JP3148449U - 味噌汁のフリーズドライ固形物 - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量で手軽に飲むことができるインスタントの味噌汁を提供する。【解決手段】所定長さに切断されたアカモク(Sargassum horneri)22と、味噌と、調味料とが混じり合った状態でフリーズドライされてブロック状に形成されてなる。この構成を採用することによって、非常に味および食感が良いアカモクが具材として採用され、消費者に受け入れやすくなるとともに、このアカモクが味噌との結着力を高めて味噌と具材との分離を防止し、好適な味噌汁のフリーズドライとして提供できる。【選択図】図1
Description
本考案は、お湯をかけるだけで手軽に味噌汁が作れるフリーズドライ固形物に関する。
手元にお湯さえあれば、手軽に飲めるインスタント味噌汁が従来から知られている。
例えば、特許文献1に示されているようなインスタント味噌汁によれば、水の代わりに味噌に出汁を入れることによって、インスタントではない味噌汁と同様の味を実現できることが記載されている。
例えば、特許文献1に示されているようなインスタント味噌汁によれば、水の代わりに味噌に出汁を入れることによって、インスタントではない味噌汁と同様の味を実現できることが記載されている。
また、特許文献2では、冷凍下で凍結しない調味味噌を用いてインスタント味噌汁を提供できることが開示されている。これにより、具材の味の変化や具材の組織の壊変を防止できるとされている。
さらに、特許文献3では、カップ状の容器底面に、味噌と具材とを混在させて封入するインスタント味噌汁が開示されている。
上述してきた従来の技術では、インスタント味噌汁の具材についてはフリーズドライされる旨の記載もあったが、味噌をフリーズドライによって加工して所定の形状にすることは何ら開示されていない。したがって、従来のインスタントの味噌汁は、味噌はそのままの状態であるから重量があり、流通過程や、購入した消費者の持ち運びに不便な面があるという課題がある。
なお、味噌と具材を合わせてフリーズドライ加工しようとしても、具材と味噌とが分離しやすいのでフリーズドライしにくいという課題がある。
そこで、本考案は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、軽量で手軽に飲むことができるインスタントの味噌汁を提供することにある。
本考案にかかる味噌汁のフリーズドライ固形物によれば、所定長さに切断されたアカモク(Sargassum horneri)と、味噌と、調味料とが混じり合った状態でフリーズドライされてブロック状に形成されてなることを特徴としている。
この構成を採用することによって、非常に味および食感が良いアカモクが具材として採用され、消費者に受け入れやすいとともに、このアカモクが味噌との結着力を高めて味噌と具財との分離を防止し、好適な味噌汁のフリーズドライとして提供できる。
この構成を採用することによって、非常に味および食感が良いアカモクが具材として採用され、消費者に受け入れやすいとともに、このアカモクが味噌との結着力を高めて味噌と具財との分離を防止し、好適な味噌汁のフリーズドライとして提供できる。
また、前記アカモクの長さが0.5cm〜1.5cmであることを特徴としてもよい。
この構成によれば、ちょうど口当たりの良い長さであり、且つ味噌との結着力を高めるのに好適である。
この構成によれば、ちょうど口当たりの良い長さであり、且つ味噌との結着力を高めるのに好適である。
さらに、アルミ蒸着材を用いた包装容器内に収納されていることを特徴としてもよい。
この構成よれば、フリーズドライ固形物が湿気を帯びないようにすることができる。
この構成よれば、フリーズドライ固形物が湿気を帯びないようにすることができる。
本考案にかかる味噌汁のフリーズドライ固形物によれば、味及び食感が良く、また味噌との結着力が高いアカモクを使用することで味噌汁として好ましいフリーズドライ固形物を提供できる。
以下、本考案の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。
まず、図1に、本実施形態の味噌汁のフリーズドライ固形物の外観構造を示す。図2に、図1のフリーズドライ固形物を側面視したところを示している。
まず、図1に、本実施形態の味噌汁のフリーズドライ固形物の外観構造を示す。図2に、図1のフリーズドライ固形物を側面視したところを示している。
フリーズドライ固形物20は、ほぼ直方体状に形成されており、また上面の中心が上方に向けて凸となり、底面の中心が上方に向けて凹となるようにたわんで形成されている。また、フリーズドライ固形物20は、上面と比較して底面の方が小さい面積となっているので、側面が下方に向けて徐々に幅狭になるようなテーパ状に形成されている。これはフリーズドライ加工の過程で材料が伸縮して起こるものである。
このようなフリーズドライ固形物20の原材料は、少なくとも味噌、アカモク22、調味料が入っている。調味料とは、具体的には出汁(だし)のことである。さらに、本実施形態では、アカモク22の他にも具材を入れている。他の具材としては、ネギ、魚介類のすり身(かまぼこ)である。
アカモクは、新潟県佐渡地方では「ながも」と呼ばれ、酢の物にしたりあるいは味噌汁の具として用いられ、佐渡地方の特産物として地元の人のみならず観光客にも好まれている。アカモクは、独特のぬめり(ねばねば感)があり、これを味噌に混ぜることで、フリーズドライ時の結着剤としての作用を奏する。
このようなフリーズドライ固形物20を食するときは、椀の中にこのフリーズドライ固形物20を配置し、お湯(熱湯)を上からかけるだけでよい。
これにより、フリーズドライ固形物20はお湯に溶けて、アカモク22入りの味噌汁が簡単にできあがる。
なお、フリーズドライ固形物20内に混入している状態でのアカモク22は、単なる茶色であるが、お湯をかけると綺麗な緑色となり、見た目にもすぐれた味噌汁とすることができる。
これにより、フリーズドライ固形物20はお湯に溶けて、アカモク22入りの味噌汁が簡単にできあがる。
なお、フリーズドライ固形物20内に混入している状態でのアカモク22は、単なる茶色であるが、お湯をかけると綺麗な緑色となり、見た目にもすぐれた味噌汁とすることができる。
次に、このようなフリーズドライ固形物20の製造方法について説明する。
まず、アカモクの処理手順を図3に基づいて説明する。
収穫されたアカモクは、真水で洗い、異物を取り除く(ステップS100)。次に、色や大きさから品質の良いものだけを選別し、選別したものの硬い芯を取り除く(ステップS102)。
まず、アカモクの処理手順を図3に基づいて説明する。
収穫されたアカモクは、真水で洗い、異物を取り除く(ステップS100)。次に、色や大きさから品質の良いものだけを選別し、選別したものの硬い芯を取り除く(ステップS102)。
そして、芯を取り除いたアカモクを長さ1cmにカットする(ステップS104)。ただし長さは1cmに限定することはないが、0.5cm〜1.5cm程度が好ましい。
次いで、カットしたアカモクを熱湯(90℃以上)に湯通しする(ステップS106)。湯通し後、素早く冷水に入れて色止めをする。このとき、再度異物を取り除く(ステップS108)。このように、湯通しすることによってアカモクは綺麗な緑色となる。
次に、所定の重量(例えば1kg)に計量する(ステップS110)。そして、計量したアカモクは、―30℃で冷凍される(ステップS112)。
ここまでの過程は、アカモクの生産地において行われることが好ましい。
次いで、カットしたアカモクを熱湯(90℃以上)に湯通しする(ステップS106)。湯通し後、素早く冷水に入れて色止めをする。このとき、再度異物を取り除く(ステップS108)。このように、湯通しすることによってアカモクは綺麗な緑色となる。
次に、所定の重量(例えば1kg)に計量する(ステップS110)。そして、計量したアカモクは、―30℃で冷凍される(ステップS112)。
ここまでの過程は、アカモクの生産地において行われることが好ましい。
続いて、図4に基づいてアカモクの味噌汁のフリーズドライ固形物20の製造方法について説明する。
まず、味噌と調味料(出汁)を加熱しながら混ぜる(ステップS200)。
味噌と調味料がある程度煮立ったところでアカモクを入れて混ぜ合わせる(ステップS202)。アカモクを混入した後、他の材料を入れる(ステップS204)。本実施形態では、ネギ及び魚のすり身(かまぼこ)が他の材料であり、アカモクの後に混入する。このようにすることでアカモク以外の具材に味噌の味がしみこみすぎるのを防止し、またアカモク以外の具材が味噌の茶色が着きすぎないよう、具材本来の色合いを維持できる。
まず、味噌と調味料(出汁)を加熱しながら混ぜる(ステップS200)。
味噌と調味料がある程度煮立ったところでアカモクを入れて混ぜ合わせる(ステップS202)。アカモクを混入した後、他の材料を入れる(ステップS204)。本実施形態では、ネギ及び魚のすり身(かまぼこ)が他の材料であり、アカモクの後に混入する。このようにすることでアカモク以外の具材に味噌の味がしみこみすぎるのを防止し、またアカモク以外の具材が味噌の茶色が着きすぎないよう、具材本来の色合いを維持できる。
次に、混ぜ合わされた全材料を型枠内に流し入れる(ステップS206)。型枠は、所定の大きさの凹部が形成されており、この凹部に材料が流し込まれる。凹部はフリーズドライ固形物20の形状に合わせて直方体状である。
材料が流し込まれた型枠は、―25℃〜―20℃程度で12時間以上かけて冷凍される(ステップS208)。
材料が冷凍された状態の型枠は、公知の真空釜に収納される(ステップS210)。真空釜の初期温度は60℃であり、釜内の空気を引いて真空にして20時間〜24時間程度真空状態を維持する(ステップS212)。
これによって、型枠の凹部内に収納された材料は乾燥されて、フリーズドライ固形物となる。
材料が流し込まれた型枠は、―25℃〜―20℃程度で12時間以上かけて冷凍される(ステップS208)。
材料が冷凍された状態の型枠は、公知の真空釜に収納される(ステップS210)。真空釜の初期温度は60℃であり、釜内の空気を引いて真空にして20時間〜24時間程度真空状態を維持する(ステップS212)。
これによって、型枠の凹部内に収納された材料は乾燥されて、フリーズドライ固形物となる。
フリーズドライ固形物は、図5に示すようにアルミ蒸着材で作られた袋状の包装体25に収納され、販売される。アルミ蒸着材で作られた包装体25を用いることによって、フリーズドライ固形物が湿気を吸わないようにすることができる。
なお、フリーズドライ固形物は、上述したようにアルミ蒸着材の包装体に収納されて販売されることには限定されない。
例えば、フリーズドライ固形物を発砲スチロールや紙製のカップに収納し、このままお湯を注げば飲めることができるような状態で販売してもよい。
例えば、フリーズドライ固形物を発砲スチロールや紙製のカップに収納し、このままお湯を注げば飲めることができるような状態で販売してもよい。
なお、調味料(出汁)としては、焼きアゴ(トビウオ)の粉末を用いるとよい。これは新潟県佐渡地方でよく使われる出汁である。このように、焼きアゴとアカモクとのマッチングにより、味噌汁として風味豊かなすばらしい味を引き出すことができる。
以上本考案につき好適な実施例を挙げて種々説明したが、本考案はこの実施例に限定されるものではなく、考案の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
20 フリーズドライ固形物
22 アカモク
25 包装体
22 アカモク
25 包装体
Claims (3)
- 所定長さに切断されたアカモク(Sargassum horneri)と、味噌と、調味料とが混じり合った状態でフリーズドライされてブロック状に形成されてなることを特徴とする味噌汁のフリーズドライ固形物。
- 前記アカモクの長さが0.5cm〜1.5cmであることを特徴とする請求項1記載の味噌汁のフリーズドライ固形物。
- アルミ蒸着材を用いた包装容器内に収納されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の味噌汁のフリーズドライ固形物。
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JP2008008422U JP3148449U (ja) | 2008-12-01 | 2008-12-01 | 味噌汁のフリーズドライ固形物 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013027339A (ja) * | 2011-07-27 | 2013-02-07 | Marukome Kk | 真空凍結乾燥味噌汁およびその製造方法 |
JP2015146796A (ja) * | 2014-02-10 | 2015-08-20 | 天野実業株式会社 | 凍結乾燥食品に適した味噌含有調味料及びそれを用いた凍結乾燥食品 |
KR20180043973A (ko) * | 2016-10-21 | 2018-05-02 | 동림푸드 주식회사 | 즉석 미역된장국의 제조방법 |
KR102033691B1 (ko) * | 2019-04-18 | 2019-11-08 | 법성포참맛영어조합법인 | 감잎 및 고추장을 이용한 고추장굴비의 제조 방법 |
-
2008
- 2008-12-01 JP JP2008008422U patent/JP3148449U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2015146796A (ja) * | 2014-02-10 | 2015-08-20 | 天野実業株式会社 | 凍結乾燥食品に適した味噌含有調味料及びそれを用いた凍結乾燥食品 |
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