている。
【0016】尚、前記不揮発性メモリ(ROM24)
は、電気的に消去可能な「EEPROM」であり、一般
にフラッシュROMとも呼ばれている。ここで、前記R
OM14には、外部機器から送信された印字データを処
理する為に、制御コマンド体系である印字制御言語イン
タプリタが格納されているが、本発明に直接関係しない
ので、その詳しい説明を省略する。前記操作パネル23
には、受信した印字データをROM24に記憶させない
で印字する印字モードを設定する為の印字モードキー、
受信した印字データを印字させないで前記不揮発性メモ
リ24に格納する為の格納モードキー、受信した印字デ
ータを不揮発性メモリ24への格納と印字とを並行して
行なう為の印字・格納モードキー、印字データを不揮発
性メモリ24に格納する格納番号をテンキーを用いて指
示する格納番号キー、受信データの終了を指示する終了
キー、不揮発性メモリ24に格納したデータを印字指示
する印字キー、各種動作モードを設定する為のモード設
定用キーなどが設けられている。更に、この操作パネル
23には、現在の作動モードを示すインジケータや格納
番号を表示する表示器などが設けられている。
【0017】前記コントロールユニット10のDCコン
トローラ回路12には、メインモータ29のためのメイ
ンモータ駆動回路25と、定着ヒータ30のためのヒー
タ駆動回路26と、電装品回路27と、高電圧を供給す
る為の高圧ユニット28とがコントロールユニット10
の内部において接続され、且つDCコントローラ回路1
2には、半導体レーザの発光素子であるレーザダイオー
ド31と6面体ミラーを回転駆動するスキャナモータ3
2とが接続されている。
【0018】次に、レーザプリンタLPのビデオコント
ローラ11で行なわれる印字制御のルーチンについて、
図3〜図6のフローチャートに基いて説明する。尚、外
部機器からは、フォーマットデータに続いて印字する文
書の文書データ(文字データ)が送信されるものとす
る。但し、図中符号Si(i=10、11、12・・・
・)は各ステップである。レーザプリンタLPに電源が
投入されるとこの制御が開始され、先ずRAM16、1
7をクリアするなどの初期設定が実行される(S10)。
その後、操作パネル23の何れかのキーが操作されたか
否か判定され(S11)、操作されていないときには(S
11:No)、印字データが受信されたか否か判定され(S
23)、受信されていないときには(S23:No)、S11に
戻る。
【0019】そして、格納モードキーが操作されたとき
には(S11・S12:Yes )、格納モードフラグMFがセ
ットされて格納モードが設定され(S13)、S11に戻
る。また、印字モードキーが操作されたときには(S1
1:Yes 、S12:No、S14:Yes )、格納モードフラグ
MFがリセットされ、格納モードが解除され且つ印字モ
ードが設定され(S15)、S11に戻る。次に、消去キ
ーが操作されたときには(S11:Yes 、S12・S14:N
o、S16:Yes )、不揮発性メモリ24に格納された印
字データのうち、格納番号キーで指示された番号の印字
データをクリアする消去処理が実行され(S17)、S1
1に戻る。次に、印字・格納モードキーが操作されたと
きには(S11:Yes 、S12・S14・S16:No、S18:Ye
s )、並行処理モードフラグHFがセットされ(S1
9)、S11に戻る。
【0020】ここで、外部機器から送信された印字デー
タを受信したときに(S11:No、S23:Yes )、格納モ
ードフラグMFがリセットされているときには(S24:
No)、通常の印字処理(図4参照)が実行される(S2
6)。この制御が開始されると、先ず印字データ取込み
処理制御(図5参照)が実行される(S31)。この制御
が開始されたときに、RAM16のデータバッファのデ
ータに基づいてデータが存在するときには(S50:Yes
)、このデータバッファのデータのうち例えば1バイ
トずつ取込まれ(S51)、この制御を終了して印字処理
制御のS32にリターンする。
【0021】そして、この取込まれたデータが不揮発性
メモリ24に既に格納されている格納データを印字する
コマンドデータでなく(S32:No)、合成コマンドデー
タのときに(S35:Yes )、並行処理モードフラグHF
がセットされていないときには(S36:No)、合成モー
ドフラグGFがセットされる(S37)。しかし、並行処
理モードフラグHFがセットされているときには(S3
6:Yes )、この並行処理を優先させる為にS31に戻
る。次に、この取込まれたデータが合成コマンドデータ
でないときに(S35:No)、並行処理モードフラグHF
がセットされているときには(S38:Yes )、この取込
んだデータが不揮発性メモリ24に格納される(S3
9)。尚、並行処理モードフラグHFがセットされてい
ないときには(S38:No)、S40に移行する。
【0022】次に、この取込まれたデータが書式設定の
為のフォーマットデータのときには(S40:Yes )、そ
のフォーマットデータがRAM17のフォーマットメモ
リに格納され(S41)、S31に戻る。また、取込まれた
データがフォーマットデータでもフォームフィードコマ
ンド(FFコマンド)データでもないときには(S40・
S42:No)、文字データなので、その文字データがフォ
ーマットデータで指示された文字サイズや書体に対応す
る文字幅データを付加してRAM16のデータメモリに
格納され(S43)、S31に戻る。そして、取込まれたデ
ータからフォームフィードコマンドデータが読出され、
あるいはデータ量が1頁分に達するのにともなって同コ
マンドが生成されたときには(S32・S35・S38・S4
0:No、S42:Yes )、ドットパターンデータ出力処理
制御(図6参照)が実行される(S44)。
【0023】この制御が開始されると、先ずデータメモ
リに格納された文字データとフォーマットデータとに基
いて、文字や記号のデータをドットデータにイメージ展
開されてRAM17の印字バッファに格納される(S6
0)。そして、合成モードフラグGFがセットされてい
るときには(S61:Yes )、不揮発性メモリ24に格納
されているドットパターンデータが読込まれ、これら両
ドットパターンデータが印字バッファ内で合成され(S
62)、合成モードフラグGFがリセットされ(S63)、
この合成されたドットデータがビデオインターフェース
20を介してDCコントローラ12に出力されて印字用
紙に印字され(S64)、データメモリがクリアされ(S
65)、この制御を終了して印字処理制御のS31にリター
ンする。尚、この制御が開始されたときに、合成モード
フラグGFがリセットされているときには(S61:N
o)、S64へ移行する。
【0024】そして、前記印字データ取込み処理制御が
実行される(S31)。ここで、データ受信の終了に伴
って、前記データバッファにデータが存在しないときに
(S50:No)、終了キーが操作されていないときには
(S52:No)、S50と・S52とが繰り返され、終了キー
が操作されたときに(S52:Yes )、並行処理モードフ
ラグHFがセットされているときには(S53:Yes )、
その並行処理モードフラグHFがリセットされ(S5
4)、格納番号キーで指示された格納番号のデータ(識
別データに相当する)が今回送信された一連の印字デー
タの先頭に追加格納され(S55)、この制御を終了して
印字制御のS11にリターンする。
【0025】ところで、前記印字処理制御が開始された
ときに、取込まれたデータが格納データ印字コマンドの
ときに(S32:Yes )、並行処理モードフラグHFがセ
ットされているときには(S33:Yes )、この並行処理
を優先させる為にS31に戻るが、並行処理モードフラグ
HFがセットされていないときは(S33:No)、格納デ
ータ印字処理制御(図8参照)が実行される(S34)。
【0026】この制御が開始されると、先ず不揮発性メ
モリ24に格納された印字データが、例えば1バイトず
つ読出され(S81)、フォーマットデータのときには
(S82:Yes )、RAM17のフォーマットメモリに格
納され(S83)、S81に戻る。また、読込まれたデータ
がフォーマットデータでもフォームフィードコマンドデ
ータでもないときには(S82・S84:No)、文字データ
なので、その文字データがフォーマットデータで指示さ
れた文字サイズや書体に対応する文字幅データを付加し
てデータメモリに転送して格納され(S85)、S81に戻
る。
【0027】そして、取込まれたデータがフォームフィ
ードコマンドデータのときには(S82:No、S84:Yes
)、データメモリに格納された文字データとフォーマ
ットデータとに基いて、文字や記号のデータをドットデ
ータにイメージ展開されて印字バッファに格納され(S
86)、このドットデータがビデオインターフェース20
を介してDCコントローラ12に出力されて印字用紙に
印字され(S87)、データメモリがクリアされ(S8
8)、不揮発性メモリ24に未処理の印字データが存在
するときには(S89:No)、S61に戻る。しかし、不揮
発性メモリ24内の印字データを全て印字処理したとき
には(S89:Yes )、この制御を終了して前記S31に戻
る。
【0028】ところで、外部機器から送信された印字デ
ータを受信したときに(S11:No、S23:Yes )、格納
モードが設定されているときには(S24:Yes )、格納
処理制御(図7参照)が実行される(S25)。この制御
が開始されると、先ず受信した印字データが1バイトず
つ取込まれ(S70)、この印字データが不揮発性メモリ
24に格納される(S71)。そして、終了キーが操作さ
れていないときには(S72:No)、S70に戻る。一方、
印字データの送信が終了したのに伴って、終了キーが操
作されたときには(S72:Yes)、格納番号キーで指示
された格納番号のデータが今回送信された一連の印字デ
ータの先頭に追加格納され(S73)、この制御を終了し
て前記S11にリターンする。
【0029】次に、図3の印字制御において、印字キー
が操作されたときには(S11:Yes、S12・S14・S16
・S18:No、S20:Yes )、不揮発性メモリ24に格納
したデータを印字する格納データ印字処理(図8参照)
が実行される(S21)。この制御は、前記S34で実行さ
れる制御と同様なので、その説明を省略する。そして、
この制御が終了すると、前記S11にリターンする。とこ
ろで、操作されたキーが、格納モードキー、印字モード
キー、消去キー、印字・格納モードキー及び印字キーで
なく、例えば、格納番号キーが操作されたときには(S
11:Yes 、S12・S14・S16・S18・S20:No)、格納
番号キーに対応する格納番号を設定するなどの操作され
たキーに対応する処理が実行され(S22)、S11に戻
る。
【0030】以上説明したように、外部から送信された
印字データを、印字データのデータ量や急用性や記憶の
必要性に基いて、不揮発性メモリ24に格納しないで印
字手段に印字させる印字モードか、又は送信するその都
度印字手段に印字させると共に不揮発性メモリに格納す
る印字・格納モードかを選択できるので、印字モードと
印字・格納モードとを適宜切換えることにより、外部機
器と印字装置との総合的な稼働能率及び作業能率を向上
させることができる。また、並行処理モードを設定した
ときには、外部機器とレーザプリンタLPとの両方の稼
働能率を向上させることができる。
【0031】更に、送信する印字データ中に合成コマン
ドデータを含めるだけで、受信した印字データに後続さ
せて不揮発性メモリ24に格納した印字データを簡単に
合成して印字処理することができる。更に、印字データ
の不揮発性メモリ24への格納が完了したときに、格納
番号データを印字データに付随させて不揮発性メモリ2
4に格納するので、不揮発性メモリ24に複数の印字デ
ータを格納した場合でも、これら複数の印字データの各
々を確実に識別することができる。
【0032】ところで、前記印字処理制御におけるS3
3において、合成コマンドデータか否かを検出するよう
にしたが、操作パネル23に合成モードキーを設け、こ
の合成モードキーが操作されたときに合成モードフラグ
GFをセットするように構成することも可能である。
【0033】ここで、特許請求の範囲(請求項1)に記
載した各手段と、上記実施例中の構成との対応関係につ
いて説明すると、設定手段に相当するものは、格納モー
ドキーや印字キーなどを設けた操作パネル23であり、
読出し手段に相当するものは、格納データ印字処理制御
における特にS61・S65であり、合成制御手段に相
当するものは、印字処理制御における特にS48〜S5
0及び合成モードフラグGFであり、識別データ格納手
段に相当するものは、印字処理制御における特にS47
及び格納処理制御における特にS58である。並行処理
手段に相当する ものは、印字処理制御における特にS3
8〜S43である。
【0034】尚、前記不揮発性メモリ24として、ハー
ドディスクドライブ装置やフロッピーディスクドライブ
装置などの外部記憶装置であってもよい。尚、受信した
データが画像データのようにドットデータの場合には、
不揮発性メモリ24から読出したドットデータを印字バ
ッファに直接格納するように構成してもよい。尚、印字
データを受信するように構成されたドット印字方式のラ
インプリンタなど、種々の印字装置に本発明を適用し得
ることは勿論である。
【0035】
【発明の効果】 以上説明したように、請求項1の印字
装置によれば、不揮発性メモリと、設定手段と、読出し
手段とを設け、外部から送信された印字データを、印字
データのデータ量や急用性や記憶の必要性に基いて、
揮発性メモリに格納しないで印字手段に印字させる印字
モードか、又は送信するその都度印字手段に印字させる
と共に不揮発性メモリに格納する印字・格納モードかを
選択できるので、印字モードと印字・格納モードとを適
宜切換えることにより、外部機器と印字装置の総合的な
稼働能率及び作業能率を向上させることができる。ここ
で、前記不揮発性メモリを電気的に消去でき且つ書込み
可能なフラッシュROMで構成した場合には、大容量の
データを記憶でき、しかも安価にすることができる。
に、並行処理手段は、印字データの印字手段への印字処
理と不揮発性メモリへの格納処理とを並行して処理する
ので、印字データを印字処理する一方格納もすることが
でき、外部機器と印字装置との両方の稼働能率を向上さ
せることができる。
【0036】求項の印字装置によれば、前記不揮発
性メモリに格納された印字データを、受信した印字デー
タの印字処理に先行して又は後続して合成印字させる合
成制御手段を設けたので、受信した印字データと格納し
た印字データとを簡単に合成して印字することができ
る。
【0037】請求項の印字装置によれば、前記印字デ
ータの不揮発性メモリへの格納が完了したときに、印字
データを識別する為の識別データを印字データに付随さ
せて不揮発性メモリに格納する識別データ格納手段を設
けたので、不揮発性メモリに複数の印字データを格納し
た場合でも、これら複数の印字データの各々を識別デー
タで確実に識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】レーザプリンタの制御系のブロック図である。
【図3】印字制御のルーチンの概略フローチャートであ
る。
【図4】印字処理制御のルーチンの概略フローチャート
である。
【図5】印字データ取込み処理制御のルーチンの概略フ
ローチャートである。
【図6】ドットパターンデータ出力処理制御のルーチン
の概略フローチャートである。
【図7】格納処理制御のルーチンの概略フローチャート
である。
【図8】格納データ印字処理制御のルーチンの概略フロ
ーチャートである。
【符号の説明】
LP レーザプリンタ 11 ビデオコントローラ 13 CPU 19 セントロニクス用インターフェース 23 操作パネル 24 ROM 31 レーザダイオード 32 スキャナモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−218159(JP,A) 特開 昭60−141076(JP,A) 特開 平1−308657(JP,A) 特開 平2−31259(JP,A) 特開 平1−269565(JP,A) 特開 平4−126272(JP,A) 特開 平2−286280(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 5/30 G06F 3/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から送信された印字データを受信す
    る為のインターフェースと、この印字データを印字媒体
    に文字や画像として印字する印字手段とを備えた印字装
    置において、 前記受信した印字データを格納する為の書込み可能な不
    揮発性メモリと、 前記受信した印字データを前記不揮発性メモリに格納し
    ないで前記印字手段に印字させ印字モードと、前記受
    信した印字データを前記印字手段に印字させると共に
    記不揮発性メモリに格納する印字・格納モードとを設定
    可能な設定手段と、 前記不揮発性メモリに格納された印字データを読出して
    前記印字手段に印字させる読出し手段と、前記設定手段により印字・格納モードが設定された場合
    に、前記受信した印字データの前記印字手段の印字のた
    めの印字処理と、前記受信した印字データの前記不揮発
    性メモリへの格納処理とを並行して処理する並行処理手
    段と、 を備えたことを特徴とする印字装置
  2. 【請求項2】 前記不揮発性メモリに格納された印字デ
    ータを、受信した印字データと合成印字させる合成制御
    手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の印字装
    置。
  3. 【請求項3】 前記印字データの不揮発性メモリへの格
    納が完了したときに、印字データを識別する為の識別デ
    ータを印字データに付随させて不揮発性メモリに格納す
    る識別データ格納手段を設けたことを特徴とする請求項
    1に記載の印字装置。
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