JP3146628B2 - 車両用空調制御装置 - Google Patents

車両用空調制御装置

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JP3146628B2
JP3146628B2 JP14538392A JP14538392A JP3146628B2 JP 3146628 B2 JP3146628 B2 JP 3146628B2 JP 14538392 A JP14538392 A JP 14538392A JP 14538392 A JP14538392 A JP 14538392A JP 3146628 B2 JP3146628 B2 JP 3146628B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるオートエアコ
ンにおいて学習機能を備えた車両用空調制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の学習機能を備えた車両用空調制御
装置は、特開平3−54015号公報に記載されている
ように、例えば、室内温度を自動的に設定温度に保つよ
うに空調装置を自動制御(オートエアコン制御)してい
るときに、その設定温度を使用者が手動操作により補正
すると、その補正後の温度が新たな設定温度として更新
記憶され、次回の自動制御では、この新たな設定温度を
基準にして空調制御されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、外気温度が
同じでも、人は昼間よりも夜間の方が涼しく感じ、晴天
よりも雨天の方が涼しく感じる傾向があり、昼間と夜
間、晴天と雨天とでは、人の感じる温度(体感温度)も
様々に異なる。
【0004】しかしながら、前述した従来構成のもので
は、自動制御時に行われた手動補正データを学習する機
能を備えていても、その補正データが昼・夜、晴・雨の
区別なく学習されて、外気温度等のみによって昼・夜、
晴・雨の区別なく一律に空調制御されてしまうので、補
正操作したときと昼・夜、晴・雨の条件が異なるときに
は、折角の学習機能が却って逆効果になることがあり、
その都度、手動補正の必要が生じてくるという欠点があ
る。
【0005】本発明はこの様な事情を考慮してなされた
もので、その目的は、自動制御時に行われた手動補正の
データを昼・夜、晴(又は曇)・雨の環境条件と関連付
けて学習でき、昼・夜、晴(又は曇)・雨を考慮しつつ
乗員の好みにあった快適な空調制御を行うことができる
車両用空調制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
天候及び昼夜を環境条件入力とし、車両に搭載された空
調装置を自動制御する車両用空調制御装置において、前
記空調装置の動作状態が手動操作により補正されたとき
に、その補正データを前記天候信号及び前記昼夜信号と
関連付けて記憶する記憶手段と、前記環境条件が前記記
憶手段の記憶データと同じ状態になったときに、前記記
憶手段に記憶されている前記補正データに従って前記空
調装置の動作状態を自動的に補正する補正手段とを備え
たことを構成としたものである。 また、請求項2記載の
発明は、請求項1の具体的構成として、雨天時に動作さ
せるワイパー及び夜間に点灯させるライトを備えた車両
に搭載された空調装置を自動制御する車両用空調制御装
において、ワイパーが動作しているか否かを検出する
ワイパー動作検出手段と、前記ライトが点灯しているか
否かを検出するライト点灯検出手段と、前記ワイパー及
び前記ライトの少なくとも一方が動作・点灯している時
期に、前記空調装置の動作状態が手動操作により補正さ
れたときに、その補正データを前記ワイパー及び前記ラ
イトの動作・点灯状態と関連付けて記憶する記憶手段
と、前記ワイパー及び前記ライトの動作・点灯状態が前
記記憶手段の記憶データと同じ状態になったときに、前
記記憶手段に記憶されている前記補正データに従って前
記空調装置の動作状態を自動的に補正する補正手段とを
備えたことを構成としている。
【0007】
【作用】一般に、自動制御時に空調装置の動作状態を乗
員が手動補正する時期は、雨天又は夜間の場合が多いの
で、請求項1記載の発明では、天候昼夜を判断し、雨天
夜間に行われた手動補正を昼・夜、晴(又は曇)・雨の
環境条件と関連付けて学習するようにしている。
【0008】具体的には、請求項2記載の発明のように
ワイパー動作検出手段によりワイパーが動作しているか
否かを検出することにより、雨天か晴天(又は曇天)か
を間接的に判断すると共に、ライト点灯検出手段により
ライトが点灯しているか否かを検出することにより、昼
間か夜間かを間接的に判断する。この際、ワイパー及び
ライトの少なくとも一方が動作・点灯している時期(即
ち雨天又は夜間)に空調装置の動作状態が手動操作によ
り補正されたときには、その補正データをワイパー及び
ライトの動作・点灯状態(即ち昼・夜、晴又は曇・雨の
環境条件)と関連付けて記憶手段に記憶する(学習す
る)。
【0009】この後の自動制御において、請求項2記載
の発明では、もし、ワイパー及びライトの動作・点灯状
(即ち請求項1記載の発明では、昼・夜、晴又は曇・
雨の環境条件)が記憶手段の記憶データと同じ状態にな
れば、記憶手段に記憶されている補正データに従って補
正手段により空調装置の動作状態を自動的に補正する。
この補正は、昼・夜、晴(又は曇)・雨の環境条件に適
応したものとなり、乗員にとって快適な空調制御が実行
されることになる。
【0010】請求項2記載の発明では、昼・夜、晴(又
は曇)・雨の区分は、既存のワイパーとライトの動作・
点灯状態を検出することにより行うので、他のセンサを
設ける場合と比較して、構成が複雑化せずに済むと共
に、昼・夜、晴(又は曇)・雨の検出も極めて正確であ
り、信頼性が高い。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1に示すように、車室11内の空調を行う空
調装置12は、送風ケーシング13内にファン14、冷
却器15及びヒータコア16を配設した構成となってい
る。上記冷却器15は、コンプレッサ(図示せず)やコ
ンデンサ(図示せず)等と共に冷凍サイクルを構成し、
上記コンデンサで放熱させて液化した冷媒を、この冷却
器15内で蒸発させることにより、冷却器15に沿って
流れる空気を冷却するものである。一方、ヒータコア1
6は、内部をエンジン(図示せず)の冷却水が循環し
て、その放熱によりヒータコア16に沿って流れる空気
を加熱するものである。
【0012】上記送風ケーシング13の最上流側には、
外気を導入する外気導入口17と車内11の空気(内
気)を導入する内気導入口18とが設けられ、これら外
気導入口17と内気導入口18との中間に内外気切換ダ
ンパ19が設けられている。この内外気切換ダンパ19
をマイクロコンピュータ20の指令によりサーボモータ
21によって駆動することで、外気導入口17と内気導
入口18との開口比を変化させて、外気と内気の導入割
合を調節するようになっている。
【0013】一方、送風ケーシング13の最下流側に
は、吹出口切換ダンパ22が設けられ、この吹出口切換
ダンパ22をマイクロコンピュータ20の指令によりサ
ーボモータ23によって駆動することで、風の吹出モー
ド(吹出口の位置)を“FACE”“DEF”“FOO
T”等に切り換えるようになっている。
【0014】また、ヒータコア16の上流側には、エア
ミックスダンパ24が設けられ、このエアミックスダン
パ24をマイクロコンピュータ20の指令によりサーボ
モータ25によって駆動することで、ヒータコア16を
通過する空気とヒータコア16をバイパスする空気との
割合を変化させて、車室11内に吹き出す空気の温度を
調節するようになっている。
【0015】尚、ファン14を駆動するブロワモータ2
6は、駆動回路27を介してマイクロコンピュータ20
により制御される。このブロワモータ26への印加電圧
(回転速度)は、図8に示すように、目標吹出温度Tao
に応じて、VL からVH の範囲内で可変制御される。
【0016】一方、マイクロコンピュータ20は、詳細
には図示しないが、中央演算処理装置(CPU)、RO
M、RAM、スタンバイRAM28、I/Oポート、A
/D変換機能等を備えている。ここで、スタンバイRA
M28は、イグニッションスイッチ(以下「IG」と略
す)29がオフの場合でも、乗員の好みを学習した値
(後述する補正データ)を記憶し続ける記憶手段であ
り、IG29がオフの場合でもバッテリー30からIG
29を介さずに直接給電されて、記憶データを保持する
ようになっている。また、修理等でバッテリー30が一
時的に取り外された状態でも、短時間ならば記憶データ
を保持できるように、バックアップ電源(図示せず)も
設けられている。
【0017】このマイクロコンピュータ20には、操作
スイッチ31からの操作信号が入力される。この操作ス
イッチ31は、操作パネル(図示せず)に設けられ、図
示はしないが、自動制御を選択するAUTOスイッチ、
手動内外気切換スイッチ、手動吹出モード切換スイッチ
(DEF,FACE,FOOT,B/L,F/Dの切換
スイッチ)、手動吹出風量切換スイッチ等から構成され
ている。
【0018】また、乗員が好みの温度に設定するための
温度設定器32、内気温度を検出する内気温センサ3
3、外気温度を検出する外気温センサ34及び日射量を
検出する日射センサ35の出力信号がレベル変換回路3
6を介してマイクロコンピュータ20に入力される。
【0019】このマイクロコンピュータ20には、ワイ
パーモータ37をオン・オフするワイパースイッチ38
のオン・オフ信号も入力される。このオン・オフ信号に
より、マイクロコンピュータ20は、ワイパー37aが
動作しているか否かを検出するワイパー動作検出手段と
して機能する。更に、マイクロコンピュータ20には、
車両の前部に設けられたライト39をオン・オフするラ
イトスイッチ40のオン・オフ信号も入力される。この
オン・オフ信号により、マイクロコンピュータ20は、
ライト39が点灯しているか否かを検出するライト点灯
検出手段としても機能する。
【0020】一般に、自動制御時に空調装置12の動作
状態を乗員が手動補正する時期は、雨天又は夜間の場合
が多いので、本実施例では、ワイパー37a及びライト
39の動作・点灯状態により、昼・夜、晴(又は曇)・
雨を区別しつつ、雨天又は夜間に行われた手動補正を昼
・夜、晴(又は曇)・雨の環境条件と関連付けて学習し
て、昼・夜、晴(又は曇)・雨の環境条件に対応した快
適な空調制御を行うものである(図9参照)。
【0021】この空調制御の主体となるマイクロコンピ
ュータ20は、図2乃至図7の制御プログラムを実行す
ることにより、自動制御時にワイパー37a及びライト
39の少なくとも一方が動作・点灯している時期(雨天
又は夜間)に、空調装置12の動作状態が手動操作によ
り補正されたときに、その補正データをワイパー37a
及びライト39の動作・点灯状態と関連付けてスタンバ
イRAM28に記憶させると共に、これ以後の自動制御
では、ワイパー37a及びライト39の動作・点灯状態
がスタンバイRAM28の記憶データと同じ状態になっ
たときに、スタンバイRAM28に記憶されている前記
補正データに従って空調装置12の動作状態を自動的に
補正する補正手段として機能する。以下、このマイクロ
コンピュータ20による制御内容を具体的に説明する。
【0022】乗員がIG29をオンして、操作スイッチ
31により自動制御(AUTO)を選択すると、マイク
ロコンピュータ20は、図2のメインプログラムによる
空調制御を開始し(ステップ100)、所定の初期設定
を行う(ステップ110)。次いで、ステップ150に
進み、各種信号を入力する。具体的には、図3に示すよ
うに、まず、温度設定器32及び操作スイッチ31から
空調の操作指令値を入力し(ステップ151)、昼・
夜、晴(又は曇)・雨を区別するためにワイパースイッ
チ38及びライトスイッチ40のオン・オフ信号を入力
する(ステップ152)。更に、後述する各種フラグの
セット/リセットを行った後(ステップ153)、環境
条件を判断するために内気温センサ33、外気温センサ
34及び日射センサ34の出力信号を入力して、図1の
ステップ200に移行する。
【0023】このステップ200では、目標吹出温度T
aoを演算するサブルーチンを実行する。このサブルーチ
ンの詳細は、図4及び図5に示されており、まず、温度
設定器32の手動操作により設定温度Tset が手動補正
されたか否かを判断する(ステップ201)。もし、設
定温度Tset が手動補正されていなければ、ステップ2
01で「NO」と判断されて、ステップ202に移行
し、ライト39が点灯されているか否かが判断される。
もし、ライト39が点灯されていなければ、ステップ2
02で「NO」と判断されて、ステップ203に移行
し、ワイパー37aが動作されているか否かが判断され
る。ここでも、「NO」と判断されれば、ステップ20
4に移行し、目標吹出温度Taoを次の(1)式により計
算する。
【0024】 Tao=Kset ×Tset −Kr ×Tr −Kam×Tam−Ks ×Ts +C …(1) 但し、Kset ,Kr ,Kam,Ks :係数 C:定数 Tset :設定温度 Tr :内気温度 Tam:外気温度 Ts :日射量 上述したように、ステップ201,202,203で全
て「NO」と判断された場合、即ち、設定温度Tset が
手動補正されず、昼間・晴天(又は曇天)の場合には、
学習の必要がないので、直ちに目標吹出温度Taoを計算
する(ステップ204)。
【0025】一方、ステップ203で「YES」と判断
された場合、即ち、設定温度Tsetが手動補正されず、
昼間・雨天の場合には、ステップ206に移行して、学
習フラグAが“1”であるか否かを判断する。この学習
フラグAは、昼間・雨天の状態での温度補正データを学
習(記憶)しているか否か(つまり昼間・雨天の状態で
設定温度Tset が1回以上手動補正されたか否か)を判
別するフラグであり、“1”は既に学習(記憶)されて
いることを意味する。従って、もし、このステップ20
6で「NO」(A=0)と判断されれば、未だ学習され
ていないので、ステップ204に移行して、前記(1)
式により目標吹出温度Taoを計算することになる。
【0026】一方、ステップ206で「YES」(A=
1)と判断されれば、ステップ207に移行して、状態
フラグXが“1”であるか否かを判断する。この状態フ
ラグXは、昼間・雨天のときに設定温度Tset を自動補
正すべきか否かを判別するフラグであり、“1”は学習
を行った手動補正状態であり、自動補正が不要であるこ
とを意味する。従って、もし、このステップ207で
「YES」(X=1)と判断されれば、ステップ204
に移行して、前記(1)式により目標吹出温度Taoを計
算することになる。
【0027】反対に、ステップ207で「NO」(X=
0)であれば、設定温度Tset を補正する必要があるの
で、ステップ208に移行し、現在の設定温度Tset に
補正値αを加算して、新たな設定温度Tset を求め、こ
の新たな設定温度Tset に基づいて(1)式により目標
吹出温度Taoを計算する(ステップ204)。ここで、
補正値αは、後述するステップ220で求められるもの
で、昼間・雨天のときに設定温度Tset を手動補正する
前後の温度差に相当する値である。
【0028】また、ステップ202で「YES」と判断
された場合、即ち、設定温度Tsetが手動補正されず、
夜間の場合には、ステップ209に移行して、ワイパー
37aが動作されているか否か(雨天か否か)が判断さ
れる。このステップ209で「NO」(晴天又は曇天)
の場合には、ステップ210に移行して学習フラグBが
“1”であるか否かを判断する。この学習フラグBは、
夜間・晴天(又は曇天)の状態での温度補正データを学
習(記憶)しているか否か(つまり夜間・晴天又は曇天
の状態で設定温度Tset が1回以上手動補正されたか否
か)を判別するフラグであり、“1”は既に学習(記
憶)されていることを意味する。従って、もし、このス
テップ210で「NO」(B=0)と判断されれば、未
だ学習されていないので、ステップ204に移行して、
前記(1)式により目標吹出温度Taoを計算することに
なる。
【0029】一方、ステップ210で「YES」(B=
1)と判断されれば、ステップ211に移行して、状態
フラグYが“1”であるか否かを判断する。この状態フ
ラグYは、夜間・晴天(又は曇天)のときに設定温度T
set を自動補正すべきか否かを判別するフラグであり、
“1”は学習を行った手動補正状態であり、自動補正が
不要であることを意味する。従って、もし、このステッ
プ211で「YES」(Y=1)と判断されれば、ステ
ップ204に移行して、前記(1)式により目標吹出温
度Taoを計算することになる。
【0030】反対に、ステップ211で「NO」(Y=
0)であれば、設定温度Tset を補正する必要があるの
で、ステップ212に移行し、現在の設定温度Tset に
補正値βを加算して、新たな設定温度Tset を求め、こ
の新たな設定温度Tset に基づいて、前記(1)式によ
り目標吹出温度Taoを計算する(ステップ204)。こ
こで、補正値βは、後述するステップ224で求められ
るもので、夜間・晴天(又は曇天)の状態のときに設定
温度Tset を手動補正する前後の温度差に相当する値で
ある。
【0031】また、ステップ209で「YES」と判断
された場合、即ち、設定温度Tsetが手動補正されず、
夜間・雨天の場合には、ステップ213に移行して、学
習フラグCが“1”であるか否かを判断する。この学習
フラグCは、夜間・雨天の状態での温度補正データを学
習(記憶)しているか否か(つまり夜間・雨天の状態で
設定温度Tset が1回以上手動補正されたか否か)を判
別するフラグであり、“1”は既に学習(記憶)されて
いることを意味する。従って、もし、このステップ21
3で「NO」(C=0)と判断されれば、未だ学習され
ていないので、ステップ204に移行して、前記(1)
式により目標吹出温度Taoを計算することになる。
【0032】一方、ステップ213で「YES」(C=
1)と判断されれば、ステップ214に移行して、状態
フラグZが“1”であるか否かを判断する。この状態フ
ラグZは、夜間・晴天(又は曇天)のときに設定温度T
set を自動補正すべきか否かを判別するフラグであり、
“1”は学習を行った手動補正状態であり、自動補正が
不要であることを意味する。従って、もし、このステッ
プ214で「YES」(Z=1)と判断されれば、ステ
ップ204に移行して、前記(1)式により目標吹出温
度Taoを計算することになる。
【0033】反対に、ステップ214で「NO」(Z=
0)であれば、設定温度Tset を補正する必要があるの
で、ステップ215に移行し、現在の設定温度Tset に
補正値γを加算して、新たな設定温度Tset を求め、こ
の新たな設定温度Tset に基づいて(1)式により目標
吹出温度Taoを計算する(ステップ204)。ここで、
補正値γは、後述するステップ227で求められるもの
で、夜間・雨天のときに設定温度Tset を手動補正する
前後の温度差に相当する値である。
【0034】この様にして、空調装置12を自動制御し
ているときに、乗員が温度設定器32を操作して設定温
度Tset を手動補正すると、ステップ201の判断が
「YES」となり、ステップ216に移行して、状態フ
ラグX,Y,Zを全て“0”にリセットする。この後、
ステップ217に移行して、ライト39が点灯されてい
るか否かが判断される。もし、ライト39が点灯されて
いなければ、ステップ217で「NO」と判断されて、
ステップ218に移行し、ワイパー37aが動作されて
いるか否かが判断される。ここでも、「NO」と判断さ
れた場合、即ち、昼間・晴天(又は曇天)の場合には、
設定温度Tset を自動補正する必要がないので、ステッ
プ204に移行し、目標吹出温度Taoを前記(1)式に
より計算する。
【0035】一方、ステップ218で「YES」(昼間
・雨天)の場合には、ステップ219に移行し、学習フ
ラグAを“1”にセットする。この学習フラグAは、昼
間・雨天の状態での温度補正データを学習(記憶)して
いるか否かを判別するフラグであり、“1”は既に学習
(記憶)されていることを意味する。この後、ステップ
220に移行して、昼間・雨天のときの補正値αを求め
る。この補正値αは、昼間・雨天のときに、設定温度T
set を手動補正する前後の温度差[Tset(n)−Tset(n-
1)]である。この補正値αの計算後、状態フラグXを
“1”にセットして(ステップ221)、目標吹出温度
Taoを前記(1)式により計算する(ステップ20
4)。
【0036】また、ステップ217で「YES」(夜
間)と判断された場合には、ステップ222に移行し
て、ワイパー37aが動作されているか否か(雨天か否
か)が判断される。このステップ222で「NO」(夜
間・晴天又は曇天)の場合には、ステップ223に移行
し、学習フラグBを“1”にセットする。この学習フラ
グBは、夜間・晴天又は曇天の状態での温度補正データ
を学習(記憶)しているか否かを判別するフラグであ
り、“1”は既に学習(記憶)されていることを意味す
る。この後、ステップ224に移行して、夜間・晴天又
は曇天のときの補正値βを求める。この補正値βは、夜
間・晴天又は曇天のときに設定温度Tset を手動補正す
る前後の温度差[Tset(m)−Tset(m-1)]である。この
補正値βの計算後、状態フラグYを“1”にセットして
(ステップ221)、目標吹出温度Taoを前記(1)式
により計算する(ステップ204)。
【0037】一方、ステップ222で「YES」(夜間
・雨天)の場合には、ステップ226に移行して学習フ
ラグCを“1”にセットする。この学習フラグCは、夜
間・雨天の状態での温度補正データを学習(記憶)して
いるか否かを判別するフラグであり、“1”は既に学習
(記憶)されていることを意味する。この後、ステップ
227に移行して、夜間・雨天のときの補正値γを求め
る。この補正値γは、夜間・雨天のときに、設定温度T
set を手動補正する前後の温度差[Tset(p)−Tset(p-
1)]である。この補正値γの計算後、状態フラグZを
“1”にセットして(ステップ227)、目標吹出温度
Taoを前記(1)式により計算する(ステップ20
4)。
【0038】尚、学習フラグA,B,Cは、空調装置1
2をオフしても、オフ前の状態に保持されるが、状態フ
ラグX,Y,Zは、空調装置12をオフすると、全て
“0”にクリアされる。
【0039】以上述べた図4及び図5のサブルーチン
(ステップ200)を実行して、目標吹出温度Taoを演
算し終えると、図3のメインルーチンに戻って、エアミ
ックス制御を実行する(ステップ300)。このエアミ
ックス制御では、目標吹出温度Taoに応じてエアミック
スダンパ24の開度を演算し、その開度となるようにエ
アミックスダンパ24を駆動するサーボモータ25を制
御して、吹出空気の温度を制御する。
【0040】この後、ステップ400に進み、ブロワ電
圧制御を実行する。このブロワ電圧制御では、目標吹出
温度Taoに対応する吹出風量をブロワモータ26への印
加電圧(以下「ブロワ電圧」という)として演算し、そ
のブロワ電圧をブロワモータ26に印加して吹出風量を
制御する。
【0041】このブロワ電圧制御の詳細は、図6及び図
7に示されており、まず、図8のブロワ電圧特性から、
目標吹出温度Taoに対応するブロワ電圧VF を算出する
(ステップ401)。尚、ブロワ電圧VF は、図8のブ
ロワ電圧特性を数値化したデータテーブルから求めるよ
うにしても良い。
【0042】この後、操作スイッチ31の手動操作によ
りブロワ電圧VF が手動補正されたか否かを判断する
(ステップ402)。もし、ブロワ電圧VF が手動補正
されていなければ、ステップ402で「NO」と判断さ
れて、ステップ403に移行し、ライト39が点灯され
ているか否かが判断される。もし、ライト39が点灯さ
れていなければ、ステップ403で「NO」と判断され
て、ステップ404に移行し、ワイパー37aが動作さ
れているか否かが判断される。ここでも、「NO」と判
断されれば、ステップ405に移行し、ステップ401
で算出したブロワ電圧VF を出力して、吹出風量を制御
する。
【0043】上述したように、ステップ402,40
3,404で全て「NO」と判断された場合、即ち、ブ
ロワ電圧VF が手動補正されず、昼間・晴天(又は曇
天)の場合には、学習の必要がないので、ステップ40
1で算出したブロワ電圧VF をそのまま出力して(ステ
ップS405)、吹出風量を制御する。
【0044】一方、ステップ404で「YES」と判断
された場合、即ち、ブロワ電圧VFが手動補正されず、
昼間・雨天の場合には、ステップ407に移行して、学
習フラグEが“1”であるか否かを判断する。この学習
フラグEは、昼間・雨天の状態でのブロワ電圧補正デー
タを学習(記憶)しているか否か(つまり昼間・雨天の
状態でブロワ電圧VF が1回以上手動補正されたか否
か)を判別するフラグであり、“1”は既に学習(記
憶)されていることを意味する。従って、もし、このス
テップ407で「NO」(E=0)と判断されれば、未
だ学習されていないので、ステップ405に移行して、
ステップ401で算出したブロワ電圧VF をそのまま出
力して、吹出風量を制御することになる。
【0045】一方、ステップ407で「YES」(E=
1)と判断されれば、ステップ408に移行して、状態
フラグSが“1”であるか否かを判断する。この状態フ
ラグSは、昼間・雨天のときにブロワ電圧VF を自動補
正すべきか否かを判別するフラグであり、“1”は学習
を行った手動補正状態であり、自動補正が不要であるこ
とを意味する。従って、もし、このステップ408で
「YES」(S=1)と判断されれば、ステップ405
に移行して、ステップ401で算出したブロワ電圧VF
をそのまま出力して、吹出風量を制御することになる。
【0046】反対に、ステップ408で「NO」(S=
0)であれば、ブロワ電圧VF を補正する必要があるの
で、ステップ409に移行し、現在のブロワ電圧VF に
補正値Hを加算して、新たなブロワ電圧VF を求め、こ
の新たなブロワ電圧VF を出力して、吹出風量を制御す
る(ステップ405)。ここで、補正値Hは、後述する
ステップ421で求められる。
【0047】また、ステップ403で「YES」と判断
された場合、即ち、ブロワ電圧VFが手動補正されず、
夜間の場合には、ステップ410に移行して、ワイパー
37aが動作されているか否か(雨天か否か)が判断さ
れる。このステップ410で「NO」(晴天又は曇天)
の場合には、ステップ411に移行して学習フラグFが
“1”であるか否かを判断する。この学習フラグFは、
夜間・晴天(又は曇天)の状態でのブロワ電圧補正デー
タを学習(記憶)しているか否か(つまり夜間・晴天又
は曇天の状態でブロワ電圧VF が1回以上手動補正され
たか否か)を判別するフラグであり、“1”は既に学習
(記憶)されていることを意味する。従って、もし、こ
のステップ411で「NO」(F=0)と判断されれ
ば、未だ学習されていないので、ステップ405に移行
して、ステップ401で算出したブロワ電圧VF をその
まま出力して、吹出風量を制御することになる。
【0048】一方、ステップ411で「YES」(F=
1)と判断されれば、ステップ412に移行して、状態
フラグVが“1”であるか否かを判断する。この状態フ
ラグVは、夜間・晴天(又は曇天)のときにブロワ電圧
VF を自動補正すべきか否かを判別するフラグであり、
“1”は学習を行った手動補正状態であり、自動補正が
不要であることを意味する。従って、もし、このステッ
プ412で「YES」(V=1)と判断されれば、ステ
ップ405に移行して、ステップ401で算出したブロ
ワ電圧VF をそのまま出力して、吹出風量を制御するこ
とになる。
【0049】反対に、ステップ412で「NO」(V=
0)であれば、ブロワ電圧VF を補正する必要があるの
で、ステップ413に移行し、現在のブロワ電圧VF に
補正値Jを加算して、新たなブロワ電圧VF を求め、こ
の新たなブロワ電圧VF を出力して、吹出風量を制御す
る(ステップ405)。ここで、補正値Jは、後述する
ステップ425で求められる。
【0050】また、ステップ410で「YES」と判断
された場合、即ち、ブロワ電圧VFが手動補正されず、
夜間・雨天の場合には、ステップ414に移行して、学
習フラグGが“1”であるか否かを判断する。この学習
フラグGは、夜間・雨天の状態でのブロワ電圧補正デー
タを学習(記憶)しているか否か(つまり夜間・雨天の
状態でブロワ電圧VF が1回以上手動補正されたか否
か)を判別するフラグであり、“1”は既に学習(記
憶)されていることを意味する。従って、もし、このス
テップ414で「NO」(G=0)と判断されれば、未
だ学習されていないので、ステップ405に移行して、
ステップ401で算出したブロワ電圧VF をそのまま出
力して、吹出風量を制御することになる。
【0051】一方、ステップ414で「YES」(G=
1)と判断されれば、ステップ415に移行して、状態
フラグWが“1”であるか否かを判断する。この状態フ
ラグWは、夜間・晴天(又は曇天)のときにブロワ電圧
VF を自動補正すべきか否かを判別するフラグであり、
“1”は学習を行った手動補正状態であり、自動補正が
不要であることを意味する。従って、もし、このステッ
プ415で「YES」(W=1)と判断されれば、ステ
ップ405に移行して、ステップ401で算出したブロ
ワ電圧VF をそのまま出力して、吹出風量を制御するこ
とになる。
【0052】反対に、ステップ415で「NO」(W=
0)であれば、ブロワ電圧VF を補正する必要があるの
で、ステップ416に移行し、現在のブロワ電圧VF に
補正値Kを加算して、新たなブロワ電圧VF を求め、こ
の新たなブロワ電圧VF を出力して、吹出風量を制御す
る(ステップ405)。ここで、補正値Kは、後述する
ステップ428で求められる。
【0053】この様にして、空調装置12を自動制御し
ているときに、乗員が操作スイッチ31を操作してブロ
ワ電圧VF を手動補正すると、ステップ402の判断が
「YES」となり、ステップ417に移行して、状態フ
ラグS,V,Wを全て“0”にリセットする。この後、
ステップ418に移行して、ライト39が点灯されてい
るか否かが判断される。もし、ライト39が点灯されて
いなければ、ステップ418で「NO」と判断されて、
ステップ419に移行し、ワイパー37aが動作されて
いるか否かが判断される。ここでも、「NO」と判断さ
れた場合、即ち、昼間・晴天(又は曇天)の場合には、
ブロワ電圧VF を自動補正する必要がないので、ステッ
プ405に移行し、ステップ401で算出したブロワ電
圧VF をそのまま出力して、送風量を制御する。
【0054】一方、ステップ419で「YES」(昼間
・雨天)の場合には、ステップ420に移行し、学習フ
ラグEを“1”にセットする。この学習フラグEは、昼
間・雨天の状態でのブロワ電圧補正データを学習(記
憶)しているか否かを判別するフラグであり、“1”は
既に学習(記憶)されていることを意味する。この後、
ステップ421に移行して、昼間・雨天のときの補正値
Hを求める。この補正値Hは、昼間・雨天のときに、操
作スイッチ31の手動操作により設定されたブロワ電圧
MVF(q)と、図8により目標吹出温度Taoから求めたブ
ロワ電圧VF(q)との差[VF(q)−MVF(q)]として求め
ている。ここで、(q) は、昼間・雨天のときの値である
ことを表す添字である。この補正値Hの計算後、状態フ
ラグSを“1”にセットして(ステップ422)、ブロ
ワ電圧VF を出力する(ステップ405)。
【0055】また、ステップ418で「YES」(夜
間)と判断された場合には、ステップ423に移行し
て、ワイパー37aが動作されているか否か(雨天か否
か)が判断される。このステップ423で「NO」(夜
間・晴天又は曇天)の場合には、ステップ424に移行
し、学習フラグFを“1”にセットする。この学習フラ
グFは、夜間・晴天又は曇天の状態でのブロワ電圧補正
データを学習(記憶)しているか否かを判別するフラグ
であり、“1”は既に学習(記憶)されていることを意
味する。
【0056】この後、ステップ425に移行して、夜間
・晴天又は曇天のときの補正値Jを求める。この補正値
Jは、夜間・晴天又は曇天のときに、操作スイッチ31
の手動操作により設定されたブロワ電圧MVF(r)と、図
8により目標吹出温度Taoから求めたブロワ電圧VF(r)
との差[VF(r)−MVF(r)]として求めている。ここ
で、(r) は、夜間・晴天又は曇天のときの値であること
を表す添字である。この補正値Jの計算後、状態フラグ
Vを“1”にセットして(ステップ426)、ブロワ電
圧VF を出力する(ステップ405)。
【0057】一方、ステップ423で「YES」(夜間
・雨天)の場合には、ステップ427に移行して学習フ
ラグGを“1”にセットする。この学習フラグGは、夜
間・雨天の状態でのブロワ電圧補正データを学習(記
憶)しているか否かを判別するフラグであり、“1”は
既に学習(記憶)されていることを意味する。この後、
ステップ428に移行して、夜間・雨天のときの補正値
Kを求める。この補正値Kは、夜間・雨天のときに、操
作スイッチ31の手動操作により設定されたブロワ電圧
MVF(t)と、図8により目標吹出温度Taoから求めたブ
ロワ電圧VF(t)との差[VF(t)−MVF(t)]として求め
ている。ここで、(t) は、夜間・雨天のときの値である
ことを表す添字である。この補正値Kの計算後、状態フ
ラグWを“1”にセットして(ステップ429)、ブロ
ワ電圧VF を出力する(ステップ405)。
【0058】尚、学習フラグE,F,Gは、空調装置1
2をオフしても、オフ前の状態に保持されるが、状態フ
ラグS,V,Wは、空調装置12をオフすると、全て
“0”にクリアされる。
【0059】以上述べた図6及び図7のサブルーチン
(ステップ400)を実行して、ブロワ電圧VF を出力
し終えると、図3のメインルーチンに戻り、内外気制御
を実行する(ステップ500)。この内外気制御では、
内外気切換ダンパ19による内気と外気の導入割合を演
算し、内外気切換ダンパ19を駆動するサーボモータ2
1を制御して、内外気の導入割合を制御する。
【0060】この後、ステップ600に進み、吹出モー
ド制御を実行する。この吹出モード制御では、目標吹出
温度Taoに応じた最適の吹出モードを演算し、吹出口切
換ダンパ22を駆動するサーボモータ23を制御して、
吹出口の位置を“FACE”“DEF”“FOOT”等
に切換制御する。
【0061】次いで、ステップ700に進み、冷凍サイ
クルのコンプレッサ(図示せず)の運転を制御する。こ
の後、ステップ150に戻って、上述した処理を繰り返
すことにより、雨天又は夜間に行われた手動補正を昼・
夜、晴(又は曇)・雨の環境条件と関連付けて学習しつ
つ、昼・夜、晴(又は曇)・雨の環境条件に適応した快
適な空調制御を行うものである。
【0062】この場合、雨天又は夜間に行われた手動補
正のみを学習する理由は、晴天(又は曇天)の昼間に
は、乗員の感じる温度(体感温度)と設定温度Tset と
のずれが一般に少なく、手動補正の頻度が低いのに対
し、雨天又は夜間には、体感温度と設定温度Tset との
ずれが大きくなる傾向にあり、手動補正の頻度が高くな
るためである。それ故、本実施例のように、雨天又は夜
間に行われた手動補正を昼・夜、晴(又は曇)・雨の環
境条件と関連付けて学習(記憶)し、以降の空調制御に
反映させるようにすれば、昼・夜、晴(又は曇)・雨の
環境条件に適応した快適な空調制御を行うことができ、
雨天又は夜間でも乗員に手動補正の必要性をほとんど感
じさせずに済み、乗員の好みに合った理想的な空調制御
を行うことができる。
【0063】しかも、昼・夜、晴(又は曇)・雨の区分
は、既存のワイパー37aとライト39の動作・点灯状
態を検出することにより行うので、他のセンサを設ける
場合と比較して、構成が複雑化せずに済むと共に、昼・
夜、晴(又は曇)・雨の検出も極めて正確であり、信頼
性が高い。
【0064】尚、本実施例では、学習の対象を設定温度
とブロワ電圧(吹出風量)の手動補正としたが、設定温
度とブロワ電圧のいずれか一方のみ学習するようにして
も良く、或は、吹出モード(“FACE”“DEF”
“FOOT”等)の切換や、内外気の導入割合の切換に
ついても学習するようにしても良い。
【0065】また、昼・夜、晴(又は曇)・雨の区分に
加え、例えば、外気温度についても0℃以下、0〜10
℃、10〜20℃、30℃以上という複数の区分を設け
て、より細かく学習するようにしても良い。
【0066】また、本実施例では、ライト39の点灯を
1系統で検出するようにしているが、テールライトとヘ
ッドライトを別々に検出することにより、夕暮れと夜の
区別をつけるようにしても良い。
【0067】その他、本発明は、補正データを記憶する
記憶手段として、スタンバイRAM28に代えて、EE
PROM等の書替え可能な不揮発性メモリを採用しても
良く、或は、目標吹出温度Taoの計算方法を変更した
り、空調装置12の構成を適宜変更しても良い等、要旨
を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
【0068】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、雨天又は夜間に行われた手動補正を昼・夜、晴(又
は曇)・雨の環境条件と関連付けて学習(記憶)し、以
降の空調制御に反映させるようにしたので、昼・夜、晴
(又は曇)・雨の環境条件に適応した快適な空調制御を
行うことができ、雨天又は夜間でも乗員に手動補正の必
要性をほとんど感じさせずに済み、乗員の好みに合った
理想的な空調制御を行うことができる。
【0069】しかも、請求項2記載の発明では、昼・
夜、晴(又は曇)・雨の区分は、既存のワイパーとライ
トの動作・点灯状態を検出することにより行うので、他
のセンサを設ける場合と比較して構成が複雑化せずに済
むと共に、昼・夜、晴(又は曇)・雨の検出も極めて正
確であり、信頼性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図
【図2】空調制御のメインルーチンを示すフローチャー
【図3】各種信号入力ルーチン(ステップ150)を示
すフローチャート
【図4】目標吹出温度Tao演算ルーチン(ステップ20
0)を示すフローチャート(その1)
【図5】目標吹出温度Tao演算ルーチン(ステップ20
0)を示すフローチャート(その2)
【図6】ブロワ電圧VF 制御ルーチン(ステップ40
0)を示すフローチャート(その1)
【図7】ブロワ電圧VF 制御ルーチン(ステップ40
0)を示すフローチャート(その2)
【図8】目標吹出温度Taoとブロワ電圧VF との関係を
示す特性図
【図9】環境条件と、ワイパー信号・ライト信号及び設
定温度補正・吹出風量補正との関係を表す図
【符号の説明】
11は車室、12は空調装置、14はファン、15は冷
却器、16はヒータコア、19は内外気切換ダンパ、2
0はマイクロコンピュータ(ワイパー動作検出手段,ラ
イト点灯検出手段,補正手段)、22は吹出口切換ダン
パ、24はエアミックスダンパ、28はスタンバイRA
M(記憶手段)、37aはワイパー、38はワイパース
イッチ、39はライト、40はライトスイッチである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 裕司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 101

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天候及び昼夜を環境条件入力とし、車両
    に搭載された空調装置を自動制御する車両用空調制御装
    置において、 前記空調装置の動作状態が手動操作により補正されたと
    きに、その補正データを前記天候信号及び前記昼夜信号
    と関連付けて記憶する記憶手段と、 前記環境条件が前記記憶手段の記憶データと同じ状態に
    なったときに、前記記憶手段に記憶されている前記補正
    データに従って前記空調装置の動作状態を自動的に補正
    する補正手段とを備えたことを特徴とする車両用空調制
    御装置。
  2. 【請求項2】 雨天時に動作させるワイパー及び夜間に
    点灯させるライトを備えた車両に搭載された空調装置を
    自動制御する車両用空調制御装置において、 前記ワイパーが動作しているか否かを検出するワイパー
    動作検出手段と、 前記ライトが点灯しているか否かを検出するライト点灯
    検出手段と、 前記ワイパー及び前記ライトの少なくとも一方が動作・
    点灯している時期に前記空調装置の動作状態が手動操作
    により補正されたときに、その補正データを前記ワイパ
    ー及び前記ライトの動作・点灯状態と関連付けて記憶す
    る記憶手段と、 前記ワイパー及び前記ライトの動作・点灯状態が前記記
    憶手段の記憶データと同じ状態になったときに、前記記
    憶手段に記憶されている前記補正データに従って前記空
    調装置の動作状態を自動的に補正する補正手段とを備え
    たことを特徴とする車両用空調制御装置。
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JP2008137494A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Denso Corp 車両用視界支援装置

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