JPH081125Y2 - 車両用空調制御装置 - Google Patents

車両用空調制御装置

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JPH081125Y2
JPH081125Y2 JP11235090U JP11235090U JPH081125Y2 JP H081125 Y2 JPH081125 Y2 JP H081125Y2 JP 11235090 U JP11235090 U JP 11235090U JP 11235090 U JP11235090 U JP 11235090U JP H081125 Y2 JPH081125 Y2 JP H081125Y2
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air flow
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air
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blower
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真二 橋口
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株式会社ゼクセル
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は車両用空調制御装置に係り、特に送風機の送
風量を適切に制御してより快適な空調を行うことができ
る車両用空調制御装置に関する。
(従来の技術) 従来、検出室内温度及び目標室内温度との差に応じて
送風機の送風量を演算する送風量演算手段を備え、所定
風量範囲内において送風機の送風量を制御するようにし
た車両用空調制御装置が知られている。
かかる装置にあっては、冬期、暖房を開始した直後の
ように、検出室内温度と目標室内温度との差が大きな場
合には、所定の大風量をもって急速暖房が行われ、車室
内が暖まるにつれて、徐々に風量が減少していき、目標
室内温度に対して一定温度差範囲内に入った場合には、
所定の小風量に固定される。
しかしながら、かかる装置にあっては、厳寒期等にお
いて外気温が極端に低下した場合、窓ガラスなどを通し
ての放熱作用が増大し、予め設定された下限風量値によ
っては送風量が不足し窓ガラス近傍の車室温を目標室内
温度に維持できないという問題があった。
そこで、外気温を検出し、極端に外気温が低下した
時、送風量範囲の下限値を、外気温に応じて増加するよ
うにした技術が特開昭61-135812号公報に開示されてい
る。
(考案が解決しようとする課題) ところで、特開昭61-135812号公報の技術は、厳寒期
などのように外気温が極端に低下した場合、送風量の下
限値を増加して、窓ガラス近傍の乗員が寒さを感ずるの
を防止したものであるが、実際には、外気温による判定
だけであるため、乗員の体感とはずれが生ずる。即ち、
外気温が高くても、高速道路での走行、雨や雪の中の走
行、日影での走行、周囲に氷や雪がある山道等での走行
等では乗員は外部からの輻射等により冷感を感ずる。こ
れらの走行の場合、特開昭61-135812号公報の技術で
は、外気温が高いので送風量の下限値は増加せず、従っ
て、乗員は冷感を感じたまま我慢しなければならないと
いう不具合を生ずる。
また、夏期などの冷房時、外気温が低く、走行時、日
射等の輻射により熱感を感じても、検出室内温度と目標
室内温度の差が一定温度差範囲内に入った場合は、暖房
時と同様に所定の小風量に固定されるため、乗員は熱感
を感じたまま我慢しなければならなかった。
本考案は上記の点に鑑み創案されたもので、車両の室
内温度が目標室内温度に近い安定した状態で、乗員が冷
感または熱感を感じることがない快適な空調を行うこと
ができる車両用空調制御装置を提供するにある。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するため、本考案においては、検出室
内温度及び目標室内温度との差に応じて送風機の送風量
を演算する送風量演算手段を備え、所定風量範囲内にお
いて送風機の送風量を制御するようにした車両用空調制
御装置において、車室内に輻射熱量を検出する検出手段
と、前記送風量演算手段により演算された送風機の送風
量を前記検出手段により検出された輻射熱量に応じた補
正値を加算することにより補正する補正手段とを設けた
ことを特徴とする。
(作用) 上記構成により、本考案は検出室内温度が目標室内温
度に近い安定した状態に入った時、検出室内温度と目標
室内温度との差に応じた送風量が輻射熱量の検出手段に
検知された輻射熱量により、送風量を増加する方向に補
正されて、体感(即ち、冷感又は熱感がある時)に応じ
て空調を制御されるので、乗員はより快適感を感じるこ
とができる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づき詳細に説明す
る。
第1図は本考案の一実施例に係る車両用空調制御装置
の構成を示すブロック図、第2図は同装置の動作例を示
すフローチャート図である。
第1図において、1はモード切替スイッチで、自動
(AUTO)、通常(A/C)、エコノミー(ECON)の各制御
モードを選択するもので、その切換位置を示す信号が後
記する目標吹出温度演算手段3に供給される。2は熱負
荷検出手段で室温(Tr)センサ、外気温(Ta)センサ、
日射量(TSD)センサ、及び目標室内温度(TD)設定器
等から成る。室温センサは車室内に、外気温センサは例
えば車両のフロントバンパの内側等に取付けられてい
る。また、日射量センサは例えばフォトダイオードから
成り、日射量を検出しこれを遅延補正した出力(TSD
を出力する。該日射量センサは例えば車両のダッシュパ
ネルの上側で日射を受ける位置に取付けられている。目
標室内温度設定器はデジタルスイッチ或はペテンショメ
ータなどで構成され、車室内のインストルメントパネル
に取付けられている。
3は目標吹出温度演算手段で、公知の如く、(1)式
で目標吹出温度TXMを算出する。
TXM=A・TD‐B・Tr-C・Ta-D・TSD+E ……(1) なお、(1)式において、A,B,C,D,は定数、Eは補正
項である。そして、算出された目標吹出温度TXMによ
り、空気調和装置の各ドア、即ち、ミックスドア、吹出
モードドア、インテークドア(いずれも図示せず)等の
開度を所定範囲内で制御すべく、各アクチュエータに信
号を出力する。
4は送風量演算手段で、目標吹出温度TXMから検出室
内温度Trと目標室内温度TDとの差に応じて、即ち、該Tr
とTDとの差が大きい時は大風量で、該TrとTDとの差が一
定温度差範囲に入った時は、所定の低風量に固定した風
量値を出力する。
5は送風機(図示せず)の送風量を選択する送風量選
択手段で、前記送風量演算手段からの送風量値信号に応
じた速度で送風機のブロワモータ6を駆動してその送風
量を選択する。
而して、本考案の車両用空調制御装置は、前述した構
成に加えて、輻射熱量検出手段としての体感検出手段8
と、体感補正演算手段9と、補正送風量演算手段10とを
設けている。
前記体感検出手段8は、例えば、特開平2-122247号公
報に開示された体感センサ、特開平1-302111号公報に開
示された温冷熱環境センサ等であり、このセンサは、本
実施例では運転席と助手席の間のフロントガラスからの
輻射等の熱影響を受ける場所に1個設置されているが、
車両の運転席と助手席のフロントガラスまたはサイドガ
ラスの近傍位置、及び後部座席の4箇所に配設すると、
各座席毎により体感に合った空調を行なうことができて
好ましい。
体感検出手段8は輻射熱量等の体感量TFを検出し、出
力信号を体感補正量演算手段9に供給する。該演算手段
9は体感量TFに応じた送風量の増加分ΔVFを演算してこ
の出力信号を補正送風量演算手段10に供給する。該演算
手段10は、前記送風量演算手段4からの送風量VXMの一
定の下限値VXMLと演算手段9からの増加分ΔVFを加算し
て送風量VFを演算し、出力信号を送風量選択手段5に供
給する。
次に第2図のフローチャートに基づいて本考案の動作
について説明する。
まず、ステップS1でモード切替スイッチ1の切替位置
信号の読込みを行い、読込まれた切替位置が自動モード
(AUTO)であるとき(ステップS2)は、ステップS3以下
の自動風量制御を行う。ステップS3では、熱負荷検出手
段2の各検出信号が読込まれ、ステップS4で、前述した
(1)式により目標吹出温度TXMが目標吹出温度演算手
段3により算出される。目標吹出温度TXMが算出される
と、次のステップS5でTXMに応じた送風量VXMが送風量演
算手段4により算出される。送風量VXMの値は、例え
ば、第3図のテーブルに示す如く、TXMに応じて決定さ
れ、VXMの特性はTXMの25℃を中心に左右(左:冷房、
右:暖房)対称となっており、25℃を中心とした一定の
温度範囲TXM1-TXM2内ではVXMを一定の下限値VXMLに、T
XMがTXM1より低い所定値TXM3以下及びTXM2より高い所定
値TXM4以上のときはVXMをVXMH以上の大きな値に夫々設
定し、TXM1からTXM3までの間及びTXM2からTXM4までの間
ではVXMをTXMの変化に従って漸増させるようになってい
る。
第2図のフローチャートに戻り、ステップS6で、体感
検出手段8により輻射量等の体感量TFが検出され、ステ
ップS7で体感補正量演算手段9により送風量の増加分Δ
VFが算出される。送風量の増加分ΔVFの値は、例えば第
4図のテーブルに示す如く、TFに応じて決定され、ΔVF
の特性は体感量TF=0を中心に左右(左:冷房、右:暖
房)対称となっており、TF=0を中心とした一定の範囲
TF1-TF2内でΔVFを一定の下限値に設定し、TF<TF1及びT
F>TF2ではΔVFを一定傾きで増加するようになってい
る。
次に、第2図のステップS8で、補正風量演算手段10に
より、ステップS7で算出された送風量増加分ΔVFと前記
送風量演算手段4の記憶値である下限送風量値VXMLとが
加算されて送風量VFが算出される。
そして、ステップS9に進み、送風量選択手段5により
ステップS8で得られた加算値VFと前記ステップS5で得ら
れた送風量値VXMとが比較され(VF≧VXM)、VF≧VXM(Y
es)であればブロワモータ6に出力VOUT=VF(ステップ
S11)が駆動信号として供給され、下限風量値VXMLに体
感量の風量の増加値ΔVFを加えることにより送風量を増
加させより体感に合った空調を行う。一方、VF<VXM(N
o)であればブロワモータ6には、ステップS9で得られ
た出力VOUT=VXMがそのまま供給され通常の送風量VXM
空調を行う。
なお、本考案は上記実施例に限定されることはなく、
考案の思想を逸脱しない範囲内において種々の改変並び
に実施態様をとりうることは勿論である。
(考案の効果) 以上説明した如く、本考案の車両用空調制御装置によ
れば、検出室内温度及び目標室内温度との差に応じて送
風機の送風量を演算する送風量演算手段を備え、所定風
量範囲内において送風機の送風量を制御するようにした
車両用空調制御装置において、車室内に輻射熱量を検出
する検出手段と、前記送風量演算手段により演算された
送風機の送風量を前記検出手段により検出された輻射熱
量に応じた補正値を加算することにより補正する補正手
段とを設けたようにしたので、室内温度が目標室内温度
に近い安定した状態において乗員が冷感または熱感を感
じることが防止でき、よりきめの細かい空調をすること
ができ、乗員により快適感を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る車両用空調制御装置の
構成を示すブロック図、第2図は同装置の動作例を示す
フローチャート図、第3図は目標吹出温度TXMと送風量V
XMとの関係のテーブルを示す図、第4図は体感量TFと送
風量増加分ΔVFとの関係のテーブルを示す図である。 1……モード切替スイッチ、2……熱負荷検出手段、3
……目標吹出温度演算手段、4……送風量演算手段、5
……送風量選択手段、6……ブロワモータ(送風機)、
8……体感検出手段、9……体感補正量演算手段、10…
…補正送風量演算手段。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】検出室内温度及び目標室内温度との差に応
    じて送風機の送風量を演算する送風量演算手段を備え、
    所定風量範囲内において送風機の送風量を制御するよう
    にした車両用空調制御装置において、車室内に輻射熱量
    を検出する検出手段と、前記送風量演算手段により演算
    された送風機の送風量を前記検出手段により検出された
    輻射熱量に応じた補正値を加算することにより補正する
    補正手段とを設けたことを特徴とする車両用空調制御装
    置。
JP11235090U 1990-10-27 1990-10-27 車両用空調制御装置 Expired - Lifetime JPH081125Y2 (ja)

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JPH0469309U JPH0469309U (ja) 1992-06-19
JPH081125Y2 true JPH081125Y2 (ja) 1996-01-17

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