JP3147218U - 車内設置用モニター - Google Patents

Abstract

【課題】運転者の後方視界を妨げない車内用モニターを提供する。
【解決手段】車内の天井に固定される台座１、該台座両側縁に回動可能に設けられた一対の支持腕２、該支持腕によりモニター上端両側で回動可能に支持されるモニター３からなり、該支持機構を該モニター上端両側縁にピニオン歯車を回転可能に突出して設け、該支持腕のモニター支持面に設けた収納溝２２内に該ピニオン歯車に噛み合うラック２２１により構成し、該モニターの支持位置を収納溝に沿ったラックとピニオンの噛み合い動作により変更可能とする。車内モニターを収納溝に沿って支持腕の上部位置に移動させ、上方に回動させて水平にすることにより、車内の天井に沿って収容し、モニター使用時には、モニターを引き下ろして支持腕を垂直としてモニターの位置を下方に移動すれば、一対の支持腕の間から運転者の後方視界が確保される。
【選択図】図２

Description

本考案は、モニター装置の構造に関し、特に車内に搭載する車用モニター装置に関する。

無線・放送技術及び関連する視聴設備が整えてきたことで、車にこれらの設備を搭載してテレビ番組を見ることはもう夢物語ではなくなった。今日までの発展で、車用モニターは既に車の欠かせない設備の一つとなった。

しかし、車用モニターは欠かせない設備の一つであるが、高級車種では車用モニターの専用設置箇所を具えているほか、多くの車種の内装は、車用モニターのためのスペースを残していないのが現状である。このような場合、別途車用モニターを設置する方法を取るしかなく、乗り合わせる人々が良好な視野で共に鑑賞できるよう、多くは車内の天井の中央部分から吊り下げて支持することにより設置している。

このように車用モニターを車天井の中央部分に設置すると、後部座席では良好な視野で共に鑑賞できるが、その位置はバックミラーを介してドライバーが後方を見る妨げとなり、危険である。よって、従来技術の車用モニターの視野の盲点を解決すべく、改良技術ではモニター台座を直接車内の天井に設置せず、複数の支持腕で該モニターを支える方法に変更すると、該モニターの位置を更に低くして、モニターとモニターを支持する台座の間に空間を形成することで、バックミラーで見る後方の視野は阻害物がなく、より安全に運転できる。

しかしながら、前記の車用モニターは一対の支持腕の間に空間を形成し、後方の視野を妨げることはないが、該モニターの位置を安定させるために、支持腕はモニターと接続し、各接続位置は全て固定した構造であるため、該モニターと該台座間の空間の位置や大きさを調整することができず、ドライバーに応じた視野によってとすることができないため、死角が生じやすく、尚も危険な要素が残るため、更なる改善が必要であった。
特開平０２−１４９０８３号公報

前記従来技術の欠点を解決するため、本考案はトランスミッション構造を具有する車内モニターを提供することを課題とする。モニターの台座とモニター間を接続する支持腕にラックを具有する収納溝を設置し、ピニオン歯車とラックを介してモニターの位置移動し、モニターの台座とモニター間に形成される空間を調整することで、ドライバーに応じた運転視野を保つ。同時に該ピニオン歯車構造により、該車用モニターは収納しやすい構造となる。

前記課題を解決するために、本考案は車用モニターの支持構造を提供するものである。台座、複数の支持腕及びモニターを具え、該台座を車の天井に固定し、該支持腕は該台座の両側に接続して回転可能にモニターを支持する。また、該支持腕の内側に収納溝を設け、各収納溝の片側にラックを設ける。モニターの両側上端にそれぞれ固定台を設け、各固定台より外側にピニオン歯車を設けた軸を突出し、各ピニオン歯車を該収納溝に設けた該ラックと嵌合することで、該モニターを上下に移動させ、一対の支持腕の間に形成される空間を通して前方の座席からのドライバーの視野を確保する。

本考案は、台座から回動可能に垂下される一対の支持腕に対して、該支持腕内の収納溝内に配置されたラックと噛み合うピニオン歯車により、車内用モニターを上下移動可能に支持することにより、ドライバーに対する後方視野を確保する。

図1に示すのは、本考案の立体構造分解図である。本考案の車用モニターは、台座1、一対の支持腕2(本実施例では複数の支持腕2とする)及び、モニター3を具える。該台座1は車の天井に固定して、モニター3を支持する。該台座1の両側にそれぞれ相対して接続台11を設け、該接続台11は台座1の両側内部に固定すると共にそれぞれ外側に軸111を突出して設け、該軸111は接続台11に対して相対的に回転可能とし、各支持腕2の一端の内側に軸孔21を設けて、該支持腕2を該接続台11に対して回転可能に取り付ける。
また、該支持腕2と該軸孔21と同じ面に長方形の収納溝22を設け、該収納溝22の片側位置にそれぞれラック221を設ける。
該モニター3は、該モニター3の両側上端にそれぞれ固定台31を設け、該固定台を介して支持腕2によって支持する。該固定台31は、該モニター3の内部に固定され、外側にピニオン歯車4を嵌合した軸311を延伸し、該ピニオン歯車4を支持腕2の収納溝2内に設けたラック221嵌合することで、各ピニオン歯車4は該収納溝内２２で回転して上下に位置移動することができる。このように該モニター3を移動することで、該モニター3と支持腕2の相対位置(後に詳述する)を変える。該組立完成図は図2に示すとおりである。

図3に示すのは、本考案のモニター全体を畳み、収容する状態の立体図である。該車用モニターは収納した状態で車の天井部分に設置され、その状態ではバックミラーの視界を遮ることはない(図7を参照)。該モニターを使用するときは、支持腕2を下向きに引っ張り(図４矢印を参照)、該支持腕2は台座1と垂直状態を形成する。図4に示すように、該モニター3は更に該ピニオン歯車4とラック221の間で移動し、該モニター3を真っ直ぐ収納溝22の最下位端に引っ張る。図5及び図6、図7に示すように、該モニター3を該支持腕2の最下位端に移動すると、該台座1とモニター3の間は、一対の該支持腕2の間に空間5が形成され、その空間がバックミラーの位置と対応するため、ドライバーは空間5より後方を見ることができ、視野を確保して安全運転できる。また、該ピニオン歯車4を介して上下位置調整を行って、該モニター3の位置を移動することで、空間5の大きさを調整することができ、ドライバーに応じた視野を確保する。

さらに、図8に示すように、該モニター3は支持腕2と接続する接続台11と固定台31の接続構造により、自由に該モニター3と支持腕2及び台座1の相対角度を調整することもできる。

以上の実施例による本考案の詳細な説明は本考案の範囲を制限するものではない。本技術に熟知する者が、本考案の範囲内にて行う変更や調整を行っても、本考案の重要な意義は失われず、本考案の範囲に含まれる。

本考案の立体構造分解図である。 本考案の組立完成図である。 本考案の装置立体図である。 本考案の支持腕操作略図(一)である。 本考案の支持腕操作略図(二)である。 本考案の操作略図正視図である。 本考案の車用モニター装置略図である。 本考案の支持腕操作略図(三)である。

符号の説明

1.台座
11接続台
111軸
2支持腕
21溝
22収納溝
221ラック
3モニター
31固定台
311軸
4ピニオン歯車
5空間

Claims (6)

1. 車体内部の天井部分に固定する台座、該台座の両側に回動可能に設けられた一対の支持腕、モニター、及び該モニター両側から突出した軸に固定されたピニオン歯車、を具え、
   支持腕は、モニターを支持する面に片側にラックを設けた収納溝を設けると共にピニオン歯車を該収納溝内のラックに噛み合わせて、モニターを支持することにより、該ピニオン歯車とラック間の噛み合わせを介して該モニターを支持腕の該収納溝に沿って移動することにより台座に対する相対位置を調整可能としたことを特徴とする車内搭載用モニター。
2. 前記台座の両側内部に接続台を設け、該接続台から突出する軸を該支持腕に設けた軸孔に嵌合することにより支持腕と接続したことを特徴とする請求項1記載の車内搭載用モニター。
3. 前記モニターの両側内部に固定台を設け、該固定台より外側に突出した軸にピニオン歯車を設置したことを特徴とする請求項1記載の車内搭載用モニター。
4. 車体内部の天井部分に固定する台座、該台座の両側に回動可能に設けられた一対の支持腕、モニター、及び該モニター両側から突出した軸に固定されたピニオン歯車、を具え、
   支持腕は、モニターを支持する面に片側にラックを設けた収納溝を設けると共にピニオン歯車を該収納溝内のラックに噛み合わせて、モニターを支持することにより、該ピニオン歯車とラック間の噛み合わせを介して該モニターを支持腕の該収納溝に沿って移動することにより台座に対する相対位置を調整可能とし、
   モニターを下降した位置に於いて形成される台座とモニター間の空間位置をバックミラーの位置と対応させたことを特徴とする車内搭載用モニター。
5. 前記台座の両側内部に接続台を設け、該接続台から突出する軸を該支持腕に設けた軸孔に嵌合することにより支持腕と接続したことを特徴とする請求項4記載の車内搭載用モニター。
6. 前記モニターの両側内部に固定台を設け、該固定台より外側に突出した軸にピニオン歯車を設置したことを特徴とする請求項4記載の車内搭載用モニター。

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