JP3148469B2 - フィルタ回路 - Google Patents

フィルタ回路

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JP3148469B2 JP17680693A JP17680693A JP3148469B2 JP 3148469 B2 JP3148469 B2 JP 3148469B2 JP 17680693 A JP17680693 A JP 17680693A JP 17680693 A JP17680693 A JP 17680693A JP 3148469 B2 JP3148469 B2 JP 3148469B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、IC化されたフィルタ
回路に関するもので、特に時定数を大きくできるフィル
タ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルタを含む回路をIC化する場合に
は、いかにしてそのフィルタをIC内部に取り入れ、外
付け部品を少くするかが、重要な課題となる。そして、
IC化が比較的容易なフィルタとしてアクティブフィル
タがあるが、これをIC化するには、いくつかの問題点
がある。すなわち、 (a) 抵抗値の精度があまりとれないので、フィルタ
のカットオフ周波数がばらついてしまう (b) 抵抗値の温度特性が悪いので、カットオフ周波
数の温度特性が悪くなってしまう (c) 抵抗値及び容量をあまり大きくできないので、
カットオフ周波数の低いものが作りにくいなどである。
【0003】この発明は、これらの問題点を解決し、I
C化に適したフィルタ回路を提供しようとするものであ
る。以下その一例について説明する。図2において、ト
ランジスタQ1,Q2のエミッタが可変定電流源A1に接
続され、トランジスタQ1のベースが入力端子T1に接続
されると共に、そのコレクタが電源端子T3に接続され
る。また、トランジスタQ2のコレクタに定電流源A2
接続されると共に、このコレクタと接地との間に交流負
荷としてコンデンサCが接続される。
【0004】さらに、トランジスタQ2のコレクタがト
ランジスタQ3のベースに接続され、このトランジスタ
3のコレクタが端子T3に接続され、そのエミッタに定
電流源A3が接続されると共に、このエミッタがトラン
ジスタQ2のベースと出力端子T 2とに接続される。この
ような構成において、端子T1の入力電圧をVin、端子
2の出力電圧をV out、入力信号によってトランジスタ
1−トランジスタQ2−コンデンサCに流れる信号電流
をiS、トランジスタQ1,Q2のエミッタ抵抗をreとす
れば、
【0005】
【数1】
【0006】が成立する。また、コンデンサCに信号電
流isが流れることによって信号電圧を生じ、この信号
電圧がエミッタフォロアのトランジスタQ3によって端
子T2に取り出されて出力電圧Voutが得られるのである
から、コンデンサCの信号電圧はVoutである。従っ
て、信号の角周波数をωとすれば、
【0007】
【数2】
【0008】が成立する。従って、(1),(2)式か
らこの回路の伝達関数H(ω)を求めると、
【0009】
【数3】
【0010】となり、これは、カットオフ周波数ω
cが、
【0011】
【数4】
【0012】のローパスフィルタであることを示してい
る。そして、この場合、定電流源A1の吸い込み電源を
2Iとすれば、トランジスタQ1,Q2のエミッタ電流は
Iとなり、このエミッタ電流Iとエミッタ抵抗reとの
間には、
【0013】
【数5】 の関係があるので、この(5)式を(3),(4)式に
代入して次式が得られる。
【0014】
【数6】
【0015】
【数7】
【0016】従って、図1の回路はローパスフィルタと
して動作すると共に、定電流源A1の電流2Iの大きさ
を変えることによりカットオフ周波数ωcを変更でき
る。そして、この場合、(7)式の電流Iは、例えば後
述する方法により正確に設定できるので、カットオフ周
波数ωcがばらつくことがなく、また、温度特性が悪く
なることがない。さらに、容量Cが小さくても、電流I
を小さくすることによりカットオフ周波数ωcを低くで
き、従って、カットオフ周波数ωcの低いものまで、コ
ンデンサCをICに内蔵させることができ、IC化の効
果が大きい。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2の
回路を平滑用のローパスフィルタに応用しようとして
も、充分大きな時定数が得られなかった。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の点に鑑み
成されたもので、エミッタが共通接続されて電流源に接
続された第1及び第2トランジスタを有する差動増幅器
と、エミッタに前記差動増幅器の出力信号が印加される
第3トランジスタと、該第3トランジスタからのベース
電流に応じたコレクタ電流を発生する第4トランジスタ
と、該第4トランジスタのコレクタ電流に応じたベース
電流を発生する第5トランジスタと、ベースが前記第5
トランジスタのベースに接続されコレクタが前記第3ト
ランジスタのエミッタに接続された第6トランジスタと
を有する電流変換回路と、前記第5及び第6トランジス
タのベースに接続されたコンデンサと、該コンデンサの
出力電圧を前記差動増幅器に帰還する帰還回路と、を有
することを特徴とする。
【0019】
【作用】本発明に依れば、差動増幅器の出力電流を電流
変換回路により1/hfe(hfeはトランジスタの電流増
幅率)に低減してからコンデンサに供給しているので、
フィルタの時定数を相対的に大きくできる。特に本発明
に依れば、前記電流変換回路がNPNトランジスタとP
NPトランジスタの電流増幅率の差の影響を受けずに電
流を微小化できる。
【0020】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示すブロック図
で、(1)はエミッタが共通接続されて電流源(2)に
接続された第1及び第2トランジスタ(3)及び(4)
を有する差動増幅器、(5)は、エミッタに前記差動増
幅器(1)の出力信号が印加される第3トランジスタ
(6)と、該第3トランジスタ(6)からのベース電流
に応じたコレクタ電流を発生する第4トランジスタ
(7)と、該第4トランジスタ(7)のコレクタ電流に
応じたベース電流を発生する第5トランジスタ(8)
と、ベースが前記第5トランジスタ(8)のベースに接
続されコレクタが前記第3トランジスタ(6)のエミッ
タに接続された第6トランジスタ(9)とを有する電流
変換回路、(10)は、前記第5及び第6トランジスタ
(8)及び(9)のベースに接続されたコンデンサ、
(11)は、該コンデンサ(10)の出力電圧を前記差
動増幅器(1)に帰還する帰還トランジスタである。
【0021】図1の第1トランジスタ(3)がオン、第
2トランジスタ(4)がオフし、差動増幅器(1)の出
力端子(12)に図示の如き方向に電流IOが流れたと
する。前記電流IOは、第3トランジスタ(6)のエミ
ッタからみの供給されるので、その時の第3トランジス
タ(6)のベース電流IB1は、
【0022】
【数8】
【0023】〔但し、hNPNは、第3トランジスタ
(6)の電流増幅率である。〕となる。式(8)の電流
Bは、第4トランジスタ(7)のベース電流を兼ねて
いる。その為、第4トランジスタ(7)のコレクタ電流
Cは、
【0024】
【数9】
【0025】となる。前記コレクタ電流ICは、第5ト
ランジスタ(8)で、そのベース電流IB2に変換され
る。電流IB2は、
【0026】
【数10】
【0027】となり、該電流IB2がコンデンサを充電す
る。この時、第6トランジスタ(9)は、オフしてお
り、前記コンデンサ(10)は充電のみ行なわれる。次
に、図1の第1トランジスタ(3)がオフ、第2トラン
ジスタ(4)がオンし、差動増幅器(1)の出力端子
(12)に図示と逆の方向に電流IOが流れたとする。
前記電流IOは、第6トランジスタ(9)のコレクタに
供給されるので、その時の第6トランジスタ(9)のベ
ース電流IB2は、
【0028】
【数11】
【0029】となる。この時、第3トランジスタ(6)
は、オフしているので、第5トランジスタ(8)もオフ
しており、コンデンサ(10)は、前記ベース電流IB2
による放電のみが行なわれる。この時の放電電流I
B2は、式(10)の充放電流IB2と全く等しくなってい
る。その為、NPNトランジスタとPNPトランジスタ
との電流増幅率の違いの影響を受けずに等しい充放電比
の電流をコンデンサ(10)に供給できる。
【0030】この為、図1の回路によれば差動増幅器
(1)の出力電流を1/hfeに微小化してからコンデン
サ(10)に供給できる。次に図1の回路の伝達関数を
求める。入力端子(13)の入力電圧をVIN、出力端子
(14)の出力電圧をVOUT、差動増幅器(1)の相互
コンダクタンスをgm、とすると出力電圧VOUTは、
【0031】
【数12】
【0032】(但し、S=jω、Cはコンデンサ(1
0)の容量)となる。そして、式(12)を整理する
と、伝達関数(VOUT/VIN)は、
【0033】
【数13】
【0034】となる。従って、式(13)より、図1の
回路がLPFであるとともにその容量Cがh NPN倍され
ていることが明らかである。尚、図1の実施例では、L
PFの場合を説明したが、図1の回路はHPFにも変型
できる。即ち、入力端子(13)に直流電圧のみを印加
し、コンデンサ(10)のアース側を入力端子とすれ
ば、出力端子(14)からHPF出力が得られる。
【0035】又、図1の実施例では充放電電流の比が
1:1であったがこれは容易に変えることができる。図
3は、充電が1に対して放電が(n+1)の場合の電流
変換回路を示すもので、n個のトランジスタ(15)を
設けることにより、第3トランジスタ(6)のベース電
流を分流して第4トランジスタ(7)のベース電流を低
下させている。
【0036】更に図4は、充電が(n+1)に対して放
電が1の場合の電流変換回路を示すものである。その動
作についての説明は、図3と基本的に同じであるので省
略する。
【0037】
【発明の効果】本発明に依れば、フィルタの時定数が大
きくでき、IC化に適したフィルタ回路を提供できる。
特に本発明に依れば、電流変換回路が精度良く電流を微
小化できるので、フィルタの設計が容易になる、という
利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィルタ回路を示す回路図である。
【図2】従来のフィルタ回路を示す回路図である。
【図3】図1の電流変換回路(5)の別の実施例を示す
回路図である。
【図4】図1の電流変換回路(5)の別の実施例を示す
回路図である。
【符号の説明】
(1) 差動増幅器 (5) 電流変換回路 (10) コンデンサ (11) 帰還トランジスタ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エミッタが共通接続されて電流源に接続
    された第1及び第2トランジスタを有する差動増幅器
    と、 エミッタに前記差動増幅器の出力信号が印加される第3
    トランジスタと、該第3トランジスタからのベース電流
    に応じたコレクタ電流を発生する第4トランジスタと、
    該第4トランジスタのコレクタ電流に応じたベース電流
    を発生する第5トランジスタと、ベースが前記第5トラ
    ンジスタのベースに接続されコレクタが前記第3トラン
    ジスタのエミッタに接続された第6トランジスタとを有
    する電流変換回路と、 前記第5及び第6トランジスタのベースに接続されたコ
    ンデンサと、 該コンデンサの出力電圧を前記差動増幅器に帰還する帰
    還回路と、 を有することを特徴とするフィルタ回路。
  2. 【請求項2】 ベースが前記第4トランジスタのベース
    に共通接続された第7トランジスタを備え、前記第4ト
    ランジスタのベース電流を分流し、前記第4トランジス
    タのコレクタ電流を低減させたことを特徴とする請求項
    1記載のフィルタ回路。
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