JP3482645B2 - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JP3482645B2
JP3482645B2 JP27205492A JP27205492A JP3482645B2 JP 3482645 B2 JP3482645 B2 JP 3482645B2 JP 27205492 A JP27205492 A JP 27205492A JP 27205492 A JP27205492 A JP 27205492A JP 3482645 B2 JP3482645 B2 JP 3482645B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乗員の好みを反映した
自動制御が可能な車両用空気調和装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、特開平3−54015号公報
においては、冷凍サイクルのコンプレッサ、ブロワ、吹
出口モード切替ダンパ等の空調手段と、車室内の空調状
態に影響を及ぼす環境条件を検出する環境条件検出手段
と、この環境条件検出手段の検出信号に基づいて車室内
へ吹き出す空気の目標吹出温度を演算する演算手段と、
この演算手段の演算結果および予め決められた自動制御
の制御特性に基づいて空調手段の制御状態を自動設定す
る自動設定手段と、この自動設定手段の出力信号に基づ
いて空調手段の制御状態を自動制御する自動制御手段と
を備えた車両用空気調和装置(以下従来の技術と呼ぶ)
が提案されている。この従来の技術は、空調手段の制御
状態を自動制御中に、エアコンスイッチ、風量切替スイ
ッチ、吹出口モード切替スイッチ等の手動スイッチの操
作が行われた場合、自動制御の制御特性をそれぞれの手
動設定データに応じて変更するようにした車両用空気調
和装置(以下従来の技術と呼ぶ)が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、乗員の温度
感覚は着衣量といった要因からも影響を受けるために、
同じような車室内の環境条件でも夏期、中間期、冬期に
応じて、快適な温度環境にずれが生ずる。したがって、
従来の技術においては、例えば夏期に手動スイッチの操
作により学習された手動設定データを中間期や冬期にそ
のまま用いると、乗員の着衣量が異なるため、乗員の好
みを反映した自動制御とはなりえないという問題点があ
った。本発明は、季節毎の乗員の着衣量の違いによって
生ずる快適な温度環境のずれに対応した空調手段の自動
制御を実現した車両用空気調和装置の提供を目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用空気調和
装置は、図12に示した技術手段を採用した。車両用空
気調和装置100は、車室内を空調する空調手段101
と、異なる季節毎の前記空調手段101の制御特性を記
憶する記憶手段102と、この記憶手段102に記載さ
れた季節毎の前記空調手段101の制御特性に基づい
て、前記空調手段101の制御状態を自動制御する自動
制御手段103と、前記空調手段101の制御状態を手
動設定する手動設定手段104と、現在の季節を判定す
る季節判定手段105と、前記自動制御手段103によ
って前記空調手段101の制御状態が自動制御されてい
るときに、前記手動設定手段104によって手動設定が
行なわれたとき、前記手動設定手段104で設定された
手動設定温度を学習し、前記季節判定手段105で判定
された現在の季節に応じた前記空調手段101の制御特
性を、前記学習結果に基づいて変更する旨を前記記憶手
段102に指令する特性変更指令手段106とを備えて
いる。請求項1に記載の発明は、車室内を空調する空調
手段と、異なる季節毎の前記空調手段の制御特性を記憶
する記憶手段と、この記憶手段に記憶された季節毎の前
記空調手段の制御特性に基づいて、前記空調手段の制御
状態を自動制御する自動制御手段と、前記空調手段の制
御状態を手動設定する手動設定手段とを有している。
た、外気温を検出する外気温センサと、月日信号を計数
する月日計数手段を有し、前記外気温センサで検出され
た外気温と、前記月日計数手段によって計数された月日
信号とに基づいて、現在の季節を判定する季節判定手段
と、前記自動制御手段によって前記空調手段の制御状態
が自動制御されているときに、前記手動設定手段によっ
て手動設定が行なわれたとき、前記手動設定手段で設定
された手動設定値を学習し、前記季節判定手段で判定さ
れた現在の季節に応じた前記空調手段の制御特性を、前
記学習結果に基づいて変更する旨を前記記憶手段に指令
する特性変更指令手段とを備えたことを特徴としてい
る。請求項2に記載の発明では、前記季節判定手段は、
本日が3月中または4月中または11月中または12月
中である場合、前記外気温センサで検出された外気 温が
設定温度以上の時、現在の季節を中間期であると判定
し、前記外気温センサで検出された外気温が設定温度よ
りも低温の時、現在の季節を冬期であると判定すること
を特徴としている。請求項3に記載の発明では、前記季
節判定手段は、本日が5月中または6月中または9月中
または10月中である場合、前記外気温センサで検出さ
れた外気温が設定温度以下の時、現在の季節を中間期で
あると判定し、前記外気温センサで検出された外気温が
設定温度よりも高温の時、現在の季節を夏期であると判
定することを特徴とする。
【0005】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、季節判定手段
が外気温センサで検出された外気温と、月日計数手段で
計数された月日信号に基づいて、現在の季節を判定し、
自動制御手段が、前記現在の季節の空調手段の制御特性
に基づいて空調手段の制御状態を自動制御する。この自
動制御が行われているときに、空調手段の制御手段が手
動設定手段によって手動設定されたとき、特性変更指令
手段が手動設定手段で設定された手動設定値を学習す
る。そして、特性変更指令手段より、季節判定手段で判
定された現在の季節の空調手段の制御特性を、前記学習
結果に基づいて変更する旨を記憶手段に指令する。これ
によって、季節毎の着衣量の違いによって生ずる快適な
温度環境のずれに対応した細やかな自動制御が可能とな
り、より乗員の好みに反映した空調手段の自動制御を行
うことが可能となる。
【0006】
【実施例】
〔実施例の構成〕次に、本発明の車両用空気調和装置を
図1ないし図10に示す一実施例に基づいて説明する。
図1は自動車用オートエアコンを示した図である。自動
車用オートエアコン1は、自動車の車室内前方側に装備
したダクト2を有しており、このダクト2内には、その
上流から下流にかけて、内外気切替ダンパ3、ブロワ
4、エバポレータ5、エアミックスダンパ6、ヒータコ
ア7、デフダンパ8、ベントダンパ9およびフットダン
パ10が配設されている。内外気切替ダンパ3は、本発
明の空調手段であって、サーボモータ11により駆動さ
れ、ダクト2の外気導入口12aから室外空気(外気)
を導入する外気導入モードと内気導入口12bから室内
空気(内気)を導入する内気循環モードとを切り替え
る。ブロワ4は、本発明の空調手段であって、ブロワ駆
動回路13により印加電圧が制御されるブロワモータ1
4の回転速度に応じ、外気導入口12aからの外気また
は内気導入口12bからの内気をダクト2内に空気流と
して導入しエバポレータ5、ヒータコア7を介して車室
内に送風する。
【0007】エバポレータ5は、本発明の空調手段であ
って、いわゆる冷凍サイクルの冷媒蒸発器で、その冷凍
サイクルの作動に応じ、ブロワ4により送られてきた空
気を冷却する。なお、冷凍サイクルは、エバポレータ5
の他に、いずれも図示しないコンプレッサ(冷媒圧縮
機)、コンデンサ(冷媒凝縮器)、レシーバ(受液
器)、エキスパンション・バルブ(膨張弁)等を備えた
周知のものである。また、冷凍サイクルの起動は、コン
プレッサの電磁クラッチ(図示せず)への通電(オン)
によりエンジンの回転力がコンプレッサに伝達されるこ
とによって開始される。エアミックスダンパ6は、本発
明の空調手段であって、サーボモータ15により駆動さ
れて、その開度に応じて、ヒータコア7を通過する空気
量とヒータコア7を迂回する空気量とを調節する。
【0008】ヒータコア7は、本発明の空調手段であっ
て、自動車のエンジン冷却系統からの冷却水の温度に応
じ、通過する空気を加熱してデフダンパ8、ベントダン
パ9およびフットダンパ10に向け流動させる。デフダ
ンパ8、ベントダンパ9およびフットダンパ10は、本
発明の空調手段であって、それぞれサーボモータ16〜
18により駆動され、ダクト2のデフロスタ吹出口1
9、ベント吹出口20、フット吹出口21を開閉する。
なお、ベントダンパ9およびフットダンパ10は、サー
ボモータ17、18により選択的に開閉されることによ
って、ベント吹出口20から乗員の上半身に主に冷風を
送るベントモード、ベント吹出口20から乗員の上半身
に主に冷風を送り、且つフット吹出口21から乗員の足
元に主に温風を送るバイレベルモード、フット吹出口2
1から乗員の足元に主に温風を送るフットモード、デフ
ロスタ吹出口19およびフット吹出口21からフロント
ガラスおよび乗員の足元にそれぞれ主に温風を送り、室
内暖房とフロントガラスのくもり除去を行うフット・デ
フモード等のように吹出口モードを切り替える。
【0009】図2は自動車用オートエアコン1の操作パ
ネルPを示した図である。操作パネルPは、車室内の運
転席前方のインストルメントパネルに設けられている。
その操作パネルPには、オートスイッチ22、オフスイ
ッチ23、温度設定スイッチ24、内外気切替スイッチ
26、エアコンスイッチ27、風量切替レバー28およ
び吹出口設定スイッチ29〜32が設けられている。オ
ートスイッチ22は、上述の各空調手段を所定の制御プ
ログラムに基づいて自動制御するオート制御を指令する
スイッチである。オフスイッチ23は、自動車用オート
エアコン1の停止指令を入力するスイッチである。温度
設定スイッチ24は、本発明の手動設定手段であって、
車室内の温度を所望温度に設定するスイッチである。こ
の温度設定スイッチ24の近傍には、温度設定スイッチ
24で設定された温度設定値Tset を表示する表示器2
5が設けられている。
【0010】内外気切替スイッチ26は、本発明の手動
設定手段であって、内外気モードを内気循環モードと外
気導入モードのいずれかに固定するスイッチである。内
外気切替スイッチ26には、内外気モードが内気循環モ
ード時に点灯する表示器33、および内外気モードが外
気導入モード時に点灯する表示器34が設けられてい
る。エアコンスイッチ27は、本発明の手動設定手段で
あって、冷凍サイクルの作動、停止を手動により切り替
えるスイッチ、すなわち、コンプレッサの電磁クラッチ
への通電(オン)、通電の停止(オフ)を手動により切
り替えるスイッチである。風量切替レバー28は、本発
明の手動設定手段であって、本例ではブロワ4の風量レ
ベルを弱風(Lo)〜強風(Hi)までの間でリニアに
設定するレバーである。風量切替レバー28には、ブロ
ワ4の風量、すなわち、ブロワモータ14への印加電圧
を手動操作に応じて固定していることを認識させる表示
器35が設けられている。
【0011】吹出口設定スイッチ29〜32は、本発明
の手動設定手段であって、吹出口モードをベントモー
ド、バイレベルモード、フットモード、フット・デフモ
ードのうちのいずれかに固定するスイッチである。吹出
口設定スイッチ29〜32には、吹出口モードがベント
モード、バイレベルモード、フットモード、フット・デ
フモードのうちのいずれかであることを点灯することに
より認識させる表示器36〜39が設けられている。そ
して、操作パネルPで選択された選択信号は電子制御装
置(以下ECUと言う)40(図1参照)に読み込まれ
る。このECU40は、操作パネルP、内気温センサ4
1、外気温センサ42、日射センサ43、エバ後温度セ
ンサ44、水温センサ45よりそれぞれのA/D変換器
46を介して入力する入力信号と予めインプットされた
制御プログラムに基づいて、サーボモータ11、ブロワ
駆動回路13、サーボモータ15〜18等の各駆動手段
を制御して車室内を空調する。
【0012】内気温センサ41は、車室内の現実の温度
を検出し内気温検出信号として出力する。外気温センサ
42は、車室外の現実の温度を検出し外気温検出信号と
して出力する。日射センサ43は、車室内への現実の日
射量を検出し日射検出信号として出力する。エバ後温度
センサ44は、エバポレータ5の空気出口における現実
の温度を検出しエバ後温度検出信号として出力する。水
温センサ45は、自動車のエンジン冷却系統の冷却水の
現実の温度を検出し水温検出信号として出力する。A/
D変換器46は、内気温センサ41からの内気温検出信
号、外気温センサ42からの外気温検出信号、日射セン
サ43からの日射検出信号、エバ後温度センサ44から
のエバ後温度検出信号、水温センサ45からの水温検出
信号等のアナログ信号をそれぞれデジタル変換して、内
気温TR 、外気温TAM、日射量Ts、エバ後温度Te、
水温Twを表すデジタル信号としてECU40に出力す
る。
【0013】また、ECU40は、中央演算処理装置
(以下CPUと言う)47、ROM48、スタンバイR
AM49等を持ち、それ自体は周知のものである。CP
U47は、本発明の自動制御手段、季節判定手段、特性
変更指令手段であって、入力した入力信号等をROM4
8に記憶された制御プログラムに基づいて、後述するよ
うに演算、処理を行う。また、CPU47は、月日を計
数する手段(時計のようなもの)を有している。ROM
48は、目標吹出温度TAOの演算式、エアミックスダン
パ6の目標開度SWの演算式、図4ないし図7(a)に示
した内外気モード制御マップ、吹出口モード制御マッ
プ、コンプレッサ制御マップ、ブロワ電圧制御マップ
や、図8ないし図11に示した制御プログラムを記憶保
持し、イグニッションスイッチ50がオフしても記憶が
消滅しないメモリである。
【0014】スタンバイRAM49は、本発明の記憶手
段であって、イグニッションスイッチ50がオフの場合
においても乗員の好みを学習した値を記憶(バックアッ
プ)するためのRAMであり、図3および図7(b)に
示したような温度設定値補正用の学習マップとブロワ電
圧補正マップを夏期、冬期、中間期の3パターンずつ記
憶保持し、イグニッションスイッチ50がオフであって
もバッテリ51からイグニッションスイッチ50を介さ
ずに直接電力の供給を受ける。なお、図3および図7
(b)に示したマップは共に夏期マップであり、冬期マ
ップおよび中間期マップは図示していない。また、バッ
テリ51が自動車より外された状況でも短時間であれば
ECU40には電力が供給されるようにバックアップ用
電源(図示せず)が設けられている。
【0015】始めに、オートスイッチ22のオン時、つ
まりオート制御選択時における目標吹出温度演算につい
て説明する。CPU47は目標吹出温度TAOを次の数式
1、および温度設定スイッチ24で設定された温度設定
値Tset と計算用温度設定値Tset ’との関係を示した
学習マップ(図3には夏期学習マップを示す)を用いて
算出する。
【数1】TAO=Kset ・Tset ’−KR ・TR −KAM・
TAM−Ks ・Ts +C なお、Kset は温度設定ゲイン、Tset ’は後述する計
算用温度設定値、KRは内気温ゲイン、TR は内気温、
KAMは外気温ゲイン、TAMは外気温、Ks は日射ゲイ
ン、Ts は日射量、Cは補正定数である。
【0016】次に、オート制御選択時におけるエアミッ
クスダンパ制御について説明する。CPU47は、オー
ト制御選択時のエアミッスダンパ6の目標開度SWを、次
の数式2を用いて算出する。
【数2】SW={(TAO−Te)/(Tw−Te)}×1
00(%) なお、Teはエバ後温度、Twは冷却水の水温である。
そして、エアミックスダンパ6は、サーボモータ15に
よって、実際の開度が目標開度SWになるように制御され
る。これにより、車室内へ吹き出す空気の吹出温度が、
温度設定スイッチ24で設定された温度設定値Tset に
基づいて制御される。なお、左右に独立したダクトを持
つものにおいては、日射量等の環境条件に基づいて左右
のダクトからの吹き出す空気の吹出温度を調整手段によ
り各々変更して吹き出すような機能を設けても良い。
【0017】次に、オート制御選択時における内外気モ
ード制御について説明する。内外気切替ダンパ3の制御
状態は、ROM48に予め記憶された図4に示した目標
吹出温度TAOに基づく内外気モード制御マップにより決
定される。そして、内外気切替ダンパ3は、決定された
内気循環モード、外気導入モードとなるようにサーボモ
ータ11によって駆動される。この実施例では、内気循
環モードから外気導入モードに切り替える機能と、外気
導入モードから内気循環モードに切り替える機能とを持
つ。なお、内外気モード制御において、内気と外気とを
同時に導入するモードを追加しても良い。
【0018】次に、オート制御選択時における吹出口モ
ード制御について説明する。ベントダンパ9とフットダ
ンパ10の制御状態は、ROM48に予め記憶された図
5に示した目標吹出温度TAOに基づく吹出口モード制御
マップにより決定される。そして、ベントダンパ9とフ
ットダンパ10は、決定されたベントモード、バイレベ
ルモード、フットモードとなるようにサーボモータ1
7、18によって駆動される。この実施例では、フット
モードからバイレベルモードに切り替える機能と、バイ
レベルモードからフットモードに切り替える機能と、バ
イレベルモードからベントモードに切り替える機能と、
ベントモードからバイレベルモードに切り替える機能と
を持つ。なお、デフロスタモードやデフ・フットモード
等も目標吹出温度TAOに基づいて制御するようにしても
良い。
【0019】次に、オート制御選択時におけるコンプレ
ッサ制御について説明する。コンプレッサの制御状態
(コンプレッサの電磁クラッチへのオン、オフ)は、R
OM48に予め記憶された図6に示したエバ後温度セン
サ44のエバ後温度Teに基づくコンプレッサ制御マッ
プにより決定される。そして、CPU47は、エバ後温
度センサ44で検出されたエバ後温度TeがTa℃(例
えば3℃に相当)以下に低下した際に、コンプレッサの
電磁クラッチをオフすることによりコンプレッサを停止
(オフ)させる。また、CPU47は、エバ後温度セン
サ44で検出されたエバ後温度TeがTa+1℃(例え
ば4℃に相当)以上に上昇した際に、コンプレッサの電
磁クラッチをオンすることによりコンプレッサを作動
(オン)させる。
【0020】次に、オート制御選択時におけるブロワ電
圧制御について説明する。ブロワ4の風量(ブロワモー
タ14の印加電圧)は、イグニッションスイッチ50を
オンしてから所定時間(例えば15秒間)が経過した
後、あるいは水温センサ45によって検出された水温T
wが設定温度(例えば70℃)Tc以上に上昇した後
に、ROM48に予め記憶された図7(a)に示した目
標吹出温度TAOに基づくTAO制御マップにより決定され
る。なお、ここで決定されたブロワモータ14の印加電
圧をブロワ電圧VF とする。また、TAO制御マップに基
づくブロワ電圧制御では、ブロワ電圧は0Vから12V
までの間を1〜15までの15段階に細分化して制御す
るようにしている。
【0021】そして、ブロワ4は、決定されたTAO制御
マップに基づいて、ブロワ駆動回路13を介してCPU
47によって自動制御される。なお、CPU47は、オ
ートスイッチ22のオン中に、風量切替レバー28が手
動操作された場合には、風量切替レバー28で設定され
たブロワ電圧VF が優先されるため、そのブロワ電圧V
F に固定するようにブロワ駆動回路13に指令を出す。
また、ブロワ4のTAO制御マップは、ベントモード、バ
イレベルモード、フットモードにより異なる特性を持つ
ようにしても良く、さらにデフロスタモードやデフ・フ
ットモード等も異なるブロワ4のTAO制御マップを持つ
ようにしても良い。
【0022】次に、オート制御選択時における特性変更
指令制御について説明する。CPU47では、上述の制
御マップに基づいて空調手段がオート制御されている間
に、温度設定スイッチ24、内外気切替スイッチ26、
エアコンスイッチ27、風量切替レバー28または吹出
口設定スイッチ29〜32等のいずれかの手動スイッチ
によって手動設定が行われた場合に、その手動スイッチ
の操作量または設定状態を学習する。そして、CPU4
7は、夏期、冬期、中間期毎にその学習結果に基づいた
制御マップ(学習特性)となるようにその手動スイッチ
にて制御状態が変更される夏期、冬期、中間期別の学習
マップを変更し記憶する旨をスタンバイRAM49に指
令する。そして、スタンバイRAM49は、学習結果に
基づいた夏期、冬期、中間期別の学習マップの補正値を
記憶する。
【0023】〔実施例の作用〕次に、この自動車用オー
トエアコン1の作動を図1ないし図11に基づいて簡単
に説明する。図8はCPU47による基本的な制御プロ
グラムを示したフローチャートである。この図8のフロ
ーチャートは、オートスイッチ22のスイッチオンと共
に開始され、イグニッションスイッチ50のオフまたは
オフスイッチ23のオンと共に終了する。最初に各種デ
ータの変換および制御フラグの初期値を設定する。例え
ばイグニッションスイッチ50およびオートスイッチ2
2のスイッチオンと共に夏期フラグ、冬期フラグ、中間
期フラグおよび状態フラグS,T,U,X,Y,Z等の
制御フラグをクリア(0)する(ステップS1)。
【0024】次に、オートスイッチ22、エアコンスイ
ッチ27、温度設定スイッチ24、風量切替レバー28
等の操作パネルPに設けた各種手動スイッチからの操作
指令値をスタンバイRAM49に読み込む。さらに、内
気温センサ41で検出された内気温TR 、外気温センサ
42で検出された外気温TAM、日射センサ43で検出さ
れた日射量信号Ts 、エバ後温度センサ44で検出され
たエバ後温度Te、水温センサ45で検出された水温T
wをスタンバイRAM49に読み込む(ステップS
2)。
【0025】次に、ROM48に記憶されている図9の
季節判定サブルーチンにしたがって季節の判定を行い、
スタンバイRAM49に記憶する(ステップS3)。そ
して、ROM48に記憶されている図10の目標吹出温
度演算サブルーチンにしたがって目標吹出温度TAOを計
算し、スタンバイRAM49に記憶する(ステップS
4)。そして、ROM48に記憶されている前述の数式
2にしたがってエアミックスダンパ6の目標開度SWを算
出し、この算出した目標開度SWが得られるようにエアミ
ックスダンパ6を駆動するサーボモータ15へ制御信号
を出力する(ステップS5)。
【0026】次に、ROM48に記憶されている図11
のブロワ電圧制御サブルーチンにしたがってブロワ電圧
を決定し、決定されたブロワ電圧をブロワ駆動回路13
へ出力し(ステップS6)、ROM48に記憶されてい
る内外気モード制御マップ(図4参照)に基づいて内外
気モード(内外気の導入割合)を決定し、この決定した
内外気の導入割合が得られるように内外気切替ダンパ3
を駆動するサーボモータ11へ制御信号を出力する(ス
テップS7)。次に、ROM48に記憶されている吹出
口モード制御マップ(図5参照)に基づいて吹出口モー
ドを決定し、この決定した吹出口モードが得られるよう
にベントダンパ9、フットダンパ10を駆動するサーボ
モータ17、18へ制御信号を出力する(ステップS
8)。次に、ROM48に記憶されているコンプレッサ
制御マップ(図6参照)に基づいてコンプレッサのオ
ン、オフを決定し、決定した状態が得られるようにコン
プレッサへ制御信号を出力する(ステップS9)。その
後に、ステップS2の制御に戻って上述の演算、処理を
繰り返す。
【0027】次に、この実施例のCPU47の季節判定
を図9に示した季節判定サブルーチンを基に詳細に説明
する。この季節判定サブルーチンは、図8のステップS
2の処理が終了すると、演算、処理が開始される。先
ず、CPU47内で計数している月日信号から本日が1
月中または2月中であるか否かを判定する(ステップS
11)。このステップS11の判定結果がYesの場合
には、つまり本日が1月中または2月中である場合に
は、冬期フラグを1にセットし、夏期フラグをクリア
(0)する(ステップS12)。その後に図8のステッ
プS4の処理を実施(以下リターンと言う)する。ま
た、ステップS11の判定結果がNoの場合には、つま
り本日が1月中または2月中ではない場合には、CPU
47内で計数している月日信号から本日が7月中または
8月中であるか否かを判定する(ステップS13)。
【0028】このステップS13の判定結果がYesの
場合には、つまり本日が7月中または8月中である場合
には、冬期フラグをクリア(0)し、夏期フラグを1に
セットする(ステップS14)。その後にリターンす
る。また、ステップS13の判定結果がNoの場合に
は、つまり本日が7月中または8月中ではない場合に
は、CPU47内で計数している月日信号から本日が3
月中、4月中、11月中または12月中であるか否かを
判定する(ステップS15)。このステップS15の判
定結果がYesの場合には、つまり本日が3月中、4月
中、11月中または12月中である場合には、外気温セ
ンサ42で検出された外気温TAMが設定温度(例えば1
0℃)TL 以上に上昇しているか否かを判定する(ステ
ップS16)。このステップS16の判定結果がNoの
場合には、つまり外気温TAM≧TL ではない場合には、
ステップS12の処理を実施する。
【0029】また、ステップS16の判定結果がYes
の場合には、つまり外気温TAM≧TL である場合には、
夏期フラグと冬期フラグをクリア(0)する(ステップ
S17)。その後にリターンする。また、ステップS1
5の判定結果がNoの場合には、つまり本日が3月中、
4月中、11月中または12月中ではない場合には、外
気温センサ42で検出された外気温TAMが設定温度(例
えば20℃)TH 以下に低下しているか否かを判定する
(ステップS18)。このステップS18の判定結果が
Noの場合には、つまり外気温TAM≦TH ではない場合
には、ステップS14の処理を実施する。また、ステッ
プS18の判定結果がYesの場合には、つまり外気温
TAM≦TH である場合には、ステップS17の処理を実
施し、その後にリターンする。
【0030】次に、この実施例のCPU47の特性変更
指令制御を図10に示した目標吹出温度演算サブルーチ
ンを基に詳細に説明する。この目標吹出温度演算は、図
8のステップS3の処理が終了すると、演算、処理が開
始される。先ず、温度設定スイッチ24を手動操作して
いるか否かを判定する。つまり、温度設定値Tset を手
動により変更しているか否かを判定する(ステップS2
1)。このステップS21の判定結果がNoの場合に
は、つまり温度設定値Tset を手動により変更していな
い場合には、本日が夏期であるか否かを判定する。つま
り、図8のステップS3において夏期フラグが1にセッ
トされているか否かを判定する(ステップS22)。こ
のステップS22の判定結果がYesの場合には、つま
り本日が夏期である場合には、後述する状態フラグXが
1にセットされているか否かを判定する(ステップS2
3)。
【0031】このステップS23の判定結果がYesの
場合、つまり車室内温度を手動設定中の場合には、ステ
ップS36による変更前の夏期学習マップより、温度設
定スイッチ24で設定された手動補正値(温度設定値T
set )に対する計算用温度設定値Tset ’を求め、その
求めた計算用温度設定値Tset ’をスタンバイRAM4
9に記憶する(ステップS24)。このステップS24
においては、過去(今回オートスイッチ22をスイッチ
オンする以前)に一度も夏期学習マップの補正点の変更
が行われていない場合には、今回温度設定スイッチ24
で設定された手動補正値、つまり今回学習した直後の温
度設定値Tset が例えば22℃、25℃のとき計算用温
度設定値Tset ’は22℃、25℃となる。また、過去
に温度設定スイッチ24を手動操作して温度設定値Tse
t を例えば25℃から22℃に変更している場合には、
つまり過去に夏期学習マップの補正点ハへの変更が行わ
れている場合には、図3に示したように、今回学習した
直後の温度設定値Tset が例えば25℃のとき計算用温
度設定値Tset ’は25℃−ΔT1 (例えば22℃)と
なる。さらに、過去に夏期学習マップの補正点ハおよび
補正点ニへの変更が行われている場合には、図3に示し
たように、今回学習した直後の温度設定値Tset が例え
ば22℃のとき計算用温度設定値Tset ’は例えば19
℃となる。続いて、スタンバイRAM49に記憶した計
算用温度設定値Tset ’に基づいて目標吹出温度TAOの
計算を行い、目標吹出温度TAOの値を算出する(ステッ
プS25)。その後に図8のステップS5の処理を実施
する。
【0032】また、ステップS23の判定結果がNoの
場合には、過去(今回オートスイッチ22をスイッチオ
ンする以前)のオートスイッチ22およびイグニッショ
ンスイッチ50のスイッチオン時に、夏期の温度設定値
Tset の補正動作によって作成した夏期学習マップよ
り、温度設定値Tset に対する計算用温度設定値Tse
t’を変更する(ステップS26)。その後にステップ
S25の処理を実施する。このステップS26において
は、過去に一度も夏期学習マップの補正点の変更が行わ
れていない場合には、温度設定値Tset が例えば22
℃、25℃のとき計算用温度設定値Tset ’は22℃、
25℃となる。また、過去に夏期学習マップの補正点ハ
への変更が行われている場合には、図3に示したよう
に、温度設定値Tset が例えば25℃のとき計算用温度
設定値Tset ’は25℃−ΔT1 (例えば22℃)とな
る。さらに、過去に夏期学習マップの補正点ハおよび補
正点ニへの変更が行われている場合には、図3に示した
ように、温度設定値Tset が例えば22℃のとき計算用
温度設定値Tset ’は補正値−ΔT2 (例えば19℃)
となる。
【0033】また、ステップS22の判定結果がNoの
場合には、つまり本日が夏期ではない場合には、本日が
冬期であるか否かを判定する。つまり、冬期フラグが1
にセットされているか否かにより判定する(ステップS
27)。このステップS27の判定結果がYesの場合
には、つまり本日が冬期である場合には、後述する状態
フラグYが1にセットされているか否かを判定する(ス
テップS28)。このステップS28の判定結果がYe
sの場合には、ステップS39による変更前の冬期学習
マップより、ステップS24と同様にして、温度設定ス
イッチ24で設定された手動補正値(温度設定値Tset
)に対する計算用温度設定値Tset ’を求め、その求
めた計算用温度設定値Tset ’をスタンバイRAM49
に記憶する(ステップS29)。その後にステップS2
5の処理を実施する。また、ステップS28の判定結果
がNoの場合には、過去のオートスイッチ22およびイ
グニッションスイッチ50のスイッチオン時に、冬期の
温度設定値Tset の補正動作によって作成した冬期学習
マップより、ステップS26と同様にして、温度設定値
Tset に対する計算用温度設定値Tset ’を変更する
(ステップS30)。その後にステップS25の処理を
実施する。
【0034】また、ステップS27の判定結果がNoの
場合には、つまり本日が中間期である場合には、後述す
る状態フラグZが1にセットされているか否かを判定す
る(ステップS31)。このステップS31の判定結果
がYesの場合には、ステップS41による変更前の中
間期学習マップより、ステップS24と同様にして、温
度設定スイッチ24で設定された手動補正値(温度設定
値Tset )に対する計算用温度設定値Tset ’を求め、
その求めた計算用温度設定値Tset ’をスタンバイRA
M49に記憶する(ステップS32)。その後にステッ
プS25の処理を実施する。また、ステップS31の判
定結果がNoの場合には、過去のオートスイッチ22お
よびイグニッションスイッチ50のスイッチオン時に、
中間期の温度設定値Tset の補正動作によって作成した
中間期学習マップより、ステップS26と同様にして、
温度設定値Tset に対する計算用温度設定値Tset ’を
変更する(ステップS33)。その後にステップS25
の処理を実施する。
【0035】また、ステップS21の判定結果がYes
の場合には、つまり温度設定値Tset を変更している場
合には、状態フラグXを0にクリアし、状態フラグYに
クリアし、状態フラグZを0にクリアする(ステップS
34)。次に、本日が夏期であるか否かを夏期フラグが
1にセットされているか否かにより判定する(ステップ
S35)。このステップS35の判定結果がYesの場
合には、つまり本日が夏期である場合には、温度設定ス
イッチ24で設定された手動補正値(温度設定値Tset
)に基づく夏期学習マップの補正値の変更を行い、変
更した夏期学習マップをスタンバイRAM49に記憶す
る(ステップS36)。
【0036】ここで、ステップS36の処理を図3に基
づいて詳細に説明する。温度設定スイッチ24で設定さ
れた手動補正値(温度設定値Tset )に対する計算用温
度設定値Tset ’の初期値(太い実線)は、図3に示し
たように、温度設定値Tset =計算用温度設定値Tset
’である。したがって、1回目の温度設定値Tset の
変更は、この温度設定値Tset に対する補正の初期値
(例えば25℃)に対して補正前後の差(温度設定変更
値)ΔT1 だけずれた補正点ハをプロットし、この補正
点ハを基準にして他の領域は18℃の補正点イと32℃
の補正点ロに対して直線補間を行うようにして、温度設
定値Tset に対する計算用温度設定値Tset ’(補正
値:細い実線)を作成する。そして、2回目以降の温度
設定値Tset の変更は、前回の補正値に対して温度設定
変更値ΔT2 分だけずらした補正点ニをプロットし、1
8℃の補正点イと補正点ニと補正点ハと32℃の補正点
ロとを直線補間するようにして、温度設定値Tset に対
する計算用温度設定値Tset ’(補正値:一点鎖線)を
作成する。このようにして、温度設定スイッチ24で設
定された手動補正値に基づいた夏期学習マップの補正値
の変更を行う。
【0037】以上説明したステップS36の処理を行っ
た後、温度設定スイッチ24の手動操作による夏期学習
マップの補正点の変更を行ったことを表す状態フラグX
を1にセットする(ステップS37)。その後にステッ
プS24の処理を実施する。このステップS24におい
ては、過去に夏期学習マップの補正点ハへの変更が行わ
れている場合には、図3に示したように、温度設定値T
set が例えば25℃のとき計算用温度設定値Tset ’は
25℃−ΔT1 となる。また、過去に一度も夏期学習マ
ップの補正点の変更が行われていない場合には今回温度
設定スイッチ24で設定された手動補正値が例えば22
℃のとき計算用温度設定値Tset ’は22℃となる。
【0038】また、ステップS35の判定結果がNoの
場合には、つまり本日が夏期ではない場合には、本日が
冬期であるか否かを冬期フラグが1にセットされている
か否かにより判定する(ステップS38)。このステッ
プS38の判定結果がYesの場合には、つまり本日が
冬期である場合には、ステップS36と同様にして、温
度設定スイッチ24で設定された手動補正値(温度設定
値Tset )に基づく冬期学習マップの補正値の変更を行
い、変更した冬期学習マップをスタンバイRAM49に
記憶する(ステップS39)。続いて、温度設定スイッ
チ24の手動操作による冬期学習マップの補正点の変更
を行ったことを表す状態フラグYを1にセットする(ス
テップS40)。その後にステップS29の処理を実施
する。
【0039】また、ステップS38の判定結果がNoの
場合には、つまり本日が中間期である場合には、ステッ
プS36と同様にして、温度設定スイッチ24で設定さ
れた手動補正値(温度設定値Tset )に基づく中間期学
習マップの補正値の変更を行い、変更した中間期学習マ
ップをスタンバイRAM49に記憶する(ステップS4
1)。続いて、手動の温度設定変更を行って、温度設定
スイッチ24の手動操作による中間期学習マップの補正
点の変更を行ったことを表す状態フラグZを1にセット
する(ステップS42)。その後にステップS32の処
理を実施する。
【0040】次に、この実施例のCPU47の特性変更
指令制御を図11に示したブロワ電圧制御サブルーチン
を基に詳細に説明する。このブロワ電圧制御サブルーチ
ンは、図8のステップS5の処理が終了すると、演算、
処理が開始される。初めに、ROM48に予め記憶され
た図7(a)に示した目標吹出温度TAOに基づくTAO制
御マップより、ブロワモータ14の印加電圧(ブロワ電
圧VF )を算出する(ステップS51)。次に、風量切
替レバー28を手動操作しているか否かを判定する。つ
まり、ブロワ電圧VF を手動により変更しているか否か
を判定する(ステップS52)。このステップS52の
判定結果がNoの場合には、つまりブロワ電圧VF を手
動により変更していない場合には、本日が夏期であるか
否かを判定する。つまり、図8のステップS3において
夏期フラグが1にセットされているか否かを判定する
(ステップS53)。
【0041】このステップS53の判定結果がYesの
場合には、つまり本日が夏期である場合には、後述する
状態フラグSが1にセットされているか否かを判定する
(ステップS54)。このステップS54の判定結果が
Yesの場合には、ステップS67による変更前の夏期
学習マップより、風量切替レバー28で設定された手動
補正値に対するブロワ電圧VF を求め、そのブロワ電圧
VF をスタンバイRAM49に記憶する(ステップS5
5)。続いて、スタンバイRAM49に記憶したブロワ
電圧VF を出力する(ステップS56)。その後に図8
のステップS7の処理を実施する。
【0042】また、ステップS54の判定結果がNoの
場合には、過去のオートスイッチ22およびイグニッシ
ョンスイッチ50のスイッチオン時に、夏期のブロワ電
圧VF の補正動作によって作成した夏期学習マップよ
り、例えば図7(c)に示した細い実線{図7(b)の
細い実線を基準}のように、過去のブロワ電圧VF にブ
ロワ電圧補正値ΔVF を加えて新しいブロワ電圧VF と
し、この新しいブロワ電圧VF をスタンバイRAM49
に記憶する(ステップS57)。その後にステップS5
6の処理を実施する。
【0043】また、ステップS53の判定結果がNoの
場合には、つまり本日が夏期ではない場合には、本日が
冬期であるか否かを判定する。つまり、冬期フラグが1
にセットされているか否かにより判定する(ステップS
58)。このステップS58の判定結果がYesの場合
には、つまり本日が冬期である場合には、後述する状態
フラグTが1にセットされているか否かを判定する(ス
テップS59)。このステップS59の判定結果がYe
sの場合には、ステップS70による変更前の冬期学習
マップより、ステップS55と同様にして、風量切替レ
バー28で設定された手動補正値に対するブロワ電圧V
F を求め、そのブロワ電圧VF をスタンバイRAM49
に記憶する(ステップS60)。その後にステップS5
6の処理を実施する。また、ステップS59の判定結果
がNoの場合には、過去のオートスイッチ22およびイ
グニッションスイッチ50のスイッチオン時に、冬期の
ブロワ電圧VF の補正動作によって作成した冬期学習マ
ップより、ステップS57と同様にして、過去のブロワ
電圧VF にブロワ電圧補正値ΔVF を加えて新しいブロ
ワ電圧VF とし、この新しいブロワ電圧VF をスタンバ
イRAM49に記憶する(ステップS61)。その後に
ステップS56の処理を実施する。
【0044】また、ステップS58の判定結果がNoの
場合には、つまり本日が中間期である場合には、後述す
る状態フラグUが1にセットされているか否かを判定す
る(ステップS62)。このステップS62の判定結果
がYesの場合には、ステップS72による変更前の中
間期学習マップより、ステップS55と同様にして、風
量切替レバー28で設定された手動補正値に対するブロ
ワ電圧VF を求め、そのブロワ電圧VFをスタンバイR
AM49に記憶する(ステップS63)。その後にステ
ップS56の処理を実施する。また、ステップS62の
判定結果がNoの場合には、過去のオートスイッチ22
およびイグニッションスイッチ50のスイッチオン時
に、中間期のブロワ電圧VF の補正動作によって作成し
た中間期学習マップより、ステップS57と同様にし
て、過去のブロワ電圧VF にブロワ電圧補正値ΔVF を
加えて新しいブロワ電圧VF とし、この新しいブロワ電
圧VF をスタンバイRAM49に記憶する(ステップS
64)。その後にステップS56の処理を実施する。
【0045】また、ステップS52の判定結果がYes
の場合には、つまりブロワ電圧VFを変更している場合
には、状態フラグSを0にクリアし、状態フラグTを0
にクリアし、状態フラグUを0にクリアする(ステップ
S65)。次に、本日が夏期であるか否かを夏期フラグ
が1にセットされているか否かにより判定する(ステッ
プS66)。このステップS66の判定結果がYesの
場合には、つまり本日が夏期である場合には、風量切替
レバー28で設定された手動補正値(ブロワ電圧VF )
に基づく夏期学習マップのブロワ電圧補正値ΔVF の変
更を行い、変更した夏期学習マップをスタンバイRAM
49に記憶する(ステップS67)。
【0046】ここで、ステップS67の処理を図7に基
づいて詳細に説明する。次に、この実施例のCPU47
の特性変更指令制御を夏期のブロワ電圧制御を例にして
簡単に説明する。図7(a)の制御マップは、大多数の
使用者が平均的に満足するように予め設定された制御マ
ップであり、温度感覚等の個人差や使用者の着衣量によ
っては必ずしも満足できる制御マップとは言えない。そ
こで、手動設定によってブロワ電圧(ブロワ4の風量)
を乗員の好みに設定できるように、風量切替レバー28
が用意されている。この実施例の自動車用オートエアコ
ン1においては、図7(b)に示したような夏期学習マ
ップ上に、補正前後の値から変更量を目標吹出温度TAO
を横軸として記憶するようにしている。
【0047】ここで、風量補正用の夏期学習マップの初
期値(太い実線)は±0Vである。そして、1回目のブ
ロワ電圧VF の変更は、補正前後のブロワ電圧の差をプ
ロットし、この補正点ハを基準にして目標吹出温度TAO
の上限と下限との±0Vの点イ、ロに対して直線補間を
行うようにして、目標吹出温度TAOに対するブロワ電圧
補正値ΔVF (細い実線)を決定する。そして、2回目
以降のブロワ電圧VF の変更は、初期値(太い実線)に
対してブロワ電圧補正値ΔVF 分だけずらした補正点ニ
〜ヘを順にプロットしていき、±0Vの点イ、ロまたは
補正点ハに対して直線補間を行うようにして、目標吹出
温度TAOに対するブロワ電圧補正値ΔVF (一点鎖線)
を決定する。このようにして、風量切替レバー28で設
定された手動補正値に基づいた夏期学習マップのブロワ
電圧補正値ΔVF の変更を行う。
【0048】以上説明したステップS67の処理を行っ
た後、風量切替レバー28の手動操作による夏期学習マ
ップの変更を行ったことを表す状態フラグSを1にセッ
トする(ステップS68)。その後にステップS55の
処理を実施する。また、ステップS66の判定結果がN
oの場合には、つまり本日が夏期ではない場合には、本
日が冬期であるか否かを冬期フラグが1にセットされて
いるか否かにより判定する(ステップS69)。
【0049】このステップS69の判定結果がYesの
場合には、つまり本日が冬期である場合には、ステップ
S67と同様にして、風量切替レバー28で設定された
手動補正値(ブロワ電圧VF )に基づく冬期学習マップ
のブロワ電圧補正値ΔVF の変更を行い、変更した冬期
学習マップをスタンバイRAM49に記憶する(ステッ
プS70)。続いて、風量切替レバー28の手動操作に
よる冬期学習マップの変更を行ったことを表す状態フラ
グTを1にセットする(ステップS71)。その後にス
テップS60の処理を実施する。
【0050】また、ステップS69の判定結果がNoの
場合には、つまり本日が中間期である場合には、ステッ
プS67と同様にして、風量切替レバー28で設定され
た手動補正値(ブロワ電圧VF )に基づく中間期学習マ
ップのブロワ電圧補正値ΔVF の変更を行い、変更した
中間期学習マップをスタンバイRAM49に記憶する
(ステップS72)。続いて、手動の温度設定変更を行
って、風量切替レバー28の手動操作による中間期学習
マップの変更を行ったことを表す状態フラグUを1にセ
ットする(ステップS73)。その後にステップS63
の処理を実施する。
【0051】〔実施例の効果〕以上のように、この実施
例では、乗員の個人差に応じた温度感覚の好みが夏期、
冬期、中間期のそれぞれのマップに学習され、そのマッ
プに基づいて空調制御が行われるので、季節毎の着衣量
の違いによって生ずる快適な温度環境のずれに対応した
細やかなオート制御を実現することができる。この結
果、自動車用オートエアコン1の運転毎に温度設定スイ
ッチ24および風量切替レバー28等の手動スイッチを
手動操作しなければならないという煩わしさを防止する
ことができ、且つ夏期、冬期、中間期等の季節毎の着衣
量の違いを反映したオート制御を実現することができ
る。
【0052】〔変形例〕 本実施例では、スタンバイRAM49に学習結果を記憶
させるようにしたが、EPROMに学習結果を記憶させ
るようにしても良い。また、イグニッションスイッチの
オフや車載バッテリの取外し等のように記憶手段への電
力供給が遮断された場合にも学習結果を記憶するもので
あればどのような記憶手段を用いても良い。本実施例で
は、CPU47で計数している月日信号と外気温センサ
42で検出された外気温信号とから季節判定を行った
が、一日のうちの特定時間(例えば午前9時)や、車両
走行用エンジンの始動時といった特定条件で外気温を検
出するようにしても良い。
【0053】本実施例では、予め決められた学習マップ
の補正値を学習する構成にしたが、変更値に制限を加
え、ある値以上の変更は特殊状況と判定して学習対象よ
り除外しても良い。例えば温度設定値の変更時には、±
2℃以内の補正値を学習させ、ブロワ電圧の変更時には
最大風量(Hi)まで変更した場合は学習対象より除外
する等が考えられる。本実施例では、目標吹出温度演算
およびブロワ電圧制御に本発明を用いたが、内外気モー
ド制御、吹出口モード制御およびコンプレッサ制御に本
発明を用いても良い。本実施例では、目標吹出温度演
算、内外気モード制御、吹出口モード制御およびブロワ
電圧制御時に目標吹出温度TAOに基づいて各空調手段を
自動制御したが、各制御時に目標吹出温度TAOを用いる
ことなく、車室内の空調状態に影響を及ぼす環境条件を
検出する環境条件検出手段の検出信号に基づいて空調手
段を自動制御しても良い。
【0054】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、季節毎の乗員
の着衣量の違いによって生ずる快適な温度環境のずれに
対応した空調手段の自動制御を実現することができるの
で、より乗員の好みを反映した自動制御を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いた自動車用オートエアコンを示し
た構成図である。
【図2】図1図示装置の操作パネルを示した平面図であ
る。
【図3】温度設定値と夏期の計算用温度設定値との関係
を示したグラフである。
【図4】目標吹出温度と内外気モードとの関係を示した
グラフである。
【図5】目標吹出温度と吹出口モードとの関係を示した
グラフである。
【図6】エバ後温度センサで検出したエバ後温度とコン
プレッサのオン、オフとの関係を示したグラフである。
【図7】(a)は目標吹出温度とブロワ電圧との関係を
示したグラフで、(b)は目標吹出温度と夏期のブロワ
電圧補正値との関係を示したグラフで、(c)は目標吹
出温度とブロワ電圧との関係を示したグラフである。
【図8】基本的な制御プログラムを示したフローチャー
トである。
【図9】季節判定サブルーチンを示したフローチャート
である。
【図10】目標吹出温度演算サブルーチンを示したフロ
ーチャートである。
【図11】ブロワ電圧制御サブルーチンを示したフロー
チャートである。
【図12】本発明の概略構成を示したブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 自動車用オートエアコン(車両用空気調和装置) 3 内外気切替ダンパ(空調手段) 4 ブロワ(空調手段) 5 エバポレータ(空調手段) 6 エアミックスダンパ(空調手段) 7 ヒータコア(空調手段) 8 デフダンパ(空調手段) 9 ベントダンパ(空調手段) 10 フットダンパ(空調手段) 24 温度設定スイッチ(手動設定手段) 26 内外気切替スイッチ(手動設定手段) 27 エアコンスイッチ(手動設定手段) 28 風量切替レバー(手動設定手段) 29 吹出口設定スイッチ(手動設定手段) 30 吹出口設定スイッチ(手動設定手段) 31 吹出口設定スイッチ(手動設定手段) 32 吹出口設定スイッチ(手動設定手段) 40 ECU 47 CPU(自動制御手段、季節判定手段、特性変更
指令手段) 49 スタンバイRAM(記憶手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河合 孝昌 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−151412(JP,A) 特開 平3−54015(JP,A) 実開 昭56−53613(JP,U) 実開 昭60−100211(JP,U) 実開 昭59−109523(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 - 3/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)車室内を空調する空調手段と、 (b)異なる季節毎の前記空調手段の制御特性を記憶す
    る記憶手段と、 (c)この記憶手段に記憶された季節毎の空調手段の制
    御特性に基づいて、前記空調手段の制御状態を自動制御
    する自動制御手段と、 (d)前記空調手段の制御状態を手動設定する手動設定
    手段と、 (e)外気温を検出する外気温センサと、月日を計数す
    る月日計数手段とを有し、前記外気温センサで検出され
    た外気温と、前記月日計数手段で計数している月日信号
    とに基づいて、現在の季節を判定する季節判定手段と、 (f)前記自動制御手段によって前記空調手段の制御状
    態が自動制御されているときに、前記手動設定手段によ
    って手動設定が行なわれたとき、前記手動設定手段で設
    定された手動設定温度を学習し、前記季節判定手段で判
    定された現在の季節に応じた前記空調手段の制御特性
    を、前記学習結果に基づいて変更する旨を前記記憶手段
    に指令する特性変更指令手段とを備えた車両用空気調和
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用空気調和装置に
    おいて、 前記季節判定手段は、本日が3月中または4月中または
    11月中または12月中である場合、 前記外気温センサで検出された外気温が設定温度以上の
    時、現在の季節を中間期であると判定し、 前記外気温センサで検出された外気温が設定温度よりも
    低温の時、現在の季節を冬期であると 判定することを特
    徴とする車両用空気調和装置。
  3. 【請求項3】 請求項に記載の車両用空気調和装置に
    おいて、 前記季節判定手段は、本日が5月中または6月中または
    9月中または10月中である場合、 前記外気温センサで検出された外気温が設定温度以下の
    時、現在の季節を中間期であると判定し、 前記外気温センサで検出された外気温が設定温度よりも
    高温の時、現在の季節を夏期であると判定することを特
    徴とする車両用空気調和装置。
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